JP4193693B2 - 映像表示装置および映像表示方法 - Google Patents

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  • Details Of Television Scanning (AREA)

Description

【0001】
【技術分野】
【0002】
この発明は、複数種類の入力映像信号に対応して映像表示が可能な映像表示装置および映像表示方法に関する。
【0003】
詳しくは、この発明は、入力映像信号の波形に係るタイミングデータを用いて映像表示状態を調整するための調整パラメータを算出し、この調整パラメータを偏向制御回路に設定し、その後入力映像信号の水平同期信号に対する偏向パルスの遅延量を計測し、この遅延量が目標の遅延量となるように、水平位置パラメータの値を変更して偏向制御回路に再設定することによって、偏向系に経時劣化があっても、水平方向の表示位置を正しい位置とできるようにした映像表示装置および映像表示方法に係るものである。
【背景技術】
【0004】
パーソナルコンピュータを初めとする情報処理装置においては、CRT(陰極線管)やLCD(液晶表示装置)等の様々な映像表示装置が使用されるが、これらの情報処理装置はメーカや型式等によって様々な種類の映像信号を出力するようになっている。そのため、近年では、これらの種々の映像信号に対応し得る機能を持った映像表示装置として、いわゆるマルチスキャン型モニタと呼ばれる装置が登場している。
【0005】
ここで、図14および図15を参照して、一般の情報処理装置から映像表示装置に入力される映像信号(ビデオ信号)について説明する。図14はビデオ信号の1水平走査期間の波形を示し、図15はビデオ信号の1垂直走査期間の信号波形を示している。
【0006】
図14に示したように、各水平走査期間は一定周期の水平同期信号SYNCHによって区画されている。そして、1水平走査期間は、水平同期信号SYNCHのパルス幅区間と、バックポーチ区間BPHと、水平アクティブ区間ACTHと、フロントポーチ区間FPHとから構成されている。ここで、水平アクティブ区間ACTHは画面の左右方向において実際に映像が表示される区間であり、バックポーチ区間BPHおよびフロントポーチ区間FPHは、画面上では左右端の黒枠として表示される区間である。
【0007】
また、図15に示したように、各垂直走査期間は一定周期の垂直同期信号SYNCVによって規定されている。そして、1垂直走査期間は、垂直同期信号SYNCVのパルス幅区間と、ハックポーチ区間BPVと、垂直アクティブ区間ACTVと、フロントポーチ区間FPVとから構成されている。ここで、垂直アクティブ区間ACTVは、画面の上下方向において実際に映像が表示される区間であり、バックポーチ区間BPVおよびフロントポーチ区間FPVは、画面上では上下端の黒枠として表示される区間である。
【0008】
図14および図15に示したように、映像信号はいくつかのタイミング要素(以下、「タイミングデータ」という)を有しており、これらのうちの1つでも異なると、別の種類の映像信号となる。例えば、水平同期信号SYNCHの周波数(水平同期周波数)が異なる映像信号では、バックポーチ区間BPH、水平アクティブ区間ACTHあるいはフロントポーチ区間FPHも異なるのが一般的である。垂直方向についても同様である。
【0009】
このような映像信号の種別は、これを出力するコンピュータやビデオカード等によって様々に異なり、その種類は数百種類に及ぶと考えられる。そして、上述したマルチスキャン型モニタにおいては、どのような種類の映像信号が入力されても、これを画面上に正しいサイズで正しい位置に表示できることが要求される。そのために、従来は、以下のような手法によってその要求に対応するようになっていた。
【0010】
第1の手法は、次のようなものである。すなわち、予め工場において、タイミングデータが既知である映像信号を映像表示装置に実際に入力して、その画面上の表示映像が所定のサイズおよび位置となるように調整を行い、そのときの調整値(調整パラメータ)を、その映像信号の種別に対応付けて不揮発性メモリ等に書き込む。このような調整および調整値書込み処理を、使用が想定されるすべての既知の映像信号について行う。一方、実際の使用時においては、ユーザのコンピュータから入力された映像信号の種別を調べ、その種別に対応した調整パラメータを不揮発性メモリ等から読み出して、これを用いて表示を行う。
【0011】
第2の手法は、次のようなものである。すなわち、実際の使用時において、入力された映像信号に係るすべてのタイミングデータを計測し、これらのタイミングデータを基に所定の演算を行って調整パラメータを求め、これを用いて表示を行う。この場合には、第1の手法のように、予め工場で調整を行う必要がない。
【0012】
しかしながら、上記した第1の手法では、工場において、1種類の映像信号について数個の調整パラメータの調整を行う必要があったので、対応しようとする映像信号が数百種類に及ぶときには、入力する映像信号を切り替えるごとに調整を行わなければならず、それに多大の時間と労力が費やされるという問題点があった。この問題の対策として、例えば、画面上の表示領域のサイズと位置とをセンサで検出し、これらが最適状態となるように自動調整を行うという方法も考えられる。しかしながら、これにはそのための自動調整機が必要であり、製造コストを増大させる要因となる。
【0013】
また、第2の手法では、入力される映像信号に係るすべてのタイミングデータを計測し、その計測値を基に調整パラメータを算出するようにしているため、計測誤差が生じたときには、調整の精度が低下するという問題点があった。特に、周波数が高い場合や、アクティブ区間が短い映像信号(点または線等)については、計測誤差が大きくなる可能性があり、調整精度の低下が顕著になることが予想される。さらに、映像信号に係るタイミングデータの計測には相応の時間を要するため、映像信号を入力してから画面上に適正な映像が表示されるまでの時間が長くなるという問題点もあった。
【0014】
そこで、本出願人は、先に、映像信号の種別毎にそれぞれの信号波形に係るタイミングデータを記憶手段に記憶しておき、実際の使用時においては、入力映像信号の種別を検出し、記憶手段に記憶されているその種別に対応したタイミングデータを用いて調整パラメータを算出し、この調整パラメータに基づいて映像表示を行うことを提案した(特開平11−52934号参照)。これによれば、上述した第1の手法および第2の手法におけるような問題点はなくなる。
【0015】
しかし、複数種別の映像信号に対応したタイミングデータを記憶しておくものであり、そのための大容量のメモリが必要となり、装置全体のコストアップにつながるという問題点がある。
【0016】
また、映像信号の種別に対応したタイミングデータを用いて調整パラメータを算出し、この調整パラメータに基づいて映像表示を行うものにあっては、偏向系に経時劣化が生じた場合に、水平方向の表示位置を正しい位置にすることができなくなるという問題点がある。
【発明の開示】
【0017】
この発明の目的は、算出された調整パラメータに基づいて映像表示を行うものにあって、偏向系に経時劣化があっても水平方向の表示位置を正しい位置とできるようにすることにある。
【0018】
この発明に係る映像表示装置は、入力映像信号の波形に係るタイミングデータを取得するタイミングデータ取得手段と、このタイミングデータ取得手段により取得されたタイミングデータを用いて、映像表示状態を調整するための調整パラメータを算出する第1の算出手段と、この第1の算出手段により算出された調整パラメータを偏向制御回路に設定する設定手段と、入力映像信号の水平同期信号に対する偏向パルスの遅延量を計測する遅延量計測手段と、この遅延量計測手段により計測された遅延量が目標の遅延量の範囲内かどうか判定する判定手段と、調整パラメータのうち水平方向における映像領域位置を調整するための水平位置調整パラメータの値を変更して上記偏向制御回路に再設定する再設定手段とを備え、この再設定手段は、判定手段により計測された遅延量が目標の遅延量の範囲外であると判定したとき、計測された遅延量が目標の遅延量となるまで水平位置調整パラメータの値を1変更単位量ずつ増加又は減少させて変更し、当該変更された水平位置調整パラメータを偏向制御回路に再設定するものである。
【0019】
また、この発明に係る映像表示方法は、入力映像信号の波形に係るタイミングデータを取得するステップと、この取得されたタイミングデータを用いて、映像表示状態を調整するための調整パラメータを算出するステップと、この算出された調整パラメータを偏向制御回路に設定するステップと、入力映像信号の水平同期信号に対する偏向パルスの遅延量を計測するステップと、この計測された遅延量が目標の遅延量の範囲内かどうか判定するステップと、この計測された遅延量が目標の遅延量の範囲外であると判定されるとき、この計測された遅延量が目標の遅延量となるまで、調整パラメータのうち水平方向における映像領域位置を調整するための水平位置調整パラメータの値を1変更単位量ずつ増加又は減少させて変更し、当該変更された水平位置調整パラメータを偏向制御回路に再設定するステップとを備えるものである。
【0020】
この発明においては、入力映像信号の波形に係るタイミングデータが取得される。例えば、入力映像信号の種別を検出し、この検出された入力映像信号の種別に対応したタイミングデータが、映像信号の種別毎にそれぞれの信号波形に係るタイミングデータを記憶しているデータ記憶手段から読み出される。
【0021】
なお、データ記憶手段に入力映像信号の種別に対応したタイミングデータがないときは、例えば入力映像信号から検出された水平同期周波数および垂直同期周波数を用いて、入力映像信号の波形に係るタイミングデータが算出される。
【0022】
また例えば、タイミングデータを記憶しているデータ記憶手段を利用することなく、入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数が検出され、この検出された水平同期周波数および垂直同期周波数を用いて、入力映像信号の波形に係るタイミングデータが算出される。
【0023】
そして、このタイミングデータが用いられ、サイズや位置などの映像表示状態を調整するための調整パラメータが算出され、その調整パラメータが偏向制御回路に設定され、この調整パラメータに基づいて入力映像信号に係る映像表示が行われる。
【0024】
その後、入力映像信号に対する偏向パルスの遅延量が計測される。ここで、偏向系に経時劣化がない場合には、算出された水平位置調整パラメータを偏向制御回路に設定することで、上述の遅延量は目標の遅延量と等しくなり、水平方向の表示位置が正しい位置となる。しかし、偏向系に経時劣化があるときは、この遅延量が目標の遅延量とは異なったものとなる。
【0025】
そのため、この計測された遅延量が目標の遅延量となるように、水平位置調整パラメータの値が変更されて偏向制御回路に再設定される。これにより、偏向系に経時劣化があっても、水平方向の表示位置が正しい位置とされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
この発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態としての映像表示装置100の構成を示している。この映像表示装置100は、それぞれVESAのGTF規格に対応した複数の種別の映像信号(以下、「ビデオ信号」という)に対応可能なマルチスキャン型モニタとして構成されたものである。
【0027】
この映像表示装置100は、システムバス10によって相互に接続された主制御部11、不揮発性メモリ12、ビデオ出力回路13、水平偏向制御回路14、垂直偏向制御回路15、およびビデオ信号計測回路16を有している。ここで、ビデオ信号の種別とは、同期信号の周波数によって特定され得るビデオ信号の種類を意味する。
【0028】
また、映像表示装置100は、主制御部11と図示しない情報処理装置(コンピュータ本体)側とを接続するための入出力インタフェース(I/F)回路17と、水平偏向制御回路14の出力端に接続された水平偏向パルス出力回路18と、垂直偏向制御回路15の出力端に接続された垂直偏向パルス出力回路19と、ビデオ出力回路13、水平偏向パルス出力回路18および垂直偏向パルス出力回路19による制御により映像を表示するCRT(陰極線管)20とを有している。
【0029】
主制御部11は、CPU(中央処理装置)11aと、CPU11aが実行するための制御プログラムや必要なデータを格納しているROM(Read Only Memory)11bと、CPU11aによってワークメモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)11cとを含んで構成され、各部の動作を制御するようになっている。
【0030】
不揮発性メモリ12は、例えばE2PROM(電気的に消去可能なプログラム可能ROM)等からなり、少なくとも、調整パラメータテーブル12bと、固有特性データ記憶エリア12cとを含むように構成される。
【0031】
調整パラメータテーブル12bは、ユーザが本装置を使用することによってその構成データ(調整パラメータ)が順次追加されるという性質をもったユーザテーブルであり、例えば後述する図2のような構成となっている。固有特性データ記憶エリア12cは、予め工場においてその映像表示装置について計測された固有の表示特性を示す特性データを格納した領域であり、例えば後述する図3のような内容となっている。
【0032】
ビデオ出力回路13は、システムバス10を介して主制御部11から与えられる指示に基づいて、入力ビデオ信号21に所定の信号処理を施してRGBのビデオ信号22を作成し、CRT20に供給する。
【0033】
水平偏向制御回路14は、主制御部11により設定された制御データ(具体的には、水平サイズ調整パラメータと水平位置調整パラメータ)に従って、CRT20における水平方向の電子ビーム偏向を制御するための偏向制御信号を水平偏向パルス出力回路18に供給する。垂直偏向制御回路15は、主制御部11により設定された制御データ(具体的には、垂直サイズ調整パラメータと垂直位置調整パラメータ)に従って、CRT20における垂直方向の電子ビーム偏向を制御するための偏向制御信号を垂直偏向パルス出力回路19に供給する。
【0034】
水平偏向パルス出力回路18は、水平偏向制御回路14から入力された偏向制御信号に対して波形整形等の所定の信号処理を行い、水平偏向パルス23としてCRT20の水平偏向ヨーク(図示せず)に印加する。垂直偏向パルス出力回路19は、垂直偏向制御回路15から入力された偏向制御信号に対して波形成形等の所定の信号処理を行い、垂直偏向パルス24としてCRT20の垂直偏向ヨーク(図示せず)に印加する。
【0035】
水平偏向パルス23は、後述するように、入力ビデオ信号21における水平同期信号の周波数と同一の周波数を持つように設定される。この水平偏向パルス23の1パルスがCRT20の水平偏向ヨークに印加される毎に、1水平ラインの走査が行われる。垂直偏向パルス24は、ビデオ入力信号21における垂直同期信号の周波数と同一の周波数を持つように設定される。この垂直偏向パルス24の1パルスがCRT20の垂直偏向ヨークに印加されるごとに、1フレーム分の走査が行われる。
【0036】
水平偏向パルス23は、主制御部11および垂直偏向制御回路15にも入力される。主制御部11は、水平偏向制御回路14および水平偏向パルス出力回路18と共にフィードバックループを形成しており、ビデオ出力回路13に入力された入力ビデオ信号21の種別に応じて適正な水平偏向制御を行うようになっている。垂直偏向制御回路15は、1フレーム分の水平偏向パルス23ごとに、上述の偏向制御信号を垂直偏向パルス出力回路19に供給する。
【0037】
ビデオ信号計測回路16にはビデオ出力回路13から入力ビデオ信号21と同じ信号が入力される。ビデオ信号計測回路16は、入力ビデオ信号21における同期信号の周波数(水平同期周波数fH、垂直同期周波数fV)を検出し、その検出結果を主制御部11に送出する。
【0038】
主制御部11は、ビデオ信号計測回路16から送出された水平同期周波数、垂直同期周波数を用いて、入力ビデオ信号21の波形に係るタイミングデータを算出する。このタイミングデータには、水平タイミングデータt1,t2,t3と、垂直タイミングデータL1,L2,L3とが含まれている。
【0039】
ここで、図4A,4Bおよび図5を参照して、水平タイミングデータt1,t2,t3、垂直タイミングデータL1,L2,L3について説明する。なお、図4Aは入力ビデオ信号21の1水平走査期間の波形を示し、図4Bは水平偏向パルス23のタイミングを示し、図5は入力ビデオ信号21の1垂直走査期間の波形を示している。
【0040】
図4Aに示したように、水平タイミングデータt1は水平同期信号SYNCHの前側のフロントポーチFPHの長さを表すデータであり、水平タイミングデータt2は水平同期信号SYNCHとその後側のバックポーチBPHとを併せた長さを表すデータである。水平タイミングデータt3は、バックポーチBPHとフロントポーチFPHとで挟まれた水平アクティブ区間ACTH、すなわちビデオ信号の実体部分の長さを表すデータである。このアクティブ区間がCRT20の画面の左右方向における映像領域の幅に対応する。
【0041】
これらのデータの単位としては、例えばマイクロ秒[μs]が用いられる。以下の説明では、フロントポーチFPH、水平同期信号SYNCHおよびバックポーチBPHの区間(t1+t2)を水平非アクティブ区間と呼ぶ。なお、水平同期信号SYNCHの周期tH(=t1+t2+t3)は、水平同期周波数fHから決まる。
【0042】
図4Bに示したように、水平偏向パルス23は一定のパルス幅t4を有するが、その周期は水平同期信号SYNCHの周期tHと等しくなるように設定される。ただし、その位相はビデオ信号に対してδHだけずれるように設定される。具体的には、ビデオ信号の非アクティブ区間の中心と水平偏向パルス23のパルス幅中心との間にオフセット量δHが存在するように設定される。
【0043】
本来、このオフセット量δHが0であれば、ビデオ信号の水平アクティブ区間ACTHの中心と水平偏向パルス23のパルス間隔の中心とが一致し、この状態が画面の中心と映像表示領域の中心とを一致させる上で理想的である。
【0044】
ところが、実際には、水平偏向ヨークがもつ遅延特性により、水平方向のビームの走査開始位置は水平偏向パルス23の位置に対してδHだけずれる。しかも、このオフセット量δHは、水平偏向パルス23の周波数の大小に依存する。したがって、後述するように、映像表示領域を正確に画面の中央にもってくるためには、水平偏向パルス23の周波数、すなわち水平同期信号SYNCHの周波数に応じてオフセット量δHを適切に設定しなければならない。
【0045】
図5に示したように、垂直タイミングデータL1は垂直同期信号SYNCVの前側のフロントポーチFPVの長さを表すデータであり、垂直タイミングデータL2は垂直同期信号SYNCVとその後側のバックポーチBPVとを併せた長さを表すデータである。垂直タイミングデータL3は、バックポーチBPVとフロントポーチFPVとで挟まれた垂直アクティブ区間ACTV、すなわちビデオ信号の実体部分の長さを表すデータである。この垂直アクティブ区間ACTVがCRT20の画面の上下方向における映像領域に対応する。
【0046】
これらのデータの単位としては、例えばライン数が用いられる。以下の説明では、フロントポーチFPV、水平同期信号SYNCVおよびバックポーチBPVの区間(L1+L2)を垂直非アクティブ区間と呼ぶ。なお、垂直同期信号SYNCVの周期LV(=L1+L2+L3)は、垂直同期周波数fVから決まる。
【0047】
ここで、ビデオ信号計測回路16から送出された水平同期周波数fH(kHz)、垂直同期周波数fV(Hz)を用いて、水平タイミングデータt1,t2,t3と、垂直タイミングデータL1,L2,L3の算出の仕方を説明する。
【0048】
(A)水平タイミングデータt1,t2,t3について
基礎オフセット定数(Basic offset constant)C′[%]、基礎グラディエント定数(Basic gradient constant)M′[%/kHz]を、それぞれ(1)式、(2)式で、求める。これら(1)式、(2)式において、Cは拡張オフセット定数(Extended offset constant)[%]、Mは拡張グラディエント定数(Extended gradient constant)[%/kHz]、Kはブランキングタイム・スケーリングファクタ(Blanking time scaling factor)、Jはスケーリングファクタ重み(Scalingfactor weighting)である。
C′=(C−J)*K/256)+J ・・・(1)
M′=M*K/256 ・・・(2)
【0049】
これらC′,M′を使用し、水平ブランキングのデューティH Blk Dutyを、(3)式で求める。
H Blk Duty=C′−(M′/fH) ・・・(3)
【0050】
また、水平同期信号SYNCHの周期tH[μs]を、(4)式で求める。
tH=103/fH ・・・(4)
【0051】
そして、これら水平ブランキングのデューティH Blk Dutyと、水平同期信号SYNCHの周期tHとから、(5)式で、水平ブランキング期間(非アクティブ区間)H.Blk[μs]を求める。
H.Blk=H Blk Duty*tH ・・・(5)
【0052】
また、水平同期信号SYNCHのパルス幅区間H.Sync[μs]はGTF規格では水平同期信号SYNCHの周期tHの8%となっているので、このH.Syncを(6)式で求める。
H.Sync=tH*0.08 ・・・(6)
【0053】
GTF規格では水平同期信号SYNCHの後縁が水平ブランキング期間の中央にくると決まっているので、水平同期信号SYNCHの前側のフロントポーチFPHの長さt1[μs]、水平同期信号SYNCHとその後側のバックポーチBPHとを併せた長さt2[μs]を、それぞれ(7)式、(8)式で求める。
t1=H.Blk/2−H.Sync ・・・(7)
t2=H.Blk/2+H.Sync ・・・(8)
【0054】
そして、バックポーチBPHとフロントポーチFPHとで挟まれた水平アクティブ区間ACTHの長さt3[μs]を、(9)式で求める。
t3=tH−(t1+t2) ・・・(9)
実際に、入力ビデオ信号が800×600の信号であって、その水平同期周波数fHが64[kHz]、その垂直同期周波数fVが100.63[Hz]である場合の各値の算出例を示す。
【0055】
この場合、C=40[%]、J=20[%]、M=600[%/kHz]、K=128のデフォルト値が使用され、(1)式、(2)式で、C′=30、M′=300と求まる。そして、これらC′,M′の値が使用され、(3)式で、H Blk Duty=25.3125[%]と求まる。また、(4)式で、tH=15.625[μs]と求まり、(5)式で、H.Blk=3.955[μs]と求まり、さらに(6)式で、H.Sync=1.25[μs]と求まる。そして、(7)式、(8)式、(9)式で、それぞれt1=0.728[μs]、t2=3.228[μs]、t3=11.669[μs]と求まる。
【0056】
(B)垂直タイミングデータL1,L2,L3について
トータルの垂直ライン数LV[本]は、垂直周期/水平周期であり、(10)式で求める。
LV=(1/fV)÷(1/(fH×103)) ・・・(10)
【0057】
また、GTF規格では垂直同期信号SYNCVとその後側のバックポーチBPVの幅が550[μs]と決まっているので、垂直同期信号SYNCVとその後側のバックポーチBPVとを併せた長さL2[本]を、(11)式で求める。
L2=550/(103/fH) ・・・(11)
【0058】
また、GTF規格では垂直同期信号SYNCVの前側のフロントポーチFPVの長さL1は1ラインで固定である。つまり、L1=1[本]である。さらに、パックポーチBPVとフロントポーチFPVとで挟まれた垂直アクティブ区間ACTVの長さL3[本]を、(12)式で求める。
L3=LV−(L1+L2) ・・・(12)
実際に、入力ビデオ信号が800×600の信号であって、その水平同期周波数fHが64[kHz]、その垂直同期周波数fVが100.63[Hz]である場合の各値の算出例を示す。
【0059】
この場合、(10)式で、LV=636[本]と求まる。そして、(11)式、(12)式で、それぞれL2=35[本]、L3=600[本]と求まる。なお、上述したように、L1=1[本]である。
【0060】
図2は、不揮発性メモリ12における調整パラメータテーブル12bの内容を表すものである。この調整パラメータテーブル12bは、ビデオ信号の種別(水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVの組み合わせで特定される)毎に、調整パラメータを対応付けて格納したものであり、新たな種別のビデオ信号が入力される都度新たなデータ(1組の調整パラメータ)が追加登録される。
【0061】
ここで、調整パラメータは、CRT20の画面の水平方向における映像領域サイズを調整するための水平サイズパラメータSHと、水平方向における映像領域位置を調整するための水平位置パラメータPHと、垂直方向における映像領域サイズを調整するための垂直サイズパラメータSVと、垂直方向における映像領域位置を調整するための垂直位置パラメータPVとを含んでいる。
【0062】
この調整パラメータテーブル12bは、新たな種別のビデオ信号が入力されるたびに主制御部11によって参照され、そこから検索された調整パラメータを基に、CRT20の画面への映像表示が行われる。ただし、調整パラメータテーブル12bの中に、該当する種別のビデオ信号に関する調整パラメータが登録されていなかったときは、主制御部11は、水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVに基づいて水平タイミングデータt1,t2,t3および垂直タイミングデータL1,L2,L3を算出し、これらタイミングデータを用いて調整パラメータを演算により求め、その求めた調整パラメータに基づいてCRT20の画面への映像表示を行う。
【0063】
図3は、不揮発性メモリ12における固有特性データ記憶エリア12cの内容を表すものである。この固有特性データ記憶エリア12cは、上述のように、その映像表示装置についての固有の表示特性を示す特性データを格納した領域である。これらの特性データは、予め工場で実際にテスト用のビデオ信号を入力して計測することにより取得したデータである。
【0064】
図3に示したように、この特性データには、テスト用のビデオ信号を入力した場合における画面の水平方向の映像領域幅の物理サイズD1,D2と水平サイズ調整パラメータSH1、SH2との対応関係を表すデータと、そのビデオ信号のアクティブ率r0(周期tHから水平偏向パルス23のパルス幅t4を差し引いた区間の長さ(tH−t4)に対する水平アクティブ区間ACTHの長さt3の比)とが含まれている。これらのデータは、後述するように、目標の水平サイズ調整パラメータSHを求めるときに用いられるようになっている。
【0065】
また、図3に示すように、特性データには、水平オフセット率δrHの水平同期周波数依存特性を表すデータも含まれている。ここで、水平オフセット率δrHとは、後述するように、水平周期tHに対する水平オフセット量δHの比である。例えば、図3に示した例では、水平同期信号SYNCHの周波数fHがそれぞれfH1,fH2,fH3,fH4である場合において、映像領域が画面の左右方向の中央に来るようにするためには、水平オフセット率δrHをそれぞれδrH1,δrH2,δrH3,δfH4に設定しなければならないことを示すデータが記憶されている。さらに、図3に示したように、特性データには、図4Aおよび図4Bにおける水平同期信号SYNCHの先端から水平偏向パルス23の後端までの時間(以下、「遅延量」という)ΔHとしてのΔH1,ΔH2と水平位置パラメータPH1,PH2とを対応付けたものが含まれている。これらのデータは、後述するように、目標の水平位置調整パラメータPHを求めるときに用いられるようになっている。
【0066】
なお、図3では水平方向に係る特性データのみを図示して説明したが、この固有特性データ記憶エリア12cには垂直方向に係る同様の特性データも格納されており、垂直サイズ調整パラメータSVや垂直位置調整パラメータPVを求める際に参照されるようになっている。
【0067】
次に、図6を参照して、上述の映像表示装置100の動作を説明する。ここでは、主制御部11の動作を中心として説明するものとし、他の部分の説明は省略する。
【0068】
まず、主制御部11は、ビデオ出力回路13に入力ビデオ信号21の入力があると、ステップST1で、ビデオ信号計測回路16に、入力ビデオ信号21の水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVの計測を指示し、その計測結果を取得する。
【0069】
次に、ステップST2で、主制御部11は、取得した同期周波数fH,fVを検索キーとして調整パラメータテーブル12b(図2参照)を検索する。そして、ステップST3で、その同期周波数fH,fVに対応した調整パラメータがあるか否かを判定する。取得した同期周波数fH,fVに対応した調整パラメータがあるときは、ステップST4に進み、その調整パラメータを調整パラメータテーブル12bより読み出して、水平偏向制御回路14および垂直偏向制御回路15に設定する。具体的には、読み出した水平サイズ調整パラメータSHおよび水平位置調整パラメータPHを水平偏向制御回路14に設定し、垂直サイズ調整パラメータSVおよび垂直位置調整パラメータPVを垂直偏向制御回路15に設定する。
【0070】
また、調整パラメータテーブル12bに、検出した同期周波数fH,fVに対応した調整パラメータがないとき、主制御部11は、ステップST5で、当該同期周波数fH,fVに基づいて、上述した演算によって、水平タイミングデータt1,t2,t3および垂直タイミングデータL1,L2,L3を算出する。
【0071】
次に、ステップST6で、主制御部11は、算出したタイミングデータを用いて、後述する所定の演算を行うことにより調整パラメータを算出する。そして、主制御部11は、ステップST7で、求めた調整パラメータを、その水平同期周波数fHおよび垂直同期信号fVと関連付けて、調整パラメータテーブル12bに追加登録すると共に、ステップST4で、求めた調整パラメータを水平偏向制御回路14および垂直偏向制御回路15に設定する。
【0072】
主制御部11により水平サイズ調整パラメータSHおよび水平位置調整パラメータPHが設定された水平偏向制御回路14は、これらの調整パラメータに従ったタイミングで水平偏向制御信号を水平偏向パルス出力回路18に出力し、水平偏向パルス出力回路18はこの水平偏向制御信号に信号処理を施して水平偏向パルス23を出力し、CRT20の水平偏向ヨーク(図示せず)に印加する。一方、主制御部11により垂直サイズ調整パラメータSVおよび垂直位置調整パラメータPVが設定された垂直偏向制御回路15は、これらの調整パラメータに従ったタイミングで垂直偏向制御信号を垂直偏向パルス出力回路19に出力し、垂直偏向パルス出力回路19はこの垂直偏向制御信号に信号処理を施して垂直偏向パルス24を出力し、CRT20の垂直偏向ヨーク(図示せず)に印加する。
【0073】
このCRT20には、ビデオ出力回路13で入力ビデオ信号21から作成されたRGBビデオ信号22が供給される。したがって、CRT20の画面には、入力ビデオ信号21の種別に拘わらず、常に最適なサイズおよび位置の映像が表示される。
【0074】
次に、主制御部11による調整パラメータの算出方法を説明する。
【0075】
水平方向の調整パラメータである水平サイズ調整パラメータSHと水平位置調整パラメータPHとは、次の(13)式、(14)式に示したような関数として定義される。
SH=f(t1,t2,t3,D1,D2) ・・・(13)
PH=g(t1,t2,t3,δrH1,δrH2,δrH3,δrH4,ΔH1,ΔH2,fH) ・・・(14)
【0076】
ここで、t1,t2,t3は、図4で定義した量であり、上述したように水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVを用いて求められた値である。D1,D2は、テスト用のビデオ信号を入力して2点調整を行ったときの画面上の水平方向における映像領域幅の物理サイズを表し、δrH1,δrH2,δfH3,δrH4は、水平周期tHに対する水平オフセット量δHの比である水平オフセット率を表し、ΔH1,ΔH2は、図4に示した遅延量ΔHを表す。これらのデータは、図3に示した固有特性データ記憶エリア12cに格納されている。fHは水平同期信号SYNCHの周波数であり、入力ビデオ信号21を計測することで得られる。
【0077】
新たに未知のビデオ信号が入力されたときは、その信号の同期周波数fH,fVを検出し、このfH,fVを用いてタイミングデータt1,t2,t3を算出すると共に固有特性データ記憶エリア12cからD1,D2等を読み出して、上記の(13)式、(14)式を適用することにより、水平サイズ調整パラメータSHと水平位置調整パラメータPHとを得ることができる。そして、これらの調整パラメータを水平偏向制御回路14に出力することにより、水平方向について、映像領域のサイズおよび位置が適正に調整されることとなる。以下、図7〜図9を参照して、さらに詳細に説明する。
【0078】
まず、図7を参照して、水平サイズ調整パラメータSHの求め方を説明する。まず、不揮発性メモリ12の固有特性データ記憶エリア12c(図3参照)から、画面の水平方向の映像領域幅の物理サイズD1,D2と、これらに対応する水平サイズ調整パラメータSH1,SH2と、アクティブ率r0とを読み出し、これらの値を基に、2つの調整点における水平ラスターサイズD1/r0,D2/r0を算出する。ここで、水平ラスターサイズとは、水平方向の走査幅を意味する。これにより、図7に示したような水平ラスターサイズ対水平サイズ調整パラメータSHの補間直線を得る。ここで、水平ラスターサイズは水平サイズ調整パラメータに対してリニアに変化するものとしている。
【0079】
次に、入力ビデオ信号21より検出した水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVに基づいて、タイミングデータt1,t2,t3を算出する。そして、(15)式で、その入力ビデオ信号についてのアクティブ率rを計算する。
【0080】
r=t3/(tH−t4)=t3/(t1+t2+t3−t4)
・・・(15)
そして、目標とする水平方向の映像領域幅の物理サイズDTを、(15)式で求めたアクティブ率rで割って、目標とするラスターサイズDT/rを求める。
【0081】
次に、図7に示した補間直線から、ラスターサイズが上記のようにして求めたDT/rとなるときの水平サイズ調整パラメータSHTを求める。この水平サイズ調整パラメータSHTを水平偏向制御回路14に出力することにより、画面の左右方向の映像領域のサイズが適正に調整されることとなる。
【0082】
次に、図8および図9を参照して、水平位置調整パラメータPHの求め方を説明する。まず、不揮発性メモリ12の固有特性データ記憶エリア12c(図3参照)から、水平オフセット率の水平周期周波数依存特性を表すデータ、すなわち、図3に示した例では、水平同期信号SYNCHの周波数fH1,fH2,fH3,fH4に対応した水平オフセット率δrH1,δrH2,δfH3,δrH4を読み出し、これらの値を基に、図8に示したような水平同期周波数fH対水平オフセット率δrHの補間直線を得る。
【0083】
次に、図8に示した補間直線から、目標の周波数fHT(すなわち、入力ビデオ信号21の水平同期周波数fH)に対応する水平オフセット率δrHTを求める。
【0084】
ところで、図4から明らかなように、遅延量(すなわち、水平同期信号SYNCHの先端から水平偏向パルス23の後端までの時間)ΔHは、次の(16)式で表される。
ΔH=(t2−t1+t4)/2−δrH×tH ・・・(16)
【0085】
そこで、(16)式のオフセット率δrHとして、目標値δrHTを代入することにより、目標の遅延量ΔHTを求める。
【0086】
次に、主制御部11は、固有特性データ記憶エリア12c(図3参照)から、遅延量ΔH1,ΔH2と、これらに対応する水平位置パラメータPH1,PH2とを読み出し、図9に示したような遅延量ΔH対水平位置パラメータPHの補間直線を得る。ここで、遅延量ΔHは水平位置パラメータPHに対してリニアに変化するものとしている。
【0087】
次に、主制御部11は、図9に示した遅延量ΔH対水平位置パラメータPHの補間直線から、(16)式で求めた目標の遅延量ΔHTに対応する水平位置調整パラメータPHTを求める。そして、この水平位置調整パラメータPHTを水平偏向制御回路14に出力することにより、画面の左右方向における映像領域の位置が適正に調整されることとなる。
【0088】
以上は水平走査についての調整パラメータの求め方であるが、垂直走査についての調整パラメータについても、基本的な手順は同様である。以下、簡単に説明する。
【0089】
垂直方向の調整パラメータである垂直サイズ調整パラメータSVと垂直位置調整パラメータPVとは、次の(17),(18)式のような関数として定義される。
SV=F(L1,L2,L3,E1,E2) ・・・(17)
PV=G(L1,L2,L3,fV) ・・・(18)
【0090】
ここで、L1,L2,L3は、図5で定義した量であり、上述したように水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVを用いて求められた値である。E1,E2は、実際にビデオ信号を入力して2点調整を行ったときの画面の垂直方向における映像領域の物理サイズを表すもので、図3に示した固有特性データ記憶エリア12cに格納されている(ただし、図3では図示を省略している)。fVは垂直同期信号SYNCVの周波数であり、入力ビデオ信号21を計測することで得られる。
【0091】
新たに未知のビデオ信号が入力されたときは、その信号の同期周波数fH,fVを検出し、このfH,fVを用いてタイミングデータL1,L2,L3を算出すると共に固有特性データ記憶エリア12cからE1,E2(図示せず)を読み出して、上記の(17)式、(18)式を適用することにより、垂直サイズ調整パラメータSVと垂直位置調整パラメータPVとを得ることができる。そして、これらの調整パラメータを垂直偏向制御回路15に出力することにより、垂直方向についても、映像領域のサイズおよび位置が適正に調整されることとなる。
【0092】
このように、本実施の形態においては、入力ビデオ信号21から検出された水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVを用いて当該入力映像信号21の波形に係る水平タイミングデータt1,t2,t3および垂直タイミングデータL1,L2,L3を算出し、このタイミングデータを用いて映像表示状態(表示サイズ、表示位置)を調整するための調整パラメータSH,PH,SV,PVを算出して使用するものであり、複数種別の入力ビデオ信号に対応したタイミングデータを記憶しておくことが不要であり、メモリ容量の節約を図ることができる。
【0093】
また、本実施の形態においては、算出された調整パラメータSH,PH,SV,PVを水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVに関連付けて調整パラメータテーブル12bに記憶しておき、入力ビデオ信号21から検出された水平同期周波数fHおよび垂直同期周波数fVに対応した所定の調整パラメータが調整パラメータテーブル12bにあるときは、その所定の調整パラメータに基づいて入力ビデオ信号21に係る映像表示を行うものであり(図6のST3,ST8参照)、同じ種別の入力ビデオ信号21が再度入力されたとき、タイミングデータや調整パラメータの算出を行うことなく、調整パラメータテーブル12bから調整パラメータを直ちに取得でき、ビデオ信号の入力から表示までの時間を短くでき、応答性がよくなる。
【0094】
なお、上述第1の実施の形態においては、入力ビデオ信号21がGTF規格に対応したものである旨を説明したが、水平同期周波数および垂直同期周波数に基づいて水平、垂直のタイミングデータを算出できるものであればその他のビデオ信号の入力にも対処できるものである。
【0095】
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。図10は、第2の実施の形態としての映像表示装置100Aの構成を示している。この映像表示装置100Aは、VESAのGTF規格に対応した映像信号を含む複数の種別の映像信号(以下、「ビデオ信号」という)に対応可能なマルチスキャン型モニタとして構成されたものである。この図10において、図1と対応する部分には、同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0096】
この映像表示装置100Aは、図1に示す映像表示装置100におけるビデオ信号計測回路16の代わりに、ビデオ信号計測回路16Aを有している。このビデオ信号計測回路16Aには、ビデオ出力回路13から入力ビデオ信号21と同じ信号が入力される。このビデオ信号計測回路16Aは、入力ビデオ信号21における同期信号の周波数(水平同期周波数fH、垂直同期周波数fV)および同期信号の極性を計測し、その計測結果を種別データとして主制御部11に送出する。
【0097】
また、映像表示装置100Aは、図1に示す映像表示装置100における不揮発性メモリ12の代わりに、不揮発性メモリ12Aを有している。この不揮発性メモリ12Aは、例えばE2PROM(電気的に消去可能なプログラム可能ROM)等からなり、少なくとも、タイミングデータテーブル12aと、固有特性データ記憶エリア12cとを含むように構成される。
【0098】
固有特性データ記憶エリア12cは、図1に示す映像表示装置100における不揮発性メモリ12に含まれていたものと同じである(図3参照)。タイミングデータテーブル12aは、工場において予めビデオ信号の種別毎に各種のタイミングデータを対応付けて格納して作成したものである。
【0099】
図11は、不揮発性メモリ12Aにおけるタイミングデータテーブル12aの内容を表すものである。このタイミングデータテーブル12aは、工場等において予め作成されて不揮発性メモリ12Aに書き込まれたもので、予め使用が想定されるビデオ信号の種別(種別データ121)毎に、各ビデオ信号の波形に係るタイミングデータ122と信号タイプとをそれぞれ対応付けて構成されている。
【0100】
種別データ121には、水平および垂直の各同期信号の周波数および極性が含まれ、タイミングデータ122には、水平タイミングデータt1,t2,t3と、垂直タイミングデータL1,L2,L3とが含まれている。これら、水平タイミングデータt1,t2,t3および垂直タイミングデータL1,L2,L3は、上述の第1の実施の形態の部分で説明したと同様であるので、その説明は省略する。
【0101】
図示の例では、例えば周波数が81.9kHzで負極性「N」の水平同期信号と、周波数が75Hzで負極性「N」の垂直同期信号とを有するビデオ信号等に係るタイミングデータが記録されている。なお、信号タイプとしては、水平同期信号および垂直同期信号がビデオ信号本体部(アクティブ区間)と分離している分離タイプ(SEP)や、水平同期信号および垂直同期信号とビデオ信号本体部とが混じっているコンポジットタイプ(COMP)等がある。
【0102】
また、映像表示装置100Aは、遅延量計測回路30を有している。この遅延量計測回路30には、ビデオ信号計測回路16Aから出力される水平同期信号SYNCHが供給されると共に、水平偏向パルス出力回路18から出力される水平偏向パルス23が供給される。遅延量計測回路30は、水平同期信号SYNCHの先端から水平偏向パルス23の後端までの時間を遅延量ΔH(図4Aおよび図4B参照)として計測し、その計測結果を主制御部11に送出する。
【0103】
映像表示装置100Aのその他は、図1に示す映像表示装置100と同様に構成される。
【0104】
次に、図12を参照して、上述の映像表示装置100Aの動作を説明する。ここでは、主制御部11の動作を中心として説明するものとし、他の部分の説明は省略する。
【0105】
まず、主制御部11は、ビデオ出力回路13に入力ビデオ信号21の入力があると、ステップST11で、ビデオ信号計測回路16Aに、入力ビデオ信号21における同期信号の周波数(水平同期周波数fH、垂直同期周波数fV)および同期信号の極性を計測することを指示し、その計測結果を種別データとして取得する。
【0106】
次に、ステップST12で、主制御部11は、取得した種別データを検索キーとしてタイミングデータテーブル12a(図11参照)を検索する。そして、ステップST13で、その種別データに対応したタイミングデータがあるか否かを判定する。取得した種別データに対応したタイミングデータがあるときは、ステップST14に進む。
【0107】
一方、取得した種別データに対応したタイミングデータがないときは、ステップST15で、主制御部11は、取得した種別データのうち水平同期周波数fH、垂直同期周波数fVを用いて、水平タイミングデータt1,t2,t3および垂直タイミングデータL1,L2,L3を算出し、その後にステップST14に進む。このタイミングデータの算出方法は、上述の第1の実施の形態の説明で述べたと同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0108】
ステップST14で、主制御部11は、タイミングデータを用いて、調整パラメータ(水平サイズ調整パラメータSH、水平位置調整パラメータPH、垂直サイズ調整パラメータSV、垂直サイズ調整パラメータPV)を算出する。この調整パラメータの算出方法は、上述の第1の実施の形態の説明で述べたと同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0109】
次に、ステップST16で、主制御部11は、算出した調整パラメータを水平偏向制御回路14および垂直偏向制御回路15に設定する。
【0110】
主制御部11により水平サイズ調整パラメータSHおよび水平位置調整パラメータPHが設定された水平偏向制御回路14は、これらの調整パラメータに従ったタイミングで水平偏向制御信号を水平偏向パルス出力回路18に出力し、水平偏向パルス出力回路18はこの水平偏向制御信号に信号処理を施して水平偏向パルス23を出力し、CRT20の水平偏向ヨーク(図示せず)に印加する。
【0111】
一方、主制御部11により垂直サイズ調整パラメータSVおよび垂直位置調整パラメータPVが設定された垂直偏向制御回路15は、これらの調整パラメータに従ったタイミングで垂直偏向制御信号を垂直偏向パルス出力回路19に出力し、垂直偏向パルス出力回路19はこの垂直偏向制御信号に信号処理を施して垂直偏向パルス24を出力し、CRT20の垂直偏向ヨーク(図示せず)に印加する。
【0112】
また、このCRT20には、ビデオ出力回路13で入力ビデオ信号21から作成されたRGBビデオ信号22が供給される。したがって、CRT20には、入力ビデオ信号21の種別に拘わらず、入力ビデオ信号21による画像が、常に最適なサイズおよび位置で表示されることとなる。
【0113】
ここで、偏向系に経時劣化がない場合には、算出された水平位置調整パラメータPHを水平偏向制御回路14に設定することで、水平同期信号SYNCHの先端から水平偏向パルス23の後端までの時間、即ち遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTと等しくなり、水平方向の表示位置が正しい位置となる。
【0114】
しかし、偏向系に経時劣化があるときは、この遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTとは異なったものとなり、その結果水平方向の表示位置が正しい位置からずれる。そこで、次に、主制御部11は、ステップST17で、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTとなるように、遅延量ΔHの追い込み処理を行った後に、処理を終了する。
【0115】
図13を参照して、遅延量ΔHの追い込み処理の動作を説明する。
【0116】
まず、ステップST21で、主制御部11は、遅延量計測回路30に、遅延量ΔHを計測することを指示し、その計測結果を取得する。そして、ステップST22で、主制御部11は、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTと同じか否かを判定する。ここで、目標の遅延量ΔHTは、上述したように、(16)式のδrHに、図8に示した補間直線から求められた目標値δrHTを代入することで、求められる。
【0117】
遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTと同じでないときは、ステップST23で、主制御部11は、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTより大きいか否かを判定する。遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTより大きいとき、ステップST24で、主制御部11は、水平偏向制御回路14に設定されている水平位置調整パラメータPHの値を1変更単位量だけ減じて再設定し、その後にステップST21に戻る。一方、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTより小さいとき、ステップST25で、主制御部11は、水平偏向制御回路14に設定されている水平位置調整パラメータPHの値を1変更単位量だけ増やして再設定し、その後にステップST21に戻る。
【0118】
また、上述のステップST22で、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTと同じであるときは、追い込み処理を終了する。ここで、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTと同じであるということは、遅延量ΔHと目標の遅延量ΔHTとが完全に一致する場合だけでなく、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTを中心とする前後所定範囲内に入っている場合も含むものとする。
【0119】
このように、第2の実施の形態においては、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTとなるように追い込み処理をするので、偏向系に経時劣化があっても、水平方向の表示位置を正しい位置とすることができる。
【0120】
なお、この第2の実施の形態においては、上述せずも、不揮発性メモリ12Aにさらに第1の実施の形態と同様の調整パラメータテーブル12bを備えるようにしてもよい。その場合、ステップST14で求めた調整パラメータを、入力ビデオ信号21から得られる種別データと関連付けて調整パラメータテーブル12bに登録しておくようにする。そして、新たに入力ビデオ信号21の入力がある場合、それから得られる種別データに対応する調整パラメータが調整パラメータテーブル12bにあるときは、調整パラメータを算出することなく、当該調整パラメータテーブル12bから入力ビデオ信号21に対応した調整パラメータを読み出して使用できる。
【0121】
上述の第1の実施の形態においては、上述の第2の実施の形態におけるような追い込み処理を行っていないが、第2の実施の形態と同様に、遅延量ΔHが目標の遅延量ΔHTと同じくなるように追い込み処理を行うようにしてもよい。その場合、例えば、図6のステップST4の後に、追い込み処理のステップ(図12のステップST17参照)を挿入すればよい。このように追い込み処理を行うことで、偏向系に経時劣化があっても、水平方向の表示位置を正しい位置とすることができる。
【0122】
なお、上述実施の形態においては、各装置固有の特性データ(図3参照)を用いて調整パラメータを求めるものであったが、この発明はこれに限られるものではなく、装置間の差が僅かであれば、すべての装置について一律に同じ固定データを特性データとして用いるようにしてもよい。
【0123】
また、上述実施の形態では、図7〜図9に沿って説明した手順によって調整パラメータを求めるようにしたが、その他の手順によることも可能である。
【0124】
この発明によれば、入力映像信号から検出された水平同期周波数および垂直同期周波数を用いて当該入力映像信号の波形に係るタイミングデータを算出し、このタイミングデータを用いて映像表示状態を調整するための調整パラメータを算出し、この調整パラメータに基づいて当該入力映像信号に係る映像表示を行うものであり、複数種別の映像信号に対応した調整パラメータを求めるために、当該複数種別の映像信号に対応したタイミングデータを記憶しておくことが不要となり、メモリ容量の節約を図ることができる。
【0125】
また、この発明によれば、算出された調整パラメータを水平同期周波数および垂直同期周波数に関連付けて記憶手段に記憶しておき、入力映像信号から検出された水平同期周波数および垂直同期周波数に対応した所定の調整パラメータが記憶手段にあるときはその所定の調整パラメータに基づいて入力映像信号に係る映像表示を行うものであり、同じ種別の映像信号が再度入力されたとき、タイミングデータや調整パラメータの算出を行うことなく、記憶手段より直ちに取得でき、映像信号の入力から表示までの時間が短く、応答性がよくなる。
【0126】
また、この発明によれば、入力映像信号の波形に係るタイミングデータを用いて映像表示状態を調整するための調整パラメータを算出し、この調整パラメータを偏向制御回路に設定し、その後入力映像信号の水平同期信号に対する偏向パルスの遅延量を計測し、この遅延量が目標の遅延量となるように、水平位置パラメータの値を変更して偏向制御回路に再設定するものであり、偏向系に経時劣化があっても、水平方向の表示位置を正しい位置とできる。
【産業上の利用可能性】
【0127】
以上のように、この発明に係る映像表示装置および映像表示方法は、種々の映像信号に対応し得る機能を持ったいわゆるマルチスキャン型モニタに適用して好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0128】
図1は、第1の実施の形態としての映像表示装置の構成を示すブロック図である。
図2は、不揮発性メモリにおける調整パラメータテーブルの内容を説明するための図である。
図3は、不揮発性メモリにおける固有特性データ記憶エリアの内容を説明するための図である。
図4Aおよび図4Bは、入力ビデオ信号の1水平走査期間の波形と水平偏向パルスを示す図である。
図5は、入力ビデオ信号の1垂直走査期間の波形を示す図である。
図6は、調整パラメータの設定処理を示すフローチャートである。
図7は、水平サイズ調整パラメータの求め方を説明するための図である。
図8は、水平位置調整パラメータの求め方を説明するための図である。
図9は、水平位置調整パラメータの求め方を説明するための図である。
図10は、第2の実施の形態としての映像表示装置の構成を示すブロック図である。
図11は、不揮発性メモリにおけるタイミングデータテーブルの内容を説明するための図である。
図12は、調整パラメータの設定処理を示すフローチャートである。
図13は、遅延量の追い込み処理を示すフローチャートである。
図14は、ビデオ信号の1水平走査期間の波形を示す図である。
図15は、ビデオ信号の1垂直走査期間の波形を示す図である。

Claims (8)

  1. 入力映像信号の波形に係るタイミングデータを取得するタイミングデータ取得手段と、
    上記タイミングデータ取得手段により取得されたタイミングデータを用いて、映像表示状態を調整するための調整パラメータを算出する第1の算出手段と、
    上記第1の算出手段により算出された調整パラメータを偏向制御回路に設定する設定手段と、
    上記入力映像信号の水平同期信号に対する偏向パルスの遅延量を計測する遅延量計測手段と、
    上記遅延量計測手段により計測された遅延量が目標の遅延量の範囲内かどうか判定する判定手段と、
    記調整パラメータのうち水平方向における映像領域位置を調整するための水平位置調整パラメータの値を変更して上記偏向制御回路に再設定する再設定手段とを備え
    上記再設定手段は、
    上記判定手段により上記計測された遅延量が目標の遅延量の範囲外であると判定したとき、上記計測された遅延量が目標の遅延量となるまで上記水平位置調整パラメータの値を1変更単位量ずつ増加又は減少させて変更し、当該変更された水平位置調整パラメータを上記偏向制御回路に再設定することを特徴とする映像表示装置。
  2. 上記タイミングデータ取得手段は、
    映像信号の種別毎に、それぞれの信号波形に係るタイミングデータを記憶するデータ記憶手段と、
    上記入力映像信号の種別を検出する第1の検出手段と、
    上記第1の検出手段により検出された入力映像信号の種別に対応したタイミングデータを上記データ記憶手段から読み出す読み出し手段とを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の映像表示装置。
  3. 上記タイミングデータ取得手段は、
    上記入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を検出する第2の検出手段と、
    上記データ記憶手段に上記第1の検出手段により検出された入力映像信号の種別に対応したタイミングデータがないとき、上記第2の検出手段で検出された水平同期周波数および垂直同期周波数を用いて、上記入力映像信号の波形に係るタイミングデータを算出する第2の算出手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項に記載の映像表示装置。
  4. 上記タイミングデータ取得手段は、
    上記入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を検出する検出手段と、
    上記検出手段で検出された水平同期周波数および垂直同期周波数を用いて、上記入力映像信号の波形に係るタイミングデータを算出する第2の算出手段とを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の映像表示装置。
  5. 入力映像信号の波形に係るタイミングデータを取得するステップと、
    上記取得されたタイミングデータを用いて、映像表示状態を調整するための調整パラメータを算出するステップと、
    上記算出された調整パラメータを偏向制御回路に設定するステップと、
    上記入力映像信号の水平同期信号に対する偏向パルスの遅延量を計測するステップと、
    上記計測された遅延量が目標の遅延量の範囲内かどうか判定するステップと、
    上記計測された遅延量が目標の遅延量の範囲外であると判定されるとき、上記計測された遅延量が目標の遅延量となるまで上記調整パラメータのうち水平方向における映像領域位置を調整するための水平位置調整パラメータの値を1変更単位量ずつ増加又は減少させて変更し、当該変更された水平位置調整パラメータを上記偏向制御回路に再設定するステップと
    を備えることを特徴とする映像表示方法。
  6. 上記タイミングデータを取得するステップは、
    上記入力映像信号の種別を検出するステップと、
    上記検出された入力映像信号の種別に対応したタイミングデータを、映像信号の種別毎にそれぞれの信号波形に係るタイミングデータを記憶しているデータ記憶手段から読み出すステップとを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の映像表示方法。
  7. 上記タイミングデータを取得するステップは、
    上記入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を検出するステップと、
    上記データ記憶手段に上記検出された入力映像信号の種別に対応したタイミングデータがないとき、上記検出された水平同期周波数および垂直同期周波数を用いて、上記入力映像信号の波形に係るタイミングデータを算出するステップとをさらに備える
    ことを特徴とする請求項に記載の映像表示方法。
  8. 上記タイミングデータを取得するステップは、
    上記入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を検出するステップと、
    上記検出された水平同期周波数および垂直同期周波数を用いて、上記入力映像信号の波形に係るタイミングデータを算出するステップとを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の映像表示方法。
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