JP4188769B2 - 送信方法および装置ならびに受信方法および装置およびこれらを利用した通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は送信技術ならびに受信技術に関する。特に、データの伝送速度を向上させ、さらにデータの伝送品質も向上させる送信方法および装置ならびに受信方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル無線通信システムにおいて、データの伝送速度を向上させるひとつの手段は、変調多値数の増加であり、例えば、QPSK(QuadraturePhase Shift Keying)から多値直交変調方式の16QAM(Quadrature Amplitud Modulation)や64QAMにすれば、データの伝送速度はそれぞれ2倍と3倍増加する。一方、変調多値数が増加すれば、一般的に雑音等に対してデータが誤りやすくなる、すなわちデータの伝送品質が低くなる傾向にある。データの伝送品質を向上させるための手段として、誤り訂正があるが、その反面、誤り訂正で付加されるビットによって、データの伝送速度を低下させる。データの伝送速度と伝送品質のトレードオフを図り、両者を共にある程度向上させる手段に、多値変調方式の一部のビットに対して誤り訂正を行い、残りのビットは誤り訂正を行わない伝送方法がある。
【0003】
例えば、16QAMではひとつの情報シンボルあたり4ビットのデータを伝送するが、そのうちの2ビットに誤り訂正を行い、残りの2ビットは誤り訂正を行わない。図9は、このような手段によって配置した16QAMのコンスタレーションを示す。図9において、○で示したシンボルは下位2ビットが「00」のシンボルであり、△で示したシンボルは「11」のシンボルであり、□で示したシンボルは「01」のシンボルであり、◎で示したシンボルは「10」のシンボルである。このような配置により、下位2ビットのみが異なるシンボル間の符号間距離は短く、一方上位2ビットのみが異なるシンボル間の符号間距離が長くなっている。そこで、誤り訂正を行ったビットを下位2ビットに配置し、誤り訂正を行っていないビットを上位2ビットに配置すれば、上位2ビットは誤り訂正されないが、符号間距離が大きくなって誤り耐性が強くなる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−326713号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
誤り訂正を行っていないビットは、伝送品質を高めるため、符号間距離が大きくなるようにコンスタレーション上で配置されているが、さらに伝送品質を高めるためには、誤り訂正を行っていないビットにも誤り訂正を行う必要がある。しかし、伝送速度を考慮すれば、既に誤り訂正を行っているビットより冗長度が小さくなるような誤り訂正、一般的にはより誤り訂正能力の小さい誤り訂正の方が望ましい。また、新たな誤り訂正の付加によって送信側の処理が増加するが、さらに受信側では、一般的に受信信号を軟判定したビット数の多い信号にもとづいて復調するため、送信側よりも処理量の増加が大きい。そのため、受信側での処理を低減する必要がある。
【0006】
本発明者はこうした状況を認識して、本発明をなしたものであり、その目的は、高い伝送速度と伝送品質を実現しながら、処理量の増加を抑えた送信方法および装置ならびに受信方法および装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、送信装置である。この装置は、処理対象の原情報信号を第1情報信号と第2情報信号に分割する分割部と、第1情報信号から第1冗長信号を生成する第1冗長信号生成部と、第1情報信号と第2情報信号から第2冗長信号を生成する第2冗長信号生成部と、第2情報信号と生成した第2冗長信号を畳み込み符号化する畳み込み符号化部と、ひとつの情報シンボルの一部に第1情報信号と生成した第1冗長信号を配置し、ひとつの情報シンボルの残りの部分に畳み込み符号化した信号を配置した形で変調する変調部とを含む。
【0008】
以上の装置により、第1情報信号に第1冗長信号をあわせてひとつの情報シンボルに配置するため、誤りの検出が容易になり、さらに第2冗長信号を第2情報信号と共に畳み込み符号化するため、第1情報信号の伝送効率を低下させずに、誤り訂正能力の向上が可能になる。
【0009】
第1冗長信号生成部は、第1情報信号のうちの所定の周期を有した信号の偶奇性にもとづいて、第1冗長信号を生成し、第2冗長信号生成部は、第1情報信号と第2情報信号から巡回符号方式によって、第2冗長信号を生成してもよい。
「所定の周期」は、受信側が認識できればよく、必ずしも一定の周期でなくてもよい。
【0010】
本発明の別の態様は、受信装置である。この装置は、畳み込み符号化された信号と、ブロック符号化された非畳み込み符号化の信号を含んだ信号を入力する入力部と、入力した信号のうち、畳み込み符号化された信号を最尤復号して、第2情報信号を導出する最尤復号部と、導出した第2情報信号にもとづいて、入力した信号から非畳み込み符号化の信号を推定する推定部と、入力した信号を硬判定する硬判定部と、推定した非畳み込み符号化の信号に対する硬判定した信号の誤りの程度を計算する誤り計算部と、計算した誤りの程度に応じて、推定した非畳み込み符号化の信号をブロック復号して、第1情報信号を導出するブロック復号部と、導出した第2情報信号と導出した第1情報信号をもとにした原情報信号を出力する出力部とを含む。
【0011】
「誤りの程度」には、誤り率、誤り数、誤差などが含まれ、誤りが多い場合と少ない場合が区別できるものであればよい。
以上の装置により、誤りの程度に応じてブロック復号を実行するため、処理量の削減が可能になる。
【0012】
ブロック復号部は、予め第1のしきい値と第1のしきい値より大きい第2のしきい値を備え、計算した誤りの程度が、第1のしきい値以上でかつ第2のしきい値以下であれば、推定した非畳み込み符号化の情報信号をブロック復号して、第1情報信号を導出してもよい。
「以上」や「以下」は、「より上」や「より下」であってもよい。
【0013】
導出した第2情報信号には巡回冗長信号が統合され、推定した非畳み込み符号化の信号にはパリティ冗長信号が統合されており、ブロック復号部は、巡回冗長信号によって、推定した非畳み込み符号化の信号と導出した第2情報信号をもとにした合成信号を巡回冗長検査する巡回冗長検査部と、巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在する場合に、パリティ冗長信号によって、推定した非畳み込み符号化の信号をパリティ検査するパリティ検査部と、パリティ検査した非畳み込み符号化の信号に誤りが存在する場合に、推定した非畳み込み符号化の信号のうち、所定の信号を反転させる反転部とを含み、反転部は、巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在しなくなるまで、推定した非畳み込み符号化の信号のうちの反転させる信号を繰返し変更して、巡回冗長検査部とパリティ検査部の処理が再度行われてもよい。
【0014】
「反転させる信号を繰返し変更」について、変更する順番は任意のものでかまわず、結果的に誤った信号が検出できればよく、あるいは検出できない場合にすべての信号を反転して巡回冗長検査部とパリティ検査部の処理が行われればよい。
【0015】
巡回冗長検査部で、巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在し、パリティ検査部で、パリティ検査した非畳み込み符号化の信号に誤りが存在しない場合、反転部は、推定した非畳み込み符号化の信号のうちの所定の信号を反転させずに、推定した非畳み込み符号化の信号から第1情報信号を導出してもよい。
【0016】
本発明のさらに別の態様も、受信装置である。この装置は、巡回冗長信号を含んだ畳み込み符号化された信号と、パリティ冗長信号を含んだ非畳み込み符号化の信号を組み合わせた信号を入力する入力部と、入力した信号のうち、畳み込み符号化された信号を最尤復号して、第2情報信号を導出する最尤復号部と、導出した第2情報信号にもとづいて、入力した信号から非畳み込み符号化の信号を推定する推定部と、巡回冗長信号によって、推定した非畳み込み符号化の信号と導出した第2情報信号をもとにした合成信号を巡回冗長検査する巡回冗長検査部と、巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在する場合に、パリティ冗長信号によって、推定した非畳み込み符号化の信号をパリティ検査するパリティ検査部と、パリティ検査した非畳み込み符号化の信号に誤りが存在する場合に、巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在しなくなるまで、推定した非畳み込み符号化の信号のうち、所定の信号を反転させる反転部と、推定した非畳み込み符号化の信号から第1情報信号を導出し、導出した第2情報信号と当該第1情報信号をもとにした原情報信号を出力する出力部とを含む。
【0017】
本発明のさらに別の態様は、通信システムである。この通信システムは、送信装置と、送信装置からの信号を入力する受信装置を含む。この通信システムにおいて、送信装置は、処理対象の原情報信号を第1情報信号と第2情報信号に分割し、第1情報信号から冗長信号を生成するともに、ひとつの情報シンボルの一部に第1情報信号と生成した冗長信号を配置し、ひとつの情報シンボルの残りの部分に第2情報信号を畳み込み符号化した信号を配置した形で送信し、受信装置は、畳み込み符号化された信号を最尤復号して、第2情報信号を導出し、導出した第2情報信号をもとに入力した信号から推定した非畳み込み符号化の信号に対して、入力した信号を硬判定した信号の誤りの程度を計算し、計算した誤りの程度に応じて、推定した非畳み込み符号化の信号に含まれた冗長信号を処理し、推定した非畳み込み符号化の信号から第1情報信号を導出する。
【0018】
本発明のさらに別の態様は、送信方法である。この方法は、処理対象の原情報信号を第1情報信号と第2情報信号に分割し、第1情報信号から第1冗長信号を生成するとともに、第1情報信号と第2情報信号から第2冗長信号を生成し、第2情報信号と生成した第2冗長信号を畳み込み符号化し、ひとつの情報シンボルの一部に第1情報信号と生成した第1冗長信号を配置し、ひとつの情報シンボルの残りの部分に畳み込み符号化した信号を配置した形で送信する。
【0019】
本発明のさらに別の態様は、受信方法である。この方法は、第1情報信号および冗長信号を含んだ非畳み込み符号化の信号と、畳み込み符号化された信号とを入力し、畳み込み符号化された信号を最尤復号して、第2情報信号を導出し、導出した第2情報信号をもとに入力した信号から推定した非畳み込み符号化の信号に対して、入力した信号を硬判定した信号の誤りの程度を計算し、冗長信号の処理に先立って計算した誤りの程度に応じた処理方法を決定し、当該処理方法に応じて推定した非畳み込み符号化の信号から第1情報信号を導出する。
【0020】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1は、16QAMの変調方式を使用し、かつひとつの情報シンボルに含まれた4ビットのうち2ビットを畳み込み符号化した信号を送受信する送信装置と受信装置に関する。本実施の形態に係る送信装置は、送信すべき原情報信号を最終的に畳み込み符号化しない第1情報信号と、畳み込み符号化する第2情報信号に分割し、第1情報信号の伝送誤りを検出するために、第1情報信号からパリティビットを生成する。一方、第1情報信号の伝送誤り耐性を高くするために、第1情報信号と第2情報信号をCRC(Cyclic Redundancy Check)符号化して、CRCビットを生成する。第1情報信号の伝送効率を低下させず、かつCRC符号化による誤り訂正能力を高くするために、CRCビットを第2情報信号に付加して、畳み込み符号化する。このように畳み込み符号化した信号(以下、「畳み込み符号化信号」という)と畳み込み符号化しない信号(以下、「非畳み込み符号化信号」という)をひとつの情報シンボルに配置して送信する。
【0022】
本実施の形態に係る受信装置は、受信信号をビタビ復号して、第2情報信号とCRCビットを導出すると共に、非畳み込み符号化信号を推定する。また、受信信号を硬判定し、推定した非畳み込み符号化信号に対する硬判定した受信信号の誤り率を計算して、受信信号の品質を推定する。誤り率が第1のしきい値より小さければ、誤りの影響はほとんど無視できるため、非畳み込み符号化信号からパリティビットを除去して第1情報信号を導出する。また、第1のしきい値より大きな第2のしきい値も設けられており、誤り率が第2のしきい値以上であれば、CRCビットによる誤り訂正もできないため、非畳み込み符号化信号をCRC復号処理しない。そのため、誤り率が第1のしきい値以上で第2のしきい値より小さい場合のみ、非畳み込み符号化信号からCRCビットとパリティビットを使用して第1情報信号を導出し、処理量の低減を図る。
【0023】
図1は、実施の形態1に係る送信装置100の構成を示す。送信装置100は、分割部10、パリティビット付加部12、CRCビット付加部14、速度変換部16、畳み込み符号部18、変調部20、無線部22、送信用アンテナ26、制御部24を含む。
【0024】
分割部10は、送信すべき原情報信号を第1情報信号と第2情報信号に分割する。第1情報信号と第2情報信号の割合は、畳み込み符号化の符号化率等に応じて決定される。
【0025】
パリティビット付加部12は、第1情報信号を所定のビット数単位で構成されるブロックに分け、各ブロックの偶奇性が予め定めた偶数あるいは奇数になるようにパリティビットを生成する。さらに、第1情報信号にパリティビットを付加した非畳み込み符号化信号を出力する。
【0026】
CRCビット付加部14は、巡回符号方式であるCRC符号化によって、第1情報信号と第2情報信号からCRCビットを生成する。さらに、第2情報符号にCRCビットを付加して出力する。
【0027】
速度変換部16は、パリティビット付加部12の出力信号とCRCビット付加部14の出力信号の速度を変換する。すなわち、第1情報信号と第2情報信号には、パリティビットとCRCビットがそれぞれ付加されて、第1情報信号と第2情報信号自体の伝送速度が低下しているため、伝送速度を増加させる。
【0028】
畳み込み符号部18は、第2情報符号とCRCビットを組み合わせた信号を畳み込み符号化して、畳み込み符号化信号を生成する。畳み込み符号化の符号化率は任意のものとする。
【0029】
変調部20は、畳み込み符号化信号と非畳み込み符号化信号を16QAMにマッピングして変調する。16QAMの情報シンボルにおける畳み込み符号化信号と非畳み込み符号化信号の配置は、図9に示したとおりであり、上位2ビットに非畳み込み符号化信号を配置し、下位2ビットに畳み込み符号化信号を配置する。
【0030】
無線部22は、16QAM変調した信号を無線周波数の信号に周波数変換し、さらに増幅して送信用アンテナ26から出力する。
制御部24は、送信装置100のタイミングの制御と制御信号の生成等を行う。
【0031】
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0032】
図2は、実施の形態1に係る受信装置110の構成を示す。受信装置110は、受信用アンテナ30、無線部32、軟判定部34、領域判定部36、シフトレジスタ38、非畳み込み信号推定部40、畳み込み信号処理部42、統合部44、硬判定部46、比較部48、冗長信号除去部50、ブロック復号部52、選択部54、制御部56を含む。また、畳み込み信号処理部42は、ビタビ復号部58、再符号化部60を含み、ブロック復号部52は、CRC照合部62、パリティ照合部64、ビット反転部66を含む。
【0033】
無線部32は、受信用アンテナ30で受信した無線周波数の信号をベースバンドの信号に周波数変換、復調処理する。
軟判定部34は、ベースバンドの受信信号を軟判定して、ディジタル信号に変換する(以下、軟判定されたベースバンドの受信信号を「ディジタル受信信号」という)。なお、軟判定のビット数は、任意でよい。
【0034】
ビタビ復号部58は、ディジタル受信信号をビタビ復号して、第2情報符号とCRCビットを組み合わせた信号を導出する。すなわち、畳み込み符号化された信号は、図9に示したごとく、ひとつの情報シンボルの中の下位2ビットのみに配置されているため、ディジタル受信信号からビタビ復号によって、下位2ビットの信号が導出される。そのため、上位2ビットの信号に関しては不確定性を有しており、次のとおり処理する。ビタビ復号では、パスメトリックを比較して、最も確からしい情報信号、ここでは第2情報符号とCRCビットを組み合わせた信号を推定するが、このようなパスメトリックは、それまでのパスメトリックにブランチメトリックを加算して更新される。
【0035】
16QAMで配置される4ビットの信号のうち、下位2ビットが「00」となる信号には、「0000」、「0100」、「1000」、「1100」があり、それぞれ16進数で「0」、「4」、「8」、「C」と示される。これらは、図9の○印で示された信号にそれぞれ相当する。ブランチメトリックは、ディジタル受信信号と○印で示された信号との差分によって計算されるので、○印に対して4種類のブランチメトリックが計算される。なお、それまでのパスメトリックは、共通であるため、更新されたパスメトリック間の差は、そのまま4種類のブランチメトリック間の差になり、その大小関係は逆転しない。つまり、ブランチメトリックを求める際に、4種類のブランチメトリックの中から最も値の小さいブランチメトリックの値のみを考慮して、残りは無視すればよい。これを別の言い方で表現すれば、図9の中で、もっともディジタル受信信号に近接した○印のひとつだけを選択して、ブランチメトリックを計算する。このように選択されたひとつの○印の信号を代表信号と呼ぶ。
【0036】
再符号化部60は、ビタビ復号部58でビタビ復号された第2情報符号とCRCビットを組み合わせた信号を再び畳み込み符号化する。
領域判定部36は、16QAMにおけるひとつの情報シンボルの4ビットのうち、非畳み込み符号化信号に対応した上位2ビットの信号と下位2ビットの信号を関連付ける。図3に領域判定部36の出力とディジタル受信信号の位置関係を示す。この場合、9つの領域があり、それぞれ4ビットの値を割当てている。さらに、それぞれの領域意は、9通りの代表信号の組と1対1で対応している。例えば、ディジタル受信信号の位置が×印の場合、領域判定部36の出力は(0010)であり、これは代表信号の組(9、C,6,3)に対応する。すなわち、ディジタル受信信号がどの領域にあるかを判定し、その領域を判定するビットを出力する。
【0037】
シフトレジスタ38は、領域判定部36から出力された領域を判定するビットを、ビタビ復号部58と再符号化部60の処理時間に相当した期間遅延させる。
非畳み込み信号推定部40は、再符号化部60から出力された下位2ビットの信号をもとに、領域を判定するビットに含まれた4つの代表信号からひとつを選択して、上位2ビットの信号、すなわち非畳み込み符号化信号を推定する。例えば、領域を判定するビットが(0010)であり、下位2ビットの信号が(10)ならば、上位2ビットを(00)と特定できる。
【0038】
硬判定部46は、ベースバンドの受信信号を硬判定し、直交座標系での4つの象限のいずれかにベースバンドの受信信号を割当てる。
比較部48は、非畳み込み信号推定部40で推定した非畳み込み符号化信号に対する硬判定部46で硬判定した信号の誤り率を計算する。これを詳細に説明するために、図4において、比較部48での誤りの検出原理を示す。ここでは、説明の容易化のために、16QAMにおけるひとつの情報シンボルのうち、下位2ビットが「11」である△印の信号のみを示した。図中の丸印がディジタル受信信号であり、これを硬判定部46で硬判定すれば、第1象限に属するため「F」と判定される。一方、非畳み込み信号推定部40で推定した非畳み込み符号化信号では、最も距離の近い「3」と判定される。
【0039】
すなわち、両者の値が異なるため、この場合は誤りと判定される。領域判定部36で詳細な領域でディジタル受信信号を判定し、さらに下位2ビットはビタビ復号した信号を使用した非畳み込み符号化信号は、単に硬判定したのみの信号よりも正確である。すなわち、推定した非畳み込み符号化信号は硬判定した信号に対して参照信号とみなせ、硬判定したのみの信号が推定した非畳み込み符号化信号と同一になるような環境では推定した非畳み込み符号化自体に誤りはないと予想できるため、このふたつの信号をもとに、実際の復号を実行する前に、受信信号の品質を推定できる。
【0040】
図5は、比較部48で誤り率を判定するデータの構造を示す。「誤り率」は、前述のとおりの判定を複数のシンボルに対して実行し、その結果から計算された誤り率である。「選択」とは、誤り率に対応した非畳み込み符号化信号の処理内容である。ここでは、ふたつの設定されるしきい値のうち、値が小さい方を第1しきい値とし、値が大きい方を第2しきい値とする。図5では、第2しきい値を0.1に、第1しきい値を0.001に設定する。誤り率が第2しきい値以上で、第1しきい値より下、ここでは「0.1以上」と「0.001より下」では、CRCビットをもとにしたブロック復号を実行しない。前者では、ブロック復号で誤り訂正ができないほど非畳み込み符号化信号が誤っているためであり、後者では、ブロック復号をしなくても影響がないほどの誤りしかないためである。誤り率が第2しきい値より下で、第1しきい値以上、ここでは「0.1より下で、0.001以上」では、ブロック復号による効果が得られるため、ブロック復号する。
【0041】
図1に戻る。統合部44は、非畳み込み信号推定部40で導出した非畳み込み符号化信号、すなわち第1情報信号とパリティビットと、ビタビ復号部58で導出した第2情報信号とCRCビットを統合する。
【0042】
CRC照合部62は、CRCビットをもとに、導出した第1情報信号と第2情報信号を巡回冗長検査する。誤りがなければ、後述する選択部54に導出した第1情報信号と第2情報信号を出力するが、誤りがあれば、導出した第2情報信号とパリティビットをパリティ照合部64に出力する。
【0043】
パリティ照合部64は、パリティビットをもとに、導出した第2情報信号の偶奇性を検査する。誤っていれば、導出した第2情報信号とパリティビットをビット反転部66に出力する。
【0044】
ビット反転部66は、導出した第2情報信号をパリティビット挿入のブロックに分割して、そのうちのひとつのブロックにおける所定のビットの値を反転させる。所定のビットの値を反転させた第2情報信号(以下、「反転第2情報信号」という)の偶奇性が再び検査され、巡回符号検査に誤りがなくなるまで反転させるビットを変更して反転第2情報信号が生成され続ける。その際、反転させるビットはひとつのブロック内の最初のビットから最後のビットに変更していく。さらに、ひとつのブロックが終了すると、次のブロックで同一の処理を行う。
【0045】
冗長信号除去部50は、導出した第1情報信号、第2情報信号、CRCビット、パリティビットを統合した信号からCRCビット、パリティビットを除去する。比較部48での誤り率の判定によって、ブロック復号を実行しない場合に、冗長信号除去部50からの信号が最終的に出力される。なお、このような処理が可能な理由は、第1情報信号と第2情報信号に対して畳み込み符号化ではなく、CRC符号化に例示されるブロック符号化がなされているためである。
【0046】
選択部54は、比較部48での誤り率の判定に応じて、出力信号を切り替える。図5の場合では、誤り率が「0.1以上」と「0.001より下」の場合、選択部54は、冗長信号除去部50からの第1情報信号と第2情報信号を出力する。また、誤り率が「0.1より下で、0.001以上」の場合、選択部54は、ブロック復号部52からの第1情報信号と第2情報信号を出力する。
制御部56は、受信装置110のタイミングの制御と制御信号の生成等を行う。
【0047】
図6(a)−(l)は、送信装置100と受信装置110で処理されるデータを示す。図中の「P1」等は、図1と図2に示された「P1」等に対応し、ここでは、「P1」等でのデータ構成を示す。なお、P1からP6までが、送信装置100に示され、P7からP12が、受信装置110に示されている。図6(a)は、P1でのデータであり、第2情報信号を示す。図6(b)は、P2でのデータであり、第1情報信号を示す。図6(c)は、P3のデータであり、第1情報信号のブロック「b1、b2、b3」にパリティビット「p1」が付加され、それらが繰り返し配置されている。図6(d)は、P4のデータであり、第2情報信号「a1、a2、・・・、am」にCRCビット「C1、・・・、Ci」が付加されている。図6(e)は、P5のデータであり、畳み込み符号化信号である。図6(f)は、P6のデータであり、16QAMにマッピングされている。
【0048】
図6(g)は、P7のデータであり、軟判定されている。なお、軟判定部34から領域判定部36への信号線と軟判定部34からビタビ復号部58への信号線は、同一の信号が伝送されるため、共にP7とした。図6(h)は、P8のデータであり、ビタビ復号によって導出した第2情報信号とCRCビットが配置されている。図6(i)は、P9のデータであり、畳み込み符号化信号である。図6(j)は、P10のデータであり、推定された非畳み込み符号化信号として、第1情報信号とパリティ信号が配置されている。図6(k)は、P11のデータであり、導出した第1情報信号、第2情報信号、CRCビット、パリティビットが配置されている。なお、統合部44から冗長信号除去部50への信号線と統合部44からCRC照合部62への信号線は、同一の信号が伝送されるため、共にP11とした。図6(l)は、P12のデータであり、導出した第1情報信号、パリティビットが配置されている。
【0049】
図7は、受信装置110の復号手順を示すフローチャートである。比較部48は、誤り率が第1しきい値以上であり(S10のY)、誤り率が第2しきい値より下であって(S12のY)、CRC照合部62は、CRC誤りがあれば(S14のY)、ブロック復号部52は、エラー数Eを0に設定して、パリティ符号の対象とするブロック番号Nを1に設定する(S16)。パリティ照合部64は、Nブロックにパリティ誤りがあれば(S18のY)、データ番号Dを1に設定する(S20)。ビット反転部66は、NブロックのデータDのビットを反転する(S22)。それにもかかわらず、Nブロックにパリティ誤りがあれば(S24のY)、NブロックのデータDのビットを反転し(S26)、Dが、最大値Dmaxでなければ(S28のN)、Dに1を加算し(S30)、ステップ22以降の処理を繰り返す。Dが、最大値Dmaxになれば(S28のY)、Eに1加算する(S32)。
【0050】
なお、データDのビットを反転した結果、Nブロックにパリティ誤りがなくなれば(S24のN)、ステップ26からステップ32までの処理をスキップする。Nが最大値Nmaxでなければ(S34のN)、Nに1を加算し(S36)、ステップ18以降の処理を繰り返す。Nが最大値Nmaxになり(S34のY)、Eが最大値Emaxであれば(S38のY)、制御部56は、フレームの削除を決定し、再送を指示する(S40)。一方、Eが最大値Emaxでなければ(S38のY)、そのまま処理を終了する。また、誤り率が第1しきい値以上でない場合(S10のN)、CRC誤りがない場合(S14のN)、そのまま処理を終了する。さらに、誤り率が第2しきい値より下でない場合(S12のN)、フレームを削除し、再送を指示する(S40)。なお、ここでは、CRC誤りがあり、かつパリティ誤りがある場合に、所定のビットを反転させてパリティ誤りがなければ(S14のN)、CRC誤りもないと推定して処理を実行したが、パリティ誤りがなくなった後さらに、CRC誤りの有無を検出してもよい。
【0051】
以上の構成による送信装置100と受信装置110の動作を説明する。分割部10は、原情報信号を第1情報信号と第2情報信号に分割する。パリティビット付加部12は、第1情報信号からパリティビットを生成し、それらを組み合わせて非畳み込み符号化信号とする。CRCビット付加部14は、第1情報信号と第2情報信号からCRCビットを生成する。畳み込み符号部18が、第2情報信号とCRCビットを組み合わせて畳み込み符号化して畳み込み符号化信号を生成する。変調部20は、畳み込み符号化信号と非畳み込み符号化信号を16QAMにマッピングして、送信信号を生成する。無線部22は、送信信号を無線周波数に変換して、送信用アンテナ26から送信する。
【0052】
無線部32は、受信用アンテナ30が受信した信号をベースバンドに周波数変換し、軟判定部34がベースバンドの受信信号を軟判定してディジタル受信信号を生成する。ビタビ復号部58は、ディジタル受信信号をビタビ復号し、第2情報信号とCRCビットを導出する。領域判定部36、非畳み込み信号推定部40は、再符号化部60で生成された畳み込み符号化信号にもとづいて、ディジタル受信信号から非畳み込み符号化信号を導出する。硬判定部46は、ベースバンドの信号を硬判定し、比較部48は、硬判定した信号と導出した非畳み込み符号化信号との誤り率を計算し、誤り率が第1しきい値と第2しきい値との間の値であったため、ブロック復号を決定する。CRC照合部62は、CRCビットをもとに、導出した第1情報信号と第2情報信号を巡回冗長検査して誤りがあったため、パリティ照合部64とビット反転部66でパリティビットによる偶奇性をもとに、巡回冗長検査に誤りがなくなるまで、導出した第1情報信号内の信号をビット反転し、導出した第1情報信号の誤りを訂正する。最終的に、選択部54から第1情報信号と第2情報信号が出力される。
【0053】
本実施の形態によれば、送信装置において、畳み込み符号化しない信号をブロック符号化するが、ブロック符号自体は畳み込み符号化するため、ブロック符号の精度を高め、かつ畳み込み符号化しない信号の伝送効率の低下を防止できる。また、畳み込み符号化しない信号には、パリティ符号を付加するため、誤りの検出が容易になる。受信装置において、ブロック復号に先立って、最尤復号をもとにした信号に対する硬判定の信号の誤り率にもとづいて、ブロック復号の中止を決定するため、処理数が削減可能である。また、ブロック復号と偶奇性による誤り検出を組み合わせることによって、高精度な誤り訂正が可能である。
【0054】
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1と同様に、16QAMの変調方式を使用し、かつひとつの情報シンボルに含まれた4ビットのうち2ビットを畳み込み符号化した信号を受信する受信装置に関するが、パリティビットの検査結果にもとづいてビットを反転させる順番が実施の形態1と異なる。実施の形態1では、非畳み込み符号化信号を複数のブロックに分割して、ブロック内の最初のビットから順にビットを反転させてパリティビットの照合を行っていた。一方、実施の形態2では、推定した非畳み込み符号化信号に対する硬判定した受信信号の誤差を予め計算しておき、誤差が大きい部分に対応したビットから順にビットを反転させてパリティビットの照合を行う。その結果、誤ったビットの訂正が速くなり、処理の高速化につながる。
【0055】
実施の形態2における送信装置100と受信装置110として、図1と図2に示されるものが有効である。比較部48とビット反転部66の機能が一部異なる。
比較部48は、実施の形態1での比較部48の動作に加えて、非畳み込み信号推定部40で推定した非畳み込み符号化信号と硬判定部46で硬判定した信号間の誤差、すなわち信号間のユークリッド距離を計算する。この計算は情報シンボル単位で実行し、その結果をビット反転部66に出力する。
【0056】
ビット反転部66は、実施の形態1と同様に第2情報信号内の所定のビットを反転させるが、最初のビットから順にビットを反転させることは行わずに、比較部48で計算した誤差が大きいビットから順にビットを反転させていく。
【0057】
図8は、実施の形態2に係る復号手順を示すフローチャートである。ステップ62以外は、図7のフローチャートほぼ同一であるため、説明を省略する。ビット反転部66は、NブロックのD番目に誤差が大きいビットの値を反転する(S62)。その後の処理も図7と同一である。
【0058】
以上の構成による受信装置110の動作を説明する。無線部32は、受信用アンテナ30が受信した信号をベースバンドに周波数変換し、軟判定部34がベースバンドの受信信号を軟判定してディジタル受信信号を生成する。ビタビ復号部58は、ディジタル受信信号をビタビ復号し、第2情報信号とCRCビットを導出する。領域判定部36、非畳み込み信号推定部40は、再符号化部60で生成された畳み込み符号化信号にもとづいて、ディジタル受信信号から非畳み込み符号化信号を導出する。硬判定部46は、ベースバンドの硬判定し、比較部48は、硬判定した信号と導出した非畳み込み符号化信号との誤り率を計算し、誤り率が第1しきい値と第2しきい値との間の値であったため、ブロック復号を決定する。また、硬判定した信号と導出した非畳み込み符号化信号との誤差も計算する。CRC照合部62は、CRCビットをもとに、導出した第1情報信号と第2情報信号を巡回冗長検査して誤りがあったため、パリティ照合部64とビット反転部66でパリティビットによる偶奇性をもとに、巡回冗長検査に誤りがなくなるまで、導出した第1情報信号内の信号を比較部48で計算した誤差が大きいビットから順に値を反転し、導出した第1情報信号の誤りを訂正する。最終的に、選択部54から第1情報信号と第2情報信号が出力される。
【0059】
本実施の形態によれば、硬判定した受信信号と最尤復号をもとにした信号の誤差に応じて、ビット反転する順番を決定するため、誤っているビットをより高い確率で推定でき、処理期間の短縮が可能である。
【0060】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0061】
実施の形態1と2において、CRCビット付加部14とブロック復号部52は、ブロック符号、ブロック復号として、CRC符号を使用した。しかしこれに限らず例えば、BCH符号(Base−Chaudhuri−Hocquenghem code)やリードソロモン符号であってもよい。本変形例によれば、想定される信号の誤りパターンに応じて、最適な誤り訂正が得られる。つまり、ブロック符号であればよい。
【0062】
実施の形態1と2において、比較部48は、誤り率を計算している。しかしこれに限らず例えば、一定期間における誤り数をカウントして、同様の処理を実行してもよい。本変形例によれば、処理がより簡易になる。つまり、誤りの程度が推測できればよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、高い伝送速度と伝送品質を実現しながら、処理量の増加を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る送信装置の構成を示す。
【図2】 実施の形態1に係る受信装置の構成を示す。
【図3】 図2の領域判定部の出力とディジタル受信信号の位置関係を示す
【図4】 図2の比較部での誤りの検出原理を示す図である。
【図5】 図2の比較部で誤り率を判定するデータの構造を示す図である。
【図6】 図6(a)−(l)は、図1と図2で処理されるデータを示す図である。
【図7】 図2の復号手順を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態2に係る復号手順を示すフローチャートである。
【図9】 従来の技術に係るコンスタレーションを示す図である。
【符号の説明】
10 分割部、 12 パリティビット付加部、 14 CRCビット付加部、 16 速度変換部、 18 畳み込み符号部、 20 変調部、 22 無線部、 24 制御部、 26 送信用アンテナ、 30 受信用アンテナ、 32 無線部、 34 軟判定部、 36 領域判定部、 38 シフトレジスタ、 40 非畳み込み信号推定部、 42 畳み込み信号処理部、 44 統合部、 46 硬判定部、 48 比較部、 50 冗長信号除去部、 52 ブロック復号部、 54 選択部、 56 制御部、 58 ビタビ復号部、 60 再符号化部、 62 CRC照合部、 64 パリティ照合部、 66 ビット反転部、 100 送信装置、 110 受信装置。
Claims (10)
- 処理対象の原情報信号を第1情報信号と第2情報信号に分割する分割部と、
前記第1情報信号から第1冗長信号を生成する第1冗長信号生成部と、
前記第1情報信号と前記第2情報信号から第2冗長信号を生成する第2冗長信号生成部と、
前記第2情報信号と前記生成した第2冗長信号を畳み込み符号化する畳み込み符号化部と、
ひとつの情報シンボルの一部に前記第1情報信号と前記生成した第1冗長信号を配置し、前記ひとつの情報シンボルの残りの部分に前記畳み込み符号化した信号を配置した形で変調する変調部と、
を含むことを特徴とする送信装置。 - 前記第1冗長信号生成部は、前記第1情報信号のうちの所定の周期を有した信号の偶奇性にもとづいて、前記第1冗長信号を生成し、
前記第2冗長信号生成部は、前記第1情報信号と前記第2情報信号から巡回符号方式によって、前記第2冗長信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 畳み込み符号化された信号と、ブロック符号化された非畳み込み符号化の信号を含んだ信号を入力する入力部と、
前記入力した信号のうち、前記畳み込み符号化された信号を最尤復号して、第2情報信号を導出する最尤復号部と、
前記導出した第2情報信号にもとづいて、前記入力した信号から非畳み込み符号化の信号を推定する推定部と、
前記入力した信号を硬判定する硬判定部と、
前記推定した非畳み込み符号化の信号に対する前記硬判定した信号の誤りの程度を計算する誤り計算部と、
前記計算した誤りの程度に応じて、前記推定した非畳み込み符号化の信号をブロック復号して、第1情報信号を導出するブロック復号部と、
前記導出した第2情報信号と前記導出した第1情報信号をもとにした原情報信号を出力する出力部と、
を含むことを特徴とする受信装置。 - 前記ブロック復号部は、予め第1のしきい値と前記第1のしきい値より大きい第2のしきい値を備え、前記計算した誤りの程度が、前記第1のしきい値以上でかつ前記第2のしきい値以下であれば、前記推定した非畳み込み符号化の情報信号をブロック復号して、前記第1情報信号を導出することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
- 前記導出した第2情報信号には巡回冗長信号が統合され、前記推定した非畳み込み符号化の信号にはパリティ冗長信号が統合されており、
前記ブロック復号部は、
前記巡回冗長信号によって、前記推定した非畳み込み符号化の信号と前記導出した第2情報信号をもとにした合成信号を巡回冗長検査する巡回冗長検査部と、
前記巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在する場合に、前記パリティ冗長信号によって、前記推定した非畳み込み符号化の信号をパリティ検査するパリティ検査部と、
前記パリティ検査した非畳み込み符号化の信号に誤りが存在する場合に、前記推定した非畳み込み符号化の信号のうち、所定の信号を反転させる反転部とを含み、
前記反転部は、前記巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在しなくなるまで、前記推定した非畳み込み符号化の信号のうちの反転させる信号を繰返し変更して、前記巡回冗長検査部と前記パリティ検査部の処理が再度行われることを特徴とする請求項4に記載の受信装置。 - 前記巡回冗長検査部で、前記巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在し、
前記パリティ検査部で、前記パリティ検査した非畳み込み符号化の信号に誤りが存在しない場合、
前記反転部は、前記推定した非畳み込み符号化の信号のうちの所定の信号を反転させずに、前記推定した非畳み込み符号化の信号から前記第1情報信号を導出することを特徴とする請求項5に記載の受信装置。 - 巡回冗長信号を含んだ畳み込み符号化された信号と、パリティ冗長信号を含んだ非畳み込み符号化の信号を組み合わせた信号を入力する入力部と、
前記入力した信号のうち、前記畳み込み符号化された信号を最尤復号して、第2情報信号を導出する最尤復号部と、
前記導出した第2情報信号にもとづいて、前記入力した信号から非畳み込み符号化の信号を推定する推定部と、
前記巡回冗長信号によって、前記推定した非畳み込み符号化の信号と前記導出した第2情報信号をもとにした合成信号を巡回冗長検査する巡回冗長検査部と、
前記巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在する場合に、前記パリティ冗長信号によって、前記推定した非畳み込み符号化の信号をパリティ検査するパリティ検査部と、
前記パリティ検査した非畳み込み符号化の信号に誤りが存在する場合に、前記巡回冗長検査した合成信号に誤りが存在しなくなるまで、前記推定した非畳み込み符号化の信号のうち、所定の信号を反転させる反転部と、
前記推定した非畳み込み符号化の信号から第1情報信号を導出し、前記導出した第2情報信号と当該第1情報信号をもとにした原情報信号を出力する出力部と、
を含むことを特徴とする受信装置。 - 送信装置と、
前記送信装置からの信号を入力する受信装置を含み、
前記送信装置は、処理対象の原情報信号を第1情報信号と第2情報信号に分割し、前記第1情報信号から冗長信号を生成するともに、ひとつの情報シンボルの一部に前記第1情報信号と前記生成した冗長信号を配置し、前記ひとつの情報シンボルの残りの部分に前記第2情報信号を畳み込み符号化した信号を配置した形で送信し、
前記受信装置は、前記畳み込み符号化された信号を最尤復号して、第2情報信号を導出し、前記導出した第2情報信号をもとに前記入力した信号から推定した非畳み込み符号化の信号に対して、前記入力した信号を硬判定した信号の誤りの程度を計算し、前記計算した誤りの程度に応じて、前記推定した非畳み込み符号化の信号に含まれた冗長信号を処理し、前記推定した非畳み込み符号化の信号から第1情報信号を導出することを特徴とする通信システム。 - 処理対象の原情報信号を第1情報信号と第2情報信号に分割し、前記第1情報信号から第1冗長信号を生成するとともに、前記第1情報信号と前記第2情報信号から第2冗長信号を生成し、前記第2情報信号と前記生成した第2冗長信号を畳み込み符号化し、ひとつの情報シンボルの一部に前記第1情報信号と前記生成した第1冗長信号を配置し、前記ひとつの情報シンボルの残りの部分に前記畳み込み符号化した信号を配置した形で送信することを特徴とする送信方法。
- 第1情報信号および冗長信号を含んだ非畳み込み符号化の信号と、畳み込み符号化された信号とを入力し、前記畳み込み符号化された信号を最尤復号して、第2情報信号を導出し、前記導出した第2情報信号をもとに前記入力した信号から推定した非畳み込み符号化の信号に対して、前記入力した信号を硬判定した信号の誤りの程度を計算し、前記冗長信号の処理に先立って前記計算した誤りの程度に応じた処理方法を決定し、当該処理方法に応じて前記推定した非畳み込み符号化の信号から前記第1情報信号を導出することを特徴とする受信方法。
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