JP4192412B2 - 記録装置およびコントローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を記録媒体上に可視的に記録する記録装置におけるメンテナンス管理を行う技術に関する。
【0002】
【技術的背景】
画像を記録媒体上に可視的に記録する典型的な装置として、印刷機、複写機等がある。この種の装置では、その上に画像を形成して可視的に記録するための記録媒体を用いる。記録媒体として代表的なものが紙である。
【0003】
この種の記録装置においては、用紙上に画像を形成する画像形成機構と、前記画像形成機構に対して用紙を供給すると共に、用紙を排出する給紙機構とを備えている。この給紙機構は、用紙を保持する給紙トレイ、用紙カセット等の用紙保持部と、保持されている用紙を取り込んで、画像形成機構に送る給紙ローラとを含む。
【0004】
ところで、この種の記録装置において、使用中に給紙ミスが起きることがある。この場合、通常は、給紙し損なった用紙を取り除いて、再度、給紙させることで、解決することが多い。ところが、記録装置をある程度使用していると、給紙ミスがより起こりやすくなる。この原因としては、用紙搬送に際して、用紙と接触する部分、特に、給紙ローラが摩耗して摩擦力が減少すること、および、汚れが付着することが考えられる。汚れの付着としては、紙粉の付着がある。例えば、用紙表面のコーティング材が擦れて、給紙機構のいずれか、特に、給紙ローラに付着することがある。また、用紙の繊維が擦り取られて付着することがある。
【0005】
給紙ローラの摩耗の場合には、部品交換等の修理によって対処する必要がある。一方、汚れ付着の場合には、汚れを除去するという簡単なクリーニング処理で対処が可能である。後者の場合、給紙機構に、クリーニングシートを給紙させることで、給紙ローラの汚れを取り除いたり、クリーニングのためのローラを予め用意しておき、これにより、クリーニングすることで対処することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像記録に際しては、連続して複数枚に画像記録を行うような場合、給紙ミスがあると、それに対する回復操作が面倒であるため、給紙ミスができるだけ生じないようにすることが理想である。特に、高価な用紙を用いる場合、給紙ミスによって用紙の無駄が生じることとなるため、給紙ミスが生じないように事前に対処できることが望ましい。しかし、給紙機構が給紙ミスを生じやすい状態にあるかを、ユーザが予め知ることは必ずしも容易なことではない。
【0007】
これに対して、部品の摩耗に伴う給紙ミスについては、例えば、特開平9−50213号公報に記載される技術がある。これは、再給紙回数を記録しておき、この再給紙回数を出力するこことで部品交換の必要性を示すというものである。
【0008】
一方、ユーザによるクリーニング処理は、ユーザの操作により行うことが想定されていた。すなわち、クリーニングするかどうかはユーザの判断に委ねられることとなっていた。しかも、前述した部品交換の場合と異なり、給紙ミスがたびたび起きた後に対処するのではなく、起きる前に対処することが求められる。しかし、前述したクリーニングが必要な状態にあるかについて、ユーザが判断することは容易ではない。
【0009】
また、画像形成機構においても、例えば、印刷ヘッド等についてのメンテナンスが必要となることがある。例えば、用紙の種類によっては、印刷ヘッドに汚れが付着することがあり得る。このような場合、できる限り早めにヘッドのクリーニング処理を行うことがヘッドの目詰まり等を起こさせないために好ましい。ところが、ユーザには、その必要性が必ずしも容易に分かるとはいえない。
【0010】
また、メンテナンスが必要であるとして、どのようなメンテナンスを行うべきかについても、ユーザに対して通知することが好ましい。
【0011】
しかし、現状は、記録装置においては、前述した部品交換を知らせるための出力を行う程度であり、トラブルが起きる前に、必要なメンテナンスが行えるようにユーザに対して通知するようになっていなかった。
【0012】
本発明は、トラブルが起きる前に、必要なメンテナンスが行えるようにした記録装置、および、それに用いられるコントローラを提供することを目的とする。
【0013】
本発明の第1の態様によれば、
用紙上に画像の形成を行う機構と、画像の形成に関する制御を行うコントローラとを備えた記録装置であって、
前記画像の形成を行う機構は、前記用紙の供給および排出を行う機構を有し、
前記コントローラは、
前記画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段と、
前記画像の記録に用いる用紙について、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、前記用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計枚数とを求める使用量の累計を求める手段と、
用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続の設定枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計の設定枚数とを前記メンテナンスの開始条件として記憶する手段と、
前記連続枚数が前記連続の設定枚数を超えること、および、前記累計枚数が前記累計の設定枚数を超えることのいずれかが生じたとき、メンテナンス開始条件が満たされたと判定するメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、
前記メンテナンス開始条件を満たすと判定したとき、メンテナンス処理を行う手段とを有することを特徴とする記録装置が提供される。
【0014】
また、本発明の第2の態様によれば、
用紙上に画像の形成を行う記録装置において画像の形成に関する制御を行うコントローラであって、
前記画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段と、
前記画像の記録に用いる用紙について、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、前記用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計枚数とを求める使用量の累計を求める手段と、
用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続の設定枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計の設定枚数とを前記メンテナンスの開始条件として記憶する手段と、
前記連続枚数が前記連続の設定枚数を超えること、および、前記累計枚数が前記累計の設定枚数を超えることのいずれかが生じたとき、メンテナンス開始条件が満たされたと判定するメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、
前記メンテナンス開始条件を満たすと判定したとき、メンテナンス処理を行う手段とを有することを特徴とするコントローラが提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、それぞれ図面を参照して説明する。以下の実施形態では、記録装置として、印刷装置、特に、インクジェットプリンタにより記録媒体としての用紙に画像を記録する場合を例として説明する。もちろん、本発明は、これに限定されない。記録装置として、複写機であってもよい。また、印刷装置として、レーザビームプリンタ等であってもよい。
【0016】
本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態は、プリンタのプリンタコントローラに、メンテナンス管理のためのデータ、特に、用紙の使用枚数(記録媒体の使用量)を記録すると共に、メンテナンス開始条件として、用紙の使用枚数(使用量)に基づいてメンテナンス要否等の判断を行い、必要な場合には、メンテナンス処理の必要性をユーザに通知すると共に、メンテナンス処理を実行する機能を有する。また、メンテナンス管理のための各種設定、および、ユーザへの通知については、当該プリンタが接続されているコンピュータが行う。
【0017】
図1に、本発明の第1の実施形態に係る記録装置、すなわち、プリンタ、および、これを有する印刷システムの構成の一例を示す。図1に示す印刷システムは、コンピュータシステム400と、プリンタ100とを有する。
【0018】
コンピュータ400は、コンピュータ本体410と、入力装置420と、表示装置430とを有する。そして、これにプリンタ100が接続されて、全体として、印刷システムが構成される。
【0019】
コンピュータ本体410は、各種アプリケーション、プリンタドライバを実行する中央演算処理ユニット(CPU)411と、CPU411の動作に必要なプログラムを記憶するリードオンリメモリ(ROM)412と、データ、プログラム等を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)413と、プリンタ等の周辺機器と接続するためのインタフェース414と、外部のネットワーク等を介して通信を行うための通信制御装置415と、プログラム、データ等を記憶するハードディスク装置416とを有する。入力装置420としては、例えば、キーボード、マウス等が用いられる。また、表示装置430としては、液晶表示装置、CRT等が用いられる。
【0020】
プリンタ100は、図2に示すように、用紙上に画像を記録する印刷機構110と、印刷機構110における画像記録を制御するプリンタコントローラ130とを有する。プリンタ100は、印刷機構110には、インクカートリッジ200が装着される。また、プリンタコントローラ130は、コンピュータ400と接続される。接続は、ローカル接続、LAN等を解しての接続のいずれであってもよい。
【0021】
印刷機構110は、インクを吐出して用紙上に画像を記録するための印刷ヘッド111と、印刷ヘッド111にインクカートリッジ200からインクを供給するインク供給機構112と、印刷ヘッド111にインク吐出動作を行わせる印刷ヘッド駆動回路113と、印刷ヘッド111を移動させる印刷ヘッド移動機構114と、用紙を取り込んで搬送する給紙機構115と、インク系メンテナンス機構116と、用紙系メンテナンス機構117と、用紙情報読取装置118とを有する。
【0022】
インク供給機構112、印刷ヘッド駆動回路113、印刷ヘッド移動機構114および用紙搬送機構115は、プリンタコントローラ130の制御により、用紙を搬送すると共に、印刷ヘッド111により、与えられた印刷データを展開して画像を可視的に用紙上に記録させる。
【0023】
インク系メンテナンス機構116は、本実施形態では、印刷ヘッド111のクリーニング機構であって、具体的には、印刷ヘッド111のノズルからインクの吸い出しを行う機構である。これにより、目詰まりを防止ないし目詰まりを解消することができる。本実施形態では、プリンタコントローラ130からの指示により動作する。なお、コンピュータ400で実行されるプリンタドライバによる指示に基づいて動作するようにしてもよい。
【0024】
用紙系メンテナンス機構117は、本実施形態では、図4に示すように、ケース140内に収容される給紙ローラ151に隣接して設けられる。すなわち、この用紙系メンテナンス機構117は、給紙機構115の給紙ローラ151と接触してこの給紙ローラ151の表面に付着している紙粉等を除去するクリーニングローラ117aと、このクリーニングローラ117aを支持する支持アーム117bと、図示していない、支持アーム駆動機構とを有する。支持アーム駆動機構は、プリンタコントローラ130からの支持に応じて、支持アーム117bを変位させて、クリーニングローラ117aを給紙ローラ151に圧接させる。一方、支持アーム駆動機構は、常時は、支持アーム117bを給紙ローラ151とは接触しない待避状態に維持する。
【0025】
なお、給紙機構のクリーニングには、クリーニングシートを用紙と同様に通過させて、汚れを落とす方法がある。前述した、用紙系メンテナンス機構117aと合わせて、または、それに代えて、使用することができる。
【0026】
用紙情報読取装置118は、用紙または用紙梱包材に付されている用紙情報を読み取るための装置である。どのような装置を用いるかは、用紙情報がどのような形式で記録されているかによって決まる。例えば、用紙情報がバーコードで記録されている場合には、用紙情報読取装置118としてバーコードリーダを用いる。この他に、例えば、用紙情報が磁気的に記録されている場合には磁気記録読取装置が、また、ICメモリ等の電子的記憶装置、例えば、メモリ・カードにより記録されている場合には、半導体メモリ読取装置により構成することができる。
【0027】
用紙情報読取装置118は、用紙梱包材にバーコードの形式で用紙情報が記録される場合には、例えば、図3に示すように、ケース140の給紙口142の一部に設けることができる。磁気記録の場合にも、同様に設けることができる。また、メモリ・カードの場合には、例えば、図17に示すように、プリンタコントローラ130にカードスロット137を設けることにより対応することができる。
【0028】
なお、本実施形態では、用紙情報読取装置118は、印刷機構110の構成要素として備えられている。しかし、これに限られない。その機能からいえば、実質的には、コントローラ130の要素と考えてよい。すなわち、後述するリーダ/ライタと同様に、コントローラ130の構成要素としてもよい。
【0029】
プリンタコントローラ130は、図2に示すように、中央演算処理ユニット(CPU)131と、このCPU131が実行するプログラムを記憶するリードオンリーメモリ(ROM)132と、プログラム、データ等を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)133と、書換可能不揮発性メモリであるEEPROM134と、コンピュータ等との接続を行うインタフェース135と、プリンタにおいて表示および操作を受け付けるモニタ・操作パネル136とを有する。本実施形態では、プリンタコントローラ130は、インタフェース135を介してコンピュータ400にローカル接続される。
【0030】
EEPROM134には、インク使用量(残量)等のプリンタの印刷動作に必要なデータが記録される。また、本実施形態では、記録媒体としての用紙の種類、それに対するメンテナンス必要枚数として設定枚数、実際の使用枚数等のデータが記憶される。図9に、これらのデータの一例を示す。すなわち、インクの使用可能量を示す使用限度情報341、インクの使用量を示す使用状況情報342、メンテナンスの開始の判断の条件として設定されたメンテナンス設定情報343、用紙使用状況情報344、現在セットされている用紙についての情報である現用紙情報345等が記録される。
【0031】
メンテナンス設定情報343としては、例えば、図10に示すように、用紙の種類ごとに、その用紙種類3431と、同じ種類の用紙を連続して印刷する場合のメンテナンス開始を要する使用量を示す設定枚数(連続)3432と、その種類の用紙についてのメンテナンス開始を要する使用量を示す設定枚数(累計)3433とが、予め記憶される。ここでは、用紙種類(紙種)3431として、3種類の用紙、すなわち、普通紙、高画質マット紙、および、高画質光沢紙が想定され、それらについての設定枚数が記憶されている。用紙種類は、もちろん、これらに限定されない。さらに追加することも可能である。また、設定枚数も、プリンタによって適宜設定される。
【0032】
なお、本実施形態では、インク系メンテナンスと、用紙系メンテナンスとを、同じ設定枚数で管理することとしている。そのため、メンテナンス設定情報343が一種類設けられている。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、インク系メンテナンスと用紙系メンテナンスとを、それぞれの設定枚数で管理するようにすることもできる。この場合には、メンテナンス設定情報343を、インク系および用紙系のそれぞれごとに設ける。
【0033】
用紙使用状況情報344としては、記録媒体の使用量の累計を示す情報として、例えば、図11(A)に示すように、用紙種類3441と、これに対応して、同一種類の用紙を連続して印刷した枚数を示す連続枚数3442と、それまでに使用された累計枚数を示す累計枚数3443とが記録される。ここで、用紙種類3441は、前述したメンテナンス設定情報343の用紙種類3431に対応する。連続枚数は、印刷が連続して行われている間、累積更新され、連続が中断した時点でリセットされる。例えば、図11(A)に示す例では、現在、用紙1を使用しているため、その他の用紙2、3については、連続が中断したこととなってリセットされ、連続枚数が0枚となっている。一方、累計枚数3443は、連続の中断等に関わらず、次のクリーニングが行われるまで、使用枚数の累計が更新される。そして、クリーニングが行われると、リセットされる。
【0034】
図11(A)の例では、用紙種類ごとに累計を求めて記録している。しかし、本発明はそれに限られない。例えば、図11(B)に示すように、連続枚数3442については、現在使用している用紙種類についてのみの値を記憶し、累計枚数としては、特定の用紙種類の設定枚数に換算した換算累計枚数3444を記憶するようにしてもよい。この場合、普通紙を基準として、普通紙1、高画質マット紙2、高画質光沢紙0.66の各係数をそれぞれに乗じて、累計することで換算累計枚数3444を求める。したがって、この場合には、どの用紙を使用するかの如何にかかわらず、総計としての換算累計枚数3444が、その時点で使用している用紙の連続枚数と共に、メンテナンス要否の判定に用いられる。
【0035】
なお、前述したように、インク系メンテナンスと用紙系メンテナンスとをそれぞれ独自の設定枚数で管理する場合には、用紙使用状況情報344についても、同様に、インク系および用紙系のそれぞれごとに設ける。
【0036】
現用紙情報345として、プリンタの給紙トレイに現在セットされている用紙についての情報が記録される。この情報には、例えば、用紙の型番、サイズ、紙種、厚さ、枚数、単価等を示す情報が含まれる。なお、これらの情報のすべてを現用紙情報345として記録しなければならないものではない。本発明では、少なくとも用紙の種類を表す紙種の記録が必要である。これらの情報は、用紙情報読取手段118によって読み取られるか、入力装置を介して入力されることにより、記録される。いずれにしても、新たな情報が入力されると、現在の情報が更新される。例えば、紙種であれば、用紙が給紙トレイ153にセットされると、その用紙情報が用紙情報読取装置118により読み取られて、現用紙情報345の内容を更新する。もちろん、同じ種類の用紙がセットされた場合には、セットの紙種に限っては、それについての記録内容は変更されない。
【0037】
ROM32には、例えば、図8に示すように、用紙情報の取り込み処理を行うためのプログラム321、コンピュータ400から送られる画像データを処理して、印刷機構110に送って印刷を行わせるための印刷動作制御を行うプログラム322、用紙使用枚数管理する処理を行うプログラム323、メンテナンス要否判定処理を行うプログラム324、装置自体がメンテナンスを実行する場合の処理の制御を行うプログラム325等が記憶される。用紙情報の取り込み処理プログラム321は、本実施形態では、用紙情報読取装置118によって読み取られた情報を用いて処理を行う。
【0038】
本実施形態では、前記各プログラムを実行することで、プリンタコントローラ130は、そのハードウエア資源を用いて、画像の記録に用いた記録媒体について、それぞれの種類ごとに使用量の累計を求める手段と、記録媒体の種類ごとに、当該記録媒体の使用量をメンテナンスの開始条件として定めた情報、および、求められた使用量の累計を記憶する手段と、現在用いている記録媒体について、前記使用量の累計と、前記記憶されているメンテナンス開始条件とを比較して、前記使用量の累計がメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、当該条件が満たされている場合に、メンテナンス処理を行う手段とを実現することができる。
【0039】
図3に、本実施形態のプリンタの外観を示す。図3に示すように、本実施形態のプリンタは、内部に印刷機構110およびプリンタコントローラ130をケース140に収容した構造となっている。給紙機構150は、給紙トレイ153と、図4に示す給紙ローラ151と、排紙トレイ158とを有する。また、給紙トレイ153には、固定側板155と、用紙のサイズに合わせて移動することができる可動側板154とが設けられている。ケース140の後方には、給紙トレイ153からの用紙を取り入れる給紙口142が設けられている。一方、ケース140の前方には、印刷後の用紙の排出口147が設けられている。排出口147から、排紙トレイ158が突出している。
【0040】
ケース140の一部には、ユーザにプリンタの状態を知らせると共に、操作を受け付けるモニタ・操作パネル136が配置される。モニタ操作パネル136は、モニタ部136aと、操作ボタン136bおよび136cを有する操作部とを有する。操作ボタン136bは、インク系メンテナンス機構116の動作を指示するための操作部である。一方、操作ボタン136cは、用紙給排紙を指示するための操作部である。後者は、クリーニングシートによりクリーニングを行う際のクリーニングシートの給排紙を指示するボタンとしても機能する。
【0041】
ケース140の給紙口の上方には、用紙情報読取装置118が設けられている。図3に示す例では、バーコードリーダが配置される。もちろん、本発明はこれに限定されない。この用紙情報読取装置118は、用紙(カット紙)501の束を収容する用紙包装材550の開口部側の一部に取り付けられているバーコード557を読み取る。
【0042】
用紙包装材550は、一定枚数の用紙、例えば、100枚単位の用紙を収容する大きさのものが用いられる。図5に、用紙梱包材550の一例を示す。図5では、一端が開封された状態を示している。
【0043】
用紙包装部材550は、用紙501を複数枚積層した状態で包装するため、剛性を有する材料、例えば、段ボール、厚紙、堅紙等で直方体形状に形成されている。用紙包装部材550には、内部の複数の用紙501を出すために、蓋側551と本体側552とに分ける切離し線553が形成されている。この切離し線553は、用紙包装部材550の長手方向に対して垂直な方向に形成されている。この切離し線553は、蓋側551と本体側552とに分け易いように、ミシン目で形成されている。
【0044】
本体側552の一面554には、用紙501をプリンタの給紙トレイ153に挿入する際の向きを示す用紙挿入矢印556、および、包装部材550内に入れられる用紙501に関する用紙情報記録部557が印刷されている。この本体側552の一面554は、内部に収納された用紙501の表面と平行な面である。用紙挿入矢印556は、本体側552から蓋側551に向けられている。また、用紙情報記録部557は、矢印556が示す方向に向って左端の位置で、かつ、切離し線553に隣接した位置に印刷されている。すなわち、梱包材を開封した際に、その開口部となる部分の近傍に印刷される。
【0045】
用紙情報記録部557としては、図6に示すように、用紙の型番、サイズ、紙種、厚さ、枚数、単価等がある。これらは、その内容を表す文字、記号等と共に、バーコードで示されている。バーコードと共に文字を併記したのは、ユーザが目視で用紙情報を把握できるようにするためである。各情報は、用紙挿入矢印の方向、言い換えると、用紙挿入方向に並んでいる。
【0046】
これらの用紙情報は、用紙梱包材550を給紙トレイ153にセットする際に、用紙梱包材550を給紙口142に差し込むことにより、用紙情報記録部557が用紙情報読取装置118に対して相対移動して、用紙情報記録部557に読み取られる。読み取られた用紙情報は、プリンタコントローラ130のEEPROM134の現用紙情報345に記録される。
【0047】
なお、図5に示す例は、用紙の長手方向の一端側を開封する構造を持つ梱包材の例を示している。本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、用紙を縦置きおよび横置きのいずれでも使用できるようにすることができる。この場合には、縦方向および横方向対応に、用紙挿入矢印556aおよび556bと、用紙情報記録部557aおよび557bと、切離し線553aおよび553bとをそれぞれ設ける。この場合、前記用紙情報記録部557aおよび557bに、横置きか縦置きかの区別を示す情報を付加してもよい。
【0048】
次に、用紙情報の取り込み処理について説明する。その手順の一例を図12に示す。本実施形態では、用紙情報読取装置118が、用紙情報を読み取ると、割り込み要求をCPU131に対して行う。CPU131は、割り込み要求が用紙情報読取装置118からの要求かを判断して(ステップ1110)、そうでないときは、この処理から抜ける。一方、読取要求である場合には、CPU131は、用紙情報読取装置118が読み取った用紙情報を取り込む(ステップ1120)。取り込んだ用紙情報に含まれる用紙種類が、EEPROM134に格納されているメンテナンス設定情報343を参照して、当該用紙種類が既知のものかを調べる(ステップ1130)。もし、既知であれば、用紙情報をEEPROM134の現用紙情報345に保存し、それまでの情報を更新する(ステップ1150)。一方、用紙種類がメンテナンス設定情報343に存在しない用紙、すなわち用紙種が既知ではない場合、および、用紙種類の情報が含まれていない場合には、用紙の種類を示す情報の追加入力を求めるメッセージの出力を前記モニタ・操作パネル136のモニタ部136aに表示すると共に、接続されているコンピュータ400に送る(ステップ1140)。そして、入力を待って、用紙種類情報が入力されると、その用紙種類を示す情報と共に、既に入手した用紙に関する他の情報を現用紙情報345に保存し、それまでの情報を更新する(ステップ1150)。ここで、追加する用紙の情報は、例えば、自動的に読みとれないが、梱包材に記録されているものを入力して用いるか、用意されている用紙の種類と一致しないが近い種類を選択することでそれを用いることができる。
【0049】
なお、種類が異なる用紙であっても、メンテナンスの開始条件の設定が同様と見ることができるものは、同じ種類の用紙として扱ってもよい。このようにすることで、多品種の用紙について、少ないデータで対応可能とすることができる。
【0050】
次に、用紙使用状況情報344についての更新処理を行う(ステップ1160)。これは、用紙の種類が変わった場合に行う。もし、用紙の種類が変わった場合には、例えば、これまで用紙1を使用していたものを、用紙2を新たに使用することとなった場合、用紙1についての連続枚数をリセットする。本実施形態において、用紙ごとの連続枚数をリセットするようにしている理由は、用紙が変わると、最初の内、新たな用紙が恰もクリーニングシートのように作用して、それまでに使用されていた用紙の紙粉を除去するという現象に基づくものである。しかし、この状態で同一用紙を連続して使用すると、新たな用紙の紙粉が付着することとなって、前述した問題が発生することとなる。なお、変更前の用紙と変更後の用紙との関係で、クリーニング効果がそれほど期待できない場合には、前の用紙の連続枚数を新たな用紙の連続枚数の初期値として設定することで、汚れによる悪影響の発生に対処できる。
【0051】
また、異なる種類の用紙でも、前述したようにメンテナンスの開始条件の観点では同質の種類といえる用紙間での変更があった場合には、同一の用紙が使用されていることとして扱う。従って、連続枚数についてのリセットは生じない。
【0052】
累計枚数については、用紙が変更された後も保存され、後に、当該用紙が再度セットされたときに、保存されていた累計枚数に新たに加算していく。このようにしている理由は、前述したクリーニング効果が期待できるとしても、それは完全ではないので、いずれかの用紙について、規定の枚数に達した時点でメンテナンスを行うようにするためである。これにより、連続枚数3432に至る前に用紙が変更される場合には、クリーニングがなされない事態となることを防ぐことができる。
【0053】
なお、累計枚数を用紙が変わるごとに、次の用紙の累計枚数の初期値とすることとしてもよい。この場合には、どの用紙を使用しようとも、累計枚数がある値に達したとき、メンテナンスを行うこととなる。
【0054】
ここで、用紙情報の手入力の例について説明する。この手入力は、コンピュータ400において、プリンタドライバにより実現する。図13に、その際使用する接続プリンタのプロパティウィンドウの一例を示す。プロパティウィンドウ4300では、複数のタブが用意されている。図13では、本実施形態に直接関連する基本設定のタブが選択された状態にある。ここでは、用紙種類選択部4320と、インク選択部4330、印刷の仕上がり状態を設定するモード設定部4340と、インク残量を示すインク残量表示部4350と、現在の設定状態を示す設定状態表示部4360等が配置される。
【0055】
用紙種類選択部4320では、選択されている用紙を示す用紙表示部4321と、プルダウンメニュウを開くメニュウボタン4322とを有する。ユーザは、使用する用紙に合う用紙を選択する。ここで選択された用紙の種類を示す情報は、プリンタコントローラ130に送られ、現用紙情報345に格納される。
【0056】
一方、プロパティウィンドウ4300を開いた場合の用紙表示部4321での初期表示は、EEPROM134の現用紙情報に書き込まれている用紙の種類をプリンタドライバが取得してこれを表示することにより行われる。従って、工場出荷時に、EEPROM134の現用紙情報に用紙種類として普通紙を設定した場合には、最初の表示は普通紙となる。
【0057】
また、プリンタに新たな用紙がセットされ、用紙情報読取装置118が用紙情報を読み取ると、それがEEPROM134の現用紙情報に書き込まれる。プロパティウィンドウ4300が開かれた時点で、プリンタドライバにより用紙種類の情報が捕捉されて表示される。
【0058】
以上により、用紙情報の取り込みについての処理を終了する。なお、用紙種類の情報以外の情報についても、それを更新することで、用紙の残量、用紙の大きさ等についての情報をユーザに提供することが可能となる。
【0059】
次に、本実施形態の印刷システムおよびこれに用いられる記録装置の印刷時およびメンテナンス時の動作について説明する。ここでは、印刷動作制御プログラム322、用紙使用枚数管理処理プログラム323,メンテナンス要否判定処理プログラム324、および、メンテナンス処理制御プログラム325を実行することで、例えば、図14に示す手順で、印刷処理およびメンテナンス関連処理を実現する。
【0060】
まず、前提として、コンピュータ400において、アプリケーションプログラムによって印刷すべきデータが生成され、印刷が指示されると、印刷設定画面が表示されて、印刷範囲、部数等の指定を受け付けると共に、印刷指示を受け付ける。そして、プリンタドライバが印刷指示を受け付け、アプリケーションで作成されたデータを印刷データに変換して、コンピュータ400からプリンタ100に送信する。この際、用紙種類の設定等の情報も併せて送られる。プリンタ100では、プリンタコントローラ130が印刷データを受け付けて、一旦、RAM133に保存する。
【0061】
次に、用紙使用枚数管理処理プログラム323により、CPU131は、印刷データに付随した用紙情報を調べ、EEPROM134に格納された現用紙情報に記録されている現在セットされている用紙の種類と印刷データに設定された用紙の種類とが一致するかを調べる(ステップ2010)。これは、印刷指示の際に、用紙を異なる種類のものに変更したにも関わらず、用紙自体は変えていないことがあるため、それをチェックするものである。この場合、一致していれば、次のステップに進み、一致していない場合には、用紙を指定した種類の用紙に交換することを求めるメッセージを表示させるようコンピュータ400に要求を送る。コンピュータ400は、これを受けると、表示装置430の表示画面上に、警告ウィンドウを表示して、用紙を指定した種類の用紙に交換することを求めるメッセージを表示させる。そして、所定の用紙がセットされて、印刷データに付随した用紙種類情報とセットされた用紙に付随した用紙種類とが一致すると、次のステップに進む。
【0062】
次に、CPU131は、印刷動作制御プログラム322に基づいて、給紙動作および記録動作を実行する(ステップ2020,2030)。すなわち、用紙を給紙トレイから給紙ローラにより引き込んで搬送すると共に、印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する。これにより、用紙1枚についての印刷が終わる。
【0063】
次に、CPU131は、用紙使用枚数管理処理プログラム323に基づいて、用紙の使用枚数の管理処理を行う(ステップ2040、2051、2052、2053)。まず、CPU131は、EEPROM134に格納されている現用紙情報345を参照して、現在セットされている用紙の種類を調べる(ステップ2040)。そして、該当する用紙について、用紙使用状況情報をから対応する連続枚数3442と累計枚数3443とからそれぞれの枚数を示す値を読み出して、それぞれに1を加算して、それぞれの和を対応する元の連続枚数3442と累計枚数3443とに書き込んで、枚数を更新する(ステップ2051/2052/2053)。
【0064】
次に、CPU131は、メンテナンス要否判定処理プログラム324により、使用している用紙について、その使用枚数が設定枚数(メンテナンス開始条件)に達したかを調べてメンテナンス要否の判定を行う(ステップ2060)。すなわち、現在使用している用紙の連続枚数を、用紙使用状況情報344(図11参照)から該当する用紙種類、例えば、用紙1の連続枚数3442の値、および、累計枚数3443の値を取得する。一方、メンテナンス設定情報343(図10参照)の設定枚数(連続)3432から該当する用紙種類について設定されている設定枚数と、設定枚数(累計)3433から該当する用紙種類について設定されている設定枚数とを取得する。そして、用紙の連続枚数と対応する設定枚数とを、および、用紙の累計枚数と対応する設定枚数とをそれぞれ比較して、連続枚数および累計枚数の内、少なくとも一方が対応する設定枚数より大きいときは、メンテナンスが必要な状態と判定する。例えば、図10に示す設定枚数であれば、普通紙については、その用紙を連続して、すなわち、途中で他の用紙に換えることなく印刷に使用した場合の合計枚数が100枚を超えたとき、メンテナンスが必要と判断される。高画質マット紙の場合であれば50枚を超えたとき、また、高画質光沢紙の場合であれば200枚を超えたとき、メンテナンスが必要と判断される。一方、使用中の普通紙について、その連続枚数が設定値を超えない場合であっても、累計枚数が設定を超える場合には、メンテナンスが必要と判断される。例えば、普通紙については200枚を超えたとき、枚高画質マット紙の場合であれば100枚を超えたとき、また、高画質光沢紙の場合であれば300枚を超えたとき、メンテナンスが必要と判断される。
【0065】
ここで、メンテナンス開始条件を満たしていると判定された場合、すなわち、メンテナンスが必要な状態にあると判定された場合、CPU131は、メンテナンス処理プログラム325に基づいてメンテナンス処理を実行する(ステップ2070)。本実施形態では、メンテナンス開始条件をインク系と用紙系とで共通としている。従って、CPU131は、前述したインク系メンテナンスおよび用紙系メンテナンスをそれぞれ実行させる。両者は並行して行うことができる。もちろん、両者を順に行うようにしてもよい。
【0066】
メンテナンス終了後、CPU131は、用紙使用枚数管理処理プログラム323に基づいて、用紙使用状況情報344についてのリセット処理を行う。この場合のリセットは、用紙交換の場合と異なり、すべての用紙の、連続枚数3442および累計枚数3443についてそれらの枚数をリセットする。すなわち、“0”とする。これにより、次に、メンテナンス開始条件を満たすに至るまで、当該プリンタを使用できるようになる。
【0067】
次に、メンテナンスが必要でない時、および、メンテナンスが終了した時、印刷が終了したかを調べ、終了した場合、処理を終了する。終了していない場合には、ステップ2020に戻り、前述した処理を印刷終了まで繰り返す(ステップ2080)。
【0068】
以上により、印刷を実行しているときに、メンテナンスの必要が生じたかを、プリンタにおいて判断し、必要が生じたとき、メンテナンスを実行する。従って、ユーザは、判断が困難であったメンテナンスの必要性についての判断を要することなく、また、格別の操作を行うことなくメンテナンスを実現することができる。その結果、給紙ミスの発生を防ぐことができると共に、印刷ヘッドの目詰まりを防ぐことができる。
【0069】
上述した実施形態では、メンテナンス処理として、自動的にメンテナンスを開始することとしている。しかし、メンテナンス処理は、それに限られない。例えば、ユーザにメンテナンスが必要である旨を知らせて、ユーザからの確認指示を待って実行するようにしてもよい。この表示は、モニタ・表示パネル136の表示部136a(図3参照)において行うか、それと共に、または、それに代えて、コンピュータ400の表示装置430に表示させるよう指示することによりメンテナンス処理を行うことができる。図18に、コンピュータ400の表示装置430に表示させるメッセージの一例を示す。これは、モニタ・操作パネル136の表示部136aにおいても同様に行うことができる。
【0070】
また、ユーザに対してメンテナンスが必要であることを、図19に示すように、モニタ・操作パネル136の表示部136a、または、コンピュータ400の表示装置430により知らせるのみとし、メンテナンスは、手動操作により行うようにしてもよい。自動的にメンテナンスを行わない場合にあっても、本発明によれば、ユーザは、判断が困難であったメンテナンスの必要性について、プリンタ側から通知されるため、それに応じて必要なメンテナンスを実行することが可能となる。これにより、給紙ミス発生の事前防止、目詰まり印刷の事前防止が可能となる。
【0071】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、用紙情報の入力の仕方が異なるのみで、他の構成については、第1の実施形態と同様である。以下では、相違点を中心として説明する。
【0072】
図15、図16、図17に、本発明の第2の実施形態に係る記録装置および印刷システムを構成を示す。実施形態は、用紙情報をデータキャリア600により入力する点に特徴がある。
【0073】
図15および図16に示すように、本実施形態では、前述した実施形態における用紙情報記録部557のバーコードに代えてデータキャリア600を用いている。すなわち、用紙梱包材側に装着されるデータキャリア600と、このデータキャリアに対してデータの送受信を行うリーダ/ライタ137とを用いて、用紙情報の入力を行う。本実施形態では、データキャリア600に、用紙の型番、サイズ、紙種、厚さ、枚数、単価等を格納する。枚数は書換可能に設定される。従って、使用した枚数を差し引いた値で枚数を更新することで、その用紙梱包材に梱包される用紙を複数の記録装置で使用したとしても、残り枚数のデータが得られる。
【0074】
データキャリア600は、図17に示すように、用紙梱包材550に取り付けられる。取付位置は、用紙梱包材550を給紙トレイ153に載せて給紙口142に装着したとき、給紙口近傍に装着されたアンテナ137aに近接させることができる位置とする。従って、梱包材550の内側であってもよい。また、梱包材550中に埋め込んでもよい。
【0075】
データキャリア600は、図16に示すように、データの変調、復調等の処理を含む送受信処理を行う送受信部610と、データを記憶する記憶部630と、送受信するためのデータの処理、および、データを記憶する処理を行うための制御部620と、データ送受信のためのアンテナ650と、アンテナの受信電力から電力を取り出して、内部で使用する電力を生成する電源部640とを有する。記憶部630には、前述した用紙の枚数等のデータが不揮発状態で記憶される。
【0076】
プリンタコントローラ130には、図15に示すように、リーダ/ライタ137が設けられている。このリーダ/ライタ137には、アンテナ137aが接続されている。アンテナ137aは、図17に示すように、プリンタケース140の給紙口142に設けられている。このアンテナ137aにデータキャリア600のアンテナ650が近接、例えば、数十ミリ以内の距離に近づくと、データの送受信が可能となり、データの送受信を行う。このデータキャリア600の記憶部630に記憶されているデータをリーダ/ライタ137により読み出して、EEPROM134に格納する。これ以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
【0077】
なお、データキャリア600の記憶部630に、プリンタ対応のメンテナンス設定情報を記憶させることもできる。この場合、CPU131は、リーダ/ライタ137を介してメンテナンス設定情報を読み出して、これをEEPROM134のメンテナンス設定情報343に新たな紙種として設定する。また、CPU131は、用紙使用状況情報にも、新たな紙種の使用状況情報を記録できるように領域を設定する。このようにすることで、用紙の新製品が出た場合でも、それに対応した適切なメンテナンスを行うことができる効果がある。
【0078】
また、色変換のためのデータ、誤差拡散のためのデータをも記憶させることができる。この場合、それらのデータをプリンタコントローラ130経由でコンピュータ400に渡す。そのようにすることで、その用紙に適した色変換処理、誤差拡散処理を行うことができる。
【0079】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、プリンタのプリンタコントローラに、メンテナンス管理のためのデータを記録し、メンテナンス管理のための各種設定、および、メンテナンス要否等の判断については、当該プリンタが接続されているコンピュータにおいてプリンタドライバが行う場合に適用されるものである。
【0080】
具体的には、第1の実施形態および第2の実施形態において、図14に示す処理の全部または一部をコンピュータ400において行うようにするものである。処理の一部としては、例えば、図14に示すフローにおいて、ステップ2040〜2060の処理を行うことが挙げられる。なお、システムのハードウエア構成、プリンタの構成については、基本的に第1および第2の実施形態と同様である。
【0081】
第1の実施形態から第3の実施形態において、メンテナンス管理のためのデータをプリンタコントローラにおいて記憶している。そのため、プリンタを複数台のコンピュータで共有して利用する場合にも、当該プリンタについて適切なメンテナンス管理が行える。
【0082】
以上の各実施形態では、用紙情報読取装置を備えている例を示した。本発明はこれに限られない。用紙情報読取装置を備えず、コンピュータ400において印刷指示を行う際、例えば、図13に示すような、プロパティウインドウ4300を用いて用紙設定を受け付け、受け付けた情報を用いて、用紙使用枚数の管理、メンテナンス要否の判断等を行う構成とすることができる。
【0083】
また、上記各実施形態では、用紙系メンテナンス機構を備えている例を示したが、これを省略することもできる。その場合には、ユーザに対して、用紙系メンテナンスを行うことを促すメッセージ、すなわち、例えば、図19に示すように、クリーンニングシートを用いてクリーニングすべき旨のメッセージを表示する。このような場合、ユーザは、クリーニングシートを給紙トレイにのせ、操作ボタン136cを押して、クリーニングシートを給紙機構150に供給すると共に排出させる。これにより、クリーニングシートが接触した部位、特に、給紙ローラ151の汚れが除去されることになる。
【0084】
なお、インク系メンテナンスについては、自動的に行う。もちろん、インク系についても、手動でスタートするようにしてもよい。
【0085】
以上の説明では、プリンタのプリンタコントローラにおいて、記録に使用した用紙の種類ごとの枚数と、メンテナンスの設定枚数とを記録している。このようにすることで、複数のコンピュータと接続されて使用される場合に、どのプリンタからの印刷要求を処理したかに関わらず、用紙の使用履歴を記録することができる利点がある。しかし、本発明は、これに限られない。プリンタドライバの管理下で、コンピュータの記憶装置に記憶するようにしてもよい。この場合、1台のコンピュータが複数台のプリンタを用いることもあり得るので、プリンタ対応に、用紙使用履歴を記録しておくようにする。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、トラブルが起きる前に、必要なメンテナンスが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示すブロック図。
【図2】図2は本発明の実施形態に係る記録装置の構成の一例を示すブロック図。
【図3】図3は本発明の一実施形態に係る記録装置の外観構成の一例を示す斜視図。
【図4】図4(A)は本発明において用いることができる用紙系メンテナンス機構の一例であって、非メンテナンス時の状態を示す説明図、(B)はメンテナンス時の状態を示す説明図。
【図5】図5は本発明の記録装置において用いられる用紙梱包材の一例を示す斜視図。
【図6】図6は用紙梱包材において用いられる用紙情報記録部の一例を示す部分平面図。
【図7】図7は本発明の記録装置において用いることができる用紙梱包材の他の例を示す斜視図。
【図8】図8は本発明の記録装置のプリンタコントローラのメモリに記憶されるプログラムを示す説明図。
【図9】図9は本発明の記録装置のプリンタコントローラのメモリに記憶される記録装置の印刷関連情報の内、メンテナンス管理のためのデータの記憶構造を示す説明図。
【図10】図10は本発明の記録装置のプリンタコントローラのメモリに記憶されるメンテナンス設定情報の一例を示す説明図。
【図11】図11(A)は本発明の記録装置のプリンタコントローラのメモリに記憶される用紙使用状況情報の一例を示す説明図、図11(B)はその他の例を示す説明図。
【図12】図12は本発明の記録装置において用紙情報の取り込みを行う際の処理手順を示すフローチャート。
【図13】図13はコンピュータ上で用紙種類の設定を行うためのプロパティウィンドウの一例を示す説明図。
【図14】図14はプリンタコントローラによる印刷制御およびメンテナンス管理の処理手順の一例を示すフローチャート。
【図15】図15は本発明の他の実施形態に係る記録装置の構成の一例を示すブロック図。
【図16】図16は上記実施形態において用いることができるデータキャリアの一例を示すブロック図。
【図17】図17は図15の実施形態に係る記録装置の外観を示す斜視図。
【図18】図18は本発明においてクリーニングを手動操作により開始する場合におけるメッセージ表示例を示す説明図。
【図19】図19は本発明においてクリーニングをクリーニングシートで行う場合の案内説明の表示例を示す説明図。
【符号の説明】
100…プリンタ
110…印刷機構
115…給紙機構
116…インク系メンテナンス機構
117…用紙系メンテナンス機構
117a…クリーニングローラ
117b…支持アーム
118…用紙情報読取装置
130…プリンタコントローラ
131…中央演算ユニット(CPU)
132…リードオンリメモリ(ROM)
133…ランダムアクセスメモリ(RAM)
134…書換可能不揮発性メモリ(EEPROM)
135…インタフェース
136…モニタ・操作パネル
137…リーダ/ライタ
140…ケース
142…給紙口
147…排紙口
151…給紙ローラ
153…給紙トレイ
158…排紙トレイ
200…インクカートリッジ
400…コンピュータ
410…コンピュータ本体
411…中央演算処理ユニット(CPU)
416…ハードディスク装置
420…入力装置
430…表示装置
501…用紙
550…用紙梱包材
557…用紙情報記録部
600…データキャリア
610…送受信部
620…制御部
630…記憶部
640…電源部
650…アンテナ

Claims (16)

  1. 用紙上に画像の形成を行う機構と、画像の形成に関する制御を行うコントローラとを備えた記録装置であって、
    前記画像の形成を行う機構は、前記用紙の供給および排出を行う機構を有し、
    前記コントローラは、
    前記画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段と、
    前記画像の記録に用いる用紙について、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、前記用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計枚数とを求める使用量の累計を求める手段と、
    前記使用量の累計を求める手段が求めた前記連続枚数および前記累計枚数を記憶し、用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続の設定枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計の設定枚数とを前記メンテナンスの開始条件として記憶する手段と、
    前記連続枚数が当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記連続の設定枚数を超えること、および、前記用紙の種類ごとに求めた前記累計枚数のうち、いずれかの種類の用紙の前記累計枚数が、当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記累計の設定枚数を超えることのいずれかが生じたとき、メンテナンス開始条件が満たされたと判定するメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、
    前記メンテナンス開始条件を満たすと判定したとき、メンテナンス処理を行う手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記コントローラは、当該記録装置の状態を表示する表示部をさらに備え、
    前記メンテナンス処理を行う手段は、当該記録装置がメンテナンスを必要としている旨を前記表示部に表示させることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記メンテナンス処理を行う手段は、当該記録装置がメンテナンスを必要としている旨の表示として、前記記録媒体の供給および排出を行う機構に対してクリーニングシートの供給および排紙を行わせることを促すメッセージを前記表示部に表示させることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記コントローラは、当該記録装置に対する操作を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記画像の形成を行う機構は、指示を受けて当該機構の一部についてメンテナンスを実行する機構を有し、
    前記メンテナンス処理を行う手段は、前記操作部からの指示を受けると、前記メンテナンス処理として前記メンテナンスを実行する機構にメンテナンスを実行するよう指示することを特徴とする記録装置。
  5. 用紙上に画像の形成を行う機構と、画像の形成に関する制御を行うコントローラとを備えた記録装置であって、
    前記画像の形成を行う機構は、
    前記用紙の供給および排出を行う機構と、
    指示を受けて、前記用紙の供給および排出を行う機構についてのクリーニングを行う用紙系メンテナンス機構と、を有し、
    前記コントローラは、
    画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段と、
    画像の記録に用いる用紙について、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、用紙の種類ごとに使用量の累計を求める手段と、
    用紙の種類ごとに使用量の累計の設定枚数をメンテナンスの開始条件として記憶する手段と、
    前記使用量の累計がメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、
    前記メンテナンス開始条件を満たすと判定したとき、前記用紙系メンテナンス機構にメンテナンスを実行するよう指示するメンテナンス処理を行う手段とを有し、
    前記使用量の累計を求める手段は、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、前記用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計枚数とを求め、
    前記記憶する手段は、前記使用量の累計を求める手段が求めた前記連続枚数および累計枚数を記憶し、用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続の設定枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計の設定枚数とを前記メンテナンスの開始条件として記憶し、
    前記メンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段は、前記連続枚数が当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記連続の設定枚数を超えること、および、前記用紙の種類ごとに求めた前記累計枚数のうち、いずれかの種類の用紙の前記累計枚数が、当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記累計の設定枚数を超えること、のいずれかが生じたとき、メンテナンス開始条件が満たされたと判定することを特徴とする記録装置。
  6. 用紙上に画像の形成を行う機構と、画像の形成に関する制御を行うコントローラとを備えた記録装置であって、
    前記画像の形成を行う機構は、
    前記用紙の供給および排出を行う機構と、
    指示を受けて、前記用紙の供給および排出を行う機構についてのクリーニングを行う用紙系メンテナンス機構と、を有し、
    前記コントローラは、
    当該記録装置の状態を表示する表示部、および、当該記録装置に対する操作を受け付ける操作部を有し、かつ、
    画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段と、
    画像の記録に用いる用紙について、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、用紙の種類ごとに使用量の累計を求める手段と、
    用紙の種類ごとに使用量の累計の設定枚数をメンテナンスの開始条件として記憶する手段と、
    前記使用量の累計がメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、
    前記メンテナンス開始条件を満たすと判定したとき、該記録装置がメンテナンスを必要としている旨を前記表示部に表示させ、前記操作部からの指示を受けると、前記用紙系メンテナンス機構にメンテナンスを実行するよう指示するメンテナンス処理を行う手段と、を有し、
    前記使用量の累計を求める手段は、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、前記用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計枚数とを求め、
    前記記憶する手段は、前記使用量の累計を求める手段が求めた前記連続枚数および累計枚数を記憶し、用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続の設定枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計の設定枚数とを前記メンテナンスの開始条件として記憶し、
    前記メンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段は、前記連続枚数が当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記連続の設定枚数を超えること、および、前記用紙の種類ごとに求めた前記累計枚数のうち、いずれかの種類の用紙の前記累計枚数が、当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記累計の設定枚数を超えること、 のいずれかが生じたとき、メンテナンス開始条件が満たされたと判定することを特徴とする記録装置。
  7. 用紙上に画像の形成を行う機構と、画像の形成に関する制御を行うコントローラとを備えた記録装置であって、
    前記画像の形成を行う機構は、
    インクを吐出する印刷ヘッドと、
    指示を受けて、前記印刷ヘッドのクリーニングを行うインク系メンテナンス機構を有し、
    前記コントローラは、
    画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段と、
    画像の記録に用いる用紙について、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、用紙の種類ごとに使用量の累計を求める手段と、
    用紙の種類ごとに使用量の累計の設定枚数をメンテナンスの開始条件として記憶する手段と、
    前記使用量の累計がメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、
    前記メンテナンス開始条件を満たすと判定したとき、前記インク系メンテナンス機構にメンテナンスを実行するよう指示するメンテナンス処理を行う手段と、
    を有し、
    前記使用量の累計を求める手段は、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、前記用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計枚数とを求め、
    前記記憶する手段は、前記使用量の累計を求める手段が求めた前記連続枚数および累計枚数を記憶し、用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続の設定枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計の設定枚数とを前記メンテナンスの開始条件として記憶し、
    前記メンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段は、前記連続枚数が当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記連続の設定枚数を超えること、および、前記用紙の種類ごとに求めた前記累計枚数のうち、いずれかの種類の用紙の前記累計枚数が、当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記累計の設定枚数を超えること、のいずれかが生じたとき、メンテナンス開始条件が満たされたと判定することを特徴とする記録装置。
  8. 用紙上に画像の形成を行う機構と、画像の形成に関する制御を行うコントローラとを備えた記録装置であって、
    前記画像の形成を行う機構は、
    前記用紙の供給および排出を行う機構と、
    インクを吐出する印刷ヘッドと、
    指示を受けて、前記用紙の供給および排出を行う機構についてのクリーニングを行う用紙系メンテナンス機構と、
    指示を受けて、前記印刷ヘッドのクリーニングを行うインク系メンテナンス機構と、を有し、
    前記コントローラは、
    画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段と、
    画像の記録に用いる用紙について、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、用紙の種類ごとに使用量の累計を求める手段と、
    用紙の種類ごとに使用量の累計の設定枚数をメンテナンスの開始条件として記憶する手段と、
    前記使用量の累計がメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、
    前記メンテナンス開始条件を満たすと判定したとき、インク系メンテナンス機構および/または前記用紙系メンテナンス機構に対してメンテナンスを実行するよう指示するメンテナンス処理を行う手段とを有し、
    前記使用量の累計を求める手段は、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、前記用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計枚数とを求め、
    前記記憶する手段は、前記使用量の累計を求める手段が求めた前記連続枚数および累計枚数を記憶し、用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続の設定枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計の設定枚数とを前記メンテナンスの開始条件として記憶し、
    前記メンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段は、前記連続枚数が当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記連続の設定枚数を超えること、および、前記用紙の種類ごとに求めた前記累計枚数のうち、いずれかの種類の用紙の前記累計枚数が、当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記累計の設定枚数を超えること、のいずれかが生じたとき、メンテナンス開始条件が満たされたと判定することを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記記憶する手段に記憶される前記連続枚数について、使用する用紙の種類が変更された時にリセットし、前記記憶する手段に記憶される前記連続枚数および前記累計枚数について、メンテナンスが行われるとリセットする手段をさらに備えることを特徴とする録装置。
  10. 請求項1から8のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段は、用紙を梱包する梱包材に付された用紙情報記録部から用紙情報を読み出す手段を有することを特徴とする記録装置。
  11. 請求項1から8のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段は、用紙を梱包する梱包材に付されたデータキャリアから用紙情報を読み出す手段を有することを特徴とする記録装置。
  12. 用紙上に画像の形成を行う記録装置において画像の形成に関する制御を行うコントローラであって、
    前記画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段と、
    前記画像の記録に用いる用紙について、前記取得した用紙の種類を示す情報に基づいて、前記用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計枚数とを求める使用量の累計を求める手段と、
    前記使用量の累計を求める手段が求めた前記連続枚数および前記累計枚数を記憶し、用紙の種類ごとに、同一種類の用紙を連続して使用した場合の使用量を示す連続の設定枚数と、用紙の種類ごとに、使用した累計の設定枚数とを前記メンテナンスの開始条件として記憶する手段と、
    前記連続枚数が当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記連続の設定枚数を超えること、および、前記用紙の種類ごとに求めた前記累計枚数のうち、いずれかの種類の用紙の前記累計枚数が、当該用紙について前記記憶する手段に記憶されている前記累計の設定枚数を超えることのいずれかが生じたとき、メンテナンス開始条件が満たされたと判定するメンテナンス開始条件を満たすかを判定する手段と、
    前記メンテナンス開始条件を満たすと判定したとき、メンテナンス処理を行う手段とを有することを特徴とするコントローラ。
  13. 請求項12に記載のコントローラにおいて、
    当該記録装置の状態を表示すると共に、操作を受け付ける表示部をさらに備え、
    前記メンテナンス処理を行う手段は、当該記録装置がメンテナンスを必要としている旨を前記表示部に表示させることを特徴とするコントローラ。
  14. 請求項12および13のいずれか一項に記載のコントローラにおいて、
    前記記憶する手段に記憶される前記連続枚数について、使用する用紙の種類が変更された時にリセットし、前記記憶する手段に記憶される前記連続枚数および前記累計枚数について、メンテナンスが行われるとリセットする手段をさらに備えることを特徴とするコントローラ。
  15. 請求項1213および14のいずれか一項に記載のコントローラにおいて、
    画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段は、用紙を梱包する梱包材に付された用紙情報記録部から用紙情報を読み出す手段を有することを特徴とするコントローラ。
  16. 請求項1213および14のいずれか一項に記載のコントローラにおいて、
    画像の記録に用いる用紙の種類を示す情報を取得する手段は、用紙を梱包する梱包材に付されたデータキャリアから用紙情報を読み出す手段を有することを特徴とするコントローラ。
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