JP4183471B2 - パディングが付加された伝送情報を受信する受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
パディングが付加された伝送情報を受信する受信装置に関し、特に、前記パディングに誤りがある場合の誤り率を改善する受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル通信を用いたデータ通信では、伝えたい情報を‘0'および‘1'のビット列で表されるデジタルデータに変換し、データの伝送を行う。無線や有線の伝送路を通してデータの伝送を行う際には、デジタルデータ列をあらかじめ決められた長さのブロックに区切って伝送を行うのが一般的である。
【0003】
更に、区切られたブロック毎に誤り訂正符号化を行い、巡回符号(CRC)パリティを付加して送信される。
【0004】
しかし、伝送したい情報のビットの長さは必ずしも決められたブロック長の整数倍になるとは限られず、伝送情報の最後尾のブロックや、制御情報のように伝送すべき情報量が少ない場合のブロックに関しては、伝送情報が決められたブロック長よりも短くなり、ブロックに余りの部分が生じる。
【0005】
したがって、ブロックの余りの生じた部分にパディングビットとして、既知パターンを挿入し、当該ブロックについても前記のように誤り訂正符号化を行い、巡回符号(CRC)パリティを付加して送信される。
【0006】
このようなデジタルデータ列の例を図1および図2に示す。 図1ではブロックサイズが80ビットであるのに対して、伝送情報が500ビットである。したがって、最後のブロックには伝送情報20ビット、パディングビット60ビットが格納されている。そのため最後のブロックの後半60ビットは全て ‘0'のパディングビットとなっている。また各ブロックの後ろに巡回符号(CRC)パリティが付加されている。
【0007】
図2の例ではブロックサイズが80ビットであるのに対して、伝送情報が30ビットである。この場合、ブロックの後半50ビットにパディングビットとして‘0'が連続して格納されている。同様に後ろに誤り訂正ビットCRCが付加されている。
【0008】
なお、ここに示した例では、パディングビットをブロックの後半に挿入し、既知パターンとしてオール‘0'データを用いた場合の例を示している。ここで、パディングの位置は必ずしもブロックの後半でなくてもよいし、既知パターンはオール‘0'である必要はない。
【0009】
従来の技術における送信装置および受信装置の例をそれぞれ図3および図4に示す。更に、図5は、図3における伝送情報の処理に対応したデータの変化を示す図である。
【0010】
図3において、デジタル信号で表された伝送情報(図5a)はブロック分割部100で誤り検出ブロックの大きさに応じて分割される。分割されたブロックにおいて、所定のブロックビット数に満たないブロックにパディング付加部101で所定のパディングが付加され、誤り検出ブロックになる(図5b)。
【0011】
ついで、パリティ付加部102において、ブロック毎に巡回符号CRCのような誤り検出用のパリティビットが付加される(図5c)。誤り検出パリティが付加されたブロックは誤り訂正符号器103において、畳み込み符号のような誤り訂正符号化が施され符号化データとなる(図5d)。この符号化データは、変調器104に入力され、所定の変調方式により変調されて、送信器105から伝送路に送信される。
【0012】
一方、図4において、伝送路を通ってきた受信信号は受信器200で受信され、復調器201で復調が行われる。復調された信号は、誤り訂正符号化が施されたブロック毎に分割され、誤り訂正復号器202で復号される。復号されたデータは誤り検出器203で誤り検出が行われる。
【0013】
上記に説明した従来の受信装置では、誤り訂正復号器202の出力はパディングの有無に関係なくそのままの形で誤り検出器203に入力される。
【0014】
ここで、符号化ブロックでの誤りの発生の仕方は以下の場合がある。
【0015】
i.伝送情報の部分(図5▲1▼)に誤りが発生
ii.パディングの部分(図5▲2▼)で誤りが発生
iii.誤り検出パリティの部分(図5▲3▼)で誤りが発生
iv.i〜iiiの任意の組み合わせ
従来の技術では上に示したどのような誤り方の場合にも、同じように誤り検出NG(不正)として誤り検出器203において判定が行われる。
【0016】
しかし、上記iiのようにパディングの部分で誤りが発生しており、伝送情報および誤り検出パリティの部分では誤りが発生していない場合には、伝送情報に誤りがないにもかかわらず、誤り検出NGと判定される。これにより再送要求が発生したり、データが破棄されたりする問題がある。
【0017】
特に、第3世代移動通信の標準方式であるW−CDMA方式の通信システムにおいては、直交干渉チャネルや他セルからの共通チャネルによる干渉により、通信中にフレーム周期で同一となる周期的な干渉を受ける。このような周期的な干渉は受信側でデインターリーブ処理が行われると、周期的な干渉が一箇所に集められて誤り訂正復号前には連続したビットが同一の干渉を受けた信号になってしまう。
【0018】
制御信号のように伝送情報が短くパディングによりビット‘0'が多数詰められたデータの場合には、このような周期干渉による特性の劣化が特に大きく、復号誤り率の劣化や、再送回数の増加、さらには再送タイムアウトにより回線が切断してしまうという問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
かかる問題に対する対応として、受信側でパディングに相当する既知パターンに置き換えを行って、誤り訂正復号化を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0020】
【特許文献1】
特開平11−127418号公報
特許文献1では、かかる送信側で挿入されたパディング部分であることをフラグを用いて量と場所を特定することを示唆している(特許文献1の段落番号0035の欄)。
【0021】
しかし、かかる構成では、フラグ情報の送信が更に必要であると共に、当該フラグ情報自体にエラーが生じる場合には、パディング部分の検出が困難になるという問題が新たに生じる。
【0022】
したがって、本発明の目的は、かかる従来の技術における問題を解消する、デジタルデータを用いて情報を伝送するデジタル通信における受信装置を提供することにある。特に、パディング部分の検出方法に特徴を有するデジタル通信における受信装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明の基本概念は、誤り検出での検出結果がNGになった場合に、復号データの誤り検出ブロック内における連続する‘0'データを検出し、その連続数がしきい値以上になった場合には、それ以降のデータはパディングであるとみなす。ついで、誤り検出ブロック内のそれ以降のデータを全て‘0'データに置換し、再度誤り検出を行う。
【0024】
あるいは、復号データの誤り検出ブロック内のあらかじめ定められた検出範囲におけるデータが‘0'であるビットの割合または数を検出する。検出される数値がしきい値以上になった場合には、その検出範囲のデータはパディングであるとみなし、誤り検出ブロック内の検出範囲のデータを全て‘0'に置換し、再度誤り検出を行う。
【0025】
かかる構成により、パディングの部分のみに誤りが発生した場合に、伝送情報に誤りが発生していないにもかかわらず、誤り検出の結果がNGになる場合を減らすことができ、誤り率の劣化や再送発生、接続率の劣化などを防ぐことができる。
【0026】
更に、本発明の原理を適用し、上記課題を達成する本発明の第1の態様は、送信側でブロック単位に分割され、分割された情報が所定のブロック長に満たないブロックがある場合、あるいは元の伝送情報長が所定のブロック長に満たない場合に、前記所定のブロック長に満たないブロックには、所定パターンのパディングが挿入されて送信される伝送情報の受信装置であって、受信される伝送情報のブロックに対し、送信側で行なわれた誤り訂正符号化に対応する誤り訂正復号化を行う手段と、前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行なう誤り検出手段と、前記挿入された所定パターンのパディングを既知パターンで置換える既知パターン置換手段とを有し、前記誤り検出手段により誤りが検出されるとき、前記既知パターン置換手段により、前記パディングを前記既知パターンで置換し、更に、前記既知パターンで置換された伝送情報のブロックを前記誤り検出手段で再度誤り検出することを特徴とする。
【0027】
上記課題を達成する本発明の第2の実施の形態は、第1の態様において、前記既知パターン置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出されなくなるまで、置換する既知パターンの範囲を変えながら前記伝送情報のブロックにおける既知パターンの置換を行うことを特徴とする。
【0028】
上記課題を達成する本発明の第3の実施の形態は、第1、2の態様の何れかにおいて、前記送信側で挿入されたパディングの位置情報を上位レイヤ情報伝達手段から得ることを特徴とする。
【0029】
上記課題を達成する本発明の第4の実施の形態は、第1の態様において、 前記既知パターン置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出される時、前記最後のブロックにおける所定パターンの連続する数を閾値と比較し、前記所定パターンの連続する数が閾値を越える時、それ以降のデータ領域を全て前記既知パターンに置換することを特徴とする。
【0030】
上記課題を達成する本発明の第5の実施の形態は、第1の態様において、 前記既知パターン置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出される時、前記最後のブロックにおける所定パターンの発生個数の割合を閾値と比較し、 所定パターンの発生個数の割合が前記閾値を越える時、それ以降のデータ領域を全て前記既知パターンに置換することを特徴とする。
【0031】
更に、上記課題を達成する本発明の第6の実施の形態は、第1の態様において、前記既知パターン置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出される時、前記最後のブロックにおける所定パターンの数を閾値と比較し、前記所定パターンの数が閾値を越える時、それ以降のデータ領域を全て前記既知パターンに置換することを特徴とする。
【0032】
また、上記課題を達成する本発明の第7の実施の形態は、第1〜第6の態様の何れかにおいて、前記所定パターンが‘0’ビットであることを特徴とする。
【0033】
更に、上記課題を達成する本発明の第8の実施の形態は、第4の態様において、前記所定パターンの連続する数を検出する範囲を設定し、前記閾値を越える所定パターンの連続する数を有する範囲のみを前記既知パターンに置換することを特徴とする。
【0034】
上記課題を達成する本発明の第9の実施の形態は、第5の態様において、 前記所定パターンの発生個数の割合を検出する範囲を設定し、前記閾値を越える所定パターンの発生個数の割合を有する範囲のみを前記既知パターンに置換することを特徴とする。
【0035】
上記課題を達成する本発明の第10の実施の形態は、第6の態様において、
前記所定パターンの発生個数を検出する範囲を設定し、前記閾値を越える所定パターンの発生個数を有する範囲のみを前記既知パターンに置換することを特徴とする。
【0036】
更に、上記課題を達成する本発明の第11の実施の形態は、第1の態様において、前記既知パターン置換手段による既知パターンへの置換を、前記誤り訂正復号化を行う手段による誤り訂正復号化の過程で行うことを特徴とする。
【0037】
また、上記課題を達成する本発明の第12の実施の形態は、第1の態様において、前記所定パターンのパディングがトレリスを用いて符号化されている時、前記誤り訂正復号化を行う手段による誤り訂正復号化の過程で、前記既知パターンの場合に想定されるビタビ復号途中での生き残り状態を設定しておき、再度バックトレースを行うことを特徴とする。
【0038】
更にまた、上記課題を達成する本発明の第13の実施の形態は、送信側で送信信号がブロック単位に分割され、所定のパターンのパディングが挿入されて送信される伝送情報を受信する受信装置であって、
受信される伝送情報のブロックに対し、送信側で行なわれた誤り訂正符号化に対応する誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行なう誤り検出手段と 、
前記誤り検出手段により誤りが検出される場合、前記所定パターンとの相関によりパディング挿入位置を検出し、既知パターンに置き換える置換手段と
を有することを特徴とする。
【0039】
更にまた、上記課題を達成する本発明の第14の実施の形態は、送信側で送信信号に所定パターンの挿入、誤り検出ビット付加、誤り訂正符号化が行なわれた伝送情報を受信する受信装置であって、
受信される伝送情報に対し、誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行う誤り検出手段と、
前記誤り検出手段により誤りが検出される場合、前記所定パターンとの相関により前期挿入位置を検出し、既知パターンに置き換える置換手段と
を有することを特徴とする。
【0040】
更に、上記課題を達成する本発明の第15の実施の形態は、送信側で送信信号がブロック単位に分割され、所定のパターンのパディングが挿入されて送信される伝送情報を受信する受信装置であって、
受信される伝送情報のブロックに対し、送信側で行なわれた誤り訂正符号化に対応する誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行う手段と、
前記誤り検出手段により、前記誤り訂正復号化を行う手段の出力に誤りが検出される場合に、予め定められた範囲の少なくとも一部を既知パターンに置き換える置換手段とを有し、
前記誤り検出手段では、前記置換手段の出力について誤り検出を行うことを特徴とする受信装置。
【0041】
また、上記課題を達成する本発明の第16の実施の形態は、送信側で送信信号に所定パターンの挿入、誤り検出ビット付加、誤り訂正符号化が行なわれた伝送情報を受信する受信装置であって、
受信される伝送情報に対し、誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行う誤り検出手段と、
前記誤り検出手段により前記誤り訂正符号化を行う手段の出力に誤りが検出される場合に、予め定められた範囲の少なくも一部を既知パターンに置き換える置換手段とを有し、
前記誤り検出手段は、前記置換手段の出力について誤り検出を行なうことを特徴とする。
【0042】
本発明の特徴は、更に以下に図面に従い説明される発明の実施の形態例から明らかになる。
【0043】
【発明の実施の形態】
図6は、本発明を適用する受信装置の第1の実施の形態例ブロック図を示す図である。この実施の形態例では、送信側でパディングを使用して送信が行われていること、更にパディングが受信データの一部に挿入されている場所が、ACK/NACKの受信など次に受信される情報がレイヤ2以上の上位レイヤ情報伝達手段213で簡単に知ることができる場合の例である。
【0044】
上位レイヤ情報伝達手段213からパディングの位置情報を得て、受信データのパディングの部分を置換器204において、既知パターンに置換し、出力する。こうすることにより、受信データの一部にパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0045】
図7は、本発明を適用する受信装置の第2の実施の形態例ブロック図を示す図である。この実施の形態例では、送信側でパディングを使用して送信が行われていること、更にパディングが誤り訂正検出ブロックの一部に挿入されている場所も受信装置側で予め分かっている場合に適用される。
【0046】
受信側では誤り訂正検出ブロックのパディングの部分を既知パターン置換器204において、既知パターンに置換し、出力する。更に、既知パターン置換器204の出力は誤り検出器203において、誤り検出を行う。
【0047】
かかる構成により、誤り検出ブロックの一部にパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0048】
図8は、本発明を適用する受信装置の第3の実施の形態例ブロック図を示す図である。図9は、本実施の形態例における処理のフローを示した図である。
誤り訂正復号器202において、誤り訂正復号(処理工程P1)された出力データは、従来構成と同様に、そのまま誤り検出器203に入力され誤りの有無を検出する(処理工程P2)。誤り検出結果がOKであった場合(処理工程P3、Y)にはデータをそのまま出力する(処理工程P6)。
【0049】
誤り検出器203における誤り検出結果がNG(不正)であった場合(処理工程P3、N)は、誤り検出ブロックの置換範囲を既知パターン置換器204で既知パターンに置換し(処理工程P4)、誤り検出器203で再び誤り検出を行う(処理工程P5)。誤り検出結果がOKであれば、このデータを出力する(処理工程P6)。
【0050】
ここで、図8の実施の形態例において、既知パターンに置換する範囲は受信側で予め決めておく。例えば、誤り検出ブロックの先頭から4バイトを除いた残りの部分を置換範囲とする。あるいは、図6、図7の実施の形態で説明したと同様にして、誤り検出ブロック中のパディング部分の情報を得て、それを置換範囲としても良い。
【0051】
かかる構成により誤り検出ブロックにパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0052】
図10は、本発明の第4の実施の形態例における受信装置の構成を示す。また、図11は図10の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
誤り訂正復号器202において誤り訂正復号(処理工程P1)された出力データは、従来と同様に、そのまま誤り検出器203に入力され誤りの有無を検出する(処理工程P2)。誤り検出結果がOK(正)であった場合(処理工程P3、Y)にはデータをそのまま出力する(処理工程P6)。
【0053】
置換範囲設定部205では図12に示すように、誤り検出ブロックにおける複数の置換範囲1〜7の候補を記憶しており、誤り検出器203における誤り検出結果がNGであった場合(処理工程P3、N)には、誤り検出ブロックの置換範囲の候補の一つ(例えば、図12における置換範囲1)を選択し(処理工程P30)、既知パターンに置換し(処理工程P4)、再び誤り検出を行う(処理工程P5)。
【0054】
誤り検出結果がOKであれば(処理工程P50、Y)、このデータを出力する(処理工程P6)。誤り検出結果がNGであれば(処理工程P50、N)、別の置換範囲(例えば、図12における置換範囲2)を設定し、既知パターン置換、誤り検出を行う。以降、誤り検出結果がOKになるか、全ての置換範囲の候補が終了するまで(処理工程P51、Y)、上記の既知パターン置換(処理工程P4)、誤り検出(処理工程P5)の処理を繰り返す(処理工程P51)。
【0055】
これにより、誤り検出ブロックにパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0056】
かかる図10に示す実施の形態例では、誤りが検出される場合に、誤りが検出されなくなるまで順次に置換範囲を変えて既知パターンに置き換えていくので、パディングの挿入されている位置を予め認識しておくことは必要でない。
【0057】
図13は、本発明の第5の実施の形態例の受信装置の構成を示すブロック図である。また、図14は、図13の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【0058】
誤り訂正復号器202において誤り訂正復号された(処理工程P1)出力データは、先の実施の形態例と同様に、そのまま誤り検出器203に入力され誤りの有無を検出する(処理工程P2)。誤り検出結果がOKであった場合(処理工程P3、Y)にはデータをそのまま出力する(処理工程P6)。
【0059】
誤り検出器203における誤り検出結果がNGであった場合(処理工程P3、N)には、既知パターン検出器206でブロックの最後まで検索終了する(処理工程P71、Y)まで既知パターン検索を行う(処理工程P7)。
【0060】
既知パターン検出の結果、既知パターン検出条件を満たした場合(処理工程P70、Y)には、誤り検出ブロックの検索範囲を既知パターン置換器204において、既知パターンに置換し、再び誤り検出を行い(処理工程P5)、出力する(処理工程P6)。
【0061】
このようにすることにより、誤り検出ブロックにパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0062】
ここで、既知パターン検出器206での既知パターン検出はパディングが、オール‘0’やオール‘1’、あるいは‘01’交番のように単純なビット列であれば、以下に示す第6乃至9の実施の形態例のような方法で行うことができる。
【0063】
パディングがもっと複雑なビット系列の場合はマッチドフィルタのような相関器を用いて既知パターンと受信データの相関を検出することにより行うことができる。
【0064】
図15に本発明の第6の実施の形態例における受信装置の構成を示す。また、図16は発明の第6の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
誤り訂正復号器202から出力されたデータ(処理工程P1)は、先の実施の形態例と同様に、そのまま誤り検出器203に入力され、誤りの有無を検出する(処理工程P3)。誤り検出結果がOKであった場合(処理工程P3、Y)にはデータをそのまま出力する(処理工程P6)。
【0065】
誤り検出器203における誤り検出結果がNGであった場合(処理工程P3、N)には、誤り検出ブロック内にある連続した‘0’を、連続‘0’検出器216によりブロックの最後の検索を終了するまで(処理工程P71)検出を行う。検出される‘0’の連続数があらかじめ定めておいたしきい値以上になった場合(処理工程P70−1、Y)には、その誤り検出ブロックのそれ以降のデータを全て‘0’に置換する(処理工程P8−1)。
【0066】
ついで、再び誤り検出器203において誤り検出を行う(処理工程P5)。誤り検出結果がOKであれば、このデータを出力する。
【0067】
かかる構成により、誤り検出ブロックの後半にパディングビットが挿入されていることが必然に判別され、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0068】
図17は、上記第6の実施の形態例における、連続‘0’検出器216による連続する‘0’の検索を説明する図である。この図では連続数のしきい値を16ビットとした場合の例を示している。連続する‘0’の検索は誤り検出ブロックの先頭から順次に行う。
【0069】
図17Aに示す復号データ1の場合では、‘0’の連続数が最大でも6であり、誤り検出ブロックの最後まで検索を行っても‘0’の連続数はしきい値以上にならない。この場合は、復号データには何も変更が施されず、そのまま出力される。
【0070】
一方、図17Bに示す復号データ2の場合では、誤り検出ブロックの途中で‘0’の連続数がしきい値の16ビット以上になることが検出されるので、誤り検出ブロックにおけるそれ以降のデータを全て‘0’に置換し、誤り検出器203に入力する。
【0071】
なお、本実施の形態例では既知パターンはオール‘0’の場合の例を示しているが、既知パターンの内容はオール‘1’や‘01’交番パターンなど、パターンが一致していることを簡単に検出できるパターンであれば本発明の適用は係るパターンに限定されるものではない。
【0072】
また、パディングはブロックの後半に挿入されている場合の例を示しているが、前半に挿入されている場合でもほとんど同様の処理方法で同じ効果を得ることができる。
【0073】
図18に本発明の第7の実施の形態例における受信装置の構成を示す。また、図19は本実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【0074】
誤り訂正復号器202から出力されたデータ(処理工程P1)は、先の実施の形態例と同様に、そのまま誤り検出器203に入力され誤りの有無を検出する(処理工程P2)。誤り検出結果がOKであった場合(処理工程P3、Y)にはデータをそのまま出力する(処理工程P6)。
【0075】
誤り検出器203における誤り検出結果がNGであった場合(処理工程P3,N)に、誤り検出ブロック内のあらかじめ定められた検出範囲のデータにおける‘0’の割合を検出し(処理工程P7−2)、その割合がしきい値以上である場合(処理工程P9、Y)には、誤り検出ブロックの検出範囲のデータを全て‘0’に置換し(処理工程P9−1)、再び誤り検出を行う(処理工程P5)。誤り検出結果がOKであれば、そのデータを出力する(処理工程P6)。
【0076】
こうすることにより、誤り検出ブロックにパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0077】
図20は、第7の実施の形態例における‘0’割合検出器217における‘0’の割合の検出を説明する図である。この図では‘0’の割合のしきい値を90%とした場合の例を示している。‘0’の割合の検出は誤り検出ブロック内のあらかじめ定められた検出範囲のデータについて行う。
【0078】
図20の例では誤り検出ブロックの後から56ビット分が検出範囲である。図20Aの復号データ1の場合は、‘0’の割合が26/56(=46.4%)であり、しきい値以上にならない。このため、復号データには何も変更が施されず、そのまま出力される。
【0079】
一方、図20Bの復号データ2の場合は、あらかじめ定められた検出範囲における‘0’の割合が53/56(=94.6%)であり、しきい値の90%以上であるので、送信側でパディングが挿入されている部分であると想定して、誤り検出ブロックにおける検出範囲のデータを‘0’置換器214において、全て‘0’に置換し、誤り検出器203に入力する。
【0080】
なお、本実施の形態例においても、先の実施の形態例と同様に、既知パターンはオール‘0’に限定されるものではない。更に、パディングはブロックの後半に挿入されている場合の例を示しているが、前半に挿入されている場合でも同じ効果を得ることができる。
【0081】
図21は、本発明の第8の実施の形態例における受信装置の構成例を示す。また、図22は本実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【0082】
誤り訂正復号器202から出力されたデータ(処理工程P1)は、先の実施の形態例と同様に、そのまま誤り検出器203に入力され誤りの有無を検出する(処理工程P2)。誤り検出結果がOKであった場合にはデータをそのまま出力する(処理工程P6)。
【0083】
誤り検出器203における誤り検出結果がNGであった場合(処理工程P3、N)に、‘0’の数検出器218において、誤り検出ブロック内のあらかじめ定められた検出範囲のデータにおける‘0’の数を検出する(処理工程P7−3)。検出される‘0’の数がしきい値以上である場合(処理工程P10、Y)には、‘0’置換器214において、検出範囲のデータを全て‘0’に置換し(処理工程P10−1)、誤り検出器03で再び誤り検出を行う(処理工程P5)。誤り検出結果がOKであれば、そのデータを出力する(処理工程P6)。
【0084】
ここで、本実施の形態例における検出範囲も、先の第7の実施の形態例と同様の考えで特定される。これにより誤り検出ブロックにパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0085】
図23は、‘0’の数検出器218における検出を説明する図である。この図では‘0’の数のしきい値を50とした場合の例を示している。‘0’の数の検出は誤り検出ブロック内のあらかじめ定められた検出範囲のデータについて行う。
【0086】
この図の例では誤り検出ブロックの後から56ビット分が検出範囲である。図23Aに示す復号データ1の場合は、‘0’の数が26であり、‘0’の数はしきい値以上にならない。したがって、復号データには何も変更が施されず、そのまま出力される。
【0087】
一方、図23Bに示す復号データ2の場合は、‘0’の数が53であり、しきい値の50を超えることが検出されるので、誤り検出ブロックにおける検出範囲のデータを‘0’置換器214において、全て‘0’に置換し、誤り検出器203に入力する。
【0088】
本実施の形態例では‘0’の数の検出をする際に検出範囲の途中でしきい値分の‘0’が検出された場合には、そこで検出を打ち切り、データの‘0’への置換に移ることができる。
【0089】
なお、本実施の形態例でも既知パターンはオール‘0’の場合の例を示しているが、既知パターンの内容はオール‘1'や’01‘交番パターンなど、パターンが一致していることを簡単に検出できるパターンであればパターンの内容には限定されない。
【0090】
また、パディングはブロックの後半に挿入されている場合の例を示しているが、前半に挿入されている場合でも同様の方法で同じ効果を得ることができる。
【0091】
図24は、本発明の第9の実施の形態例における処理のフローを示した図である。この実施の形態例の受信装置の構成例ブロック図は、図21に示す図8の実施の形態例と同様である。図25は、図24に示す第9の実施の形態例における‘0’の数検出器218における‘0’の数の検出方法を説明する図である。
【0092】
誤り訂正復号器202から出力されたデータ(処理工程P1)は、先の実施の形態例と同様に、そのまま誤り検出器203に入力され、誤りの有無を検出する(処理工程P2)。誤り検出結果がOKであった場合(処理工程P3、Y)にはデータをそのまま出力する(処理工程P6)。
【0093】
誤り検出器203における誤り検出結果がNGであった場合(処理工程P3−N)に、‘0’の数検出器218で、誤り検出ブロックを複数の検出範囲に区切り、各検出範囲において‘0’の数を検出する(処理工程P7−4)。
【0094】
全ての検出範囲において検出した‘0’の数がしきい値未満であれば(処理工程P11、Y)、何もせず出力する(処理工程P6)。検出した‘0’の数がしきい値以上になる検出範囲がある場合(処理工程P11、N)には、検出した‘0’の数がしきい値以上である検出範囲のデータを全て‘0’に置換し(処理工程P11−1)、再び誤り検出を行う(処理工程P5)。誤り検出結果がOKであれば、このデータを出力する(処理工程P6)。
【0095】
こうすることにより、誤り検出ブロックにパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0096】
更に図25に示すように、実施例として誤り検出ブロックを長さを12ビットの検出範囲に区切り、‘0’の検出しきい値を10としている。ただし、誤り検出ブロックの先頭では伝送情報が存在することが予想されるので、‘0’の数を検出する対象とはしていない。
【0097】
図25Aの復号データ1の場合は、‘0’の数がしきい値以上になる検出範囲が存在しないため、復号データには何も変更が施されず、そのまま出力される。
【0098】
一方、図25Bの復号データ2の場合は、後ろの5つの検出範囲で‘0’の数がしきい値の10以上であることが検出されるので、この5つの検出範囲のデータを全て‘0’に置換し、誤り検出器203に入力する。
【0099】
なお、本実施の形態例においても既知パターンをオール‘0’の場合として示しているが、既知パターンの内容はオール‘1’や‘01’交番パターンなど、パターンが一致していることを簡単に検出できるパターンであれば、検出するパターンの内容には限定されない。
また、パディングはブロックの後半に挿入されている場合の例を示しているが、前半に挿入されている場合でもほとんど同様の方法で同じ効果を得ることができる。
【0100】
図26は、本発明の第10の実施の形態例として、受信装置の構成例ブロック図である。図26の実施の形態例では、誤り訂正符号を用いて送受信が行われる場合に、受信側の誤り訂正復号器202−1において、復号の過程で既知パターン置換を行うことを特徴とするものである。
【0101】
トレリスを用いた符号の場合、ビタビ復号器のようにACS(Add Compare Select)処理をする際に、パディングと想定する部分に対応するビットでは、パスメトリックの比較結果によって生き残りパスを選択する。
【0102】
これに対し、本実施の形態例では誤り訂正復号器202−1において、パスメトリックの比較結果に関わらず、既知パターン(例えば、‘0’の連続)に従って選択するパスを選ぶ。
【0103】
図27、図28は、パスメトリックの例であり、時刻0〜8までが伝送情報であり、時刻8〜16までがオール‘0’のパディング、時刻16〜24までがCRCパリティビット、時刻24から27までが‘0’を3ビット連続したテールビットである。
【0104】
更に、太線で示したパスが生き残りパスであり、時刻11から19までの領域が本実施の形態例の処理に関わる部分である。パスメトリックの比較結果に関わらず、入ってくる2つのパスのうち常に上側のパスを選択している(時刻12から13,13〜14への遷移で上側のパスを選択する処理が起こっている)。
【0105】
また、パディングの部分と本発明の処理に関わる部分の区間が3ビットずれているのは、ビタビ復号において、選択した状態が復号結果に影響を与えるのは(拘束長−1)ビット分ずれるからである。
【0106】
かかる構成により、復号データの一部にパディングビットが挿入されており、且つパディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0107】
図29に本発明の第11の実施の形態例における受信装置の構成例を示す。この実施の形態例では、一旦誤り訂正復号を行った後、パディング部分の既知パターンへの置換を行う。図29ではパディングがオール‘0’の場合の例を示し、‘0’置換器14を有している。
【0108】
パディングがオール‘0’の場合は、ビタビ符号器に‘0’が(拘束長−1)ビット入力されると状態は0になるので、パディング戸想定される部分の先頭から(拘束長−1)ビットあとの時刻の生き残り状態を‘0’に設定する。
【0109】
更に、そのビットから前のビットを読み出し装置202-2で読み出し、誤り復号におけるバックトレースを再度行う。また、パディングと想定される部分の復号結果を‘0’に置換する。図31、図32に示した例も、伝送情報が8ビット、その後にパディングが8ビット挿入された場合である。パディング部分を‘0’に置換した後、パディングの区切り位置から(拘束長−1)ビットずれた位置、即ち時刻11における生き残り状態を‘0’に設定し、図29の読み出し装置202−2において、その時刻からバックトレースを行う。
【0110】
なお、バックトレースは誤り訂正復号器202−1が元々持っている機能であるので、図29の受信装置の修正構成例として、図30に示すように誤り訂正復号器202−1に時刻とその時刻における生き残り状態を与えて、誤り訂正復号器内で行うように構成することが可能である。
【0111】
これにより、復号データの一部にパディングビットが挿入されており、パディングビットのみに復号誤りが含まれている場合には、その誤りを取り除くことができる。
【0112】
(付記1)
送信側でブロック単位に分割され、分割された情報が所定のブロック長に満たないブロックがある場合、あるいは元の伝送情報長が所定のブロック長に満たない場合に、前記所定のブロック長に満たないブロックには、所定パターンのパディングが挿入されて送信される伝送情報の受信装置であって、
受信される伝送情報のブロックに対し、送信側で行なわれた誤り訂正符号化に対応する誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行なう誤り検出手段と 、前記挿入された所定パターンのパディングを既知パターンで置換える既 知パターン置換手段とを有し、
前記誤り検出手段により誤りが検出されるとき、前記既知パターン置換手段により、前記パディングを前記既知パターンで置換し、
更に、前記既知パターンで置換された伝送情報のブロックを前記誤り検出手段で再度誤り検出することを特徴とする受信装置。
【0113】
(付記2)付記1において、
前記既知パターン置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出されなくなるまで、置換する既知パターンの範囲を変えながら前記伝送情報の既知パターンの置換を行うことを特徴とする受信装置。
【0114】
(付記3)付記1、2のいずれかにおいて、
前記送信側で挿入されたパディングの位置情報を上位レイヤ情報伝送手段から得ることを特徴とする受信装置。
【0115】
(付記4)付記1において、
前記既知パターン置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出される時、前記ブロックにおける所定パターンの連続する数を閾値と比較し、
前記所定パターンの連続する数が閾値を越える時、それ以降のデータ領域を全て前記既知パターンに置換することを特徴とする受信装置。
【0116】
(付記5)付記1において、
前記既知パターン置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出される時、前記ブロックの所定の検出範囲における所定パターンの発生個数の割合を閾値と比較し、
所定パターンの発生個数の割合が前記閾値を越える時、それ以降のデータ領域を全て前記既知パターンに置換することを特徴とする受信装置。
【0117】
(付記6)付記1において、
前記既知パターン置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出される時、前記ブロックの所定の検出範囲における所定パターンの数を閾値と比較し、
前記所定パターンの数が閾値を越える時、それ以降のデータ領域を全て前記既知パターンに置換することを特徴とする受信装置。
【0118】
(付記7)付記1〜6の何れかにおいて、
前記所定パターンが‘0’ビットであることを特長とする受信装置。
【0119】
(付記8)付記4において、
前記所定パターンの連続する数を検出する範囲を設定し、前記閾値を越える所定パターンの連続する数を有する範囲のみを前記既知パターンに置換することを特徴とする受信装置。
【0120】
(付記9)付記5において、
前記所定パターンの発生個数の割合を検出する範囲を設定し、前記閾値を越える所定パターンの発生個数の割合を有する範囲のみを前記既知パターンに置換することを特徴とする受信装置。
【0121】
(付記10)付記6において、
前記所定パターンの発生個数を検出する範囲を設定し、前記閾値を越える所定パターンの発生個数を有する範囲のみを前記既知パターンに置換することを特徴とする受信装置。
【0122】
(付記11)付記1において、
前記既知パターン置換手段による既知パターンへの置換を、前記誤り訂正復号化を行う手段による誤り訂正復号化の過程で行うことを特徴とする受信装置。
【0123】
(付記12)付記11において、
前記所定パターンのパディングがトレリスを用いて符号化されている時、前記誤り訂正復号化を行う手段による誤り訂正復号化の過程で、前記既知パターンの場合に想定されるビタビ復号途中での生き残り状態を設定しておき、再度バックトレースを行うことを特徴とする受信装置。
【0124】
(付記13)
送信側で送信信号がブロック単位に分割され、所定のパターンのパディングが挿入されて送信される伝送情報を受信する受信装置であって、
受信される伝送情報のブロックに対し、送信側で行なわれた誤り訂正符号化に対応する誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行なう誤り検出手段と 、
前記誤り検出手段により誤りが検出される場合、前記所定パターンとの相関によりパディング挿入位置を検出し、既知パターンに置き換える置換手段と
を有することを特徴とする受信装置。
【0125】
(付記14)
送信側で送信信号に所定パターンの挿入、誤り検出ビット付加、誤り訂正符号化が行なわれた伝送情報を受信する受信装置であって、
受信される伝送情報に対し、誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行う誤り検出手段と、
前記誤り検出手段により誤りが検出される場合、前記所定パターンとの相関により前期挿入位置を検出し、既知パターンに置き換える置換手段と
を有することを特徴とする受信装置。
【0126】
(付記15)
送信側で送信信号がブロック単位に分割され、所定のパターンのパディングが挿入されて送信される伝送情報を受信する受信装置であって、
受信される伝送情報のブロックに対し、送信側で行なわれた誤り訂正符号化に対応する誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行う手段と、
前記誤り検出手段により、前記誤り訂正復号化を行う手段の出力に誤りが検出される場合に、予め定められた範囲の少なくとも一部を既知パターンに置き換える置換手段とを有し、
前記誤り検出手段では、前記置換手段の出力について誤り検出を行うことを特徴とする受信装置。
【0127】
(付記16)
送信側で送信信号に所定パターンの挿入、誤り検出ビット付加、誤り訂正符号化が行なわれた伝送情報を受信する受信装置であって、
受信される伝送情報に対し、誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行う誤り検出手段と、
前記誤り検出手段により前記誤り訂正符号化を行う手段の出力に誤りが検出される場合に、予め定められた範囲の少なくも一部を既知パターンに置き換える置換手段とを有し、
前記誤り検出手段は、前記置換手段の出力について誤り検出を行なうことを特徴とする受信装置。
【0128】
【発明の効果】
上記の図面に従い実施の形態例を説明したように、本発明によりパディングの部分のみに誤りが発生した場合に、伝送情報に誤りが発生していないにもかかわらず、誤り検出の結果がNGになる場合を減らすことができる。これにより、再送発生や接続率の劣化を防ぎ、通信システムの伝送路における輻輳を回避することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルデータ列の例(その1)を示す図である。
【図2】デジタルデータ列の例(その2)を示す図である。
【図3】従来の技術における送信装置の構成を示す図である。
【図4】従来の技術における受信装置の構成を示す図である。
【図5】図3における伝送情報の処理に対応したデータの変化を示す図である。
【図6】本発明を適用する受信装置の第1の実施の形態例ブロック図を示す図である。
【図7】本発明を適用する受信装置の第2の実施の形態例ブロック図を示す図である。
【図8】本発明を適用する受信装置の第3の実施の形態例ブロック図を示す図である。
【図9】本実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態例における受信装置の構成を示す図である。
【図11】図10の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【図12】置換範囲設定部205における複数の置換範囲を説明する図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態例の受信装置の構成を示すブロック図である。
【図14】図13の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態例における受信装置の構成を示す図である。
【図16】図15の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【図17】図15の実施の形態例における、連続‘0’検出器216による連続する‘0’の検索の説明図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態例における受信装置の構成を示す図である。
【図19】図18の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【図20】図18の実施の形態例における‘0’割合検出器217における‘0’の割合の検出を説明する図である。
【図21】本発明の第8の実施の形態例における受信装置の構成例を示す図である。
【図22】図21の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【図23】図21における‘0’の数検出器14における検出を説明する図である。
【図24】本発明の第9の実施の形態例における処理のフローを示した図である。
【図25】図24に示す実施の形態例における‘0’の数検出器218における‘0’の数の検出方法を説明する図である。
【図26】本発明の第10の実施の形態例として、受信装置の構成例ブロック図である。
【図27】図26におけるパディングがオール‘0’の場合のパス選択処理を示す図(その1)である。
【図28】図26におけるパディングがオール‘0’の場合のパス選択処理を示す図(その2)である。
【図29】本発明の第11の実施の形態例における受信装置の構成例を示す図である。
【図30】図30の受信装置の修正構成例を示す図である。
【図31】図29、図30におけるパディングがオール‘0’の場合のパス選択処理を示す図(その1)である。
【図32】図29、図30におけるパディングがオール‘0’の場合のパス選択処理を示す図(その2)である。
【符号の説明】
200 受信器
201 復調器
202 誤り訂正復号器
203 誤り検出器
204 既知パターン置換器
Claims (7)
- 送信側でブロック単位に分割され、分割された情報が所定のブロック長に満たないブロックがある場合、あるいは元の伝送情報長が所定のブロック長に満たない場合に、前記所定のブロック長に満たないブロックには、所定パターンのパディングが挿入されて送信される伝送情報の受信装置であって、
受信される伝送情報のブロックに対し、送信側で行なわれた誤り訂正符号化に対応する誤り訂正復号化を行う手段と、
前記誤り訂正復号化を行う手段の出力の誤り検出を行なう誤り検出手段と、
該出力の内、前記受信装置において予め設定された所定範囲が所定パターンに従うように置き換えを行う置換手段とを有し、
前記誤り検出手段により誤りが検出された場合に、前記置換手段により、置換えが行われたブロックについて前記誤り検出手段で再度誤り検出を行なう、
ことを特徴とする受信装置。 - 請求項1において、
前記置換手段は、前記誤り検出手段により誤りが検出されなくなるまで、前記置換えを行う対象の前記所定範囲を変えることを特徴とする受信装置。 - 請求項1において、
前記予め設定された所定範囲は、複数の所定範囲の候補に含まれる1つの所定範囲であり、前記誤り検出手段でおこなわれた再度の誤り検出により誤りが検出された場合は、前記置換手段は、該複数の所定範囲の候補に含まれる他の1つの所定範囲が前記所定パターンに従うように置換えを行い、前記誤り検出手段による更なる誤り検出に供する、
ことを特徴とする受信装置。 - 請求項1において、
前記置換手段による置換を、前記誤り訂正復号化を行う手段による誤り訂正復号化の過程で行うことを特徴とする受信装置。 - 請求項4において、
前記所定パターンのパディングがトレリスを用いて符号化されている時、前記誤り訂正復号化を行う手段による誤り訂正復号化の過程で、前記所定パターンの場合に想定されるビタビ復号途中での生き残り状態を設定しておき、再度バックトレースを行うことを特徴とする受信装置。 - 所定のパターンに従うパディングが付加され、誤り検出符号化、誤り訂正符号化されたデータを受信する受信装置において、
受信データについて誤り訂正復号化処理を行い、復号データを出力する誤り訂正復号化手段と、
該復号データについて誤り検出を行う誤り検出手段と、
該誤り検出手段により誤りが検出された場合に、前記復号データについて該受信装置において予め設定された所定範囲が前記所定パターンに従うようにデータの置き換えを行う置換手段と、
を備え、前記誤り検出手段は、該置換えが行われたデータについて更に誤り検出を行い、前記復号データ中において、前記パディングが占める範囲は可変である、
ことを特徴とする受信装置。 - 所定のパターンに従うパディングが付加され、誤り検出符号化、誤り訂正符号化されたデータを受信する受信装置におけるデータ処理方法において、
受信データについて誤り訂正復号化処理を行い、復号データを出力し、
該復号データについて誤り検出を行い、
該誤りが検出された場合に、前記復号データについて該受信装置において予め設定された所定範囲が前記所定パターンに従うようにデータの置き換えを行い、
該置換えが行われたデータについて更に誤り検出を行い、前記復号データ中において、前記パディングが占める範囲は可変である、
ことを特徴とする受信装置におけるデータ処理方法。
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