JP4188779B2 - 旋回式建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油圧ショベル等に好適に用いられる旋回式建設機械に関する。
一般に、旋回式建設機械としては、油圧ショベル等の掘削作業機械が知られており、例えば油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。
また、油圧ショベルには、例えば側溝の掘削作業等を行なうことができるように作業装置が左,右方向に揺動可能となったスイング式の油圧ショベルがある。このスイング式の油圧ショベルの上部旋回体は、前端側にブラケットが取付けられた支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームのブラケットに連結ピンを介して揺動可能に取付けられたスイングポストと、上部旋回体と作業装置のアクチュエータとの間を接続して設けられた油圧ホースとを含んで構成されている。
そして、作業装置はスイングポストに俯仰動可能に取付けられ、該スイングポストは旋回フレームとの間に装備されたスイング用のアクチュエータにより左,右方向に揺動動作する構成となっている。このため、上部旋回体の制御弁装置と作業装置のアクチュエータとを接続する油圧ホースは、作業装置、スイングポストの動作に応じて複雑に曲がることになる。
そこで、スイング式の油圧ショベルには、スイングポストの側面に位置して外方に向け油圧ホースを支持する支持部材を設け、この支持部材には油圧ホースを滑らかに案内するローラ等を取付けている。これにより、スイングポストの側方から作業装置の側方へと延びる油圧ホースを支持部材に通すことにより、油圧ホースの動きを滑らかにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−200409号公報
また、スイング式の油圧ショベルには、作業時に油圧ホースを引掛けないようにし、また外観上の見栄えをよくするために、油圧ホースがスイングポスト内を通る構成となったものがある。詳しくは、スイングポストには、該スイングポストの内部に形成されたホース収容空間に通じるようにホース挿通口を設け、油圧ホースは、その途中部位を前記ホース挿通口を通してホース収容空間に侵入させる。そして、ホース収容空間に侵入した油圧ホースは、該ホース収容空間で立上って作業装置に向けて延びる構成としている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−214467号公報
ところで、上述した特許文献1の油圧ショベルでは、油圧ホースを支持する支持部材を外方に向けて設けているから、該支持部材がスイングポストから突出してしまう。このため、外観上の見栄えが悪くなる上に、作業時に引掛ける虞があり作業効率、操作性等が低下するという問題がある。
一方、特許文献2の油圧ショベルは、油圧ホースをホース挿通口からスイングポスト内を通すことにより、見栄えを良好にし、油圧ホースを引掛けるような事態を未然に防いでいる。
しかし、特許文献2の油圧ショベルのようにホース挿通口に油圧ホースを通す構成では、油圧ホースを組付けるときに該油圧ホースがホース挿通口に摩擦接触し、組立作業に手間を要してしまう。また、スイングポストの揺動により、油圧ホースが引張られたり、弛んだりしてホース挿通口に摩擦接触した場合には、油圧ホースの部分的な摩耗、ホース挿通口の塗装の剥がれ等の損傷を生じてしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ホース挿通口を通る油圧ホースを滑らかに案内することにより、組立作業を容易にし、かつ各部材の摩耗、損傷等を防止できるようにした旋回式建設機械を提供することにある。
請求項1の発明による旋回式建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され前端側がブラケットとなった旋回フレームを有する上部旋回体と、前記旋回フレームのブラケットに連結ピンを介して左,右方向に揺動可能に連結されたスイングポストと、該スイングポストに俯仰動可能に支持されアクチュエータによって駆動される作業装置と、前記上部旋回体と該作業装置のアクチュエータとの間を接続して設けられた油圧ホースとを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、スイングポストには、該スイングポストを揺動させるアクチュエータが取付けられるアクチュエータブラケットと、該アクチュエータブラケットと左,右方向の反対側に位置し油圧ホースが挿通するホース挿通口とを設け、前記ホース挿通口には油圧ホースが接触したときに該油圧ホースの摺動抵抗を低減した状態で案内するホースガイドを設け、前記スイングポストは、連結ピンを介して旋回フレームのブラケットに揺動可能に取付けられる後面板と、該後面板の左,右両側から前方に向け突出し作業装置の基端側が取付けられる左,右の側面板とを備え、前記アクチュエータブラケットは、左,右の側面板のうち一方の側面板と後面板との間に設け、前記ホース挿通口は、他方の側面板と後面板との間の角隅部に位置して前記スイングポストを切欠くことにより当該角隅部に開口して設け、前記ホースガイドは、前記ホース挿通口の内面全体のうち前記連結ピン側となる後面板寄りの内面に設ける構成としたことにある。
請求項の発明によると、スイングポストの他方の側面板にはホース挿通口の周縁部を盛上げて肉盛り部を設ける構成としたことにある。
請求項の発明によると、ホースガイドはねじ部材を用いてスイングポストに対し一体的に取付ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、油圧ホースをスイングポストのホース挿通口に通すとき、またスイングポストが揺動して油圧ホースが引張られたり、弛んだりしたときには、油圧ホースがホース挿通口に接触しようとする。このときにホース挿通口に設けたホースガイドは、油圧ホースを滑らせつつ案内することができる。
この結果、油圧ホースとホース挿通口(スイングポスト)とが摩擦接触するのを防止することができるから、油圧ホースの摩耗、スイングポストの損傷等を防止でき、信頼性や寿命を向上することができる。また、油圧ホースをホース挿通口に通すときにも、容易に取扱うことができ、組立作業性等を向上することができる。
また、油圧ホースはスイングポストを揺動したときに連結ピンの周囲で引張られたり弛んだりするから、後面板寄りの内面に設けられたホースガイドは、連結ピンの周囲で油圧ホースを滑らかに案内することができる。この結果、油圧ホースの摩耗等の損傷を防止し、また取付時の作業性を高めることができる。また、ホースガイドを十分に機能する範囲でコンパクトに形成することができるから、製造コストを低減することができる。
さらに、油圧ホースはスイングポストの後面板側に寄った状態で配設されるから、スイングポストが左,右方向に揺動するときの油圧ホースの動きは、ホース挿通口に設けられたホースガイドによって滑らかに案内することができる。従って、油圧ホースとホース挿通口との摩擦接触を防止することができる。
請求項の発明によれば、肉盛り部は油圧ホースの挿通を妨げることなくホース挿通口を小さくし、また補強用のリブを形成するから、スイングポストの強度を向上することができる。
請求項の発明によれば、ホースガイドはホース挿通口に一体的に取付けることができ、見栄えを良好にすることができる。また、ホースガイドはねじ部材によりスイングポストに対して容易に取付け、取外しすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る旋回式建設機械として小型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図11に従って詳細に説明する。
図1において、1は建設機械としてのキャノピ仕様の油圧ショベルで、該油圧ショベル1の車体は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。そして、上部旋回体3の前部側には、作業装置4が揺動および俯仰動可能に設けられている。
ここで、作業装置4は、後述のスイングポスト12に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cとによって大略構成されている。また、スイングポスト12とブーム4Aとの間にはブームシリンダ4Dが設けられ、ブーム4Aとアーム4Bとの間にはアームシリンダ4Eが設けられ、アーム4Bとバケット4Cとの間にはバケットシリンダ4Fが設けられ、これらのシリンダ4D,4E,4Fはアクチュエータを構成している。さらに、作業装置4には、ブーム4Aの背面に沿って延びブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fに接続された複数本の油圧配管からなる油圧配管群4Gが設けられている。
また、上部旋回体3は、下部走行体2の車幅内でほぼ旋回できるように、上方からみて略円形状に形成されている(図2参照)。そして、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、スイングポスト12、油圧ホース群26、運転席29、エンジン、制御弁装置(いずれも図示せず)等を含んで構成されている。
5は上部旋回体3の支持構造体を構成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は、図3、図4に示す如く、左,右方向の中間部を前,後方向に延びた平板状の底板6と、該底板6の上面側に左,右に離間して立設された一対の縦板7,7と、前側に位置して左,右方向に延びた前梁8と、前記各縦板7の後部位置で左,右方向に延びた中梁9と、該中梁9の後側に位置して底板6上に設けられたエンジン支持部10と、前記各縦板7の前端側に設けられた支持ブラケット11とにより大略構成されている。
ここで、支持ブラケット11は、図5、図6に示すように、後述の連結ピン21を介してスイングポスト12を左,右方向に揺動可能に支持するものである。また、支持ブラケット11は、例えば鋳造等を用いて軸線が上,下方向となる円筒体として形成され、底板6と左,右の縦板7の先端に溶接等の固着手段により一体的に固着されている。また、支持ブラケット11の中心部には、連結ピン21が挿嵌されるピン穴11Aが上,下方向に貫通して設けられている。
さらに、支持ブラケット11の外周側は、上,下方向の中間部を鼓状に縮径することにより鼓状胴部11Bとなっている。この鼓状胴部11Bは、後述の油圧ホース群26が支持ブラケット11の側方を通る空間を大きくする機能を有している。
12は旋回フレーム5の支持ブラケット11に取付けられたスイングポストで、該スイングポスト12は、前記支持ブラケット11に連結ピン21を介して連結され、該連結ピン21を中心にして左,右方向に揺動可能となっている。また、スイングポスト12は、例えば鋳造等により一体形成され、作業装置4のブーム4Aを俯仰動可能に支持するものである。
そして、スイングポスト12は、図5ないし図9に示すように、後述の後面板13、左側面板14、右側面板15、シリンダブラケット16、ホース収容空間17、ホース挿通口18、肉盛り部19等により大略構成されている。
13は支持ブラケット11に取付けられる後面板で、該後面板13は、支持ブラケット11を上,下方向から挟むようにコ字状に屈曲して形成されている。また、後面板13の上,下端側は、後方に向けて水平に延びる上取付部13A,下取付部13Bとなっている。また、上取付部13A,下取付部13Bには、支持ブラケット11のピン穴11Aと同軸となるように、後述の連結ピン21が挿嵌されるピン挿嵌穴13A1,13B1が形成されている。
14は後面板13の左側から前方に向け突出して設けられた左側面板で、該左側面板14の上部位置には、作業装置4を構成するブーム4Aの基端側がピン結合されるブーム用ボス14Aが設けられている。また、左側面板14の下側寄り位置には、作業装置4を構成するブームシリンダ4Dの基端側がピン結合されるブームシリンダ用ボス14Bが内向きに突設されている。
また、15は後面板13の右側から前方に向け突出して設けられた右側面板で、該右側面板15には、左側面板14と同様に、上部位置にブーム用ボス15Aが設けられ、下側寄りに位置してブームシリンダ用ボス15Bが内向きに突設されている。
16はスイングポスト12の右側に突出したアクチュエータブラケットとしてのシリンダブラケット16で、該シリンダブラケット16は、後面板13と右側面板15との間から右側に平行に延びる2枚の板体によって形成されている。そして、シリンダブラケット16の先端部には、後述するスイングシリンダ22のロッド22B先端が取付けられている。
17はスイングポスト12に設けられたホース収容空間で(図5、図6参照)、該ホース収容空間17は、後述の油圧ホース群26を収容するもので、スイングポスト12が左方向に揺動したときに、油圧ホース群26が弛むのを許すスペースとして形成されている。そして、ホース収容空間17は、後側と左,右両側が後面板13と左,右の側面板14,15とによって囲まれ、前側が後述のホース保護カバー24によって制限された空間として構成されている。
18は後面板13と左側面板14との間の角隅部に位置してスイングポスト12を切欠くことにより当該角隅部に開口して形成されたホース挿通口で、該ホース挿通口18は、旋回フレーム5上に搭載された制御弁装置(図示せず)から延びる後述の油圧ホース群26を、スイングポスト12内のホース収容空間17に通す略四角形状の開口として構成されている。
また、ホース挿通口18は、図9に示す如く、上側に位置して後面板13と左側面板14に亘り左,右方向と前,後方向に延びた略L字形状の上内面18Aと、下側に位置して後面板13と左側面板14に亘り左,右方向と前,後方向に延びた略L字形状の下内面18Bと、左側面板14に位置して前記上内面18Aの前端部と下内面18Bの前端部との間を上,下方向に延びた前内面18Cと、後面板13に位置して前記上内面18Aの右端部と下内面18Bの右端部との間を上,下方向に延びた後内面18Dとにより構成されている。
19はスイングポスト12の左側面板14に設けられた肉盛り部で、該肉盛り部19は、ホース挿通口18を構成する下内面18Bの約左半分と前内面18Cとの周縁部に沿うように配置され、左側面板14から左,右方向の外側に突出した略コ字形状のリブとして形成されている。
また、肉盛り部19の下側部分は、図10に示すように、ホース挿通口18の下内面18Bに連続するように、該ホース挿通口18上に覆い被さっている。これにより、肉盛り部19は、補強用のリブとしての機能と、油圧ホース群26の挿通を妨げることなくホース挿通口18を小さく形成する機能とを有することができ、スイングポスト12の強度を高めることができる。
また、20はホース挿通口18に対応する位置に設けられた複数個のねじ穴で、該ねじ穴20は、例えばホース挿通口18の後内面18Dと、肉盛り部19の上側位置および下側位置との3箇所に形成されている。そして、各ねじ穴20には、後述のホースガイド27を取付ける取付ねじ28が螺着される。
21は旋回フレーム5の支持ブラケット11とスイングポスト12との間を揺動可能に連結する連結ピンで(図6中に図示)、該連結ピン21は上,下方向に延びる1本のピンにより構成され、スイングポスト12を構成する後面板13の各ピン挿嵌穴13A1,13B1と、旋回フレーム5を構成する支持ブラケット11のピン穴11Aとに亘って上,下方向に挿嵌されている。これにより、連結ピン21は、旋回フレーム5の前端部にスイングポスト12を左,右方向に揺動可能に取付けている。
また、22は旋回フレーム5とスイングポスト12との間に設けられたスイングシリンダで、該スイングシリンダ22は、図2中に点線で示す如く、前,後方向に延びて設けられ、チューブ22Aのボトム側が旋回フレーム5にピン結合され、ロッド22Bの先端側がスイングポスト12のシリンダブラケット16にピン結合されている。そして、スイングシリンダ22は、ロッド22Bを縮小することにより、連結ピン21を中心としてスイングポスト12を右側に揺動することができる。また、ロッド22Bを伸長することにより、スイングポスト12を左側に揺動することができる。
23はスイングポスト12上側に設けられた取付板で、該取付板23は、スイングポスト12を構成する後面板13の上取付部13Aに取付けられている。そして、取付板23は、後述のホース保護カバー24とホースクランプ25をスイングポスト12に取付けるものである。
24はホース収容空間17の前側を覆うホース保護カバーで、該ホース保護カバー24は、ホース収容空間17内の油圧ホース群26を飛石等から保護するものである。そして、ホース保護カバー24は、図6、図7に示すように、例えば薄肉な鋼板等を折曲げることにより形成され、上側が取付板23に取付けられ、下側が下取付部13Bに取付けられている。
また、25はスイングポスト12の上側に設けられたホースクランプで、該ホースクランプ25は、ホース保護カバー24と一緒に取付板23に取付けられている。また、ホースクランプ25は、後述する油圧ホース群26を左,右方向に整列した状態で保持するものである。
そして、ホースクランプ25は、スイングポスト12の上側寄り位置で油圧ホース群26を保持することにより、このホースクランプ25を境にし、ホース収容空間17で油圧ホース群26をスイングポスト12の揺動に追従して左,右方向に移動させ、作業装置4側で油圧ホース群26を作業装置4の俯仰動に追従して上,下方向に移動させることができる。このように、ホースクランプ25は、油圧ホース群26の移動方向を区別して互いに擦れるのを抑えるものである。
一方、26は旋回フレーム5に搭載された制御弁装置(図示せず)から作業装置4に向けて延びる複数本の油圧ホース(全体をまとめて油圧ホース群26という)で、該油圧ホース群26は、ブームシリンダ4Dに対して圧油を給排する2本の油圧ホース26と、アームシリンダ4Eに対して圧油を給排する2本の油圧ホース26と、バケットシリンダ4Fに対して圧油を給排する2本の油圧ホース26の他に、例えば削岩機等の外部の油圧機器(図示せず)に対して圧油を給排する2本の予備油圧ホース26を加えた合計8本の油圧ホースによって構成されている。
ここで、油圧ホース26は、高い圧力に耐えることができるように、例えば耐油性のゴムチューブの外周側に多数本の鋼線を巻付け、さらにその外周側をゴムチューブ(いずれも図示せず)で覆った多層構造に形成されている。そして、油圧ホース群26は、基端側が制御弁装置に接続され、先端側(予備油圧ホース26を除く)が作業装置4の油圧配管群4Gに接続されている。また、油圧ホース群26は、その途中部位26Aが支持ブラケット11の鼓状胴部11Bの左側を通り、スイングポスト12のホース挿通口18からホース収容空間17に侵入している。さらに、ホース収容空間17に侵入した油圧ホース群26は、該ホース収容空間17内を立上って上側のホースクランプ25に保持されている。
次に、27はホース挿通口18に設けられたホースガイドで、該ホースガイド27は、油圧ホース群26が接触したときに該油圧ホース群26の摺動抵抗を低減した状態で滑らかに案内するものである。また、ホースガイド27は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリプロピレン(PP)等の自己潤滑性を有する樹脂材料によって形成されている。
そして、ホースガイド27は、ホース挿通口18の内面全体のうち連結ピン21側となる後側部位、即ち、後面板13側寄りの内面に設けられている。詳しくは、ホースガイド27は、図11に示す如く、ホース挿通口18の上内面18Aの約後半分に沿うように左,右方向に延びた上側ガイド部27Aと、ホース挿通口18の下内面18Bに沿うように前,後方向と左,右方向に延びた略L字形状の下側ガイド部27Bと、ホース挿通口18の後内面18Dに沿うように上側ガイド部27Aの右端部と下側ガイド部27Bの右端部との間で上,下方向に延びた後側ガイド部27Cとにより略コ字形状に形成されている。また、下側ガイド部27Bの前側部分は、下内面18Bに対応して円弧状に形成されている。
また、上側ガイド部27A、下側ガイド部27B、後側ガイド部27Cは、例えば狭幅な板体からなり、内側の角部は油圧ホース群26がより一層滑らかに案内できるように円弧状に面取りされている。
一方、上側ガイド部27Aの左端部には、肉盛り部19の上側部位に対面する上取付片27Dが上向きに延びて形成され、下側ガイド部27Bの前側には、肉盛り部19の下側部位に対面する下取付片27Eが下向きに延びて形成されている。また、ホースガイド27には、スイングポスト12側の各ねじ穴20に対応するように、後側ガイド部27C、上取付片27D、下取付片27Eにそれぞれ挿通穴27Fが形成されている。
そして、ホースガイド27は、後述の取付ねじ28を挿通穴27Fに挿通させてねじ穴20に螺着することにより、上側ガイド部27A、下側ガイド部27B、後側ガイド部27Cがホース挿通口18の上内面18A、下内面18B、後内面18Dに密着するように、スイングポスト12に一体的に取付けることができる。これにより、外観上の見栄えを良好にすることができ、また作業時に引掛ける虞もなくなる。
28はホースガイド27をスイングポスト12に取付ける3本の取付ねじで、該各取付ねじ28は、図9に示すように、スイングポスト12の挿通穴27Fに挿通し、その先端側をねじ穴20に螺着することにより、該ホースガイド27をスイングポスト12に一体的に固定するものである。また、各取付ねじ28は、緩めることによりホースガイド27を簡単に取外す(交換する)ことができる。
なお、29は旋回フレーム5上に設けられ、オペレータが着座する運転席で(図1参照)、該運転席29の上方はキャノピ30によって覆われている。また、キャノピ30の後側、右側等は外装カバー31によって覆われている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、作業装置4を用いて側溝掘り作業を行なう場合の動作と、このときの油圧ホース群26の動きについて説明する。
まず、作業装置4を下部走行体2の左側に移動させて側溝掘り作業を行なうときには、スイングシリンダ22のロッド22Bを縮小してスイングポスト12を右側に揺動させると共に、上部旋回体3を作業装置4の揺動方向とは反対側となる左側に旋回させることにより、作業装置4を左側に平行移動させ、該作業装置4を用いて左側の側溝掘り作業を行なう。一方、作業装置4を下部走行体2の右側に移動させて側溝掘り作業を行なうときには、スイングポスト12を左側に揺動し、上部旋回体3を右側に旋回させることにより、作業装置4を用いて右側の側溝掘り作業を行なう。
ここで、スイングポスト12を左,右方向に揺動させたときには、油圧ホース群26が弛んだり、引張られたりする。このときに、ホース挿通口18にはホースガイド27を設けているから、該ホースガイド27は、油圧ホース群26の途中部位26Aを滑らかに案内し、該油圧ホース群26とホース挿通口18との摩擦接触を防止することができる。
しかも、ホースガイド27は、油圧ホース群26をホース挿通口18に通す組立作業時においても、油圧ホース群26が摩擦接触により引っ掛からないようにすることができる。
かくして、本実施の形態によれば、スイングポスト12のホース挿通口18の内面には、油圧ホース群26が接触したときに該油圧ホース群26の摺動抵抗を低減した状態で滑らかに案内するホースガイド27を設ける構成としている。従って、油圧ホース群26をホース挿通口18に通すとき、またスイングポスト12が揺動して油圧ホース群26が引張られたり、弛んだりしたときには、ホースガイド27は油圧ホース群26を滑らかに案内することができる。
この結果、ホースガイド27は、油圧ホース群26とホース挿通口18(スイングポスト12)とが摩擦接触するのを防止できるから、油圧ホース群26の摩耗による損傷、スイングポスト12の塗装面や外装の損傷等を防止でき、信頼性や寿命を向上することができる。また、油圧ホース群26をホース挿通口18に通すときにも、容易に取扱うことができ、組立作業性等を向上することができる。
また、ホースガイド27は、略コ字形状に形成し、連結ピン21側となる後面板13寄りに配設しているから、ホースガイド27は、ホース挿通口18に部分的に設けるだけで油圧ホース群26を円滑に案内することができる。これにより、ホースガイド27をコンパクトに形成することができ、取付時の作業性を高め、製造コストを低減することができる。
また、スイングポスト12には、ホース挿通口18の周縁部を盛上げて肉盛り部19を設ける構成としている。従って、肉盛り部19をホース挿通口18上に覆い被さるように設けることにより、該肉盛り部19は、油圧ホース群26の挿通を妨げることなくホース挿通口18を小さくすることができる。また、肉盛り部19は補強用のリブとしても機能する。これにより、肉盛り部19はスイングポスト12の強度を向上することができる。
さらに、ホースガイド27は、取付ねじ28を用いてスイングポスト12に取付ける構成としているから、該ホースガイド27はホース挿通口18に一体的に取付けることができる。この結果、見栄えを良好にすることができ、またホースガイド27を容易に取付け、取外しすることができる。
なお、実施の形態では、スイングポスト12の左側に位置してホース挿通口18を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧ホース群26を上部旋回体3から引出す位置が支持ブラケット11の右側となる場合には、スイングポスト12の右側に位置してホース挿通口18を設ける構成とすればよい。
また、実施の形態では、ホース挿通口18は、スイングポスト12の後面板13と左側面板14との間の角隅部に設けるものとして説明したが、本発明はこれに限らず、例えばホース挿通口18は、後面板13のみ、または左側面板14のみに設ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、ホースガイド27は、取付ねじ28を用いてホース挿通口18(スイングポスト12)に取付けるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばホースガイド27は、リベット、ワンタッチ締着具等を用いて取付ける構成としてもよく、また接着剤、両面テープ等を用いて取付ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、建設機械として旋回フレーム5上にキャノピ30を搭載したキャノピ仕様の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、運転席の周囲を覆うキャブを備えたキャブ仕様の油圧ショベルに適用してもよい。
さらに、実施の形態は、スイングポストを備えた他の建設機械にも広く適用することができる。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の油圧ショベルの平面図である。 旋回フレームを拡大して示す正面図である。 旋回フレーム、支持ブラケットを拡大して示す平面図である。 支持ブラケット、スイングポスト、油圧ホース群、ホースガイド等を拡大して示す拡大正面図である。 支持ブラケット、スイングポスト、油圧ホース群、ホースガイド等を図5中の矢示VI−VI方向からみた横断面図である。 スイングポストにホースガイド等を取付けた状態を前側から拡大して示す外観斜視図である。 スイングポストにホースガイド等を取付けた状態を後側から拡大して示す外観斜視図である。 スイングポストからホースガイドを分解した状態を後側から拡大して示す分解斜視図である。 スイングポストの肉盛り部、ホース挿通口を図9中の矢示X−X方向からみた要部拡大断面図である。 ホースガイドを単体で拡大して示す外観斜視図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
4D ブームシリンダ(アクチュエータ)
4E アームシリンダ(アクチュエータ)
4F バケットシリンダ(アクチュエータ)
5 旋回フレーム
11 支持ブラケット
12 スイングポスト
13 後面板
14 左側面板
15 右側面板
16 シリンダブラケット(アクチュエータブラケット)
17 ホース収容空間
18 ホース挿通口
18A 上内面
18B 下内面
18C 前内面
18D 後内面
19 肉盛り部
21 連結ピン
22 スイングシリンダ(アクチュエータ)
26 油圧ホース(油圧ホース群)
26A 途中部位
27 ホースガイド
27A 上側ガイド部
27B 下側ガイド部
27C 後側ガイド部
28 取付ねじ(ねじ部材)

Claims (3)

  1. 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され前端側がブラケットとなった旋回フレームを有する上部旋回体と、前記旋回フレームのブラケットに連結ピンを介して左,右方向に揺動可能に連結されたスイングポストと、該スイングポストに俯仰動可能に支持されアクチュエータによって駆動される作業装置と、前記上部旋回体と該作業装置のアクチュエータとの間を接続して設けられた油圧ホースとを備えてなる旋回式建設機械において、
    前記スイングポストには、該スイングポストを揺動させるアクチュエータが取付けられるアクチュエータブラケットと、該アクチュエータブラケットと左,右方向の反対側に位置し前記油圧ホースが挿通するホース挿通口とを設け、
    前記ホース挿通口には前記油圧ホースが接触したときに該油圧ホースの摺動抵抗を低減した状態で案内するホースガイドを設け
    前記スイングポストは、前記連結ピンを介して前記旋回フレームのブラケットに揺動可能に取付けられる後面板と、該後面板の左,右両側から前方に向け突出し前記作業装置の基端側が取付けられる左,右の側面板とを備え、
    前記アクチュエータブラケットは、左,右の側面板のうち一方の側面板と後面板との間に設け、
    前記ホース挿通口は、他方の側面板と後面板との間の角隅部に位置して前記スイングポストを切欠くことにより当該角隅部に開口して設け、
    前記ホースガイドは、前記ホース挿通口の内面全体のうち前記連結ピン側となる後面板寄りの内面に設ける構成としたことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 前記スイングポストの他方の側面板には前記ホース挿通口の周縁部を盛上げて肉盛り部を設ける構成としてなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
  3. 前記ホースガイドはねじ部材を用いて前記スイングポストに対し一体的に取付ける構成としてなる請求項1または2に記載の旋回式建設機械。
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