JP4183585B2 - 走査ビーム検査方法及び当該装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、レーザービームプリンタ、レーザファクシミリ等に使用され、走査光学系を用いて走査される走査ビームの検査を行う走査ビーム検査方法及び当該装置に関するものである。
レーザプリンタ装置、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置においては、走査光学系を用いて、感光体上にレーザを走査させている。この走査光学系は、一般に、レーザ光源、コリメートレンズ、ポリゴンミラー等で構成されている。この走査光学系において、レーザ光源から発生するビームは、コリメータレンズによって平行光に変換された後、ポリゴンミラーに照射され、ポリゴンミラーの回転によって感光体上の主走査方向への走査を行う。
また、レーザ光源から発生したビームは、感光体の回転により副走査方向への走査を行い、これにより感光体に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを付着させて顕像化させることによりトナー像を形成し、このトナー像を転写紙に転写すると共に定着して、その転写紙に画像を形成することが知られている。
ところで、走査光学系を構成している光学素子に面精度(うねり)、表面欠陥、内部欠陥等の異常があった場合、感光体上へ走査されるビームの走査位置ずれや、ビームの深度方向の合焦位置ずれが生じ、ビームのピーク光量の低下や、ビーム径への影響に伴い、画像形成上の不良を発生させる原因となる。そこで、走査光学系におけるビームを評価して、画像形成上不良となるか否かの検査をする検査装置がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1では、ビームの主走査方向と同方向に移動可能な受光センサを設け、受光センサを主走査方向に移動させながら、この受光センサが撮像したビームの画像データに基づいて、ビームの光量分布を解析して、ビームの感光体面上での位置ずれやビーム径の測定を全走査域にわたって行っている。
測定時間を短縮するため、移動中に解析結果を算出することが求められるが、この解析は、受光センサが撮像した画像データに基づいて行われるため、画像の読み込みや画像処理に時間を要する。このため、1画像データの解析に時間がかかり、受光センサによる画像データのサンプリング時間を短くするには限界がある。実施例にあるように、解析時間を考慮した撮像のサンプリング時間はおよそ1秒かかり、主走査方向のサンプリング間隔を1mmとした場合、受光センサの移動速度は、1mm/secとなる。例えば、主走査方向に340mm測定する場合、移動だけで340sec要することとなり、測定時間の点から、検査コストを抑えることができないという問題があった。
また、特許文献2では、受光素子アレイで取り込んだビームの画像と、予め作成しておいた正常なビームが取得された場合のマスター画像との差分画像を画像処理によって得て、この差分画像に基づいてビームに異常があるかどうかの判定を行っている。また、受光素子アレイを主走査方向に移動させることで、主走査方向全域にわたって、ビームの異常の有無を判定できるようにしている。
しかし、特許文献2では、受光素子アレイで取り込んだビームの画像と、マスタ画像とを画像処理して、ビームの検査を行っている。このため、特許文献1と同様に、1画像データの評価に時間がかかり、検査コストを抑えることができないという問題があった。
特開2002−86795号公報 特許第3327061号
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、検査の高速化及びコストダウンを図った走査ビーム検査方法及び当該装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、走査面上の主走査方向に走査される走査ビームを検査する装置において、前記走査ビームのスポット像が記録される記録面と、前記記録面に結像させる前記走査ビームのスポット像を拡大する拡大光学素子と、前記記録面に対する前記走査ビームの入射を遮る遮断手段と、前記記録面に記録されたスポット像を表示する第1表示面と、から構成された取得手段と、前記第1表示面と同一平面上に並べられた第2表示面と、該第2表示面に前記走査ビームの理想的なスポット像である参照画像を表示させる駆動手段と、から構成された生成手段と、同一平面上に並べられた前記第1表示面に表示された前記走査ビームのスポット像、及び、前記第2表示面に表示された前記参照画像、をフーリエ変換する第1フーリエ変換光学素子と、前記第1フーリエ変換光学素子により変換されたフーリエ変換像をさらにフーリエ変換したフーリエ変換像を相関信号として出力する第2フーリエ変換光学素子と、から構成された相関手段と、前記相関手段が得た相関信号に基づいて前記走査ビームの検査を行う検査手段と、前記主走査方向において、一定間隔でドットを形成するように、前記走査ビームの点灯を制御する点灯制御手段と、を備えたことを特徴とする走査ビーム検査装置に存する。
請求項1記載の発明によれば、生成手段が、走査ビームのスポット像が記録される記録面と、記録面に結像させる走査ビームのスポット像を拡大する拡大光学素子と、記録面に対する走査ビームの入射を遮る遮断手段と、記録面に記録されたスポット像を表示する第1表示面と、から構成されている。生成手段が、第1表示面と同一平面上に並べられた第2表示面と、該第2表示面に走査ビームの理想的なスポット像である参照画像を表示させる駆動手段と、から構成されている。相関手段が、同一平面上に並べられた第1表示面に表示された走査ビームのスポット像、及び、第2表示面に表示された参照画像、をフーリエ変換する第1フーリエ変換光学素子と、第1フーリエ変換光学素子により変換されたフーリエ変換像をさらにフーリエ変換したフーリエ変換像を相関信号として出力する第2フーリエ変換光学素子と、から構成されている。検査手段が、相関手段が得た相関信号に基づいて走査ビームの検査を行う。点灯制御手段が、主走査方向において、一定間隔でドットを形成するように、前記走査ビームの点灯を制御する。従って、相関信号を得るために画像処理を行う必要がなく、走査ビームの検査を高速に行うことができる。また、拡大光学素子により記録面に結像されるスポット像が拡大されている。このため、拡大したスポット像を取得することができる。しかも、遮断手段による記録面に対する走査ビームの入射が遮られる。このため、遮断手段により、記録面に対して選択的に走査ビームを入射させることができる。また、スポット像を表示する第1表示面、参照画像を表示する第2表示面が同一平面上に並べてあるため、画像処理などを用いることなく、走査ビームのスポット像と、参照画像とを並べた画像を形成することができる。さらに、点灯制御手段が、主走査方向において、一定間隔でドットを形成するように、走査ビームの点灯を制御する。従って、1ドットに相当する走査ビームのスポット像を得ることができる。
請求項2記載の発明は、前記検査手段が、前記相関信号の+1次光、−1次光及び0次光のうち何れか2つの結像位置間の距離を求めて、求めた距離に基づいて前記走査ビームの走査位置についての検査を行うことを特徴とする請求項1に記載の走査ビーム検査装置に存する。
請求項2記載の発明によれば、走査ビームの理想的な走査位置からのずれ量に応じて、+1次光、−1次光及び0次光のうち何れか2つの結像位置も変動することに着目し、相関信号の+1次光、−1次光及び0次光のうち何れか2つの結像位置間の距離を求めて、求めた距離に基づいて走査ビームの走査位置についての検査を行う。
請求項記載の発明によれば、結合フーリエ変換は、レンズなどの光学素子を用いて行うことができる。このため、光学素子を用いて結合フーリエ変換を行えば、相関信号を得るために画像処理を行う必要がなく、走査ビーム検査の高速化を図った走査ビーム検査装置を得ることができる。また、拡大光学素子により記録面に結像されるスポット像が拡大される。このため、拡大したスポット像を取得することができる。しかも、遮光手段による記録面に対する走査ビームの入射が遮られる。このため、遮断手段により、記録面に対して選択的に走査ビームを入射させることができる。また、スポット像を表示する第1表示面、参照画像を表示する第2表示面が同一平面上に並べてあるため、画像処理などを用いることなく、走査ビームのスポット像と、参照画像とを並べた画像を形成することができるので、より検査の高速化を図ることができる。さらに、1ドットに相当する走査ビームのスポット像を得ることができるので、検査精度の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、走査ビームの理想的な走査位置からのずれ量に応じて、+1次光、−1次光及び0次光のうち何れか2つの結像位置も変動することに着目し、相関信号の+1次光、−1次光及び0次光のうち何れか2つの結像位置間の距離を求めて、求めた距離に基づいて走査ビームの走査位置についての検査を行うので、高速に、走査ビームの位置検査を行うことができる
以下、本発明について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の走査ビーム検査方法を実施した走査ビーム検査装置の概略システム構成を示す図である。本実施形態では、この走査ビーム検査装置1(以下、単に検査装置1という)に走査光学系ユニット2をセットして走査ビームの検査を行う。
同図に示すように、走査光学ユニット2は、レーザダイオードからなるレーザ光源3、このレーザ光源3から発光される走査ビームの走査開始位置を検出するフォトダイオードからなる受光センサ4、ポリゴンミラー5、fθレンズ6等から構成されている。光学系ユニット2は、検査装置1に対して入出力できるようにコネクタ接続されている。
走査ビームは、コリメータレンズ(図示せず)によって平行化され、シリンドリカルレンズ(図示せず)によってポリゴンミラー5の鏡面に点状に集光される。走査ビームは、ポリゴンミラー5の回転によって、感光***置R(=走査面)上を主走査方向Y1に沿って走査される。また、走査ビームは、走査開始位置に対して出射されると、受光センサ4によって受光される。同期信号発生部7は、この受光センサ4による走査ビームの受光に応じて、同期信号を出力する。
LD点灯制御部8(=点灯制御手段)は、同期信号発生手段7から発生される同期信号をトリガとして、クロック信号発生手段18からクロックを発生させ、このクロックに合わせて、信号記憶部17に設定された所定の発光パターンで、レーザ光源3を駆動させる。ポリゴンミラー5によって走査される走査ビームは、長尺のfθレンズ6を通過し、感光体像位置Rに焦点を結んで結像される。
また、検査装置1は、この感光体像位置Rでの走査ビームのスポット像である被検画像を取得する取得部9(=取得手段)と、走査ビームの理想的なスポット像である参照画像を生成する生成部10(=生成手段)とを備えている。この取得部9及び生成部10を含む検査ヘッド20は、移動ステージ21(=第2移動手段)に搭載されており、この移動ステージ21は主走査方向Y1に延在する固定テーブル22上に設けられたレール22aに沿って移動可能になっている。
移動ステージ21は、機構制御部23によって主走査方向Y1に駆動されるようになっている。そして、機構制御部23は、計測部CPU16(以下、単にCPU16という)からによってコントロールされる。このように検査ヘッド20が移動ステージ21によって主走査方向Y1に移動することで、主走査方向Y1の全域にわたって、走査ビームの検査を行うことができる。また、固定テーブル22に沿ってリニアスケール24が設けられており、機構制御部23は、このリニアスケール24の検出値をフィードバックする位置決めサーボ系を構成することで、検査ヘッド20の高精度な位置決めを行うことができる。
本実施例において、リニアスケール24の分解能は、0.1μmのものを使用しており、移動ステージ21の真直度を高めることで、絶対位置決め精度としては、0.7μmを達成している。また、連続的に検査する場合は、この移動ステージ21を等速移動させるが、本実施例では、1.27mm/secの速度で等速移動させた場合の速度むらは、0.1%以下で移動させることができる。これは、スポット位置に換算すると、1.27μm以下であり、この場合も検査ヘッド20の位置決めに起因する誤差を極めて、小さくなるようにしている。
次に、取得部9の構成について、図2を参照して説明する。取得部9は、走査ビームのスポット像が結像され、結像されたスポット像を記録する記録面9a1及び読出光(コヒーレンス光)を照射すると、該記録面9a1に記録されたスポット像を表示する表示面9a2(=第1表示面)を有する光アドレス型の空間光変調器9aと、着脱自在に設けられている対物レンズ9b(=拡大光学素子)と、走査ビームの記録面9a1への入射を遮断する電子シャッタ9c(=遮断手段)とから構成されている。この対物レンズ9bを用いることで、走査ビームのスポット像を拡大することができ、検査精度向上を図ることができる。また、電子シャッタ9cは、検査ヘッド20が位置決めされた後、シャッタトリガ11によって一検査期間だけ開くように制御される。シャッタトリガ11は、LED点灯制御部8を介して同期信号を取り込み、この同期信号をトリガにして、電子シャッタ9cの制御を開始する。
また、取得部9は、クリア手段9d(図1参照)を備え、クリア手段9dは、CPU16から生成されるクリア信号の入力に応じて、空間光変調器9aに記録されたスポット像をクリアする。これによって、スポット像の更新を行うことができる。
また、生成部10は、例えば、液晶ライトバルブ(LCLV)等の電気アドレス型の反射型の空間光変調器10aと、この空間光変調器10aに参照画像を表示させる駆動制御部10b(=駆動手段)とから構成されている。駆動制御部10bは、空間光変調器10aの駆動電流値を制御して、空間光変調器10aの表示面10a2(=第2表示面)に参照画像を表示させる。参照画像は、走査ビームの理想的なスポット像と同一な強度分布であり、その大きさが取得部9に設けた対物レンズ9bの倍率に応じた大きさとなっている。これによって、異常が生じていない場合の被検画像と参照画像との光量が同等になるようになっている。また、この空間光変調器9aの表示面9a2と空間光変調器10aの表示面10a2とは、同一平面上に設けられている。これにより、画像処理を行うことなく、被検画像と参照画像とを並べた画像を形成することができる。
検査装置1は、さらに、空間光変調器9a及び10aに表示された被変画像と参照画像とを並べた画像を結像フーリエ変換して、相関信号を検出する相関手段42を備えている。この相関手段42について、図3を参照して、以下説明する。
まず、ビームスプリッタ42aによって読出光(コヒーレント光源)を空間光変調器9a及び10aに導くと、被検画像と参照画像とを並べた画像に応じて読出光が変調される。変調された読出光は、第1フーリエ変換レンズ42bに導かれ、フーリエ変換される。この第1フーリエ変換レンズ42bによってフーリエ変換されたフーリエ変換像は、空間光変調器42cの記録面に結像され、記録される。この光変調器42cとしては、光アドレス型、電気アドレス型を問わずに種々適用できるが、電気アドレス型では、電気回路の演算などの処理で時間がかかるため、光のメリットを生かせない。そこで、本実施例においては、光アドレス型の反射型空間光変調器を用いている。具体的には、強誘電性液晶を用いた強誘電液晶空間変調器などを用いるのが好適である。
さらに、ビームスプリッタ42d〜42fによって読出光を空間光変調器42cの表示面に導くと、記録されたフーリエ変換像に応じて読出光が変調される。変調された読出光は、第2フーリエ変換レンズ42gに導かれ、フーリエ変換される。この第2フーリエ変換レンズ42gによってフーリエ変換されたフーリエ変換像は受光センサ42hの受光面に結像され、これを相関信号とする。
この相関信号について、図4及び図5を参照して、以下説明する。参照画像と被検画像との形状が一致している場合(図4(a)参照)、受光センサ42hに与えられる相関信号は、原パターンの強度に応じた0次光の点が中心に現れ、輝度の高い2つの±1次光が左右に現れた像となる(図4(b)参照)。また、+1次光、0次光及び−1次光は、参照画像と被検画像との距離が2dであれば、主走査方向Y1において2d間隔毎に現れる。
今、走査ビームが理想の走査位置で結像された場合に得られる参照画像と被検査画像との距離を2dとする。これに対して、走査光学ユニット2に何らかの問題があり、走査ビームの走査位置が理想の走査位置から主走査方向Y1においてΔdずれると、参照画像−被検画像間の距離もΔdずれ(図4(c)参照)、これにより、+1次光、0次光、−1次光は2d+Δd毎に現れる(図4(d)参照)。
従って、±1次光、0次光のうち何れか2つの結像位置を検出し、その距離を求めて、理想的な距離2dと比較すれば、走査ビームの主走査方向Y1における走査位置のずれを求めることができる。この求めた走査位置のズレにより、走査ビームの主走査方向Y1における走査位置の検査を行うことができる。
また、参照画像と被検画像との形状(=光強度分布)が一致していれば(図5(a)参照)、±1次光の光強度(ピーク)は高く(図5(c)参照)、一致していなければ(図5(b)参照)、±1次光の光強度は低くなる(図5(d)参照)。従って、+1次光又は−1次光の光強度が、閾値A以上であれば走査ビームの形状に問題がなく、閾値A以下であれば走査ビームの形状に問題があるとの検査を行うことができる。
上述した結合フーリエ変換は、フーリエ変換レンズ42b及び42gといった光学素子を用いて行うことができる。このため、被検画像と参照画像とを並べた画像から相関信号を得るために画像処理を行う必要がなく、走査ビーム検査の高速化を図ることができる。
次に、上述した結合フーリエ変換について、図6を参照して、説明する。以下、結合フーリエ変換法に関した文献(「光情報処理におけるフーリエ変換」光学、21、6、392−399)を抜粋する。
まず、二つの入力物体f1(x、y)とf2(x、y)をお互いに距離2dをおいて入力面P1に配置する。これをコヒーレント光で照明して、フーリエ変換レンズL1にて、フーリエ変換すると、フーリエ変換面P2では、
F(νx、νy)=Φ[f1(x−d、y)+f2(x+d、y)]
=exp(−i2πdνx)F1(νx、νy
+exp(−i2πdνx)F2(νx、νy) …(1)
となる。
これをいったん写真や空間変調器に記録すると、記録される強度分布は、
*|F(νx、νy)|2=|F1(νx、νy)|2+|F2(νx、νy)|2
+exp(i4πdνx)F1(νx、νy)F2 *(νx、νy
+exp(i4πdνx)F1 *(νx、νy)F2(νx、νy) …(2)
となる。
これを再びフーリエ変換レンズL2によって光学的にフーリエ変換すると、出力面P3では、
Φ[|F(νx、νy)|2
={f1(x、y)*f1 *(x、y)+f2(x、y)*f2 *(x、y)}
+f1(x−2d、y)*f2 *(x−2d、y)
+f1 *(x+2d、y)*f2(x+2d、y) …(3)
が得られる。式(3)の第2項と第3項とが入力f1(x、y)とf2(x、y)の相関関数となる。この図6、および、式(1)〜(3)から分かるように、出力面P3に生じるパターンは、入力物体f1(x、y)とf2(x、y)の強度に対応した0次光と、これを中心として点対称上に並んだ+1次光と−1次光からなる。
次に、上述した構成の検査装置1の走査光学ユニット2の制御動作について、図7の各信号のタイミングチャートを参照して以下説明する。まず、CPU16は、LD基本信号(図7(a)参照)をLD点灯制御部8に出力する。LD点灯制御部8は、LD基本信号が供給されている間、LD駆動信号(図7(d)参照)をレーザ光源3に対して出力し、走査ビームを出力する。この間、CPU16は、ポリゴンミラー5等を回転させて、走査ビームを主走査方向Y1に走査させる。そして、走査ビームが走査開始位置に出射され、これを受光センサ4が受光して、同期信号(図7(b)参照)が出力されると、CPU16は、LD基本信号の出力を停止すると共に、ポリゴンミラー4の回転も停止する。以上の動作により、走査ビームが走査開始位置に出射される。
また、LD点灯制御部8は、クロック信号発生手段18が発生するクロックを、同期信号に同期させる(図7(c)参照)。そして、LD点灯制御部8は、このクロックに合わせて、信号記憶部17に記憶された発光パターンに基づいてレーザ光源3を駆動すると共に、ポリゴンミラー5を回転させる。信号記憶部17には、レーザ光源が発生する走査ビームの光量と、発光する時間Tcと、発光間隔Tbが記憶されている。
なお、Taは1画素の周期であり、感光体像位置Rにて、有効書込幅が330mmを1200dpi相当の書込密度で、1走査の周期が400μsec、有効走査期間率が70%の場合、Ta=400×0.7×10-6/(330×1200/25.4)=1.8×10-8sec=18nsecである。従って、クロックは、1/18(nsec)=55.6MHzの周期となる。また、本実施例では、クロック周期Taの4倍を発光間隔Tbとし、60画素ごとに、1ドットが形成されるような発光を繰り返し行わせるような発光パターンを用いた。このとき、1200dpiの場合、ドット間ピッチは1270μmとなる。このように、一定間隔毎に1ドットが形成されるような発光を行わせることにより、1ドットに相当する走査ビームのスポット像を得ることができる。
次に、検査装置1の移動ステージ21の制御動作及び走査ビーム検査動作について、図8のCPU16の処理手順を示すフローチャートを参照して以下説明する。まず、CPU16は、走査開始位置に走査ビームが出射されるように、検査ヘッド20を搭載した移動ステージ21を移動させる(ステップS1)。
次に、検査回数mを0にリセットした後(ステップS2)、移動ステージ21を主走査方向Y1に向かって、所定のピッチ送り量だけ移動させる(ステップS3)。このピッチ送り量は、上述した走査ビームの発光距離間隔と同じく1270μmに設定しておく。次に、CPU16は、相関手段42内の受光センサ42hによって与えられる相関信号を検出し(ステップS4)、検出した相関信号に基づいて、検査手段として働き、走査ビーム形状及び走査位置についての検査を行う(ステップS5)。次に、検査回数mが一走査ラインで必要な検査回数Mとなったか否かを判断する(ステップS6)。Mとなっていなければ(ステップS6でN)、検査回数mをインクリメントした後(ステップS7)、再びステップS3に戻る。一方、Mに達していれば(ステップS6でY)、検査処理を終了する。
なお、検査装置1は、図9に示すように、走査ビームの副走査方向Y2の走査位置を検出できる位置検出手段25と、予め検出された走査ビームの副走査方向の位置情報に応じて、検査ヘッド20を副走査方向Y2に移動させる移動手段26とを備えている場合も考えられる。
同図に示すように、この位置検出手段25は、例えば、受光素子が副走査方向Y2に並べられた受光センサから構成され、取得部9より主走査方向Y1側に配置されている。そして、取得部9が走査ビームの走査位置に移動する前に、この位置検出手段25によって走査ビームを受光して、副走査方向Y2の位置を検出する。この検出した位置に基づいて、取得部9を副走査方向Y2に移動して、空間光変調器9aの記録面9a1の副走査方向Y2における所定位置に走査ビームを結像させるようにすることも考えられる。
これにより、記録面9a1に対して副走査方向Y2の所定位置に走査ビームを結像させるだけでなく、位置検出手段25により、主走査方向Y2における走査位置のずれ量の検査も行えるようになる。
なお、上述した移動ステージ21を等速で移動させる場合は、所定時間毎に電子シャッタ9cを開くことで、所定間隔で走査ビームを入射させて検査をすることができる。このとき、検査ヘッド20の移動に伴う、ビーム位置検出誤差は、主走査方向の検出位置に応じて、補正をおこなう。例えば、10mm/secの場合、一番端(最後)の像高では、
10(mm/sec)×400(μsec)=4μm
の検査位置の補正を行う。
本発明の走査ビーム検査方法を実施した走査ビーム検査装置の概略システム構成を示す図である。 図1に示す検査ヘッド20の拡大図である。 図1に示す相関手段42の詳細な構成を示す図である。 走査ビームの走査位置の検査について説明するための図である。 走査ビームの形状検査について説明するための図である。 結合フーリエ変換について説明するための図である。 各信号のタイミングチャートである。 図1に示すCPU16の処理手順を示すフローチャートである。 位置検出手段25について説明するための図である。
符号の説明
R 感光***置(走査面)
8 LD点灯制御部(点灯制御手段)
9 取得部(取得手段)
9a1 記録面
9a2 表示面(第1表示面)
9b 対物レンズ(拡大光学素子)
9c 電子シャッタ
9d クリア手段
10 生成部(生成手段)
10a2 表示面(第2表示面)
10b 駆動制御部(駆動手段)
16 計測CPU(検査手段)
21 移動ステージ(第2移動手段)
25 位置検出手段
26 移動ステージ(第1移動手段)
42 相関手段
42b 第1フーリエ変換レンズ
42g 第2フーリエ変換レンズ

Claims (2)

  1. 走査面上の主走査方向に走査される走査ビームを検査する装置において、
    前記走査ビームのスポット像が記録される記録面と、前記記録面に結像させる前記走査ビームのスポット像を拡大する拡大光学素子と、前記記録面に対する前記走査ビームの入射を遮る遮断手段と、前記記録面に記録されたスポット像を表示する第1表示面と、から構成された取得手段と、
    前記第1表示面と同一平面上に並べられた第2表示面と、該第2表示面に前記走査ビームの理想的なスポット像である参照画像を表示させる駆動手段と、から構成された生成手段と、
    同一平面上に並べられた前記第1表示面に表示された前記走査ビームのスポット像、及び、前記第2表示面に表示された前記参照画像、をフーリエ変換する第1フーリエ変換光学素子と、前記第1フーリエ変換光学素子により変換されたフーリエ変換像をさらにフーリエ変換したフーリエ変換像を相関信号として出力する第2フーリエ変換光学素子と、から構成された相関手段と、
    前記相関手段が得た相関信号に基づいて前記走査ビームの検査を行う検査手段と、
    前記主走査方向に一定間隔でドットを形成するように、前記走査ビームの点灯を制御する点灯制御手段と、
    を備えたことを特徴とする走査ビーム検査装置。
  2. 前記検査手段が、前記相関信号の+1次光、−1次光及び0次光のうち何れか2つの結像位置間の距離を求めて、求めた距離に基づいて前記走査ビームの走査位置についての検査を行うことを特徴とする請求項1に記載の走査ビーム検査装置。
JP2003321291A 2003-09-12 2003-09-12 走査ビーム検査方法及び当該装置 Expired - Fee Related JP4183585B2 (ja)

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