JP4185400B2 - 積層パネルの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層パネルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築分野や土木分野等において、異なる機能を有する複数のパネルを貼り合わせた積層パネルが用いられている。このような積層パネルの1つとして、板状の断熱パネルと、防水、防湿、遮音機能などを有する他のパネルとを貼り合せたものが知られている。
【0003】
上記のような積層パネルは、断熱パネルと他のパネルとを接着剤などで強固に接着して製造されるのが一般的である。この場合、断熱パネルと他のパネルとが強固に接着されているので、この積層パネルが廃材となったときに、断熱パネルと他のパネルとを分別してリサイクルすることができなかった。
【0004】
一方、近年、地球環境保全が重視されており、廃材となった積層パネルをリサイクルすべきであるとの要望が高まっている。そのため、断熱パネルと他のパネルとをはく離できる程度の強さで接着して積層パネルを製造することが提案されている(特許文献1参照)。この場合、積層パネルを利用した建造物の解体時に断熱パネルと他のパネルとをはく離することができ、断熱パネルと他のパネルとを分別してリサイクルすることが可能である。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−309988号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、積層パネルなどを建造物に用いる際には、先ず、長大な積層パネルを製造し、その長大な積層パネルを用途に応じて様々な製品形状に切断するのが一般的であり、製品以外の部分は端材となっていた。そして、製品形状が複雑になれば、種々の形状・大きさの端材が発生する。そのため、上述した地球環境保全の観点から、このような製造時に発生する端材もリサイクルすることが求められている。しかしながら、上述した断熱パネルと他のパネルとの接着の強さを調整する手法を採用したとしても、接着剤を上記断熱パネルや他のパネルから完全に除去することが困難なため、分離したパネルは100%純粋な元のパネルとは言いがたかった。また、各端材を個別に断熱パネルと他のパネルとにはく離して分別することは困難であった。そのため、従来は端材のリサイクルは実質的に困難であった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製造時に生じる端材を容易にリサイクルすることができる積層パネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る積層パネルの製造方法は、接着剤塗布条件を入力する塗布条件入力工程と、積層パネルを構成すべき第一の基板の基板形状内に積層パネルから切り出されるべき製品の製品形状が描画されている描画データ及び接着剤塗布条件から、製品形状の部分に接着剤を塗布するために接着剤塗布装置を制御する第一の制御データを作成する第一の制御データ作成工程と、第一の制御データに基づいて接着剤塗布装置を制御して第一の基板の一側面上の製品となるべき部分に接着剤を塗布する塗布工程と、第一の基板と対をなして積層パネルを構成すべき第二の基板の一側面と第一の基板の接着剤が塗布されている一側面とを貼り合わせて積層パネルを得る貼合工程と、描画データから、製品形状の部分を切り出すために切断装置を制御する第二の制御データを作成する第二の制御データ作成工程と、第二の制御データに基づいて切断装置を制御して積層パネルから製品を切り出す切断工程とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記製造方法によれば、第一の基板における製品となるべき部分にのみ接着剤が塗布されているため、積層パネルから製品部分を切り出した際に生じる端材を第一の基板と第二の基板とに容易に分別してリサイクルすることができる。
【0010】
また、本発明に係る積層パネルの製造方法においては、接着剤塗布条件を調整することができるので、第一の基板と第二の基板とを確実に接着することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明においては、全図を通し、同一又は相当部分には同一符号を付することとする。また、図中の寸法比率は必ずしも説明中のものとは一致していない。
【0013】
図1は、積層パネルの工程を概略的に示す工程図である。積層パネルは、2つの原板(パネル)を貼り合せたものであって建築・土木分野などで建物部材として使用される。このような積層パネルは、先ず、長尺の積層パネルを製造し、その積層パネルから実際に建造物に使用される部材である製品を切り出す。
【0014】
図1を参照すると、まずコンピュータ・エイディッド・デザイン(Computer Aided Design : CAD)図面作成工程(S10)において、CADシステムにより長尺の積層パネルを構成すべき原板(第一の基板)Aの原板形状Apを描画する。次に、その原板Aの原板形状Ap内に、実際に建造物に使用する部材であって原板Aを含んで構成される積層パネルから後工程で切り出すべき製品部M1,M2の製品形状M1p,M2pを描画する。図2にCAD図面作成工程(S10)で作成されるCAD図面の一例を示す。CAD図面作成工程(S10)では、原板形状APの中に建物部材の製品形状M1p,M2pが描画される。図2中の斜線部は、製品形状M1p,M2pを明示するために記載しているものであり実際に表示されているものではない。通常、原板Aを含む積層パネルからは複数の建物部材を切り出すので、資源の有効利用という観点から、製品形状M1p,M2pを描画する際には原板Aの余剰材である端材が最小になるように部材の配置を最適化することが好適である。
【0015】
次に、図1を参照すると、貼り合わせ工程(S11)において、上記CAD図面作成工程(S10)で作成された描画データに基づいて、上述した原板Aと、その原板Aと対をなして積層パネルを構成すべき原板(第二の基板)Bを貼り合わせる。この段階で、長尺の積層パネルPABが製造される。その後、切断工程(S12)において、この長尺の積層パネルPABから実際に使用される建造物用の部材を切り出す。
【0016】
本実施形態に係る積層パネルの製造方法では、貼り合わせ工程(S11)において、CAD図面作成工程(S10)で作成された描画データを用いて、建造物用の部材である製品となる製品部M1,M2(即ち、原板Aにおける図2の製品形状M1p及び製品形状M2pに相当する部分)にのみ接着剤を塗布して2つの原板A,Bを貼り合わせることに特徴を有する。以下に、貼り合わせ工程(S11)についてより詳細に説明する。
【0017】
図3は、積層パネルPABを製造する製造システム1の構成の一例を示す模式図である。製造システム1は、原板搬送台2を有する。原板搬送台2は、例えば、ベルトコンベアであって、一方の端部2a側から他方の端部2b側に向けて接着剤を塗布すべき原板Aを搬送する。このような原板Aとしては、例えば、押出しセメント板、フレキシブル板及びGRC板等の無機板、並びに、合板、パーチクルボード、MDF板、FRP板及びプラスチック板等の有機板が挙げられる。
【0018】
原板搬送台2には、原板Aの搬送方向に沿って、投入ガイド3、接着剤塗布装置4、塗布ガイド5及び貼り合わせガイド6が設けられている。
【0019】
投入ガイド3は、接着剤を塗布すべき原板Aの原板搬送台2における位置を規定するガイドである。接着剤塗布装置4は、原板搬送台2の中央部に原板搬送台2の上方を覆うように設けられており、原板搬送台2における原板Aの搬送速度を調節できるようになっている。また、接着剤塗布装置4は、搬送されてくる原板Aに向けて接着剤を吐出する3つの塗布ガン40a,40b,40cを備える。ここでは、塗布ガンを3つとしているが、積層パネルの寸法形状や使用方法によって、1つ又は2つ或いは4つ以上を任意に選択しても良い。塗布ガン40a〜40cは、原板搬送台2の長手方向に直交する方向に配置されている。塗布ガン40a〜40cから吐出される接着剤は、接着剤供給槽41からパイプ42を通して供給される。接着剤としては、例えば、原板A及び原板Bの種類(接着性)に応じて、ポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ポリアミド、合成ゴムなどのホットメルト型の接着剤を適宜選択すれば良い。あるいは、ウレタン系、エポキシ系や硬化剤を入れたエマルジョン系接着剤でも良い。また、図1に示した切断工程(S12)をすぐに行わない場合、通常市販されている接着剤であればどのようなものを用いても良い。
【0020】
塗布ガイド5は、接着剤塗布装置4から下流側における原板Aの位置を規定する。図3から理解されるように、塗布ガイド5は、投入ガイド3と同一直線上に設けられている。投入ガイド3の接着剤塗布装置4側の端部3aと塗布ガイド5の接着剤塗布装置4側の端部5aとの距離は、原板Aの長さよりも短い。そのため、原板Aが接着剤塗布装置4を通過しているときには、原板Aは、投入ガイド3と塗布ガイド5とで位置が規定される。したがって、塗布ガイド5は、接着剤を塗布するための原板Aの位置を規定するガイドとしても機能する。
【0021】
貼り合わせガイド6は、塗布ガイド5における原板Aの搬送方向の下流側の端部5bに、塗布ガイド5の長手方向に直交する方向に設けられている。貼り合わせガイド6は、接着剤が塗布された原板Aに原板Bを貼り合わせる際に、原板Aが動かないようにするストッパーの役割を果たす。原板Aに貼り合わせる原板Bとしては、例えば、硬質ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム等のプラスチック系断熱材、又は、板状のグラスウール、ロックウール等の無機系断熱材である。ただし、原板Aと原板Bとは必ずしも異なるものでなくても良い。原板A同士又は原板B同士を貼り合わせても良い。図3に示すように、塗布ガイド5と貼り合わせガイド6とにより原板Aにおける2つの縁の位置が規定されるので、原板Aの位置が規定される。このように、塗布ガイド5は貼り合わせガイドとしても機能する。
【0022】
また、製造システム1は、圧着機7と切断装置8とを更に備える。圧着機7は、原板Aと原板Bとが貼り合わされた積層パネルPABを圧着する。ただし、接着剤と原板Bとの組み合わせによっては原板Bの重みだけで圧着できることもある。切断装置8は、切断手段80を備えており、積層パネルPABから実際に使用する建物部材を切り出す。
【0023】
上記製造システム1において、接着剤塗布装置4及び接着剤供給槽41は、制御盤43と通信ケーブル44,45で接続されており、制御盤43で制御される。そして、制御盤43には、コンピュータ46が通信ケーブル47を介して接続されており、コンピュータ46により前記CAD図面作成工程(S10)で作成された描画データに基づいて接着剤塗布装置4及び接着剤供給槽41を制御する。また、制御盤43は、接着剤塗布装置4を介して原板搬送台2における原板Aの搬送速度も制御する。
【0024】
図4は、コンピュータ46が制御盤43に送信すべきデータの作成過程を示したフローチャートである。コンピュータ46は、いわゆるパーソナルコンピュータであり、コンピュータ46の各機能を制御するCPUや、キーボードなどの入力手段、ディスプレイ等の表示手段、通信手段を有している。
【0025】
先ず、コンピュータ46は、図1のCAD図面作成工程(S10)で作成された画像の描画データを受け付ける(S20)。描画データは、フレキシブルディスクやコンパクトディスク等の記録媒体でコンピュータ46に渡されても良いし、通信ケーブルを用いて送信されてきた描画データを受け付けても良い。次に、コンピュータ46は、描画データから原板Aの製品部M1,M2とそれ以外の部分(非製品部)とに相当する座標データを取り込み、それらの座標データに製品部M1,M2と非製品部とを区別する表示記号αを付与した識別データを作成する(S21)。ここでは、例えば、製品部M1,M2に相当する部分の座標データには表示記号αとして1を付与し、非製品部に相当する部分の座標データには表示記号αとして0を付与する。
【0026】
コンピュータ46は、上記識別データに基づいてディスプレイDに原板形状Ap内に製品形状M1p,M2pが描画された画像を表示する(S22)。ディスプレイDに表示される画像例を図5に示す。図5の斜線部は識別データで表示記号αが1となっている部分を表す。この斜線は説明の便宜上のためであり、実際には表示されていなくても良いが、作業者に識別データの作成状態を明示するために斜線をつけて表示しても良いし、色をつけても良い。また、コンピュータ46は、製品部M1,M2の製品形状M1p,M2pが原板形状Ap内に描画された画像を表示する際に、ディスプレイDに接着剤塗布条件を指定するための塗布条件指定欄100を表示する(S22)。塗布条件指定欄100には、接着剤塗布形態指定欄101、塗布ガン位置指定欄102、塗布量指定欄103及び搬送速度指定欄104が設けられている。また、塗布条件指定欄100には、更に、「確認」ボタン105と「変更」ボタン106とが設けられている。
【0027】
図4及び図5を参照すると、コンピュータ46は、先ず、接着剤塗布形態指定欄101で原板Aにおいて接着剤が塗布されるべき部分である塗布部の形態を破線とするか否かを確認する(S23)。図5に示すように、接着剤塗布形態指定欄101には、「実線」ボタン101aと「破線」ボタン101bとが設けられており、コンピュータ46は、「破線」ボタン101bが選択された旨を受け付けた場合(S23で「YES」)は、ディスプレイD上に塗布部を破線とするために塗布部の一単位長さとピッチ間隔との入力欄(不図示)を更に表示する。そして、その入力欄に入力された数値を塗布条件として受け付ける(S24)。また、コンピュータ46は、「実線」ボタン101aが選択された旨を受け付けた場合(S23で「NO」)には、塗布部を実線として設定する(S25)。ここでは、「実線」ボタン101aが選択された旨を受け付けたものとする。
【0028】
次に、コンピュータ46は、塗布ガン指定欄102において、使用する塗布ガンを指定するか否かを確認する。塗布ガン指定欄102には、「指定する」ボタン102aと、「指定しない」ボタン102bとが設けられており、コンピュータ46は、「指定する」ボタン102aが選択された旨を受け付ける(S26で「YES」)と、使用塗布ガン入力欄(不図示)をディスプレイDに表示する。使用塗布ガン入力欄は、例えば、各塗布ガン40a〜40cに対応させた数値を入力するようになっており、使用塗布ガン入力欄に数値が入力されると、コンピュータ46は、使用する塗布ガンとしてそれらの数値に対応する塗布ガンを受け付ける(S27)。コンピュータ46は、「指定しない」ボタン102bが選択されたことを受け付ける(S26で「NO」)と、全ての塗布ガン40a〜40cを使用するように設定する(S28)。以下の説明では、「指定しない」ボタン102bの選択が受け付けられたものとする。
【0029】
続いて、塗布量指定欄103において、原板Aに塗布される接着剤の塗布量を受け付ける(S29)。塗布量の指定は、各塗布ガン40a〜40cからの接着剤の吐出量を直接指定しても良いが、本実施形態では、特許文献1(特開2000−309988号公報)に記載されている「はく離接着強さ」を入力する。コンピュータ46は、入力されて受け付けたはく離接着強さから、製品部M1,M2夫々の面積及び塗布形態(実線/破線)の情報に基づいて、指定された塗布ガン40a〜40cから吐出すべき接着剤の量を算出する。指定するはく離接着強さは、0.69kN/m2(0.07kgf/cm2)〜2.94kN/m2(3.0kgf/cm2)が好適である。このようなはく離強さで原板A,Bを接着することで積層パネルPABから切り出された部材を用いた建造物の解体時に、その部材を原板Aと原板Bとに容易に分離することができるからである。なお、本実施形態では、0.69kN/m2を入力している。
【0030】
更にまた、コンピュータ46は、搬送速度指定欄104で、原板搬送台2で搬送される原板Aの搬送速度を受け付ける(S30)。搬送速度指定欄104には、例えば、原板Aの搬送速度の数値を直接入力すれば良い。搬送速度は、例えば、15m/分である。なお、上述した接着剤塗布条件の指定の順番は一例であって順番をかえることも可能である。例えば、塗布ガンの指定を接着剤塗布形態の指定の前に行っても良い。
【0031】
コンピュータ46は、搬送速度指定欄104にデータが入力された後に「確認」ボタン105が選択された旨を受け付ける(S31で「YES」)と、識別データ及び上記工程で指定された接着剤塗布条件に基づいて第一の制御データを作成する(S32)。
【0032】
第一の制御データとしては、識別データに、各塗布ガン40a〜40cの位置の情報及び接着剤塗布形態の情報に基づいて表示記号βを付加したものとすれば良い。ここでは、例えば、使用する塗布ガン40a〜40cの位置の情報及び接着剤塗布形態の情報で接着剤を塗布すべき部分の座標データには表示記号βとして1を付与し、それ以外の部分の座標データには表示記号βとして0を付与する。この第一の制御データにより、製品部M1,M2への接着剤の塗布パターンが決定される。コンピュータ46は、第一の制御データを作成すると、その第一の制御データ、並びに、接着剤塗布条件として入力された搬入速度及び塗布量のデータを制御盤43に送信する(S33)。なお、コンピュータ46は、「変更」ボタン106が選択された旨を受け付けた場合(S31で「NO」)は、S23に戻り接着剤塗布条件の指定を再度受け付ける。
【0033】
制御盤43は、コンピュータ46から送信されてきた第一の制御データを受け付けると、その第一の制御データに基づいて接着剤塗布装置4及び接着剤供給槽41を制御する。
【0034】
次に、図3及び図6を参照して原板Aと原板Bとの貼り合わせ方法を説明する。図6は、制御盤43の動作を示すフローチャートである。原板Aと原板Bとを貼り合わせるために、先ず、原板A,Bを準備し、図3に示すように原板Aにおける長手方向に平行な縁の一方を投入ガイド3に沿わせて原板Aを原板搬送台2上に置く。この状態または原板Aを原板搬送台2に置くまでにコンピュータ46から第一の制御データ、並びに、接着剤塗布条件として入力された搬入速度及び塗布量のデータを制御盤43に送信する。
【0035】
ここで、図6を参照すると、制御盤43は、コンピュータ46から送信された第一の制御データ、並びに、接着剤塗布条件として入力された搬入速度及び塗布量のデータを受け付ける(S40)。そして、制御盤43は、接着剤塗布条件において指定された搬送速度で原板Aが搬送されるように接着剤塗布装置4を介して原板搬送台2を作動させる(S41)。続いて、制御盤43は、原板Aの端部が塗布ガン40a〜40cの位置に達したときに第一の制御データの読み込みを開始する(S42)。原板Aの端部が塗布ガンの位置に達したか否かは、例えば、接着剤塗布装置4にセンサを設けておけば良い。
【0036】
次に、制御盤43は、読み込んだ第一の制御データにおける表示記号α及び表示記号βが共に1であるとき(S43で「YES」)は、指定されている塗布ガンに、接着剤塗布信号をON状態として送信する(S44)。上述したように、本実施形態では全ての塗布ガン40a〜40cが選択されているので、各塗布ガン40a〜40cへの接着剤塗布信号をON状態とする。この際、制御盤43は、接着剤塗布装置4の各塗布ガン40a〜40c及び接着剤供給槽41を制御して各塗布ガン40a〜40cから接着剤塗布条件における接着剤塗布量の接着剤を原板Aに吐出させる。
【0037】
また、表示記号α及び表示記号βが共に1でない場合、即ち、表示記号α及び表示記号βのうちの少なくとも一方が0のとき(S43で「NO」)は、制御盤43は、全ての塗布ガン40a〜40cに接着剤塗布信号をOFF状態として送信する。これにより、全ての塗布ガン40a〜40cからの接着剤の吐出が停止される。そして、S43に戻る。
【0038】
上記工程により、図3及び図7に示すように、接着剤塗布装置4により原板Aにおける各製品部M1,M2上にのみ接着剤が塗布され、塗布部S1,S2,S3が形成される。図7は、貼り合わせガイド6で停止されている原板Aの平面図である。本実施形態では、塗布部の形態は実線としているので、図7から理解されるように、各製品部M1,M2における塗布部S1〜S3夫々は実線となっている。
【0039】
図3を参照すると、接着剤塗布装置4を通過し、製品部M1,M2に接着剤が塗布されている原板Aは、貼り合わせガイド6で停止する。この貼り合わせガイド6で停止している原板Aにおける接着剤が塗布されている一側面に、原板Bの一側面を貼り合わせて積層パネルPABとする。原板Aと原板Bとの貼り合わせは、直接作業者が行っても良いし、機械で行っても良い。そして、積層パネルPABを圧着機7に移して、圧着機7により積層パネルPABを圧着する。
【0040】
圧着機7で圧着された積層パネルPABは、切断装置8に移される。そして、切断装置8が備えている切断手段80で原板Aから製品部M1,M2を切り出す。切断手段80としては、例えば、NCカットソー(NCマシン)とすれば良い。なお、切断手段80には、制御盤81が通信ケーブル82を介して接続されており、切断手段80は制御盤81で制御されるようになっている。制御盤81は、コンピュータ83と通信ケーブル84で接続されている。コンピュータ83には、図1のCAD図面作成工程(S10)で作成された描画データが入力される。コンピュータ83は、描画データから製品部M1,M2夫々に相当する座標データを取り込み、切断手段80を制御するための第二の制御データを作成する。第二の制御データとしては、描画データから原板Aの製品部M1,M2及びそれ以外の部分(非製品部)夫々に相当する座標データに、切断する部分と切断しない部分とを区別するための表示記号γを付したものとすれば良い。ここでは、例えば、製品部M1,M2の外形線に相当する部分の座標データには表示記号γとして1を付与し、その他の部分の座標データには0を付与する。コンピュータ83は、この第二の制御データを制御盤81に送信し、制御盤81は、その第二の制御データに基づいて切断手段80を制御して積層パネルPABから製品部M1,M2を切り出す。
【0041】
上記のようにして製造された積層パネルPABでは、図7に示すように原板Aの製品部M1,M2にのみ接着剤が塗布されている。したがって、積層パネルPABから切断装置8で製品部M1,M2が切り出された場合、製品となるべき部分以外の端材は、原板Aと原板Bとに容易に分離することができる。更に、この分離された原板Aと原板Bとには実質的に接着剤が塗布されていない。そのため、上記端材を原板A及び原板B夫々に分離してリサイクルすることができる。製品形状M1P,M2Pが複雑な場合で端材の形状が複雑である場合や小さい場合でも同様にリサイクルできる。
【0042】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、積層パネルPABの切断には切断装置8を用いているが、必ずしも切断装置を用いなくても良い。例えば、作業者が直接ノコギリなどで切断しても良い。
【0043】
また、上記実施形態では、接着剤塗布条件を原板Aに対して設定しているが、各製品部M1,M2ごとに設定するようにしても良い。更に、上記実施形態では、接着剤が塗布されるべき塗布部の端部を製品部M1,M2と非製品部との境界にほぼ一致させているが、必ずしも一致させなくて良い。例えば、接着剤塗布条件として、塗布部の端部を製品部から非製品部側に若干はみ出させる場合、製品部と非製品部との境界に一致させる場合及び製品部と非製品部との境界よりも製品部側にある場合を夫々選択できるようにしておくことも好適である。
【0044】
【発明の効果】
本発明の積層パネルの製造方法によれば、積層パネルの製造時に生じる端材をリサイクルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層パネルの製造方法の一実施形態の工程図である。
【図2】図1のCAD図面作成工程(S10)で作成されるCAD図面の一例である。
【図3】積層パネルの製造システムの構成を示す模式図である。
【図4】接着剤塗布装置の制御盤を制御するための第一の制御データを作成する工程を示すフローチャートである。
【図5】ディスプレイに表示される第一の制御データに基づいて構成された画像の表示例である。
【図6】接着剤塗布装置を制御して接着剤を塗布させるための制御盤の動作を示すフローチャートである。
【図7】接着剤塗布装置を通過し、接着剤が塗布された原板Aの平面図である。
【符号の説明】
1…製造システム、2…原板搬送台、3…投入ガイド、4…接着剤塗布装置、5…塗布ガイド、6…貼り合わせガイド、7…圧着機、8…切断装置、40a〜40c…塗布ガン、41…接着剤供給槽、42…パイプ、43…制御盤、46…コンピュータ、80…切断手段、81…制御盤、83…コンピュータ、100…接着剤塗布条件指定欄、A…原板(第一の基板)、B…原板(第二の基板)、Ap…原板の原板形状、M1,M2…製品部、M1p,M2p…製品部の製品形状。

Claims (1)

  1. 接着剤塗布条件を入力する塗布条件入力工程と、
    積層パネルを構成すべき第一の基板の基板形状内に前記積層パネルから切り出されるべき製品の製品形状が描画されている描画データ及び前記接着剤塗布条件から、前記製品形状の部分に接着剤を塗布するために接着剤塗布装置を制御する第一の制御データを作成する第一の制御データ作成工程と、
    前記第一の制御データに基づいて前記接着剤塗布装置を制御して前記第一の基板の一側面上の製品となるべき部分に前記接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記第一の基板と対をなして前記積層パネルを構成すべき第二の基板の一側面と前記第一の基板の前記接着剤が塗布されている一側面とを貼り合わせて積層パネルを得る貼合工程と、
    前記描画データから、前記製品形状の部分を切り出すために切断装置を制御する第二の制御データを作成する第二の制御データ作成工程と、
    前記第二の制御データに基づいて前記切断装置を制御して前記積層パネルから製品を切り出す切断工程と
    を備えることを特徴とする積層パネルの製造方法。
JP2003146624A 2003-05-23 2003-05-23 積層パネルの製造方法 Expired - Fee Related JP4185400B2 (ja)

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