JP4193711B2 - 防水コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、防水コネクタに関する。
従来よりシール用のゴム栓を備えた防水コネクタが知られている(特許文献1)。ハウジング本体1は接続端子を収容可能な端子収容室を備えた内壁部2とその外周に配される外壁部3とを備えてなる。ゴム栓5は筒状をなすとともに内壁部に外嵌可能とされ、挿入方向(図15の矢印方向)の前部に外方に突出する嵌合突起5aが形成されている。一方、ハウジング本体1の外壁部3には内方(ゴム栓側)に突出する係止突起3aが突設されている。
係止突起3aは嵌合突起5aの挿入方向前方に位置しており、ゴム栓5が正規組み付け位置に組まれた時には、嵌合突起5aの後面に係止することでゴム栓5の抜止めが図られるようになっている。
特許第3335733号公報(第1図、第2図)
上記構造によれば、外壁部3に設けられた係止突起3aはゴム栓5の嵌合突起5aの挿入方向前方に位置している。そのため、ゴム栓5の挿入動作の途中で、図15に示すように係止突起3aと嵌合突起5aが干渉してしまう。
また、外壁部3が内壁部2を覆っているから手作業でのゴム栓5の装着は作業性が著しく悪く、仮に、図15に示すように、挿入治具7を使用した場合であっても、挿入治具7の押し込み経路上に干渉物(係止突起3a)があるから作業性の向上が望めない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタに対するシール部材の組み付け作業性を改善することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、内部に端子金具を収容可能なキャビティが形成された内筒部と、前記内筒部の外周を取り囲む外筒部とを有するハウジング本体と、筒状をなすとともにその外周面にはリップを設けた本体部を有し、前記内筒部の外周に同内筒部の軸線に沿って前方から挿入されるシール部材と、前記ハウジング本体及び前記シール部材とに設けられ、互いに係止することで前記シール部材を抜止めする抜止め手段とを備えてなるとともに、前記シール部材のリップと前記外筒部との間が組み付け空間とされ、そこに相手側ハウジングのフード部が挿入される防水コネクタであって、前記抜止め手段は、前記本体部の前部に設けられるとともに前記挿入方向と交差する方向に撓み可能とされロック部と、前記ロック部の挿入方向前方に配され、前記外筒部の内周側より前記ロック部の挿入経路上に張り出す外筒突起と、前記内筒部の外周側より前記外筒突起に向き合うように張り出して前記外筒突起と共に前記ロック部の全高より幅の狭いロック孔を形成する内筒突起と、からなると共に、前記ロック部の先端には挿入方向前側に向かって先細りする傾斜面が形成される一方、それに相対する前記外筒突起の端部には傾斜状の案内面が形成され、前記ロック孔に対する前記ロック部の進入動作の過程で前記ロック部の傾斜面が前記外筒突起の案内面に当接したときに前記ロック部の先端部は前記ロック孔内に位置しかつ前記内筒突起は前記ロック孔内に位置する前記ロック部との間に、前記ロック部を前記外筒突起の逆方向に撓ませるような撓み許容部を保有する構成であるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、内部に端子金具を収容可能なキャビティが形成された内筒部と、前記内筒部の外周を取り囲む外筒部とを有するハウジング本体と、筒状をなすとともにその外周面にはリップを設けた本体部を有し、前記内筒部の外周に同内筒部の軸線に沿って前方から挿入されるシール部材と、前記ハウジング本体及び前記シール部材とに設けられ、互いに係止することで前記シール部材を抜止めする抜止め手段とを備えてなるとともに、前記シール部材のリップと前記外筒部との間が組み付け空間とされ、そこに相手側ハウジングのフード部が挿入される防水コネクタであって、前記抜止め手段は、前記本体部の前部に設けられるとともに前記挿入方向と交差する方向に撓み可能とされたロック部と、前記外筒部より前記内筒部側に突出し、前記内筒部の壁面との間に前記ロック部を前方より受け入れ可能なロック受け部を形成する外筒突起とからなるとともに、前記ロック部は前記本体部より大径であり、かつ前記挿入動作の際には、前記外筒突起の突出端面より内筒部寄りに位置する段部と、前記段部上に設けられるとともに、後面を前記ロック受け部に対して係止可能なロック面とした爪部とからなるとともに、前記段部における挿入方向後側の端面は前記シール部材を前記内筒部の軸線に沿って押し込み可能な組み付け治具に対する押し面とされた構成であり、かつこの押し面は、前記爪部のロック面に対して前記挿入方向の後側に位置がずらされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記内筒部には前記外筒突部に向かって突出する内筒突部が形成され、前記外筒突部と前記内筒突部の間に前記ロック受け部が形成されたものにおいて、前記内筒・外筒突部のうち前記シール部材を前記ハウジング本体に組付ける際に、前記ロック部に対面する部分には、前記ロック部を前記ロック受け部内に案内するように傾斜する案内部が設けられた構成であるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、内筒部に対するシール部材の組み付け動作の途中で、ロック部が外筒突部に干渉したとしても、対面部とロック部との間には撓み許容部が設けられているから、ロック部は干渉回避方向に撓んで干渉状態が回避される。従って、コネクタに対するシール部材の押し込み作業を円滑に行うことが出来る。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、押し面が設けられているから治具での組み付けが可能となる。更に、挿入動作の際には、押し面は外筒突起の突出端面より内筒部寄りに位置するから、組み付け治具の押し込み方向前方に干渉物(外筒突起)がなく、比較的弱い力でのシール部材の取り付け作業を行うことが出来る。
<請求項3の発明>
請求項3の記載によれば、ロック部は案内部によってロック受け部内に案内されるからシール部材の組み付け動作が更に円滑となる。
本発明の一実施形態を図1ないし図16によって説明する。
本実施形態の防水コネクタは、図1に示すように、互いに嵌合可能な雄コネクタ10と雌コネクタ30とを備え、このうち雌コネクタ30側に両コネクタ10、30の嵌合部分をシールするためのハウジングシール(本発明のシール部材に相当する)60が装着されている。なお、以下では両コネクタ10、30における嵌合面側を前方として説明する。
雄コネクタ10を構成する雄ハウジング11は合成樹脂製であって、その前部側にはフード部13が形成されている。フード部13は前方に開口するとともに、奥壁13aからはタワー部14がフード部13内に突出されている。このタワー部14は内部に雄端子金具(図示せず)を収容可能とし、更にタワー部14の底壁には、雄端子金具を抜止め状態に保持するするためのランス15が形成されている。
ランス15は上下方向に弾性変位可能とされるとともに、その下方には当該ランス15に対するランス撓み空間18が設けられている。一方、フード部13内には、前方からリテーナ19が挿入されるようになっている。リテーナ19は前記ランス撓み空間18内に進入可能とされた規制片19aを備えており、フード部13内に装着された時には、ランス撓み空間18内に進入してランス15のロック解除方向への撓み動作を規制するようになっている。
雄ハウジング11の上面の前部側には、一対の起立壁16が形成されるとともに、その起立壁16の上縁同士を架設板17が連結している。この架設板17の前端部には下向きの突片17aが設けられており、詳細には後述するが雌コネクタ30の備えるロックアーム55に対して係止するようになっている。
雌コネクタ30を構成する雌ハウジング(本発明のハウジング本体に相当する)31は図2に示すように、上述のフード部13の前部側に嵌合される横長形状の内筒部32と、その外周側を取り囲む外筒部52とを備えてなる。内筒部32の内側には雌端子金具(図示せず)を後方から挿入可能なキャビティ33が幅方向に一対併設されている。各キャビティ33の底壁の前部には片持ち状のランス36が突設されるとともに、これら各ランス36の下方にはそれぞれ前方に開口するランス撓み空間37が形成されている。ランス36はキャビティ33内に雌端子金具が挿入される途中では雌端子金具の底壁により押圧されることでランス撓み空間37内に退避するが、雌端子金具が正規深さに至ると弾性復帰する。これにより雌端子金具に係止して、雌端子金具の抜け止めを行うように機能する。
内筒部32の前壁34には、相手側となる雄端子金具のタブがキャビティ33内に前方から進入するのを許容するタブ挿通孔34aが穿設されている。このタブ挿通孔34aの前側の孔縁には、全周にわたって略擂鉢状をなす誘導面34bが形成され、タブの進入動作が円滑に誘導されるようになっている。
次に、外筒部52は略筒状に形成されており、内筒部32に対してその長さ方向における中央よりやや後寄りの位置で縦壁41を介して連結されている。この外筒部52の上部における幅方向の中央部分には、片持ち状のロックアーム55が形成されている。ロックアーム55は図4に示すように、支持部56より前方に延出される一対のアーム片57の前端同士をジョイント部58によって架設してなり、支持部56を中心として上下方向に弾性変位可能とされている。
両アーム片57間に設けられた空洞部分は係止孔55aとされている。係止孔55aは雄ハウジング11の突片17aを収容可能な幅寸法とされている。そのため、両コネクタ10、30を嵌合させると、ロックアーム55のジョイント部58は突片17aを通過することに伴って図示下方へ撓み変位するとともに、通過後に復帰する。これにより、突片17aが係止孔55a内に進入して係止することで両コネクタ10、30が抜止め状態に保持される。
また、ロックアーム55の長さ方向の中央部分には、アーム片57を架設する操作部が設けられており、そこへの押圧操作によって、ロックの解除を行うことが出来るようになっている。
また、雌ハウジング31の上面には、支持部56の左右両側からロックアーム55に沿って平行に伸びる一対の起立壁59aが形成されるとともに、その前部側にはジョイント部58をアーチ状をなして取り囲む保護壁59bが設けられている。このようにジョイント部58を覆う構成とすることで、雌コネクタ30単体時におけるロックアーム55の保護が図られる。
ハウジングシール60はゴム製であって、角筒状をなす本体部61を有し、内筒部32の外周に対し同内筒部32の軸線に沿って前方から組み付け治具81によって嵌め合わされる。
組み付け治具81は、例えば、図8に示すようにハウジングシール60の本体部61を収容可能な大きさの角筒状をなすとともに、その前端面81aには、前方に突出する押し込み片82が一対形成されている。この押し込み片82の前端面は、後記する段部66の押し面66aに対して面当たりするような寸法設定とされている。本体部61はその内外周両面に3条のリップ62を備えており、このハウジングシール60のリップ62と外筒部52との間は雄コネクタ10のフード部13が挿入される組み付け空間とされている。
ハウジングシール60と雌ハウジング31とには、互いに係止することでハウジングシール60を雌ハウジング31に対して抜止めする抜止め手段が設けられている。
まず、ハウジングシール60の抜止め手段について説明すると、図6ないし図8に示すようにハウジングシール60の本体部61の短辺側であって、その前端部には、前方(図8における右側)へ延出するロック部65がそれぞれ形成されている。このロック部65は本体部61より大径(外方に張り出す)に形成された段部66と、段部66上において外向き、すなわち外筒部52側に張り出す爪部67とから構成されている。段部66の後端面は垂直面となっており、そこは、前記した押し込み片82に対する押し面66aとされている。このロック部65は段部66と本体部61との接続部分を支点として挿入方向と交差する方向に撓み変形可能とされている。このハウジングシール60の全高(図9に示すF1寸法)は、内筒部32と外筒部52との間の隙間(図9に示すF2寸法)より幾らか狭くなっており、挿入動作の初期段階から次に述べる外筒突起43に干渉するまでの間、ハウジングシール60はほぼ自然状態のまま挿入されるようになっている。
一方、雌ハウジング31においては、各ロック部65の挿入方向前方にロック孔(本発明のロック受け部に相当する)48が形成されている。より具体的に説明すると、内筒部32の外周側及び外筒部52の内周側であって後端寄りの位置には、互いに向き合うように張り出す外筒突起43及び内筒突起(本発明の対面部に相当する)45が形成されている。この両突起43、45の孔壁間の幅は自然状態におけるロック部65の全高(図9におけるA寸法)より狭くなっており、前記ロック孔48が形成されている。
ここで、図9を参照して、ロック部65と両突起43、45の関係(高さ方向、すなわち図9における上下方向に関する位置関係)について説明する。
内筒突起45はロック部65の挿入経路から内筒部32側に退避した位置にあって、内筒部32からの張り出し高さは、爪部67が外筒突起43に当接した状態において、ロック部65の底面65aとの間に撓み許容部69が形成され(図10参照)るような張り出し高さとされている。
一方、外筒突起43はロック部65の挿入経路内、すなわち挿入動作の際に爪部67と干渉するような高さをもって形成され、更に、爪部67の後面67a並びに外筒突起43の後面43cは、共に起立するロック面となっている。そのため、図11に示すように、ハウジングシール60がロック孔48に向かって押し込まれると、ロック部65は撓み許容部69の高さ分だけ外筒突起43と逆方向に弾性変位するとともにロック孔48内へと進入する。そして、ロック孔48内においてやや変形しつつこれを通過した後には、復帰して前記両ロック面43c、67a同士が係止するようになっている。
また、外筒突起43並びに内筒突起45の前後両端面のうち挿入動作の際にロック部65と対抗する側の端面には、ハウジングシール60の挿入方向に対して傾斜する案内面(本発明の案内部に相当する)43b、45bが設けられ、更に、爪部67の前面にも前方に向かって先細りする傾斜面67bが形成されているが、これらは、ロック部65の撓み動作を案内するためのものである。
加えて、雌ハウジング31に対するハウジングシール60の挿入動作が円滑になされるように、組み付けの際に段部66が外筒突起43に干渉しない設定、すなわち挿入動作の際に、外筒突起43の突出端面43aより内筒部32寄りに位置するようになっている(図9に示すB寸法の範囲外に設定)。このような構成とすることで、組み付け治具81の押し込み経路上に干渉物がなくなるから、比較的弱い力でハウジングシール60の押し込みを行うことが可能となる。
また、外筒突起43のロック面43cの後方には、延長壁47が形成されている。この延長壁47は後方に開口するとともに、ロック状態において開口端面47aが爪部67の先端とほぼ一致するようになっており、爪部67の側方のほぼ全体を覆うようになっている。尚、本来延長壁47を設けなくとも、雌ハウジング31に対するハウジングシール60のロック性に支障を来すことはないが、本実施形態においては、延長壁47の開口端面47aが次述する検査装置70に対する位置決めとして使用されている。
検査装置70は図13に示すように、基台71上に雌コネクタ30を保持するためのコネクタ保持部材72と、検査器本体75と、この検査器本体75をコネクタ保持部材72に対して接離方向に進退させるための移動機構とを備えて構成されている。コネクタ保持部材72は図14に示すように、雌ハウジング31の外形に倣った形状のコネクタ収容凹部73を設けている。このコネクタ収容凹部73は上方に開口するとともに後面73aが基準面とされている。コネクタ収容凹部73には後面73aに開口端面47aを突き当た状態で雌コネクタ30がセットされるようになっており、セット状態において雌コネクタ30は検査器本体75と向き合った姿勢となる。
一方、検査器本体75は、導電体76の先端面の一部から検知片77が一体的に突出して形成された構造であり、ばね78により前方へ付勢されている。そして、雌コネクタ30をコネクタ保持部材72にセットしたのち検査器本体75を前進させると、端子金具90が半挿入の状態では、ランス36がランス撓み空間37内に撓み変形しているため、検知片77がランス36に突き当たることで導電体76の前進が規制される。これにより、導電体76と端子金具90とが接触せず、端子金具90の挿入が不完全であることが検知される。
一方、端子金具90が正規に挿入されていると、ランス36がランス撓み空間37から退避しているため、検知片77がランス撓み空間37の奥深くに進入する。そのため、導電体76の先端面が端子金具の前端面に接触する。これにより、導通が取られることで、端子金具90がキャビティ33内に正規に挿入されていることが検知される(図16参照)。
次に、本実施形態の作用を説明する。
ハウジングシール60を雌ハウジング31に対して組み付けるには、まず、ロック部65がロック孔48と対面するように位置合わせするとともに、ハウジングシール60を雌ハウジング31の内筒部32の外周の先端部分に嵌め合わせた状態にセットする。セットが完了したら今度は、組み付け治具81を押し込み片82がハウジングシール60の段部66と対面するように位置合わせする。位置合わせが完了したらその状態から、組付け治具81を雌ハウジング31の軸線に沿って奥側に押し込んでゆく。押し込み動作の過程で、押し込み片82が段部66の押し面66aに面当たりし、それ以降、ハウジングシール60は内筒部32の軸線に沿ってほぼ自然状態のまま奥方に差し込まれてゆく。
やがて、ハウジングシール60のロック部65が外筒突起43の案内面43bに対して当接する。この状態においては、図10に示すように、ロック部65の底面65aと内筒突起45との間には隙間、すなわち撓み許容部69が保有された状態にある。そのため、更に、ハウジングシール60を奥側に押し込むと、図11に示すようにハウジングシール60のロック部65は案内面43bによる案内作用を受けつつ、撓み許容部69の高さ分だけ外筒突起43と逆方向に弾性変位してロック孔48内へと進入する。その後、ロック部65は両突起43、45の壁面により押圧されることでやや変形しながらロック孔48を通過し、その後復帰する。
これにより、両ロック面43c、67a同士が係止してハウジングシール60は雌ハウジング31に対して抜止め状態に保持されることとなる(図12参照)。そのため、ハウジングシール60の挿入作業が完了した後、組め付け治具81を内筒部32から強制的に引き抜いても、ハウジングシール60が位置ずれすることがない。尚、この状態においては、図示しないストッパ(例えば、組み付け治具81と雌ハウジング31との間に設定)によって、それ以上の押し込み動作が規制されるようになっている。
次に、雄・雌両コネクタ10、30を嵌合させるには、雌コネクタ30を雄コネクタ10のフード部13に対して正対させる。この状態から雌ハウジング31の内筒部32をフード部13の内側に宛って押し込んでゆくと内筒部32はフード部12内に差し込まれてゆき、やがて、ロックアーム55の先端が突片17aに当接する。
この状態から更に、雌コネクタ30を嵌合方向に押し込むと、ロックアーム55のジョイント部58は突片17aを通過することに伴って図示下方へ撓み変位するとともに、通過後に復帰する。これにより、突片17aが係止孔55a内に進入して係止することで両コネクタ10、30が抜止め状態に保持される。
このロック状態においては、図1に示すように、リップ62は雄ハウジング11のフード部13の内周面と内筒部32の外周面との間に狭圧された状態で両対向面に密着することで、両コネクタ10、30間がシールされるようになっている。
本実施形態によれば、組み付けの際に段部66が外筒突起43に干渉しない設定、すなわち挿入動作の際に、外筒突起43の突出端面43aより内筒部32寄りに位置するようになっている(図9に示すB寸法の範囲外に設定)。このような構成とすることで、組み付け治具81の押し込み経路上に干渉物がなくなるから、比較的弱い力でハウジングシール60の押し込みを行うことが可能となる。 加えて、組み付け作業の過程で爪部67と外筒突起43が当たり合ったときに、内筒突起45とロック部65との間に、図10に示すような撓み許容部69が保有されており、ロック部65が干渉回避方向に撓んで干渉量が減ずるようになっている。以上のことから雌ハウジング31に対するハウジングシール60の挿入動作が円滑になされる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態によれば、外筒突起43と内筒突起45とからロック孔48を形成したが、内筒突起45側についてはロック部65との間に隙間を設けた構成であればよく廃止が可能であり、この場合には内筒部の外周と外筒突起とによってロック孔48を構成してやればよい。
(2)本実施形態によれば、両ロック面43c、67aを対面させることで雌ハウジング31に対してハウジングシール60を係止したが、係止は抜け止め可能なものであればよく、例えば、ロック孔48内にロック部を圧入させるようなものも「本発明の係止」に含まれる。
両コネクタの嵌合状態を表す断面図 雌ハウジングの断面図 雌ハウジングの正面図 雌ハウジングの平面図 雌ハウジングの側面図 ハウジングシールの正面図 ハウジングシールの側面図 組み付け治具とハウジングシールの平面図 ハウジングシールを雌ハウジングに装着する前の状態を表す断面図 撓み許容部が形成された状態を表す断面図 ハウジングシールの挿入動作を表す断面図 ハウジングシールが雌ハウジングに装着された状態を表す断面図 検査装置の斜視図 雌コネクタがコネクタ保持部材にセットされた状態を表す断面図 検査器本体の進退動作を表す断面図 検知片がランス撓み空間に挿入され、導通が得られた状態を表す断面図 従来例の断面図
符号の説明
31…雌ハウジング(ハウジング本体)
32…内筒部
43…外筒突起
45…内筒突起(対面部)
48…ロック孔(ロック受け部)
52…外筒部
60…ハウジングシール(シール部材)
65…ロック部
69…撓み許容部

Claims (3)

  1. 内部に端子金具を収容可能なキャビティが形成された内筒部と、前記内筒部の外周を取り囲む外筒部とを有するハウジング本体と、
    筒状をなすとともにその外周面にはリップを設けた本体部を有し、前記内筒部の外周に同内筒部の軸線に沿って前方から挿入されるシール部材と、
    前記ハウジング本体及び前記シール部材とに設けられ、互いに係止することで前記シール部材を抜止めする抜止め手段とを備えてなるとともに、
    前記シール部材のリップと前記外筒部との間が組み付け空間とされ、そこに相手側ハウジングのフード部が挿入される防水コネクタであって、
    前記抜止め手段は、
    前記本体部の前部に設けられるとともに前記挿入方向と交差する方向に撓み可能とされロック部と、
    前記ロック部の挿入方向前方に配され、前記外筒部の内周側より前記ロック部の挿入経路上に張り出す外筒突起と、
    前記内筒部の外周側より前記外筒突起に向き合うように張り出して前記外筒突起と共に前記ロック部の全高より幅の狭いロック孔を形成する内筒突起と、からなると共に、
    前記ロック部の先端には挿入方向前側に向かって先細りする傾斜面が形成される一方、それに相対する前記外筒突起の端部には傾斜状の案内面が形成され、
    前記ロック孔に対する前記ロック部の進入動作の過程で前記ロック部の傾斜面が前記外筒突起の案内面に当接したときに
    前記ロック部の先端部は前記ロック孔内に位置しかつ前記内筒突起は前記ロック孔内に位置する前記ロック部との間に、前記ロック部を前記外筒突起の逆方向に撓ませるような撓み許容部を保有する構成であることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 内部に端子金具を収容可能なキャビティが形成された内筒部と、前記内筒部の外周を取り囲む外筒部とを有するハウジング本体と、
    筒状をなすとともにその外周面にはリップを設けた本体部を有し、前記内筒部の外周に同内筒部の軸線に沿って前方から挿入されるシール部材と、
    前記ハウジング本体及び前記シール部材とに設けられ、互いに係止することで前記シール部材を抜止めする抜止め手段とを備えてなるとともに、
    前記シール部材のリップと前記外筒部との間が組み付け空間とされ、そこに相手側ハウジングのフード部が挿入される防水コネクタであって、
    前記抜止め手段は、
    前記本体部の前部に設けられるとともに前記挿入方向と交差する方向に撓み可能とされたロック部と、
    前記外筒部より前記内筒部側に突出し、前記内筒部の壁面との間に前記ロック部を前方より受け入れ可能なロック受け部を形成する外筒突起とからなるとともに、
    前記ロック部は前記本体部より大径であり、かつ前記挿入動作の際には、前記外筒突起の突出端面より内筒部寄りに位置する段部と、
    前記段部上に設けられるとともに、後面を前記ロック受け部に対して係止可能なロック面とした爪部とからなるとともに、
    前記段部における挿入方向後側の端面は前記シール部材を前記内筒部の軸線に沿って押し込み可能な組み付け治具に対する押し面とされた構成であり、かつこの押し面は、前記爪部のロック面に対して前記挿入方向の後側に位置がずらされていることをことを特徴とする防水コネクタ。
  3. 前記内筒部には前記外筒突部に向かって突出する内筒突部が形成され、前記外筒突部と前記内筒突部の間に前記ロック受け部が形成されたものにおいて、
    前記内筒・外筒突部のうち前記シール部材を前記ハウジング本体に組付ける際に、前記ロック部に対面する部分には、前記ロック部を前記ロック受け部内に案内するように傾斜する案内部が設けられた構成であることを特徴とする請求項2に記載の防水コネクタ。
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