JP4191755B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

本発明は、一つ又は二つのシャッタ羽根を備えているカメラ用フォーカルプレンシャッタに関する。
カメラ用フォーカルプレンシャッタの中には、シャッタ地板,中間板,補助地板と称されている3枚の板部材の間に二つの羽根室を構成し、それらの羽根室に、先羽根,後羽根と称されている二つのシャッタ羽根を個別に配置するようにしたものと、シャッタ地板と補助地板との間に構成された羽根室に、一つのシャッタ羽根を配置するようにしたものとが知られている。そして、前者のフォーカルプレンシャッタは、銀塩フィルムカメラにもデジタルカメラにも採用することができるが、後者のフォーカルプレンシャッタは、デジタルカメラにだけ採用することができるものである。
また、いずれのフォーカルプレンシャッタの場合でも、シャッタ羽根の構成は略同じであり、長さ方向の一端をシャッタ地板に対して回転可能に取り付けた複数のアームと、それらのアームに枢支された少なくとも1枚の羽根とで構成されている。そして、それらのアームの一つは、シャッタ地板に回転可能に取り付けられた駆動部材の駆動ピンに連結されており、その駆動部材によって往復回転させられ、羽根によって露光開口を開閉させるようにしている。また、その駆動部材としては、下記の特許文献1,2に記載されているように、一方へは駆動ばねの付勢力によって回転させられ、他方へは、シャッタ地板に回転可能に取り付けられたセット部材によって回転させられるように構成されているのが普通である。しかしながら、最近では、下記の特許文献3に記載されているように、駆動源として電磁アクチュエータを用いることも知られており、その場合には、永久磁石製の回転子に一体化されている部材を駆動部材として、そこに上記の駆動ピンを設けている。
このように、いずれのフォーカルプレンシャッタの場合にも、シャッタ地板には、上記のアーム,駆動部材,セット部材のほかにも種々の回転部材を回転可能に支持する複数の取付軸が立設されている。そして、それらの取付軸には、回転部材の回転が円滑に行えるようにするために、従来から、必要に応じてグリス等の潤滑剤を塗布することが知られている。なかでも、駆動部材は、高速且つ安定した回転が要求されているし、セット部材は、セット時に低トルクで回転することが要求されているが、周知のように、駆動部材取付軸やセット部材取付軸には径方向に大きな力が掛かるため、それらの取付軸は他の取付軸よりも一段と太く製作されている。そのため、それらの部材とそれらの取付軸との間の摩擦を低減し且つ耐久性を向上させるために、従来から両者の間には潤滑剤を塗布することが多い。そして、特許文献1には、駆動部材取付軸と、その駆動部材取付軸に一体的に設けられている羽根取付軸に、油溜め用の溝を環状に形成した構成が記載されている。
ところで、特許文献1に記載されている駆動部材の取付軸は、その材料が明記されていないとはいえ、明らかに金属製である。そのため、その取付軸は、シャッタ地板に対して、かしめ加工などによって立設されている。しかしながら、最近では、シャッタ部品の合成樹脂化が進んできて、駆動部材やセット部材などの重要部品はもとより、シャッタ地板も殆どが合成樹脂化されるようになってきた。そこで、駆動部材やセット部材などの取付軸も合成樹脂化するようになってきており、特許文献2では、それらの取付軸をシャッタ地板と共に合成樹脂材料による同時一体成形で製作することが提案されている。
特開2000−2907号公報 特開平1−280739号公報 特開2004−101860号公報
このように、種々の回転部材の取付軸も、最近では、地板と共に合成樹脂材料で製作されたり、金属製の地板に対して合成樹脂材料で成形されたりするようになってきた。ところが、そのように取付軸を合成樹脂製にすると、特許文献1に記載されているように、油溜め用の溝を、環状に形成することが極めて困難になる。例えば、特許文献2に記載されているように、それらの取付軸を、シャッタ地板と同時一体成形で製作するときには、通常、合成樹脂材料をキャビティーに注入した後、メインとなる二つの金型を、シャッタ地板の厚さ方向(取付軸の軸方向)へ離型することになるため、上記のように環状の溝を形成したい場合には、さらに少なくとも二つのスライド型を備え、離型時には、それらを、メインとなる二つの金型の離型方向とは直交する方向へ相対的にスライドさせるようにする必要がある。
そのため、金型部品が増えて金型全体の構造が複雑になるだけではなく、ワンショットで複数個の製品加工(複数個取り)をすることが難しくなったり、高級な成型機を必要とするなどして、コスト高になってしまうという問題点がある。また、そのようにスライド型を用いた場合には、成形された取付軸の軸方向に、二つのスライド型の合わせ目によって分割線の跡が形成されてしまうようになり、駆動部材やセット部材などの回転部材を円滑に回転させなければならない取付軸としては、不適当なものになってしまうという問題点がある。そして、このことは、シャッタ地板と取付軸とを2色成形加工法で製作する場合にも、同じことがいえる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、駆動部材などの回転部材を取り付ける合成樹脂製の取付軸に、潤滑剤の油溜り用の溝を、低コストで好適に形成することを可能にしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、被写体光路用の開口部を有するシャッタ地板と、被写体光路用の開口部を有し前記シャッタ地板との間に少なくとも一つの羽根室を形成する補助地板と、複数のアームとそれらのアームに枢支された少なくとも1枚の羽根とで構成されていて前記シャッタ地板に立設された複数の羽根取付軸にそれらのアームの一端を個別に回転可能に取り付けられている少なくとも一つのシャッタ羽根と、前記シャッタ地板に立設された駆動部材取付軸に回転可能に取り付けられていて前記アームの一つを往復回転させることによって前記シャッタ羽根に前記開口部の開閉作動を行わせる少なくとも一つの駆動部材と、を備えたフォーカルプレンシャッタにおいて、前記駆動部材取付軸を含めて回転部材を取り付けるために前記シャッタ地板に立設されている複数の取付軸のうち少なくとも一つの取付軸は合成樹脂製であって前記羽根室外側の面に形成されており、前記回転部材に嵌合する部位が、段差面を境にして前記シャッタ地板側よりも先端側の方が段階的に直径が小さくなるように形成された複数の部位からなっていて、それらの複数の部位のうち少なくとも一つの周面部には、一端部を前記段差面に開放し他端部を前記回転部材に嵌合する部位の途中で閉塞するようにした油溜め用の溝が該取付軸の軸方向に形成されているようにする。
また、前記少なくとも一つの取付軸が前記駆動部材取付軸であるようにしてもよい。また、前記駆動部材は、撮影時には駆動ばねの付勢力によって回転させられるように構成されており、また、前記シャッタ地板にはセット部材を回転可能に取り付けるセット部材取付軸が立設されていて、該セット部材は、セット時には復帰ばねの付勢力に抗して初期位置から回転を開始して前記駆動部材を前記駆動ばねの付勢力に抗してセット位置まで回転させ、撮影時には前記駆動部材の回転開始に先立って該復帰ばねの付勢力によって該初期位置へ復帰するように構成されており、前記少なくとも一つの取付軸が該セット部材取付軸であるようにしてもよい。
更に、前記駆動部材取付軸を含めて回転部材を取り付けるために前記シャッタ地板に立設されている複数の取付軸の中には前記羽根室側の面に立設された少なくとも一つの羽根取付軸が含まれており、該羽根取付軸は、合成樹脂製であって円柱状に形成されており、その周面部には、先端面に一端部を開放し他端部を軸方向の長さの途中で閉塞するようにした油溜め用の溝が形成されているようにしてもよい。
そして、前記油溜め用の溝は、前記取付軸の所定の角度間隔位置に複数形成されているようにしたり、前記取付軸をその軸方向に対して垂直に切断したとき、断面がV字状になるように形成すると、最適なものになる。
本発明は、シャッタ地板に立設されていて回転部材を取り付けている取付軸を合成樹脂化した場合に、その取付軸の周面に、潤滑剤の油溜め用の溝を軸方向に長く形成するようにしたので、低コストで製作することができ、それによって、回転部材の好適な回転を可能にし、且つ耐久性の向上を図ることが可能になる。
本発明の実施の形態を、図示した実施例によって説明する。上記のように、本発明は、二つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタにも、一つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタにも適用することができるものであるが、実施例は、二つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタに適用したものである。また、二つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタは、上記のように、銀塩フィルムカメラにも、デジタルカメラにも採用することができるが、実施例では、デジタルカメラに採用されている場合で説明する。
尚、図1は、露光作動の終了した直後の状態を撮影レンズ側から見た平面図であり、図2は、図1の要部を理解し易いようにして示した断面図である。また、図3は、シャッタ地板の一部を示した平面図であり、図4は、図3のA―A線断面図であり、図5は、図3及び図4に示したシャッタ地板の製作途中における平面図である。また、図6は、セット状態を示した平面図であり、図7は、露光作動開始直前の状態を示した平面図である。
先ず、本実施例の構成を、図1〜図5を用いて説明する。シャッタ地板1は、合成樹脂材料として、ガラス繊維を混入した液晶ポリマーを採用して製作されたものであり、図1に示されているように、その略中央部に長方形を横長にした被写体光路用の開口部1aを有している。シャッタ地板1の背面側、即ち固体撮像素子側には、所定の間隔を空けて図示していない中間板と補助地板2(図2参照)が順に取り付けられていて、シャッタ地板1と中間板との間に後羽根の羽根室を構成し、中間板と補助地板の間に先羽根の羽根室を構成している。また、中間板と補助地板は、周知のように、シャッタ地板1と略同じ大きさをしており、その略中央部には、開口部1aと重なるようにして略同じ大きさをした被写体光路用の開口部が形成されているが、本実施例の場合には、開口部1aが露光開口を規制している。
シャッタ地板1には、図1において、開口部1aの左側の領域に、略円弧状をした二つの大きな長孔1b,1cが形成されており、それらの下方端には、ゴム製であって平面形状がC字状をしている周知の緩衝部材3,4が取り付けられている。そして、補助地板2にも、長孔1b,1cと重なるところに類似の形状をした長孔が形成されているが、図2においては、長孔1bと重なるようにして形成されている長孔2aだけが断面形状で示されている。また、シャッタ地板1には、それらの長孔1b,1cの間の領域に、それらよりも小さな円弧状の長孔1d(図3参照)が形成されているが、その長孔1dは、図2から分かるように、シャッタ地板1を貫通していない。尚、この長孔1dについては、図1,図6,図7において、その図示を省略されている。
シャッタ地板1には、図4に示されているように、取付軸1e,1fが、シャッタ地板1の両面にわたって立設されていて、撮影レンズ側の軸部1e−1,1f−1を駆動部材取付軸とし、羽根室側の軸部1e−2,1f−2を羽根取付軸としているが、これらの取付軸1e,1fは、合成樹脂材料としてガラス繊維を混入した液晶ポリマーで製作されている。そして、その羽根室側の軸部1e−2,1f−2の先端を、補助地板2に形成されている孔に緩く挿入しているが、図2においては、取付軸1eの軸部1e−2の先端を挿入させる孔2bだけが断面形状で示されている。また、シャッタ地板1には、撮影レンズ側に、取付軸1e,1fと同様液晶ポリマーを採用して製作したセット部材取付軸1gも立設されている。
尚、本実施例においては、それらの取付軸1e,1f,1gに、軸部1e−3,1f−3,1g−1を間にして、各々、二つずつのフランジ部1e−4,1e−5、1f−4,1f−5、1g−2,1g−3が形成されており、それらによってシャッタ地板1を挟むようにしているので、取付軸1e,1f,1gの立設状態がより強固に得られ、特にそれらの軸とシャッタ地板1との間の密着度が小さい場合でも、それらの軸の軸方向の取り付け強度が好適に得られるようになっている。また、フランジ部1e−4,1f−4,1g−2は、シャッタ地板1から突き出すように形成された台部に隣接しているが、シャッタ地板1と後述の支持板5との間隔を狭くしたい場合には、このような台部を形成する必要はない。
図4から分かるように、取付軸1e,1fの軸部1e−1,1f−1とセット部材取付軸1gは、各々大径部,中径部,小径部を有しているが、それらのうち、取付軸1eの軸部1e−1に形成されている大径部と中径部は、後述の先羽根用駆動部材9に嵌合する部位であり、それらの周面には、軸方向に直線状に長く油溜め用の溝1e−6,1e−7が形成されている。また、それらの油溜め用の溝1e−6,1e−7は、図3から分かるように、大径部と中径部の周面に、各々90度間隔で四つずつ形成されていて、取付軸1eの軸方向に対して垂直に切断したとき、その断面が径方向に開いたV字状となるように形成されている。そして、組立時においては、それらの溝に潤滑剤が塗り込まれるようになっていて、その後、先羽根用駆動部材9の回転に伴って適量ずつ先羽根用駆動部材9との間に出て行き、先羽根用駆動部材9の好適な回転を可能にし、且つ耐久性の向上が図られるようにしている。
また、取付1fの軸部1f−1とセット部材取付軸1gに形成されている大径部と中径部は、各々後述の後羽根用駆動部材13とセット部材16に嵌合する部位であり、上記と同じ目的で、同じ形状をした油溜め用の溝1f−6,1f−7,1g−4,1g−5を、各々、90度の角度間隔で四つずつ形成している。更に、取付軸1eの軸部1e−2は、後述するアーム23に取り付けられた補強部材30(図2参照)に嵌合する部位であるため、やはり、その周面に、90度の角度間隔で上記と同じ断面形状をした四つの溝1e−8を形成している。同様に、取付軸1fの軸部1f−2も、後述するアーム18に取り付けられた図示していない補強部材に嵌合する部位であって、その周面に、90度の角度範囲で同じ断面形状の四つの溝1f−8を形成している。
シャッタ地板1の羽根室側の面には、合成樹脂材料として液晶ポリマーを採用して製作した羽根取付軸1h,1iが立設されており、図2に示されているように、それらの先端を、補助地板2の孔2c,2dに緩く挿入している。そして、本実施例の場合には、取付軸1e,1fと、セット部材取付軸1gと、羽根取付軸1h,1iとは、2色成形法によってシャッタ地板1を形成した後に立設されている。尚、本実施例の羽根取付軸1h,1iは、シャッタ地板1に対する立設部位の軸部1h−1,1i−1が細く形成されていて、それらの一端に、一つずつのフランジ部1h−2,1i−2を形成しているが、それらのフランジ部1h−2,1i−2は、後述のアーム19,24を取り付ける軸部とによってシャッタ地板1を挟むようになされている。しかし、上記の取付軸1e,1f,1gのようにフランジ部を二つ形成し、それらによってシャッタ地板1を挟んでいるようにしても構わない。
シャッタ地板1の撮影レンズ側の面には、そのほか、図示していない少なくとも二つの軸が立設されていて、それらの先端には、周知のように、図2においてだけ示してある支持板5とプリント配線板6とが重ねて取り付けられており、また、それらに設けられた孔には、上記の取付軸1e,1fとセット部材取付軸1gの小径部が緩く挿入されている。そして、支持板5のシャッタ地板1側には、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石が取り付けられているが、それらの構成は周知であるため、図1においては、それらの鉄芯部材7,8だけを二点鎖線で示してあり、先羽根用電磁石の鉄芯部材7については、図2においても二点鎖線で示してある。更に、周知のように、支持板5には、その一部を折り曲げることによって、一つのばね掛け部と可撓性を有する二つのラチェット爪が形成されているが、図2においては、そのばね掛け部5aと一方のラチェット爪5bが示されている。
取付軸1eの軸部1e−1には、合成樹脂製の先羽根用駆動部材9が回転可能に取り付けられている。この先羽根用駆動部材9は、被押動部9aと、駆動ピン9bと、取付部9cと、筒部9dと、ばね掛け部9eとを有していて、筒部9dを、上記の軸部1e−1の大径部と中径部に嵌合させている。また、駆動ピン9bは、シャッタ地板1の長孔1bを貫通して羽根室内に突き出ており、その先端を補助地板2の長孔2aに挿入している。更に、取付部9cは、図2から分かるように、支持板5側に***して形成されており、その内部には、鉄片部材10を取り付けている。この鉄片部材10は、上記の鉄芯部材7に吸着される鉄片部10aと、軸部10bと、フランジ状の頭部10cからなっているが、周知のように、内部に介在させている図示していないばねによって、鉄片部10aを取付部9cから突き出すように付勢されている。図1は、その付勢によって、頭部10cが取付部9cの反対側の縁に接触している状態を示したものである。
図1においては図示を省略されているが、図2に示されているように、取付軸1eの軸部1e−1の小径部には、周知のラチェット車11が回転可能に取り付けられている。このラチェット車11は、外周面にラチェット歯11aを形成していて、そこに上記のラチェット爪5bが係合するようになっている。また、このラチェット車11には、環状の溝11bが形成されており、外周部の一部にはスリット状のばね掛け部11cが形成されている。また、先羽根用駆動部材9の筒部9dには、強力な付勢力を有する先羽根用駆動ばね12が緩く嵌装されている。この先羽根用駆動ばね12は、その一端を先羽根用駆動部材9のばね掛け部9eに掛け、他端をラチェット車11の溝11b側からばね掛け部11cに掛けることにより、図1において、先羽根用駆動部材9を時計方向へ回転させるように付勢している。そして、この先羽根用駆動ばね12の付勢力は、製作時において、ラチェット車11を回転させ、ラチェット歯11aとラチェット爪5bの係合位置を変えることによって調整できるようになっている。
取付軸1fの軸部1f−1には、合成樹脂製の後羽根用駆動部材13が回転可能に取り付けられている。この後羽根用駆動部材13は、被押動部13aと、駆動ピン13bと、取付部13cと、筒部13dと、ばね掛け部13eとを有していて、筒部13dを、上記の軸部1f−1の大径部と中径部に嵌合させている。また、駆動ピン13bは、シャッタ地板1の長孔1cを貫通して羽根室内に突き出ており、その先端を補助地板2の図示していない長孔に挿入している。更に、取付部13cは、上記の取付部9cと同様に、支持板5側に***して形成されており、その内部には、鉄片部材14を取り付けている。この鉄片部材14は、上記の鉄芯部材8に吸着される鉄片部14aと、軸部14bと、フランジ状の頭部14cからなっていて、上記の鉄片部材10の場合と同様に、内部に介在させている図示していないばねによって、鉄片部14aを取付部13cから突き出すように付勢されている。
図示していないが、取付軸1fの軸部1f−1の小径部には、上記のラチェット車11と同じ形状のラチェット車が回転可能に取り付けられている。そして、そのラチェット車のラチェット歯にも、支持板5に設けられた図示していないラチェット爪が係合している。また、この後羽根用駆動部材13の筒部13dには、上記の先羽根用駆動ばね12と同様にして後羽根用駆動ばね15が緩く嵌装されており、その一端を後羽根用駆動部材13のばね掛け部13eに掛け、他端を図示していないラチェット車のばね掛け部に掛けることによって、図1において、後羽根用駆動部材13を時計方向へ回転させるように付勢している。そして、この後羽根用駆動ばね15の付勢力も、そのラチェット車を回転させることによって調整できるようになっている。
上記のセット部材取付軸1gには、セット部材16が回転可能に取り付けられている。このセット部材16は、押動部16a,16bと、被押動部16cと、筒部16dと、ピン16eと、ばね掛け部16fを有していて、その筒部16dを、セット部材取付軸1gの大径部と中径部に嵌合させている。そして、セット作動時に、押動部16aは先羽根用駆動部材9の被押動部9aを押し、押動部16bは後羽根用駆動部材13の被押動部13aを押すようになっており、シャッタ地板1側に設けられたピン16eは、上記の長孔1dに挿入されている。また、このセット部材16の筒部16dには、復帰ばね17が緩く嵌装されており、その復帰ばね17は、図2に示されているように、その一端をセット部材16のばね掛け部16fに掛け、他端を、上記した支持部材5のばね掛け部5aに掛けることによって、図1において、セット部材16を反時計方向へ回転させるように付勢している。
上記したように、シャッタ地板1と図示していない中間板との間の羽根室には、後羽根が配置され、その中間板と補助地板2との間の羽根室には、先羽根が配置されているが、それらの先羽根と後羽根は周知の構成をしている。即ち、後羽根は、図1において、二つのアーム18,19と、それらの長さ方向へ順に枢支された3枚の羽根20,21,22とで構成されている。そして、アーム18は、その一端に、後述するアーム23の補強部材30と同様な補強部材を取り付けていて、その孔を嵌合させることによって、上記の取付軸1fの軸部1f−2に回転可能に取り付けられている。
アーム19は、図2にも示されているように、その一端が上記の羽根取付軸1iに回転可能に取り付けられている。また、アーム18には、孔18aが形成されていて、そこに上記の駆動ピン13bが嵌合している。そのため、図1において、後羽根用駆動部材13が反時計方向へ回転すると、アーム18も反時計方向へ回転して3枚の羽根20,21,22を重畳させ、その後、後羽根用駆動部材13が時計方向へ回転すると、アーム18も時計方向へ回転して3枚の羽根20,21,22を展開させるようになっている。
他方、先羽根は、上記の後羽根と同じように、二つのアーム23,24と、それらの長さ方向へ順に枢支された3枚の羽根25,26,27とで構成されているが、羽根室内には、後羽根を裏返した状態にして配置されている。そのうち、アーム23は、図2に示されているように、その一端が、補強部材30を介して上記の取付軸1eの軸部1e−2に回転可能に取り付けられている。また、アーム24は、その一端が上記の羽根取付軸1hに回転可能に取り付けられている。そして、アーム23には、孔23aが形成されていて、そこに上記の駆動ピン9bが嵌合している。そのため、図1において、先羽根用駆動部材9が反時計方向へ回転すると、アーム23も反時計方向へ回転して3枚の羽根25,26,27を展開させ、その後、先羽根用駆動部材9が時計方向へ回転すると、アーム23も時計方向へ回転して3枚の羽根25,26,27を重畳させるようになっている。
上記のアーム19,24には、図2に示されているように、羽根取付軸1i,1hに嵌装されていて、上記の駆動ばね15,12よりも付勢力の弱い、周知のガタ寄せばね28,29が掛けられている。そして、これらのガタ寄せばね28,29は、各々の一端をシャッタ地板1に設けられた図示していないばね掛け部に掛け、他端をアーム19,24に掛けていて、図1においては、アーム19,24を反時計方向へ回転させるように付勢している。尚、図2に示されているように、軸部1e−2に対する先羽根のアーム23の取付部には、アーム23のぐらつき防止や破損防止のほか、シャッタ地板1,補助地板2との間隔を好適に維持できるようにするために、かしめ加工によって補強部材30が固定されているが、上記したように、後羽根のアーム18にも、略同様の形状をした補強部材が取り付けられている。また、本実施例においては取り付けていないが、実際には、アーム19,24にも、類似の形状をした補強部材を取り付けることがある。そのため、そのようにした場合には、羽根取付軸1i,1hにも、上記の軸部1f−2,1e−2と同様に油溜り用の溝を形成し、潤滑剤を塗布することが好ましい。
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、露光作動の終了直後の状態を示したものである。そのため、この状態においては、先羽根用駆動部材9は、その駆動ピン9bを緩衝部材3に接触させた停止状態になっており、先羽根の3枚の羽根25〜27は、羽根同士の重なり量を最大にした重畳状態になって、開口部1aの下方位置に格納されている。他方、後羽根用駆動部材13も、その駆動ピン13bを緩衝部材4に接触させた停止状態になっており、後羽根の3枚の羽根20〜22は、羽根同士の重なり量を最小にした展開状態になっていて、開口部1aを覆っている。更に、セット部材16は、そのピン16eを長孔1dの下端に接触させた停止状態になっている。以下、セット部材16については、この位置を初期位置という。
そこで先ず、この状態から行われるセット作動を説明する。前回の撮影が終了すると、図示していないカメラ本体側の部材がセット部材16の被押動部16cを押して、セット部材16を、復帰ばね17の付勢力に抗して時計方向へ回転させるが、その回転は好適に行われる。即ち、その回転によって、セット部材16は、先ず、その押動部16aが、先羽根用駆動部材9の被押動部9aを押すことによって、先羽根用駆動ばね12の付勢力に抗して先羽根用駆動部材9を反時計方向へ回転させはじめる。そして、その後、先羽根のスリット形成羽根である羽根27が、後羽根のスリット形成羽根である羽根22に所定量重なると、セット部材16の押動部16bが、後羽根用駆動部材13の被押動部13aを押すことにより、後羽根用駆動ばね15の付勢力に抗して後羽根用駆動部材13を反時計方向へ回転させはじめる。それによって、先羽根の3枚の羽根25〜27は、羽根同士の重なりを小さくしつつ上方へ作動し、後羽根の3枚の羽根20〜22は、羽根同士の重なりを大きくしつつ上方へ作動していく。
このようなセット作動中においては、各駆動部材9,13とセット部材16に嵌装されているばね12,15,17は、緊張されていくにしたがって巻き軸の中心線が捩れてゆくため、その捩れによって生じた力が、筒部9d,13d,16dの内周面の一部を、軸部1e−1,軸部1f−1,セット部材取付軸1gに対して、径方向へ押し付けるように作用していくことになる。ところが、本実施例の場合には、夫々、油溜め用の溝1e−6,1e−7、1f−6,1f−7、1g−4,1g−5からしみだした潤滑剤によって摩擦が好適に低減され、各駆動部材9,13とセット部材16は好適に回転していくことになる。
このようにして、セット作動が行われてゆき、先羽根の3枚の羽根25〜27が開口部1aを覆い、後羽根の3枚の羽根20〜22が開口部1aの上方位置に退いた状態になると、各駆動部材9,13に取り付けられた鉄片部材10,14の鉄片部10a,14aが、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石の鉄芯部材7,8に接触する。しかしながら、セット部材16は、その後も僅かに回転させられ、鉄片部材10,14の鉄片部10a,14aが各駆動部材9,13の取付部9c,13c内に、図示していないばねの付勢力に抗して押し込まれ、鉄片部材10,14の頭部10c,14cが取付部9c,13cから離れた状態になったとき、停止させられる。そして、その停止状態が、図6に示されたセット状態である。
撮影に際して、レリーズボタンが押されると、先ず、上記の図示していない各電磁石に通電され、夫々の鉄芯部材7,8が、鉄片部材10,14を吸着保持する。その後、セット部材16の被押動部16cに対する図示していないカメラ本体側の部材による押圧力が解かれるため、セット部材16は、セット部材取付軸1gとの間に潤滑剤が塗布されているので、復帰ばね17の付勢力によってセット位置から反時計方向へ速やかに回転させられていく。そして、初期段階においては、セット部材16の押動部16a,16bによる各駆動部材9,13の被押動部9a,13aに対する押圧力が解かれていくので、各駆動部材9,13は、各駆動ばね12,15の付勢力によって、それらの取付部9c,13cが鉄片部材10,14の頭部10c,14cに当接するまで回転して停止する。また、周知のように、このとき、駆動ピン9b,13bがアーム23,18を回転させることによって、ガタ寄せばね28,29が若干緊張させられ、先羽根と後羽根のスリット形成羽根27,22が所定の露光作動開始位置に就かされる。そして、セット部材16が初期位置へ復帰した状態が、図7に示された状態である。
その後、二つの電磁石に対する通電が、露光制御回路によって決められた時間間隔で順に解除されると、先羽根用駆動部材9と後羽根用駆動部材13は、軸部1e−1,1f−1との間に潤滑剤が塗布され、しかも、先羽根と後羽根も、各々のアーム23,18に取り付けられた補強部材と軸部1e−2,1f−2との間に潤滑剤が塗布されているので、強力な付勢力を有する各々の駆動ばね12,15によって、常に安定した速度で時計方向へ急速に回転させられ、先羽根のスリット形成羽根27と後羽根のスリット形成羽根22との間に形成したスリットにより、固体撮像素子の撮像面を露光していくことになる。
そこで先ず、先羽根用電磁石に対する通電が断たれたときには、鉄片部材10の鉄片部10aに対する鉄芯部材7による吸引力が失われ、先羽根用駆動部材9は、先羽根用駆動ばね12の付勢力によって、ガタ寄せばね29を緊張させながら急速に時計方向へ回転させられる。そのため、先羽根の3枚の羽根25〜27は、羽根同士の重なりを大きくしつつ作動し、開口部1aを上方の領域から開いて行く。そして、開口部1aを全開にした直後には、先羽根用駆動部材9の駆動ピン9bが緩衝部材3に当接することによって、先羽根用駆動部材9と先羽根の作動が停止し、先羽根の3枚の羽根25〜27は、重畳されて開口部1aの下方位置に格納された状態になる。
先羽根用電磁石に対する通電が断たれてから所定時間後において、後羽根用電磁石に対する通電が断たれると、鉄片部材14の鉄片部14aに対する鉄芯部材8による吸引力が失われ、後羽根用駆動部材13は、後羽根用駆動ばね15の付勢力によって、ガタ寄せばね28を緊張させながら急速に時計方向へ回転させられる。そのため、後羽根の3枚の羽根20〜22は、羽根同士の重なりを小さくしつつ作動し、開口部1aを上方の領域から閉じて行く。そして、後羽根の3枚の羽根20〜22が開口部1aを完全に閉鎖した直後には、後羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが緩衝部材4に当接することによって、後羽根用駆動部材13と後羽根の作動が停止する。その後、撮像情報が固体撮像素子から記憶装置に転送し終わった状態が、図1に示された状態である。
ここで、本実施例のシャッタ地板1と、そこに立設されている軸1e,1f,1g,1h,1iとの製作方法について説明をしておく。上記のように、本実施例においては、軸1e,1f,1gの小径部は、支持板5とプリント配線板6に形成された孔に対して僅かではあるが組立公差分だけ緩く嵌合されている。また、上記の各駆動ばね12,15と復帰ばね17は、ねじりコイルばねであって、各駆動部材9,13とセット部材16の筒部9d,13d,16dに対してそれらの外周面との摺接を防ぐために緩く嵌装されていて、各駆動ばね12,15は、一端を各駆動部材9,13に掛け、他端を各ラチェット車11(一方のラチェット車は図示省略)に掛けており、復帰ばね17は、一端をセット部材16に掛け、他端を支持板5に掛けている。
そして、周知のように、それらのばね12,15,17は、各駆動部材9,13とセット部材16を回転方向へ付勢しているだけではなく、常にシャッタ地板1側にも付勢するようになっているため、実際には、各コイル部の中心線が螺旋状になっている。そのため、各駆動ばね12,15は、二つの駆動部材9,13と二つのラチェット車(11など)によって上記の取付軸1e,1fの軸部1e−1,1f−1に対し、径方向の力を作用させており、また、復帰ばね17は、セット部材16を介して、上記のセット部材取付軸1gに対し、径方向の力を作用させている。そして、そのような、径方向の力は、上記の作動説明からも分かるように、各ばねを巻き上げるセット作動が行われるたびに著しく大きくさせられる。
また、セット部材16が初期位置へ復帰し、そのピン16eが長孔1dの下端に当接したときには、その衝撃によってセット部材取付軸1gの径方向にも大きな力が作用することになるし、各駆動部材9,13の露光作動終了時に、それらの駆動ピン9b,13bが緩衝部材3,4に当接したときには、その強い衝撃によって取付軸1e,1fの軸部1e−1,1f−1の径方向にも大きな力が作用すると共に、軸部1e−2,1f−2,1h,1iの径方向にも各シャッタ羽根の慣性によって大きな力が作用することになる。また、羽根取付軸1h,1iには、ガタ寄せばね28,29によって径方向の力が直接作用しているため、それらの径方向の力は、露光作動時には大きくなる。
そして、それらの強い径方向の力は、撮影を行うたびに何度も繰り返して作用することになるため、従来のように、取付軸1e,1fやセット部材取付軸1gなどが、シャッタ地板1と共に同時一体成形で立設されている場合には、シャッタの小型化に伴って、それらの軸を細くすると、やがて、それらの軸が傾いてしまったり、破損してしまったりするようになる。特に、取付軸1e,1fの軸部1e−1,1f−1の場合には、各駆動部材9,13に掛けられている駆動ばね12,15が強力な付勢力を有しているため、そのような影響を最も大きく受けることになる。しかしながら、本実施例の場合には、そのようなことがなく、従来よりも取付軸1e,1fやセット部材取付軸1gなどを細くすることが可能になっている。そこで、次に、そのことについて説明する。
一般に、液晶ポリマーは、成形時においては、分子鎖が流れる方向へ揃う配向性が強いことから優れた流動性を有しており、従来から精密部品等の成形材料として多用されている。しかしながら、この材料は、成形後に、流動時の配向状態のまま硬化してしまうので、異方性が大きすぎて成型品に反りや歪み等が発生してしまう。そのため、異方性を緩和するために、液晶ポリマーにガラス繊維等の充填材を配合していた。そのため、従来は、本実施例の取付軸1e,1fやセット部材取付軸1gなどは、シャッタ地板1と同じに、ガラス繊維などを混入した液晶ポリマーなどの材料を用いて同時一体成形で製作されていた。そして、成形時においては、ガラス繊維を混入した溶融材料は、ゲートからキャビティー内に注入されて、シャッタ地板1の板面となる空洞領域に沿って流れてゆき、取付軸1e,1fやセット部材取付軸1gなどの根元部となるところでは、その一部が方向を約90度変えて流れていくようになる。そのため、それらの軸の根元部では、流れの方向が乱れることによって、硬化時の分子鎖やガラス繊維の配向が整列していない状態になり、さらに軸が細くなることで金型内での流れも悪くなってしまい、所期の強度が得らていないものとなっている。従って、取付軸1e,1fやセット部材取付軸1gなどの径方向に繰り返して強い力が加わると、それらの軸が傾いたり損傷してしまうようになる。
それに対して、本実施例の取付軸1e,1fやセット部材取付軸1gなどは、シャッタ地板1と共に2色成形法を用いて製作されている。即ち、先ず、シャッタ地板1は、液晶ポリマーで成形している。そして、その段階では、シャッタ地板1は、図5に示された形状をしており、取付軸1e,1f、セット部材取付軸1g、羽根取付軸1h,1iを立設する部位には、円形をした孔1j,1k,1m,1n,1pが貫通孔として形成されている。このようにしてシャッタ地板1が成形された後、取付軸1e,1f、セット部材取付軸1g、羽根取付軸1h,1iを、さらに液晶ポリマーで成形している。図3及び図4は、このようにして、それらの軸1e,1f,1g,1h,1iを立設した状態のシャッタ地板1を示したものである。
このように、本実施例の場合には、上記の軸1e,1f,1g,1h,1iが、シャッタ地板1に対して、2色成形法を用いて立設されているので、従来のようにして成形された場合に比べて、成形時における溶融材料の流れに乱れが生じず、液晶ポリマーの分子鎖やガラス繊維が軸方向に整列されている。そのため、それらの軸を、同時一体成形によって立設された場合には、傾きや損傷が生じてしまうような太さに細くしたとしても、そのようなことが生じない。また、本実施例の軸1e,1f,1g,1h,1iは、シャッタ地板1に立設されている部位の軸部1e−3,1f−3,1g−1,1h−1,1i−1の断面が、上記の孔1j,1k,1m,1n,1pの形状に対応して円形になっているが、それらの断面形状を、小判型や星型などの非円形となるようにすると、それらの軸とシャッタ地板1との間の密着度が小さい場合でも、それらの軸の回転方向への取付け強度が好適に得られるようになる。
また、本実施例の軸1e,1f,1g,1h,1iは、シャッタ地板1と共に2色成形法で製作されているが、成形加工の終了時においては、メインとなる二つの金型は、シャッタ地板1の板厚方向に離型することになる。その場合、本実施例の軸部1e−1,1f−1とセット部材取付軸1gとは、先端側が段階的に細くなっていて、各々の油溜め用の溝も軸方向に直線的に形成されているため、上記の二つの金型の離型方向とは直交する方向へスライドさせるようにしたスライド型を設ける必要がないので、簡単に離型できるようになっている。そのため、複雑な構成の金型や、高価な成型機械を必要とせず、低コストで製作することが可能になっている。
尚、本実施例の場合には、軸1e,1f,1g,1h,1iを、シャッタ地板1と共に2色成形法によって製作しているが、軸1e,1f,1gに対して本実施例のようにして油溜め用の溝を形成することは、特許文献2に記載されているように同時一体成形で製作する場合にも可能である。また、例えば、成形部品として又は金属部品として、図5に示されているようなシャッタ地板1を予め製作しておいてから、別の金型を用いることによって軸1e,1f,1g,1h,1iを成形するようにした場合にも、本実施例のようにして油溜め用の溝を容易に形成することが可能である。そのため、本発明は、それらのようにして製作されたものにも適用される。
また、本実施例の軸部1e−1,1f−1とセット部材取付軸1gは、大径部,中径部,小径部を有しているが、本発明は、大径部と中径部を同じ太さに形成することを妨げるものではない。本実施例のように大径部と中径部を形成する場合であっても、どちらか一方にだけ油溜め用の溝を形成するようにしてもよい。また、本実施例では、90度の角度間隔で形成されている四つの油溜め用の溝は、みな長さが同じであるが、例えば一つおきに長さが変わるようにしても差し支えない。また、その数も四つに限ることはなく、場合によっては一つでも構わないが、実際には、本実施例のように、複数の溝を、等角度間隔で形成するのが好ましい。また、本実施例の油溜め用の溝は、製作時の離型を容易にするための一例として、断面形状がV字状に形成されているが、本発明は、この形状に限定されるものではなく、例えば、略U字状であっても構わないし、その他の形状であっても構わない。
更に、本実施例では、軸部1e−2,1f−2に油溜め用の溝1e−8,1f−8を形成しているが、それらの軸部1e−2,1f−2に油溜め用の溝1e−8,1f−8を形成する必要のない場合がある。そのため、本発明は、他の取付軸に本発明の油溜め用の溝が形成されていれば、それらの軸部1e−2,1f−2には形成されていなくてもよい。また、本実施例の場合には、セット部材取付軸1gに油溜め用の溝1g−4,1g−5を形成しているが、セット部材取付軸1gに油溜め用の溝を形成する必要のない場合があるし、セット部材取付軸1gを金属製としたり、シャッタ地板1にはセット部材取付軸1gを立設しない場合もある。そのため、本発明は、セット部材取付軸1gに油溜め用の溝を形成することを必須としない。
また、実際には、取付軸1e,1fを金属製とする場合もある。そのため、本発明は、他の取付軸に本発明の油溜め用の溝が形成されていれば、取付軸1e,1fにも形成することを必須としない。特に、シャッタ羽根を一つだけ備えているフォーカルプレンシャッタを、固体撮像素子としてプログレッシブのCCDを備えたカメラに採用する場合には、シャッタ羽根の閉じ作動については特に厳しい制約を受けないことがあるので、その場合には、駆動部材取付軸を合成樹脂製にしたとしても、駆動部材取付軸には油溜め用の溝を形成しなくてよい場合がある。従って、本発明の油溜め用の溝は、シャッタ地板に立設されていて回転部材を取り付けている合成樹脂製の取付軸であれば、どのような取付軸にだけ形成されていてもよいことになる。
露光作動を終了した直後の状態を撮影レンズ側から見た実施例の平面図である。 図1の要部を理解し易いようにして示した断面図である。 実施例のシャッタ地板の一部を示した平面図である。 図3のA―A線断面図である。 図3及び図4に示したシャッタ地板の製作途中における平面図である。 図1と同様にして見てセット状態を示した実施例の平面図である。 図1と同様にして見て露光作動開始直前の状態を示した実施例の平面図である。
符号の説明
1 シャッタ地板
1a 開口部
1b,1c,1d,2a 長孔
1e,1f 取付軸
1e−1〜1e−3,1f−1〜1f−3,1g−1,1h−1,1i−1,10b,14b 軸部
1e−4,1e−5,1f−4,1f−5,1g−2,1g−3,1h−2,1i−2 フランジ部
1e−6〜1e−8,1f−6〜1f−8,1g−4,1g−5 油溜め用の溝
1g セット部材取付軸
1h,1i 羽根取付軸
2 補助地板
2b,2c,2d,18a,23a 孔
3,4 緩衝部材
5 支持板
5a,9e,11c,13e,16f ばね掛け部
5b ラチェット爪
6 プリント配線板
7,8 鉄芯部材
9 先羽根用駆動部材
9a,13a,16c 被押動部
9b,13b 駆動ピン
9c,13c 取付部
9d,13d,16d 筒部
10,14 鉄片部材
10a,14a 鉄片部
10c,14c 頭部
11 ラチェット車
11a ラチェット歯
11b 溝
12 先羽根用駆動ばね
13 後羽根用駆動部材
15 後羽根用駆動ばね
16 セット部材
16a,16b 押動部
16e ピン
17 復帰ばね
18,19,23,24 アーム
20,21,22,25,26,27 羽根
28,29 ガタ寄せばね
30 補強部材

Claims (6)

  1. 被写体光路用の開口部を有するシャッタ地板と、被写体光路用の開口部を有し前記シャッタ地板との間に少なくとも一つの羽根室を形成する補助地板と、複数のアームとそれらのアームに枢支された少なくとも1枚の羽根とで構成されていて前記シャッタ地板に立設された複数の羽根取付軸にそれらのアームの一端を個別に回転可能に取り付けられている少なくとも一つのシャッタ羽根と、前記シャッタ地板に立設された駆動部材取付軸に回転可能に取り付けられていて前記アームの一つを往復回転させることによって前記シャッタ羽根に前記開口部の開閉作動を行わせる少なくとも一つの駆動部材と、を備えたフォーカルプレンシャッタにおいて、前記駆動部材取付軸を含めて回転部材を取り付けるために前記シャッタ地板に立設されている複数の取付軸のうち少なくとも一つの取付軸は合成樹脂製であって前記羽根室外側の面に形成されており、前記回転部材に嵌合する部位が、段差面を境にして前記シャッタ地板側よりも先端側の方が段階的に直径が小さくなるように形成された複数の部位からなっていて、それらの複数の部位のうち少なくとも一つの周面部には、一端部を前記段差面に開放し他端部を前記回転部材に嵌合する部位の途中で閉塞するようにした油溜め用の溝が該取付軸の軸方向に形成されていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記少なくとも一つの取付軸が前記駆動部材取付軸であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記駆動部材は、撮影時には駆動ばねの付勢力によって回転させられるように構成されており、また、前記シャッタ地板にはセット部材を回転可能に取り付けるセット部材取付軸が立設されていて、該セット部材は、セット時には復帰ばねの付勢力に抗して初期位置から回転を開始して前記駆動部材を前記駆動ばねの付勢力に抗してセット位置まで回転させ、撮影時には前記駆動部材の回転開始に先立って該復帰ばねの付勢力によって該初期位置へ復帰するように構成されており、前記少なくとも一つの取付軸が該セット部材取付軸であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記駆動部材取付軸を含めて回転部材を取り付けるために前記シャッタ地板に立設されている複数の取付軸の中には前記羽根室側の面に立設された少なくとも一つの羽根取付軸が含まれており、該羽根取付軸は、合成樹脂製であって円柱状に形成されており、その周面部には、先端面に一端部を開放し他端部を軸方向の長さの途中で閉塞するようにした油溜め用の溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記油溜め用の溝は、前記取付軸の所定の角度間隔位置に複数形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  6. 前記油溜め用の溝は、前記取付軸をその軸方向に対して垂直に切断したとき、断面がV字状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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