JP4175006B2 - テトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体及びそれを用いてなるフィルム - Google Patents

テトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体及びそれを用いてなるフィルム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体(以下、ETFE共重合体という。)及び該ETFE共重合体を用いた柔軟性、耐候性、防塵性、透明性、高強度、非粘着性等に優れたフィルム、さらには、このフィルムからなる農業用被覆資材、離型フィルム及び合わせガラス用中間膜に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トンネルハウスやパイプハウス用の農業用被覆資材として、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、軟質塩化ビニル樹脂等からなるフィルムが使用されている。特に軟質塩化ビニル樹脂からなるフィルムが施工性、価格、保湿性等に優れ、農業用被覆資材として最も多く使用されている。しかし、軟質塩化ビニル樹脂は可塑剤を含有するので、フィルムから可塑剤がブリードアウトし、フィルム表面が汚れやすく、短期間のうちに光線透過率が低下する難点がある。
【0003】
また、上記フィルムには、耐候性向上のために紫外線吸収剤が配合されているものの、太陽光線、気温、風雨、酸化等による劣化のために、通常1〜2年でフィルムの張り替えが必要となる。しかも、前記の紫外線吸収剤が配合されたフィルムは、紫外線吸収の程度に差があるものの、紫外線を遮蔽する。したがって、紫外線を必要とする作物(例えば、ナスやある種の花類)の栽培や、活動のために紫外線を必要とするミツバチやマハナアブ等により受粉される作物(例えば、イチゴ、メロン、スイカ、ピーマン)の栽培にも適さない。
【0004】
さらに、近年、ハウス管理の省力化、栽培面積の拡大、ハウス寿命の長期化等の目的で本格的な大型ハウスも採用されている。この大型ハウスには、従来、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、繊維強化プラスチックス、無機板ガラス等の板状の農業用被覆資材が使用され、5年以上の長期の展張が可能となっている。しかし、これらの農業用被覆資材は、厚さが厚く、高重量となり、大型の専用基材骨組としたハウスに展張しなければならず、その展張施工は複雑であり、かつ比較的高価になる欠点がある。また、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等の農業用被覆資材は、雹等により亀裂が発生し易く、また発生した亀裂が伝播し易いという欠点がある。さらに、これらの板状の農業用被覆資材にも、多くの場合、紫外線吸収剤が含有されており、上記フィルムと同様に紫外線吸収剤に起因する問題点を有する。
【0005】
前記問題点を解決する農業用被覆資材として、フッ素樹脂からなるフィルムが提案されてきた。フッ素樹脂は、耐候性、耐酸性雨性等に優れ、耐汚染性に優れ、表面の汚れが雨水で洗浄され易く、また、破断しにくい等の優れた特性を有する。特に、ETFE共重合体からなるフィルムは、耐熱性、耐候性等に優れ、光線透過性が高く、非粘着性に優れる等の性質を有することから、農業用被覆資材として商品化され、10年以上の長期使用が可能となっている。
【0006】
ところで、農業用被覆資材の場合、パイプハウス等にフィルムを展張する際には、フィルムの張りが弛まないようにしながらハウスの骨組に固定用部材を用いて固定する施工法が採用される。しかし、従来のETFE共重合体からなるフィルムは、引張弾性率が大きく柔軟性に低いため、フィルムを大きな力で引っ張り固定する必要があり、施工上の問題となっていた。
【0007】
また、ETFE共重合体からなるフィルムは、その非粘着性、耐熱性等の優れた特性からプリント配線板成形時の離型フィルムとして使用されている。この用途では、従来のETFE共重合体からなるフィルムは、引張弾性率が高く、複雑な形状のプリント配線板に対する追随性が充分でない問題があった。
【0008】
さらに、ETFE共重合体は、透明性に優れる等の特性を有することから、安全ガラス等に使用される合わせガラス用中間膜としても使用される。しかし、従来のETFE共重合体からなるフィルムは、引張弾性率が高く、ガラスとの密着性や加工性が充分でなく、ガラス破損時の衝撃吸収性が充分でなかった。
【0009】
以上のいずれの用途でも、低弾性率のETFE共重合体の開発が要請されていた。
【0010】
その解決方法として、樹脂に柔軟性を有するエラストマーをブレンドする方法が提案されている。WO99/67333号明細書には、ETFE共重合体とテトラフルオロエチレン−プロピレン系弾性共重合体とをブレンドして得た低弾性率で柔軟性に優れるフィルムが記載されている。しかし、この方法では、フィルム特性には優れるものの、成形工程が煩雑になるという問題があった。
【0011】
また、ETFE共重合体自身を改良する方法として、WO01/19880号明細書には、テトラフルオロエチレン(以下、TFEという。)とエチレン(以下、Eという。)に加えて、第3成分として特定の脂肪族カルボン酸ビニルを共重合させることによって低弾性率のETFE重合体を得る方法が提案されている。実施例には、TFEに基づく重合単位/エチレンに基づく重合単位の比率が37.8/62.2〜47.0/53.0(モル比)であり、かつ共重合体中の特定の脂肪族カルボン酸ビニルに基づく重合単位を2.5〜9.2モル%含むETFE共重合体のフィルムが記載されている。しかし、実施例記載のETFE共重合体からなるフィルムは、引張弾性率は低いものの、耐候性が充分でなく、5年以上の長期の展張に適さないことがわかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記課題を解決し、耐候性を低下させることなく、引張弾性率の低い、新規ETFE共重合体を提供することである。
【0013】
また、本発明の目的は、前記ETFE共重合体からなるフィルム、及びこのフィルムを用いてなる農業用被覆資材、離型フィルム及び合わせガラス用中間膜、を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位のモル比が52/48〜70/30であり、かつ炭素数が9〜18であり分岐構造を有する脂肪族カルボン酸ビニルに基づく重合単位を10.5モル%〜20モル%含有し、容量流速が0.01〜1000mm/秒であって、ASTM D−1708に準拠して測定した引張弾性率が30〜400MPaであることを特徴とするETFE共重合体を提供する。
【0015】
また、本発明は、前記ETFE共重合体からなるETFE共重合体のフィルム、該フィルムを用いてなる農業用被覆資材、離型フィルム及び合せガラス用中間膜、を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のETFE共重合体において、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位の比率が52/48〜70/30(モル比)である。この比率が52/48より小さいと、耐候性が不充分であり、70/30より大きいときには透明性が低下する。この範囲にあると、耐候性に優れ、透明性、耐熱性、非粘着性に優れる。好ましくは52/48〜66/34であり、より好ましくは54/46〜64/36である。
【0017】
本発明のETFE共重合体において、第3成分の分岐構造を有する脂肪族カルボン酸ビニル(以下、ACVという。)中の脂肪族カルボキシ基(以下、ACという。)の炭素数は9〜18である。ACの炭素数が9より小さい場合には、低引張弾性率とならない。一方、ACの炭素数が18より大きい場合は、ETFE共重合体の製造時に、共重合組成を制御しにくく、得られる重合体の強度が低下する傾向となる。この範囲にあると柔軟性に優れ、強度が高く、耐候性に優れる。
【0018】
好ましくは、ACの炭素数は9〜12であり、より好ましくは9〜10である。分岐構造のACを使用することにより得られたフィルムは耐候性に優れる。ACの炭素原子上の水素原子の一部が、塩素原子、フッ素原子等のハロゲン原子に置換されていてもよい。また、ACVは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0019】
ACVの具体例としては、ベオバ9、バーサティック酸ビニル(炭素数10の分岐構造のACの混合物のビニルエステル。以下、BC10ともいう。市販品としてジャパンエポキシレジン社製ベオバ10がある。)等が挙げられる。ACV としては、好ましくはB10である。
【0020】
ETFE共重合体は、ACVに基づく重合単位を10.5モル%〜20モル%含有する。10.5モル%未満ではフィルムの耐候性が不充分であり、20モル%を超えるとフィルムの強度が低下する傾向となる。この範囲にあるとフィルムの柔軟性、耐候性、透明性、機械的強度に優れる。ACVに基づく重合単位は11.0〜18.0モル%がより好ましい。
【0021】
本発明のETFE共重合体には、TFE、E及びACVに基づく重合単位の他に、TFE、E及びACV以外のその他のモノマーに基づく重合単位を含有することも好ましい。
【0022】
その他のモノマーとしては、プロピレン、ブテン等のオレフィン(ただし、Eを除く。)、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等の不飽和基に水素原子を有するフルオロオレフィン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)等の不飽和基に水素原子を有しないフルオロオレフィン(ただし、TFEを除く)、アルキルビニルエーテル、(フルオロアルキル)ビニルエーテル、グリシジルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、メチルビニロキシブチルカーボネート等のビニルエーテル、(ポリフルオロアルキル)アクリレート、(ポリフルオロアルキル)メタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル、ウンデシレン酸、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸、一般式CH=CX(CFY(ここでXおよびYは独立に水素またはフッ素原子、nは2〜8の整数)で表される化合物が挙げられる。
【0023】
好ましくは、オレフィン、不飽和基に水素原子を有するフルオロオレフィン、不飽和基に水素原子を有しないフルオロオレフィン又はCH=CX(CFYである。
【0024】
CH=CX(CFYの具体例としては、CH=CF(CFF、CH=CF(CFF、CH=CF(CFF、CH=CF(CFH、CH=CF(CFH、CH=CF(CFH、CH=CH(CFF、CH=CH(CFF、CH=CH(CFF、CH=CH(CFH、CH=CH(CFH、CH=CH(CFH等が挙げられる。特に、CH=CF(CFF、CH=CH(CFF、CH=CH(CFH、CH=CF(CFHが好ましい。
【0025】
本発明におけるETFE共重合体の容量流速は0.01〜1000mm/秒である。容量流速が0.01mm/秒より小さいと共重合体の成形が困難であり、1000mm/秒より大きいと強度が不充分となる。容量流速は、1〜600mm/秒が好ましく、3〜300mm/秒がより好ましい。本発明における容量流速は、島津製作所製フローテスタを用いて、200℃で0.7MPaの荷重下に、直径2.1mm、長さ8mmのノズルから単位時間に流出するETFE共重合体の容量(mm/秒)として定義される値である。容量流速は分子量の尺度であり、容量流速が小さいとETFE共重合体の平均分子量が高いことを表わす。
【0026】
本発明のETFE共重合体の製造方法は特に制限はなく、一般に用いられているラジカル重合開始剤を用いる重合方法が用いられる。重合方法としては、塊状重合、フッ化炭化水素、フッ化炭化水素エーテル、フッ化塩化炭化水素、塩化炭化水素、アルコール、炭化水素等の有機媒体を使用する溶液重合、水性媒体及び必要に応じて前記有機媒体を使用する懸濁重合、水性媒体及び乳化剤を使用する乳化重合が例示される。特に、溶液重合又は懸濁重合が好ましい。
【0027】
ラジカル重合開始剤としては、半減期が10時間である分解温度が0℃〜100℃が好ましく、20〜90℃がより好ましい。具体例としては、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合物、イソブチリルペルオキシド、オクタノイルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシドのような非フッ素系ジアシルペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシジカーボネートのようなペルオキシジカーボネート、tert−ブチルペルオキシピバレート、tert−ブチルペルオキシイソブチレート、tert−ブチルペルオキシアセテートのようなペルオキシエステル、(X(CFCOO)(ここで、Xは水素原子、フッ素原子又は塩素原子であり、pは1〜10の整数である。)で表される化合物のような含フッ素ジアシルペルオキシド、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムのような無機過酸化物等が挙げられる。
【0028】
重合条件も特に限定されず、重合温度は0℃〜100℃が好ましく、20〜90℃がより好ましい。重合圧力は0.1〜10MPaが好ましく、0.5〜3MPaがより好ましい。重合時間は1〜30時間が好ましい。
【0029】
本発明のETFE共重合体は、インフレーション法や押出成形法等の既知の方法によりフィルムに成形される。押出成形法における押出し機のスクリュ温度は100〜350℃が好ましい。
【0030】
本発明のETFE共重合体を成形して得たフィルムの厚さは、5〜300μmが好ましく、10〜200μmがより好ましく、20〜150μmが最も好ましい。あまりに薄いと破断しやすく、あまりに厚いと光線透過率が低下し、切断や接着等の加工性、展張作業性が充分でなくなる。フィルムの幅は、1000〜2000mmが好ましく、この範囲にあるとフィルムの成形性や取扱い性に優れる。
【0031】
本発明のETFE共重合体からなるフィルムの引張弾性率は30〜400MPaが好ましい。この範囲にあると、小型のトンネルハウスやパイプハウスの骨組に容易に固定することが容易にできるので好ましい。なお、引張弾性率は、ASTM D−1708に準拠した方法で測定される。
【0032】
本発明のETFE共重合体からなるフィルムは、全光線透過率が高い。全光線透過率が高くほど、透明性に優れることを示す。全光線透過率は93%以上が好ましく、94%以上がより好ましい。
【0033】
本発明のETFE共重合体からなるフィルムは、着色剤として、酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウム、沈下性シリカ、カーボンブラック、クロムイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等を含有することも好ましい。
【0034】
本発明のETFE共重合体からなるフィルムは、引張弾性率が低く、柔軟であり、かつ耐候性に優れ、透明性に優れるので、農作物の施設栽培のための大型ハウスを含めたトンネルハウスやパイプハウスに展張できる農業用被覆資材として使用される。
【0035】
一般に、ハウスの内部は高温高湿で、天井や壁の内側に凝縮した水滴が付着しやすいため、フィルムの少なくともハウスの内側となる面を流滴剤で処理することが好ましい。流滴剤としては、例えば、アルコール可溶型又は水分散型が好ましく、ポリフルオロアクリレート等のフッ素重合体に親水性コロイド物質を配合した組成物、親水性高分子に界面活性剤を配合した組成物、親水性高分子に界面活性剤及び親水性コロイド物質を配合した組成物等が使用される。
【0036】
上記親水性コロイド物質としては、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、コロイダルチタニア等が好ましい。また、親水性高分子としては、ポリビニルアルコールや、−SOH、−COOH、−NH、−CN、−(OCHCH−(mは、通常は、1〜20の整数である。)等の親水性官能基を有する高分子が使用される。また、界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系又はノニオン系のいずれの界面活性剤であってもよい。
【0037】
また、本発明のETFE共重合体からなるフィルムは、柔軟性、耐熱性に優れ、非粘着性にも優れるのでプリント配線板成形時等における優れた離型フィルムとして使用される。また、柔軟性、強度に優れ、透明性に優れるので安全ガラス等の優れた合わせガラス用中間膜として使用される。
【0038】
本発明のETFE共重合体からなるフィルムは、引張弾性率が低く、柔軟性に優れ、かつ耐候性、防塵性、強度、非粘着性に優れ、透明性に優れるため農業用被覆資材として好ましい。
【0039】
本発明のETFE共重合体及びETFE共重合体からなるフィルムは、農業用被覆資材、離型フィルム又は合わせガラス用中間膜以外に、電線被覆材料、チューブ、ホース、射出成形品等の用途にも使用できる。
【0040】
本発明のETFE共重合体からなるフィルムが、種々の優れた特性を有する理由は、必ずしも明らかでない。しかし、引張弾性率が低く、柔軟性に優れる理由については、ETFE共重合体の構成成分であるACVに基づく重合単位を含有することにより、ETFE共重合体の側鎖として特定炭素数のAC基を有することに起因する、ETFE共重合体の結晶性の変化と該AC基による内部可塑化の相乗効果によるものと考えられる。また、耐候性に優れる理由は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位のモル比を52/48以上とすることにより、耐候性に優れるTFEに基づく重合単位の特性を付与できたことによるものと考えられる。
【0041】
【実施例】
以下の実施例により、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。例1〜例3及び例6が実施例であり、例4及び例5は比較例である。なお、ETFE共重合体の組成、引張弾性率、引張強度、全光線透過率、耐候性及び展張作業性は以下の方法で測定した。
【0042】
[ETFE共重合体の組成]溶融NMR分析及びフッ素含有量分析から求めた。
【0043】
[引張弾性率]ASTM D−1708に準拠して測定した。ミクロダンベル形状の試料を温度25℃、相対湿度50%の雰囲気下で40時間保持し、その後、クロスヘッド速度1.3mm/分、グリップ間距離22mmにて引張試験を行って、応力−ひずみ曲線を得る。応力−ひずみ曲線の降伏点に至るまでのひずみ変化に対して応力が直線的に変化する部分の傾き、即ち応力変化量(MPa)をひずみで除した値として引張弾性率は定義される。ここで、ひずみは、伸びの変化量(mm)を初期値(mm)で除したもので無次元数である。
【0044】
[引張強度]ASTM D−1708に準拠して測定した。
【0045】
[全光線透過率]JIS K7105に準拠して、ヘーズメータ(日本精密光学社製、SEP−T)を用い全光線透過率(%)を測定した。全光線透過率が高いほど透明性に優れることを示す。
【0046】
[耐候性]超促進耐候性試験機(岩崎電機社製、アイ スーパーUVテスタ、SUV−W23)を用い、295nm以上のUV光を用い、温度63℃、湿度50%の条件で10hr照射、2hr結露の12hrサイクルの条件下に、UV光をフィルムに300時間照射した時、フィルムの白化の有無を評価した。○は白化なし、×は白化有り、を示す。白化したフィルムは耐候性が低いと判断した。
【0047】
[展張作業性]フィルムをパイプハウスに展張して骨組に固定用部材を使用して固定する施工の難易度を軟質塩化ビニル樹脂と比較して評価した。○は施工が容易である、△は若干施工が難しい、×は施工は可能であるが、硬くて労力を要し、フィルムにシワが入りやすい、を示す。
【0048】
[例1]
脱気した撹拌機付きの内容積1.2リットルのステンレス鋼製オートクレーブに、ペルフルオロペンチルジフルオロメタン(以下、C6Hという。)の870.7g、脱イオン水の222.1g、TFEの121.6g、Eの5.4g、ベオバ10の11.8gを仕込み、66℃に昇温した。次いで、tert−ブチルペルオキシピバレートの3質量%C6H溶液の18mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0049】
重合の進行に伴って低下する圧力を補うために、TFE/Eの組成が60/40(モル比)のモノマー混合ガスを導入し、圧力1.50MPaを保持しながら重合を続けた。モノマー混合ガスが消費されるに従い、ベオバ10をモノマー混合ガスの1gに対して0.26gの割合で添加し、4.4時間重合を続けた。
【0050】
その後オートクレーブを室温まで冷却し、圧力を常圧までパージした。得られたETFE共重合体の分散液を用いて、造粒、洗浄、真空乾燥後、白色のETFE共重合体1の82.3g得た。ETFE共重合体1の組成は、TFEに基づく重合単位/エチレンに基づく重合単位の比率が59.5/40.5(モル比)であり、ベオバ10に基づく重合単位の含有量が12.5モル%であり、200℃での容量流速が24.3mm/秒であった。
【0051】
ETFE共重合体1を200℃でプレス成形し、厚さ100μmのフィルムを得た。このフィルムの引張弾性率(MPa)、引張強度(MPa)、全光線透過率、耐候性及び展張作業性を測定した。結果を表1に示す。
【0052】
[例2]
脱気した撹拌機付きの内容積1.2リットルのステンレス鋼製オートクレーブに、C6Hの870.7g、脱イオン水の222.1g、TFEの121.6g、Eの5.4g、ベオバ10の7.94gを仕込み、66℃に昇温した。次いで、tert−ブチルペルオキシピバレートの3質量%C6H溶液の15.8mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0053】
重合の進行に伴って低下する圧力を補うために、TFE/Eの組成が60/40(モル比)のモノマー混合ガスを導入し、圧力1.57MPaを保持しながら重合を続けた。モノマー混合ガスが消費されるに従い、ベオバ10をモノマー混合ガスの1gに対して0.31gの割合で添加し、3.4時間重合を続けた。
【0054】
得られたETFE共重合体の分散液から例1と同様にして、白色のETFE共重合体2の83.4gを得た。ETFE共重合体2の組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位の比率が59.8/40.2(モル比)で、ベオバ10に基づく重合単位の含有量が12.7モル%であり、200℃での容量流速が18.2mm/秒であった。
【0055】
ETFE共重合体2を200℃でプレス成形し、厚さ100μmのフィルムを得た。このフィルムの特性を例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
【0056】
[例3]
脱気した撹拌機付きの内容積1.2リットルのステンレス鋼製オートクレーブに、C6Hの1244g、TFEの163.9g、エチレンの6.1g、ベオバ10の29.9gを仕込み、66℃に昇温した。次いで、tert−ブチルペルオキシピバレートの2質量%1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(旭硝子社製、以下、225cbという。)溶液30.0mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0057】
重合の進行に伴って低下する圧力を補うために、TFE/Eの組成が60/40(モル比)のモノマー混合ガスを導入し、圧力1.46MPaを保持しながら重合を続けた。モノマー混合ガスが消費されるに従い、ベオバ10をモノマー混合ガスの1gに対して0.39gの割合で添加し、8.1時間反応を続けた。
【0058】
得られたETFE共重合体の分散液から例1と同様にして、ETFE共重合体3の114.3gを得た。ETFE共重合体3の組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位の比率が61.1/38.9(モル比)で、ベオバ10に基づく重合単位の含有量が17.4モル%であり、200℃での容量流速が288mm/秒であった。
【0059】
ETFE共重合体3を200℃でプレス成形し、厚さ80μmのフィルムを製造した。このフィルムの特性を例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
【0060】
[例4(比較例)]
脱気した撹拌機付きの内容積1リットルのステンレス鋼製オートクレーブに、1,1,2−トリクロロ−1,1,2−トリクロロエタン(以下、R−113という。)の896g、TFEの61g、Eの19g、Cの14.1gを仕込み、67℃に昇温した。次いでtert−ブチルペルオキシイソブチレートの3質量%ペルフルオロシクロヘキサン溶液6mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0061】
重合の進行に伴って低下する圧力を補うために、TFE/Eの組成が42/58(モル比)のモノマー混合ガスを導入し、圧力1.49MPaを保持しながら重合を続けた。モノマー混合ガスが消費されるに従い、Cをモノマー混合ガスの1gに対して0.2gの割合で添加し、2.5時間反応を続けた。
【0062】
得られたETFE共重合体の分散液から例1と同様にして、白色のETFE共重合体4の99.9gを得た。ETFE共重合体4の組成は、TFEに基づく重合単位/エチレンに基づく重合単位が42.2/57.8(モル比)で、Cに基づく重合単位の含有量が5.5(モル%)であり、230℃での容量流速が30.5mm/秒であった。
【0063】
ETFE共重合体4を230℃でプレス成形し、厚さ60μmのフィルムを得た。このフィルムの特性を例1と同様にして測定した。その結果を表1に示す。
【0064】
[例5(比較例)]
脱気した撹拌機付きの内容積1リットルのステンレス鋼製オートクレーブに、R−113の866g、TFEの70g、Eの22g、C18の30.6gを仕込み、67℃に昇温した。次いでtert−ブチルペルオキシイソブチレートの3質量%ペルフルオロシクロヘキサン溶液8mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0065】
圧力が1.72MPaから1.65MPaになるまで重合させ、その後オートクレーブを室温まで冷却し、圧力を常圧までパージした。得られたETFE共重合体の分散液をろ過、洗浄、乾燥後、白色のETFE共重合体5の9.1gを得た。ETFE共重合体5の組成は、TFEに基づく重合単位/エチレンに基づく重合単位が37.8/62.2(モル比)で、C18に基づく重合単位の含有量が5.5(モル%)であり、230℃での容量流速が653mm/秒であった。
【0066】
ETFE共重合体5を230℃でプレス成形し、厚さ60μmのフィルムを得た。このフィルムの特性を例1と同様にして測定した。その結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
Figure 0004175006
【0068】
[例6]
脱気した撹拌機付きの内容積1.2リットルのステンレス鋼製オートクレーブに、C6Hの1244g、TFEの137.7g、エチレンの9.3g、ベオバ10の24.6gを仕込み、66℃に昇温した。次いで、tert−ブチルペルオキシピバレートの2質量%225cb溶液の20.0mlを圧入し、重合反応を開始した。
【0069】
重合の進行に伴って低下する圧力を補うために、TFE/Eの組成が55/45(モル比)のモノマー混合ガスを導入し、圧力1.46MPaを保持しながら重合を続けた。モノマー混合ガスが消費されるに従い、ベオバ10をモノマー混合ガスの1gに対して0.28gの割合で添加しながら、7.7時間反応を続けた。
【0070】
得られたETFE共重合体の分散液から例1と同様にして、白色のETFE共重合体6の124.4gを得た。ETFE共重合体6の組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位の比率が55.9/44.1(モル比)で、ベオバ10に基づく重合単位の含有量が14.9モル%であり、200℃での容量流速が10.4mm/秒であった。
【0071】
ETFE共重合体6を190℃でプレス成形し、厚さ130μmのフィルムを得た。このフィルムの引張弾性率は312MPa、引張強度は36.6MPa、全光線透過率は95%、耐候性は○、展張作業性は○であり、優れた特性を示した。
【0072】
以上のように、例1〜3及び例6(実施例)のフィルムは、耐候性に著しく優れるうえ、引張弾性率が低く展張作業性に優れる。また、透明性にも優れる。一方、例4(比較例)及び例5(比較例)のフィルムは、ともに引張弾性率が低く、展張作業性に優れるが、耐候性が低かった。また、例1〜例3及び例6のフィルムは、引張弾性率が低く、かつ透明性に優れるので、合わせガラス用中間膜として適する。また、例1〜例3及び例6のフィルムは、引張弾性率が低く、非粘着性に優れるので、離型フィルムとして優れる。
【0073】
【発明の効果】
本発明のETFE共重合体からなるフィルムは、耐候性に優れるうえ、引張弾性率が低く、柔軟性に優れる。また、透明性、強度及び非粘着性にも優れる。該フィルムは、農業用被覆資材、離型フィルム、合わせガラス用中間膜等として有用である。

Claims (6)

  1. テトラフルオロエチレンに基づく重合単位/エチレンに基づく重合単位のモル比が52/48〜70/30であり、かつ炭素数が9〜18であり分岐構造を有する脂肪族カルボン酸ビニルに基づく重合単位を10.5モル%〜20モル%含有し、容量流速が0.01〜1000mm/秒であって、ASTM D−1708に準拠して測定した引張弾性率が30〜400MPaであることを特徴とするテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体。
  2. 前記脂肪族カルボン酸ビニルが、バーサティック酸ビニルである請求項1に記載のテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体。
  3. 請求項1又は2に記載のテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体からなるテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体のフィルム。
  4. 請求項3に記載のテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体のフィルムを用いてなる農業用被覆資材。
  5. 請求項3に記載のテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体のフィルムを用いてなる離型フィルム。
  6. 請求項3に記載のテトラフルオロエチレン−エチレン系共重合体のフィルムを用いてなる合わせガラス用中間膜。
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