JP4183383B2

JP4183383B2 - Crimped polyester multifilament

Info

Publication number: JP4183383B2
Application number: JP2000394402A
Authority: JP
Inventors: 竜司植村
Original assignee: Teijin Fibers Ltd
Current assignee: Teijin Fibers Ltd
Priority date: 2000-12-26
Filing date: 2000-12-26
Publication date: 2008-11-19
Anticipated expiration: 2020-12-26
Also published as: JP2002201541A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は捲縮ポリエステルマルチフィラメントに関するものであり、さらに詳しくは、親水加工を施した際、吸水性とその洗濯耐久性並びに速乾性に優れ、且つ良好なドライ感を呈する布帛を得ることが可能な捲縮ポリエステルマルチフィラメントに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、サッカーシャツ、ランニングシャツあるいはゴルフシャツなどのスポーツ衣料用途においては、汗をかいても快適な状態が維持されるように、吸汗速乾性を有する布帛が使用されてきた。このような吸汗速乾性布帛には、例えば特公昭６２−４５３４０号公報、特許第２６６７１５２号公報などに開示されているように、繊維の断面に凹部を有するポリエステル繊維が用いられていることが多い。
【０００３】
このような、断面に凹部を有するポリエステル繊維の代表例の一つがＷ字状断面のポリエステル繊維であり、これらの繊維はその単繊維間に毛細管が有効に形成されるので吸水特性や導水特性に優れているため、専ら仮撚加工等の加工を施されて使用されている（例えば、特開昭６３−２１９６２８号公報、特開昭６２−６９３３号公報、特開昭６２−２１８３７号公報、特開昭６２−２３８８４２号公報、或いは特開昭６２−２７６０６０号公報など）。
【０００４】
しかしながら、上記のＷ字状断面のポリエステル繊維に仮撚等の物理的衝撃を与えた場合、構成単繊維がその長手方向に割れ易く、せっかく形成された毛細管が破壊されて吸水特性や導水特性が低下するという問題があった。
【０００５】
一方、特開平１１−２６９７１８号公報には、高度に異形化された断面を有する吸水性のポリエステル仮撚加工糸が開示されているが、該加工糸を構成する繊維の断面に存在する凹部はその開口角が１００〜１５０°と大きいため、水分の保持能力が低く、吸水性とその洗濯耐久性に劣るという問題があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は上記従来技術の有する問題点を解消し、親水加工を施した際、ただ単に吸水性を高めるのみならず、その洗濯耐久性並びに速乾性に優れ、且つ良好なドライ感を呈する布帛を得ることが可能な捲縮ポリエステルマルチフィラメントを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記目的を達成するために鋭意検討した結果、捲縮ポリエステルフィラメントの断面に存在する凹部の開口深度に特定のバラツキを付与するとき、所望の捲縮マルチフィラメントが得られることを究明し、本発明に到達した。
【０００８】
かくして本発明によれば、その断面に、４個の凹部が存在する捲縮ポリエステルフィラメントのみから構成されるマルチフィラメントであって、下記方法により測定した全凹部の開口深度Ｓの標準偏差が２０〜５０であり、且つ開口深度Ｓが３０％以上となる凹部が全凹部に対して５０％以上存在していることを特徴とする捲縮ポリエステルマルチフィラメントが提供される。
【０００９】
（開口深度Ｓの測定）
ポリエステルマルチフィラメントを構成する各フィラメントにつき、その任意の断面における凹部の開口部の長さＬ、凹部の最大深さＨより下記式を用いて算出する。
【００１０】
【数２】

【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明の捲縮ポリエステルマルチフィラメントは、捲縮を有するポリエチレンテレフタレートフィラメントから主として構成される。ここで、捲縮とは上記フィラメントに、仮撚加工等、従来公知の捲縮付与手段を適用して得たものを言う。
【００１２】
また、上記の捲縮ポリエステルマルチフィラメントを得るための原糸は、中間配向糸（ＰＯＹ）でも完全配向糸（ＦＯＹ）でも良い。
【００１３】
本発明においては、上記捲縮ポリエステルフィラメントの断面には３個以上の凹部が存在することが必要である。該凹部の数が２個未満の場合は、単繊維間に毛細管が有効に形成されず、親水加工を施した際、吸水特性や導水特性を高めることができない。
【００１４】
また、本発明においては、上記捲縮ポリエステルフィラメントの任意の断面において、凹部の開口部の長さをＬ、凹部の最大深さをＨとするとき、下記式により算出した凹部の開口深度Ｓが３０％以上となるものが全凹部に対して５０％以上存在していることが必要である。
【００１５】
【数３】

【００１６】
該比率が５０％未満の場合は、親水加工を施した際、吸水特性や導水特性を高めることができない上、その洗濯耐久性並びに速乾性が低下する。一方、該比率があまり高すぎると、仮撚加工等で、形成された毛細管が破壊されて吸水特性や導水特性が低下することがあるので、高々７０％が好ましい。
【００１７】
さらに、本発明においては、全凹部の開口深度Ｓの標準偏差が２０〜５０であることが必要である。該標準偏差の値が２０未満の場合は、捲縮ポリエステルフィラメントの断面形状が均一となり、親水加工を施した際、その洗濯耐久性が低下する上、良好なドライ感を呈する布帛を得ることが困難になる。一方、該標準偏差の値が５０を越える場合は、捲縮ポリエステルフィラメントの断面形状の変化が大きくなり過ぎ、仮撚等の物理的衝撃を与えた場合、構成単繊維がその長手方向に割れ易くなり、糸切れや毛羽が発生し易くなるので、製織編性が低下する。
【００１８】
本発明の捲縮ポリエステルマルチフィラメントは、例えば、十字断面（この場合、凹部は４個存在する）のポリエステルマルチフィラメント中間配向糸を従来公知の延伸仮撚加工装置に供給し、延伸倍率や延伸仮撚の温度或いは仮撚数を適宜調整しながら延伸仮撚加工することにより得ることができる。
【００１９】
即ち、十字断面のポリエステルマルチフィラメントを延伸仮撚した場合、断面に存在する凹部の一部が仮撚により変形され、その開口深度Ｓが大きい部分や小さい部分がフィラメント間或いはフィラメントの長手方向にランダムに形成されるので、上述のような開口深度Ｓのバラツキを有する捲縮ポリエステルマルチフィラメントが製造可能となるのである。
【００２０】
上記の捲縮ポリエステルマルチフィラメントは、従来公知の方法により織編物等の布帛とすることができる。この際、布帛の組織や編織密度等には特に限定はなく、従来公知のものが任意に採用できる。
【００２１】
かくして得られた布帛は、例えば親水加工を施した際、良好な吸水性を示すのみならず、その洗濯耐久性並びに速乾性に優れ、且つ良好なドライ感を呈するので、特にスポーツ衣料用途に好適に使用できる。
【００２２】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。尚、実施例中の物性は下記の方法により測定した。
【００２３】
（１）Ｄ／Ｙ
ディスク式仮撚装置における、仮撚ディスクの表面速度Ｄと糸走行速度Ｙの比を仮撚数の指標とした。
【００２４】
（２）開口深度Ｓ
ポリエステルマルチフィラメントを構成する各フィラメントにつき、その任意の断面において、図１に示すように、凹部の開口部の長さＬ、凹部の最大深さＨを測定し、下記式を用いて算出する。
【００２５】
【数４】

【００２６】
（３）ウィッキング
親水加工を施した布帛につき、ＪＩＳＬ１９０７−５．１．１（滴下法）に準じて測定を行った。Ｌ０は親水加工を施した後のウィッキングの値（秒）、また、Ｌ１０は、ＪＩＳＬ０８４４−Ａ−２法により１０回洗濯を行った後のウィッキングの値（秒）を表す。
【００２７】
（４）製織性
ウォータージェットルーム織機を用いて製織した際、経糸の毛羽による停台回数が３回／時間以上の場合を不良、３回／時間未満の場合を良好と判断した。
【００２８】
（５）布帛の風合
布帛のドライ感を熟練者５人により官能判定し、１級（極めて不良）〜５級（極めて良好）の５段階で評価した。
【００２９】
［実施例１］
ポリエチレンテレフタレートポリマーを常法により紡糸して得た、１３９ｄｔｅｘ／２４フィラメントの十字断面ポリエステルマルチフィラメント（中間配向糸）を仮撚加工装置に供給し、表１に示す条件で仮撚加工を施して、８３ｄｔｅｘ／２４フィラメントの捲縮ポリエステルマルチフィラメントを得た。
【００３０】
次に、該捲縮ポリエステルマルチフィラメントを経糸及び緯糸に配し、常法により製織及び染色仕上げ加工を行って、織物を得た。得られた捲縮ポリエステルマルチフィラメント及び織物の物性を表１に示す。
【００３１】
［実施例２］
実施例１において、仮撚加工条件を表１に示す如く変更した以外は実施例１と同様に実施した。得られた捲縮ポリエステルマルチフィラメント及び織物の物性を表１に示す。
【００３２】
［比較例１〜４］
実施例１において、仮撚加工条件を表１に示す如く変更した以外は実施例１と同様に実施した。得られた捲縮ポリエステルマルチフィラメント及び織物の物性を表１に示す。尚、比較例４においては、製織時の経糸に毛羽が多発し、製織が不可能であった。
【００３３】
［比較例５］
実施例１において、十字断面ポリエステルマルチフィラメントに代えてＴ字断面ポリエステルマルチフィラメントを使用し、仮撚加工条件を表１に示す如く変更した以外は実施例１と同様に実施した。得られた捲縮ポリエステルマルチフィラメント及び織物の物性を表１に示す。
【００３４】
【表１】

【００３５】
【発明の効果】
本発明によれば、親水加工を施した際、吸水性とその洗濯耐久性並びに速乾性に優れ、且つ良好なドライ感を呈する布帛を得ることが可能な捲縮ポリエステルマルチフィラメントが得られるので、スポーツ衣料用織編物に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】開口深度Ｓの測定方法を説明するための繊維の断面図。
【符号の説明】
Ｌ凹部の開口部の長さ
Ｈ凹部の最大深さ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a crimped polyester multifilament, and more specifically, it is possible to obtain a fabric that is excellent in water absorption, its washing durability and quick-drying properties and exhibits a good dry feeling when subjected to hydrophilic processing. The present invention relates to a crimped polyester multifilament.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in sports clothing applications such as soccer shirts, running shirts, and golf shirts, fabrics that absorb sweat and quickly dry have been used so that a comfortable state can be maintained even when sweating. For such a sweat-absorbing and quick-drying fabric, polyester fibers having a recess in the cross section of the fiber are often used as disclosed in, for example, Japanese Patent Publication No. 62-45340 and Japanese Patent No. 2667152. .
[0003]
One typical example of such a polyester fiber having a recess in the cross section is a polyester fiber having a W-shaped cross section, and these fibers are effectively formed with capillaries between the single fibers, so that water absorption characteristics and water conduction characteristics are improved. Since it is excellent, it is used after being subjected to processing such as false twisting (for example, JP-A 63-219628, JP-A 62-6933, JP-A 62-21837, Japanese Patent Laid-Open No. 62-238842 or Japanese Patent Laid-Open No. 62-276060).
[0004]
However, when a physical impact such as false twist is applied to the above-mentioned polyester fiber having a W-shaped cross section, the constituent single fiber is easily broken in the longitudinal direction, and the capillaries formed are broken, resulting in water absorption characteristics and water conveyance characteristics. There was a problem of lowering.
[0005]
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-269718 discloses a water-absorbing polyester false twisted yarn having a highly deformed cross section, but the recesses present in the cross section of the fibers constituting the processed yarn are Since the opening angle is as large as 100 to 150 °, there is a problem that the water holding ability is low and the water absorption and the washing durability are inferior.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art and, when subjected to hydrophilic processing, not only merely increase the water absorption, but also has excellent washing durability and quick drying properties and exhibits a good dry feeling. The object is to provide a crimped polyester multifilament capable of obtaining a fabric.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventor has found that a desired crimped multifilament can be obtained when a specific variation is given to the opening depth of the concave portion existing in the cross section of the crimped polyester filament. And the present invention has been reached.
[0008]
Thus, according to the present invention, the cross-section is a multifilament composed only of crimped polyester filaments having four recesses, and the standard deviation of the opening depth S of all the recesses measured by the following method is 20- There is provided a crimped polyester multifilament characterized in that a recess having an opening depth S of 30% or more is 50% or more with respect to all the recesses.
[0009]
(Measurement of opening depth S)
About each filament which comprises a polyester multifilament, it calculates using the following formula from the length L of the opening part of the recessed part in the arbitrary cross sections, and the maximum depth H of a recessed part.
[0010]
[Expression 2]

[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The crimped polyester multifilament of the present invention is mainly composed of a crimped polyethylene terephthalate filament. Here, the crimp refers to a filament obtained by applying a conventionally known crimp imparting means such as false twisting to the filament.
[0012]
Further, the raw yarn for obtaining the above-described crimped polyester multifilament may be a middle oriented yarn (POY) or a fully oriented yarn (FOY).
[0013]
In the present invention, it is necessary that three or more recesses be present in the cross section of the crimped polyester filament. When the number of the concave portions is less than two, capillaries are not effectively formed between the single fibers, and when the hydrophilic processing is performed, water absorption characteristics and water conveyance characteristics cannot be improved.
[0014]
In the present invention, in any cross section of the crimped polyester filament, when the length of the opening of the recess is L and the maximum depth of the recess is H, the opening depth S of the recess calculated by the following formula is What is 30% or more needs to be 50% or more with respect to all the recesses.
[0015]
[Equation 3]

[0016]
When the ratio is less than 50%, when hydrophilic processing is performed, the water absorption characteristics and the water conveyance characteristics cannot be improved, and the washing durability and quick drying characteristics are deteriorated. On the other hand, if the ratio is too high, the capillaries that are formed may be broken by false twisting or the like, and the water absorption characteristics and the water conveyance characteristics may be lowered.
[0017]
Furthermore, in this invention, it is necessary for the standard deviation of the opening depth S of all the recessed parts to be 20-50. When the value of the standard deviation is less than 20, the cross-sectional shape of the crimped polyester filament becomes uniform, and when subjected to hydrophilic processing, the washing durability is lowered, and a fabric exhibiting a good dry feeling can be obtained. It becomes difficult. On the other hand, when the value of the standard deviation exceeds 50, the change in the cross-sectional shape of the crimped polyester filament becomes too large, and when a physical impact such as false twisting is applied, the constituent single fibers are easily broken in the longitudinal direction. As a result, yarn breakage and fluff are likely to occur, so that weaving and knitting properties are deteriorated.
[0018]
The crimped polyester multifilament of the present invention supplies, for example, a polyester multifilament intermediate oriented yarn having a cross-section (in this case, four recesses) to a conventionally known drawing false twisting apparatus, and draw ratio or drawing temporary drawing. It can be obtained by stretching false twisting while appropriately adjusting the temperature of twisting or the number of false twists.
[0019]
That is, when a polyester multifilament having a cross-section is stretched and false twisted, a part of the concave portion existing in the cross section is deformed by false twist, and a portion where the opening depth S is large or small is random between the filaments or the longitudinal direction of the filament Therefore, the crimped polyester multifilament having the variation in the opening depth S as described above can be manufactured.
[0020]
The crimped polyester multifilament can be made into a fabric such as a woven or knitted fabric by a conventionally known method. At this time, there are no particular limitations on the fabric structure, knitted fabric density, etc., and conventionally known ones can be arbitrarily employed.
[0021]
The fabric thus obtained not only exhibits good water absorption when subjected to, for example, hydrophilic processing, but also has excellent washing durability and quick-drying properties, and exhibits a good dry feeling, so it is particularly suitable for sports clothing applications. Can be used for
[0022]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. In addition, the physical property in an Example was measured with the following method.
[0023]
(1) D / Y
The ratio of the surface speed D of the false twisting disk and the yarn traveling speed Y in the disk type false twisting device was used as an indicator of the number of false twists.
[0024]
(2) Opening depth S
For each filament constituting the polyester multifilament, in an arbitrary cross section, as shown in FIG. 1, the length L of the opening of the recess and the maximum depth H of the recess are measured and calculated using the following equations.
[0025]
[Expression 4]

[0026]
(3) About the fabric which performed the wicking hydrophilic process, it measured according to JISL1907-5.1.1 (drop method). L0 represents the value of wicking (seconds) after hydrophilic processing, and L10 represents the value of wicking (seconds) after washing 10 times according to JIS L0844-A-2 method.
[0027]
(4) Weaving When weaving using a water jet loom loom, the case where the number of stops by warp fluff was 3 times / hour or more was judged to be poor, and the case where it was less than 3 times / hour was judged to be good.
[0028]
(5) The dry feeling of the fabric-like fabric was subjected to sensory evaluation by five skilled workers, and evaluated in five grades, from grade 1 (very poor) to grade 5 (very good).
[0029]
[Example 1]
A 139 dtex / 24 filament cross-sectional polyester multifilament (intermediate oriented yarn) obtained by spinning a polyethylene terephthalate polymer by a conventional method is supplied to a false twisting device, and false twisting is performed under the conditions shown in Table 1. A crimped polyester multifilament of 83 dtex / 24 filament was obtained.
[0030]
Next, the crimped polyester multifilament was disposed on the warp and the weft, and weaving and dyeing finishing were performed by a conventional method to obtain a woven fabric. Table 1 shows the physical properties of the obtained crimped polyester multifilament and woven fabric.
[0031]
[Example 2]
In Example 1, it implemented similarly to Example 1 except having changed the false twisting conditions as shown in Table 1. Table 1 shows the physical properties of the obtained crimped polyester multifilament and woven fabric.
[0032]
[Comparative Examples 1-4]
In Example 1, it implemented similarly to Example 1 except having changed the false twisting conditions as shown in Table 1. Table 1 shows the physical properties of the obtained crimped polyester multifilament and woven fabric. In Comparative Example 4, fluff was frequently generated in the warp during weaving, and weaving was impossible.
[0033]
[Comparative Example 5]
In Example 1, it replaced with the cross-section polyester multifilament, and it implemented similarly to Example 1 except having used the T-shaped cross-section polyester multifilament and changing false twisting conditions as shown in Table 1. Table 1 shows the physical properties of the obtained crimped polyester multifilament and woven fabric.
[0034]
[Table 1]

[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention, when subjected to hydrophilic processing, a crimped polyester multifilament is obtained that is excellent in water absorption and its washing durability and quick drying property, and can obtain a fabric that exhibits a good dry feeling. It can be suitably used for woven or knitted fabric for sports clothing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a fiber for explaining a method for measuring an opening depth S. FIG.
[Explanation of symbols]
L Length of recess opening H Maximum depth of recess

Claims

その断面に、４個の凹部が存在する捲縮ポリエステルフィラメントのみから構成されるマルチフィラメントであって、下記方法により測定した全凹部の開口深度Ｓの標準偏差が２０〜５０であり、且つ開口深度Ｓが３０％以上となる凹部が全凹部に対して５０％以上存在していることを特徴とする捲縮ポリエステルマルチフィラメント。
（開口深度Ｓの測定）
ポリエステルマルチフィラメントを構成する各フィラメントにつき、その任意の断面における凹部の開口部の長さＬ、凹部の最大深さＨより下記式を用いて算出する。

A multifilament composed only of crimped polyester filaments having four recesses in its cross section, the standard deviation of the opening depth S of all the recesses measured by the following method is 20 to 50, and the opening depth A crimped polyester multifilament characterized in that a recess having S of 30% or more is present in an amount of 50% or more with respect to all the recesses.
(Measurement of opening depth S)
About each filament which comprises a polyester multifilament, it calculates using the following formula from the length L of the opening part of the recessed part in the arbitrary cross sections, and the maximum depth H of a recessed part.