発明の概要
さらに費用対効果の高い結果をもたらすため、本発明では、患者の自宅で利用できる医療装置を用いて所望の医学的結果を得る。本発明を患者が自宅で使用することは、外来診察でこれらの治療を提供することに対する費用上の利点に加えて、患者が治療のため外来センターまで出かける必要がなく、且つ、監督者がいなくても患者が自分の都合のよいときに治療を開始できるため、患者にとって利便性が高い。
本発明により、クリニックおよび患者の自宅で電子医療装置を用いて治療できる患者の健康状態の範囲が大幅に拡大する。本発明は、任意の種類の電子医学的治療を行う能力を有する。例えば、本発明の多機能電子医療装置の例示的な態様では、干渉電流刺激、高電圧筋肉刺激、およびパルス筋肉刺激による治療を行うようプログラミングが行われる。本発明の多機能携帯式電子医療装置は干渉電流刺激を与える能力を有するため、筋肉に疼痛のある状態を治療できる。本発明の多機能携帯式電子医療装置は、NEMS、TENS、微弱電流(microcurrent)、微弱な電流(micro current)、高電圧、一定の電圧またはパルス幅など、その他多種類の電子医学的治療を施すようプログラミングしてもよい。
本発明の多機能携帯式電子医療装置は、使用が簡便であり且つ安全である。さらに、本発明の多機能携帯式電子医療装置の1つの態様は、患者による該装置の使用に関する情報を取得および保存するモニタリングシステムを含んでいてもよい。このような使用データを取得することにより、該患者用に治療を開発および/または処方した医師/医療従事者は、望ましい治療を患者が実際に受けていることを確認でき、且つ、患者の治療の進行度を測定できる。さらに、治療費を負担する保険業者は、患者が実際に治療を受けていることを確認できる。米国食品医薬品局の規定のマニュアル、「Classification Names for Medical Devices and In Vitro Diagnostic Products」に定義される、例えば、21 C.F.R. 890.5850に定義される携帯式電子医療装置のような、全てのクラスII装置に関してこのようなモニタリングが重要である。このようなクラスII装置は規制の対象となっており、医師による処方が必要であるが、高度の監督は必要としない。したがってこのような装置は、処方を受けた患者が、使用時に監督を受けることなく個人的に使用している。
本発明の多機能携帯式電子医療装置の別の態様では、取捨選択可能な取り外し可能データ保存カードが使用される。データ保存カードは、多機能携帯式電子医療装置に該カードが不適切に挿入されることを防止するため該携帯式電子医療装置内に設けられたガイドレール上に固定される。ガイドレールは、データ保存カードを携帯式電子医療装置内の正しい位置に取り外し可能な状態で固定する機能も有する。さらに、安全機構として、該電子医療装置で用いられるパッドケーブルのピンは、一般的な家庭用110ボルト電気コンセントに接続できないよう、大きな直径を持つように設計される。バッテリー充電器のケーブルも、バッテリー充電器ジャックにのみ接続でき、接続すると該携帯式電子医療装置を損傷する可能性があるチャンネルジャックには接続できないように設計される。
本発明の多機能携帯式電子医療装置のまた別の態様では、パッド、ケーブル、および刺激装置間の接続に障害がないかを判定し、必要な処置を取る。本発明の多機能携帯式電子医療装置はまた、チャンネルの出力レベルが小さな幅でのみ変化するように設計してもよい。このことにより、治療中にボタンが連続的に押された場合にユーザーに急激な筋肉収縮の増強または弛緩が生じるのを防ぐことができる。
本発明の多機能携帯式電子医療装置の態様におけるその他の安全機構としては、バッテリーの充電中に該携帯式電子医療装置のいずれのチャンネルからもケーブルおよびパッドに出力が供給されないようバッテリー充電器をモニターする機能、該携帯式電子医療装置から出力される波形の周波数および幅を常時モニターし、波形が所望のパターンから変化した場合には、必要な処置を取る機能、該携帯式電子医療装置の液晶ディスプレイをモニターし、ディスプレイが正常に作動していない場合には、必要な処置を取る機能、ならびに、該携帯式電子医療装置のバッテリー電圧を常時モニターし、マイクロプロセッサに供給される電圧が正常でない場合には、必要な処置を取る機能がある。
本発明の多機能携帯式電子医療装置の例示的な態様は、対話式の液晶ディスプレイ(以下「LCD」)を含む。該LCDは、ユーザーによる該装置との対話および該装置の制御を可能にするタッチスクリーンを有する。該LCDは、触れることによってコマンドを入力できるタッチスクリーン上の位置を示すボタンを表示する能力を有する。該LCDはまた、該装置のユーザーに指示を与えるための大量の情報を伝えられるだけの大きさを有する。例えば該LCDは、治療のためパッドをユーザーの身体にどのように接続すべきかを明確にユーザーに示すための図を十分表示できる大きさを有する。
本発明の多機能携帯式電子医療装置の例示的な態様では、多数の治療能力を提供するため、ソフトウェアに基づいたシステムを使用する。該装置は、装置の状態に基づいて特定の治療を行う有限状態機械である。各状態について関連モジュールが存在し、このモジュールにより装置が制御され適切な治療が行われる。
本発明の別の態様では、標的領域に2つの電気信号が供給される。各電気信号は2つ1組の電極パッドで生成され、2つの信号が交差する位置でビート周波数(beat frequency)が生じるように調整される。ビート周波数は2つの信号の周波数の差である。振幅は相加的であり、各信号の単独の振幅よりも大きくなる。干渉信号の深度は、各信号の搬送周波数を大きくすることにより大きくなる。干渉信号の方向は、2信号のうち振幅の小さい信号の方向にシフトする。電気刺激と生物学的製剤とを組み合わせて使用することにより骨成長をさらに増進させる。
本発明のこれらの特徴および以下に記載されるその他の特徴と併せて、以下に記載する例示的な態様の詳細な説明、特許請求の範囲、および添付の図面を参照することにより本発明の性質がより明確に理解されるものと思われる。
好ましい態様の詳細な説明
以下に、図面を詳細に説明する。これらの図面において、類似の部品は類似の番号が付与されている。図1〜図4は本発明の多機能携帯式電子医療装置10の例示的態様を示した図である。多機能携帯式電子医療装置10は、電源スイッチ12、液晶ディスプレイ(LCD)タッチスクリーン14、およびスピーカー26を具備する。これらの各構成部品および後述する他の構成部品はプラスチック製のケースまたはシェル24の中に格納されていてもよい。
図3および図4に示すように、例示的な電子医療装置10のケースまたはシェル24は、電子医療装置10の製造をより容易にするため、上側部分24aおよび下側部分24bから形成されていてもよい。多機能携帯式電子医療装置10のケースの背面は4つの出力ジャック16〜22を有していてもよい。4つの出力ジャック16〜22は、各出力チャンネル用の個別のジャックとして機能する。電子医療装置10をバッテリー充電器(図には示していない)に接続するためのジャック28が例えば電子医療装置10の背面に配置されていてもよい。
電子医療装置10は、医師および/またはその他の医療従事者により処方された治療を行うため患者自身が自己使用方式で使用してもよい。本発明の多機能携帯式電子医療装置は任意の数の筋肉治療に使用してよく、筋肉治療としては以下のものが含まれるがこれらに限定されることはない:筋痙攣の緩和;筋肉非活動性萎縮の予防または遅延;脚またはその他肢部の局所血流の増加;脚またはその他の筋肉の再教育;静脈血栓予防を目的とした、手術直後の腓腹部の筋肉の刺激;脚またはその他肢部の可動域の維持または拡大;急性期疼痛の緩和;慢性疼痛の緩和および管理;浮腫および/または炎症の低減;ならびに、その他多数の治療法。
電子医療装置10の出力ジャック16〜22を患者に接続するため、複数の同様のケーブル(図には示していない)を使用して、出力ジャックの1つと、患者の皮膚に接触する標準的な電極パッド(図には示していない)との間の接続を確立する。安全の見地から、電極をそれぞれの出力ジャック16〜22に接続するには、ケーブルのピンをそれぞれの出力ジャック16〜22に差し込む。
本発明の多機能携帯式電子医療装置10の例示的な態様は、ユーザーを守るための安全機構を本章ですでに説明したもの以外にさらに有するデジタル装置である。電子医療装置10は、4つの異なる筋肉群を独立に治療できる、互いに絶縁された4つのチャンネルを有する。4つの各チャンネルは、チャンネルの分離性を実現するための独立した出力段および変圧器を有する。電子医療装置10は、携帯できるよう、バッテリーを電源とする。例示的態様のバッテリー電力は、7.2ボルトの内蔵型ニッケルカドミウムまたはニッケル水素バッテリーシステムにより供給される。このバッテリーシステムにより、患者がバッテリーをモニターおよび交換する必要がなくなる。LCDタッチスクリーン14により視覚的フィードバックおよびインターフェースが提供される。さらに、電子医療装置10の回路は、打鍵操作を聴覚的に支援するスピーカー26を含む。さらに、電気的に絶縁された各チャンネルは、そのチャンネルの強さを独立に増減させるための個別の強度制御部を有する。
電源スイッチ12は、電子医療装置10に電力を供給することに加えて、装置を停止させるためのオフスイッチとしても機能する。筋肉刺激モードの収縮時間および弛緩時間、治療時間、ならびに通常モード/交互モードの選択は、定義済みのデフォルト設定を有する。干渉モード、連続モード/可変モードの選択、周波数設定、パッド選択、および治療時間もデフォルト設定を有する。しかし、これらのデフォルト設定は、処方またはユーザーの担当医師の指示に従って、使用時に容易に変更することができる。
本発明の電子医療装置10の例示的態様は、データ保存カード30を含んでいてもよい。データ保存カードは、本明細書に完全に組み込まれる米国特許第5,755,745号により詳細に記載および説明されている。データ保存カード30は、本発明の電子医療装置10または患者が非監督下で使用するその他の同種のクラスII装置で使用でき且つ患者による装置からの取り出しが可能であり、保存された情報をダウンロードするためサービス当局に送付でき、且つ、新しいデータ保存カードと交換できるような構造に設計される。典型的に、本明細書に開示するデータ保存カード30のようなデータ保存カードは、30〜60日間の使用情報を保持できるように設計される。患者による使用中、その治療期間のデータがデータ保存カード30に蓄積される。
図5は本発明の多機能携帯式電子医療装置10の例示的態様の略ブロック図である。前述のとおり、例示的な電子医療装置10は再充電可能な7.2ボルトのニッケルカドミウムまたはニッケル水素バッテリーシステム36から電源供給を受ける。バッテリーシステム36はバッテリー充電器38により充電される。バッテリー充電器38は、好ましくは、標準的な110ボルトの家庭用電源から電源供給を受ける。安全機構として、電子医療装置10は、バッテリーシステム36の充電中は作動不能となるよう設計される。後述するように、バッテリーが特定の望ましくない状態にあるとき、プロセッサ42がLCD 14によりユーザーに通知できるよう、バッテリーシステム36とプロセッサ42との間にバッテリーモニター回路40が接続される。プロセッサ42は電子医療装置10の全ての機能を制御およびモニターする。
図6に示すように、本発明の装置は好ましくはプロセッサ42を具備する。しかし、本発明の装置は、プログラミングされたマイクロプロセッサおよび任意の必要な周辺集積回路要素、ASICまたはその他の集積回路、離散要素回路など固定配線型の電子回路または論理回路、PLD、PLA、FPGA、またはPALなどのプログラマブル論理装置などを用いて実現してもよい。一般的に、図9〜図39のフローチャートを実行できる有限状態機械を有する装置であれば任意の装置を用いて本発明を実現することができる。
本発明の携帯式電子医療装置10の例示的態様は、4つの異なる筋肉群を独立に治療できる、電気的に絶縁された4つのチャンネル1〜4を有する。4つの各チャンネルは独立した駆動系80〜86を有する。各駆動系は、チャンネルの分離性を確保するための独立した出力段および変圧器を含む。プロセッサ42は、駆動回路80〜86を制御して任意の種類の電子医学的治療を行うようにプログラミングされていてもよい。スピーカー26は、LCDタッチスクリーン14を用いた打鍵操作を聴覚的に支援する。この詳細な説明はチャンネルを4つのみ有する装置に関するものであるが、装置は任意の数のチャンネルを有していてよく且つそれでも本発明の一部をなすことが当業者には理解されるものと思われる。
例示的な態様において、患者はまずオン/オフ・スイッチ12を使用して電子医療装置10の電源を入れる。電子医療装置10の内蔵メモリ32に入力された設定の変更を患者が所望しない場合は、前回設定された作動モードで電子医療装置10の電源が投入される。デフォルトの設定は通常モードである。この通常モードでは、電子医療装置の4つのチャンネルが同期して刺激パルス列を同時に生じさせる。ただし、各チャンネルの強度は独立に制御可能である。この作動モードでは、患者が4つの異なる筋肉群を同時に独立に治療できる。
患者が所望する場合は、特定の状況に応じたより高レベルの制御が可能である。これを交互作動モードと呼ぶ。交互作動モードでは、チャンネル1および2がチャンネル3および4に対して非同期で作動する。したがって、チャンネル1および2が筋肉を刺激しているときはチャンネル3および4がオフになり、チャンネル1および2がオフになっているときはチャンネル3および4が筋肉を刺激する。通常モードでは、セットオン時間およびセットオフ時間は4チャンネル全てについて同じである。
本発明の例示的態様の干渉モードにおいて、連続作動モードは4パッド干渉チャンネルを2つ有する。連続モードにおいて、干渉周波数は1秒あたり0〜200ビートの間で調節可能である。さらに、振幅変調機能が選択可能である。この機能を使用すると、振幅が5秒間にわたってユーザー設定値の50パーセントに低減され、次にユーザー設定値に戻るという動作が繰り返される。可変作動モードでは、使用中に干渉周波数が変化する。可変モードとして、1秒あたり1〜10ビートの低レンジ、1秒あたり80〜150ビートの高レンジ、および1秒あたり1〜150ビートのワイドレンジという3つの可変モードが用意されている。この3つのレンジのいずれにおいても、10秒周期で周波数が変化する。連続作動モードおよび可変作動モードのいずれにおいても、あらかじめミキシングを行った2パッドモードが選択可能である。2パッド作動モードでは、干渉信号があらかじめミキシングされ、1チャンネルにつき1つのケーブルに出力される。
本発明の電子医療装置10の例示的態様のパルス型筋肉刺激モードでは、サイクル周波数71 Hz、ピーク電圧100ボルト、ピーク電流60ミリアンペアの交流二相性非対称平衡パルスパターンが生成される。主要パルスは最大幅415ミリ秒であり、続いて変成器結合による指数関数減衰によりゼロベースラインまで戻る。二相性パルスにより方向が変化し、その結果、パルス繰返し数は1秒あたり142パルスとなる。前述のとおり、刺激強度はボタン50を押すことによって患者により制御される。電圧レベルは一定に維持される。刺激強度の増加または減少は、1パルスあたりの電荷の増加または減少によって生じるものである。1パルスあたりの電荷の増加または減少はパルス幅×パルス高にほぼ等しい。パルス幅を所望の設定値まで増加させるため、および、毎回の筋肉収縮についてスムーズな変化を生じさせるため、筋肉刺激パルスはランプオンおよびランプオフされる。
パルス型筋肉刺激モードでは、収縮サイクル中に繰返しパルス列が生成される。一連のパルスは収縮サイクルが終わるまで続く。弛緩サイクルではパルスが生成されない。収縮サイクルと弛緩サイクルとが治療終了まで繰り返される。
本発明の電子医療装置10の例示的態様の干渉モードでは、搬送周波数が20 KHz未満であり、好ましくは5 KHz〜20 KHzである対称二相性正弦波パターンが生成される。搬送周波数が5000 Hzの場合、干渉周波数は5000 KHz〜5200 Hzの範囲で調整可能となる。出力電流は負荷500オームに対して最高最低振幅100ミリアンペアである。搬送信号および干渉信号は、実効電荷ゼロとなる真の正弦波の対称二相性出力である。4パッドモード時は、患者の体内で2つの正弦波がミキシングされる。2パッドモード時は、本発明の電子医療装置内で正弦波があらかじめミキシングされ、あらかじめミキシングされた出力が1つのみ生成される。治療終了まで正弦波の生成が行われる。
本発明の電子医療装置10の例示的態様は、正弦波出力を変調するようプリセットされていてもよい。2種類の変調が利用可能である。1つめは周波数変調である。1秒あたり1〜10ビート、1秒あたり80〜150ビート、および1秒あたり1〜150ビートという3つの変調レンジが選択可能である。
2つめは振幅変調であり、これは干渉周波数が固定されているときに選択可能である。振幅変調では、1つの出力の振幅をプリセット値からプリセット値の50パーセントまで5秒間にわたって変化させる。次の5秒間で振幅をプリセット値まで戻す。次に、もう1つの出力についても同じ振幅変調が行われ、この過程が繰返し行われる。好ましい態様にさらに加えて、各チャンネルを2つのパッドに接続し、且つ、第一のチャンネルの変調が第二のチャンネルの変調と反対になるようにこれらチャンネルを構成する。すなわち、第一のチャンネルの振幅が小さくなるときに第二のチャンネルの振幅がプリセット値に戻るように構成する。振幅変調は通常作動モードおよび交互作動モードのいずれでも実施可能である。
例示的態様の図5に示す負荷検出回路78は、周知の負荷抵抗で測定される出力電圧信号で構成されていてもよい。この信号は増幅され、プロセッサ42の中のアナログ−デジタル変換システムにフィードバックされる。これにより、4つの駆動回路80〜86のそれぞれに組み込まれている変圧器の出力に生じている実際の負荷を正確に測定できる。この測定により、プロセッサ42は開放回路状態(すなわち無負荷状態)および短絡回路状態を検出でき、これにより、プロセッサ42は駆動回路80〜86の一部を構成しているパルス発生回路に入る制御信号を遮断できる。したがって、開放回路状態または短絡回路状態にある場合は、負荷検出回路78が作動して電子医療装置10によるパルス発生が遮断される。
例示的態様は、プロセッサ42が作動し且つ指示を出していることを確認するためプロセッサ42をモニターするためのウォッチドッグシステム88も具備する。ウォッチドッグシステム88は「カウンタ」を使用して作動する。「カウンタ」があらかじめ定められた特定の値に達すると、ウォッチドッグ88が作動してプロセッサ42が停止し、且つしたがって電子医療装置10が停止する。通常の作動中は、ウォッチドッグシステム88の「カウンタ」が最大値になるよりはるかに前にプロセッサ42がカウンタを常にリセットしてゼロに戻しているため、このような停止が回避されている。この方式により、何らかの理由でプロセッサ42が作動不能状態になった場合は、ウォッチドッグシステム88のカウンタがあらかじめ定められた最大値に達し、したがって電子医療装置10が停止する。
図6は本発明の電子医療装置のアーキテクチャの例示的態様を示した略ブロック図である。図6は、各ハードウェアモジュールおよび制御ルーチンモジュール間のインターフェースを示している。主要モジュールはフォアグラウンド実行モジュール90である。フォアグラウンド実行モジュール90は起動から停止までの装置の実行制御を行う。この例示的なモジュールは、装置ハードウェアからの入力に基づいて装置の作動状態を制御する制御ルーチンを有する状態機械としてプログラムされる。
図7は、図9〜図39に示した本発明の電子医療装置10の例示的な制御ルーチンの状態図である。各状態に対応するこれら制御ルーチンの詳細については後述する。パルス型筋肉刺激モードで出力チャンネル回路を作動させる主要モジュールはバックグラウンドパルス発生モジュール94である。このモジュールは、起動時にフォアグラウンド実行モジュール90により起動されるモジュールであり、フォアグラウンド実行モジュール90により提供されるデータを用いて機能する独立干渉駆動モジュール98である。フォアグラウンド実行モジュール90およびリアルタイムクロックの作動周波数は、許容範囲を超えないよう、互いを定期的にモニターしている。これら周波数が許容範囲外となった場合は、電子医療装置10の全ての動作が停止する。
例示的な制御ルーチンはまた、各チャンネルの負荷をモニターし、「無負荷」が検出されたチャンネルへの出力を停止させる。制御ルーチンはまた、バッテリーをモニターし、プロセッサ42を作動させるための電力が不足する前に作動を停止させる。
例示的な制御ルーチンはまた、治療セッション中に各チャンネルの治療データを蓄積する。治療セッション完了時、制御ルーチンは、プロセッサの停止前にこのデータを内蔵データ記憶装置36に書き込む。このデータはまた、停止シーケンス中に内蔵データ記憶装置からデータカードにデータを転送することによって、データカード30にも保存される。
前述のとおり、出力チャンネル回路を作動させる主要モジュールは、駆動回路80〜86の一部を構成するパルス発生モジュールである。このモジュールは、電源スイッチ12が押された際に、フォアグラウンド実行モジュール90により初期化状態92で始動される。バックグラウンドパルス発生モジュール94は独立干渉駆動方式で稼動され、フォアグラウンド実行モジュール90から供給されるデータを用いて機能する。このデータは高度オプションまたはプログラミング状態96で入力されたデータである。
例示的態様のバッテリーシステム36は高速充電サイクル中にバッテリー充電器38により充電される。充電サイクル中、電子医療装置は充電状態104になり、作動不能となる。バッテリーモニター40およびプロセッサ42により、バッテリーシステム36が必要とする充電量が決定される。バッテリーシステム36が十分低くなると、バッテリー電圧が低下を始めるまでバッテリーシステムの充電が行われ、次に充電回路が「細流」充電モードに切り替わる。これにより、バッテリーを常に完全充電に維持することが可能となる。
本発明の電子医療装置10の制御ルーチンの例示的態様はまた、安全機構として、始動時の治療チャンネル設定を含む。この機構は、治療開始時にチャンネル出力がゼロより大きく設定されることを防止するように設計される。したがって、治療開始時にユーザーに突然の筋肉収縮が生じることはない。したがって、治療開始時、電子医療装置10は全てのチャンネル強度設定がゼロの状態で作動を開始する。治療中にパッドが皮膚から離れた場合、電子医療装置10は自動的にそのチャンネルをゼロにリセットする。治療中にパッドケーブルが電子医療装置10から抜かれた場合、そのチャンネルの強度はゼロにリセットされる。
始動時治療チャンネル設定の安全機構に加えて、本発明の電子医療装置10の例示的態様は、チャンネル増強/減弱制限機構も有する。この機構は、チャンネルの出力レベルが1度に1桁のみ変更できるようにするための設計である。したがって、チャンネルボタン50を押したとき、そのボタンにより制御される出力は小さな増分でのみ変化する。したがって、ボタンが連続的に押された場合でも、治療中にユーザーに筋肉収縮の急激な増強または減弱が生じることはない。
本発明の電子医療装置10の別の例示的態様は、各パッドケーブルに供給される波形の周波数および幅を常にモニターするよう設計されたモニターも含む。計画された生成パターンから波形が変化した場合は、電子医療装置が自動的に停止する。したがって、ユーザーは、電子医療装置10により提供されるよう計画された有効且つ快適な治療を受けることができる。
患者には、電子医療装置10の操作に関する情報が常に且つ正確に表示される。スイッチ12により電子医療装置10に最初に電源が投入された際は、収縮時間、弛緩時間、モード、および治療時間のデフォルト設定がLCD 14に表示される。これらの設定がその電子医療装置10を使用する患者に処方された設定である場合は、設定を変更する必要はない。そうでない場合は後述のように設定を変更する。
図8Aおよび図8Bは、本発明の多機能電子医療装置の例示的態様の回路を示した略図である。回路200は電源回路204を含み、電源回路204は電源210と接続するバッテリー充電器208と接続する充電器コネクタ206を有する。電源回路204は、電子医療装置の他の部位に電源を供給する多数の出力212を有する。
回路200はまた、スタティックRAM 216と、フラッシュメモリ218と、リアルタイムクロック220と、メモリカード222とに接続するプロセッサ214も含む。プロセッサ214は、図9〜図39のフローチャートに示す制御ルーチンを実行できるプロセッサであれば任意の種類のプロセッサであってよい。プロセッサ214は、スピーカー226と、液晶ディスプレイ228と、プログラマブル論理機構230と、正弦波発生器232および234と、デジタル−アナログ変換器236と、アナログ−デジタル変換器238とを制御する増幅器242に接続する。アナログ−デジタル変換器238は増幅器242およびタッチスクリーン244を介してマイクロフォン240に接続する。デジタル−アナログ変換器は4つのチャンネルに出力利得270、272、274、および276を供給する。プロセッサ214は、デジタル−アナログ変換器236を制御することにより、あらかじめ定められた最大電圧をこれらの出力先に出力する。出力270、272、274、および276はそれぞれ増幅器250、252、254、および256への入力となる。
プロセッサ214はまた、プログラマブル論理機構230、ならびに、正弦波発生器232および234と接続する。正弦波発生器232および234の信号はマルチプレクサ246によりデジタル−アナログ変換器248へと多重送信される。デジタル−アナログ変換器248は増幅器250、252、254、および256の信号レベルを調節する。増幅器250、252、254、および256はそれぞれ変圧器278、280、282、および284に接続する。変圧器282および284の出力はそれぞれチャンネル3および4に直接出力される。一方、変圧器278および280の出力はスイッチ286および288で切り替えられ、それぞれチャンネル1および2に出力される。スイッチ286および288はデュアルバースイッチを作動させるソレノイドであり、これにより、高電圧出力258および260からの出力、ならびに、変圧器278および280からの出力を選択する。回路200はまた、それぞれ対応するチャンネル1〜4の負荷を検出する負荷検出デバイス262、264、266、および268を含む。
図9に、本発明の装置の例示的態様のシステムをフィールドアップグレードするための制御ルーチンの概要を示す。図9の制御ルーチンは装置に電源が投入されるごとに実行される。電源投入時には、制御ルーチンによりプロセッサが初期化されるステップ300から制御ルーチンが開始される。次に、チェックサムの異常の有無が制御ルーチンにより判定されるステップ302が実行される。ステップ302においてチェックサムの異常があると判定された場合、制御ルーチンはステップ304に進む。ステップ304において制御ルーチンはエラーコードを設定し且つビープ音を3回発生させ、次にステップ306に進む。ステップ306において制御ルーチンは装置を停止させる。ステップ302においてチェックサムの異常がないと判定された場合、制御ルーチンはステップ308に進む。ステップ308において、制御ルーチンは、フィールドアップグレードが必要か否かを示すシリアルポート中の特別なバイトに基づいて、スタティックRAM 216に格納されているプログラムをロードすべきか否かを判定する。ステップ308においてフィールドアップグレードの必要がないことをシリアルポートが示していると判定された場合、制御ルーチンはステップ310に進む。ステップ310において制御ルーチンはスタティックRAM 216に格納されているプログラムをロードし、次にステップ312に進む。ステップ312において、制御ルーチンは、図10のフローチャートにその概要が示されている制御ルーチンを実行する。
一方、ステップ308においてフィールドアップグレードが必要と判定された場合、制御ルーチンはステップ314に進む。ステップ314において制御ルーチンはフィールドアップグレードシステムコマンドを受け付け、次にステップ316に進む。ステップ316において制御ルーチンはフィールドアップグレードシステムコマンドを処理し、次にステップ314に戻る。フィールドアップグレードシステムコマンドは装置を停止させるコマンドを含んでいてもよい。この方式により、ステップ308、314、および316がある種の「ブートローダー」として機能し、これによりスタティックRAM内のプログラムの変更が可能となる。
図10は、図9のステップ312で呼び出される、本発明の例示的な装置の初期化制御ルーチンを示したフローチャートである。この制御ルーチンは、ハードウェアを初期化するステップ318から開始し、次にステップ320に進む。ステップ320において制御ルーチンは内蔵フラッシュメモリからセットアップデータをロードし、次にステップ321に進む。ステップ321において制御ルーチンは装置の状態を「開始」に設定し、次にステップ322に進む。ステップ322において制御ルーチンはエラーが保存されているか否かを判定する。ステップ322においてエラーが保存されていると判定された場合、制御ルーチンはステップ324に進む。ステップ324において、制御ルーチンは状態を「エラー」に設定し、次にステップ326に進む。一方、ステップ322においてエラーが保存されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ326に進む。ステップ326において、制御ルーチンは、装置が不適切に停止した履歴があるか否かを判定する。ステップ326において、装置が不適切に停止した履歴があると判定された場合、制御ルーチンはステップ328に進む。ステップ328において制御ルーチンはエラー13を記録し、装置の状態を「エラー」に設定し、次にステップ330に戻る。一方、ステップ326において、装置が不適切に停止した履歴がないと判定された場合、制御ルーチンはステップ330に進む。
ステップ330において、制御ルーチンは装置がメンテナンスモードにあるか否かを判定する。ステップ330において装置がメンテナンスモードにあると判定された場合、制御ルーチンはステップ332に進む。ステップ332において、制御ルーチンはシリアルポート出力スタートアップメッセージを初期化し、装置の状態を「メンテナンス」に設定し、次にステップ334に進む。一方、ステップ330において装置がメンテナンスモードにないと判定された場合、制御ルーチンはステップ334に進む。ステップ334において、制御ルーチンは時間指定タスクループを開始させる。時間指定タスクループとは、特定の時間間隔で実行されるべきタスクの制御ループである。このような時間指定タスクループの例としては、タッチスクリーン上の時刻表示バーの更新がある。次に、制御ルーチンはステップ336に進む。ステップ336において制御ルーチンは図11に示す主要実行フローチャートを実行する。
図11は、本発明の例示的装置の主要実行制御ルーチンを示す。この制御ルーチンは、充電器が接続されているか否かを判定するステップ338から開始する。ステップ338において充電器が接続されていると判定された場合、制御ルーチンはステップ340に進む。ステップ340において、制御ルーチンは装置の状態を「充電中」に設定し、全ての動作を停止させ、次にステップ342に進む。しかし、ステップ338において充電器が接続されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ342に進む。ステップ342において、制御ルーチンはバッテリーの充電量が低下しているか否かを判定する。ステップ342においてバッテリーの充電量が低下していると判定された場合、制御ルーチンはステップ344に進む。ステップ344において制御ルーチンは現在の状態を保存し、装置の状態を「バッテリー充電量低下」に設定し、次にステップ346に進む。一方、ステップ342においてバッテリーの充電量が低下していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ346に進む。
ステップ346において、制御ルーチンは装置の電源が切れているか否かを判定する。ステップ346において装置の電源が切れていると判定された場合、制御ルーチンはステップ348に進む。ステップ348において、制御ルーチンは現在の状態を保存し、装置の状態を「オフ」に設定し、次にステップ350に進む。一方、ステップ346において装置の電源が切れていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ350に進む。ステップ350において、制御ルーチンはウォッチドッグのカウンタをリセットし、次にステップ352に進む。ステップ352において、制御ルーチンは液晶ディスプレイ14を更新し、次にステップ354に進む。ステップ354において、制御ルーチンは図10のステップ334で開始された時間指定タスクを処理し、次にステップ356に進む。ステップ356において、制御ルーチンはデータカード中のバイトが「メンテナンスモード」に設定されているか否かを判定する。ステップ356においてバイトが「メンテナンスモード」に設定されていると判定された場合、制御ルーチンはステップ358に進む。ステップ358において、制御ルーチンはRS232シリアルポートが受け取ったデータを図31の制御ルーチンに従って処理し、次にステップ338に進む。一方、ステップ356において「メンテナンスモード」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ338に進む。
図12に、本発明の装置の例示的態様の実行割込み制御ルーチンの概要を示す。本発明の装置の例示的態様は、図11のフローチャートに示した制御ルーチンを連続的に処理することによって作動する。しかし、図11の制御ルーチンは、図12のフローチャートに示した制御ルーチンを実行するため、あらかじめ定められたスケジュール(例:1/10秒ごと)で割込みを受けてもよい。同様に、図13〜図15も図11の制御ルーチンに対する他の割込みを示している。
図12の制御ルーチンは、システムクロックを更新するステップ360から開始し、次にステップ362に進む。ステップ362において、制御ルーチンは現在の状態に対応する制御ルーチンを実行する。このような制御ルーチンの例を図16〜図39に示す。詳細は後述する。適切な状態制御ルーチンの実行後、装置の制御は図12の制御ルーチンに戻り、制御ルーチンはステップ364に進む。ステップ364において、制御ルーチンはスクリーンがタッチされたか否かを判定する。ステップ364においてスクリーンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ366に進む。ステップ366において、制御ルーチンは、スクリーンのタッチ箇所がスクリーン上のボタンの内側に対応しているか否かを判定し、これにより、タッチスクリーン上のボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ366においてボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ364に戻る。ステップ366においてスクリーン上のボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ368に進む。ステップ368において、制御ルーチンはタッチされたボタンの機能を実行し、次にステップ370に進む。
一方、ステップ364においてスクリーンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ370に進む。ステップ370において、制御ルーチンはディスプレイ上のバッテリーレベルおよびガスゲージを更新し、次にステップ372に進む。ステップ372において、制御ルーチンはフォアグラウンド実行クロックとリアルタイムクロックとが合っているか否かを判定する。ステップ372において両クロックが合っていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ373に進む。ステップ373において、制御ルーチンはエラー「2」を記録し、装置の状態を「エラー」に設定し、次にステップ374に進む。一方、ステップ372において両クロックが合っていると判定された場合、制御ルーチンはステップ374に進む。ステップ374において、制御ルーチンは図11の制御ルーチンに戻りこの制御ルーチンの処理を続ける。
図13〜図15はそれぞれ、パルスの生成、文字の受信/送信、およびトランスミッションの処理を行う制御ルーチンの概要を示している。前述のとおり、図13〜図15の各制御ルーチンは、図11のフローチャートに示した制御ルーチンの実行にあらかじめ定められたスケジュールで割込んで実行される。制御ルーチン完了後、装置の制御は図11のフローチャートに示した制御ルーチンに戻る。
図16に本発明の例示的態様における「開始」状態制御ルーチンの概要を示す。この制御ルーチンは、図39.5に示した「スプラッシュ」画面を表示するステップ382から開始し、次にステップ384に進む。ステップ384において、制御ルーチンはバッテリー電力が最小限の治療を行うのに十分であるか否かを判定する。ステップ384においてバッテリー電力が最小限の治療を行うのに十分でないと判定された場合、制御ルーチンはステップ386に進む。ステップ386において、制御ルーチンは装置の状態を「バッテリー充電量低下」に設定し、次にステップ388に進む。ステップ388において、制御ルーチンは装置の制御を図12の制御ルーチンに戻す。
一方、ステップ384においてバッテリー電力が最小限の治療を行うのに十分であると判定された場合、制御ルーチンはステップ390に進む。ステップ390において、制御ルーチンはバッテリー電力が全ての治療を行うのに十分であるか否かを判定する。ステップ390においてバッテリー電力が全ての治療を行うのに十分でないと判定された場合、制御ルーチンはステップ392に進む。ステップ392において、制御ルーチンは「バッテリー充電量低下」画面を表示し(画面の例を図40に示す)、次にステップ394に進む。ステップ394において、制御ルーチンは「今すぐ充電する」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ394において「今すぐ充電する」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ396に進む。ステップ396において、制御ルーチンは「バッテリー充電方法」画面を表示し(画面の例を図41に示す)、次にステップ398に進む。ステップ398において、制御ルーチンは装置の制御を図12の制御ルーチンに戻す。
一方、ステップ394において「今すぐ充電する」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ400に進む。ステップ400において、制御ルーチンは「短縮治療を開始する」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ400において「短縮治療を開始する」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ402に進む。ステップ402において、制御ルーチンは図21に示した制御ルーチンを実行し、次にステップ404に進む。ステップ404において、制御ルーチンは図17に示した制御ルーチンを実行することによりセグメントを開始する。一方、ステップ400において「短縮治療を開始する」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ406に進む。ステップ406において、制御ルーチンは1分間が経過したか否かを判定する。ステップ406において1分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ394に戻る。一方、ステップ406において1分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンはステップ407に進む。ステップ407において、制御ルーチンは装置の電源を切る。
ステップ390においてバッテリー電力が全ての治療を行うのに十分であると判定された場合、制御ルーチンはステップ408に進む。ステップ408において、制御ルーチンは、装置が個人所有者により操作されていることをフラグが示しているか否かを判定する。ステップ408において個人所有者が装置を操作しているのではないと判定された場合、制御ルーチンはステップ410に進む。ステップ410において、制御ルーチンは装置の使用期限が切れているか否かを判定する。ステップ410において装置の使用期限が切れていると判定された場合、制御ルーチンはステップ412に進む。ステップ412において、制御ルーチンは「リセット」画面を表示し(画面の例を図42に示す)、次にステップ418に進む。ステップ418において、制御ルーチンは「今すぐリセットする」ボタンがタッチされたか否かを判定する。
ステップ418において「今すぐリセットする」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ420に進む。ステップ420において、制御ルーチンは「装置リセット」画面を表示し(画面の例を図43に示す)、次にステップ422に進む。ステップ422において、制御ルーチンは「了解」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ422において「了解」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ424に進む。ステップ424において、制御ルーチンは1分間が経過したか否かを判定する。ステップ424において1分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ422に戻る。一方、ステップ424において1分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンはステップ425に進む。ステップ425において、制御ルーチンは装置の電源を切る。
一方、ステップ422において「了解」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ426に進む。ステップ426において、制御ルーチンは「装置リセット」画面で有効な値が入力されたか否かを判定する。ステップ426において有効な値が入力されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ428に進む。ステップ428において制御ルーチンは装置をリセットし、次に次にステップ430に進む。ステップ430において制御ルーチンは図17に示した制御ルーチンを実行することによりセグメントを開始する。
一方、ステップ426において有効な値が入力されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ438に進む。ステップ438において、制御ルーチンは「無効な入力」画面を表示し(画面の例を図44に示す)、次にステップ440に進む。ステップ440において、制御ルーチンは「再試行」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ440において「再試行」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ446にジャンプする。一方、ステップ440において「再試行」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ442に進む。ステップ442において、制御ルーチンは装置がその日に3回リセットされたか否かを判定する。ステップ442において装置がその日に3回リセットされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ446に進む。ステップ446において制御ルーチンは装置を停止させる。一方、ステップ442において装置がその日に3回リセットされてはいないと判定された場合、制御ルーチンはステップ420に戻る。
一方、ステップ418において「今すぐリセットする」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ432に進む。ステップ432において、制御ルーチンは「次回に通知する;今すぐ治療を開始する」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ432において「次回に通知する;今すぐ治療を開始する」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ434に進む。ステップ434において、制御ルーチンは図21に示した制御ルーチンを実行し、次にステップ435に進む。ステップ435において、制御ルーチンは図17のフローチャートに示した制御ルーチンを実行する。
一方、ステップ432において「次回に通知する;今すぐ治療を開始する」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ436に進む。ステップ436において、制御ルーチンは1分間が経過したか否かを判定する。ステップ436において1分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ418に戻る。一方、ステップ436において1分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンはステップ437に進む。ステップ437において制御ルーチンは装置を停止させる。
一方、ステップ408において個人所有者が装置を操作していると判定された場合、制御ルーチンはステップ416にジャンプする。ステップ414において装置が警告期日を経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ416に進む。ステップ416において、制御ルーチンは図17のフローチャートに示した制御ルーチンを実行する。
図17は開始セグメント用の制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。このフローチャートは、データログがいっぱいか否かを制御ルーチンが判定するステップ448から開始する。ステップ448においてデータログがいっぱいであると判定された場合、制御ルーチンはステップ450に進む。ステップ450において、制御ルーチンは「内部アップデート」画面を表示し(画面の例を図15に示す)、データログをスクロールし、次にステップ452に進む。一方、ステップ448においてデータログがいっぱいではないと判定された場合、制御ルーチンはステップ452に進む。ステップ452において、制御ルーチンは、装置の種類および動作パラメータを決定するセグメントデータをセットアップし、次にステップ454に進む。ステップ454において、制御ルーチンはセグメント開始画面のうち1つを表示し(画面の例を図45〜図48に示す)、次にステップ456に進む。ステップ456において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上の「アップ」ボタンのうち1つがタッチされたか否かを判定する。ステップ456において、「アップ」ボタンのうち1つがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ458に進む。ステップ458において、制御ルーチンはセグメントタイマーおよびパルス発生器をスタートさせ、次にステップ460に進む。パルス発生器はバックグラウンド割込み駆動タスクであり、後述するようにステップ628に対してパルスを発生させる。ステップ460において、制御ルーチンは「治療実行中」画面を表示し(画面の例を図49〜図52に示す)、次にステップ462に進む。ステップ462において、制御ルーチンは装置の状態を「実行中」に設定し、次にステップ463に進む。ステップ463において、制御ルーチンは装置の制御を図12のフローチャートに示した制御ルーチンに戻す。
一方、ステップ456において、「アップ」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ464に進む。ステップ464において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「オプション」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ464において「オプション」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ466に進む。ステップ466において、制御ルーチンは図19のフローチャートに示した制御ルーチンを実行し、次にステップ454に戻る。一方、ステップ464において「オプション」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ468に進む。ステップ468において、制御ルーチンは「パッド表示」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ468において「パッド表示」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ470に進む。
ステップ470において、制御ルーチンは「パッド表示」画面を表示し、次にステップ454に戻る。「パッド表示」画面の例は図84〜図120に示した。一方、ステップ468において「パッド表示」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ474に進む。ステップ474において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「ヘルプ」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ474においてタッチスクリーン上で「ヘルプ」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ476に進む。ステップ476において、制御ルーチンは図18のフローチャートに示す制御ルーチンを実行し、次にステップ454に戻る。一方、ステップ474において「ヘルプ」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ478に進む。ステップ478において、制御ルーチンは4分間が経過したか否かを判定する。ステップ478において4分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ454に戻る。一方、ステップ478において4分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンは装置の電源を切る。
図18は「ヘルプ」画面の制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。このフローチャートはステップ480から開始する。ステップ480において、制御ルーチンは「ヘルプ」画面を表示し(画面の例を図53に示す)、次にステップ482に進む。ステップ482において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「完了」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ482において「完了」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ484に進む。ステップ484において、制御ルーチンは、図18のヘルプ画面制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに制御を戻す。一方、ステップ482において「完了」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ486に進む。
ステップ486において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「次へ」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ486において「次へ」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ488に進む。ステップ488において、制御ルーチンは「ヘルプ」画面を表示し(画面の例を図54に示す)、次にステップ494に進む。ステップ494において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「完了」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ494において「完了」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ496に進む。ステップ496において、制御ルーチンは、図18のヘルプ画面制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに制御を戻す。一方、ステップ494において「完了」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ498に進む。ステップ498において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ498において、タッチスクリーン上で「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ480に戻る。一方、ステップ498において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ488に戻る。
一方、ステップ486において「次へ」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ490に進む。ステップ490において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ490において、「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ492に進む。ステップ492において、制御ルーチンは、図18のヘルプ画面制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに制御を戻す。一方、ステップ490において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ482に戻る。
図19に、本発明のオプションを変更するための制御ルーチンの概要を示す。このフローチャートはステップ500から開始する。ステップ500において、制御ルーチンは「オプション」画面を表示し(画面の例を図55に示す)、次にステップ502に進む。ステップ502において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「治療設定を表示する」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ502において、「治療設定を表示する」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ504に進む。ステップ504において、制御ルーチンは「治療設定を表示する」画面を表示し(画面の例を図56に示す)、次にステップ506に進む。ステップ506において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。「前の画面」ボタンがタッチされた場合、制御ルーチンはステップ500に戻る。一方、ステップ506において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ504に戻る。
一方、ステップ502において、「治療設定を表示する」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ508に進む。ステップ508において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「パッドを表示する」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ508において「パッドを表示する」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ510に進む。ステップ510において、制御ルーチンは「パッド表示」画面を表示し(画面の例を図84〜図120に示す)、次にステップ512に進む。ステップ512において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ512において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ500に戻る。一方、ステップ512において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ510に戻る。
一方、ステップ508において「パッドを表示する」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ514に進む。ステップ514において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「画面のコントラストを調整する」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ514において「画面のコントラストを調整する」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ516に進む。ステップ516において、制御ルーチンは「画面のコントラストを調整する」画面を表示し(画面の例を図57に示す)、次にステップ518に進む。ステップ518において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「強く」または「弱く」のいずれかのボタンがタッチされたか否かを判定する。タッチスクリーン上で「強く」または「弱く」のいずれかのボタンがタッチされた場合、制御ルーチンはステップ520に進む。ステップ520において、制御ルーチンは「強く」または「弱く」の要求に応じて現在の画面のコントラストを調整し、次にステップ516に戻る。一方、ステップ518において「強く」または「弱く」のいずれのボタンもタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ522に進む。ステップ522において、制御ルーチンは「了解」ボタンがタッチされたか否かを判定する。
ステップ522において「了解」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ524に進む。ステップ524において、制御ルーチンは全画面のコントラストを設定し、次にステップ500に戻る。一方、ステップ522において「了解」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ523に進む。ステップ523において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ523において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ500に戻る。一方、ステップ523において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ516に戻る。
ステップ514において「画面のコントラストを調整する」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ528に進む。ステップ528において、制御ルーチンは「治療データ、高度オプション」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ528において「治療データ、高度オプション」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ530に進む。ステップ530において、制御ルーチンは図20のフローチャートに示した制御ルーチンを実行し、次にステップ500に戻る。
一方、ステップ528において「治療データ、高度オプション」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ532に進む。ステップ532において、制御ルーチンは、装置が治療セグメントの開始点にあるか否かを判定する。ステップ532において装置が治療セグメントの開始点にあると判定された場合、制御ルーチンはステップ534に進む。ステップ534において、制御ルーチンは「短縮治療を行う」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ534において「短縮治療を行う」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ536に進む。ステップ536において、制御ルーチンは「短縮治療を行う」画面を表示し(画面の例を図59に示す)、図21に示す制御ルーチンを実行し、次にステップ500に戻る。一方、ステップ534において「短縮治療を行う」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ538に進む。
ステップ532において装置が治療セグメントの開始点にないと判定された場合、制御ルーチンはステップ538に進む。ステップ538において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ538において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ540に進む。ステップ540において、制御ルーチンは、図19のオプション画面制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ500に戻る。
図20に、本発明の例示的装置のオプションサブ画面の制御ルーチンの概要を示す。このフローチャートはステップ542から開始する。ステップ542において、制御ルーチンは「治療プランデータ」画面を表示し(画面の例を図58に示す)、次にステップ544に進む。ステップ544において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「セグメント」ボタンのうち1つがタッチされたか否かを判定する。ステップ544において、「セグメント」ボタンのうち1つがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ546に進む。ステップ546において、制御ルーチンは選択されたセグメントデータを表示するためディスプレイを更新し、次にステップ542に戻る。一方、ステップ544において、「セグメント」ボタンのいずれもタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ548に進む。ステップ548において、制御ルーチンは、装置が治療セグメントの開始点にあるか否かを判定する。ステップ548において装置が治療セグメントの開始点にあると判定された場合、制御ルーチンはステップ550に進む。ステップ550において、制御ルーチンは、「高度オプション」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ550において「高度オプション」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンは552に進む。ステップ552において、制御ルーチンは、図32のフローチャートに示した高度オプション制御ルーチンを実行し、次にステップ542に戻る。一方、ステップ550において「高度オプション」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンは542に戻る。
ステップ548において装置が治療セグメントの開始点にないと判定された場合、制御ルーチンはステップ554に進む。ステップ554において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ554において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ556に進む。ステップ556において、制御ルーチンは、図20のオプションサブ画面制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに制御を戻す。一方、ステップ554において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ542に戻る。
図21は、短縮治療を実行するための制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。このフローチャートはステップ558から開始する。ステップ558において、制御ルーチンは「短縮治療を行う」画面を表示し(画面の例を図59に示す)、次にステップ560に進む。ステップ560において、制御ルーチンは数値が入力されたか否かを判定する。ステップ560において、数値が入力されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ562に進む。ステップ562において、制御ルーチンは入力された数値をディスプレイに追加し、次にステップ558に戻る。一方、ステップ560において、数値が入力されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ564に進む。ステップ564において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「クリア」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ564において、「クリア」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ566に進む。ステップ556において、制御ルーチンは数値の表示をクリアし、次にステップ558に戻る。一方、ステップ564において「クリア」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ568に進む。
ステップ568において、制御ルーチンは「開始」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ568において「開始」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ570に進む。ステップ570において、制御ルーチンは、有効な数値が入力されたか否かを判定する。ステップ570において有効な数値が入力されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ580に進む。ステップ580において、制御ルーチンは図17のステップ454に戻る。一方、ステップ570において有効な数値が入力されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ572に進む。ステップ572において、制御ルーチンは「無効な入力」画面を表示し(画面の例を図44に示す)、次にステップ574に進む。ステップ574において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「再試行」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ554において「再試行」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ558に戻る。一方、ステップ574において「再試行」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ572に戻る。
一方、ステップ568において、「開始」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ576に進む。ステップ576において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ576において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ578に進む。ステップ578において、制御ルーチンは、図21の実行状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ576において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ558に戻る。
図22は、装置の実行状態の制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。このフローチャートはステップ582から開始する。ステップ582において、制御ルーチンは、使用時間、最大強度、平均強度などのセグメント使用データを収集し、次に、ステップ584に進む。ステップ584において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で強度キー(アップボタンまたはダウンボタン)がタッチされたか否かを判定する。ステップ584において強度キーがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ586に進む。ステップ586において、制御ルーチンは強度キーに従って強度設定を変更し、次にステップ584に戻る。一方、ステップ584において強度キーがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ588に進む。ステップ588において、制御ルーチンは開放回路または短絡回路が検出されたか否かを判定する。ステップ588において開放回路または短絡回路が検出されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ590に進む。ステップ590において、制御ルーチンは「問題表示画面」を表示し(画面の例を図153に示す)、次にステップ591に進む。ステップ591において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「治療を続ける」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ591において、タッチスクリーン上で「治療を続ける」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ584に戻る。一方、ステップ591において、タッチスクリーン上で「治療を続ける」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ590に戻る。
一方、ステップ588において、開放回路または短絡回路が検出されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ592に進む。ステップ592においって、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「一時停止」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ592において、「一時停止」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ594に進む。ステップ594において、制御ルーチンは対応する治療内容を「一時停止」画面に表示し(画面の例を図60〜図63に示す)、次にステップ596に進む。ステップ596において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「再開」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ596において「再開」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ598に進む。
ステップ598において、制御ルーチンは「治療再開」画面を表示し(画面の例を図64〜図67に示す)、次にステップ600に進む。ステップ600において、制御ルーチンは、各チャンネルの出力強度を一時停止前の強度までランピングさせ、次にステップ602に進む。ステップ602において、制御ルーチンは「強度の自動増加を停止し、手動で増加させる」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ602において「強度の自動増加を停止し、手動で増加させる」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンは強度を現在の強度に設定し、次にステップ584に戻る。一方、ステップ602において「強度の自動増加を停止し、手動で増加させる」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ604に進む。ステップ604において、制御ルーチンは、チャンネル強度が一時停止前のチャンネル強度と等しいか否かを判定する。ステップ604において、チャンネル強度が一時停止前のチャンネル強度と等しいと判定された場合、制御ルーチンはステップ584に戻る。一方、ステップ604において、チャンネル強度が一時停止前のチャンネル強度と等しくないと判定された場合、制御ルーチンはステップ598に戻る。
一方、ステップ596において、「再開」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ606に進む。ステップ606において、制御ルーチンは、10分間が経過したか否かを判定する。ステップ606において、10分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ594に戻る。一方、ステップ606において、10分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンはステップ584に戻る。
一方、ステップ592において、「一時停止」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ608に進む。ステップ608において、制御ルーチンは「オプション」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ608において「オプション」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ610に進む。ステップ610において、制御ルーチンは図19のオプション画面制御ルーチンを実行し、次にステップ584に戻る。
一方、ステップ608において「オプション」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ612に進む。ステップ612において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上の「ヘルプ」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ612において「ヘルプ」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ614に進む。ステップ614において、制御ルーチンは図18のフローチャートに示した制御ルーチンを実行し、次にステップ584に戻る。
一方、ステップ612において「ヘルプ」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ616に進む。ステップ616において、制御ルーチンはセグメントクロック情報を更新し、次にステップ618に進む。ステップ618において、制御ルーチンは、クロックエラーが存在するか否かを判定する。ステップ618においてクロックエラーが存在すると判定された場合、制御ルーチンはステップ620に進む。ステップ620において、制御ルーチンはエラー12を記録し、装置の状態を「エラー」に設定し、図28に示したフローチャートを実行し、次にステップ622に進む。ステップ622において、制御ルーチンは、図22のフローチャートの実行状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ618において、クロックエラーが存在しないと判定された場合、制御ルーチンはステップ624に進む。ステップ624において、制御ルーチンは、図17のステップ452での決定に従って、装置固有のタスクを実行する(タスクの例を図23および24に示す)。
図23は、本発明の例示的なパルス型筋肉刺激タスクの制御ルーチンの概要である。この制御ルーチンはステップ626から開始する。ステップ626において、制御ルーチンは制御モードを通常モードおよび交互モードのうち1つに設定し、次にステップ628に進む。ステップ628において、制御ルーチンはパルスを生成し、次にステップ630に進む。ステップ630において、制御ルーチンはパルスをランピングさせ、次にステップ632に進む。ステップ632において、制御ルーチンは、不注意によるパルスの増強を防ぐため、ユーザーがタッチスクリーン上の増強キーをタッチしたことによる強度の増強を制限し、次に、ステップ633に進む。ステップ633において、制御ルーチンは、図23のパルス型筋肉刺激治療制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
図24は、本発明の干渉装置タスクの例示的制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ634から開始する。ステップ634において、制御ルーチンは制御モードを可変モードおよび連続モードのうち1つに設定し、次にステップ636に進む。ステップ636において、制御ルーチンは正弦波を生成し、次にステップ638に進む。ステップ638において、制御ルーチンは、干渉信号をあらかじめミキシングすることによって2つのパッドのミキシングを制御し、次にステップ640に進む。ステップ640において、制御ルーチンは周波数変調を制御し、次にステップ642に進む。ステップ642において、制御ルーチンは振幅変調を制御し、次にステップ643に進む。ステップ643において、制御ルーチンは、図24の干渉刺激制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
図25は、本発明の「セグメントエンド」状態の制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ644から開始する。ステップ644において、制御ルーチンはセグメントカウンタを増加させ、次にステップ646に進む。ステップ646において、制御ルーチンはセグメント結果を計算し、次にステップ648に進む。ステップ648において、制御ルーチンは計算結果を内部に保存し、次にステップ650に進む。ステップ650において、制御ルーチンはこれが最後のセグメントか否かを判定する。ステップ650においてこれが最後のセグメントであると判断された場合、制御ルーチンはステップ652に進む。ステップ652において、制御ルーチンは「治療完了」画面を表示し(画面の例を図127に示す)、次にステップ654に進む。ステップ654において、制御ルーチンは装置の状態を「停止中」に設定し、次にステップ655に進む。ステップ655において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「OK」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ655において「OK」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ656に進む。ステップ656において、制御ルーチンは、図25のセグメントエンド状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ655において「OK」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ655に戻る。
一方、ステップ650において、これが最後のセグメントではないと判断された場合、制御ルーチンはステップ658に進む。ステップ658において、制御ルーチンは装置の状態を「セグメント開始」に設定し、次にステップ660に進む。ステップ660において、制御ルーチンは、図25のフローチャートに示したセグメントエンド状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
図26は、本発明の例示的態様の「オフ」状態の制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ662から開始する。ステップ662において、制御ルーチンは、現在の状態が「実行中」であるか否かを判定する。ステップ662において現在の状態が「実行中」であると判定された場合、制御ルーチンはステップ664に進む。ステップ664において、制御ルーチンは装置の状態を「停止中」に設定し、次にステップ668に進む。ステップ668において、制御ルーチンは「治療再開」画面を表示し(画面の例を図64〜図67に示す)、強度をあらかじめ設定された出力強度までランピングさせ、次にステップ670に進む。
ステップ670において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「強度の自動増加を停止し、手動で増加させる」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ670において「強度の自動増加を停止し、手動で増加させる」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ671に進む。ステップ671において、制御ルーチンは出力強度の自動ランピングを停止し、次にステップ672に進む。一方、ステップ670において、「強度の自動増加を停止し、手動で増加させる」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ672に進む。ステップ672において、制御ルーチンは装置の状態を「実行中」に設定し、次にステップ674に進む。ステップ674において、制御ルーチンは、図26のオフ状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
一方、ステップ662において、現在の状態が「実行中」ではないと判定された場合、制御ルーチンはステップ676に進む。ステップ676において、制御ルーチンは「オン/オフボタンが押されました」画面を表示し(画面の例を図69に示す)、次にステップ678に進む。ステップ678において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「続行」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ678において「続行」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ680に進む。ステップ680において、制御ルーチンは「治療再開画面」を表示し(画面の例を図63〜図67に示す)、次にステップ668に進む。一方、ステップ678において「続行」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ682に進む。ステップ682において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「オフ」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ682において「オフ」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ684に進む。ステップ684において、制御ルーチンは装置の状態を「停止中」に設定し、次にステップ686に進む。ステップ686において、制御ルーチンは、図26のオフ状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
一方、ステップ682において、「オフ」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ688に進む。ステップ688において、制御ルーチンは1分間が経過したか否かを判定する。ステップ688において1分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ678に戻る。一方、ステップ688において1分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンは装置の電源を切る。
図27に、本発明の例示的態様における「停止中」状態制御ルーチンの概要を示す。この制御ルーチンはステップ690から開始する。ステップ690において、制御ルーチンは治療データをデータカード30に書き込み、次にステップ692に進む。ステップ692において、制御ルーチンは「バッテリー充電方法」画面を表示し(画面の例を図41に示す)、次にステップ694に進む。ステップ694において、制御ルーチンは、図27の停止中状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
図28に「エラー」状態制御ルーチンの概要を示す。この制御ルーチンはステップ696から開始する。ステップ696において、制御ルーチンは前回のエラーが存在するか否かを判定する。ステップ696において前回のエラーが存在すると判定された場合、制御ルーチンはステップ698に進む。ステップ698において、制御ルーチンは前回のエラーを記録し、次にステップ700に進む。ステップ700において、制御ルーチンはエラーを記録し、次にステップ702に進む。ステップ702において、制御ルーチンは「問題検出」画面を表示し(画面の例を図148に示す)、次にステップ704に進む。ステップ704において、制御ルーチンはビープ音を3回発生させ、次にステップ706に進む。
ステップ706において、制御ルーチンは2分間が経過したか否かを判定する。ステップ706において2分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンは装置の電源を切る。システムが再始動し、制御ルーチンが3回連続で同じエラーを検出した場合、装置の電源が切れ、再始動不可能になる。一方、ステップ706において2分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ696に戻る。一方、ステップ696において前回のエラーが存在しないと判定された場合、制御ルーチンはステップ700に進む。
図29に、本発明の例示的態様の「バッテリー充電量低下」状態制御ルーチンの概要を示す。この制御ルーチンはステップ708から開始する。ステップ708において、制御ルーチンは現在の状態が「実行中」であるか否かを判定する。ステップ708において現在の状態が「実行中」であると判定された場合、制御ルーチンはステップ710に進む。ステップ710において、制御ルーチンはセグメント結果を計算し、次にステップ712に進む。ステップ712において、制御ルーチンは計算結果を保存し、次にステップ714に進む。一方、ステップ708において、現在の状態が「実行中」ではないと判定された場合、制御ルーチンはステップ714に進む。ステップ714において、制御ルーチンは「バッテリー切れ」画面を表示し(画面の例を図70に示す)、次にステップ716に進む。
ステップ716において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「充電」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ716において「充電」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ717に進む。ステップ717において、制御ルーチンは「バッテリー充電方法」画面を表示し(画面の例を図41に示す)、次にステップ718に進む。一方、ステップ716において、「充電」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ718に進む。ステップ718において、制御ルーチンは2分間が経過したか否かを判定する。ステップ718において2分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ719に進む。ステップ719において、制御ルーチンは、図29の制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。ステップ718において2分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンはステップ720に進む。ステップ720において、制御ルーチンは装置の電源を切る。
図30に、本発明の例示的態様の「充電中」状態制御ルーチンの概要を示す。この制御ルーチンはステップ722から開始する。ステップ722において、制御ルーチンは充電器電圧が許容範囲内か否かを判定する。ステップ722において充電器電圧が許容範囲内ではないと判定された場合、制御ルーチンはステップ724に進む。ステップ724において、制御ルーチンは「充電警告」画面を表示し(画面の例を図71に示す)、次にステップ722に戻る。一方、ステップ722において充電器電圧が許容範囲内であると判定された場合、制御ルーチンはステップ728に進む。
ステップ728において、制御ルーチン制御ルーチンはバッテリー温度が許容範囲内か否かを判定する。ステップ728においてバッテリー温度が許容範囲内ではないと判定された場合、制御ルーチンはステップ730に進む。ステップ730において、制御ルーチンは「充電警告」画面を表示し(画面の例を図72に示す)、次にステップ722に戻る。一方、ステップ728においてバッテリー温度が許容範囲内であると判定された場合、制御ルーチンはステップ734に進む。ステップ734において、制御ルーチンはバッテリーが完全に充電されているか否かを判定する。ステップ734においてバッテリーが完全に充電されていると判定された場合、制御ルーチンはステップ736に進む。ステップ736において、制御ルーチンは「バッテリー充電済み」画面を表示し(画面の例を図73に示す)、次にステップ738に進む。ステップ738において、制御ルーチンは、図30のフローチャートに示した充電状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに制御を戻す。一方、ステップ734において、バッテリーが完全に充電されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ740に進む。
ステップ740において、制御ルーチンは「バッテリー充電中」画面を表示し(画面の例を図74に示す)、次にステップ742に進む。ステップ742において、制御ルーチンはバッテリーに供給されている充電電流を制御し、次にステップ743に進む。ステップ743において、制御ルーチンはバッテリーが完全に充電されているか否かを判定する。ステップ743においてバッテリーが完全に充電されていると判定された場合、制御ルーチンはステップ745に進む。ステップ745において、制御ルーチンは「バッテリー充電済み」画面を表示し(画面の例を図73に示す)、次にステップ747に進む。ステップ747において、制御ルーチンは、図30の充電状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
一方、ステップ743において、バッテリーが完全に充電されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ744に進む。ステップ744において、制御ルーチンは、バッテリー充電量が全治療を行うのに十分であるか否かを判定する。ステップ744において、バッテリー充電量が全治療を行うのに十分であると判定された場合、制御ルーチンはステップ746に進む。ステップ746において、制御ルーチンは、治療が開始可能であるというメッセージをディスプレイに表示し、次にステップ740に進む。一方、ステップ744において、バッテリー充電量が全治療を行うのに十分でないと判定された場合、制御ルーチンはステップ740に戻る。
図31に、本発明の例示的態様の「メンテナンス」状態制御ルーチンの概要を示す。この制御ルーチンはステップ749から開始する。ステップ749において、制御ルーチンはメンテナンスモード画面を表示し(画面の例を図154に示す)、次にステップ750に進む。ステップ750において、制御ルーチンはコマンドが受け取られたか否かを判定する。ステップ750においてコマンドが受け取られていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ752に進む。ステップ752において、制御ルーチンは、図31のメンテナンス状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに制御を戻す。一方、ステップ750においてコマンドが受け取られたと判定された場合、制御ルーチンはステップ754に進む。
ステップ754において、制御ルーチンは、有効なコマンドが入力されたか否かを判定する。ステップ754において有効なコマンドが入力されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ756に進む。ステップ756において、制御ルーチンはエラーストリングを返し、次にステップ758に進む。ステップ758において、装置の制御は、図31のメンテナンス状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに戻る。一方、ステップ754において有効なコマンドが入力されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ760に進む。ステップ760において、制御ルーチンは該コマンドを処理し、次にステップ762に進む。ステップ762において、制御ルーチンは、図31のメンテナンス状態制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
図32は、本発明の例示的態様の高度オプション制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ764から開始する。ステップ764において、制御ルーチンは「高度オプション」画面を表示し(画面の例を図149に示す)、次にステップ766に進む。ステップ766において、制御ルーチンは数値が入力されたか否かを判定する。ステップ766において数値が入力されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ768に進む。ステップ768において、制御ルーチンは入力された数値をディスプレイに追加し、次にステップ764に戻る。一方、ステップ766において、数値が入力されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ770に進む。
ステップ770において、制御ルーチンは「クリア」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ770において「クリア」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ772に進む。ステップ772において、制御ルーチンは数値の表示をクリアし、ステップ764に戻る。一方、ステップ770において、タッチスクリーン上で「クリア」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ774に進む。ステップ774において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「了解」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ774において「了解」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ782に進む。
ステップ782において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ782において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ784に進む。ステップ784において、制御ルーチンは、図32の高度オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに戻る。
一方、ステップ774において「了解」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ776に進む。ステップ776において、制御ルーチンは、有効なコードが入力されたか否かを判定する。ステップ776において有効なコードが入力されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ778に進む。ステップ778において、制御ルーチンは「警告−無効な入力」画面を表示し(画面の例を図44に示す)、次にステップ780に進む。ステップ780において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「再試行」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ780において「再試行」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ764に戻る。一方、ステップ780において「再試行」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ780に戻る。
一方、ステップ776において有効なコードが入力されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ786に進む。ステップ786において、制御ルーチンは「高度オプション」画面を表示し(画面の例を図75に示す)、次にステップ788に進む。ステップ788において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「治療プランを選択・作成する」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ788において「治療プランを選択・作成する」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ790に進む。ステップ790において、制御ルーチンは、図33のフローチャートに示した制御ルーチンに制御を移し、次にステップ791に進む。ステップ791において、制御ルーチンは、図32の高度オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ788において「治療プランを選択・作成する」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ792に進む。ステップ792において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「治療設定の調整」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ792において「治療設定を調整する」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ794に進む。ステップ794において、制御ルーチンは、図35のフローチャートに示した制御ルーチンに制御を移し、次にステップ795に進む。ステップ795において、制御ルーチンは、図32の高度オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ792において「治療設定を調整する」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ796に進む。ステップ796において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「ミニ治療をセットアップする」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ796において「ミニ治療をセットアップする」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ798に進む。
ステップ798において、制御ルーチンは、図39のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ799に進む。ステップ799において、制御ルーチンは、図32の高度オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ796において「ミニ治療をセットアップする」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ800に進む。ステップ800において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「治療開始」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ800において「治療開始」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ802に進む。ステップ802において、制御ルーチンは装置の状態を「セグメント開始」に設定し、図16のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ803に進む。ステップ803において、制御ルーチンは、図32の高度オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ800において「治療開始」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ786に戻る。
図33は、本発明の装置の例示的態様における治療プラン選択制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ804から開始する。ステップ804において、制御ルーチンは「治療プランの選択−疼痛の種類を選択」画面を表示し(画面の例を図76に示す)、次にステップ805に進む。ステップ805において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「急性の疼痛」、「亜急性の疼痛」、「過敏性の急性疼痛」、および「慢性の疼痛」のボタンのうち1つがタッチされたか否かを判定する。ステップ805において、これら4つのボタンのいずれもタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ807に進む。ステップ807において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ807において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ804に戻る。一方、ステップ807において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ805に戻る。
一方、ステップ805において、4つのボタンのうち1つがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ809に進む。ステップ809において、制御ルーチンは「治療プランの選択−他の症状を選択」画面を表示し(画面の例を図77に示す)、次にステップ811に進む。ステップ811において、制御ルーチンは、「筋肉の痙攣」、「血流の増加」、「非活動性萎縮」、「筋肉の再教育」、「可動範囲および動き」、および「静脈血栓症」のボタンのうち1つかまたは「なし」ボタンのいずれかがタッチされたか否かを判定する。ステップ811において、これらのボタンのうちいずれかがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ806に進む。一方、これらのボタンのいずれもタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ813に進む。ステップ813において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ813において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ804に戻る。一方、ステップ813において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ809に戻る。
ステップ806において、制御ルーチンは、適切な身体部位の画面を連続的に表示し(画面の例を図78〜図82および図155に示す)且つユーザーからの指示を要求しこれを受け取ることによって、治療すべき疼痛の領域を判定する。次に、制御ルーチンはステップ808に進む。ステップ808において、制御ルーチンは、さらに正しいパッド配置を決定するために装置が答えを必要とする特別な質問事項があるか否かを判定する。ステップ808において特別な質問事項がある場合、制御ルーチンはステップ810に進む。ステップ810において、制御ルーチンは「治療プランの選択−質問事項」画面を表示し(画面の例を図83に示す)、次にステップ812に進む。ステップ812において、制御ルーチンは、特別な質問に対するユーザーの回答を受け取り、次にステップ814に進む。一方、ステップ808において特別な質問事項がないと判定された場合、制御ルーチンはステップ814に進む。
ステップ814において、制御ルーチンは適切なパッド表示画面の1つを表示し(画面の例を図84〜図120に示す)、次にステップ816に進む。ステップ816において、制御ルーチンは「治療プランの選択−治療頻度を選択」画面を表示し(画面の例を図121に示す)、ユーザーが選択した治療頻度を受け取り、次にステップ818に進む。ステップ818において、制御ルーチンは、疼痛の種類、他の症状、およびパッド配置に基づいて適切な治療プランを判定し、次にステップ820に進む。ステップ820において、制御ルーチンは「治療プランの選択−プランの確認」画面を表示し(画面の例を図122に示す)、次にステップ822に進む。ステップ822において、制御ルーチンは、図34のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ823に進む。ステップ823において、制御ルーチンは、図33の治療プラン選択制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
図34は、本発明の例示的な態様における治療プラン表示制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ824から開始する。ステップ824において、制御ルーチンは「治療プランの選択−プランの確認」画面を表示し(画面の例を図122に示す)、次にステップ826に進む。ステップ826において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「了解」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ826において「了解」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ828に進む。ステップ828において、制御ルーチンは、図34の治療プラン表示制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ826において「了解」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ830に進む。
ステップ830において、制御ルーチンは「プランの調整」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ830において「プランの調整」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ832に進む。ステップ832において、制御ルーチンは、図35のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ824に戻る。一方、ステップ830において「プランの調整」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ834に進む。ステップ834において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「プランの作成」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ834において「プランの作成」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ836に進む。ステップ836において、制御ルーチンは、図38のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ824に戻る。一方、ステップ834において「プランの作成」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ838に進む。
ステップ838において、「パッドの表示」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ840に進む。ステップ840において、制御ルーチンは「パッドの表示」画面を表示し(画面の例を図84〜図120に示す)、次にステップ824に戻る。一方、「パッドの表示」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ842に進む。ステップ842において、制御ルーチンは1分間が経過したか否かを判定する。ステップ842において1分間が経過していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ824に戻る。一方、ステップ842において1分間が経過したと判定された場合、制御ルーチンは装置の電源を切る。
図35は、治療プラン調整制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ844から開始する。ステップ844において、制御ルーチンは、「治療設定調整」画面(画面の例を図123に示す)または「治療プラン作成」画面(画面の例を図124に示す)のいずれか適切なほうを表示し、次にステップ846に進む。ステップ846において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上のセグメントボタンがタッチされたか否かに基づいて、セグメントが変更されようとしているか否かを判定する。ステップ846において、セグメントが変更されようとしていると判定された場合、制御ルーチンはステップ848に進む。ステップ848において、制御ルーチンは要求されたセグメントを表示し、次にステップ846に戻る。一方、ステップ846において、セグメントが変更されようとしていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ850に進む。
ステップ850において、制御ルーチンはタッチスクリーン上の「調整」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ850において「調整」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ852に進む。ステップ852において、制御ルーチンは、図36のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ844に戻る。一方、「調整」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ854に進む。ステップ854において、制御ルーチンは「完了」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ854において「完了」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ856に進む。ステップ856において、制御ルーチンは、図35の治療プラン調整制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに戻る。一方、ステップ854において、「完了」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ855に進む。
ステップ855において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ855において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンは、図35のフローチャートに示した治療プラン調整制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ855において、「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ846に戻る。
図36は、本発明の例示的態様のセグメントオプション調整制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ858から開始する。ステップ858において、制御ルーチンは「治療設定調整」画面を表示し(画面の例を図125〜図126に示す)、次にステップ860に進む。ステップ860において、制御ルーチンは、ユーザーがタッチスクリーン上の「調整」ボタンのうち1つをタッチしたか否かを判定する。ステップ860において、ユーザーが「調整」ボタンのうち1つをタッチしたと判定された場合、制御ルーチンはステップ862に進む。ステップ862において、制御ルーチンは、図37のフローチャートに示した設定調整制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ858に戻る。一方、ステップ860において、「調整」がタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ864に進む。
ステップ864において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上の「了解」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ864において「了解」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ865に進む。ステップ865において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上の「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ865においてタッチスクリーン上の「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ866に進む。一方、ステップ865において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ860に戻る。一方、ステップ864において「了解」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ866に進む。ステップ866において、制御ルーチンは、図36のセグメントオプション調整制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
図37は、本発明の例示的態様における設定オプション調整制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ868から開始する。ステップ868において、制御ルーチンは「治療設定調整」画面を表示し(画面の例を図127〜図134に示す)、次にステップ870に進む。ステップ870において、制御ルーチンは、ユーザーにより設定が選択されたか否かを判定する。ステップ870において、設定が選択されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ872に進む。ステップ872において、制御ルーチンは選択された設定をセットし、次にステップ868に戻る。
一方、ステップ870において、設定が選択されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ874に進む。ステップ874において、制御ルーチンは、設定が入力されたか否かを判定する。ステップ874において、設定が入力されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ868に戻る。一方、ステップ874において、設定が入力されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ876に進む。ステップ876において、制御ルーチンは、数値が入力されたか否かを判定する。ステップ876において、数値が入力されたと判定された場合、制御ルーチンはステップ878に進む。ステップ878において、制御ルーチンは入力された数値をディスプレイに追加し、次にステップ868に戻る。一方、ステップ876において、数値が入力されていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ880に進む。
ステップ880において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「クリア」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ880において「クリア」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ882に進む。ステップ882において、制御ルーチンはディスプレイの数値をクリアし、次にステップ868に戻る。一方、ステップ880において、タッチスクリーン上で「クリア」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ884に進む。ステップ884において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「入力」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ884において、「入力」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ868に戻る。一方、ステップ884において、タッチスクリーン上で「入力」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ886に進む。ステップ886において、制御ルーチンは、入力内容が有効か否かを判定する。ステップ886において、入力内容が有効であると判定された場合、制御ルーチンはステップ888に進む。ステップ888において、制御ルーチンは、図37の設定オプション調整制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
一方、ステップ886において、入力内容が有効でないと判定された場合、制御ルーチンはステップ890に進む。ステップ890において、制御ルーチンは「警告−無効な入力」画面を表示し(画面の例を図151に示す)、次にステップ892に進む。ステップ892において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「再試行」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ892において、「再試行」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ890に戻る。一方、ステップ892において、「再試行」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ868に戻る。
図38は、本発明の例示的態様における治療プラン作成の概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ894から開始する。ステップ894において、制御ルーチンは「治療プランの作成−プラン中のセグメント数の指定」画面を表示し(画面の例を図135に示す)、プラン中のセグメント数を指定するユーザー入力を受け取り、次に、ステップ896に進む。ステップ896において、制御ルーチンは「治療プランの作成−セグメント1の治療タイプの指定」画面を表示し(画面の例を図136に示す)、治療タイプの指定をユーザーから受け取り、次に、ステップ898に進む。ステップ898において、制御ルーチンは該タイプのデフォルト設定を判定し、次にステップ900に進む。
ステップ900において、制御ルーチンは「治療プラン作成」画面を表示し(画面の例を図137および図138に示す)、次にステップ902に進む。ステップ902において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「調整」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ902において「調整」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ904に進む。ステップ904において、制御ルーチンは、図37に示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ900に戻る。一方、ステップ902において、「調整」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ908に進む。ステップ908において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「了解」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ908において、「了解」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ909に進む。
ステップ909において、制御ルーチンは「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ909において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ896に戻る。一方、ステップ909において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ902に戻る。一方、ステップ908において、「了解」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ906に進む。ステップ906において、制御ルーチンは、現在のセグメントが治療計画中で最後のセグメントか否かを判定する。ステップ906において、現在のセグメントが治療計画中で最後のセグメントではないと判定された場合、制御ルーチンはステップ896に戻る。一方、ステップ906において、現在のセグメントが治療計画中で最後のセグメントであると判定された場合、制御ルーチンはステップ910に進む。
ステップ910において、制御ルーチンは「治療プランの作成−パッド配置の確認」画面を表示し(画面の例を図150に示す)、次にステップ912に進む。ステップ912において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「了解」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ912において、タッチスクリーン上で「了解」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ914に進む。ステップ914において、制御ルーチンは「治療プランの作成」画面を表示し(画面の例を図124に示す)、次にステップ918に進む。一方、ステップ912において、「了解」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ916に進む。ステップ916において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「パッドなし画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ916において、「パッドなし画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ917に進む。
ステップ917において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ917において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ900に戻る。一方、ステップ917において「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ910に戻る。一方、ステップ916において、「パッドなし画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ914に進む。ステップ918において、制御ルーチンは、図35のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ919に進む。ステップ919において、制御ルーチンは、図38の治療プラン作成制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに制御を戻す。
図39は、本発明の例示的態様のミニ治療オプション制御ルーチンの概要を示したフローチャートである。この制御ルーチンはステップ920から開始する。ステップ920において、制御ルーチンは「ミニ治療のセットアップ」画面を表示し(画面の例を図139に示す)、次にステップ922に進む。ステップ922において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「長く」ボタンまたは「短く」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ922において、タッチスクリーン上で「長く」ボタンまたは「短く」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ924に進む。
ステップ924において、制御ルーチンは、タッチされた「長く」ボタンまたは「短く」ボタンに応じてミニ治療の時間を調整し、次にステップ920に戻る。一方、ステップ922において、「長く」ボタンまたは「短く」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ926に進む。ステップ926において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ926において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ928に進む。ステップ928において、制御ルーチンは、図39のミニ治療オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ926において、「前の画面」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ930に進む。
ステップ930において、制御ルーチンは「治療開始」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ930において、タッチスクリーン上で「治療開始」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ920に戻る。一方、ステップ930において、「治療開始」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ932に進む。ステップ932において、制御ルーチンは「ミニセグメント開始」画面を表示し(画面の例を図140〜図143に示す)、次にステップ934に進む。ステップ934において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「アップ」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ934において「アップ」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ942に進む。
ステップ942において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「設定調整」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ942において、タッチスクリーン上で「設定調整」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ944に進む。ステップ944において、制御ルーチンは、図37のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ945に進む。ステップ945において、制御ルーチンは、図39のミニ治療オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、ステップ942において、「設定調整」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ943に進む。ステップ943において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で「前の画面」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ943において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ932に戻る。一方、ステップ943において「前の画面」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ920に戻る。
一方、ステップ934において、「アップ」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ936に進む。ステップ936において、制御ルーチンは「治療実行中」画面を表示し(画面の例を図144〜図147に示す)、次にステップ938に進む。ステップ938において、制御ルーチンはタッチスクリーン上で「設定調整」ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ938において、「設定調整」ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ940に進む。ステップ940において、制御ルーチンは、図37のフローチャートに示した制御ルーチンに装置の制御を移し、次にステップ941に進む。次にステップ941において、制御ルーチンは、図39のミニ治療オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。一方、「設定調整」ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ945に進む。
ステップ945において、制御ルーチンは、タッチスクリーン上で強度ボタンがタッチされたか否かを判定する。ステップ945において、強度ボタンがタッチされたと判定された場合、制御ルーチンはステップ947に進む。ステップ947において、制御ルーチンは、タッチされた強度ボタンに従って強度設定を変更し、次にステップ936に戻る。一方、強度ボタンがタッチされていないと判定された場合、制御ルーチンはステップ946に進む。ステップ946において、制御ルーチンは、セグメントが完了しているか否かを判定する。ステップ946において、セグメントが完了していないと判定された場合、制御ルーチンはステップ938に戻る。一方、ステップ946において、セグメントが完了していると判定された場合、制御ルーチンはステップ948に進む。
ステップ948において、制御ルーチンは、これが治療プラン中の最後のセグメントか否かを判定する。ステップ948において、これが治療プラン中の最後のセグメントではないと判定された場合、制御ルーチンはステップ932に戻る。一方、ステップ948において、これが治療プラン中の最後のセグメントであると判定された場合、制御ルーチンはステップ950に進む。ステップ950において、制御ルーチンは「治療完了」画面を表示し(画面の例を図68に示す)、ユーザーによりテスト画面の「OK」ボタンが押された後、ステップ952に進む。ステップ952において、制御ルーチンは「バッテリー充電方法」画面を表示し(画面の例を図41に示す)、次にステップ953に進む。ステップ953において、制御ルーチンは、図39のミニ治療オプション制御ルーチンを呼び出した制御ルーチンに装置の制御を戻す。
上述の例示的な態様は独立した4つのチャンネルを有するものであるが、本発明の電子医療装置は任意の数のチャンネルを有していてよく、そうした電子医療装置も本発明の範囲に含まれる。
本発明の電子医療装置の利点の1つは、種々の波形を受け入れ且つフィードバックの表示および情報の制御を行うようプログラミングできることである。種々の波形は、医師が判断した患者の必要性に応じて、互いに連続して用いてもよい。このようにして複数の波形を1つに統合することが可能である。本発明の装置は、推奨される電気刺激プロトコルおよびパッド配置を決定するため、質問を通して医師をガイドする。本発明の装置は、システムセットアップ、ならびに、患者の使用状況および進行状況を記録する。
本発明の電子医療装置の柔軟性を利用した、好ましい態様の別の特徴を図151に示す。約1,000 Hz未満では、周波数の増加とともに強度も増加する。しかし、周波数が1,000 Hzを超えると、感覚が低下し、このため刺激の閾値が上昇する。したがって、1,000 Hzを超えると、標的治療領域で活動電位を生じさせるには強度(振幅)をより大きくする必要がある。強度を減弱させるかまたは周波数を増加させると、刺激閾値より低い状態になり、したがって筋肉刺激に弛緩時間が生じる。
図151に示すように、周波数および振幅を変調することにより活動電位期または刺激期と非刺激/緩和期とをもたらす、対角治療刺激が実施可能である。
第二の波形両方を図152および図153に示す。これらをR波刺激と呼ぶ。R波刺激では、刺激期または「オン」時間は活動電位を生じる電気的活動の期間として特徴付けられ、「オフ」時間または緩和時間は活動電位を生じないような閾値以下の刺激の期間である。代謝活動を正規化するため、緩和時間は、低レベル且つ閾値以下の電気的活動とする。
R波刺激では、筋肉刺激および干渉刺激の少なくとも2相の刺激が使用される。第一の相または「オン」時間の筋肉刺激相では(図152)、神経または筋肉で活動電位を生じさせるようなパラメータセットが使用される。第二の相または「オフ」時間の刺激の干渉相では(図153)、活動電位を生じさせないようなパラメータセットが使用される。第二相は、周波数および振幅を変調して非活動電位期(弛緩相)を生じさせる正弦波形を形成する。変調された出力周波数は、0〜数百Hzの変調周波数を伴う1,000〜数千Hzのインターバルを有する。
好ましくは、第一相のパラメータセットは0 Hz〜1,000 Hz(1秒あたりのパルス数)の範囲であり、第二相のパラメータセットは1,000 Hz〜100,000 Hzの周波数を含む。第二相の刺激レベルは、活動電位を生じさせるのに必要なレベルより低く設定される。このより高い周波数での「正規化」電流は、別の作用機序の引き金となることから、生化学的な性質の作用をもたらす。
このように、本発明の電気療法装置は、干渉刺激をもたらす弛緩期を用いることにより、1回の治療の中で筋肉刺激と干渉刺激とを組み合わせる。筋肉刺激収縮期が徐々に緩和した後、干渉刺激が始まる前に短いインターバル時間またはデッド時間を設けてもよい。干渉刺激は弛緩時間の間進行する。干渉時間の終了後、次の筋肉刺激収縮期の前に再度インターバル時間またはデッド時間を設けてもよい。筋肉刺激は、好ましくは約40分間持続する。筋肉刺激と干渉との間のインターバル時間は約0.5秒であるが、図128に示すようなインターバル選択画面で0.2秒〜2.0秒の範囲で調節してもよい。
本発明の電気治療装置におけるこの二相式の動作は、疼痛が一要因である筋肉のリハビリテーションおよび骨成長に特に有用である。本発明の電気療法装置は、患者の治療用、研究用、リハビリテーション用、およびその他の臨床目的用に、自宅での非監督下でまたは医療クリニック環境において使用可能である。
筋肉刺激画面(例:図45および図49)を使用して、開始、実行、および一時停止させることとができる。2パッドモードが用意されていてもよく、この場合は図126の「調節」ボタンが使用不可となる。さらに、振幅変調も使用不可となる。二相動作を区別するため弛緩時間はマッサージ時間に変更してもよく(図125)、且つ、図127において通常モードのみがアクセス可能であってもよい。
本発明の別の態様を図154に示す。この態様において、本発明の多機能携帯式電子医療装置は、骨形成および骨粗鬆症治療に使用される。該装置は、例えば、脊椎固定術後の治療、長骨の偽関節における骨成長促進、および骨粗鬆症の治療に使用できる。
図154に、約1,000 Hz〜20,000 Hzの基本中波交流電流を有する干渉電流を患者の第三腰椎に適用した様子を示す。第一セットの電極パッド1512および1514は電子医療装置10の第一チャンネルに接続され、第一信号1510を患者に印加する。第二セットの電極パッド1522および1524は電子医療装置10の第二チャンネルに接続され、第二信号1520を患者に印加する。電極パッド1512、1514、1522、および1524は、治療すべき標的領域(この場合は第三腰椎)で干渉電流が交差パターンを形成するように配置される。
第一信号1510および第二信号1520の電流が互いに重なり合う点でビート周波数が生成される。ビート周波数は第一信号1510および第二信号1520の周波数の差である。振幅は相加的であり、各信号の単独の振幅よりも大きくなる。刺激の標的とする領域を大きくするため信号1510および1520の振幅を変調してもよい。干渉電流を用いることにより、本発明では、骨成長のための侵入深さおよび方向制御を向上させることが可能である。
図155は電流強度の図である。変調の深さは、電流の方向に応じて0%〜100%の範囲で変化しうる。2つの回路が90度で交差する場合、得られる最大振幅および変調の最大深度は2つの回路の中間となる。図に示すように、第一の電極回路の周波数はX(例:5,100 Hz)、第二の回路の周波数はY(例:5,000 Hz)である。第一の回路と第二の回路とが90度で互いに交差する。最大振幅および変調の最大深度は、2つの回路の中間であり斜め45度である線Aとなる。したがって、線Aは最も純粋なビート周波数(この例の場合100 Hz)を示しており、且つ、ユーザーの脊椎の位置として理想的な位置である。この距離が中間地点から逸脱すると、図155の線Bに示すように、得られる周波数の振幅および純度が失われる。
図154に示す電極パッドの配置により、深い侵入深さを得ることが可能である。侵入深さがより小さく且つより表面に近い電流パターンを得るため、パッドを図156のように配置してもよい。電極パッドの配置および所望の侵入深さは、行おうとする治療、これまでの結果、および医師の診断によって異なる。
電極パッドの別の配置を図157に示す。これは、異なる回路を交差させることにより生じる刺激の有効領域を示したものである。選択した電極配置および振幅変調に応じて、複数の椎節(vertebral segment)の固定術に対して治療を施すことも可能である。交差平行線のパターンは得られるビート周波数を示している。図に示されているように、この部分は複数の椎節にわたっていてもよい。
したがって、刺激する椎節の数は、電極の向きおよび配置によって制御される。刺激領域は、対応する回路の振幅を変化させることによって増減可能である。刺激の標的とする面積を拡大または縮小させるため、対応する回路の振幅を変調させてもよい。この種の電流(すなわち干渉電流)は、従来の刺激装置と比較して、方向制御および侵入深さが優れている。
本発明の電気刺激は、好ましくは、骨治癒をより強化するため、骨形成に関与する生物学的製剤と組み合わせて使用する。任意の適切な生物学的製剤が使用可能であり、好ましい生物学的製剤としては成長因子、骨形成タンパク質、ヒアルロン酸、ヒドロキシアパタイト、自家骨移植片、ヒト同種骨移植片、および脱塩骨基質(DBM)がある。適した生物学的製剤の例は、例えば米国特許第6,034,062号、同第5,948,428号、同第5,942,499号、同第5,916,870号、および同第5,604,204号に記載されている。
好ましい態様においては、患者の皮膚に電気信号を直接伝える電極パッドが使用される。しかし、電磁気信号を患者に伝える非表面装着装置など、他の適切なアプリケータを使用してもよい。
好ましい態様において、各信号1510および1520は周波数が約1,000 Hz〜20,000 Hzであり、振幅が0 mA〜100 mAである。ビート周波数が約0 Hz〜250 Hz、1 mA〜100 mAに変調されるよう、各信号1510および1520の周波数は互いに約250 Hz以内となるよう選択する。干渉信号の深度は、各信号の搬送周波数を大きくすることにより大きくなる。干渉信号の方向は、2信号のうち振幅の小さい信号の方向にシフトする。
本発明の電気療法装置は、非監督下に自宅で使用してもよく、またはまたは医療クリニック環境で使用してもよい。本発明の装置は、患者の治療用、研究用、リハビリテーション用、およびその他の臨床目的用に使用可能である。
以上、上記の特定の態様について本発明を説明したが、当業者には多数の代替、改変、および変形が明確に理解されると思われる。上述の例示的態様は説明を目的としたものであり、本発明を制限するものではない。本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の変更が行われうる。