JP4187915B2 - 電子部品用ソフトトレイ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばQFP、SOP等の表面実装型電子部品を収納する電子部品用ソフトトレイに関し、特に運搬、輸送時における外部からの衝撃を吸収、或いは緩和可能な電子部品用ソフトトレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器等の小型、薄型化に伴って、これに用いられる電子部品、例えばQFP(Quad Flat−Leaded Packege)、SOP(Small Outline Packege) 等のフラットパックタイプの表面実装部品では、パッケージの横側に突出された多数のリードは、微細で、且つ微小な間隔で配置されている。したがって、このような表面実装部品を搬送したり、輸送したりする場合、リードの損傷のみならず、リードの変形及び折損が発生しないように留意をする必要がある。
【0003】
そのため、このような電子部品の運搬や、搬送に際しては、図13乃至図16に示すような電子部品用ソフトトレイが用いられている。
【0004】
即ち、図13乃至図16に示すように、従来の電子部品用ソフトトレイ101は、下側トレイ102と上側トレイ103とからなり、これらのトレイ102,103は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム(一般に、PETフィルムと称される)を真空成形することにより形成される。
【0005】
このトレイ102、103は、平面形状が矩形の平坦部104の中央部に、表面実装部品200の厚みの半分を収納する凹部からなるポケット105が形成され、前記平坦部104の各辺には、前記ポケット105における凹部の突出方向と同じ方向に緩衝用のスカート部108a、108b、108c、108dが形成されている。各スカート部108a、108b、108c、108dは、前記平坦部104と略垂直で、且つ前記ポケット105における凹部の深さ以上の長さに形成されている。
【0006】
そして、この下側トレイ102のポケット105に電子部品200の下半分を収納し、且つ前記上側トレイ103をポケット105が下向きになるように反転させて、前記下側トレイ102に被せ、前記上側トレイ103のポケット105に電子部品200の上半分を収納させて、前記上、下側トレイ102、103を一体化させ、図16に示すように、電子部品用ソフトトレイ101を包装ケース(カートン)120内に詰めて輸送或いは搬送を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような電子部品用ソフトトレイでは、次のような問題がある。即ち、運送、或いは搬送の途中で、例えば落下して上下方向(紙面上で、上下)から衝撃が加わった場合には、平坦部周辺とスカート部の変形により、その緩衝は吸収、或いは緩和される。しかし、横方向(紙面で、前後左右)から衝撃が加わった場合には、図17に示すように、平坦部104とスカート部105と連結した境界角部Aが構造上強度あり、変形し難いため、その衝撃は吸収、或いは緩和されず、その衝撃により表面実装品本体、及びリードが、損傷、変形或いは折損するといった問題がある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、目的とするところは、横方向からの衝撃を吸収、或いは緩和して電子部品に損傷を与えないような電子部品用ソフトトレイを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明に係わる電子部品用ソフトトレイでは、平坦部と、前記平坦部の中央部に形成され、且つ表面実装の電子部品の高さ方向を前記平坦部にほぼ垂直に収納するための凹部からなるポケットと、前記平坦部の周端部から前記ポケットの突出方向で、且つポケット部の深さを超えた位置まで延びるスカート部と、前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間した前記スカート部の外側面にあって、前記スカート部の対向個所に、それぞれ外側方に突設された緩衝手段とを具備してなることを特徴としている。
【0010】
また、上記目的を達成するために、第2の発明に係わる電子部品用ソフトトレイでは、平面形状が四角形の平坦部と、前記平坦部の中央部に形成され、且つ表面実装の電子部品の高さ方向を前記平坦部にほぼ垂直に収納するための凹部からなるポケットと、前記平坦部の各辺から前記ポケットの突出方向に当該ポケットの深さを超えた位置まで延び、且つ互いに連接された平面形状が四角形のスカート部と、前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間し、且つ前記スカート部の連接部から離間した前記各辺におけるスカート部の外側面に、それぞれ外側方に突設された緩衝手段とを具備してなることを特徴としている。
【0011】
更に、上記目的を達成するために、第3の発明に係わる電子部品用ソフトトレイでは、平坦部と、前記平坦部の中央部に形成され、且つ電子部品を収納するための凹部からなるポケットと、前記平坦部の周端部から前記ポケットの突出方向で、且つポケットの深さを超えた位置まで延びるスカート部と、前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間した前記スカート部の外側面にあって、前記スカート部の対向個所に、それぞれ外側方に突設された緩衝手段とを各々備えた上、下側トレイを具備し、前記上、下側トレイを前記ポケットが向合うように配置し、前記ポケット内に前記電子部品を収納するようにしたことを特徴としている。
【0012】
更に、上記目的を達成するために、第4の発明に係わる電子部品用ソフトトレイでは、平面形状が四角形の平坦部と、前記平坦部の中央部に形成され、且つ電子部品を収納するための凹部からなるポケットと、前記平坦部の各辺から前記ポケットの突出方向に当該ポケットの深さを超えた位置まで延び、且つ互いに連接された平面形状が四角形のスカート部と、前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間し、且つ前記スカート部の連接部から離間した前記各辺におけるスカート部の外側面に、それぞれ外側方に突設された緩衝手段とを各々備えた上、下側トレイを具備し、前記上、下側トレイを前記ポケットが向合うように配置し、前記ポケット内に前記電子部品を収納するようにしたことを特徴としている。
【0013】
更に、上記目的を達成するために、第5の発明に係わる電子部品用ソフトトレイでは、平面形状が四角形の平坦部と、前記平坦部の中央部に形成され、収納する電子部品の平面外形寸法より僅かに大きい寸法で、深さが前記電子部品の高さの1/2に設けられた凹部からなるポケットと、前記平坦部と反対側の前記平坦部の各辺から前記ポケットの突出方向に当該ポケットの深さを超えた位置まで延び、且つ互いに連接された平面形状が四角形のスカート部と、前記スカート部の外側面に、前記平坦部と反対側の下端から上方に向け、前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間して形成され、前記スカート部の連接部から離間し、且つ互いに離間配置された複数の台形状の緩衝タブと、前記緩衝タブ間を連結するように設けられた緩衝ツバとを各々備えた上、下側トレイを具備し、前記上、下側トレイの一方の平坦部に嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも一方を設け、他方の平坦部に前記嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも他方を設けてなり、前記上、下側トレイを前記ポケットが向合うように配置し、前記嵌合突起と前記嵌合凹部とを嵌合させることにより、前記上、下側トレイを一体化して前記ポケット内に前記電子部品を収納するようにしたことを特徴としている。
【0014】
更に、上記目的を達成するために、第6の発明に係わる電子部品用ソフトトレイでは、平面形状が四角形の平坦部と、前記平坦部の中央部に形成され、収納する電子部品の平面外形寸法より僅かに大きい寸法で、深さが前記電子部品の高さの1/2に設けられた凹部からなるポケットと、前記平坦部の各辺から前記ポケットの突出方向に当該ポケットの深さを超えた位置まで延び、且つ互いに連接された平面形状が四角形のスカート部と、前記各辺におけるスカート部の前記平坦部と反対側の端部に設けられ、前記スカート部の連接部から離間し、且つ外側方に延長された緩衝ツバとを各々備えた上、下側トレイを具備し、
前記上、下側トレイの一方の平坦部に嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも一方を設け、他方の平坦部に前記嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも他方を設けてなり、前記上、下側トレイを前記ポケットが向合うように配置し、前記嵌合突起と前記嵌合凹部とを嵌合させることにより、前記上、下側トレイを一体化して前記ポケット内に前記電子部品を収納するようにしたことを特徴としている。
【0015】
上記本発明の電子部品用ソフトトレイによれば、スカート部の外側面の一部に、平坦部とスカート部との境界角部より外側方に張出した緩衝手段を設けているので、特に、横方向からの外部衝撃に対して、緩衝手段によりスカート部が変形され、衝撃が吸収、或いは緩和されるため、電子部品の損傷が防止できる。
【0016】
また、上記第5及び第6の発明の電子部品用ソフトトレイによれば、上、下側トレイの両者は、嵌合凹部及び嵌合凸部の嵌合により互いに一体化され、且つ固定されている。したがって、横方向からの外部衝撃が加わっても、一方のトレイが横方向にズレルことがなく、ズレによる衝撃が防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下、実施形態と称する)を図面を参照して説明する。
【0018】
(第1の実施形
まず、本発明の第1の実施形態に係わる電子部品用ソフトトレイについて、図1乃至図6を参照して説明する。
【0019】
図1乃至図4に示すように、電子部品用ソフトトレイ1は、下側トレイ2と上側トレイ3とから構成され、このトレイ2、3は、いずれも、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム(一般に、PETフィルムと称される)を真空成形することにより形成されている。
【0020】
この上下側トレイ2、3は、いずれも、平面形状が四角形の平坦部4を有し、この平坦部4の中央部には、電子部品20を収納するための凹部からなるポケット5が形成されている。このポケット5の凹部は、電子部品20の平面外形寸法より僅かに大きい寸法に形成され、深さを電子部品の高さの1/2に形成している。
【0021】
また、前記平坦部4の4隅には、嵌合凹部6または嵌合凸部7が形成されている。ここでは、一方の対向する隅には、嵌合凹部6を、また他方の対向する隅には、嵌合凸部7をそれぞれ形成している。
【0022】
前記平坦部4の各辺には、前記ポケット5の凹部の突出方向と同じ方向に、各辺端部から延長された緩衝用のスカート部8a、8b、8c、8dがそれぞれ形成されている。各スカート部8a、8b、8c、8dは、前記ポケット5と略垂直で、且つ前記ポケット5の凹部深さ以上の長さに形成され、隣接する辺における前記スカート部は、互いに連接されている。
【0023】
この各辺におけるスカート部8a、8b、8c、8dの外側面には、各々、緩衝部材としての複数、例えば2個の緩衝タブ9a、9b、9c、9dが互いに離間形成されている。各緩衝タブ9a、9b、9c、9dは、前記スカート部8a、8b、8c、8dの一部を外側方に張出すように成形してなる。また、各緩衝タブ9a、9b、9c、9dは、前記各スカート部8a、8b、8c、8dの下端部から上方の前記平坦部4方向に延びる縦長の台形状に形成されている。
【0024】
更に、各スカート部8a、8b、8c、8dにおける前記緩衝タブ9a、9a間、9b、9b間、9c、9c間、9d、9d間には、緩衝部材としての緩衝ツバ10a、10b、10c、10dが、各々、前記緩衝タブ間を連結するように設けられている。
【0025】
このような、電子部品用ソフトトレイを用いて電子部品を輸送、或いは搬送する場合について、図5を参照して説明する。
【0026】
まず、前記下側トレイ2のポケット5に電子部品20の下半分を収納する。
【0027】
次に、前記上側トレイ3を、ポケット5が下向きになるように上下反転させて前記下側トレイ2上に配置して前記下側トレイ2上に被せることにより、前記電子部品20の上半分を前記上側トレイ3のポケット5に収納させると共に、前記下側トレイ2の嵌合凹部6及び嵌合凸部7と前記上側トレイ3の嵌合凸部7及び嵌合凹部6とを、各々、嵌合させることにより、上下側トレイ2,3を互いに一体化させる。
【0028】
そして、この電子部品用ソフトトレイ1を包装ケース(カートン)12内に詰め込み、輸送、或いは搬送する。
【0029】
次に、輸送、或いは搬送時に、外部から衝撃が加わった場合について、図6を参照して説明する。
【0030】
もし、カートンを誤って落下させ、上下方向の衝撃が加わった場合には、従来と同様に、その衝撃が吸収、或いは緩和されることは説明するまでもない。
【0031】
仮に、横方向(紙面で左右、前後)から衝撃が加わった場合には、図6に示すように、衝撃が加わった方向に存在する緩衝手段としての緩衝タブ9a、9b、9c、9d及び緩衝ツバ10a、10b、10c、10dが、図中の破線から実線で示すように、スカート部8a、8b、8c、8dの側面を変形させて、衝撃を吸収、或いは緩和する。
【0032】
上記実施形態によれば、各辺のスカート部8に外側方向に張出した緩衝手段としての緩衝タブ9及び緩衝ツバ10を設けているので、横方向からの衝撃が加わった場合、構造上強度の大きい平坦部とスカート部との境界角部Aに衝撃が加わる前に、前記緩衝タブ9及び前記緩衝ツバ10に加わり、これにより前記スカート部8が変形されて、衝撃が吸収、或いは緩和される。したがって、電子部品には、衝撃が加わらず、電子部品の損傷を防止することができる。
【0033】
また、従来の電子部品用ソフトトレイでは、下側トレイ上に上側トレイを被せているだけで、互いに固定されていないため、横方向からの衝撃が与えられると、上、下側トレイの一方が横方向にズレ、電子部品に衝撃を与える恐れがあるが、この実施形態の電子部品用ソフトトレイでは、上、下側トレイ2、3の両者は、嵌合凹部6及び嵌合凸部7の嵌合により互いに一体化され、且つ固定されている。したがって、従来のような、一方のトレイの横方向ズレによる衝撃が防止される。
【0034】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係わる電子部品用ソフトトレイについて、図7乃至図9を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一構成部分に同一符号を付して、詳しい説明は省略し、以下、相違する部分のみ説明する。
【0035】
本実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、上記第1の実施形態における緩衝タブと緩衝ツバの組合からなる緩衝手段に代え、緩衝ツバのみで緩衝手段を構成したことにある。
【0036】
即ち、本実施形態の電子部品用ソフトトレイでは、上、下側トレイは、図7に示すように、構成されている。図7では、説明を簡単にするため、下側トレイ2のみ示している。図7に示すように、トレイ2(3)では、四角形の平坦部4の各辺から延長された緩衝用のスカート部8a、8b、8c、8dには、緩衝ツバ30a、30b、30c、30dが、各々、形成されている。各緩衝ツバ30a、30b、30c、30dは、各スカート部8a、8b、8c、8dの下端部から外側方向に張出すように形成されている。
【0037】
そして、このような、電子部品用ソフトトレイを用いた電子部品の輸送、或いは搬送は、上記第1の実施形態と同様にして行われる。
【0038】
即ち、図8に示すように、まず、前記下側トレイ2のポケット5に電子部品20の下半分を収納する。次に、前記上側トレイ3を、ポケット5が下向きになるように上下反転させて前記下側トレイ2上に配置して前記下側トレイ2上に被せることにより、前記電子部品20の上半分を前記上側トレイ3のポケット5に収納させると共に、前記下側トレイ2の嵌合凹部6及び嵌合凸部7と前記上側トレイ3の嵌合凸部7及び嵌合凹部6とを、各々、嵌合させることにより、上下側トレイ2,3を互いに一体化させる。
【0039】
そして、この電子部品用ソフトトレイ1を包装ケース(カートン)12内に詰め込み、輸送、或いは搬送する。
【0040】
もし仮に、電子部品の輸送、或いは搬送時に、カートンを誤って落下させ、上下方向の衝撃が加わった場合には、従来と同様に、その衝撃が吸収、或いは緩和されることは説明するまでもない。
【0041】
仮に、横方向(紙面で左右、前後)から衝撃が加わった場合には、図9に示すように、衝撃が加わった方向に存在する緩衝手段としての緩衝ツバ30a、30b、30c、30dが、図中の破線から実線で示すように、スカート部8a、8b、8c、8dの側面を変形させて、衝撃を吸収、或いは緩和する。
【0042】
上記実施形態によれば、各辺のスカート部8に外側方向に張出した緩衝手段としての緩衝ツバ30を設けているので、横方向からの衝撃が加わった場合、構造上強度の大きい平坦部とスカート部との境界角部Aに衝撃が加わる前に、前記緩衝ツバ30に加わり、これにより前記スカート部8が変形されて、衝撃が吸収、或いは緩和される。したがって、電子部品には、衝撃が加わらず、電子部品の損傷を防止することができる。
【0043】
また、上記実施形態と同様に、上、下側トレイ2、3は、嵌合凹部6及び嵌合凸部7の嵌合により互いに一体化され、且つ固定されているので、従来のような、一方のトレイの横方向ズレによる衝撃が防止される。
【0044】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、種々、変形できることは勿論である。
【0045】
上記実施形態では、嵌合凹部6及び嵌合凸部7の両方を、上下側トレイ2、3の平坦部4にそれぞれ形成しているが、一方のトレイには嵌合凹部のみを、他方のトレイには嵌合凸部のみを形成しても良い。
【0046】
また、図10に示すように、一方のトレイ、例えば下側トレイ2の平坦部4に、ポケット5を取囲むように環状の嵌合凸部40を形成し、他方のトレイ、例えば上側トレイ3の平坦部4にポケット5を取囲むように環状の嵌合凹部50を形成しても良い。
【0047】
この構成によれば、嵌合凹凸部の形成が簡単で、しかもその嵌合による上下側トレイの一体化が容易に行えると共に、横方向からの衝撃に対して環状の嵌合凹凸部が衝撃を吸収、或いは緩和する機能を有し都合が良い。
【0048】
更に、上記第1の実施形態では、緩衝手段として緩衝タブ9a、…9dと緩衝ツバ10a、…10dで構成したが、必ずしも両方を備える必要はなく、図11に示すように、緩衝タブ60a、60b、60c、60dのみでも良い。
【0049】
また更に、上記実施形態では、電子部品用ソフトトレイ1を上下側トレイ2,3から構成したが、上側トレイ3は必ずしも必要ではない。即ち、この場合には、図12に示すように、下側トレイ2のポケット5を構成する凹部を、電子部品を完全に収納できる深さに形成しておき、輸送、或いは搬送する際には、電子部品がポケットから飛出さないように、粘着剤等の手段で固定して包装ケースに詰込めば良い。
【0050】
この構成によっても、上記実施形態と同様に、横方向からの衝撃による電子部品の損傷が防止できる。
【0051】
また更に、図12に示す構成の電子部品用ソフトトレイの場合、積重ねて包装ケースに詰込むようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】
本発明の電子部品用ソフトトレイによれば、スカート部の外側面の一部に、平坦部とスカート部との境界角部より外側方に張出した緩衝手段を設けているので、特に、横方向からの外部緩衝に対して、緩衝手段によりスカート部が変形され、衝撃が吸収、或いは緩和されるため、電子部品の損傷が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる電子部品用ソフトトレイの斜視図である。
【図2】図1の下側トレイを示す斜視図である。
【図3】図2の下側トレイを下方から眺めた状態を示す下面図である。
【図4】図2のB−B’線に沿って切断し、矢印方向より眺めた縦断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係わる電子部品用ソフトトレイに電子部品を収納し、包装ケースに詰込んだ状態の横断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係わる電子部品用ソフトトレイの落下衝撃の緩和機能を説明するための要部拡大縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係わる電子部品用ソフトトレイおける下側トレイの斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係わる電子部品用ソフトトレイに電子部品を収納し、包装ケースに詰込んだ状態の縦断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係わる電子部品用ソフトトレイの落下衝撃の緩和機能を説明するための要部拡大縦断面図である。
【図10】本発明の実施形態の変形例に係わる電子部品用ソフトトレイの斜視図で、(a)は、下側トレイの斜視図、(b)は、上側トレイの斜視図である。
【図11】本発明の実施形態の他の変形例に係わる電子部品用ソフトトレイおける下側トレイの斜視図である。
【図12】本発明の実施形態の更に他の変形例に係わる電子部品用ソフトトレイに電子部品を収納し、包装ケースに詰込んだ状態の縦断面図である。
【図13】従来の電子部品用ソフトトレイの斜視図である。
【図14】図13の下側トレイを示す斜視図である。
【図15】図14のA−A’線に沿って切断し、矢印方向より眺めた状態を示す縦断面図である。
【図16】従来の電子部品用ソフトトレイに電子部品を収納し、包装ケースに詰込んだ状態を示す縦断面図である。
【図17】従来の電子部品用ソフトトレイにおける落下衝撃の状態を説明するための縦断面図である。
【符号の説明】
1、101…電子部品用ソフトトレイ、
2、102…下側トレイ、
3、103…上側トレイ、
4、104…平坦部、
5、105…ポケット、
6、50…嵌合凹部、
7、40…嵌合凸部、
8、108…スカート部、
9、60…緩衝タブ(緩衝手段)、
10、30…緩衝ツバ(緩衝手段)、
12、120…包装ケース(カートン)、
20、200…電子部品、

Claims (14)

  1. 平坦部と、
    前記平坦部の中央部に形成され、且つ表面実装の電子部品の高さ方向を前記平坦部にほぼ垂直に収納するための凹部からなるポケットと、
    前記平坦部の周端部から前記ポケットの突出方向で、且つポケット部の深さを超えた位置まで延びるスカート部と、
    前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間した前記スカート部の外側面にあって、前記スカート部の対向個所に、それぞれ外側方に突設された緩衝手段と、
    を具備してなることを特徴とする電子部品用ソフトトレイ。
  2. 前記緩衝手段は、前記スカート部の外側面における4つの対向個所にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品用ソフトトレイ。
  3. 平面形状が四角形の平坦部と、
    前記平坦部の中央部に形成され、且つ表面実装の電子部品の高さ方向を前記平坦部にほぼ垂直に収納するための凹部からなるポケットと、
    前記平坦部の各辺から前記ポケットの突出方向に当該ポケットの深さを超えた位置まで延び、且つ互いに連接された平面形状が四角形のスカート部と、
    前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間し、且つ前記スカート部の連接部から離間した前記各辺におけるスカート部の外側面に、それぞれ外側方に突設された緩衝手段と、
    を具備してなることを特徴とする電子部品用ソフトトレイ。
  4. 前記緩衝手段は、前記スカート部の前記平坦部と反対側の端部近傍に設けられた台形状の緩衝タブであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子部品用ソフトトレイ。
  5. 前記緩衝手段は、前記スカート部の前記平坦部と反対側の端部に設けられ、且つ外方に延長された緩衝ツバであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子部品用ソフトトレイ。
  6. 平坦部と、
    前記平坦部の中央部に形成され、且つ電子部品を収納するための凹部からなるポケットと、
    前記平坦部の周端部から前記ポケットの突出方向で、且つポケットの深さを超えた位置まで延びるスカート部と、
    前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間した前記スカート部の外側面にあって、前記スカート部の対向個所に、それぞれ外側方に突設された緩衝手段とを各々備えた上、下側トレイを具備し、
    前記上、下側トレイを前記ポケットが向合うように配置し、前記ポケット内に前記電子部品を収納するようにしたことを特徴とする電子部品用ソフトトレイ。
  7. 前記緩衝手段は、前記スカート部の外側面における4つの対向個所にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電子部品用ソフトトレイ。
  8. 平面形状が四角形の平坦部と、
    前記平坦部の中央部に形成され、且つ電子部品を収納するための凹部からなるポケットと、
    前記平坦部の各辺から前記ポケットの突出方向に当該ポケットの深さを超えた位置まで延び、且つ互いに連接された平面形状が四角形のスカート部と、
    前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間し、且つ前記スカート部の連接部から離間した前記各辺におけるスカート部の外側面に、それぞれ外側方に突設された緩衝手段とを各々備えた上、下側トレイを具備し、
    前記上、下側トレイを前記ポケットが向合うように配置し、前記ポケット内に前記電子部品を収納するようにしたことを特徴とする電子部品用ソフトトレイ。
  9. 前記緩衝手段は、前記スカート部の前記平坦部と反対側の端部近傍に設けられた台形状の緩衝タブであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電子部品用ソフトトレイ。
  10. 前記緩衝手段は、前記スカート部の前記平坦部と反対側の端部に設けられ、且つ外方に延長された緩衝ツバであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電子部品用ソフトトレイ。
  11. 前記上、下側トレイの一方の平坦部に嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも一方を設け、他方の平坦部に前記嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも他方を設けてなり、前記上、下側トレイの前記嵌合突起と前記嵌合凹部とを嵌合させることにより、前記上、下側トレイを一体化してなることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の電子部品用ソフトトレイ。
  12. 前記ポケットの凹部は、収納される前記電子部品の平面外形寸法より僅かに大きい平面寸法に、深さを前記電子部品の高さの1/2に設けてなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子部品用ソフトトレイ。
  13. 平面形状が四角形の平坦部と、
    前記平坦部の中央部に形成され、収納する電子部品の平面外形寸法より僅かに大きい寸法で、深さが前記電子部品の高さの1/2に設けられた凹部からなるポケットと、
    前記平坦部の各辺から前記ポケットの突出方向に当該ポケットの深さを超えた位置まで延び、且つ互いに連接された平面形状が四角形のスカート部と、
    前記スカート部の外側面に、前記平坦部と反対側の下端から上方に向け、前記平坦部と前記スカート部との境界角部から離間して形成され、前記スカート部の連接部から離間し、且つ互いに離間配置された複数の台形状の緩衝タブと、
    前記緩衝タブ間を連結するように設けられた緩衝ツバとを各々備えた上、下側トレイを具備し、
    前記上、下側トレイの一方の平坦部に嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも一方を設け、他方の平坦部に前記嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも他方を設けてなり、前記上、下側トレイを前記ポケットが向合うように配置し、前記嵌合突起と前記嵌合凹部とを嵌合させることにより、前記上、下側トレイを一体化して前記ポケット内に前記電子部品を収納するようにしたことを特徴とする電子部品用ソフトトレイ。
  14. 平面形状が四角形の平坦部と、
    前記平坦部の中央部に形成され、収納する電子部品の平面外形寸法より僅かに大きい寸法で、深さが前記電子部品の高さの1/2に設けられた凹部からなるポケットと、
    前記平坦部の各辺から前記ポケットの突出方向に当該ポケットの深さを超えた位置まで延び、且つ互いに連接された平面形状が四角形のスカート部と、
    前記各辺におけるスカート部の前記平坦部と反対側の端部に設けられ、前記スカート部の連接部から離間し、且つ外側方に延長された緩衝ツバとを各々備えた上、下側トレイを具備し、
    前記上、下側トレイの一方の平坦部に嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも一方を設け、他方の平坦部に前記嵌合突起及び嵌合凹部の少なくとも他方を設けてなり、前記上、下側トレイを前記ポケットが向合うように配置し、前記嵌合突起と前記嵌合凹部とを嵌合させることにより、前記上、下側トレイを一体化して前記ポケット内に前記電子部品を収納するようにしたことを特徴とする電子部品用ソフトトレイ。
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