JP4176723B2 - 電磁波シールドガスケット及びその製造方法 - Google Patents

電磁波シールドガスケット及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器や計測機器等から発生する電磁波ないしは外部から侵入する不要電磁波を遮蔽するための電磁波シールドガスケットとその製造方法に関する。
電磁波を発生する電子機器や計測機器等の筐体、又は医療機器等には、各種の電磁波シールドガスケットが装備されている。これらのシールドガスケットとしては、電子機器類の小型化、軽量化に伴う省スペースの要求から、シート状のものも多く使用されている。
従来、このようなシート状の電磁波シールドガスケットとしては、金属粉入りの導電性シートや、薄いスポンジ状発泡体に導電性フィルムあるいは導電性繊維を巻回し、電気的導通性を備えたもの、また、特許文献1に記載のように、ウレタンフォームに無電解メッキを施したもの、また、特許文献2に記載のように、合成樹脂多孔体シートの両面に繊維状織物を積層しその全体に無電解メッキを施したもの等が一般的である。
特許文献3には、クッション性を有するガスケット本体の片面または両面に、多数の穿孔を有し表裏の両面に導電性材料が蒸着された導電性フィルムを接合し、この導電性フィルムの表裏の両面が互いに電気的に導通するよう穿孔の壁部にも導電層を形成した電磁波シールドガスケットが記載されている。
特許文献4には、金属箔を張り合わせた合成樹脂製フィルムに鋭利な針で多数の穴を形成後蒸着膜を形成することにより、多数の穴の内面の蒸着膜を介して前記フィルムの両面が電気的に導通するように構成したシールドテープが記載されている。
特許文献5には、多数の貫通孔を形成した合成樹脂製の薄物成形物(フィルム又はシート)の表面に導電性の金属薄膜を被覆した電磁波シールド対策製品が記載されている。
特開平11−214886号公報 特開平11−220283号公報 特開2003−51691号公報 特開平9−27695号公報 特開2000−68678号公報
特許文献1,2に記載の電磁波シールドガスケットにおいては、金属粉入り導電性シートは一般に高価となるうえ、材料自体に導電性材料を充填配合されているので、本来の弾力性(クッション性)が失われるおそれがある。また、スポンジ状発泡体に導電性のフィルムや繊維を巻き付けたガスケットにおいては、電磁波シールドガスケットを極めて薄くすると芯材の剛性低下で極端に成型が困難になり、生産効率が低下するという問題がある。また、素材に起因するスポンジくずや織物の毛羽、繊維くず、それにメッキ品からはメッキくず等が発生し、電子機器に実装した場合に回路を短絡させるという問題がある。
他方、特許文献3に記載のシールドガスケットは、表面側の導電性フィルムの両面間、又は裏面側の導電性フィルムの両面間で導通性があるだけで、ガスケット本体の片面から反対側面にかけての導電路が形成されていないため、面方向の導通性があるだけで厚み方向の導通性はほとんどが得られない。しかも、ガスケット本体に適用するクッション性材料として導電性を付与した不織布を用いているため、この種のシールドガスケットに必要な十分な弾力性が得られないという問題がある。
次に、特許文献4に記載の導電性テープでは、合成樹脂製フィルムの弾力性が十分でなく、テープ状のものであるので、電子機器のケースの内面などに使用するのには適していない。また、フィルムに金属箔を貼り合わせてから針先で多数の突起を形成し、真空蒸着時の輻射熱や潜熱で突起に穴を形成するため、温度条件が厳しく、製造工程が複雑化し製作費が高価になる。
特許文献5に記載の電磁波シールド対策製品では、合成樹脂製の薄物成形物の表面に直接無電解メッキにより金属薄膜を形成するが、薄物成形物として発泡体シートを採用する場合にメッキ液が発泡体シートに浸透して弾力性が低下する。しかも、電磁波シールド対策製品に形成する孔数10〜50000個/cm2 は、現実性に乏しい値を含んでいる。
本発明の目的は、表面と裏面との間で確実な導電性を有する電磁波シールドガスケットとその製造方法を提供することである。本発明のもう1つの目的は、弾力性を確保でき且つ回路を短絡させるスポンジくず、メッキくず、毛羽等を発生することのない電磁波シールドガスケットとその製造方法を提供することである。本発明の他の目的は、安価な手段により高い生産効率で製造できる電磁波シールドガスケットとその製造方法を提供することである。
請求項1の電磁波シールドガスケットは、シート状の電磁波シールド用のガスケットにおいて、独立気泡を有する合成樹脂製シ−ト状発泡体と、このシ−ト状発泡体の少なくとも片面に接合された可撓性のある合成樹脂製フィルムと、前記シ−ト状発泡体と前記フィルムとを厚み方向に貫通する複数の貫通孔と、前記合成樹脂製フィルムの表面に形成された導電被膜と、複数の貫通孔に形成され少なくとも前記導電被膜に接続された複数の導電路とを備え、前記導電被膜と複数の導電路は導電塗料層又は無電解メッキ層で形成されると共に、前記合成樹脂フィルムは導電被膜と複数の導電路の形成時に導電塗料又はメッキ液がシート状発泡体の内部へ浸透しないように遮断することを特徴とするものである。
上記の請求項1に次のような構成を採用してもよい。
前記合成樹脂製フィルムが前記シ−ト状発泡体の両面に夫々接合され、前記両面の合成樹脂製フィルムの表面の導電被膜と複数の導電路が導電塗料層で構成される(請求項1に従属の請求項2)。
前記合成樹脂製フィルムが前記シ−ト状発泡体の片面に接合され、その合成樹脂製フィルムの表面の導電被膜と複数の導電路が導電塗料層で構成され、前記シート状発泡体の前記フィルムのない表面のうちの複数の貫通孔の開口部付近に形成された複数の導電被膜片を有し、これら複数の導電被膜片は複数の導電路に夫々接続された(請求項1に従属の請求項3)。
記合成樹脂製フィルムがシ−ト状発泡体の両面に夫々接合され、前記両面の合成樹脂製フィルムの表面の導電被膜と複数の導電路が無電解メッキ層で構成された(請求項1に従属の請求項)。
貫通孔形成前の前記シ−ト状発泡体の厚みが0.1〜5.0mmである(請求項1〜5のいづれかに従属の請求項)。
前記貫通孔の孔径が0.1〜1.5mmであり、複数の貫通孔は2〜100個/cm2 の密度で設けられた(請求項6に従属の請求項)。
前記電磁波シ−ルドガスケットの少なくとも片面に粘着材料が塗着された(請求項に従属の請求項)。
請求項の電磁波シールドガスケットの製造方法は、シート状の電磁波シールド用のガスケットの製造方法において、連続気泡または独立気泡を有する合成樹脂製シ−ト状発泡体の少なくとも片面に可撓性のある合成樹脂製フィルムを接合する第1工程と、前記シ−ト状発泡体と前記フィルムに厚み方向に貫通する複数の貫通孔を形成する第2工程と、前記合成樹脂製フィルムの表面に導電被膜を形成すると共に、複数の貫通孔に複数の導電路を夫々形成する第3工程とを備えたことを特徴とする。
請求項に次のような構成を採用してもよい。
前記第3工程において、前記合成樹脂製フィルムの表面と複数の貫通孔に導電塗料を塗布することにより、前記導電被膜と複数の導電路を形成する(請求項に従属の請求項)。
前記第1工程において前記シ−ト状発泡体の少なくとも片面に可撓性のある合成樹脂製フィルムを接合し、前記第3工程において前記合成樹脂製フィルムの表面と複数の貫通孔に無電解メッキを施すことにより前記導電被膜と複数の導電路を形成する(請求項に従属の請求項10)。
請求項1の発明によれば、電磁波シールドガスケットの少なくとも片面の導電被膜に沿う面方向の導電性だけでなく、複数の導電路により少なくとも片面の導電被膜から反対側の面への確実な導電性を有するため、安定し且つ優れた電磁波シールド性能を発揮するうえ、回路を短絡させるようなスポンジくず、メッキくず、毛羽等を発生することもない電磁波シールドガスケットが得られる。
合成樹脂製シ−ト状発泡体自体に導電性材料を充填配合しないので、材料本来の弾力性を損なうことなく、きわめて薄型で、簡単に能率よく低コストで製造することができる電磁波シールドガスケットが得られる。特に、シート状発泡体の少なくとも片面に合成樹脂製フィルムを接合するため、独立気泡を有するシート状発泡体の少なくとも片面の気泡を確実に塞いだ状態にして導電被膜を形成することができるから、少なくとも片面の気泡内へ導電被膜を形成する被膜材料が侵入しないから、弾力性が損なわれることがない。
さらに、シ−ト状発泡体や合成樹脂製フィルムの材質、厚み、形状、孔部の位置、間隔、径を自由に変更することができるので、各種の製品や、高周波の電磁波シールドに対応することができ、装着する機器によって制約を受けることなく広範囲の用途に適用可能な電磁波シールドガスケットが得られる。
請求項2の発明によれば、シート状発泡体の両面に前記フィルムが接合され、それらフィルムの表面に導電被膜が形成され、これら導電被膜と複数の導電路が導電塗料層で形成されるため、電磁波シールド性能に優れた電磁波シールドガスケットとなるうえ、導電被膜と複数の導電路を簡単に形成することができる。
請求項3の発明によれば、シート状発泡体の片面のフィルム及び導電被膜と、シート状発泡体の反対側の面の複数の導電被膜片(複数の導電路に接続されている)とを有するため、製造コストを低減できる。このガスケットは、複数の導電被膜片をアース接続した形態で使用するに好適である。
請求項の発明によれば、独立気泡を有するシート状発泡体の両面に前記フィルムと導電被膜を有し、これら導電被膜と導電路が無電解メッキ層で構成されるため、前記フィルムでシート状発泡体の両面の気泡を塞いだ状態で導電被膜を形成できるから、シート状発泡体内へメッキ材料が侵入することがなく、ガスケットの弾力性を確保できる。
請求項の発明によれば、請求項1と同様の電磁波シールドガスケットを簡単な第1,2,3の工程を経て簡単に製造することができる。
請求項の発明によれば、導電被膜と複数の導電路を導電塗料を塗布することにより導電被膜と複数の導電路を簡単に形成することができる。
請求項10の発明によれば、シート状発泡体の少なくとも片面に前記フィルムを接合してから、無電解メッキを施すため、メッキ材料がシート状発泡体の少なくとも片面から侵入するのを防止し、弾力性に優れる電磁波シールドガスケットを製作できる。
本発明の電磁波シールドガスケットは、シート状の電磁波シールド用のガスケットにおいて、独立気泡を有する合成樹脂製シ−ト状発泡体と、このシ−ト状発泡体の少なくとも片面に接合された可撓性のある合成樹脂製フィルムと、前記シ−ト状発泡体と前記フィルムとを厚み方向に貫通する複数の貫通孔と、前記合成樹脂製フィルムの表面に形成された導電被膜と、複数の貫通孔に形成され少なくとも前記導電被膜に接続された複数の導電路とを備え、前記導電被膜と複数の導電路は導電塗料層又は無電解メッキ層で形成されると共に、前記合成樹脂フィルムは導電被膜と複数の導電路の形成時に導電塗料又はメッキ液がシート状発泡体の内部へ浸透しないように遮断することを特徴とするものである。
図1,2に示すように、この実施例1のシート状の電磁波シールドガスケット1は、独立気泡を有する合成樹脂製シ−ト状発泡体2と、このシ−ト状発泡体2の両面に接着材料3で接合された可撓性のある合成樹脂製フィルム4,4と、シ−ト状発泡体2と両面のフィルム4とを厚み方向に貫通する多数の貫通孔5と、両面のフィルム4,4の表面に形成された導電材層6,6(導電被膜)と、多数の貫通孔5に形成され両面の導電材層6,6を電気的に接続する多数の導電路6aとを備えたものである。
図1,2に示すように、表面の合成樹脂製フィルム4とシ−ト状発泡体2と裏面の合成樹脂製フィルム4とを厚み方向に貫通する多数の貫通孔5が形成されている。両面のフィルム4,4の表面には導電材層6が形成され、導電材層6を形成する導電材と同じ導電材が貫通孔5内に充填されて導電路6aが形成され、両面の導電材層6,6が多数の導電路6aにより電気的に接続されている。
合成樹脂製のシート状発泡体2は、例えばポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、または合成ゴム又は天然ゴム等の弾力性のある発泡体でもって構成する。シート状発泡体2の厚みは0.1〜10.0mm程度に形成できるが、薄型の電磁波シールドガスケットの場合は、0.1〜5.0mm程度の厚さのシート状発泡体2を採用するのが望ましい。貫通孔5の孔径は0.3〜3.0mm程度が望ましく、多数の貫通孔5は、2〜100個/cm2 の密度で形成することが望ましい。
しかし後述するように、シート状発泡体2に合成樹脂フィルム4,4を接合した後、それらに多数の貫通孔5を穿孔する際、シート状発泡体2の厚みが2.0mmより厚い場合には貫通孔5の形状の乱れを防止する為に穿孔速度を遅くしなければならない。また、シート状発泡体2の厚みが0.3mm以下の場合は電磁波シールドガスケット1の弾性が損なわれる場合もある。従って、導電性を付与する前のシ−ト状発泡体2の厚みは0.3〜2.0mm程度とするのが更に好ましい。
シート状発泡体2にフィルム4を接着する接着剤3としては、特にポリウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系の接着剤、ホットメルトなどが好ましい。可撓性を有する合成樹脂製フィルム4としては、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ナイロン樹脂、ポリエ−テルスルホン樹脂等で製作されたフィルムを適用することができ、そのフィルム4の厚みは10〜150μmが好適である。
この電磁波シールドガスケット1の作用、効果について説明する。
電磁波シールドガスケット1の両面の導電材層6,6に沿う面方向の導電性だけでなく、複数の導電路6aにより表裏両面の導電材層6,6の間で確実な導電性を有するため、安定し且つ優れた電磁波シールド性能を発揮するうえ、回路を短絡させるようなスポンジくず、メッキくず、毛羽等を発生することもない電磁波シールドガスケットが得られる。
しかも、独立気泡を有するシート状発泡体2の両面にフィルム4,4を接合するため、導電材層6,6を形成する際に、シート状発泡体1の気泡内へ導電材が侵入しないため、シート状発泡体2の弾力性(クッション性)、つまり電磁波シールドガスケット1の弾力性を確保することができる。シ−ト状発泡体2に導電材料を充填配合しないので、材料本来の弾力性(クッション性)を損なうことなく、きわめて薄型の電磁波シールドガスケット1であって、簡単に能率よく低コストで製造することができる電磁波シールドガスケット1が得られる。
シ−ト状発泡体2やフィルム4の材質、厚み、形状、孔部の位置、間隔、径を自由に変更することができるので、各種の製品や、高周波の電磁波シールドに対応することができ、装着する機器によって制約を受けることなく広範囲の用途に適用可能な電磁波シールドガスケット1が得られる。
次に、電磁波シールドガスケット1を製造する方法について説明する。
第1の工程において、所定のサイズの前記シ−ト状発泡体2および2枚の前記フィルム4,4を準備し、シ−ト状発泡体2の両面に接着剤3を塗布し、シ−ト状発泡体2の両面にフィルム4,4を重ねて接合する。この接合の際、ラミネ−ト加工機によって接合することもできる。
次に、第2の工程において、シ−ト状発泡体2と両面のフィルム4,4に厚み方向に貫通する多数の貫通孔5を形成する。貫通孔5は、通常の場合複数の針状片を用いて図示の上側から下方向に向けて突き抜くが、予め加熱した複数の針状片を用いて貫通させることによりさらに安定した状態で穿設することもできる。
次に、第3の工程において、貫通孔5が形成された表面側のフィルム4と裏面側のフィルム4の両面にそれぞれ導電材層6を形成すると共に、多数の貫通孔5に形成され両面の導電材層6,6を電気的に接続する多数の導電路6aとを形成する。
導電材層6と導電路6aを構成する導電材としては、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)等の金属又はこれら金属の複合体と、および粘度調整用の充填材を含有する導電塗料が適しており、その導電塗料をローラーまたは吹付け等によって塗布する。その際、導電塗料が表面側と裏面側から貫通孔5内に浸透し、貫通孔5内で合流して連続した導電路6aが形成され、表裏両面間の導電性が付与される。前記導電塗料の塗膜の厚さは10〜150μmが好ましい。
前記の導電塗料により導電材層6,6と多数の導電路6aを形成したシートを乾燥させることによって電磁波シールドガスケット1が完成する。乾燥方法は自然乾燥、加熱乾燥、あるいはその他の公知の手段によって行うことができる。
こうして、以上の簡単な工程を踏んで形成された電磁波シールドガスケット1は、表面の導電材層6と裏面の導電材層6とが多数の導電路6aにより電気的に接続され、導電材層6に沿う面方向の導電性と、表裏両面間の導電性を有するものとなる。
そして、前記のように製作した電磁波シールドガスケット1の両面又は片面の所要部位には、電子機器等に固定し取付けるための両面粘着テ−プを貼り付ける。または、電磁波シールドガスケット1の片面に粘着剤を塗布して剥離紙でカバーする。使用に際しては、剥離紙を剥離し、その粘着材料を介して電磁波シールドガスケット1を電子機器等に取付けることができる。
次に、複数種類の電磁波シールドガスケット1を実際に製作し、その導電性の性能を評価する為に行った実験とその結果について説明する。
シ−ト状発泡体2として厚さ0.5mmの軟質ポリウレタン樹脂系発泡体を使用し、その両面にポリウレタン樹脂系接着剤により厚さ12μmのポリフェニレンスルフィド樹脂系フィルム4を重ね合わせて接合後、この接合シートのXY方向に4.8mm間隔となるよう表面側から裏面側にかけて孔径1.2mmの多数の貫通孔5を設けた。
多数の貫通孔5を設けた接合シートの表面と裏面に、導電材層を形成するための導電塗料として、大日本インキ(株)製タイフォースAD−865HV(ウレタン樹脂系、樹脂分=
50%)と、銀粉(平均粒子径=6μm)と、粘度調整用有機溶剤としての酢酸エチルとを、表1に示す配合で均一に混合した導電塗料を準備した。このときの導電塗料の粘度は4000mPa・sであった。この導電塗料を、前記接合シートの両面に塗布し、多数の貫通孔5内に充填した。乾燥後の塗膜の厚みは20〜25μmであった。
こうして製作した電磁波シールドガスケット1について、電磁波シールド性能の指標となる電気抵抗値を測定した。その際の電気抵抗値は面方向と厚み方向について各々測定した。面方向電気抵抗値の測定には、三菱化学(株)製ロレスタMCP−T600を用いた。
また、厚み方向抵抗値の測定は、電磁波シールドガスケット片の表面と裏面とに、25mm×25mmの真鍮製導電体片を2つそれぞれ重ね合わせ、ガスケットの厚み方向に所定の荷重をかけた状態で、2つの真鍮製導電体片間の電気抵抗値を求めた。このとき、電気抵抗計は日置電機(株)製ミリオームハイテスター3450を用いて測定した。その結果を
表1に示す。
(表1)
実験No. 配合(重量% ) 電気抵抗値*1 電気抵抗値*2 (厚み方向)
樹脂分 銀 粉 (面方向) 100g荷重時 500g荷重時 1000g荷重時
1 20 80 0.2 0.07 0.04 0.02
2 25 75 0.3 0.2 0.08 0.06
3 30 70 0.9 0.4 0.1 0.08
4 35 65 3.0 0.8 0.3 0.2
5 40 60 8.0 1.1 0.7 0.5
〔注〕*1 単位:Ω/□
*2 単位:Ω/25mmSQ
以上の表1に示す実験結果より、導電塗料中の銀粉の配合割合を70%以上とすることにより、低い抵抗値が得られ、電磁波シールドガスケットとしての効果が期待できる。
この実施例2の電磁波シールドガスケット1Aは、図3に示すものであり、前記実施例の電磁波シールドガスケット1の構成要素と同様のものに同一符号を付してある。なお、電磁波シールドガスケット1Aの斜視図は図1と同様である。
この電磁波シールドガスケット1Aは、独立気泡を有する弾力性のある合成樹脂製シ−ト状発泡体2と、このシ−ト状発泡体2の片面に接着材料3で接合された可撓性のある合成樹脂製フィルム4と、シ−ト状発泡体2と前記フィルム4とを厚み方向に貫通する多数の貫通孔5と、合成樹脂製フィルム4の表面に形成された導電材層6A(導電被膜)と、シート状発泡体2の前記フィルム4のない表面のうちの複数の貫通孔5Aの開口部付近に形成された多数の導電被膜片6bと、多数の貫通孔5Aに形成され導電材層6Aと複数の導電被膜片6bとを電気的に接続する複数の導電路6cとを備えたものである。
なお、弾力性のある合成樹脂製のシート状発泡体2、接着材料3、合成樹脂製フィルム4の材料、接合の方法、貫通孔5Aについては、実施例1と同様である。
この電磁波シールドガスケット1Aの作用、効果について説明する。
この電磁波シールドガスケット1Aでは、フィルム4と導電材層6Aが片面だけに設けられるが、基本的に実施例1の電磁波シールドガスケット1と同様の作用、効果が得られる。この電磁波シールドガスケット1Aは、フィルム4と導電材層6Aを片面だけに設けるため製造コストを低減できる。なお、この電磁波シールドガスケット1Aは、複数の導電被膜片6bをアース接続した形態で使用するに好適である。
この電磁波シールドガスケット1Aを製造する方法について説明する。
第1の工程において、シ−ト状発泡体2とフィルム4を準備し、シ−ト状発泡体2の片面に合成樹脂製フィルム4を接着剤3により接合する。第2の工程においてシ−ト状発泡体2と前記フィルム4に厚み方向に貫通する多数の貫通孔5Aを形成する。第3の工程においてフィルム4の表面に形成される導電材層6Aと、シ−ト状発泡体2の前記フィルム4のない表面(裏面)のうちの多数の貫通孔5Aの開口部付近に形成される多数の導電被膜片6cと、多数の貫通孔5Aに形成されて導電材層6Aと多数の導電被膜片6bとを電気的に接続する多数の導電路6cとを形成する。
この導電材層6Aと多数の導電被膜片6bと多数の導電路6cは、実施例1と同様に導電塗料を塗布することにより形成することができる。この場合、導電塗料が表面側から貫通孔5A内を通り裏面側に浸入して貫通孔5A内に連続した導電路6cが形成され、裏面の貫通孔5Aの開口部付近に浸出した浸出導電材溜により、多数の貫通孔5Aの開口部付近に多数の導電被膜片6bが形成される。
導電材層6Aと多数の導電被膜片6bは、多数の導電路6cにより電気的に接続され、表裏両面間の導電性が付与されると同時に、多数の導電被膜片6bにより裏面に多数の接点が形成される。導電塗料を塗布してから乾燥させることにより、電磁波シールドガスケット1Aが完成する。乾燥方法は実施例1の場合と同様である。尚、導電塗料の塗膜の厚さは10〜150μmが好ましい。
この電磁波シールドガスケット1Aは、表面と裏面とが多数の貫通孔5A内の多数の導電路6cを通じて電気的に接続され、導電材層6Aに沿う面方向と厚み方向に導電性を有するものとなる。なお、電磁波シールドガスケット1Aは裏面の多数の導電被膜片6bを介してアース接続が比較的容易な構造であり、製造コストも安価となる。
複数種類の電磁波シールドガスケット1Aを実際に製作し、その導電性の性能を評価する為に行った実験とその結果について説明する。
シート状発泡体2、フィルム4、接着剤3、導電塗料については、実施例1の実際に製作した実施例と同様である。尚、シート状発泡体2の裏面側には表面側から多数の貫通孔5Aを通って浸出した導電塗料の一部が付着して、多数の導電被膜片6bが形成された。
以上のように製作した電磁波シールドガスケット1Aについて、実施例1と同様に電磁波シールド性能の指標となる電気抵抗値を測定した。電気抵抗値は面に沿う方向(面平行方向)と厚み方向について、実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表2に示す。(表2)
実験No. 配合(重量% ) 電気抵抗値*1 電気抵抗値*2 (厚み方向)
樹脂分 銀 粉 (表面のみ) 100g荷重時 500g荷重時 1000g荷重時
1 20 80 0.2 0.1 0.07 0.04
2 25 75 0.3 0.3 0.1 0.08
3 30 70 0.9 0.5 0.2 0.2
4 35 65 3.0 1.0 0.3 0.3
5 40 60 8.0 1.3 0.8 0.6
〔注〕*1 単位:Ω/□
*2 単位:Ω/25mmSQ
表2の実験結果より、導電塗料中の銀粉の配合割合を70%以上とすることにより、低い抵抗値が得られ、電磁波シールドガスケットとしての効果が期待できる。この実験の電磁波シールドガスケット1Aでは、接合シートの片面のみに導電塗料を塗布したが、両に導電塗布した電磁波シールドガスケット1との有意差は見られなかった。
なお、実施例2では導電材層6Aなどを形成する導電材料として導電塗料を用いたが、他の例としては無電解メッキによるメッキ材によって導電材層6Aと導電被膜片6bと導電路6cを構成することもできる。また、電磁波シールドガスケット1Aを構成する材料、ガスケットの形状によっては金属蒸着により付着させる導電材によって導電材層6Aと導電被膜片6bと導電路6cを構成することもできる。
この実施例3のシート状の電磁波シールドガスケット11は、図4に示すものであり、このシールドガスケット11の斜視図は図1と同様である。
この電磁波シールドガスケット11は、独立気泡を有する弾力性のある合成樹脂製シ−ト状発泡体12と、このシ−ト状発泡体12の両面に接着材料13により接合された可撓性のある合成樹脂製フィルム14,14と、シ−ト状発泡体12とフィルム14,14とを厚み方向に貫通する多数の貫通孔15と、両面のフィルム14,14の表面に形成された導電材層16,16(導電被膜)と、多数の貫通孔15に形成され両面の導電材層16,16を電気的に接続する多数の導電路16aとを備えたものである。
シート状発泡体12は、弾力性のある合成樹脂製の発泡体ブロックを薄くスライスして形成されたものであり、シート状発泡体12は合成樹脂又は合成ゴム又は天然ゴムで構成されるが、例えばウレタン樹脂、エチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、塩素化ポリエチレンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、NBRゴム、EPDMゴム、SBRゴム、ハイパロンゴム、ブタジエンゴム、アクリルゴム等の中から選定することができる。
シート状発泡体12の厚さは0.3〜3.0mm程度とするのが好ましい。なお、シート状発泡体12を構成する発泡体としては連続気泡を有するものでもよく、独立気泡を有するでもよい。接着材料13は、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、又はエポキシ樹脂等の材料で構成された、溶剤型、エマルジョン型、ホットメルト型の中のいずれの接着剤でもよい。
フィルム14を構成する合成樹脂材料は、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ナイロン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ樹脂等の中から選定することができ、フィルム14の厚さは10〜150μm程度が好適である。但し、この接着材料13とフィルム14,14の代わりに、合成樹脂製の塗工液を塗布して形成した伸び易いフィルム状の膜を採用してもよい。
比較例として、連続気泡を有するシ−ト状発泡体12を採用した場合は、後述するメッキ処理の際にメッキ液がシ−ト状発泡体12の気泡の部分に含浸し、メッキ液の金属成分を多量に消費し、完成した電磁波シールドガスケットの弾力性、柔軟性が失われるのを防止するため、シ−ト状発泡体12の表裏両面に含浸防止用のフィルム14を接合しておく必要がある。この場合、たとえ高倍率に圧縮加工しても毛細管現象により微細な隙間からメッキ液が浸透するため、こうしたフィルム14が必要である。
独立気泡を有するシ−ト状発泡体12を採用した場合、シ−ト状発泡体12の両面にフィルム14を接合することが好ましい。しかし、独立気泡を有するシ−ト状発泡体12の場合は、シ−ト状発泡体12の気泡のごく一部にしかメッキ液が含浸しないので、シ−ト状発泡体12の強度等を考慮したうえで、フィルム14の代わりに合成樹脂製の塗工液を塗布して形成した伸び易いフィルム状の膜を採用することができる。
この電磁波シールドガスケット11によれば、基本的には実施例1の電磁波シールドガスケット1と同様の作用、効果が得られるが、シ−ト状発泡体12の両面にフィルム14,14を接合して導電材層16,16を形成するため、ガスケット11の弾力性を確保できるうえ、導電材層16,16と多数の導電路16aをメッキ材(メッキ層)で構成するため、導電性の面で優れたものとなる。
前記の構造の電磁波シールドガスケット11を製作する方法について説明する。
第1の工程において、所定のサイズのシ−ト状発泡体12と、フィルム14,14を準備し、シ−ト状発泡体12の両面に接着剤13を介してフィルム14,14を重ねて接合する。この接合はラミネート加工機によって行うことができる。
材質的に硬くて伸びの少ないフィルム14をシ−ト状発泡体12の両面に貼付けると、ロール状に巻取ったときに小じわが発生して電気的な導通が得られない場合があるので、シ−ト状発泡体12の片面に硬くて伸びの少ないフィルム14を、他面に柔らかくて伸びの多いフィルム14を接合することが望ましい。
第2の工程において、シ−ト状発泡体12にフィルム14,14を接合した接合シートの表面から裏面にかけて多数の貫通孔15を形成する。貫通孔15は、予め加熱した複数の針状片を用いて接合シートの厚み方向に(図4の上側から下方向に向けて)溶融させながら突き抜くことにより形成する。その際の針状片の加熱温度は、シ−ト状発泡体12とフィルム14,14の溶融温度や厚みによって異なるが概ね250℃以上にする。
尚、前記とは別の貫通孔形成手段として、複数の針状のポンチと、これらポンチに対応する複数の孔を有するダイスをプレス機械にセットして穿孔する穿孔装置を採用することもできる。
貫通孔15を加熱した針状片により形成する場合、穿孔装置等により機械的に形成した貫通孔のように弾性で塞がってしまうことがなく、ほぼ針径に等しい孔径が維持される。そして、孔の内面で気泡の部分が溶融して閉じられ平滑になるため、無電解メッキ処理を施した際にメッキ液の含浸量がきわめて少なくなるため、特に連続気泡を有するシ−ト状発泡体12を採用した場合にメッキ液の消費量を大幅に少なくすることができる。
貫通孔14を形成する際に針状片の進入する上面側と反対側の下面に突起部分が生じやすくなるが、シ−ト状発泡体12の両面に異なる硬さのフィルム14を接合し、硬質のフィルム14の側から軟質のフィルム14に向けて穿孔すると、貫通孔15の突起部分が小さくなり、より平滑な表面を確保することができる。
さらに、前記接合シートに設ける複数の貫通孔15の孔径は、後工程でメッキ処理する場合にメッキ液が十分に浸透し得る程度のものが好ましいが、あまり孔径が大きくなると単位面積当りの孔数を少なくしなければならず、厚み方向における導通性が低下し強度の低下を招くことになる。繰返し行った実験結果では適用可能で好ましい孔径は0.1〜1.5mmであるが、より好ましい孔径は0.3〜1.0mm程度である。
多数の貫通孔15は、100個/cm2 程度の密度に形成可能であるが、少なくとも2個/cm2 以上の密度にすれば、電磁波シールドガスケット11の表裏両面間の電気抵抗値を1Ω以下とすることができる。さらに、6個/cm2 以上の密度にすれば0.1Ω以下の好適な電気抵抗値が得られることが判明した。貫通孔15の開孔形状は丸形、正方形、その他の形状から適宜選ぶことができ、多数の貫通孔15の配列はイゲタ状、千鳥状、その他いずれでもよいが均一に配置することが好ましい。
次に、第3の工程において、フィルム14,14の表面の導電材層16,16と多数の導電路16aを形成するが、この場合、多数の貫通孔15を形成した接合シートに無電解メッキ処理を施すことにより行う。メッキ浴としては、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、金(Au)等の金属が適し、これらの金属を用いて1 層または多層のメッキ処理を行う。例えば多層メッキでは下層に銅メッキを施し、上層にニッケルメッキを施すのが望ましい。メッキ層の厚さは0.1〜10μm程度、好ましくは1〜5μm程度である。尚、多層メッキする場合は2層以降に電解メッキ施してもよく、電磁波シールドガスケットを構成する材料や形状によっては金属蒸着を施することによって導電材層16,16と多数の導電路16aを形成することもできる。
本発明に係る電磁波シールドガスケットは、電磁波を遮蔽する必要のある電子機器や計測機器等、内部で発生する電磁波や外部から侵入する不要電磁波を遮蔽するため、省スペースを図りながら広範囲の機器に装着して利用することができる。
本願の実施例1の電磁波シールドガスケットの斜視図である。 実施例1の電磁波シールドガスケットの断面図である。 実施例2の電磁波シールドガスケットの断面図である。 実施例3の電磁波シールドガスケットの断面図である。
符号の説明
1,1A,11 電磁波シールドガスケット
2,12 合成樹脂製シ−ト状発泡体
3,13 接着剤
4,14 合成樹脂製フィルム
5,5A,15 貫通孔
6,6A 導電材層(導電被膜)
6a,6c 導電路
6b 導電被膜片
16 導電材層(導電被膜)
16a 導電路

Claims (10)

  1. シート状の電磁波シールド用のガスケットにおいて、
    立気泡を有する合成樹脂製シ−ト状発泡体と、
    このシ−ト状発泡体の少なくとも片面に接合された可撓性のある合成樹脂製フィルムと、前記シ−ト状発泡体と前記フィルムとを厚み方向に貫通する複数の貫通孔と、
    前記合成樹脂製フィルムの表面に形成された導電被膜と、
    複数の貫通孔に形成され少なくとも前記導電被膜に接続された複数の導電路とを備え前記導電被膜と複数の導電路は導電塗料層又は無電解メッキ層で形成されると共に、前記合成樹脂フィルムは導電被膜と複数の導電路の形成時に導電塗料又はメッキ液がシート状発泡体の内部へ浸透しないように遮断する
    ことを特徴とする電磁波シールドガスケット。
  2. 前記合成樹脂製フィルムが前記シ−ト状発泡体の両面に夫々接合され、前記両面の合成樹脂製フィルムの表面の導電被膜と複数の導電路が導電塗料層で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールドガスケット。
  3. 前記合成樹脂製フィルムが前記シ−ト状発泡体の片面に接合され、その合成樹脂製フィルムの表面の導電被膜と複数の導電路が導電塗料層で構成され、
    前記シート状発泡体の前記フィルムのない表面のうちの複数の貫通孔の開口部付近に形成された複数の導電被膜片を有し、これら複数の導電被膜片は複数の導電路に夫々接続されたことを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールドガスケット。
  4. 記合成樹脂製フィルムが前記シ−ト状発泡体の両面に夫々接合され、前記両面の合成樹脂製フィルムの表面の導電被膜と複数の導電路が無電解メッキ層で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールドガスケット。
  5. 貫通孔形成前の前記シ−ト状発泡体の厚みが0.1〜5.0mmであることを特徴とする請求項1〜のいづれかに記載の電磁波シ−ルドガスケット。
  6. 前記貫通孔の孔径が0.1〜1.5mmであり、複数の貫通孔は2〜100個/cm2 の密度で設けられたことを特徴とする請求項に記載の電磁波シールドガスケット。
  7. 前記電磁波シ−ルドガスケットの少なくとも片面に粘着材料が塗着されたことを特徴とする請求項に記載の電磁波シールドガスケット。
  8. シート状の電磁波シールド用のガスケットの製造方法において、
    立気泡を有する合成樹脂製シ−ト状発泡体の少なくとも片面に可撓性のある合成樹脂製フィルムを接合する第1工程と、
    前記シ−ト状発泡体と前記フィルムに厚み方向に貫通する複数の貫通孔を形成する第2工程と、
    前記合成樹脂製フィルムの表面に導電被膜を形成すると共に、複数の貫通孔に複数の導電路を夫々形成する第3工程と、
    を備えたことを特徴とする電磁波シールドガスケットの製造方法。
  9. 前記第3工程において、前記合成樹脂製フィルムの表面と複数の貫通孔に導電塗料を塗布することにより、前記導電被膜と複数の導電路を形成することを特徴とする請求項に記載の電磁波シールドガスケットの製造方法。
  10. 記第1工程において前記シ−ト状発泡体の少なくとも片面に可撓性のある合成樹脂製フィルムを接合し、前記第3工程において前記合成樹脂製フィルムの表面と複数の貫通孔に無電解メッキを施すことにより前記導電被膜と複数の導電路を形成することを特徴とする請求項に記載の電磁波シールドガスケットの製造方法。
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