JP4177745B2 - 電磁駆動弁の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁駆動弁の制御装置に係り、特に、内燃機関の各気筒に配置された吸気弁及び排気弁を電磁コイルによって開閉する電磁駆動弁を制御する電磁駆動弁の制御装置に関する。
内燃機関の吸気弁及び排気弁の開閉操作を機械的な動弁機構によって行うことに代えて、電磁コイルの通電によって生じる電磁力によって行い、その開閉タイミングを電気的に制御可能にして、機関の性能を向上させることが知られている。
例えば、下記特許文献1には、各気筒に開用及び閉用電磁コイルによって開閉せしめられる吸気弁及び排気弁としての電磁駆動弁が備えられ内燃機関に、マイクロコンピュータで構成された制御ユニットと各電磁駆動弁の開用及び閉用電磁コイルを通電駆動するための駆動ユニットとからなる電磁駆動弁制御装置を配備し、このシステムによって電磁駆動弁を制御することが提案されている。
かかる電磁駆動弁制御装置では、制御ユニットが機関の運転状態や電磁駆動弁のリフト量等に基づいて各電磁駆動弁に備えられた二つ(開用及び閉用)の電磁コイルに対する目標電流値を設定し、それらをアナログ信号に変換して駆動ユニットに出力している。駆動ユニットは、入力された目標電流値に従って各電磁駆動弁の電磁コイルに駆動電流を通電している。なお、このシステムでは、目標電流値を出力するのに使用する制御ユニットのD/A変換器の数を減らすために、制御ユニットから駆動ユニットに複数の制御信号を出力している。
一方、内燃機関の電磁駆動弁等の制御に関連して、例えば下記特許文献2には、制御ユニットから駆動ユニットへの通信処理負荷を軽減すべく、制御ユニット(指令信号発生手段)が、吸気弁及び排気弁としての電磁駆動弁や自動変速機の電磁アクチュエータ等に備えられる電磁コイルの識別データ(ID)と、各電磁コイルに対する指令電流値と、を含む指令信号を所定の時間間隔毎に発生し、前記指令電流値の変化が大きい指令信号を選択して、選択された指令信号のみを、対応する電磁コイルに順次的に送信することが提案されている。
特開2002−43127号公報(第1〜15頁、図1〜図13) 特開2003-17317号公報(第1〜16頁、図1〜図19)
ところで、電磁駆動弁制御装置においては、マイクロコンピュータを有する制御ユニットと、大電力が通電される駆動ユニットの動作環境条件が異なるため、それぞれを異なる場所に設置することが考えられる。しかしながら、上記のような電磁駆動弁制御装置では、制御ユニットと駆動ユニットが複数のアナログ信号と複数の制御信号で接続されているため、両ユニット間の配線が複雑になる。
これを解決するため、制御ユニットと駆動ユニットをシリアル伝送路で接続し、全ての電磁駆動弁(の電磁コイル)に対する目標電流値をシリアル通信によって転送するシステムが考えられる。しかしながら、機関には多数の電磁駆動弁が備えられており、制御ユニットから駆動ユニットに転送する目標電流値の個数は多い。例えば、機関が4気筒で構成され、各気筒に吸気弁と排気弁がそれぞれ2つずつ備わっている場合、電磁駆動弁の数は16で電磁コイルの数は32、すなわち、目標電流値の個数は32となる。従って、制御ユニットから駆動ユニットへ全ての電磁コイルについての目標電流値を転送するには長時間かかり、制御ユニットで通電量(目標電流値)を設定してからそれが電磁コイルの通電に実際に反映されるまでの時間が長くなる。また、目標電流値を転送する周期は転送時間よりも短くできない。このため、制御周期が長くなり、応答性、制御精度の向上等を図ることが難しいという問題があった。
なお、前記特許文献2に所載の技術は、制御ユニットから駆動ユニットへの通信処理負荷を軽減できるが、上記した如くの、一つの電磁駆動弁に開用及び閉用の2つの電磁コイルが備わっている場合に、送信すべき目標電流値(指令電流値)の個数を減らしてその転送時間を短縮することには、有効ではない。
本発明は、前記課題を解決すべくなされたもので、その目的とするところは、シリアル通信による目標電流値の転送時間を短くでき、それによって、制御周期を短縮して電磁駆動弁の応答性や制御精度等の向上を図ることができる電磁駆動弁の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明に係る電磁駆動弁の制御装置は、内燃機関の各気筒に配置された吸気弁及び排気弁を電磁コイルによって開閉する電磁駆動弁を制御する電磁駆動弁の制御装置であって、前記各電磁コイルに供給すべき目標電流値を設定する制御手段と、該制御手段により設定された目標電流値に基づいて前記電磁コイルを通電駆動する駆動手段と、を備える。
そして、前記制御手段は、通電すべき電磁コイルに対する目標電流値と、当該目標電流値が前記電磁駆動弁における開用及び閉用電磁コイルのいずれに対応するかを識別するための識別子とを、シリアル通信により予め定められた順序で前記駆動手段に送信し、前記駆動手段は、受信した識別子に基づいて通電すべき電磁コイルを選定するようにされていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記駆動手段は、受信した識別子に対応する電磁コイルを新たに受信した目標電流値に基づいて通電駆動し、受信した識別子に対応しない電磁コイルへの通電を停止するようにされる。
他の好ましい態様では、前記駆動手段は、受信した識別子に対応する電磁コイルを新たに受信した目標電流値に基づいて通電駆動し、受信した識別子に対応しない電磁コイルを前回受信した目標電流値に基づいて通電駆動するようにされる。
このような構成とされた本発明に係る電磁駆動弁制御装置の好ましい態様においては、制御手段から駆動手段に転送される目標電流値に、開用及び閉用の電磁コイルのいずれに対応する目標電流値かを識別するための識別子(ID)が付加されるので、通電すべき電磁コイルの目標電流値だけを転送し、通電する必要のない電磁コイルの目標電流値は転送しなくて済む。
そのため、制御手段から駆動手段に転送すべき目標電流値の個数を半減でき、1回当たりのデータ転送量を少なくでき、その結果、制御手段から駆動手段への目標電流値のトータルでの転送時間を半分近くまで短縮することができる。
これによって、制御周期を短縮することが可能となり、その結果、電磁駆動弁の応答性や制御精度等を向上できる。
一方、本発明に係るもう一つの電磁駆動弁制御装置は、内燃機関の各気筒に配置された吸気弁及び排気弁を電磁コイルによって開閉する電磁駆動弁を制御する電磁駆動弁の制御装置であって、前記各電磁コイルに供給すべき目標電流値を設定する制御手段と、該制御手段により設定された目標電流値に基づいて前記電磁コイルを通電駆動する駆動手段と、を備える。
そして、前記制御手段は、目標電流値を変更すべき電磁駆動弁の、通電すべき開用及び閉用のどちらかの電磁コイルの目標電流値と、開閉操作すべき電磁駆動弁を識別するための第1の識別子、及び、当該目標電流値が前記電磁駆動弁における開用及び閉用電磁コイルのいずれに対応するかを識別するための第2の識別子とを、シリアル通信により予め定められた順序で前記駆動手段に送信し、前記駆動手段は、受信した第1の識別子に対応しない電磁駆動弁の電磁コイルを前回受信した目標電流値に基づいて通電駆動し、受信した第1の識別子に対応する前記電磁駆動弁の電磁コイルのうち、受信した第2の識別子に対応する電磁コイルを新たに受信した目標電流値に基づいて通電駆動し、受信した第2の識別子に対応しない電磁コイルへの通電を停止するようにされていることを特徴としている。
これにより、開閉操作すべき(開弁期間にある)電磁駆動弁に備えられた通電すべき電磁コイルに対する目標電流値だけを転送すればよく、閉状態の電磁駆動弁の電磁コイルや通電する必要のない電磁コイルの目標電流値を転送しなくて済むので、目標電流値の転送時間を短くできる。
また、他の好ましい態様では、前記制御手段は、前記吸気弁の開弁期間が重複しない複数の気筒からなる複数の気筒群の吸気弁に対する目標電流値、及び、前記排気弁の開弁期間が重複しない複数の気筒からなる複数の気筒群の排気弁に対する目標電流値を設定するとともに、この目標電流値に、当該目標電流値が前記電磁駆動弁の開弁期間が部分的に重複する複数の気筒からなる複数の気筒群のいずれに対応するのかを識別するための第1の識別子を付加するようにされる。
かかる構成とされた本発明に係るもう一つの電磁駆動弁の制御装置では、目標電流値に第1の識別子と第2の識別子とが付加され、開閉すべき電磁駆動弁に備えられた通電すべき電磁コイルに対する目標電流値だけを転送し、通電する必要のない電磁コイルの目標電流値は転送しなくて済むので、制御手段から駆動手段へ送信すべき目標電流値の個数を大幅に削減でき(例えば、直列4気筒で各気筒に吸気弁及び排気弁が1つずつ備えられている場合は、1回で送信すべき目標電流値の個数を1/4に削減できる)、1回当たりのデータ転送量を大幅に少なくできる。そのため、制御ユニットから駆動ユニットへの前記目標電流値の転送時間を短縮することができ、これによって、制御周期を短縮することが可能となり、その結果、応答性の向上、制御精度の向上等を図ることができる。
以上の説明から理解されるように、本発明に係る電磁駆動弁制御装置は、制御手段から駆動手段へ目標電流値を送信する際、各電磁駆動弁の開用及び閉用電磁コイルのうちいずれか一方の通電すべきコイルに対する目標電流値だけを転送すればよいので、目標電流値の転送時間を短くでき、これによって、制御周期を短縮することが可能となり、その結果、応答性の向上、制御精度の向上等を図ることができる。加えて、各吸排気弁のうち開弁期間が重複しない弁同士のうち、目標電流値が変更される弁に対する目標電流値だけを転送するようになすことにより、目標電流値の転送時間をさらに短縮でき、これによって、電磁駆動弁の制御精度等を一層向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る電磁駆動弁の制御装置の一実施形態を、それが採用された内燃機関の一例の主要部と共に示す概略構成図である。
内燃機関1は、4つの気筒#1、#2、#3、#4を備えている。各気筒#1、#2、#3、#4には、ピストン3、吸気ポート5、吸気弁4a、排気ポート6、排気弁4b、点火プラグ7等が備えられている。吸気弁4a、排気弁4bは、それぞれ閉用及び開用電磁コイル(図2のアッパーコイル43a及びロアコイル44a)によって開閉駆動される電磁駆動弁である。以下、特に区別しない場合には吸気弁4a、排気弁4bを電磁駆動弁と呼ぶ。
なお、本実施形態では、各気筒#1、#2、#3、#4に、吸気弁4a及び排気弁4bが1つずつ備えられているが、吸気弁4a及び又は排気弁4bを2つ以上備えた構成にしてもよい。
電磁駆動弁4a、4bは、それぞれ制御ユニット8と駆動ユニット9とからなる電磁駆動弁制御装置2によって制御される。
制御ユニット8は、機関の回転周期よりもさらに短い制御周期で動作しており、制御周期毎に電磁駆動弁4a、4bにそれぞれ備えられたリフトセンサ46a、46bから得られるリフト量信号47a、47bに基づいて電磁駆動弁4a、4bの各電磁コイル43a、43bに流すべき通電量を設定し、この設定された目標電流値をシリアル伝送路806を経由して駆動ユニット9に送信する。
なお、制御ユニット8は、電磁駆動弁4a、4bの各電磁コイル43a、43bに流す通電量を設定する際に、図示していない各種センサや別の制御ユニットから受け取る機関1の運転情報、例えばクランク角度なども参照し、それらを加味して目標電流値を設定する。
駆動ユニット9は、制御ユニット8から受信した目標電流値に従って電磁駆動弁4a、4bへの駆動電流信号904a、905a、904b、905bの通電量を調整する。
図2は、吸気弁である電磁駆動弁4aの概略構成を示している。なお、排気弁である電磁駆動弁4bも同様の構成である。
電磁駆動弁4a(4b)は、電磁力を発生する電磁コイルとしてのアッパーコイル43a及びロアコイル44a、弁体40a、シャフト41a、シャフト41aに固定され、アッパーコイル43a及びロアコイル44aの電磁力によって吸引される素材で形成されたアーマチャ42a、及び、両端が固定されてアーマチャ42aを上下方向に付勢する上下一対のスプリング45a、45a、を備えており、その上端部付近には、弁体40aのリフト量を検出するリフトセンサ46aが付設されている。
アッパーコイル43aは、駆動ユニット9から送られる駆動電流信号904aによって電磁力を発生してアーマチャ42aを上方に吸引する。これにより閉弁動作が行われる。ロアコイル44aは、駆動ユニット9から送られる駆動電流信号905aによって電磁力を発生してアーマチャ42aを下方に吸引する。これにより開弁動作が行われる。アッパーコイル43a、ロアコイル44aの電磁力は駆動電流信号904a、905aの通電量によって決まるので、この通電量を変えることによって弁体40aの開閉速度が調整される。
アッパーコイル43aとロアコイル44aに電流が供給されていない、すなわち電磁力が発生していない状態では、アーマチャ42aはスプリング45aによってアッパーコイル43aとロアコイル44aの中間に位置するようになっている。この場合、弁体40aは閉状態(全閉)と開状態(全開)のちょうど中間に位置する。アッパーコイル43aによってアーマチャ42aが上方に吸引されると弁体40aは閉状態になるが、この状態ではスプリング45aによって開き方向に力が加わっているので、弁体40aを閉状態に維持するためにアッパーコイル43aに微少の電流を流す必要がある。しかしながら、弁体40aを閉状態から開状態に移行する場合にはスプリング45aによって開き方向の力が加わるため、下方向へ吸引するロアコイル44aの通電量を抑えることができる。また、弁体40aが開状態のときも同様である。
リフトセンサ46aは、弁体40aのリフト量(開き量)を検出して、そのリフト量に応じたアナログ信号であるリフト量信号47aを制御ユニット2に出力する。
図3は、制御ユニット8の構成を示すブロック図である。
制御ユニット8は、システムバス805によって互いに接続されたCPU(中央演算ユニット)800、メモリ801、A/D変換器802、シリアル通信モジュール(SCM)803、タイマ804によって構成されている。
タイマ804は、予め定められた制御周期毎にCPU800に制御周期の起点を通知する。
CPU800は、タイマ804からの通知を受信すると、A/D変換器802にリフト量信号47a、47bの入力(A/D変換処理)を要求する。A/D変換器802はリフト量信号47a、47bを取り込んでデジタル値に変換し、メモリ801に書き込む。
CPU800は、メモリ801上にあるリフト量のデジタル値のほか、図示していない各種センサや別の制御ユニットから得られる機関1の運転情報を参照して演算を実行し、電磁駆動弁4a、4bの各コイル43a、44aに与える通電量を設定してメモリ801に目標電流値として書き込み、シリアル通信モジュール(SCM)803に目標電流値の送信(シリアル転送)を要求する。
シリアル通信モジュール(SCM)803は、メモリ801上にある目標電流値をシリアル伝送路806経由で駆動ユニット9に送信する。
図4は、駆動ユニット9の構成を示すブロック図である。
駆動ユニット9は、シリアルポート900、電流値判定部(回路)901、駆動回路902a、903a、902b、903bで構成されている。なお、4つの駆動回路902a(吸気弁アッパー側用)、903a(排気弁アッパー側用)、902b(吸気弁ロア側用)、903b(排気弁ロア側用)は、1気筒分(吸気弁4aと排気弁4bのアッパーコイル43a及びロアコイル44a)に対応しており、他の気筒に対応する駆動回路も同様に備えているがここでは省略されている。
シリアルポート900は、制御ユニット8からシリアル伝送路806を経由して送られる目標電流値を受信するためのものである。シリアルポート900は受信した目標電流値を電流値判定部901に送信する。
電流値判定部901は、シリアルポート900からの目標電流値を元に、電磁駆動弁4a、4bの各コイル43a、44aに与える駆動電流信号904a、905a、904b、905bの目標値を判定して駆動回路902a、903a、902b、903bにそれぞれの目標電流値に応じた信号を転送する。
駆動回路902a、903a、902b、903bは、それぞれ電磁駆動弁4a、4bの各コイル43a、44aを流れる電流が、電流値判定部901から受信した目標電流値に一致するように、駆動電流信号904a、905a、904b、905bの通電量を調整する。これにより、電磁駆動弁4a、4bの開閉動作速度の変更や開状態あるいは閉状態を維持する制御が行われる。
本実施形態の制御ユニット8及び駆動ユニット9を備えた電磁駆動弁制御装置2においては、上記のような制御を各気筒#1、#2、#3、#4の電磁駆動弁4a、4bに対して同様に行う。
図5は、各気筒#1、#2、#3、#4の吸気弁4a(IN)及び排気弁4b(EX)の開閉動作を示すタイムチャートである(横軸はクランク角度[°CA])。
各気筒#1、#2、#3、#4における混合気の点火順序を#1、#3、#4、♯2とすると、吸気弁又は排気弁の開弁期間はそれぞれ約180°CAずれながら#1−EX、#1−IN、#3−EX、#3−IN、#4−EX、#4−IN、#2−EX、#2−INの順序で繰り返される。このため、#1−INと#3−EX、#3−INと#4−EX、#4−INと#2−EX、#2−INと#1−EXのそれぞれの開弁期間は重なる。
また、開弁期間は運転状況によって変化するが、180°CAを若干上回る程度の期間であるので、開弁期間のずれが180°CAである弁同士の開弁期間は相互に重なる。
一方、開弁期間のずれが360°CAである弁同士の開弁期間は重ならない。すなわち、#1−INと#4−IN、#2−INと#3−IN、#1−EXと#4−EX、#2−EXと#3−EXのそれぞれの開弁期間は重ならない。
図6は、吸気弁4aのリフト量と、同弁4aのアッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)及びロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)との関係を示すタイムチャートである。排気弁4bや他の気筒の吸気弁、排気弁も同様である。
リフト量は、上側を閉、下側を開として示しており、目標電流値IcomUP、IcomLWは“0”を基準にして上側を正、下側を負として示している。
吸気弁4aを閉状態に維持する場合、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)は、アッパーコイル43aがスプリング45aの下方向への付勢力を上回る吸引力を発生する一定の電流値(以下、保持電流値)に設定され、アッパーコイル43aにその電流値の電流が供給され、ロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)は、“0”に設定されてロアコイル44aへの電流供給は停止される。
また、吸気弁4aを開状態に維持する場合、ロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)は、ロアコイル44aがスプリング45aの上方向の付勢力を上回る吸引力を発生する保持電流値に設定され、ロアコイル44aにその電流値の電流が供給され、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)は、“0”に設定されてアッパーコイル43aの電流供給は停止される。
吸気弁4aを閉状態から開状態にする場合には、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)が“0”に設定されてアッパーコイル43aへの電流供給が停止され、アッパーコイル43aの電磁力が消失し、吸気弁4aはスプリング45aの付勢力によって下方向に移動する。さらに、ロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)が吸気弁4aのリフト量に応じた適切な値に設定され、ロアコイル44aにその電流値の電流が供給されて適度の電磁力が発生し、アーマチャ42aがロアコイル44aに吸引される。これにより吸気弁4aは連続的ないし段階的に下方向に移動して開状態になる。
一方、吸気弁4aを開状態から閉状態にする場合には、ロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)が“0”に設定され、ロアコイル44aの電流供給が停止されて、ロアコイル44aの電磁力が消失し、吸気弁8はスプリング45aの付勢力によって上方向に移動する。さらに、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)が吸気弁4aのリフト量に応じた適切な値に設定され、アッパーコイル43aにその値の電流が供給されて電磁力が発生し、アーマチャ42aがアッパーコイル43aに吸引される。これにより吸気弁8は連続的ないし段階的に上方向に移動して閉状態になる。
ここで、図6を参照すればよくわかるように、内燃機関1においては、吸気弁4a(排気弁4b)が開状態及び閉状態のいずれの状態であっても、アッパーコイル43a及びロアコイル44aの両方に同時に電流を供給する必要はなく、一方のみに電流を供給して、他方への電流供給を停止すればよい。また、吸気弁4a(排気弁4b)が閉状態又は開状態を維持している間は、アッパーコイル43a及びロアコイル44aのいずれか一方にのみ一定の保持電流を与え、他方への電流供給を停止すればよい。かかる点を勘案して、本実施形態の電磁駆動弁制御装置2においては、以下のような態様で各気筒#1、#2、#3、#4における電磁駆動弁4a、4bに備えられるアッパーコイル43a及びロアコイル44aの通電制御を行う。
図7に、制御ユニット8から駆動ユニット9に目標電流値を送信するための転送フレーム形式(フォーマット)の例を示す。
図7の転送フレーム形式は、各気筒#1、#2、#3、#4の吸気弁4a(IN)及び排気弁4b(EX)を開閉させるために備えられた16個の電磁コイル(アッパーコイル43aが8個、ロアコイル44aが8個)のうちの半分の8個分(アッパーコイル43aが4個、ロアコイル44aが4個)に対する目標電流値(後述)と、この8個の目標電流値をシリアル伝送路806で送信する際に発生し得るデータ誤りを検出するための誤り検出コード(CRC)と、で形成され、さらに、各目標電流値には、当該目標電流値がアッパーコイル43a及びロアコイル44aのいずれに対応するのかを識別するための識別子(ID)が付加されている。このIDは1ビット以上で示すことができ、例えばIDを1ビットとして、IDが0であればアッパーコイル43aに対する目標電流値とされ、1であればロアコイル44aに対する目標電流値とされる。
目標電流値(IDを含む)は、予め定められた順序(例えば#1−IN→#4−IN→#2−IN→#3−IN→#1−EX→#4−EX→#2−EX→#3−EX)で送信される。これにより、駆動ユニット9の電流値判定部901は、各目標電流値がどの気筒#1、#2、#3、#4に対応するのか、さらには吸気弁4a、排気弁4bのどちらに対応するのかを判別できる。
ここで、目標電流値が8個分で済むのは、前述したように、一つの電磁駆動弁に備えられるアッパーコイル43a及びロアコイル44aの両方に同時に電流を供給する必要はなく、一方のみに電流を供給して、他方への電流供給を停止すればよく、電流を供給すべきコイルはどちらであるか(アッパーコイル43aかロアコイル44aか)は、IDによって識別されるからである。
制御ユニット8においては、CPU800がメモリ801に予め定められた前記順序で目標電流値を書き込むとともに、各目標電流値のIDも書き込むようにされている。また、誤り検出コード(CRC)は、シリアル通信モジュール(SCM)803が目標電流値を送信する際に生成して送信する。
図8は、図7に示される転送フレーム形式に基づいて動作する駆動ユニット9の電流値判定部901が実行する処理例を示すフローチャートである。
電流値判定部901は、目標電流値を受信すると、各気筒#1、#2、#3、#4の吸気弁4a及び排気弁4bの各々に対して本処理を実行し、各弁のアッパーコイル43a及びロアコイル44aの目標電流値を判定する。
電流値判定部901は、まず、目標電流値に付加されたIDからアッパーコイル43a及びロアコイル44aのいずれに対応する目標電流値かを判断する(ステップ801)。ここでID=0の場合、すなわち、目標電流値がアッパーコイル43aに対応するものである場合は、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)を新たに受信した目標電流値に変更して吸気弁4a又は排気弁4bのアッパーコイル43aを前記目標電流値に従って通電駆動する一方、ロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)を“0”にして、吸気弁4a又は排気弁4bのロアコイル44aへの電流供給を停止する(ステップ802)。
一方、ID=1の場合、すなわち、目標電流値がロアコイル44aに対応するものであれば、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)を“0”にして、吸気弁4a又は排気弁4bのアッパーコイル43aへの電流供給を停止する一方、ロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)を新たに受信した目標電流値に変更して吸気弁4a又は排気弁4bのロアコイル44aを前記目標電流値に従って通電駆動する(ステップ803)。
このような構成とされた本実施形態の電磁駆動弁制御装置2においては、制御ユニット8から駆動ユニット9に転送される目標電流値に、アッパーコイル43a及びロアコイル44aのいずれに対応する目標電流値かを識別するためのID(1ビットでよい)が付加されるので、制御ユニット8から駆動ユニット9に転送すべき目標電流値の個数を半減でき、1回当たりの転送量を少なくできる。そのため、制御ユニット8から駆動ユニット9への前記目標電流値の転送時間を短縮することができ、これによって、制御周期を短縮することが可能となり、その結果、応答性の向上、制御精度の向上等を図ることができる。
図9に、制御ユニット8から駆動ユニット9に目標電流値を送信するための転送フレーム形式の他の例を示す。
図9の転送フレーム形式は、4つの気筒#1、#2、#3、#4のうちのいずれか2つの気筒からなる2つの気筒群(後述)の吸気弁4aに対する目標電流値、及び、4つの気筒#1、#2、#3、#4のうちのいずれか2つの気筒からなる2つの気筒群(後述)の排気弁4bに対する目標電流値の合計4個の目標電流値と、この4個の目標電流値をシリアル伝送路806で送信する際に発生し得るデータ誤りを検出するための誤り検出コード(CRC)とで形成され、さらに、各目標電流値には、開閉操作すべき(開弁期間中の)弁を識別するための第1の識別子(ID1)と、当該目標電流値が電磁駆動弁4a、4bにおけるアッパーコイル43a及びロアコイル44aのいずれに対応するのかを識別するための第2の識別子(ID2)が付加されている。
ID1は1ビット以上で示すことができ、例えばIDを1ビットとして、ID1が0であれば、開弁期間が部分的(開き始めと開き終わり)に重複する気筒#1&#2からなる気筒群に対する目標電流値とし、1であれば開弁期間が部分的に重複する気筒#4&#3からなる気筒群の目標電流値とする。
ID2は1ビット以上で示すことができ、例えばIDを1ビットとして、本ビットが0であれば、アッパーコイル43aに対する目標電流値とし、1であればロアコイル44aに対する目標電流値とする。
ここで、前記目標電流値は、開弁期間が重複しない気筒#1&#4からなる気筒群の吸気弁4aに対するものと、開弁期間が重複しない気筒#2&#3からなる気筒群の吸気弁4aに対するものと、開弁期間が重複しない気筒#1&#4からなる気筒群の排気弁4bに対するものと、開弁期間が重複しない気筒#2&#3からなる気筒群の排気弁4bに対するものとの4つであり、これらは予め定められた順序で送信される。これにより、駆動ユニット9の電流値判定部901は、各目標電流値がどの気筒群(#1&#4、#2&#3)に対応するのか、さらには吸気弁4a、排気弁4bのどちらに対応するのかを判別できる。
また、目標電流値に付加されたID1により、当該目標電流値が前記各気筒群(#1&#4、#2&#3)に属する2つの気筒のどちらの気筒に対応するものか(#1か#4か、又は、#2か#3か)、言い換えれば、開閉操作すべき(開弁期間中の)弁はどちらかが判別される。より詳しくは、図9において、例えば、#1/#4−INの目標電流値に付加されたID1が0である場合は、開閉操作すべき(開弁期間にある)弁は、気筒#1の吸気弁4aであり、#4の吸気弁4aは全閉状態と判別され、ID1が1である場合は、開閉操作すべき(開弁期間にある弁)は、#4の吸気弁4aであり、#1の吸気弁4aは全閉状態であると判別される。
さらに、目標電流値に付加されたID2により、前述した例のIDと同様に、電流を供給すべきコイルはどちらであるか(アッパーコイル43aかロアコイル44aか)が識別される。
制御ユニット8においては、CPU800がメモリ801に予め定められた順序で目標電流値を書き込むとともに、各目標電流値のID1及びID2も書き込むようにされ、また、誤り検出コード(CRC)は、シリアル通信モジュール(SCM)803が目標電流値を送信する際に生成する。
図10は、図9に示される転送フレーム形式に基づいて動作する駆動ユニット9の電流値判定部901が実行する処理例(プログラム例)を示すフローチャートである。
電流値判定部901は、目標電流値を受信すると、各気筒#1、#2、#3、#4の吸気弁4a及び排気弁4bに対して本処理を実行し、各弁のアッパーコイル43a及びロアコイル44aの目標電流値を判定する。
先ず、電流値判定部901は、目標電流値に付加されたID1(ID1が0であれば気筒#1&#2からなる気筒群に対する目標電流値、1であれば気筒#4&#3からなる気筒群に対する目標電流値)から目標電流値を新たに受信した弁かどうか、云え換えれば、目標電流値を変更すべき弁かどうかを判別する(ステップ1001)。この場合、目標電流値は1回に4個しか送られて来ないので、計8個の吸排気弁4a、4bの半分だけに目標電流値が与えられることになる。目標電流値を新たに受信していない弁に対して、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)、ロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)のいずれも前回と同じ値を維持する(ステップ1002)。これは、例えば、全閉状態を維持する弁とすることができ、この場合、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)は保持電流値が維持され、ロアコイルの目標電流値(IcomLW)は“0”が維持されることになる。
一方、目標電流値を新たに受信した弁に対しては、電流値判定部901は、目標電流値に付加されたID2からアッパーコイル43a及びロアコイル43bのいずれに対応する目標電流値かを判別する(ステップ1003)。
目標電流値がアッパーコイル43aに対応するものであれば、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)を新たに受信した目標電流値に変更し、ロアコイル44aの目標電流値(IcomLW)を“0”にし、前記した例(図8)と同様な処理を行う(ステップ1004)。
一方、目標電流値がロアコイル44aに対応するものであれば、アッパーコイル43aの目標電流値(IcomUP)を“0”にして、ロアコイルの目標電流値(IcomLW)を新たに受信した目標電流値に変更し、前記した例(図8)と同様な処理を行う(ステップ1005)。
このように、本例では、目標電流値にID1とID2が付加されるので、制御ユニット8から駆動ユニット9へ送信すべき目標電流値は、4つの気筒#1、#2、#3、#4の吸気弁4aと排気弁4bのうち、2気筒分の吸気弁4aと2気筒分の排気弁4bに対するものだけでよく、且つ、それぞれの弁のアッパーコイル43a及びロアコイル44aのいずれか一方だけでよい。言い換えれば、各吸排気弁のうち開弁期間が重複しない弁同士のうち、開閉操作すべき(開弁期間の)弁に対する目標電流値だけを転送すればよいので、制御ユニット8から駆動ユニット9に転送すべき目標電流値の個数を1/4(4個)まで削減でき、1回当たりのデータ転送量を大幅に少なくできる。そのため、制御ユニット8から駆動ユニット9への前記目標電流値の転送時間を短縮することができ、これによって、制御周期を短縮することが可能となり、その結果、応答性の向上、制御精度の向上等を図ることができる。
なお、上記実施形態では、直列4気筒で各気筒に吸気弁4a及び排気弁4bが1つずつ備えられた内燃機関1に適用された例について説明したが、本発明は、3気筒以下又は5気筒以上の機関にも適用可能である。同様に、各気筒に2つ以上の吸気弁、排気弁を備えた機関にも適用可能である。
さらに、シリアル通信モジュール(SCM)803、シリアルポート900、シリアル伝送路806をそれぞれ複数用意し、目標電流値を複数のグループに分割して並行に送信するようにしてもよい。これにより、目標電流値の転送時間を一層短縮できる。
本発明に係る電磁駆動弁制御装置の一実施形態をそれが適用された内燃機関の要部と共に示す概略構成図。 図1に示される吸気弁としての電磁駆動弁の構成を示す概略断面図。 図1に示される制御ユニットの構成を示すブロック図。 図1に示される駆動ユニットの構成を示すブロック図。 4つ気筒に備えられた吸気弁及び排気弁の開閉動作を示すタイムチャート。 吸気弁のリフト量と、同弁のアッパーコイルの目標電流値(IcomUP)とロアコイルの目標電流値(IcomLW)の関係を示すタイムチャート。 制御ユニットから駆動ユニットに目標電流値を送信するための転送フレーム形式の一例を示す図。 図7に示される転送フレーム形式に基づいて動作する駆動ユニットの電流値判定部の処理を示すフローチャート。 制御ユニットから駆動ユニットに目標電流値を送信するための転送フレーム形式の他の例を示す図。 図9に示される転送フレーム形式に基づいて動作する駆動ユニットの電流値判定部の処理を示すフローチャート。
符号の説明
1…機関、2…電磁駆動弁制御装置、3…ピストン、4a…電磁駆動弁(吸気弁)、4b…電磁駆動弁(排気弁)、5…吸気ポート、5…排気ポート、7…点火プラグ、8…制御ユニット、9…駆動ユニット、#1、#2、#3、#4…気筒、43a…アッパーコイル、44a…ロアコイル、901…電流値判定部

Claims (5)

  1. 内燃機関の各気筒に配置された吸気弁及び排気弁を電磁コイルによって開閉する電磁駆動弁を制御する電磁駆動弁の制御装置であって、
    前記各電磁コイルに供給すべき目標電流値を設定する制御手段と、該制御手段により設定された目標電流値に基づいて前記電磁コイルを通電駆動する駆動手段と、を備え、前記制御手段は、通電すべき電磁コイルに対する目標電流値と、当該目標電流値が前記電磁駆動弁における開用及び閉用電磁コイルのいずれに対応するかを識別するための識別子とを、シリアル通信により予め定められた順序で前記駆動手段に送信し、前記駆動手段は、受信した識別子に基づいて通電すべき電磁コイルを選定するようにされていることを特徴とする電磁駆動弁の制御装置。
  2. 前記駆動手段は、受信した識別子に対応する電磁コイルを新たに受信した目標電流値に基づいて通電駆動し、受信した識別子に対応しない電磁コイルへの通電を停止するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の電磁駆動弁の制御装置。
  3. 前記駆動手段は、受信した識別子に対応する電磁コイルを新たに受信した目標電流値に基づいて通電駆動し、受信した識別子に対応しない電磁コイルを前回受信した目標電流値に基づいて通電駆動するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の電磁駆動弁の制御装置。
  4. 内燃機関の各気筒に配置された吸気弁及び排気弁を電磁コイルによって開閉する電磁駆動弁を制御する電磁駆動弁の制御装置であって、
    前記各電磁コイルに供給すべき目標電流値を設定する制御手段と、該制御手段により設定された目標電流値に基づいて前記電磁コイルを通電駆動する駆動手段と、を備え、前記制御手段は、目標電流値を変更すべき電磁駆動弁の、通電すべき開用及び閉用のどちらかの電磁コイルの目標電流値と、開閉操作すべき電磁駆動弁を識別するための第1の識別子、及び、当該目標電流値が前記電磁駆動弁における開用及び閉用電磁コイルのいずれに対応するかを識別するための第2の識別子とを、シリアル通信により予め定められた順序で前記駆動手段に送信し、前記駆動手段は、受信した第1の識別子に対応しない電磁駆動弁の電磁コイルを前回受信した目標電流値に基づいて通電駆動し、受信した第1の識別子に対応する前記電磁駆動弁の電磁コイルのうち、受信した第2の識別子に対応する電磁コイルを新たに受信した目標電流値に基づいて通電駆動し、受信した第2の識別子に対応しない電磁コイルへの通電を停止するようにされていることを特徴とする電磁駆動弁の制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記吸気弁の開弁期間が重複しない複数の気筒からなる複数の気筒群の吸気弁に対する目標電流値、及び、前記排気弁の開弁期間が重複しない複数の気筒からなる複数の気筒群の排気弁に対する目標電流値を設定するとともに、この目標電流値に、当該目標電流値が前記電磁駆動弁の開弁期間が部分的に重複する複数の気筒からなる複数の気筒群のいずれに対応するのかを識別するための第1の識別子を付加するようにされていることを特徴とする請求項4に記載の電磁駆動弁の制御装置。
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