JP4188873B2 - 無線パケット通信方法および無線パケット通信装置 - Google Patents

無線パケット通信方法および無線パケット通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、各無線局がパケットの送信に先立ってキャリアセンスを行い、さらにバックオフ制御により自律的に送信の可否を判断するとともに、パケットの衝突を許容して無線パケット通信を行う無線パケット通信方法および無線パケット通信装置に関する。
本発明と関連のある無線パケット通信システムの代表的なものとして、例えばIEEE 802.11 で規定されている無線LANシステムがある(非特許文献1、非特許文献2)。なお、以下の説明では、この規定をIEEE 802.11 規格という。
IEEE 802.11 規格では、複数の無線局がキャリアセンスによって無線局間でパケットの衝突が生じないようにパケットを送信するCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance) が無線アクセス制御法として規定されている。IEEE 802.11 規格の無線アクセス制御を用いた従来の衝突回避方法について、図5を参照して説明する。
図5において、無線局1,2,3は、その間でデータパケットの送受信を行う。無線局1〜3は、キャリアセンスによって無線チャネルの空き状態を検出して規定時間T(DIFS)が経過した後に、バックオフ制御に入って衝突回避期間(Contention Window:CW)がそれぞれランダムに与えられる。この衝突回避期間の決定にあたり、無線局の全体のルールとして、送信するデータパケットを有する無線局は0以上の所定の範囲の整数が一様分布する乱数を発生させる。そして得られた乱数値に、衝突回避期間の単位時間(スロットタイム)tを掛けて衝突回避期間を決定する。ここでは、衝突回避期間として、無線局1に2×t、無線局2に6×t、無線局3に5×tが与えられるものとする。
無線局1の衝突回避期間が他の無線局2,3に比べて短いために、無線局1の衝突回避期間(2t)の経過後に、無線局1からデータパケットが送信される。このとき、無線局2,3のデータ送信は延期され、次回の衝突回避期間はそれぞれ2tを減じた4t,3tとなる。無線局1が肯定応答(ACK)パケットを受信すると、無線局1〜3はキャリアセンスによって無線チャネルの空き状態を検出して規定時間Tが経過した後にバックオフ制御に入る。
次に、無線局1は新たに乱数値「5」を発生し、衝突回避期間として5tが与えられるものとする。したがって、無線局3の衝突回避期間が他の無線局1,2に比べて短くなるために、無線局3の衝突回避期間(3t)の経過後に、無線局3からデータパケットが送信される。このとき、無線局1,2のデータ送信は延期される。以下同様である。
このように、規定時間T(DIFS)およびランダムな衝突回避期間の設定は、同時に送信しようとする無線局間のデータパケットの衝突の確率を低減させる操作である。すなわち、送信するデータパケットを有する無線局は、送信前にそれぞれ乱数によって得られた異なる衝突回避期間のキャリアセンスを継続するバックオフ制御により、同時送信を回避してパケットの衝突を防ぐことができる。
"Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) specifications", IEEE std 802.11, 1999 小電力データ通信システム/広帯域移動アクセスシステム(CSMA)標準規格、ARIB SDT−T71 1.0 版、(社)電波産業会、平成12年策定
従来は、各無線局がパケットの送信に先立ってキャリアセンスを行い、さらにバックオフ制御を自律的に行うことにより、パケットの衝突確率を低減させていた。しかし、各無線局はバックオフ制御において自律的に乱数を発生させるため、同一の乱数値を発生させる可能性もあり、その結果パケットの衝突が起きることがある。CSMA/CAではパケットの衝突を許容しており、衝突が発生した場合にそのパケットを送信した無線局は、2進指数バックオフ手順に従って乱数の発生範囲を広げ、次回のパケット送信時に再度パケットの衝突が起こらないようにしている。なお、2進指数バックオフ手順とは、衝突の回数nに応じて、発生させる乱数の最大値CWを
CW=2n ×(CWmin +1)−1
に従って変える手順である。ここで、CWmin は新規のパケット送信時に発生させる乱数の最大値である。
図6は、複数の無線局が同一の乱数値を発生させ、パケットの衝突が起きるときのCSMA/CA制御の例を示す。まず、無線局1〜3は、キャリアセンスによって無線チャネルの空き状態を検出して規定時間T(DIFS)が経過した後にバックオフ制御に入る。
ここでは、送信データパケットを有する無線局2,3がバックオフ制御に入り、それぞれ「0〜15」の範囲で一様分布する整数から乱数値を発生させるが、その値が共に「3」の場合である。すなわち、衝突回避期間は共に3tとなり、同時にデータパケットを送信して衝突が起こる。その結果、無線局2,3は次の衝突回避期間を決めるに当たり、乱数値の発生範囲を広げて「0〜31」の範囲から乱数値を発生させ、それぞれ「5」,「16」を得たとする。これにより、無線局2,3は、次のデータ送信時には衝突を起こすことなく、データ送信を完了させることができる。
このように、従来のCSMA/CA制御では、同一の乱数値が発生したことにより生ずる衝突は、次のバックオフ制御で乱数値の発生範囲を広げることにより、複数の無線局が同一の乱数値を発生させる確率を低減し、衝突確率を低減させていた。
しかし、無線局の数が少ない場合には、図6に示すように複数の無線局が同一の乱数値を発生させる確率は少ないが、無線局数が増えるに従ってこの確率が高くなる。このとき、衝突の起きた無線局は次の衝突回避期間を決めるに当たり、乱数値の発生範囲を広げることになるので、大きな乱数値が選択される可能性が高くなる。図6の例では、無線局2は無線チャネルの空き状態が(T+5t)継続した後に1つのデータパケットを送信できるが、無線局3は無線局2の送信が完了してチャネルが空き状態になってから少なくとも(T+11t)後にようやく1つのデータパケットを送信できることになる。また、図6に示すように、例えば無線局1が次のデータパケットを送信する際に「11」より小さい乱数値「2」を発生させた場合には、無線局1の送信が先になり、無線局3の送信はさらに遅れてスループットが低下することになる。
このように、データパケットの衝突によって次の衝突回避期間を決める乱数値が大きくなった無線局では、データパケットの送信の機会が減り、各無線局の送信回数(スループット)に一時的な不公平が生じる問題があった。
本発明は、データパケットの衝突によって次の衝突回避期間が長くなり、結果的に無線局の送信機会が減っても、無線局間のスループットの公平性を保つことができる無線パケット通信方法および無線パケット通信装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、キャリアセンスによって無線チャネルの空き状態を検出して規定時間が経過した後に、所定の範囲から発生させた乱数値に基づく衝突回避期間だけキャリアセンスを継続するバックオフ制御を行ってデータパケットの送信を行う無線パケット通信方法において、衝突回避期間の経過後に無線局における前回の送信成功から現在までの送信待ち時間を算出し、この送信待ち時間に応じた送信パケット数Nを決定し、この送信パケット数Nと同数のデータパケットを送信することを特徴とする。
ここで、送信待ち時間は、前回の送信成功を確認してからバックオフ制御に用いた乱数値の総和を使用する(請求項2)、前回の送信成功を確認してから経過した時間を使用する(請求項3)、前回の送信成功を確認してから無線チャネルが空き状態であった期間の総和を使用する(請求項4)。
また、送信パケット数Nと同数のデータパケットは、各データパケットの送信と送達確認パケットの受信を繰り返して送信する(請求項5)、各データパケットの送信を連続的に行い、その後に送達確認パケットを受信する(請求項6)、1ないしN未満のデータパケットに再構成して送信する(請求項7)。
請求項8に記載の発明は、キャリアセンスによって無線チャネルの空き状態を検出して規定時間が経過した後に、所定の範囲から発生させた乱数値に基づく衝突回避期間だけキャリアセンスを継続するバックオフ制御を行ってデータパケットの送信を行う無線パケット通信装置において、衝突回避期間の経過後に無線局における前回の送信成功から現在までの送信待ち時間を算出する送信待ち時間算出手段と、送信待ち時間に応じた送信パケット数Nを決定する送信パケット数決定手段と、送信パケット数Nと同数のデータパケットを送信する送信手段とを備える。
ここで、送信待ち時間算出手段は、前回の送信成功を確認してからバックオフ制御に用いた乱数値の総和を算出する構成(請求項9)、前回の送信成功を確認してから経過した時間を算出する構成(請求項10)、前回の送信成功を確認してから無線チャネルが空き状態であった期間の総和を算出する構成とする(請求項11)。
また、送信手段は、送信パケット数Nと同数の各データパケットの送信と送達確認パケットの受信を繰り返して送信する構成(請求項12)、送信パケット数Nと同数の各データパケットの送信を連続的に行い、その後に送達確認パケットを受信する構成(請求項13)、送信パケット数Nと同数のデータパケットを1ないしN未満のデータパケットに再構成して送信する構成とする(請求項14)。
本発明は、キャリアセンスおよびバックオフ制御により送信権を獲得したときに、送信待ち時間に応じて送信パケット数Nを決定し、それと同数のデータパケットを送信する。これにより、バックオフ制御で大きい乱数値を引いたために送信待ち期間が長くなった無線局と、小さい乱数値を引いて送信待ち期間が短く送信回数が多い無線局との間で、送信パケット数の差を小さくすることができ、一時的なスループットの不公平を低減することができる。
(無線パケット通信方法の第1の実施形態)
図1および図2は、本発明の無線パケット通信方法の第1の実施形態のフローチャートを示す。図3は、第1の実施形態のタイムチャートを示す。ここでは、送信しようとする無線局が3台ある場合の例を示す。
図1において、無線局は、送信バッファにデータパケットがあるか否かを判断し(S01)、データパケットがある場合にキャリアセンスによって空き状態の無線チャネルの検索を開始する(S02)。ここで、無線チャネルの空き状態を検出して規定時間T(DIFS)が経過した後に、バックオフ制御を開始する(S03, S04,S05)。
バックオフ制御では、使用する乱数値が決まっている場合にはその乱数値を用い、乱数値が決まっていない場合には新規に乱数値を発生させ(S06, S07) 、バックオフ制御の単位時間tのタイマをスタートさせる(S08)。その後、無線チャネルの状態を監視しながら、単位時間tが経過するごとに乱数値が「0」になるまで1つずつ減算していき(S09,S10,S11,S12)、乱数値が「0」になったときに次の処理(図2)に入る。なお、ステップS03,S09の無線チャネルの状態監視中に、無線チャネルがビジーになった場合には、ステップS02のキャリアセンスに戻る。ここまでは、従来のキャリアセンスおよびバックオフ制御と同様である。
図3では、時刻t0 で無線チャネルが空き状態になり、規定時間Tの経過後に無線局1および無線局2が乱数値「2」、無線局3が乱数値「4」を発生させる。したがって、時刻t0 から(T+2t)後の時刻t1 で、無線局1および無線局2の乱数値が「0」となり、無線局3の乱数値が「2」となる。
図1のステップS12で乱数値が「0」になってバックオフ制御が終了すると、図2に示すように、送信バッファにデータパケットが2つ以上あるか否かを判断する(S13)。データパケットが2つ以上ある場合には、前回の送信成功から現在までの送信待ち時間を算出し(S14)、その送信待ち時間に応じた送信パケット数Nを決定する(S15)。ここで、送信待ち時間の算出方法としては、前回の送信成功を確認してからバックオフ制御に用いた乱数値の総和を使用する方法1、前回の送信成功を確認してから経過した時間を使用する方法2、前回の送信成功を確認してから無線チャネルが空き状態であった期間の総和を使用する方法3などを適用する。なお、方法1の具体例としては、バックオフ制御中のステップS11で乱数値を1減算するごとにカウンタ値を1加算し、ACKパケットを受信したときにカウンタ値をリセットする構成により、乱数値が「0」になってバックオフ制御が終了したときのカウンタ値を送信待ち時間とすることができる。送信待ち時間に応じた送信パケット数Nの算出方法としては、送信待ち時間を所定値で除算し、その商の整数部に「1」を加算した値とする。したがって、Nの最小値は「1」である。
次に、ステップS15で決定された送信パケット数Nに対して、まず1つのデータパケットを送信する(S17)。一方、送信バッファにデータパケットが1つしかなければ、ステップS14,S15の処理を行わず、N=1としてそのデータパケットを送信する(S13,S16,S17)。
図3では、無線局1および無線局2が時刻t1 で同時にバックオフ制御を終了し、そのときの送信待ち時間が方法1ではともに「2」と算出される。さらに、送信パケット数Nの算出に用いる所定値を「7」とすると(以下同様)、送信パケット数Nが「1」と算出され、それぞれ1つのデータパケットを送信する。あるいは、送信バッファのデータパケットが1つの場合には、送信待ち時間および送信パケット数の算出を行うことなく、そのデータパケットが送信される。いずれにしても、無線局1,2から送信されたデータパケットは衝突することになる。一方、無線局3は乱数値が「2」の状態で無線チャネルがビジーとなり、ステップS02のキャリアセンスに戻る。
ステップS17でデータパケットを送信した無線局では、送信したデータパケットに対するACKパケットを受信するためのACKタイマをスタートさせ、ACKパケットの受信を監視する(S18,S19,S20)。ここで、ACKタイムアウトする前にACKパケットを受信しなかった場合は送信失敗であり、バックオフ制御の乱数の発生範囲を広げる処理を行い(S21)、ステップS02のキャリアセンスに戻る。
一方、ACKパケットを受信した場合は、ステップS15で決定された送信パケット数Nに相当する無線パケットの送信が完了したか否か、すなわちNを1つ減算してN=0か否かを判断し、未完了の場合にはACKパケットの受信後に続けて次のデータパケットを送信する(S22,S23,S17)。また、送信パケット数Nに相当する無線パケットの送信が完了した場合、または送信バッファに1つしかないデータパケットの送信が完了した場合には処理を終了する(S22,S23)。
図3では、無線局1および無線局2が時刻t1 で同時に送信したデータパケットが衝突するので、ACKパケットが受信されず送信失敗となり、バックオフ制御の乱数の発生範囲を広げる処理が行われ、ステップS02のキャリアセンスに戻る。このデータパケットの送信後に無線チャネルは空き状態となり、規定時間Tの経過後の時刻t2 でバックオフ制御の乱数値を発生させる。ここでは、無線局1の乱数値が「6」、無線局2の乱数値が「13」とする。一方、無線局3は、乱数値が「2」の状態でキャリアセンスに入っているので、その乱数値をそのまま用いてバックオフ制御を再開する。したがって、時刻t2 から2t後の時刻t3 に無線局3がバックオフ制御を終了し、そのときの送信待ち時間が方法1では「4」と算出され、送信パケット数Nが「1」と算出され、1つのデータパケットが送信される。あるいは、送信バッファのデータパケットが1つの場合には、送信待ち時間および送信パケット数の算出を行うことなく、そのデータパケットが送信される。いずれにしても、このデータパケットの送信に対するACKパケットが受信され、送信成功が確認される。一方、無線局1,2は、それぞれ乱数値を2減算して「4」,「11」の状態で無線チャネルがビジーとなり、ステップS02のキャリアセンスに戻る。
無線局3のデータパケットおよびACKパケットの送受信後に無線チャネルは空き状態となり、規定時間Tの経過後の時刻t4 で、無線局1,2は乱数値「4」,「11」の状態からバックオフ制御を再開する。なお、この時点で無線局1の送信バッファには2以上のデータパケットがあるものとする。時刻t4 から4t後の時刻t5 に無線局1でバックオフ制御を終了し、そのときの送信待ち時間が方法1では「2+6=8」と算出され、送信パケット数Nが「2」と算出される。ここで、まず1つ目のデータパケットおよびACKパケットが送受信され、続けて2つ目のデータパケットおよびACKパケットが送受信される。
これにより、無線局1では、データパケットの送信失敗によりバックオフ制御の時間(衝突回避期間)が長くなっても、送信権を獲得したときに、送信待ち時間に応じた送信パケット数Nのデータパケットを連続して送信することができ、スループットの改善を図ることができる。なお、無線局2でも同様に、送信権を獲得したときの送信待ち時間は「2+13=15」となり、送信パケット数Nは「3」となり、3個のデータパケットの連続送信が可能となる。
(無線パケット通信方法の第2の実施形態)
第2の実施形態は、無線局が送信権を獲得したときに、送信待ち時間に応じた送信パケット数Nのデータパケットを送信する際に、図2に示すステップS17〜S23において、データパケットの送信ごとのACKパケットの受信を待つことなく、送信パケット数Nのデータパケットを連続して送信し、最後のデータパケットを送信した後にまとめてACKパケットの受信を確認することを特徴とする。これにより、伝送効率を高めることができる。
(無線パケット通信方法の第3の実施形態)
第3の実施形態は、無線局が送信権を獲得したときに、送信待ち時間に応じた送信パケット数Nのデータパケットを送信する際に、図2に示すステップS17〜S23において、送信パケット数Nのデータパケットを1ないしN未満のデータパケットに再構成して送信することを特徴とする。これにより、伝送効率を高めることができる。
(無線パケット通信装置の実施形態)
図4は、本発明の無線パケット通信装置の実施形態を示す。図において、無線パケット通信装置は、変調器11、無線送信部12、アンテナ13、無線受信部14、復調器15、パケット選択部16、キャリア検出部17、パケット数決定部18、パケット送信制御部19、送信バッファ20、ヘッダ付加部21、ヘッダ除去部22から構成される。
ヘッダ付加部21には、送信すべき送信データフレーム系列が入力される。この送信データフレーム系列は、1つあるいは複数のデータフレームで構成される。ヘッダ付加部21は、各データフレームのデータ領域から抽出したデータブロックに対して、当該データフレームの宛先となる無線パケット通信装置のID情報を含む制御情報を付加し、1つのデータパケットを生成する。
ヘッダ付加部21が生成したデータパケットは、データパケット系列として送信バッファ20に入力される。送信バッファ20は、入力されたデータパケットのバッファリングを行い、パケット送信制御部19からの指示に従ってデータパケットをパケット送信制御部19に出力する。また、送信バッファ20は、データパケットが入力されたことをキャリア検出部17に通知する。
一方、他の無線パケット通信装置から送信された無線信号は、アンテナ13を介して無線受信部14に入力される。無線受信部14は、入力された無線信号に対して周波数変換,フィルタリング,直交検波およびAD変換を含む受信処理を施し、受信処理されたベースバンド信号が復調器15へ出力される。なお、無線受信部14には、アンテナ13が送信のために使用されていない時に、無線伝搬路上の無線信号が常時入力されており、受信電界強度を表すRSSI信号がキャリア検出部17へ出力される。
復調器15は、無線受信部14から入力されたベースバンド信号に対して復調処理を行い、得られたデータパケットおよびACKパケットはパケット選択部16へ出力される。パケット選択部16は、自局宛のデータパケットをヘッダ除去部22へ出力し、自局宛のACKパケットをパケット送信制御部19へ出力する。また、自局宛でないデータパケットおよびACKパケットは、パケット選択部16で破棄される。ヘッダ除去部22は、受信したデータパケット系列に含まれている各々のデータパケットからヘッダ部分を除去し、受信データフレーム系列として出力する。
パケット送信制御部19は、ACKパケットが入力されると、ACKタイマを停止してリセットし、当該ACKパケットを破棄する。なお、ACKタイマが所定のカウント数に達するまでにACKパケットが入力されない場合には、キャリア検出部17に対してバックオフ制御に用いる乱数値の発生範囲を広げて再送処理を行う。また、乱数の発生範囲は、ACKパケットの受信により初期値にリセットされる。
キャリア検出部17は、送信バッファ20からデータパケットのバッファリングを通知された場合、またはパケット送信制御部19から再送を通知された場合には、無線受信部14から入力されたRSSI信号によって表される受信電界強度の値と予め設定した閾値とを比較する。そして、所定の期間中の受信電界強度が連続的に閾値よりも小さい状態が継続すると、その無線チャネルが空き状態であると判定し、それ以外の場合には無線チャネルがビジーであると判定する。なお、アンテナ13が送信状態である場合にはキャリア検出部17にRSSI信号が入力されない。また、アンテナ13が既に送信状態にある場合には、同じアンテナ13を用いて他のデータパケットを無線信号として同時に送信することはできない。したがって、キャリア検出部17はRSSI信号が入力されなかった場合には、無線チャネルがビジーであると判定する。
キャリア検出部17は、無線チャネルがビジー状態から空き状態に変化したときに、規定時間Tの経過後にバックオフ制御に入る。すなわち、所定の範囲から発生させた乱数値に応じた衝突回避期間(CW)だけキャリアセンスを継続し、その期間が経過した時点でバックオフ制御の終了とする。さらに、キャリア検出部17は、バックオフ制御の終了の時点で送信待ち時間を算出し、その値をパケット数決定部18へ出力する。パケット数決定部18は、キャリア検出部17から入力される送信待ち時間に応じた送信パケット数Nを算出し、パケット送信制御部19へ出力する。
パケット送信制御部19は、パケット数決定部18から入力される送信パケット数Nのデータパケットを送信バッファ20から取り出し、変調器11へ出力するとともにACKタイマのカウントを開始する。変調器11は、パケット送信制御部19からデータパケットが入力されると、そのデータパケットに対して所定の変調処理を施して無線送信部12へ出力する。無線送信部12は、変調器11から入力された変調処理後のデータパケットに対して、DA変換,周波数変換,フィルタリング及び電力増幅を含む送信処理を施し、アンテナ13から無線パケットとして送信する。
本発明の無線パケット通信方法の第1の実施形態(その1)を示すフローチャート。 本発明の無線パケット通信方法の第1の実施形態(その2)を示すフローチャート。 本発明の無線パケット通信方法の第1の実施形態を示すタイムチャート。 本発明の無線パケット通信装置の実施形態を示すブロック図。 従来の無線パケット通信方法を説明する図。 従来の無線パケット通信方法の問題点を説明する図。
符号の説明
11 変調器
12 無線送信部
13 アンテナ
14 無線受信部
15 復調器
16 パケット選択部
17 キャリア検出部
18 パケット数決定部
19 パケット送信制御部
20 送信バッファ
21 ヘッダ付加部
22 ヘッダ除去部

Claims (14)

  1. キャリアセンスによって無線チャネルの空き状態を検出して規定時間が経過した後に、所定の範囲から発生させた乱数値に基づく衝突回避期間だけキャリアセンスを継続するバックオフ制御を行ってデータパケットの送信を行う無線パケット通信方法において、
    前記衝突回避期間の経過後に無線局における前回の送信成功から現在までの送信待ち時間を算出し、この送信待ち時間に応じた送信パケット数Nを決定し、この送信パケット数Nと同数のデータパケットを送信することを特徴とする無線パケット通信方法。
  2. 請求項1に記載の無線パケット通信方法において、
    前記送信待ち時間は、前回の送信成功を確認してから前記バックオフ制御に用いた乱数値の総和を使用することを特徴とする無線パケット通信方法。
  3. 請求項1に記載の無線パケット通信方法において、
    前記送信待ち時間は、前回の送信成功を確認してから経過した時間を使用することを特徴とする無線パケット通信方法。
  4. 請求項1に記載の無線パケット通信方法において、
    前記送信待ち時間は、前回の送信成功を確認してから無線チャネルが空き状態であった期間の総和を使用することを特徴とする無線パケット通信方法。
  5. 請求項1に記載の無線パケット通信方法において、
    前記送信パケット数Nと同数のデータパケットは、各データパケットの送信と送達確認パケットの受信を繰り返して送信することを特徴とする無線パケット通信方法。
  6. 請求項1に記載の無線パケット通信方法において、
    前記送信パケット数Nと同数のデータパケットは、各データパケットの送信を連続的に行い、その後に送達確認パケットを受信することを特徴とする無線パケット通信方法。
  7. 請求項1に記載の無線パケット通信方法において、
    前記送信パケット数Nと同数のデータパケットは、1ないしN未満のデータパケットに再構成して送信することを特徴とする無線パケット通信方法。
  8. キャリアセンスによって無線チャネルの空き状態を検出して規定時間が経過した後に、所定の範囲から発生させた乱数値に基づく衝突回避期間だけキャリアセンスを継続するバックオフ制御を行ってデータパケットの送信を行う無線パケット通信装置において、
    前記衝突回避期間の経過後に無線局における前回の送信成功から現在までの送信待ち時間を算出する送信待ち時間算出手段と、
    前記送信待ち時間に応じた送信パケット数Nを決定する送信パケット数決定手段と、
    前記送信パケット数Nと同数のデータパケットを送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする無線パケット通信装置。
  9. 請求項8に記載の無線パケット通信装置において、
    前記送信待ち時間算出手段は、前回の送信成功を確認してから前記バックオフ制御に用いた乱数値の総和を算出する構成である
    ことを特徴とする無線パケット通信装置。
  10. 請求項8に記載の無線パケット通信装置において、
    前記送信待ち時間算出手段は、前回の送信成功を確認してから経過した時間を算出する構成である
    ことを特徴とする無線パケット通信装置。
  11. 請求項8に記載の無線パケット通信装置において、
    前記送信待ち時間算出手段は、前回の送信成功を確認してから無線チャネルが空き状態であった期間の総和を算出する構成である
    ことを特徴とする無線パケット通信装置。
  12. 請求項8に記載の無線パケット通信装置において、
    前記送信手段は、前記送信パケット数Nと同数の各データパケットの送信と送達確認パケットの受信を繰り返して送信する構成である
    ことを特徴とする無線パケット通信装置。
  13. 請求項8に記載の無線パケット通信装置において、
    前記送信手段は、前記送信パケット数Nと同数の各データパケットの送信を連続的に行い、その後に送達確認パケットを受信する構成である
    ことを特徴とする無線パケット通信装置。
  14. 請求項8に記載の無線パケット通信装置において、
    前記送信手段は、前記送信パケット数Nと同数のデータパケットを1ないしN未満のデータパケットに再構成して送信する構成である
    ことを特徴とする無線パケット通信装置。
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