JP4179497B2

JP4179497B2 - seat

Info

Publication number: JP4179497B2
Application number: JP2002334029A
Authority: JP
Inventors: 始松浦; 稔結城
Original assignee: Kanto Auto Works Ltd
Current assignee: Toyota Motor East Japan Inc
Priority date: 2002-11-18
Filing date: 2002-11-18
Publication date: 2008-11-12
Anticipated expiration: 2022-11-18
Also published as: JP2004166812A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送風機によって送られた空気が流通する風路がパッドの内部に形成された座席に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
パッドに形成された風路を流通した空気を着座者に吹き当て、着座者の蒸れ感を解消して着座時の快適性を高めることのできる上記形式の座席は従来より公知である（例えば、特許文献１参照）。従来のこの種の座席は、風路を流れた空気を、通気度の高いパッド中に通過させて座席の表面から外部に拡散させ、その拡散した空気を着座者に当てるように構成されている。かかる拡散した空気によって着座者の快適性を高めているのである。
【０００３】
ところが、上記従来の構成によると、風路に供給された空気が、面積の広い座席表面の全体から拡散するので、着座者に快適感を与えるには、風路に大量の空気を送り込む必要がある。このように風路に供給する空気の流量を増大させるには、大型のモータを備えた送風機を用いなければならない。
【０００４】
また、温度調節装置によって冷却又は加熱した空気を風路に送り込むように構成した場合にも、その空気が大面積の座席表面から拡散されるので、着座者に快適感を与えるには、能力の高い大型の温度調節装置を用いる必要がある。
【０００５】
上述のように大型のモータを有する送風機や、能力の高い温度調節装置を用いれば、これらを組み込むための大きなスペースが必要となるだけでなく、全体のコストと重量が増大し、しかもモータの振動と騒音が激しくなって着座者に不快感を与えるおそれがある。さらに消費電力が増大する欠点も免れない。
【０００６】
【特許文献１】
特表平９−５０５４９９号公報（第１２−１３頁、図１）
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去した冒頭に記載した形式の座席を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の座席において、前記風路は、パッドの着座者支え面以外の部分に形成された空気取入口から、同じくパッドの着座者支え面以外の部分に形成された排気口へ通じていると共に、該パッドには、前記風路から、座席に着座した着座者側へ通じる複数の貫通孔が形成され、ＪＩＳＫ−６４００−１３．１Ａ法により測定した前記パッドの通気度が、６０〔ｍｌ／（ｓ・ｃｍ^２）〕以下に設定され、着座者が通常の姿勢で座席に着座したとき、その着座者に接する座席面に全ての貫通孔が開口していることを特徴とする座席を提案する。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【００１１】
図１は、自動車の車室内に配置された座席１の垂直断面図である。ここに示した座席１は、当該座席１に着座した着座者の尻部を支えるシートクッション２と、背部を支えるシートバック３と、そのシートバック３の上部に設けられたヘッドレスト４とを有している。図２はそのシートクッション２の平面図であり、図３は図２のIII−III線断面図、図４は図２のIV−IV線断面図である。図１乃至図３における矢印Ｆは、自動車の前進方向を示している。図１に示したシートクッション２は、図３と同じ位置で切断した断面で表わされている。
【００１２】
これらの図に示したシートクッション２は、例えばウレタンフォームなどの弾性を有するクッション材から構成されたパッド５を有し、このパッド５の下面側にはパネル６が配置され、パッド５の上面と側面は、布などの通気度の高い材料から成る表皮７によって覆われている。８はシートクッションフレームである。また、図２乃至図４には、シートクッション２の上面に着座した着座者Ｐを二点鎖線で示してあり、パッド５がこの着座者Ｐを支える側の面を着座者支え面９と称することにする。
【００１３】
ここで、パッド５の内部には風路１０が形成され、この風路１０は、パッド５の着座者支え面９以外の部分に形成された空気取入口１１から、同じくパッド５の着座者支え面９以外の部分に形成された排気口１２，１３へ通じている。図示した例では、パッド５が、着座者Ｐに近い側に位置する第１のパッド層１４と、着座者Ｐから離れた側に位置する第２のパッド層１５とから構成され、風路１０の空気取入口１１は、第２のパッド層１５の下面側に形成されている。また、当該風路１０は、その空気取入口１１から第２のパッド層１５中を上方に延び、次いで第１のパッド層１４と第２のパッド層１５の間をほぼ水平に延び、さらにシートクッション２の前部と、後方領域の下部にそれぞれ形成された各排気口１２，１３に通じている。第２のパッド層１５中を上方に延びる風路の部分を垂直路１６と称し、ほぼ水平に延びる風路部分を水平路１７と称することにする。
【００１４】
また、パッド５には、上述の風路１０から、座席１に着座した着座者Ｐ側へ通じる複数の貫通孔１８が形成されている。図示した例では、これらの貫通孔１８が第１のパッド層１４に形成され、これらの貫通孔１８と表皮７とを介して、風路１０の水平路１７がシートクッション２の上方の空間に通じている。
【００１５】
また、本例の座席においては、図２に示したように、着座者Ｐが通常の姿勢で座席１に着座したとき、その着座者に接する座席面に、全ての貫通孔１８が開口するように、その貫通孔１８の位置が定められている。平均的な体躯の成人が座席１に普通に着座したとき、全ての貫通孔１８の上部開口が、その着座者Ｐによって塞がれるように構成されているのである。
【００１６】
風路１０の空気取入口１１に対向したパネル６の部分には孔が形成され、ここに送風機１９が配置されている。送風機１９の作動によって外部の空気が空気取入口１１から風路１０内に取り入れられる。このように、送風機１９によって送られた空気が風路１０を流通するのであるが、その際、従来の座席においては風路を流れる空気がパッド中を通して流れ、該パッドの着座者支え面の全体、すなわちシートクッションの上面全体から上方に拡散するように構成されていた。第１のパッド層が通気度の高い材料から構成され、そのパッド層中を空気が上方に流れるように構成されていたのである。ところが、この構成によると、先にも説明したように、シートクッションの広い面積の上面の全体から空気が自由に抜け出てしまうので、着座者に快適さを感じさせるには、送風機が送り出す空気の流量を極めて大量にする必要があり、これによって前述の欠点を免れなかった。
【００１７】
そこで、本例の座席においては、パッド５の通気度が従来よりも低く設定され、ＪＩＳＫ−６４００−１３．１Ａ法により測定した当該パッド５の通気度が、６０〔ｍｌ／（ｓ・ｃｍ^２）〕以下、好ましくは３０〔ｍｌ／（ｓ・ｃｍ^２）〕以下に設定されている。第１のパッド層１４と第２のパッド層１５の通気度が共に低く設定されているのである。
【００１８】
上述した構成により、送風機１９によって風路１０内に送り込まれた空気は風路１０と貫通孔１８を流通するものの、第１及び第２のパッド層１４，１５中を流れることはないか、又はほとんど流れることはなく、ほぼ全ての空気が風路１０と貫通孔１８だけを流通する。すなわち、送風機１９から送り出された空気は、矢印で示すように垂直路１６を通り、次いで水平路１７を流れ、その一部の空気が各貫通孔１８に流入し、次いで排気口１２，１３から外部へ流出する。その際、本例の各貫通孔１８の上部開口は着座者Ｐによって塞がれているので、各貫通孔１８に流入した空気は、図３及び図４に矢印Ａで示したように、乱流となって再び水平路１７へ戻され、最終的に排気口１２，１３から排出される。各貫通孔１８に流入した空気は、シートクッション２上に着座した着座者Ｐから発散した熱や湿気を奪い、湿った空気となって、再び水平路１７に戻される。このようにして着座者Ｐの蒸れ感を解消し、当該着座者Ｐの快適感を高めることができる。着座者Ｐによって上部開口が塞がれていない貫通孔１８に流入した空気は、その上部開口から上方に排出される。
【００１９】
上述のように、本例の座席１においては、風路１０に送り込まれた空気がパッド５中に侵入し、ここを通過して広い面積の座席表面から外部に拡散することはなく、実質的に風路１０と貫通孔１８だけを流通するので、ここに送り込む空気の流量を少なくすることができる。しかも貫通孔１８に流入した空気が着座者Ｐから熱や湿気を奪うので、着座者Ｐに対して充分な快適感を与えることができる。すなわち、座席上面の全体から空気を拡散させる場合に比べ、空気が流通する風路１０の横断面積を小さくできるので、その風路１０に送り込まれる空気の流量が少なくとも、その流速が高められ、着座者Ｐから熱と湿気を奪う効果を高めることができるのである。
【００２０】
特に、本例の座席１のように、各貫通孔１８の上部開口が着座者Ｐによって塞がれるように、該貫通孔１８が配置されていると、着座者Ｐから熱と湿気を奪うことなく、そのまま貫通孔１８の上部開口から流出してしまう空気をなくし、或いは少なくすることができるので、着座者Pから熱と湿気を奪う効率を一層高めることができる。
【００２１】
上述のように、風路１０に供給する空気の流量を少なくできるので、小型のモータを有する送風機１９を用いることができる。また、図示していない温度調節装置によって冷却又は加熱した空気を風路１０に送り込むように構成することもできるが、この場合も特に能力の高い大型の温度調節装置を用いる必要はない。このようにして、送風機と温度調節装置の設置スペースと、これらの重量を小さくでき、しかもこれらを含めた座席のコストを低減できる。さらにモータの振動や騒音が大きくなることを阻止できると共に、その消費電力を少なくすることができる。
【００２２】
また、垂直路１６から水平路１７への移行部や、水平路１７から各貫通孔１８への移行部に、丸みのあるガイド部２０を形成すると、空気をスムーズに流すことができ、より効率よく熱と湿気を外部に排出させることができる。
【００２３】
ここで、前述のパッド５の通気度は、ＪＩＳＫ−６４００−１３．１Ａ法に準拠した方法にて測定したものであり、当該通気度は、単位時間、単位面積当りの風量〔ｍｌ／（ｓ・ｃｍ^２）〕で表されるものである。その際、パッド５として例えばウレタンフォームを用いた場合、その独泡性を強めることによって当該パッド５の通気度を下げることが可能である。
【００２４】
また、風路１０の内周面と貫通孔１８の内周面のうちの少なくとも一部を、パッド５よりも通気度の低い部材、例えば、ゴムシート、樹脂シート或いは不織布などのシート材によって覆うと、風路１０や貫通孔１８から空気がパッド５中に侵入することをより確実に防止することができる。
【００２５】
さらに、パッド５は、これが軟らかすぎると、座席１に着座した着座者Pの重量で大きく圧縮変形し、風路１０や貫通孔１８が潰され、空気をスムーズに流通させることができなくなる。逆にパッド５が硬すぎると、座り心地が悪化して、着座者が長時間着座したとき、当該着座者に痛みやしびれ感を与えることになり好ましくない。従って、この両者の要求を同時に満足させることができるようにパッド５の硬さを定めるべきである。具体的には、第１のパッド層１４の硬さを、後述する測定法により測定したときの値で、８０〜２２０〔Ｎ〕に設定することが好ましい。例えば、シートクッション２の第１のパッド層１４を前後に２つに分けて考えた場合、その後部の尻下部は大きな荷重がかかるため、当該後部のパッドの硬さを１２０〜２２０〔Ｎ〕の範囲とする。また、その前部には後部ほど大きな荷重はかからないので、その前部のパッドの硬度を８０〜１８０〔Ｎ〕の範囲とする。
【００２６】
パッド５をこのような硬さに設定することによって、風路１０が潰れることはなく、その外観が低下することもない。しかも、他の軟質なパッドを追加する必要もなく、コストの上昇を阻止できる。
【００２７】
上述の硬さの測定法は、圧縮特性測定方法であって、ＪＩＳＫ−６４００−６．２ｃ）に記載の加圧板を用いて、ＪＩＳＫ−６４００−６．３Ａ法に準拠した方法にて、その加圧板が、初期の厚さから２５％圧縮したときの荷重〔Ｎ〕を測定するものである。
【００２８】
以上、座席１のシートクッション２について説明したが、本発明は、シートバック３やヘッドレスト４にも適用できるものである。図１に示したシートクッション２の各部に相当するシートバック３の各部には、シートクッション２の各部に付した符号にＡを添えた符号を付してある。
【００２９】
また、本発明は自動車の車室内に設けられる座席以外の各種座席にも適用することができる。
【００３０】
【発明の効果】
本発明によれば、小型なモータを有する送風機を用いるだけで、着座者に充分な快適感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】座席の概略を示す断面図である。
【図２】図１に示した座席のシートクッションの平面図である。
【図３】図２のIII−III線拡大断面図である。
【図４】図２のIV−IV線拡大断面図である。
【符号の説明】
１座席
５パッド
９着座者支え面
１０風路
１１空気取入口
１２，１３排気口
１８貫通孔
１９送風機
Ｐ着座者[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seat in which an air passage through which air sent by a blower flows is formed inside a pad.
[0002]
[Prior art]
A seat of the above-mentioned type that can blow the air circulated through the air passage formed in the pad to the seated person and eliminate the feeling of stuffiness of the seated person to enhance the comfort at the time of sitting is conventionally known (for example, Patent Document 1). Conventional seats of this type are configured to allow air flowing through an air passage to pass through a pad with high air permeability to diffuse outward from the surface of the seat and to apply the diffused air to a seated person. . The diffused air enhances the comfort of the seated person.
[0003]
However, according to the above-described conventional configuration, the air supplied to the air passage diffuses from the entire seat surface having a large area. Therefore, it is necessary to send a large amount of air into the air passage in order to give a comfortable feeling to the seated person. is there. Thus, in order to increase the flow rate of the air supplied to the air passage, a blower equipped with a large motor must be used.
[0004]
In addition, even when the air cooled or heated by the temperature control device is sent to the air passage, the air is diffused from the seat surface of a large area. It is necessary to use a high temperature controller.
[0005]
If a blower having a large motor or a high-performance temperature control device is used as described above, not only a large space is required for incorporating these, but the overall cost and weight are increased, and the vibration of the motor is increased. There is a risk that the noise will become intense and uncomfortable to the seated person. Furthermore, the disadvantage of increased power consumption is inevitable.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-T 9-505499 (pages 12-13, FIG. 1)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide a seat of the type described at the beginning, which eliminates the above-mentioned conventional drawbacks.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a seat of the type described at the beginning, wherein the air passage is also formed from an air intake port formed in a portion other than the seat occupant support surface of the pad. A plurality of through holes are formed in the pad from the air passage to the side of the occupant seated on the seat, and the JIS K-6400-13.1A method is formed. When the air permeability of the pad measured by the above is set to 60 [ml / (s · cm ² )] or less and the seated person sits on the seat in a normal posture, all the penetrations into the seat surface in contact with the seated person A seat characterized by a hole is proposed.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
[0011]
FIG. 1 is a vertical cross-sectional view of a seat 1 arranged in a passenger compartment of an automobile. The seat 1 shown here has a seat cushion 2 that supports the buttocks of a seated person seated in the seat 1, a seat back 3 that supports the back, and a headrest 4 provided on the upper portion of the seat back 3. ing. 2 is a plan view of the seat cushion 2, FIG. 3 is a sectional view taken along line III-III in FIG. 2, and FIG. 4 is a sectional view taken along line IV-IV in FIG. The arrow F in FIGS. 1 to 3 indicates the forward direction of the automobile. The seat cushion 2 shown in FIG. 1 is represented by a cross section cut at the same position as FIG.
[0012]
The seat cushion 2 shown in these drawings includes a pad 5 made of an elastic cushion material such as urethane foam, for example, and a panel 6 is disposed on the lower surface side of the pad 5. The side surface is covered with a skin 7 made of a material having high air permeability such as cloth. Reference numeral 8 denotes a seat cushion frame. 2 to 4, the seated person P seated on the upper surface of the seat cushion 2 is indicated by a two-dot chain line, and the surface on the side where the pad 5 supports the seated person P is referred to as a seated person supporting surface 9. I will decide.
[0013]
Here, an air passage 10 is formed inside the pad 5, and this air passage 10 is also supported by the occupant of the pad 5 from an air intake port 11 formed at a portion other than the occupant support surface 9 of the pad 5. It leads to exhaust ports 12 and 13 formed in a portion other than the surface 9. In the illustrated example, the pad 5 includes a first pad layer 14 located on the side close to the seated person P and a second pad layer 15 located on the side far from the seated person P. The air intake port 11 is formed on the lower surface side of the second pad layer 15. The air passage 10 extends upward from the air intake port 11 into the second pad layer 15, and then extends substantially horizontally between the first pad layer 14 and the second pad layer 15. The cushion 2 communicates with the exhaust ports 12 and 13 formed at the front portion and the lower portion of the rear region, respectively. The portion of the air passage that extends upward in the second pad layer 15 is referred to as a vertical passage 16, and the portion of the air passage that extends substantially horizontally is referred to as a horizontal passage 17.
[0014]
Further, the pad 5 is formed with a plurality of through holes 18 that lead from the above-described air passage 10 to the seated person P seated on the seat 1. In the illustrated example, these through holes 18 are formed in the first pad layer 14, and the horizontal path 17 of the air path 10 is formed in the space above the seat cushion 2 through these through holes 18 and the skin 7. Communicates.
[0015]
Further, in the seat of this example, as shown in FIG. 2, when the seated person P is seated in the seat 1 in a normal posture, all the through holes 18 are opened in the seat surface in contact with the seated person. Further, the position of the through hole 18 is determined. When an average adult is normally seated on the seat 1, the upper openings of all the through holes 18 are configured to be closed by the seated person P.
[0016]
A hole is formed in the portion of the panel 6 facing the air intake port 11 of the air passage 10, and a blower 19 is disposed here. External air is taken into the air passage 10 from the air intake 11 by the operation of the blower 19. In this way, the air sent by the blower 19 circulates through the air passage 10. At that time, in the conventional seat, the air flowing through the air passage flows through the pad, and the entire seating person support surface of the pad That is, it is configured to diffuse upward from the entire upper surface of the seat cushion. The first pad layer was made of a material having high air permeability, and air was allowed to flow upward in the pad layer. However, according to this configuration, as described above, air freely escapes from the entire upper surface of the large area of the seat cushion, so in order to make the seated person feel comfortable, the air sent out by the blower It was necessary to make the flow rate extremely large, and this did not escape the above-mentioned drawbacks.
[0017]
Therefore, in the seat of this example, the air permeability of the pad 5 is set lower than before, and the air permeability of the pad 5 measured by the JISK-6400-13.1A method is 60 [ml / (s · cm ^2]. )], Preferably 30 [ml / (s · cm ² )] or less. The air permeability of both the first pad layer 14 and the second pad layer 15 is set low.
[0018]
With the configuration described above, the air sent into the air passage 10 by the blower 19 flows through the air passage 10 and the through hole 18 but does not flow through the first and second pad layers 14 and 15, or Almost no air flows, and almost all the air flows only through the air passage 10 and the through hole 18. That is, the air sent out from the blower 19 passes through the vertical path 16 as shown by the arrow, then flows through the horizontal path 17, a part of the air flows into each through hole 18, and then from the exhaust ports 12 and 13. It flows out to the outside. At this time, since the upper openings of the through holes 18 in this example are closed by the seated person P, the air flowing into the through holes 18 is disturbed as indicated by the arrows A in FIGS. The flow is returned to the horizontal path 17 and finally discharged from the exhaust ports 12 and 13. The air that has flowed into each through-hole 18 takes away the heat and moisture emitted from the seated person P seated on the seat cushion 2, becomes moist air, and returns to the horizontal path 17 again. In this way, the sense of stuffiness of the seated person P can be eliminated, and the comfort level of the seated person P can be enhanced. The air that has flowed into the through hole 18 whose upper opening is not blocked by the seated person P is discharged upward from the upper opening.
[0019]
As described above, in the seat 1 of the present example, the air sent into the air passage 10 does not enter the pad 5 and pass through the pad 5 to diffuse outside from the seat surface of a large area. Since only the air passage 10 and the through hole 18 are circulated, the flow rate of the air fed into the air passage 10 can be reduced. Moreover, since the air flowing into the through-hole 18 takes heat and moisture from the seated person P, a sufficient feeling of comfort can be given to the seated person P. That is, compared with the case where air is diffused from the entire upper surface of the seat, the cross-sectional area of the air passage 10 through which the air flows can be reduced, so that the flow rate of the air sent into the air passage 10 is increased at least, and the flow velocity is increased. The effect of taking heat and moisture away from the person P can be enhanced.
[0020]
In particular, when the through hole 18 is arranged so that the upper opening of each through hole 18 is closed by the occupant P as in the seat 1 of this example, heat and moisture are taken away from the occupant P. The air flowing out from the upper opening of the through hole 18 as it is can be eliminated or reduced, so that the efficiency of taking heat and moisture from the seated person P can be further enhanced.
[0021]
As described above, since the flow rate of the air supplied to the air passage 10 can be reduced, the blower 19 having a small motor can be used. Moreover, although it can also comprise so that the air cooled or heated with the temperature control apparatus which is not shown in figure may be sent into the air path 10, it is not necessary to use the large temperature control apparatus with especially high capability also in this case. In this way, the installation space for the blower and the temperature control device and the weight of these can be reduced, and the cost of the seat including them can be reduced. Furthermore, it is possible to prevent the vibration and noise of the motor from increasing, and to reduce the power consumption.
[0022]
Moreover, if the guide part 20 with a roundness is formed in the transition part from the vertical path 16 to the horizontal path 17 and the transition part from the horizontal path 17 to each through hole 18, air can flow smoothly and more efficiently. It can well drain heat and moisture to the outside.
[0023]
Here, the air permeability of the pad 5 described above was measured by a method based on the JISK-6400-13.1A method, and the air permeability was determined by the air volume per unit time and unit area [ml / (s · Cm ² )]. At this time, when, for example, urethane foam is used as the pad 5, it is possible to reduce the air permeability of the pad 5 by enhancing the self-foaming property.
[0024]
Further, at least a part of the inner peripheral surface of the air passage 10 and the inner peripheral surface of the through hole 18 is covered with a member having a lower air permeability than the pad 5, for example, a sheet material such as a rubber sheet, a resin sheet, or a nonwoven fabric. And it can prevent more reliably that air penetrate | invades into the pad 5 from the air path 10 or the through-hole 18. FIG.
[0025]
Furthermore, if the pad 5 is too soft, the pad 5 is greatly compressed and deformed by the weight of the seated person P seated on the seat 1, the air passage 10 and the through hole 18 are crushed, and air cannot be circulated smoothly. On the other hand, if the pad 5 is too hard, the sitting comfort is deteriorated, and when the seated person sits for a long time, the seated person is given pain and numbness, which is not preferable. Therefore, the hardness of the pad 5 should be determined so that both requirements can be satisfied simultaneously. Specifically, the hardness of the first pad layer 14 is preferably set to 80 to 220 [N] as a value measured by a measurement method described later. For example, when the first pad layer 14 of the seat cushion 2 is divided into two parts in the front and rear, a large load is applied to the lower bottom of the rear part, so the hardness of the rear pad is set to 120 to 220 [N]. The range. Further, since the front portion is not as heavily loaded as the rear portion, the hardness of the front pad is set in the range of 80 to 180 [N].
[0026]
By setting the pad 5 to such a hardness, the air passage 10 is not crushed and its appearance is not deteriorated. In addition, it is not necessary to add another soft pad, and an increase in cost can be prevented.
[0027]
The above-mentioned hardness measurement method is a compression property measurement method, and using a pressure plate described in JISK-6400-6.2c), the method is based on the JISK-6400-6.3A method. The pressure [N] when the pressure plate is compressed 25% from the initial thickness is measured.
[0028]
The seat cushion 2 of the seat 1 has been described above, but the present invention can also be applied to the seat back 3 and the headrest 4. Each part of the seat back 3 corresponding to each part of the seat cushion 2 shown in FIG. 1 is given a reference numeral added with A to each reference part of the seat cushion 2.
[0029]
The present invention can also be applied to various seats other than seats provided in the interior of an automobile.
[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, a comfortable feeling can be given to a seated person only by using a blower having a small motor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing a seat.
FIG. 2 is a plan view of the seat cushion of the seat shown in FIG.
3 is an enlarged sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is an enlarged sectional view taken along line IV-IV in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Seat 5 Pad 9 Seated person support surface 10 Air path 11 Air inlet 12, 13 Exhaust port 18 Through-hole 19 Blower P Seated person

Claims

送風機によって送られた空気が流通する風路がパッドの内部に形成された座席において、前記風路は、パッドの着座者支え面以外の部分に形成された空気取入口から、同じくパッドの着座者支え面以外の部分に形成された排気口へ通じていると共に、該パッドには、前記風路から、座席に着座した着座者側へ通じる複数の貫通孔が形成され、ＪＩＳＫ−６４００−１３．１Ａ法により測定した前記パッドの通気度が、６０〔ｍｌ／（ｓ・ｃｍ^２）〕以下に設定され、着座者が通常の姿勢で座席に着座したとき、その着座者に接する座席面に全ての貫通孔が開口していることを特徴とする座席。In the seat in which the air passage through which the air sent by the blower circulates is formed inside the pad, the air passage is also from the air inlet formed in a portion other than the pad seater support surface, A plurality of through holes are formed in the pad from the air passage to the side of the seated person seated on the seat, leading to an exhaust port formed in a portion other than the support surface. JISK-6400-13. When the air permeability of the pad measured by the 1A method is set to 60 [ml / (s · cm ² )] or less, and the seated person sits on the seat in a normal posture, all the seat surfaces in contact with the seated person A seat characterized in that a through hole is opened.