JP4184733B2 - 油圧作業機械の油圧制御回路 - Google Patents

油圧作業機械の油圧制御回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベルなどの油圧作業機械に備えられ、作業機用アクチュエータを制御する油圧作業機械の油圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の油圧作業機械の油圧制御回路について説明する。
【0003】
この従来の油圧作業機械の油圧制御回路は、メインポンプと、このメインポンプからの吐出圧により作動する作業機用アクチュエータ、例えばブームシリンダと、メインポンプとブームシリンダの一方のシリンダ室(ブームシリンダを伸張させる側のシリンダ室)との間に設けられ、ブームシリンダの動作方向を切換える切換弁と、一方のシリンダ室と切換弁との間に設けられ、切換弁から一方のシリンダ室への圧油の流れのみを許容する逆止弁と、一方のシリンダ室とタンクとの間に設けられ、一方のシリンダ室からタンクへの圧油の流れを制御するパイロット操作型流量制御弁と、このパイロット操作型流量制御弁と一方のシリンダ室との間に設けられる圧力設定弁と、パイロット操作型流量制御弁をタンクに導く排出回路とを備えている。
【0004】
前記パイロット操作型流量制御弁のケーシング内には、スプールと、このスプールが摺動可能に配置されるスプール室と、スプールの一端側に配置され、スプールを他端側に付勢するばねと、このばねが配置されるばね室と、スプールの他端側に設けられ、このスプールを作動させるためのパイロット圧が導かれるパイロット室と、パイロット室をパイロットバルブに接続するパイロットポートと、パイロット室とばね室との間に設けられ、ブームシリンダの一方のシリンダ室に接続されるアクチュエータポートと、このアクチュエータポートとばね室との間に設けられ、前記排出回路に接続される排出ポートとを備えている。なお、前記排出回路は、排出ポートをタンクに接続する管路からなる。
【0005】
また、前記スプールは、前記アクチュエータポートと前記排出ポートとの間に位置する部分に、アクチュエータポートから排出ポートへの圧油の流れを許容するシート部を有しており、スプール室は、アクチュエータポートとシート部との間に位置する部分に、シート部が接触・離間する弁座を有している。
【0006】
このように構成された従来の油圧ショベルの油圧制御回路は、次の(1)〜(3)のように動作する。
【0007】
(1)ブームシリンダを伸張させるとき
パイロットバルブからパイロット操作型流量制御弁のパイロットポートにはパイロット圧が供給されない。すなわち、パイロット室にはパイロット圧が導かれず、スプールは、ばねの弾性力により中立位置に保持される。このとき、スプールに設けられているシート部は、スプール室に設けられている弁座に接触しており、これにより、アクチュエータポートと排出ポートとの間が遮断されている。つまり、ブームシリンダの一方のシリンダ室とタンクとが接続されていない状態となっている。
【0008】
また、切換弁は一方側に切換えられ、逆止弁が切換弁を介してメインポンプに接続される。これにより、メインポンプからの吐出圧が、切換弁、逆止弁を介してブームシリンダの一方のシリンダ室に導かれ、これに伴ってブームシリンダが伸張する。
【0009】
(2)ブームシリンダを短縮させるとき
パイロットバルブからパイロット操作型流量制御弁のパイロットポートにパイロット圧が供給され、このパイロット圧がパイロット室に導かれる。そして、このパイロット圧により、スプールがばねの反発力に対抗して中立位置からばね室側に移動する。これにより、スプールに設けられているシート部がスプール室に設けられている弁座から離間し、アクチュエータポートと排出ポートが接続される。つまり、ブームシリンダの一方のシリンダ室が、タンクに接続される。
【0010】
また、切換弁は、他方側に切換えられ、メインポンプとブームシリンダの他方のシリンダ室が接続される。これにより、ブームシリンダの他方のシリンダ室にメインポンプからの吐出圧が供給されつつ、ブームシリンダの一方のシリンダ室の圧油が、アクチュエータポート、排出ポート、排出回路によりタンクに導かれて排出され、これに伴ってブームシリンダが短縮する。
【0011】
(3)ブームシリンダを伸張させた状態で停止させるとき
パイロットバルブからパイロットポートにはパイロット圧は供給されない。すなわち、パイロット室にパイロット圧は供給されず、スプールは、ばねの弾性力により中立位置に保持される。このとき、スプールに設けられているシート部は、スプール室に設けられている弁座に接触しており、これにより、アクチュエータポートと排出ポートとの間が遮断されている。
【0012】
また、切換弁は、中立位置に切換えられ、メインポンプからの吐出圧がブームシリンダのいずれのシリンダ室にも供給されなくなる。
【0013】
このとき、ブームシリンダの一方のシリンダ室からタンクへの圧油の流れは、スプールに設けられているシート部とスプール室に設けられている弁座が接触してアクチュエータポートと排出ポートとの間が遮断されることによって阻止されているので、ブーム、アーム、バケットなどの作業機の重量による負荷に対抗する保持圧がブームシリンダの一方のシリンダ室内に発生し、これにより、ブームシリンダが伸張した状態で停止する。
【0014】
また、(1)〜(3)において、ブームシリンダの一方のシリンダ室内に過大な圧力が発生した場合、すなわちシリンダ室内の圧力が設定圧力を越えた場合、圧力設定弁が作動する。これにより、一方のシリンダ室内の過大な圧力が排出され、一方のシリンダ室内の圧力が設定圧力に保持される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の油圧制御回路では、ブームシリンダを伸張させた状態で停止させるとき、パイロット操作型流量制御弁のスプールに設けられているシート部とスプール室に設けられている弁座とにより、アクチュエータポートから排出回路への圧油の流れが阻止され、ブーム、アームおよびバケットなどの重量による負荷に対抗する保持圧が一方のシリンダ内に発生している。
【0016】
しかし、従来の油圧ショベルの油圧制御回路では、ブームシリンダの一方のシリンダ室から押し出された圧油が、アクチュエータポートとパイロット室との間に位置するスプール部分とスプール室の内壁面との摺接部を通って、パイロット室、パイロットポートへとリークするので、ブームを停止させた状態であってもブーム角度が停止当初の角度から徐々に下がるという問題がある。
【0017】
なお、上述した従来の油圧作業機械の油圧制御回路は、油圧ショベルのブームシリンダを制御する油圧制御回路であったが、停止しているときに負荷がかかる作業機用アクチュエータ、例えばアームシリンダ、バケットシリンダ、走行モータなどを制御する油圧制御回路や、フォークリフトや高所作業車などに備えられる作業機用アクチュエータを制御する油圧制御回路でも、アクチュエータポートからパイロットポートにリークが生じるので、停止させた状態にある作業機用アクチュエータが停止当初の状態から動くという問題がある。
【0018】
本発明は、上述の問題を考慮してなされたもので、その目的は、作業機用アクチュエータが停止しているときの、パイロット操作型流量制御弁のアクチュエータポートからパイロットポートへのリークの量を低減させることができる油圧作業機械の油圧制御装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、メインポンプと、このメインポンプからの吐出圧により作動する作業機用アクチュエータと、前記メインポンプと前記作業機用アクチュエータとの間に設けられる切換弁と、前記作業機用アクチュエータとこの切換弁との間に設けられ前記切換弁から前記作業機用アクチュエータへの圧油の流れのみを許容する逆止弁と、前記作業機用アクチュエータとタンクの間に設けられ、前記作業機用アクチュエータからタンクへの圧油の流れを制御するパイロット操作型流量制御弁と、このパイロット操作型流量制御弁と前記作業機用アクチュエータとの間に設けられる圧力設定弁と、前記パイロット操作型流量制御弁を前記タンクに接続する排出回路とを備え、前記パイロット操作型流量制御弁のケーシング内には、スプールと、このスプールが摺動可能に配置されるスプール室と、前記スプールの一端側に配置され、前記スプールを他端側に付勢するばねと、このばねが配置されるばね室と、前記スプールの他端側に設けられ、このスプールを作動させるためのパイロット圧が導かれるパイロット室と、このパイロット室をパイロットバルブに接続するパイロットポートと、前記パイロット室と前記ばね室との間に設けられ、前記作業機用アクチュエータに接続されるアクチュエータポートと、このアクチュエータポートと前記ばね室との間に設けられ、前記アクチュエータポートを前記排出回路に接続する排出ポートとを有し、前記スプールが、前記アクチュエータポートと前記排出ポートとの間に位置する部分に、前記アクチュエータポートから前記排出ポートへの圧油の流れを許容するシート部を有し、前記スプール室が、前記アクチュエータポートと前記シート部との間に位置する部分に、前記シート部が接触・離間する弁座を有する油圧作業機械の油圧制御回路において、前記アクチュエータポートと前記パイロット室との間に位置する前記スプール部分の外周面と前記スプール室部分の内壁面との摺接部に、シールを嵌装したことを特徴としている。
【0020】
なお、前記排出回路は、前記排出ポートに前記切換弁を介して接続されるものでも、前記排出ポートに直接接続されるものでもよい。
【0021】
また、前記作業機用アクチュエータは、正逆方向に動作可能な作業機用アクチュエータであり、油圧モータや油圧シリンダである。
【0022】
このように構成した請求項1に係る発明は、次の(1)〜(3)のように動作する。なお、この動作の説明では、排出回路が排出ポートに直接接続されるものであるとともに作業機用アクチュエータが油圧シリンダである場合を例に挙げて説明する。
【0023】
(1)油圧シリンダを伸張させるとき
パイロットバルブからパイロット操作型流量制御弁のパイロットポートにはパイロット圧が供給されない。すなわち、パイロット室にはパイロット圧が導かれず、スプールは、ばねの弾性力により中立位置に保持される。このとき、スプールに設けられているシート部は、スプール室に設けられている弁座に接触しており、これにより、アクチュエータポートと排出ポートとの間が遮断されている。つまり、油圧シリンダの一方のシリンダ室(油圧シリンダを伸張させる側のシリンダ室)とタンクとの間が接続されていない状態になっている。
【0024】
また、切換弁は一方側に切換えられ、逆止弁が切換弁を介してメインポンプに接続される。これにより、メインポンプからの吐出圧が、切換弁、逆止弁により油圧シリンダの一方のシリンダ室に導かれ、これに伴って油圧シリンダが伸張する。
【0025】
(2)油圧シリンダを短縮させるとき
パイロットバルブからパイロット操作型流量制御弁のパイロットポートにパイロット圧が供給され、このパイロット圧がパイロット室に導かれる。そして、このパイロット圧により、スプールがばねの反発力に対抗して中立位置からばね室側に移動する。これにより、スプールに設けられているシート部がスプール室に設けられている弁座から離間し、アクチュエータポートと排出ポートが接続される。つまり、油圧シリンダの一方のシリンダ室とタンクとが接続された状態になる。
【0026】
また、切換弁は、他方側に切換えられ、メインポンプがブームシリンダの他方のシリンダ室(油圧シリンダを短縮させる側のシリンダ室)に接続される。これにより、油圧シリンダの他方のシリンダ室にメインポンプからの吐出圧が供給されつつ、一方のシリンダ室の圧油が、アクチュエータポート、排出ポート、排出回路によりタンクに導かれて排出され、これに伴って油圧シリンダが短縮する。
【0027】
(3)油圧シリンダを伸張させた状態で停止させるとき
パイロットバルブからパイロットポートにはパイロット圧は供給されない。すなわち、パイロット室にはパイロット圧が供給されず、スプールは、ばねの弾性力により中立位置に保持される。このとき、スプールに設けられているシート部がスプール室に設けられている弁座に接触しており、これにより、アクチュエータポートと排出ポートとの間が遮断されている。つまり、油圧シリンダの一方のシリンダ室とタンクが接続されていない状態になる。
【0028】
また、切換弁は、中立位置に切換えられ、メインポンプからの吐出圧がブームシリンダのいずれのシリンダ室にも供給されなくなる。このとき、ブームシリンダの一方のシリンダ室からタンクへの圧油の流れは、上述したようにスプールに設けられているシート部とスプール室に設けられている弁座が接触してアクチュエータポートと排出ポートとの間が遮断されることによって阻止されているので、作業機の重量による負荷に対抗する保持圧がブームシリンダの一方のシリンダ室内に発生し、これにより、油圧シリンダが伸張した状態で停止する。
【0029】
また、(1)〜(3)において、油圧シリンダの一方のシリンダ室内に過大な圧力が発生した場合、すなわち一方のシリンダ室内の圧力が設定圧力を越えた場合、圧力設定弁が作動する。これにより、油圧シリンダ内の過大な圧力が排出され、油圧シリンダ内の圧力が設定圧力に保持される。
【0030】
なお、請求項1に係る発明では、アクチュエータポートとパイロット室との間に位置するスプール部分の外周面とスプール室部分の内壁面との摺接部に、シールが嵌装してあるので、(3)で述べたように作業機用アクチュエータが停止しているとき、アクチュエータポートからパイロットポートへのリークを低減させることができる。
【0031】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記スプールが、前記アクチュエータポートと前記シート部との間に位置する部分に、前記アクチュエータポートから前記排出ポートへの圧油の流れを調節する絞りを有し、前記スプール室が、前記アクチュエータポートと前記シート部との間に位置する部分に、前記スプールの前記絞りが設けられた部分とラップして前記絞りを開閉させるためのラップ部を有するとともに、このラップ部の前記シート部側の縁部に、前記シート部が接触・離間する前記弁座を有することを特徴としている。
【0032】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ケーシングを、前記シールが配置される位置付近で、前記スプールの軸方向に分割可能に構成したことを特徴としている。
【0033】
また、請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記アクチュエータポートと前記パイロットポートとの間に位置する前記スプール部分を小径に形成し、前記アクチュエータポートと前記ばね室との間に位置する前記スプール部分を大径に形成し、前記小径に形成されるスプール部分に、前記シールを取付け、前記大径に形成されるスプール部分に、前記小径に形成されるスプール部分に作用する圧力と前記大径に形成されるスプール部分に作用する圧力とのバランスをとるための受圧部を設けたことを特徴としている。
【0034】
また、請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記作業機用アクチュエータが、油圧ショベルに備えられるものであることを特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の油圧作業機械の油圧制御回路の実施形態について説明する。
【0036】
はじめに、第1の実施形態について説明する。
【0037】
図1は、第1〜第4実施形態を示す油圧回路図、図2は、第1の実施形態に備えられるパイロット操作型流量制御弁を示す断面図である。
【0038】
第1の実施形態は、図1,2に示すように、メインポンプ24と、このメインポンプ24からの吐出圧により作動する作業機用アクチュエータ、例えばブームシリンダ10と、メインポンプ24とブームシリンダ10の一方のシリンダ室10a(ブームシリンダを伸張させる側のシリンダ室)との間に設けられ、ブームシリンダ10の動作方向を切換える切換弁25と、一方のシリンダ室10aと切換弁25との間に設けられ、切換弁25から一方のシリンダ室10aへの圧油の流れのみを許容する逆止弁26とを備えている。
【0039】
また、第1の実施形態は、前記ブームシリンダ10の一方のシリンダ室10aとタンク18との間に設けられ、パイロットポンプ37から吐出されるパイロット圧により作動し、一方のシリンダ室10aからタンク18への圧油を流れを制御するパイロット操作型流量制御弁5と、このパイロット操作型流量制御弁5に切換弁を介して接続され、パイロット操作型流量制御弁5から排出される圧油をタンク18に導く排出回路70とを備えている。
【0040】
また、第1の実施形態は、前記パイロット操作型流量制御弁5と前記ブームシリンダ10の一方のシリンダ室10aとの間に設けられる圧力設定弁30と、この圧力設定弁30を作動させる圧力の一部を前記パイロットバルブ36を介してタンク18に排出するリリーフ用逆止弁35とを備えている。
【0041】
なお、第1の実施形態では、前記パイロット操作型流量制御弁5、前記逆止弁26、前記圧力設定弁30、および前記リリーフ用逆止弁35を、ケーシング2に内蔵させてある。これらパイロット操作型流量制御弁5、逆止弁26、圧力設定弁30、およびリリーフ用逆止弁35は次のようにしてケーシング2内部に設けてある。
【0042】
前記パイロット操作型流量制御弁5は、メインスプール6と、このメインスプール6が摺動可能に配置されるスプール室71と、メインスプール6の一端側に設けられ、メインスプール6を他端側に付勢するばね20と、このばね20が配置されるばね室19と、メインスプール6の他端側に設けられ、このメインスプール6を作動させるためのパイロット圧が導かれるパイロット室4と、このパイロット室4とメインスプール6の他端部の間に摺動可能に設けられ、パイロット室4に導かれるパイロット圧によりメインスプール6を一端側に押圧するスプール3とを備えている。
【0043】
また、このパイロット操作型流量制御弁5は、前記パイロット室4に連通し、このパイロット室4にパイロットバルブ36からのパイロット圧を導くパイロットポート34と、前記ばね室19と前記スプール3との間に設けられ、ブームシリンダ10の一方のシリンダ室10aに接続されるアクチュエータポート9と、前記スプール室71内に設けられ、前記ばね室19に隣接する油室21と、この油室21に油路22を介して連通し、前記切換弁25を介して前記排出回路70に接続可能な排出ポート23と、ばね室19に設けられ、このばね室19の圧油をタンク18に導くドレンポート17とを備えている。
【0044】
また、このパイロット操作型流量制御弁5の前記メインスプール6は、アクチュエータポート9とばね室19との間に位置する部分に、アクチュエータポート9から排出ポート23への圧油の流れを許容するシート部16を有しており、スプール室71は、アクチュエータポート9とシート部16との間に位置する部分に、シート部16が接触・離間する弁座15を有している。また、メインスプール6は、アクチュエータポート9とシート部16との間に位置する部分に、一端側が常時アクチュエータポート9に開口している絞り12を有しており、スプール室71は、絞り12にラップして絞り12の他端側を開閉させるラップ部11を有している。また、メインスプール6は、絞り12とシート部16との間に、小径部14を有しており、スプール室71は、弁座15とラップ部11との間に、メインスプール6の小径部14を囲む油室13を有している。つまり、パイロット操作型流量制御弁5では、メインスプール6がばね室19側に移動すると、絞り12の他端側が油室13に対して開口し、アクチュエータポート9、油室13、油室21が連通するようになっている。
【0045】
また、アクチュエータポート9とパイロット室4との間におけるメインスプール6とケーシング2の摺接部、すなわち、アクチュエータポート9とパイロット室4との間に位置するメインスプール6部分の外周面とスプール室71部分の内壁面との摺接部には、Oリングからなるシール8を嵌装してある。このシール8は、スプール室71の内壁に設けられた環状の溝部7内に嵌め込んである。
【0046】
前記逆止弁26は、シート弁からなる。この逆止弁26の弁体は、アクチュエータポート9と排出ポート23を接続する管路に配置してあり、排出ポート23側にばね29により付勢してある。またこの逆止弁26の弁室は、排出ポート23に連通させてある。
【0047】
前記圧力設定弁30は、シート弁からなる。この圧力設定弁30の弁体は、メインスプール6の他端側に設けられる背圧室72とアクチュエータポート9とを接続する管路、すなわち、前記逆止弁26の弁体内に設けられている油道27とケーシング2内部に設けられている油路32とを接続する管路に配置してあり、ばね31によりアクチュエータポート9側に付勢してある。また、この圧力設定弁30の弁室には、油道27により導かれた圧力がオリフィス28により導かれるようになっている。
【0048】
前記リリーフ用逆止弁35は、前記油路32からパイロットポート34への圧油の流れのみを許容するボール状の弁体を有する弁であり、前記スプール3内部に設けてある。また、このリリーフ用逆止弁35は、油路32からオリフィス33に導かれる圧力がボール状の弁体に作用して開くようになっている。このリリーフ用逆止弁35を通過した圧力は、パイロット室4、パイロットポート34によりパイロットバルブ36に導かれ、このパイロットバルブ36を介してタンク18に排出されるようになっている。
【0049】
このように構成した第1の実施形態は、次の(1)〜(3)ように動作する。
【0050】
(1)ブームシリンダ10を伸張させるとき
パイロットバルブ36からパイロット操作型流量制御弁5のパイロットポート34にはパイロット圧は供給されない。すなわち、パイロット室4にはパイロット圧が導かれず、メインスプール6は、ばね20の弾性力により中立位置に保持される。このとき、メインスプール6に設けられているシート部16は、スプール室71に設けられている弁座15に接触しており、これにより、アクチュエータポート9と排出ポート23との間が遮断されている。つまり、ブームシリンダ10の一方のシリンダ室10aとタンク18とが接続されていない状態になっている。
【0051】
また、切換弁25は、一方側に切換えられ、排出ポート23がメインポンプ24に接続される。これにより、メインポンプ24からの吐出圧が、切換弁25、排出ポート23、逆止弁26、およびアクチュエータポート9によりブームシリンダ10の一方のシリンダ室10aに導かれ、これに伴ってブームシリンダ10が伸張する。
【0052】
(2)ブームシリンダ10を短縮させるとき
パイロットバルブ36からパイロットポート34にパイロット圧が供給される。すなわち、パイロット室4にパイロット圧が導かれ、メインスプール6がスプール3に押圧されて、ばね20の反発力に対抗して中立位置からばね室19側に移動する。これにより、メインスプール6に設けられているシート部16は、スプール室71に設けられている弁座15から離間して、油室12と油室21が連通する。また、メインスプール6に設けられている絞り12の他端側が、油室13に対して開口する。つまり、アクチュエータポート9と排出ポート23が、絞り12、油室13、油室21、油路22により接続される。
【0053】
また、切換弁25は、他方側に切換えられ、メインポンプ24とブームシリンダ10の他方のシリンダ室10bが接続されるとともに、排出ポート23が切換弁25を介して排出回路70に接続される。これにより、ブームシリンダ10の他方のシリンダ室10bにメインポンプ24からの吐出圧が供給されつつ、ブームシリンダ10の一方のシリンダ室10aの圧油が、アクチュエータポート9、排出ポート23、切換弁25、排出回路70によりタンク18に導かれて排出され、ブームシリンダ10が短縮する。
【0054】
(3)ブームシリンダを所望の長さに伸張させた状態で停止させるとき
パイロットバルブ36からパイロットポート34にはパイロット圧は供給されない。すなわち、パイロット室4にはパイロット圧が導かれないので、メインスプール6は、ばね20の弾性力により中立位置に保持される。このとき、メインスプール6に設けられているシート部16は、スプール室71に設けられている弁座15に接触しており、これにより、アクチュエータポート9と排出ポート23との間が遮断されている。つまり、ブームシリンダ10の一方のシリンダ室10aとタンク18とが接続されていない状態になっている。
【0055】
また、切換弁25は、中立位置に切換えられ、メインポンプ24からの吐出圧がブームシリンダ10のシリンダ室10a,10bのいずれにも供給されなくなる。このとき、ブームシリンダ10の一方のシリンダ室10aからタンク18への圧油の流れは、上述したようにメインスプール6に設けられているシート部16とスプール室71に設けられている弁座15が接触してアクチュエータポート9と排出ポート23との間が遮断されることによって阻止されている。したがって、作業機の重量による負荷に対抗する保持圧が、ブームシリンダ10の一方のシリンダ室10a内に発生し、これにより、ブームシリンダ10が伸張した状態で停止する。
【0056】
このとき、アクチュエータポート9とパイロットポート34の間では、メインスプール6部分の外周面とスプール室71部分の内壁面との摺接部に、シール8が嵌装してあるので、圧油のリークが抑制されている。
【0057】
なお、上述の(1)〜(3)において、シリンダ室10a内に過大な圧力が発生した場合、すなわち、シリンダ室10a内の圧力が圧力設定弁30の設定圧力を越えた場合、圧力設定弁30およびリリーフ用逆止弁35が作動し、これにより、シリンダ室10a内の圧力が設定圧力に保持される。
【0058】
すなわち、シリンダ室10a内に発生した過大な圧力は、アクチュエータポート9から油道27、オリフィス28により導かれて圧力設定弁30の弁室に導かれ、これにより、圧力設定弁30が開く。そして、この過大な圧力は、油路32によりメインスプール6の背圧室72に導かれ、メインスプール6に作用する。これにより、メインスプール6がばね室19側に摺動し、シート部16が弁座15から離間して、アクチュエータポート9が排出ポート23に接続される。
【0059】
そして、上述の(1),(2)の場合、排出ポート23に導かれた過大な圧力は、排出ポート23と切換弁25との間に設けられる図示しないリリーフ弁を介してタンク18に排出される。また、上述の(3)の場合、排出ポート23が切換弁25を介して排出回路70に接続されているので、過大な圧力が切換弁25および排出回路70によりタンク18に導かれて排出される。
【0060】
また、油路32により背圧室72に導かれた過大な圧力は、メインスプール6に作用する以外に、スプール3に設けられているオリフィス33を介してリリーフ用逆止弁35にも作用する。つまり、過大な圧力の一部は、リリーフ用逆止弁35、パイロット室4、パイロットポート34、およびパイロットバルブ36に導かれてタンク18に排出される。
【0061】
第1の実施形態では次の効果が得られる。
【0062】
第1の実施形態では、アクチュエータポート9からパイロットポート34への圧油のリークがシール8により抑制されるので、アクチュエータポート9からパイロットポート34へのリークの量を低減することができる。したがって、ブームシリンダ10が伸張した状態で停止しているときの、作業機の重量による負荷によりブームシリンダ10が短縮する程度を、すなわち、ブームの角度が下がる程度を、従来技術よりも小さくすることができる。
【0063】
次に、第2の実施形態について説明する。
【0064】
図3は、第2の実施形態に備えられるパイロット操作型流量制御弁を示す断面図である。この図3では、上述の図2に示したものと同等のものに図2に付した符号と同じ符号を付してある。
【0065】
第2の実施形態では、パイロット操作型流量制御弁5のメインスプール6が、アクチュエータポート9とばね室19との間に位置する部分に設けられアクチュエータポート9から排出ポート23への圧油の流れを許容するシート部42と、アクチュエータポート9とシート部42との間に位置する部分に設けられる絞り39とを有しているが、シート部42と絞り39の間には、第1の実施形態に備えられているような小径部14を有していない。また、第2の実施形態では、スプール室71が、アクチュエータポート9とシート部42との間に位置する部分に設けられ前記シート部42が接触・離間する弁座41と、前記絞り39にラップするラップ部38を有しているが、第1の実施形態に備えられているような油室13を有していない。なお、その他の構成部分は、第1の実施形態と同様である。
【0066】
つまり、前述の第1の実施形態では、シート部16のテーパ面の幅寸法を、第2の実施形態のシート部42のテーパ面の幅寸法よりも大きく設定し、小径部14の径寸法を、第2の実施形態の小径部40よりも小さく、かつ小径部14の軸方向の長さ寸法を、小径部40よりも長く設定することにより、シート部16のテーパ面を研削するための削り代を大きくして、第2の実施形態におけるシート部42よりも低い加工精度でシート部16を作製できるようにしてある。なお、第1の実施形態では、小径部14の周囲に油室13を設けることにより、絞り12を開閉させるためのメインスプール6のストロークを短く設定してある。
【0067】
これに対し、第2の実施形態では、小径部40の軸方向の寸法が小さいので、すなわち、シート部42のテーパ面を研削するための削り代が小さいので、シート部42の作製には、第1の実施形態のシート部16よりも高い加工精度が要求される。しかし、シート部42と絞り39の軸方向の間隔寸法を、第1の実施形態のメインスプール6よりも短く設定できるので、メインスプール6の軸方向の寸法の短縮が可能である。そして、シート部42と絞り39の軸方向の間隔寸法を短縮することにより、第1の実施形態のようにスプール室71内に油室13を設ける必要がなくなり、ケーシング2についても軸方向の寸法の短縮が可能となる。つまり、第2の実施形態では、第1の実施形態よりもパイロット操作型流量制御弁5の小型化が可能である。
【0068】
第2の実施形態では、次の効果が得られる。
【0069】
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、ブームシリンダ10が伸張した状態で停止しているときの、作業機の重量による負荷によりブームシリンダ10が短縮する程度を、すなわち、ブームの角度が下がる程度を、従来技術よりも小さくすることができる。
【0070】
また特に、第2の実施形態では、パイロット操作型流量制御弁5の小型化が可能である。
【0071】
次に、第3の実施形態について説明する。
【0072】
図4は、第3の実施形態に備えられるパイロット操作型流量制御弁を示す断面図である。なお、図4では、図3に示したものと同等のものに図3に付した符号と同じ部号を付してある。
【0073】
第3の実施形態では、ケーシング2が、シール8が取り付けられる位置付近でメインスプール6の軸方向に分割可能な第1ケース43と第2ケース44を備えている。その他の構成部分は、第2の実施形態と同様である。
【0074】
第3の実施形態では、次の効果が得られる。
【0075】
第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、ブームシリンダ10が伸張した状態で停止しているときの、作業機の重量による負荷によりブームシリンダ10が短縮する程度を、すなわち、ブームの角度が下がる程度を、従来技術よりも小さくすることができる。
【0076】
また特に、第3実施形態では、ケーシング2の環状の溝部7にシール8を取り付ける際、第2ケース44の第1ケース43側の開口部45からシール8を配置できるので、第1,第2実施形態よりもシール8をケーシング2に容易に取り付けることができる。
【0077】
次に、第4の実施形態について説明する。
【0078】
図5は、第4の実施形態に備えられるパイロット操作型流量制御弁を示す断面図である。なお、図5では、図3に示すものと同等のものに図3に付した符号と同じ符号を付してある。
【0079】
第4の実施形態では、アクチュエータポート9とパイロット室4との間に位置するメインスプール6部分を小径に形成してある。また、アクチュエータポート9とばね室19の間に位置するメインスプール6部分を大径に形成してある。そして、前記小径に形成されるメインスプール6部分(以下「小径部48」という)にシール47を取付け、前記大径に形成されるメインスプール6部分(以下「大径部50」という)に、小径部48に作用する圧力と大径部50に作用する圧力とのバランスをとるための受圧部56を設けてある。
【0080】
前記小径部48には、環状の溝部46を設けてあり、この溝部46に前記シール47を嵌め込んである。また、小径部48が配置される小径のスプール室部分51のアクチュエータポート9側の開口縁部には、丸み部49を設けてある。
【0081】
また、大径部50には、ロッド52を挿入して、受圧部56とロッド52の端面との間に油室53を形成してある。また、この大径部50には、アクチュエータポート9の圧力を油室53に導く油道54を設けてある。つまり、アクチュエータポート9の圧力を油道54を介して油室53に導き、メインスプール6をパイロットポート34側に押圧する圧力を、受圧部56に作用させることにより、小径部48に作用する圧力と大径部50に作用する圧力とのバランスをとるようにしている。
【0082】
このように構成した第4の実施形態では、メインスプール6をケーシング2内に組み込む際、小径部48の外周面に設けられた環状の溝部46にシール47を予め嵌め込んでから、メインスプール5をケーシング2のばね室19側の開口部55から挿入することができる。このとき、ケーシング2のラップ部38の内径寸法は、小径部48の径寸法よりも大きく、また、スプール室部分51のアクチュエータポート9側の開口部縁部には丸み部49を設けてあるので、シール47を損傷させることなくケーシング2内に配置することができる。
【0083】
第4の実施形態では、次の効果が得られる。
【0084】
第4の実施形態では、第1の実施形態と同様に、ブームシリンダ10が伸張した状態で停止しているときの、作業機の重量による負荷によりブームシリンダ10が短縮する程度を、すなわち、ブームの角度が下がる程度を、従来技術よりも小さくすることができる。
【0085】
また特に、第4の実施形態では、小径部48にシール47を取り付けてからメインスプール6をケーシング2内に組み込むので、第1,第2の実施形態のようにケーシング2内に設けられる環状の溝部7にシール8を取り付けるよりも容易にシール47を取り付けることができる。
【0086】
なお、第1〜第4の実施形態では、排出回路70が、パイロット操作型流量制御弁5の排出ポート23に切換弁25を介して接続されるものであるが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、ケーシング2内部に油路22を設けずに、油室21に排出ポートを設けるとともに、この排出ポートとタンク18が直接接続されるように排出回路を設けてもよい。
【0087】
また、第1〜第4の実施形態は、パイロット操作型流量制御弁5、逆止弁26、圧力設定弁30およびリリーフ用逆止弁35を、ケーシング2に内蔵したものであるが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、逆止弁26、圧力設定弁30およびリリーフ用逆止弁35は、パイロット操作型流量制御弁5と別体でもよい。
【0088】
また、第1〜第4の実施形態は、油圧ショベルのブームシリンダ10を制御するための油圧制御回路であったが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、停止しているときに負荷がかかる作業機用アクチュエータ、例えばアームシリンダ、バケットシリンダ、走行モータなどを制御する油圧制御回路でもよい。また、油圧ショベルに限らず、フォークリフトや高所作業車の作業機用アクチュエータを制御する油圧制御回路でもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の各請求項に係る発明では、アクチュエータポートとパイロット室との間に位置するスプール部分の外周面とスプール室部分の内壁面との摺接部に、シールを嵌装したので、アクチュエータポートからパイロットポートへの圧油のリーク量を低減することができる。したがって、作業機用アクチュエータが停止した状態にあるときの、作業機の重量による負荷により動く程度を従来技術よりも小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧作業機の油圧制御回路の第1〜第4の実施形態の油圧回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に備えられるパイロット操作型流量制御弁を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に備えられるパイロット操作型流量制御弁を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に備えられるパイロット操作型流量制御弁を示す断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に備えられるパイロット操作型流量制御弁を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング
4 パイロット室
5 パイロット操作型流量制御弁
6 メインスプール(スプール)
7 溝部
8 シール
9 アクチュエータポート
10 ブームシリンダ(作業機用アクチュエータ)
11 ラップ部
12 絞り
13 油室
14 小径部
15 弁座
16 シート部
18 タンク
21 油室
22 油路
23 排出ポート
24 メインポンプ
25 切換弁
26 逆止弁
30 圧力設定弁
34 パイロットポート
35 リリーフ用逆止弁
36 パイロットバルブ
38 ラップ部
39 絞り
40 小径部
41 弁座
42 シート部
43 第1ケース
44 第2ケース
47 シール
48 小径部
50 大径部
56 受圧部
70 排出回路
71 スプール室
72 背圧室

Claims (5)

  1. メインポンプと、このメインポンプからの吐出圧により作動する作業機用アクチュエータと、前記メインポンプと前記作業機用アクチュエータとの間に設けられる切換弁と、前記作業機用アクチュエータとこの切換弁との間に設けられ前記切換弁から前記作業機用アクチュエータへの圧油の流れのみを許容する逆止弁と、前記作業機用アクチュエータとタンクの間に設けられ、前記作業機用アクチュエータからタンクへの圧油の流れを制御するパイロット操作型流量制御弁と、このパイロット操作型流量制御弁と前記作業機用アクチュエータとの間に設けられる圧力設定弁と、前記パイロット操作型流量制御弁を前記タンクに接続する排出回路とを備え、
    前記パイロット操作型流量制御弁のケーシング内には、スプールと、このスプールが摺動可能に配置されるスプール室と、前記スプールの一端側に配置され、前記スプールを他端側に付勢するばねと、このばねが配置されるばね室と、前記スプールの他端側に設けられ、このスプールを作動させるためのパイロット圧が導かれるパイロット室と、このパイロット室をパイロットバルブに接続するパイロットポートと、前記パイロット室と前記ばね室との間に設けられ、前記作業機用アクチュエータに接続されるアクチュエータポートと、このアクチュエータポートと前記ばね室との間に設けられ、前記アクチュエータポートを前記排出回路に接続する排出ポートとを有し、
    前記スプールが、前記アクチュエータポートと前記排出ポートとの間に位置する部分に、前記アクチュエータポートから前記排出ポートへの圧油の流れを許容するシート部を有し、
    前記スプール室が、前記アクチュエータポートと前記シート部との間に位置する部分に、前記シート部が接触・離間する弁座を有する油圧作業機械の油圧制御回路において、
    前記アクチュエータポートと前記パイロット室との間に位置する前記スプール部分の外周面と前記スプール室部分の内壁面との摺接部に、シールを嵌装したことを特徴とする油圧作業機械の油圧制御回路。
  2. 前記スプールが、前記アクチュエータポートと前記シート部との間に位置する部分に、前記アクチュエータポートから前記排出ポートへの圧油の流れを調節する絞りを有し、
    前記スプール室が、前記アクチュエータポートと前記シート部との間に位置する部分に、前記スプールの前記絞りが設けられた部分とラップして前記絞りを開閉させるためのラップ部を有するとともに、このラップ部の前記シート部側の縁部に、前記シート部が接触・離間する前記弁座を有することを特徴とする請求項1記載の油圧作業機械の油圧制御回路。
  3. 前記ケーシングを、前記シールが配置される位置付近で、前記スプールの軸方向に分割可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の油圧作業機械の油圧制御回路。
  4. 前記アクチュエータポートと前記パイロットポートとの間に位置する前記スプール部分を小径に形成し、
    前記アクチュエータポートと前記ばね室との間に位置する前記スプール部分を大径に形成し、
    前記小径に形成されるスプール部分に、前記シールを取付け、
    前記大径に形成されるスプール部分に、前記小径に形成されるスプール部分に作用する圧力と前記大径に形成されるスプール部分に作用する圧力とのバランスをとるための受圧部を設けたことを特徴とする請求項1記載の油圧作業機械の油圧制御回路。
  5. 前記作業機用アクチュエータが、油圧ショベルに備えられるものであることを特徴とする請求項1記載の油圧作業機械の油圧制御回路。
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