JP4181883B2 - ロール状医療用粘着テープ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状医療用粘着テープに関し、さらに詳しくは、通気性と伸縮性に優れた不織布を支持体とする医療用粘着テープを剥離ライナー(「セパレータ」ともいう)の介在なしに直巻きでロール状に巻回してなり、手切れ性、巻き戻し性、重ね貼り性が良好なロール状医療用粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療用粘着テープは、患部や創傷部の保護、ガーゼや脱脂綿、カテーテル、チューブ、シップ剤などの皮膚面への固定などに使用されている。一般に、医療用粘着テープは、紙、布、プラスチックフィルムなどを素材とする支持体の片面に粘着剤層を設けた構成を有している。例えば、軟質塩化ビニルフィルムは、強靭性、応力緩和性、印刷適性などに優れており、低価格であるため、救急絆創膏の支持体として汎用されている。しかし、このようなプラスチックフィルムは、皮膚面に対するフィット性が十分ではなく、柔軟性や通気性も不十分である。
【0003】
これに対して、不織布は、通気性に優れており、貼付時に蒸れ難いので、医療用粘着テープの支持体として好適である。しかも、近年では、ポリウレタンやポリエステルを素材とする伸縮性の不織布が開発されており、これらの伸縮性と通気性とを兼ね備えた不織布を粘着テープの支持体として用いることにより、かぶれやかゆみ、紅斑などの皮膚障害が発生し難く、しかも貼付した皮膚の動きに追従することができる粘着テープを得ることができる(例えば、特許文献1−2参照。)。特に、通気性と伸縮性に優れたポリウレタン不織布を支持体とする粘着テープは、医療用粘着テープとして優れた諸特性を有している(例えば、特許文献3−4参照。)。
【0004】
ところが、従来の通気性と伸縮性に優れた不織布は、手切れ性に劣るため、該不織布を支持体とする医療用粘着テープは、予め所定の形状と大きさに裁断した救急絆創膏などとして使用されることが多い。救急絆創膏は、粘着剤層の上にパッドを載せ、さらに剥離ライナーを貼り合わせて、一枚ごとに包装され、市販されている。
【0005】
他方、通気性と伸縮性に優れた不織布を支持体とする長尺の医療用粘着テープは、粘着剤層上に、紙基材などをシリコーン樹脂等の剥離剤で処理した剥離ライナーを積層し、ロール状に巻回した状態で製造されている。医療現場では、医師や看護士などがロール状医療用粘着テープを巻き戻して、はさみなどで必要分を切断し、次いで、剥離ライナーを除去してから使用している。しかし、このような一連の操作は、煩雑で手間がかかるため、病院などの医療現場では、医師や看護士などが緊急時に手でつまんで容易に切断することができる「手切れ性」のある粘着テープが強く求められている。また、剥離ライナーは、使用後にゴミとして排出されるため、剥離ライナーなしに手切れ性のあるロール状医療用粘着テープが求められている。
【0006】
しかし、通気性と伸縮性に優れた不織布を支持体とする粘着テープは、手切れ性が悪いことに加えて、剥離ライナーを積層せずに、その粘着剤層を支持体の粘着剤層とは反対側の背面に直接接触するように巻き付けて、いわゆる直巻ロールに形成すると、該ロールから粘着テープを巻き戻す(「巻きほぐす」または「解きほぐす」ともいう)際に、支持体の伸縮性と粘着剤層の背面への粘着力により粘着テープが伸びるため、巻き戻しが困難である。
【0007】
通気性と伸縮性のある不織布からなる支持体の背面に剥離剤を塗布すると、巻き戻し性が改善されるものの、自背面に対する粘着力が低下する。医療現場において、粘着テープによるガーゼの固定などの際に、複数の粘着テープ片を重ね合わせて用いる場合がある。この場合、先に貼付した粘着テープ片の背面に他の粘着テープ片の接着剤層を重ねて貼り合わせるが、粘着テープ背面の剥離剤処理により、重ね貼りした箇所から粘着テープが剥がれて、ガーゼ等の固定が不十分になり易い。
【0008】
【特許文献1】
特開平2−14059号公報 (第1−2頁)
【特許文献2】
特開平9−560号公報 (第1−2頁)
【特許文献3】
特開平10−33585号公報 (第1頁)
【特許文献4】
特開平11−9623号公報 (第1頁)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、通気性と伸縮性のある不織布を支持体とする医療用粘着テープであって、手切れ性が良好であり、その粘着剤層を支持体の背面上の剥離剤に直接接触するように巻き付けて直巻ロールに形成しても、巻き戻し性が良好で、しかも重ね貼りが可能なロール状医療用粘着テープを提供することにある。
【0010】
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究した結果、支持体として、合成樹脂フィラメントから形成された粘着テープの幅方向に配向を有する不織布を使用し、支持体の粘着剤層とは反対側の背面には、エンボス加工による凹凸を形成し、該エンボス加工面に剥離剤を塗布することにより、手切れ性が良好で、しかも粘着テープを粘着剤層が支持体背面に接触するように巻き付けてロール状に形成しても、巻き戻し性と重ね貼り性とのバランスが良好なロール状医療用粘着テープの得られることを見出した。
【0011】
粘着テープの幅方向に配向を有する不織布は、ポリウレタンエラストマーなどの熱可塑性エラストマーを原料としてメルトブロー法により不織布を製造する際に、熱可塑性エラストマーにより形成された細いフィラメントを幅方向(TD)に配向させる方法を採用することにより製造することができる。
【0012】
このような不織布からなる支持体をエンボス加工することにより、その背面に微細な多数の凹凸を形成し、その上から剥離剤処理を行うことにより、巻き戻し性と重ね貼り性とのバランスを良好なものに調整することができる。特に、エンボス加工により形成された凹凸の凸部上に選択的に剥離剤を塗布する方法を採用すると、巻き戻し性が良好で、しかも重ね貼りしたときに、剥離剤が塗布されていない凹部に粘着剤層が入り込んで良好な自背面粘着力を発揮する粘着テープを得ることができる。
【0013】
本発明のロール状医療用粘着テープは、剥離ライナーなしに直巻ロールに形成することができ、支持体が通気性と伸縮性がある不織布であり、貼付中の皮膚への追従性が良好で皮膚障害が生じにくく、手切れ性が良好なため使用性に優れ、さらには、巻き戻し性と自背面への重ね貼り性とのバランスが良好である。したがって、本発明のロール状医療用粘着テープは、医療用粘着テープに要求されている種々の特性を具備したものである。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、支持体の片面に粘着剤層が形成され、ロール状に巻回されたロール状医療用粘着テープにおいて、
(1)支持体が、繊維径が7〜25μmの範囲内のポリウレタンフィラメントから形成された粘着テープの幅方向に配向を有する不織布からなり、
(2)支持体の粘着剤層とは反対側の支持体背面には、エンボス加工による凹凸が形成されており、
(3)支持体背面のエンボス加工面には、剥離剤がエンボス加工により形成された凹凸の実質的に凸部上のみに塗布されており、かつ、
(4)粘着テープが、その粘着剤層が支持体背面上の剥離剤に接触するように巻き付けられてロール状に形成されたものである
ことを特徴とするロール状医療用粘着テープが提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
織布としては、通気性と伸縮性があり、柔軟な不織布であることが好ましく、合成樹脂として熱可塑性エラストマー(熱可塑性弾性体)から形成された弾性繊維不織布であることがより好ましい。具体的には、例えば、エステル系ポリウレタン、エーテル系ポリウレタン、ポリエステル系エラストマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体等から形成された不織布が挙げられる。
【0016】
これらの不織布の中でも、極細フィラメントより形成されたものが好ましく、繊維径が好ましくは7〜25μm、より好ましくは7〜15μmの範囲内にある合成樹脂フィラメントよりなる不織布が望ましい。これらの中でも、繊維径が7〜15μmの範囲内にある極細ポリウレタンフィラメントよりなる不織布が特に好ましい。本発明では、繊維径が7〜25μmの範囲内のポリウレタンフィラメントよりなる不織布が用いられる。不織布の坪量は、特に限定されず、一般に粘着テープの基材として使用されている不織布の坪量の範囲内であればよいが、50〜100g/m2の範囲内にあることが特に好ましい。不織布の厚みは、通常100〜500μm程度である。
【0017】
このような不織布を支持体として用いると、強度、伸縮性、外観が良好で、貼付時に違和感が少なく、通気性などのその他の要求品質を高度に満足する医療用粘着テープを得ることができる。特に、坪量が50〜100g/m2で繊維径が7〜15μmの範囲内にある極細ポリウレタンフィラメントからなる不織布(「マイクロファイバー型ポリウレタン不織布」ということがある)は、通気性と伸縮性とを兼ね備え、強度や外観も良好で、皮膚面に対するフィット性に優れ違和感が少ない。
【0018】
不織布は、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法などの種々の方法により製造されている。マイクロファイバー型ポリウレタン不織布は、ポリオール(例えば、ポリヘキサメチレンジオール)、ジイソシアネート(例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート)、及びハードセグメントとなる低分子量ジオール(例えば、1,4−ブタンジオール)を原料として溶融重合を行い、得られた熱可塑性ポリウレタン弾性体をメルトブロー法により不織布とする方法により好適に得ることができる。
【0019】
ポリウレタンとしては、溶融紡糸が可能な熱可塑性ポリウレタン弾性体が好適である。原料のポリオールとしては、数平均分子量が500〜6000の低融点ポリオール、例えば、ジヒドロキシポリエーテル、ジヒドロキシポリエステル、ジヒドロキシカーボネート、ジヒドロキシポリエステルアミド等が挙げられる。ポリエーテル系ソフトセグメントとしては、通常、ポリテトラメチレングリコールが用いられる。ジイソシアネートとしては、例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙げられる。鎖延長剤としては、低分子ジオール、アミノアルコール、トリオールなどが用いられる。
【0020】
本発明では、不織布に手切れ性を付与するために、不織布の製造時に、流れ方向(MD:「機械方向」ともいう)に垂直な方向(TD:「幅方向」または「横方向」ともいう)に配向させることが必要である。このような配向性をもたせるには、合成樹脂溶融液を多数の細孔を有するダイスからフィラメントとして押し出してネットコンベア上に吹き付けるメルトブロー法により不織布を製造し、このメルトブロー法による製造時に、ダイスを幅方向(TD)に往復移動させ、かつ、ネットコンベアの流れ方向(MD)への移動速度をダイスの幅方向での往復移動速度よりも遅い速度に調整する方法を採用することが好ましい。
【0021】
メルトブロー法では、熱可塑性エラストマーの如き合成樹脂を溶融し、溶融液を多数の細孔を有するノズル状のダイスから吐出し、これを高速の加熱気体で吹き飛ばし、ネットコンベアで捕集して不織布としている。通気性と伸縮性を有するポリウレタン不織布を製造する場合には、溶融した熱可塑性ポリウレタン弾性体にポリイソシアネート化合物を添加、混練した後、ダイスの細孔から紡出したフィラメントを高速気流に随伴させて噴射し、ネットコンベア上に堆積させて捕集する方法が採用されている。無端状ネットコンベアは、不織布の流れ方向(MD)に移動させる。ネットコンベア上に捕集されたウェブは、必要に応じてローラでプレスし、不織布として巻き取られる。捕集されたウェブは、そのままでも十分な形態安定性を有するが、強度を向上させるためにエンボス加工を行うことがある。このような製造方法により得られた不織布は、一般に、製品の流れ方向(MD)に少なからず配向している。
【0022】
本発明では、製品の流れ方向(MD)とは垂直方向(幅方向:TD)に配向を持たせるために、メルトブロー法による不織布の製造時に、ダイスを幅方向(TD)に往復移動させ、かつ、ネットコンベアの流れ方向(MD)への移動速度をダイスの幅方向での往復移動速度よりも遅い速度に調整する方法を採用する。ネットコンベアの流れ方向(MD)への移動速度は、ダイスの幅方向(TD)での往復移動速度の好ましくは1/3以下、より好ましくは1/10〜1/3、特に好ましくは1/7〜1/4とする。このような製造方法を採用すると、極細フィラメントで不織布を形成しても、必要な強度を有し、厚みムラが少なく、幅方向に配向した不織布を得ることができる。
【0023】
本発明では、不織布にエンボス加工を施したものを支持体として使用する。エンボス加工処理は、公知の装置及び方法を採用することができる。エンボス加工法としては、例えば、ポイント加熱圧着法を採用することができる。エンボス加工により、1cm2当り10個以上の熱融着点を形成させると、不織布の強度を補うこともできる。本発明では、エンボス加工により、支持体となる不織布の少くとも片面に多数の微細な凹凸を形成する。このような微細な凹凸を形成するには、例えば、表面に凹凸模様を形成したエンボスロールとアンビルロールとを対向させ、両ロール間に不織布を通し、加熱下に押圧処理する方法を採用することが好ましい。
【0024】
エンボス模様(エンボスパターン)としては、少くとも不織布の片面に多数の微細な凹凸が生じる形状のものであれば特に限定されず、例えば、格子状パターン、多数の短線を千鳥状に配置したパターン、多数の短線を縦横に組み合わせたパターン、小さな円形を多数配置したパターンなどがある。これらのエンボスパターンの中でも、図3に示すように、交差する稜線(凸条)32により画定された多数の凹部33を有する格子状パターン31が好ましい。稜線の線幅は、150〜600μmで、稜線の間隔(凹部の幅)は、0.5〜1.5mmで、凹部の深さは、50〜400μmが好ましい。支持体となる不織布の背面に浮き出した凸部(稜線など)の総面積は、不織布の全面積の通常50%以下、好ましくは40%以下、より好ましくは30%以下であることが望ましい。凹部の総面積の下限は、好ましくは5%、より好ましくは10%程度である。エンボスパターンが存在することにより、エンボス処理面に剥離剤を塗布した場合に、塗布量が調整されて、巻き戻し性と重ね貼り性とのバランスが良好となる。
【0025】
粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが用いられるが、皮膚刺激性の少ないものが好ましい。アクリル系粘着剤としては、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート等の炭素数4〜12程度の長鎖(メタ)アクリル酸エステルモノマーの単独重合体または共重合体、あるいは(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを主成分とし、(メタ)アクリル酸、酢酸ビニル、スチレン、ビニルピロリドン、アクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート等の共重合可能な他のモノマーの1種以上を2〜50重量%の範囲内で共重合してなる共重合体が挙げられる。アクリル系粘着剤は、前記モノマーを、トルエン、へキサン、酢酸エチル等の有機溶剤中で、過酸化ベンゾイル等の過酸化物等を開始剤として、窒素雰囲気下で重合して得られる溶剤型でもよいし、モノマーを水中で乳化剤にて乳化分散後、重合して得られるエマルジョン型のものでもよい。重合後、エポキシ樹脂などの多官能樹脂をシートまたはフィルム基材への塗工前に適量加えることにより、重合体を架橋することが好ましい。
【0026】
ゴム系粘着剤としては、例えば、合成ポリイソプレンゴム、スチレン−イソプレンースチレンブロック共重合体などのゴム基剤に、粘着付与樹脂、軟化剤などを配合した組成物が挙げられる。
【0027】
粘着剤層の厚みは、通常10〜200μm、好ましくは20〜100μmである。粘着剤の粘着力は、対ベークライト板粘着力(剥離力)で好ましくは0.4〜3N/cm、より好ましくは0.6〜2.5N/cmの範囲内となるように調整することが望ましい。
【0028】
本発明で用いる剥離剤としては、長鎖アルキル基ペンダント系剥離剤、シリコーン系剥離剤などがある。長鎖アルキル基ペンダント系剥離剤としては、ステアリルアクリレート、ステアリルアクリルアミド、ステアリルビニルエーテルなどの炭素数12以上の直鎖アルキル基含有モノマーとアクリル酸や酢酸ビニル、アクリロニトリルなどとの共重合体;ポリビニルアルコールなどのポリマーを塩化アルキロイルやアルキルイソシアネートなどの長鎖アルキル成分でペンダント化した変性重合体が挙げられる。これらのアルキル基の水素原子をフッ素原子に置き換えたフッ素系剥離剤も使用することができる。シリコーン系剥離剤としては、ポリジメチルシロキサンをベースポリマーとし、ポリメチルハイドロジェンシロキサン等を配合し、架橋を行ったものが挙げられる。架橋反応には、大別して縮合型と付加型とがある。
【0029】
不織布のエンボス加工により形成した凹凸面に剥離剤を塗布するには、前記の如き剥離剤を溶液として使用する。この溶液は、剥離剤の濃度が薄い希釈液とすることが望ましい。剥離剤は、シクロヘキサン、トルエン、n−へキサンなどの有機系溶剤で希釈して、固形分濃度0.1〜10重量%、粘度0.3〜50センチポイズ(20℃)程度の溶液とする。
【0030】
支持体となる不織布にエンボスパターンが存在することにより、エンボス処理面に剥離剤を塗布した場合に、塗布量が調整されて、巻き戻し性と重ね貼り性とのバランスが良好となる。剥離剤処理方法は、グラビアロールにて行うことが好ましい。エンボスパターンの凸部上のみに剥離剤が塗布されて、凹部には直接グラビアロール表面が圧着により接触しないように処埋条件を設定することが、巻き戻し性と重ね貼り性とを高度にバランスさせる上で望ましい。
【0031】
すなわち、エンボスパターンの実質的に凸部上のみに剥離剤が塗布されるように制御することにより、乾燥後に、エンボスの凸部に剥離剤が局在する状態となる。そのため、ロール状粘着テープとして保管されている間は、背面に接触している粘着剤層が剥離剤が存在する凸部と主に接触するため、良好な巻き戻し性が付与される。ロール状粘着テープを巻き戻して、手で切断した断片を被着物に貼付し、その上から他の断片を重ねて貼付すると、重ね合わせた部分を指などでやや強めに加圧するだけで、剥離剤が僅かしか塗布されていない凹部に粘着剤層の一部が押し込まれるため、重ね貼りした箇所が剥離することが抑制される。このようにして、巻き戻し性は軽く、重ね貼り性が良好であるという相反する特性が効果的に付与される。
【0032】
具体的な剥離剤溶液の塗布方法としては、セルに剥離剤溶液を含有させたグラビアロールと圧胴ロールとの間の接触圧を調節することにより、両ロール間に通す不織布のエンボスパターンの凸部に部分的なグラビア処埋を行う方法が好ましい。例えば、グラビアロールと圧胴ロールの間の押圧用エアシリンダーに供給するエア圧を0.3〜0.8kgf/cm2とし、通常の圧力(この場合は約2kgf/cm2)における塗布量の40〜70重量%の塗布量とする(なお、上記圧力は、グラビア処理機や処理条件により変動する)。セルの形状は、特に限定は無く、一般的なものが用いられるが、ピラミッド型(逆四角錐)が好適に用いられる。この場合は、メッシュの間隔は、#150〜200(線/インチ)で、セルの深さは、20〜50μm程度とすることが好ましい。その他塗布スピード等の諸条件は一般的な条件で行われる。このような条件の範囲内で適宜最適な条件を設定することにより、本発明の特徴の一つである巻き戻し性と重ね貼り性(粘着テープの自背面粘着性)とを効果的に両立させることができる。
【0033】
粘着剤の塗工は、リバースロールコータ、コンマロールコータ、バーコータなどの塗工装置により、有機溶剤や水を媒体とする粘着剤液をシリコーン樹脂など離型剤を処理した上質紙、グラシン紙等の紙基材やポリエステルフィルム等のいわゆるセパレータシート上に塗工し、熱風装置内で乾燥し、その後、粘着剤層の上に支持体を貼り合わせて、粘着剤層を支持体の片面に転写する。
【0034】
セパレータシートを除去して、粘着剤層が支持体の背面に直接接触するようにロール状に巻き取る。巻き取りは、紙管などの芯材上に、過度な張力を与えることが無いように緩やかに行う。巻き取り工程では、スリッターにて所定の幅に裁断してから定尺に巻き取るか、定尺に巻き取った半製品を所定の幅にコアカッターにて裁断することによりロール状医療用粘着テープとする。
【0035】
本発明のロール状粘着テープは、後述する手切れ性擬制試験において、幅方向の引裂端裂抵抗力が好ましくは3〜15N、より好ましくは4〜14Nの範囲内で、引裂伝播抵抗力が好ましくは5N以下、より好ましくは0〜4Nの範囲内であることが、手切れ性の観点から望ましい。
【0036】
本発明のロール状医療用粘着テープは、JIS−K7115に準拠して測定した粘着テープの長さ方向の50%引張応力(A)が好ましくは1.4〜3.0N/cm、より好ましくは1.5〜2.0N/cmの範囲内で、ロール状粘着テープの巻き戻し力(B)が好ましくは0.4〜2.0N/cm、より好ましくは0.5〜1.5N/cmの範囲内であり、かつ、50%引張応力が巻き戻し力よりも大きい(A>B)ことが、巻き戻し性の観点から望ましい。
【0037】
本発明のロール状医療用粘着テープは、粘着テープの幅が好ましくは10〜50mm、より好ましくは15〜35mmの範囲内であって、かつ、手切れ性擬制試験において、破断開始から完全に破断するまでの距離が好ましくは15mm以下であることが、手切れ性の観点から望ましい。
【0038】
本発明のロール状医療用粘着テープは、粘着剤層を支持体背面に圧着する自背面粘着力試験において、自背面粘着力(C)が好ましくは0.5〜2.4N/cm、より好ましくは0.7〜2.0N/cmの範囲内であることが、重ね貼り性の観点から望ましい。自背面粘着力は、巻き戻し力よりも大きいこと(C>B)が重ね貼り性の観点から望ましい。
【0039】
手切れ性擬制試験において、端裂抵抗力、伝播抵抗力、破断開始から完全に破断するまでの距離(伸長)は、上記範囲を超えると手切れ性に劣り、端裂低抗力が上記範囲未満では、取り扱い時や貼付時に不用意に切断し、実用上支障が生じ易くなる。伝播抵抗力は、0N(端裂と同時に幅方向に完全切断)が理想的である。破断開始から完全に破断するまでの距離は、テープ幅が20mm幅では12mm以下、15mm幅では9mm以下、10mm幅では6mm以下がより好ましい。
【0040】
不織布を構成する合成樹脂フィラメントの繊維径、フィラメント素材、目付け量、厚み、配向状態などを調整することにより、前記の如き諸特性を有するロール状医療用粘着テープを製造することができる。長さ方向の50%引張応力が前記範囲を超えると、粘着テープが硬くなり、皮膚貼付時にツッパリ感があり、皮膚刺激を起こし易くなる。50%引張応力が前記範囲未満では、粘着テープが脆弱となり、僅かな応力で伸びたり切断し易くなる。巻き戻し力及び圧着後の自背面粘着力は、エンボス加工の凸部表面に長鎖アルキル基ぺンダント系剥離剤などの剥離剤をグラビア塗工することにより、前記範囲内に制御することができる。
【0041】
本発明のロール状医療用粘着テープは、ドレッシングテープ、外科用粘着テープなどとして、ヒトの皮膚(肌)に直接貼付して使用される用途に好適に使用することができる。
【0042】
【実施例】
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明についてより具体的に説明する。
【0043】
[実施例1]
数平均分子量が2000のポリヘキサメチレンジオールと4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートと1,4−ブタンジオールを2軸重合機で溶融重合して、ショアA硬度90の熱可塑性ポリウレタン弾性体を合成した。このようにして得られた熱可塑性ポリウレタン弾性体を押出機によりペレット状に形成した。このポリウレタン弾性体ペレットを原料とし、メルトブロー紡糸装置を用いて、溶融温度245℃で溶融させ、細孔を有するノズル状のダイス群から吐出した。ノズル状のダイス群は、幅方向に常時往復運動しており、流れ方向(機械方向:MD)の速度(ネットコンベヤの移動速度)をダイスの幅方向(TD)での往復運動の約1/5に設定した。ダイスから吐出した溶融繊維群をネットコンベヤ上に捕集し、坪量65g/m2のウェブを形成させた。フィラメントの繊維径は、7〜15μmφの範囲内であった。得られたウェブに、対向するエンボスロールとアンビルロール間を通過させることにより格子状パターンの加熱エンボス加工を施した。加熱圧着スポットは、MD及びCDとも1.4mmピッチとした。
【0044】
アンビルロール接触側の格子状のエンボスパターンは、稜線の線幅が300μmで、稜線の間隔(凹部の幅)が1.1mmで、凹部の深さが150μmであり、不織布の背面に浮き出した凸部(稜線)の総面積は、不織布の全面積の約25%であった。
【0045】
上記ポリウレタン不織布のエンボスロール接触側面に、アクリル系粘着剤(2−エチルヘキシルアクリレート87重量%、酢酸ビニル10重量%、及びアクリル酸3重量%の共重合体)溶液を剥離ライナー上に乾燥後重量で40g/m2となるように塗工したものを貼り合わせて密着させ、粘着剤を塗工していないもう一方の面には、長鎖アルキルアクリレート重合体からなる剥離剤(ステアリルアクリレート/アクリル酸=95/5重量%、トルエン/酢酸エチル=80/20の混合溶液、固形分濃度5重量%)を乾燥後塗布量0.4g/m2となるようにグラビア処理した。処理条件は、グラビアパターンが逆四角錐(深さ45μm)の格子状で、格子の密度が150/インチ、圧胴ロールのグラビアロールヘの押圧エアシリンダーのエア圧が0.5kgf/cm2であった。このようにして作製した粘着テープの剥離ライナーを剥がし、1インチ径の紙管に7mの長さで巻き取り、25mm幅に裁断して直巻のロール状粘着テープを作製した。結果を表1に示す。
【0046】
[実施例2]
不織布の坪量を100g/m2としたこと以外は、実施例1と同様にしてロール状粘着テープを作製した。結果を表1に示す。
【0047】
[実施例3]
フィラメントの繊維径を15〜25μmφの範囲内としたこと以外は、実施例2と同様にしてロール状粘着テープを作製した。結果を表1に示す。
【0048】
[実施例4]
グラビア処理において、圧胴ロールのグラビアロールヘの押圧エアシリンダーのエア圧を0.5kgf/cm2から2.0kgf/cm2に、また、乾燥後塗布量を0.4g/m2から0.7g/m2に、それぞれ変えたこと以外は、実施例2と同様にしてロール状粘着テープを作製した。結果を表1に示す。
【0049】
[比較例1]
実施例1と同じ熱可塑性ポリウレタン弾性体のペレットを原料とし、メルトブロー紡糸装置を用いて、溶融温度245℃で溶融させ、細孔を有するノズル状のダイス群から吐出した。ダイス群は、幅方向に並んで固定されており、機械方向(MD)に移動するネットコンベヤ上にフィラメントを落として、坪量100g/m2のウェブを形成させた。繊維径は、約7〜18μmφの範囲内であった。これ以降は実施例1と同様にしてロール状粘着テープを作製した。結果を表1に示す。
【0050】
[比較例2]
市販品のロール状医療用粘着テープ(和紙基材、幅25mm、アクリル系粘着剤、長鎖アルキル基ペンダント系剥離剤)を比較のために使用した。結果を表1に示す。
【0051】
<試験方法>
(1)試験雰囲気:
温度23±2℃、相対湿度65±5%で測定した。試料は、予め同雰囲気中で24時間コンディショニングし、試験片は、被着体に貼り合せた30分後に試験に供した。
【0052】
(2)手切れ性擬制試験:
25×78mm幅に裁断した試料片に、図1に示すように等脚台形に印をつけて、その上下に配向ポリプロピレンテープ(OPPテープ)を貼着した。引張試験機を用いて、つかみ間隔を10mmとして、試験片の台形の短辺(a)を張った状態で長辺(b)を緩めて、図1に示すつかみ部分を挟み、引張速度1000mm/分で引き裂く時の応力を測定した。
【0053】
データは、最大荷重である初期荷重(引裂端裂抵抗力)と、その後比較的応力の安定する部分の平均値(引裂伝播抵抗力)と、破断開始時から完全切断時までの距離(伸長)とを求めた。これらの関係を図2にチャートの解析方法として示す。テープ幅が25mm以下の場合は、その幅に合わせて20mm幅、15mm幅、及び10mm幅のいずれかに裁断し、短辺aが10mm、角度cが120°となるように、長辺bを調節して試験片を作製する。この手切れ性擬制試験により、粘着テープの手切れ性を定量化して評価することが可能である。
【0054】
(3)引張試験:
JIS−K7115に準拠して、引張試験機で試料両端をまっすぐに、つかみ間隔100mm、引張速度300mm/分で引っ張り、50mm引っ張ったときと、破断時の応力を読み取った。
【0055】
(4)巻き戻し力試験(解きほぐし力試験):
ロール状粘着テープの芯(紙管)の中空部に円筒軸をはめ込み、軸両端部を自転自由に支持した金属製フレームを引張試験機の片方のつかみ具に固定し、他方のつかみ具にはテープ先端を固定させ、300mm/分の速度で引っ張ったときの応力を読み取った。
【0056】
(5)自背面粘着力試験:
粘着テープの長さ10cmの切断片をベークライト板に貼り合わせ、その背面に25cmの切断片の粘着剤面をそれぞれの端をそろえて重なるようにして貼り合わせ、2kgの荷重で一往復の加圧をした後、引張試験機にて180度方向への剥離力を引張速度300mm/分で測定した。
【0057】
(6)対ベークライト板粘着力試験:
JIS−Z0237に記載の180度引き剥し法に準拠して、幅25mmの粘着テープのベークライト板に対する粘着力を測定した。
【0058】
(7)ロール状粘着テープの使用感:
▲1▼貼付時の皮膚のつっぱり感:
粘着テープを皮膚に貼付し、つっぱり感の有無を判定した。
▲2▼巻き戻し性:
ロール状粘着テープを手で巻き戻し、以下の基準で評価した。
○:円滑に巻き戻しができる、
△:巻き戻しがやや重い、
×:巻き戻しが重い。
【0059】
▲3▼重ね貼り性:
粘着テープを実際に手で重ね貼りし、以下の基準で評価した。
○:重ね貼りした部分を指で押圧するだけで、剥離することがない、
△:重ね貼りした部分を指で押圧したところ、一部に浮きが見られる、
×:重ね貼りした部分を指で押圧しても、簡単に剥離する。
【0060】
▲4▼手切れ性:
ロール状粘着テープを部分的に巻き戻して、手で切断し、以下の基準で評価した。
○:手切れ性に優れている、
△:手切れ性が良好である、
×:手切れ性に劣る。
【0061】
【表1】
Figure 0004181883
【0062】
(*1)直ちに切断のため読み取り不可。
(*2)切断部が見苦しい。
【0063】
表1に示す結果から明らかなように、本発明のロール状医療用粘着テープ(実施例1〜4)は、手切れ性、巻き戻し性、重ね貼り性が良好であり、皮膚に対する適用性にも優れている。特に、繊維径が7〜15μmの極細フィラメントからなり、エンボス加工面の実質的に凸部のみに剥離剤を塗布するようにした幅方向に配向を有する不織布を支持体とした場合(実施例1〜2)には、手切れ性、巻き戻し性、重ね貼り性の全てに優れている。
【0064】
これに対して、幅方向に配向を持たせていない不織布を支持体として用いた場合(比較例1)には、手切れ性が悪く、直巻ロール状にするには不適当なものであった。また、和紙を支持体とする粘着テープ(比較例2)は、貼付時に皮膚につっぱり感があり、手切れ性も劣悪であった。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、通気性と伸縮性のある不織布を支持体とする医療用粘着テープであって、手切れ性が良好であり、その粘着剤層を支持体の背面上の剥離剤に直接接触するように巻き付けて直巻ロールに形成しても、巻き戻し性が良好で、しかも重ね貼りが可能なロール状医療用粘着テープが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で採用する手切れ性擬制試験における試験片の調製方法を示す説明図である。
【図2】手切れ性擬制試験における「応力−距離」チャートの解析方法を示す説明図である。
【図3】エンボスパターンの一例を示す平面図である。

Claims (8)

  1. 支持体の片面に粘着剤層が形成され、ロール状に巻回されたロール状医療用粘着テープにおいて、
    (1)支持体が、繊維径が7〜25μmの範囲内のポリウレタンフィラメントから形成された粘着テープの幅方向に配向を有する不織布からなり、
    (2)支持体の粘着剤層とは反対側の支持体背面には、エンボス加工による凹凸が形成されており、
    (3)支持体背面のエンボス加工面には、剥離剤がエンボス加工により形成された凹凸の実質的に凸部上のみに塗布されており、かつ、
    (4)粘着テープが、その粘着剤層が支持体背面上の剥離剤に接触するように巻き付けられてロール状に形成されたものである
    ことを特徴とするロール状医療用粘着テープ。
  2. 発明の詳細な説明で定義する手切れ性擬制試験において、幅方向の引裂端裂抵抗力が3〜15Nの範囲内で、引裂伝播抵抗力が5N以下である請求項1記載のロール状医療用粘着テープ。
  3. 不織布が、合成樹脂溶融液を多数の細孔を有するダイスからフィラメントとして押し出してネットコンベア上に吹き付けるメルトブロー法により製造されたものであって、メルトブロー法による製造時に、ダイスを幅方向(TD)に往復移動させ、かつ、ネットコンベアの流れ方向(MD)への移動速度をダイスの幅方向での往復移動速度よりも遅い速度に調整することにより幅方向に配向が付与されたものである請求項1または2記載のロール状医療用粘着テープ。
  4. 不織布が、繊維径が7〜15μmの範囲内の極細ポリウレタンフィラメントから形成されたものである請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロール状医療用粘着テープ。
  5. グラビアロールによる剥離剤溶液の塗布により、剥離剤が支持体背面のエンボス加工により形成された凹凸の実質的に凸部上のみに塗布されている請求項記載のロール状医療用粘着テープ。
  6. JIS−K7115に準拠して測定した粘着テープの長さ方向の50%引張応力が1.4〜3.0N/cmの範囲内で、発明の詳細な説明で定義する巻き戻し力試験において、ロール状粘着テープの巻き戻し力が0.4〜2.0N/cmの範囲内であり、かつ、50%引張応力が巻き戻し力よりも大きい請求項1乃至のいずれか1項に記載のロール状医療用粘着テープ。
  7. 粘着テープの幅が10〜50mmの範囲内であって、かつ、発明の詳細な説明で定義する手切れ性擬制試験において、破断開始から完全に破断するまでの距離が15mm以下である請求項1乃至のいずれか1項に記載のロール状医療用粘着テープ。
  8. 粘着剤層を支持体背面に圧着する、発明の詳細な説明で定義する自背面粘着力試験において、自背面粘着力が0.5〜2.4N/cmの範囲内である請求項1乃至のいずれか1項に記載のロール状医療用粘着テープ。
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