JP4174829B2 - スタータ - Google Patents

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Description

一端側がチューブの内周にヘリカルスプライン結合し、他端側が軸受を挿通して支持される出力軸を備え、軸受より外側に突き出る出力軸の端部にピニオンギヤが配置されることで、出力軸が片持ち支持構造となるスタータに関する。
従来、出力軸を支持する軸受の外側にピニオンギヤを配置した、いわゆる片持ち支持構造のスタータが公知である(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1のFIG.3に示されるスタータは、モータの駆動力が伝達されて回転する駆動軸と、この駆動軸の外周にヘリカルスプライン結合すると共に、軸受を介してハウジングに支持された略円筒形状の出力軸とを有し、軸受よりハウジングの外側へ突き出る出力軸の端部にピニオンギヤが設けられている。
しかし、上記(特許文献1)のスタータでは、出力軸を支持する軸受が1個だけであり、駆動軸に対して出力軸がエンジン側に飛び出した時に、軸受より突き出る出力軸のオーバーハング量が増大するため、出力軸が傾き易くなる。その結果、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってエンジンをクランキングする際に、軸受を支点として出力軸が傾いた状態で回転するため、軸受に過大な負荷が作用して軸受の寿命低下を招くと共に、出力軸が傾いた状態で回転することにより、異音が発生する恐れがあった。
これに対し、本出願人は、モータの回転力が伝達されて回転する略円筒形状のチューブと、このチューブの内周にヘリカルスプライン結合する出力軸とを備え、この出力軸の端部に配置されるピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせる際に、出力軸に固定された係合部材を介して出力軸を軸方向に移動させる方式のスタータを提案している。
このスタータでは、チューブを軸方向に長く形成して、そのチューブの一端側外周をセンタハウジングに対し第1の軸受で支持し、チューブの他端側外周をスタータハウジングに対し第2の軸受で支持することにより、両軸受間の距離(軸受スパン)を長く取ることができる。
これにより、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合う位置まで出力軸がエンジン側に飛び出した時でも、出力軸のオーバーハング量(第2の軸受よりエンジン側へ突き出る量)より、前記軸受スパンの方が大きく(長く)できるため、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってエンジンをクランキングしている時(出力軸に大きな負荷が加わっている時)でも、出力軸の傾きを防止できる。その結果、軸受の寿命低下を抑制できると共に、異音の発生を防止または低減できる。
米国特許出願公開第2003/0097891号明細書(FIG.3)
ところが、上述の本出願人が提案した先願のスタータでは、チューブが軸方向に長く形成され、そのチューブの他端側がスタータハウジングに対し第2の軸受で支持されている。つまり、スタータハウジングの内部では、出力軸の外側をチューブが覆っているため、出力軸に固定される係合部材をチューブの外側に配置するための工夫が必要となる。これに対し、先願のスタータでは、出力軸に開けた穴にピンを差し込んで固定すると共に、そのピンをチューブの外側に取り出すために、チューブにピンを通すための長溝を形成し、その長溝を通ってチューブの外側に取り出されたピンに係合部材を固定している。
上記の構成では、チューブの外側に係合部材を配置する関係上、必然的に係合部材の外径が大きくなるため、その係合部材の外側を覆っているスタータハウジングの外径を大きくする必要があり、エンジン取り付け上の制約を受ける恐れがあった。
また、チューブを長く形成したり、係合部材の外径が大きくなること等により、重量が増加する問題もある。
更に、チューブに形成される長溝は、チューブに対し出力軸が軸方向に移動する際に、ヘリカルスプラインの捩じり角に沿って回転しながら移動するため、長溝の形状を軸方向に沿った単純な直線形状とすることができず、ヘリカルスプラインの捩じれ角と略等しくなる様に斜めに形成する必要があり、加工が困難である。
また、出力軸に係合部材を直接固定することができないため、出力軸と係合部材とを連結するピンが必要となるだけでなく、そのピンを出力軸に固定するための加工(出力軸にピンを差し込むための穴を開ける加工)が必要となり、且つ、何らかの方法でピンに係合部材を固定する必要もある。この様に、構造が複雑であり、その構造を実現するための加工も複雑になることから、製造コストが高くなってしまう。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、出力軸を支持する軸受の外側(軸受より突き出る出力軸の端部)にピニオンギヤを配置した、いわゆる片持ち支持構造のスタータにおいて、ハウジングの小径化を可能にすることで、エンジンへの取り付け自由度を向上でき、且つ、構造の簡略化による部品点数の削減及び軽量化を実現できるスタータを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、モータの回転力が伝達されて回転する略円筒形状のチューブを有し、このチューブの内周に出力軸の一端側がヘリカルスプライン結合され、チューブより突出する出力軸の他端側が、ハウジングに固定される第1の軸受を挿通して回転自在及び摺動自在に支持され、第1の軸受より外側(反チューブ側)へ突き出る出力軸の端部にピニオンギヤが配置されている、いわゆる片持ち支持構造のスタータである。
チューブは、略円筒形状の一端側内周が、モータの回転軸に設けられた軸受部に第2の軸受を介して相対回転可能に支持され、略円筒形状の他端側外周が、ハウジングまたはハウジングに支持された構造体に第3の軸受を介して回転自在に支持されている。
上記の構成によれば、チューブの軸方向両端が、第2の軸受と第3の軸受とを介して、ハウジングに安定した状態で支持される。また、出力軸は、一端側がチューブの内周にヘリカルスプライン結合され、他端側が第1の軸受を介してハウジングに支持されるので、出力軸の両端側が安定した状態で支持されることになる。その結果、ピニオンギヤがリングギヤと噛み合ってエンジンをクランキングしている時でも、出力軸の傾きを抑制できるので、軸受(特に、第1の軸受)に掛かる負荷を軽減でき、軸受の早期摩耗による寿命低下を抑制できる。
また、請求項1に係るスタータは、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせるために、出力軸をエンジン側へ移動させる出力軸移動手段を有し、この出力軸移動手段は、チューブより反モータ方向へ突出する出力軸に固定された係合部材と、この係合部材を介して出力軸に軸方向へ押し出す力を付与する駆動手段とを備えている。
この構成では、係合部材をチューブの外側に配置する必要がなく、且つ出力軸に直接固定できるので、上述した先願のスタータと比較すると、係合部材を小径化でき、それに伴って、係合部材を内部に収容するハウジングの外径を小さくすることが可能である。
また、チューブの軸方向長さを短くでき、且つ係合部材の外径を小さくすること等により、スタータの軽量化を実現できる。
更には、係合部材を出力軸に直接固定できるので、チューブに長溝(ヘリカルスプラインの捩じり角に沿った長溝)を形成する必要がなく、且つピンを介して出力軸と係合部材とを連結する必要もない。その結果、先願のスタータと比較した場合に、部品点数を削減でき、且つ構造を簡略化できるので、部品の組み付けも容易であり、コストダウンに寄与できる。
モータとチューブとの間で動力の伝達を断続するクラッチは、モータに直接または間接的に駆動されて回転するクラッチアウタと、このクラッチアウタより動力が伝達されて回転するクラッチインナとを有し、このクラッチインナが、チューブの一部として形成されている。
この構成によれば、チューブの軸方向長さにクラッチインナの分が含まれるので、それに伴い、ヘリカルスプライン結合によってチューブに支持される出力軸の一端側と、第1の軸受を介してハウジングに支持される出力軸の他端側との間(ここでは、軸支持スパンと呼ぶ)を長くすることが可能となり、ピニオンギヤがリングギヤと噛み合うために、出力軸がエンジン側へ飛び出した時のオーバーハング量に対し相対的に軸支持スパンを長くできる。その結果、エンジンのクランキング時に出力軸に生じる応力を低減でき、安定した片持ち支持構造のスタータを提供できる。また、出力軸の応力低減により、出力軸の小径化及び軽量化も可能である。
さらに、クラッチは、クラッチアウタと一体に設けられたアウタプレートを有し、このアウタプレートの径方向中央部に開口する中空穴の内側に従動ギヤまたは直スプラインが形成され、この従動ギヤまたは直スプラインが、モータの回転軸に形成された駆動ギヤまたは直スプラインに噛み合って、クラッチアウタがモータに直接駆動されることを特徴とする。上記の構成によれば、クラッチアウタがモータの回転軸に直接芯出しされ、且つクラッチインナ(チューブ)も第2の軸受を介してモータの回転軸に芯出しされるので、クラッチの偏心を防止でき、安定したクラッチ性能を確保できる。
本発明は、モータの回転力が伝達されて回転する略円筒形状のチューブを有し、このチューブの内周に出力軸の一端側がヘリカルスプライン結合され、チューブより突出する出力軸の他端側が、ハウジングに固定される第1の軸受を挿通して回転自在及び摺動自在に支持され、第1の軸受より外側(反チューブ側)へ突き出る出力軸の端部にピニオンギヤが配置されている、いわゆる片持ち支持構造のスタータである。
チューブは、略円筒形状の一端側内周が、モータの回転軸に設けられた軸受部に第2の軸受を介して相対回転可能に支持され、略円筒形状の他端側外周が、ハウジングまたはハウジングに支持された構造体に第3の軸受を介して回転自在に支持されている。
上記の構成によれば、チューブの軸方向両端が、第2の軸受と第3の軸受とを介して、ハウジングに安定した状態で支持される。また、出力軸は、一端側がチューブの内周にヘリカルスプライン結合され、他端側が第1の軸受を介してハウジングに支持されるので、出力軸の両端側が安定した状態で支持されることになる。その結果、ピニオンギヤがリングギヤと噛み合ってエンジンをクランキングしている時でも、出力軸の傾きを抑制できるので、軸受(特に、第1の軸受)に掛かる負荷を軽減でき、軸受の早期摩耗による寿命低下を抑制できる。
また、請求項2に係るスタータは、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせるために、出力軸をエンジン側へ移動させる出力軸移動手段を有し、この出力軸移動手段は、チューブより反モータ方向へ突出する出力軸に固定された係合部材と、この係合部材を介して出力軸に軸方向へ押し出す力を付与する駆動手段とを備えている。
この構成では、係合部材をチューブの外側に配置する必要がなく、且つ出力軸に直接固定できるので、上述した先願のスタータと比較すると、係合部材を小径化でき、それに伴って、係合部材を内部に収容するハウジングの外径を小さくすることが可能である。
また、チューブの軸方向長さを短くでき、且つ係合部材の外径を小さくすること等により、スタータの軽量化を実現できる。
更には、係合部材を出力軸に直接固定できるので、チューブに長溝(ヘリカルスプラインの捩じり角に沿った長溝)を形成する必要がなく、且つピンを介して出力軸と係合部材とを連結する必要もない。その結果、先願のスタータと比較した場合に、部品点数を削減でき、且つ構造を簡略化できるので、部品の組み付けも容易であり、コストダウンに寄与できる。
また、第2の軸受は、チューブの内周に圧入固定されていることを特徴とする。
この構成によれば、スタータの各構成部品を組み立てる際に、出力軸をチューブの内周に挿通した後、チューブの一端側内周に第2の軸受を組み付けることで、その第2の軸受が出力軸の抜け止めとして機能するので、組付け性が向上する。なお、第2の軸受は、ボールベアリングやローラベアリング等の転がり軸受、あるいはプレーンベアリングと呼ばれる様な滑り軸受等を用いることができる。
モータとチューブとの間で動力の伝達を断続するクラッチは、モータに直接または間接的に駆動されて回転するクラッチアウタと、このクラッチアウタより動力が伝達されて回転するクラッチインナとを有し、このクラッチインナが、チューブの一部として形成されている。
この構成によれば、チューブの軸方向長さにクラッチインナの分が含まれるので、それに伴い、ヘリカルスプライン結合によってチューブに支持される出力軸の一端側と、第1の軸受を介してハウジングに支持される出力軸の他端側との間(ここでは、軸支持スパンと呼ぶ)を長くすることが可能となり、ピニオンギヤがリングギヤと噛み合うために、出力軸がエンジン側へ飛び出した時のオーバーハング量に対し相対的に軸支持スパンを長くできる。その結果、エンジンのクランキング時に出力軸に生じる応力を低減でき、安定した片持ち支持構造のスタータを提供できる。また、出力軸の応力低減により、出力軸の小径化及び軽量化も可能である。
さらに、クラッチは、クラッチアウタと一体に設けられたアウタプレートを有し、このアウタプレートの径方向中央部に開口する中空穴の内側に従動ギヤまたは直スプラインが形成され、この従動ギヤまたは直スプラインが、モータの回転軸に形成された駆動ギヤまたは直スプラインに噛み合って、クラッチアウタがモータに直接駆動されることを特徴とする。上記の構成によれば、クラッチアウタがモータの回転軸に直接芯出しされ、且つクラッチインナ(チューブ)も第2の軸受を介してモータの回転軸に芯出しされるので、クラッチの偏心を防止でき、安定したクラッチ性能を確保できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はスタータ1の断面図、図4はスタータ1の電気回路図である。
本実施例のスタータ1は、回転力を発生するモータ2と、このモータ2の回転力が、減速装置とクラッチ(共に後述する)を介して伝達される略円筒形状のチューブ3と、このチューブ3の内周を軸方向に移動可能に設けられた出力軸4と、この出力軸4の端部に組み付けられるピニオンギヤ5と、このピニオンギヤ5をエンジンのリングギヤ6に噛み合わせるために、出力軸4をエンジン側(図1の左側)へ移動させる出力軸移動手段(後述する)等より構成されている。
モータ2は、磁束を発生する界磁7(図1では磁石式界磁を示しているが、巻線式界磁でも良い)と、整流子を有する電機子8、及び整流子に摺接するブラシ9(図4参照)等より構成される周知の直流電動機である。このモータ2は、界磁7として磁気回路を形成するヨーク10がモータ2の機枠を兼ねており、フロントハウジング11とエンドフレーム12との間に挟持されて、図示しないスルーボルトの締め付けにより固定されている。
減速装置は、モータ2の回転軸(以後、電機子軸8aと呼ぶ)に形成されたサンギヤ13と、内歯を有するインターナルギヤ14とに噛み合う複数の遊星歯車15を有する周知の遊星歯車機構によって構成され、電機子8の回転速度を遊星歯車15の公転速度まで減速する。
クラッチは、遊星歯車15を回転自在に支持するギヤ軸16を介して、遊星歯車15の公転運動(減速後のモータ回転)が伝達されるクラッチアウタ17と、チューブ3の一部として形成されるクラッチインナ18と、クラッチアウタ17とクラッチインナ18との間に配置されるクラッチローラ19等より構成され、このクラッチローラ19を介してクラッチアウタ17からクラッチインナ18(チューブ3)へトルク伝達を行い、クラッチインナ18からクラッチアウタ17へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチである。
クラッチアウタ17には、遊星歯車15のギヤ軸16を支持するキャリア部20が一体に設けられると共に、このキャリア部20の径方向中央部に円形の嵌合穴が形成され、この嵌合穴がチューブ3の外周に嵌合している。なお、支持するギヤ軸16は、キャリア部20と一体に設けても良いが、キャリア部20と別体に形成してキャリア部20に固定(例えば、キャリア部20に開けた穴に圧入固定)しても良い。
チューブ3は、図2に示す様に、略円筒形状の内周に雌ヘリカルスプライン3aが形成され、その雌ヘリカルスプライン3aが形成された軸方向一端側(図2の右側)の内周(雌ヘリカルスプライン3aの内周)が、モータ2の電機子軸8aに設けられた軸受部8bに対し、軸受21(本発明の第2の軸受)を介して相対回転可能に支持され、軸方向他端側の外周が、フロントハウジング11に固定されたセンタケース22(本発明の構造体)に対し、軸受23を介して回転自在に支持されている。
このチューブ3は、クラッチインナ18として使用される外周面の外径より、軸受23に支持される外周面の外径の方が若干小さく形成されて、両外周面の間に段差が設けられており、この段差と、軸受23の他端側端面(反クラッチ側の端面)に隣接してチューブ3の外周面に固定される固定部材24(ワッシャあるいは止め輪等)とにより、軸受23に対して軸方向の移動が阻止されている。また、チューブ3の内周に形成された雌ヘリカルスプライン3aは、チューブ3の一端から他端側の途中まで形成され、その終端が、出力軸4がエンジン側へ移動する時に、その出力軸4の移動を停止させるストッパ3bとして設けられている。
チューブ3の内周を支持する軸受21は、図3に示す様に、内輪21aと外輪21bとがボール21c(転動体)を介して相対回転可能に設けられたボールベアリングであり、内輪21aが電機子軸8aに設けられた軸受部8bの外周に隙間嵌めされ、外輪21bがチューブ3の内周(雌ヘリカルスプライン3aの内周)に圧入固定されている。なお、ボールベアリングの他に、転動体としてローラを使用するローラベアリングを採用することも可能である。
出力軸4は、図2に示す様に、軸方向の一端側に外径が若干大きく設けられた大径部を有し、この大径部の外周に雄ヘリカルスプライン4aが形成されて、この雄ヘリカルスプライン4aが、チューブ3の内周に形成された雌ヘリカルスプライン3aに噛み合わされている。また、大径部より小径の他端側(小径部)は、図1に示す様に、チューブ3の端面より突出して反モータ方向(図1の左方向)へ延設され、フロントハウジング11の端部に固定された軸受25の内側を挿通して回転自在及び摺動自在に支持されている。なお、軸受25の外側(図1の左側)には、軸受25と出力軸4との摺動隙間に異物が入り込むのを防止するシール部材26が配置されている。
この出力軸4は、チューブ3に対してエンジン側へ移動した時に、雄ヘリカルスプライン4aの端部が雌ヘリカルスプライン3aの終端(ストッパ3b)に当接した位置で停止する。また、チューブ3の内側に挿通される出力軸4(小径部)の外周とチューブ3の内周との間には、エンジン側へ移動した出力軸4を押し戻すための弾力を発生するリターンスプリング27(図2参照)が配置されている。
リターンスプリング27の一端は、出力軸4の外周に設けられる大径部と小径部との段差部4b(本発明のスプリング受け部)に支持され、リターンスプリング27の他端は、チューブ3の他端側端部の内側に設けられるスプリング受け部3cに支持されている。
ピニオンギヤ5は、軸受25より外側(エンジン側)へ突き出る出力軸4の端部にスプライン結合され、出力軸4と一体に回転可能に支持されている。
出力軸移動手段は、出力軸4に固定されたリング形状の係合部材28と、この係合部材28の回転方向(出力軸4の回転方向)に交差して係合部材28と係合可能な回転規制ロッド29と、連結バー30を介して回転規制ロッド29を駆動する電磁スイッチ31等より構成される。
係合部材28は、チューブ3の反クラッチ側端面(図1の左側端面)より突出する出力軸4(小径部)の外周に圧入嵌合して、出力軸4に対し軸方向および周方向に固定されている。また、係合部材28の外周には、回転規制ロッド29と係合可能な凹凸部28aが周方向に連続して設けられている。なお、出力軸4に対する係合部材28の固定方法は、圧入嵌合に限定されるものではなく、出力軸4に対し軸方向および周方向に固定できれば、圧入嵌合以外の方法(例えば、ローレット嵌合等)でも良い。
出力軸4に対する係合部材28の固定位置は、出力軸4を支持する軸受25より軸方向内側(反エンジン側)であることは言うまでもなく、且つスタータ1の静止時(図1に示す状態)に、係合部材28がチューブ3の反クラッチ側端面に当接(接触)する位置である。つまり、係合部材28は、エンジン側へ移動した出力軸4が、リターンスプリング27の反力で図1に示す静止位置へ戻る時に、チューブ3の反クラッチ側端面に当接することで、出力軸4を静止位置に停止できるストッパとしての機能を有している。
回転規制ロッド29は、連結バー30を介して、電磁スイッチ31の電磁力を受けるアーム部32(図1参照)と一体に設けられている。その具体的な一例としては、棒状のスプリング素材をリング状に形成し、そのリング形状の径方向に略対向する位置から、スプリング素材の両端部を同一方向へ略直角に折り曲げて、一方の端部を回転規制ロッド29とし、他方の端部をアーム部32として設けている。
この回転規制ロッド29は、図1に示す様に、係合部材28の径方向外側に若干の隙間を保って配置され、電磁スイッチ31の電磁力を受けてアーム部32が図示下方へ押圧されると、そのアーム部32と一体に図示下方へ押し下げられ、係合部材28の凹凸部28aに係合して係合部材28の回転を規制する。また、電磁スイッチ31の電磁力が消滅すると、図示しないスプリングの反力により、係合部材28の凹凸部28aから離脱して、アーム部32と一体に図1に示す位置に復帰する。
連結バー30は、電磁スイッチ31の電磁力をアーム部32へ伝達するもので、例えば、金属製の棒状素材の両端側を所定角度折り曲げて略クランク状に設けられ、一端側が電磁スイッチ31のプランジャ33(図4参照)にフック34(図1参照)を介して連結され、他端側が前記アーム部32に直接係合している。
電磁スイッチ31は、上記の出力軸移動手段として使用されると共に、図4に示すモータ2の通電回路に設けられる接点手段(メイン接点Aとサブ接点B)の開閉操作を行うもので、励磁コイル35(図4参照)と上記プランジャ33、及びリターンスプリング(図示せず)等より構成され、図1に示す様に、スタータ1の後部(モータ2の反エンジン側)に配置されて、外側をエンドフレーム12が覆っている。
励磁コイル35は、図4に示す始動スイッチ36(イグニッションスイッチ)の閉操作により、バッテリ37から通電されて磁力を発生する。
プランジャ33は、励磁コイル35の内側に挿入され、励磁コイル35が通電されて磁力が発生すると、磁化された固定鉄心(図示せず)に吸引されて、図1の上方へ移動することにより、サブ接点B及びメイン接点Aを閉操作する。
リターンスプリングは、励磁コイル35への通電が停止して磁力が消滅した時に、プランジャ33を押し戻すことで、メイン接点A及びサブ接点Bを開操作する。
メイン接点Aは、端子ボルト38を介してバッテリ37の+極に接続される第1の固定接点39と、ブラシリード線9aを介して正極側のブラシ9(図4参照)に接続される第1の可動接点40とで形成され、この第1の可動接点40が、プランジャ33に連結される接点ホルダ41に絶縁保持され、第1の固定接点39に対向してプランジャ33と一体に可動する。
端子ボルト38は、図1に示す様に、エンドフレーム12を貫通して取り付けられ、エンドフレーム12の内側に第1の固定接点39が一体的に設けられて、エンドフレーム12の外側に取り出された雄ねじ部にバッテリケーブル42(図4参照)が接続される。
サブ接点Bは、第1の固定接点39と電気的に接続して設けられた第2の固定接点43と、第1の可動接点40と一体に設けられ、且つ第2の固定接点43に対向して可動する第2の可動接点44とで形成される。
第2の固定接点43は、第1の固定接点39より電気抵抗の大きい材料(例えばカーボン材)を使用して形成され、例えば、金属プレート(図示せず)を介して端子ボルト38に固定されている。
第2の可動接点44は、例えば、U字状に折り曲げて弾力を持たせた金属板によって形成されている。
なお、メイン接点Aとサブ接点Bは、モータ2の起動時(ピニオンギヤ5がリングギヤ6に噛み合うまでの間)に、電機子8の回転速度を抑えるために、メイン接点Aより先にサブ接点Bが閉じる様に構成されている。具体的には、図4に示す様に、メイン接点Aを形成する第1の固定接点39と第1の可動接点40との接点間距離より、サブ接点Bを形成する第2の固定接点43と第2の可動接点44との接点間距離の方が小さく設定されている。
次に、スタータ1の作動を説明する。
始動スイッチ36を閉操作すると、電磁スイッチ31の励磁コイル35が通電されて磁力が発生し、その磁力によりプランジャ33が吸引されて、図1の上方へ移動する。このプランジャ33の移動が連結バー30を介してアーム部32に伝達されると、アーム部32と一体に回転規制ロッド29が図1の下方へ移動して、係合部材28の凹凸部28aに係合することにより、係合部材28と共に出力軸4の回転を規制する。
また、プランジャ33の移動に伴い、メイン接点Aより先にサブ接点Bが閉じると、第2の固定接点43の電気抵抗が大きいため、バッテリ37から電機子8に流れる始動電流が低減されて、電機子8が低速度で回転する。この電機子8の回転が減速装置で更に減速され、クラッチを介してチューブ3に伝達されると、チューブ3がゆっくり回転する。
ここで、チューブ3が回転しても、出力軸4が回転規制されているので、チューブ3の回転力がヘリカルスプラインの作用でスラスト力(前進力)に変換されて出力軸4に付与され、その結果、出力軸4がエンジン側へ移動する。
この出力軸4の移動により、出力軸4上に配置されたピニオンギヤ5がリングギヤ6にスムーズに噛み合うと、回転規制ロッド29が係合部材28の凹凸部28aから外れて、係合部材28の後側(チューブ3側)に入り込むことで、出力軸4の回転規制が解除される。また、回転規制ロッド29の先端が係合部材28の後側面を支持することで、出力軸4の後退が阻止される。なお、係合部材28の後側(回転規制ロッド29の先端が当接する部位)にスラストベアリング(図示せず)を組み付けて、このスラストベアリングに回転規制ロッド29の先端を当接させても良い。この場合、回転規制ロッド29に対し、スラストベアリングによって係合部材28の回転を吸収できるので、回転規制ロッド29の変形を防止できる。
一方、ピニオンギヤ5がリングギヤ6にスムーズに噛み合うことなく、両ギヤ5、6の側面同士が衝突すると、その時点で、出力軸4の移動が一旦停止するため、チューブ3の回転力がスラスト力に変換されることなく、出力軸4を回転させる方向に作用する。この時、出力軸4は、回転規制ロッド29によって回転規制されているが、スプリング素材で形成された回転規制ロッド29が弾性を有することから、回転規制ロッド29が係合部材28の凹凸部28aに係合したまま、若干の回転(例えばピニオンギヤ5の一歯分の回転)が許容される。これにより、ピニオンギヤ5がリングギヤ6と噛み合い可能な位置まで出力軸4が回転すると、再び、スラスト力を受けて出力軸4が前進することで、ピニオンギヤ5がリングギヤ6に噛み合うことができる。
この後、メイン接点Aが閉じると、サブ接点Bより電気抵抗の低いメイン接点Aを通ってモータ2に大電流が流れるため、電機子8が高速度で回転する。この電機子8の高速回転が、減速装置で減速された後、クラッチを介してチューブ3に伝達され、そのチューブ3と一体に出力軸4が高速回転することにより、ピニオンギヤ5と噛み合うリングギヤ6に回転力が伝達されてエンジンをクランキングする。
エンジン始動後、始動スイッチ36を開操作すると、励磁コイル35への通電が遮断されて磁力が消滅するため、プランジャ33がリターンスプリングの反力で押し戻される。このプランジャ33の移動に伴い、連結バー30を介してアーム部32に作用していた力(回転規制ロッド29を図1の下方へ押し下げる力)が解除されると、スプリングの反力により、回転規制ロッド29がアーム部32と一体に図1の上方へ押し戻される。その結果、回転規制ロッド29が係合部材28の後側から抜け出るため、出力軸4の後退規制が解除されて、リターンスプリング27の反力により、出力軸4が反エンジン側へ押し戻され、係合部材28がチューブ3の端面に当接して静止位置に停止する。
(実施例1の効果)
上記のスタータ1によれば、チューブ3の軸方向一端側の内周(雌ヘリカルスプライン3aの内周)が、モータ2の電機子軸8aに設けられた軸受部8bに対し、軸受21を介して相対回転可能に支持され、軸方向他端側の外周が、センタケース22に対し、軸受23を介して回転自在に支持されている。また、出力軸4は、一端側がチューブ3の内周にヘリカルスプライン結合され、他端側が軸受25を介してフロントハウジング11の端部に支持されているので、出力軸4の両端側が安定した状態で支持されることになる。その結果、ピニオンギヤ5がリングギヤ6と噛み合ってエンジンをクランキングしている時でも、出力軸4の傾きを抑制できるので、軸受(特に、軸受25)に掛かる負荷を軽減でき、軸受25の早期摩耗による寿命低下を抑制できる。
また、クラッチインナ18をチューブ3の一部として形成している(チューブ3の軸方向長さにクラッチインナ18の分が含まれる)ので、ヘリカルスプライン結合によってチューブ3に支持される出力軸4の一端側と、軸受25を介してフロントハウジング11の端部に支持される出力軸4の他端側との間(軸支持スパン)を長くすることが可能となり、ピニオンギヤ5がリングギヤ6に噛み合うために、出力軸4がエンジン側へ飛び出した時のオーバーハング量に対し、相対的に軸支持スパンを長くできる。その結果、エンジンのクランキング時に出力軸4に生じる応力を低減でき、より安定した片持ち支持構造のスタータ1を提供できる。また、出力軸4の応力低減により、出力軸4の小径化及び軽量化も可能である。
実施例1に記載したスタータ1は、リング形状の係合部材28が、チューブ3の端面より突出する出力軸4(小径部)の外周に直接固定されている。この場合、「背景技術」で説明した先願のスタータと比較すると、係合部材28を小径化できるので、それに伴って、係合部材28を内部に収容するフロントハウジング11の外径を小さくすることが可能となり、エンジン取り付け上の制約を受けにくくなるため、エンジンへの取り付け自由度が向上する。
また、係合部材28を出力軸4に直接固定することで、チューブ3に長溝(ヘリカルスプラインの捩じり角に沿った長溝)を形成する必要がなく、且つピン等を介して出力軸4と係合部材28とを連結する必要もないため、部品点数を削減して構造を簡略化でき、部品の組み付けも容易にできる。更に、チューブ3の他端側をフロントハウジング11の端部まで延ばす必要がないため、チューブ3の全長を短くできると共に、係合部材28の小径化、及び前述した出力軸4の小径化などにより、スタータ1の軽量化を実現できる。
更に、エンジン側へ移動した出力軸4を押し戻す時に、出力軸4に固定された係合部材28がチューブ3の端面に当接することにより、チューブ3が出力軸4の後退力を受けて出力軸4を静止させるストッパとして機能するので、出力軸4の後退力を受け止めるための別部品を使用する必要がなく、安価にストッパ機能を構成できる。
また、出力軸4を押し戻すためのリターンスプリング27は、チューブ3の内周と出力軸4の外周との間に配置されて、出力軸4に設けられる段差部4b(スプリング受け部)と、チューブ3に設けられるスプリング受け部3cとで支持されている。この構成によれば、エンジン着火後に、ピニオンギヤ5がリングギヤ6により回されて、出力軸4がオーバラン状態となった時でも、出力軸4とチューブ3との相対回転差が殆ど無い(出力軸4とチューブ3とが略一体に回転する)ため、リターンスプリング27に対して、ワッシャ等の回転吸収用部材が不要である。
実施例1に記載したスタータ1では、電機子軸8aに設けられた軸受部8bに対し、チューブ3の一端側内周を支持する軸受21として、例えば、ボールベアリングを使用し、そのボールベアリングの外輪21bをチューブ3の内周に圧入固定して、内輪21aを軸受部8bの外周に隙間嵌めして組み付けている。この構成によれば、スタータ1の各構成部品を組み立てる際に、ボールベアリングが出力軸4の抜け止めとして機能する。つまり、リターンスプリング27の反力で出力軸4がチューブ3から抜け出ることをボールベアリング(軸受21)で防止できるので、その後の部品の組み立てが容易にできる。
また、実施例1に記載したスタータ1は、モータ2の回転を減速する遊星歯車減速装置を備え、遊星歯車15を支持するギヤ軸16が、クラッチアウタ17のキャリア部20に一体または別体にて固定されている。また、キャリア部20の径方向中央部には、チューブ3の一端側外周に相対回転自在に嵌合する円形の嵌合穴が形成されている。
この構成によれば、クラッチアウタ17が遊星歯車減速装置を介して電機子軸8aに芯出しされ、且つクラッチインナ18(チューブ3)も軸受21を介して電機子軸8aに芯出しされるので、クラッチの偏心を防止でき、安定したクラッチ性能を確保できる。
図5は実施例2に係るスタータ1の断面図である。
この実施例2に係るスタータ1は、電機子8の回転速度が減速されることなく、クラッチを介してチューブ3に伝達されるタイプであり、実施例1に記載したスタータ1との大きな違いは、モータ2とクラッチとの間に減速装置を持たないことである。その他の構造は、基本的に実施例1に記載したスタータ1と同じである。
ここでは、実施例1に記載したスタータ1との違い、つまり、モータ2とクラッチとの連結構造について説明する。
クラッチは、クラッチアウタ17と一体に設けられたアウタプレート17aを有し、このアウタプレート17aの径方向中央部に開口する中空穴の内側に従動ギヤ17b(または直スプライン)が形成され、この従動ギヤ17b(または直スプライン)が、電機子軸8aに形成された駆動ギヤ8c(または直スプライン)に噛み合って、クラッチアウタ17がモータ2に直接駆動される。
上記の構成においても、減速装置を持たないだけで、出力軸4を安定して支持できることは、実施例1のスタータ1と同じであり、安定した片持ち支持構造のスタータ1を提供できる。また、クラッチアウタ17が電機子軸8aに直接芯出しされ、且つクラッチインナ18(チューブ3)も軸受21(ボールベアリング)を介して電機子軸8aに芯出しされるので、クラッチの偏心を防止でき、安定したクラッチ性能を確保できる。
(変形例)
実施例1及び実施例2では、出力軸4をエンジン側へ移動させる手段として、出力軸4に固定された係合部材28に回転規制ロッド29を係合させ、出力軸4の回転を規制した状態で、モータ2の回転力とヘリカルスプラインの作用とで、出力軸4をエンジン側へ移動させる方式を採用しているが、一般的なスタータに採用されるシフトレバーを使用して出力軸4を押し出す方式でも良い。つまり、電磁スイッチ31の電磁力でシフトレバーを駆動し、そのシフトレバーを介して、出力軸4に固定された係合部材28に軸方向へ押し出す力を付与することで、出力軸4をエンジン側へ移動させる方式である。
また、実施例1及び実施例2に記載したスタータ1は、2個の軸受21、23でチューブ3を支持する構造であるが、1個の軸受(例えば軸受23)だけでチューブ3を支持する構造でも良い。この場合、実施例1及び実施例2に記載したスタータ1と比較して、出力軸4を安定的に支持できる効果は若干低下する可能性もあるが、チューブ3の端面より突出する出力軸4に直接、係合部材28を固定(例えば、圧入嵌合)することで、係合部材28の小径化を実現でき、それによって、フロントハウジング11の外径を小さくできる効果(エンジン取り付け上の制約を受けにくくなる)を得ることはできる。
実施例1及び実施例2では、軸受21の一例としてボールベアリングを記載したが、ボールベアリングの他にも、転動体としてローラを使用するローラベアリング、あるいはプレーンベアリングと呼ばれる様な滑り軸受を軸受21として使用することもできる。
実施例1に係るスタータの断面図である。 実施例1に係るチューブ周辺の拡大断面図である。 実施例1に係るチューブの内周を支持する軸受の断面図である。 実施例1に係るスタータの電気回路図である。 実施例2に係るスタータの断面図である。
符号の説明
1 スタータ
2 モータ
3 チューブ
3c チューブの内周に設けられるスプリング受け部
4 出力軸
4b 段差部(出力軸の外周に設けられるスプリング受け部)
5 ピニオンギヤ
6 リングギヤ
8a 電機子軸(モータの回転軸)
8b 軸受部
8c 駆動ギヤ
11 フロントハウジング(ハウジング)
15 遊星歯車
16 ギヤ軸
17 クラッチアウタ
17a アウタプレート
17b 従動ギヤ
18 クラッチインナ
20 キャリア部
21 軸受(第2の軸受)
22 センタケース(構造体)
23 軸受(第3の軸受)
25 軸受(第1の軸受)
27 リターンスプリング
28 係合部材
29 回転規制ロッド(回転規制部材/駆動手段)
31 電磁スイッチ(駆動手段)
A メイン接点(接点手段)
B サブ接点(接点手段)

Claims (2)

  1. 回転力を発生するモータと、
    このモータの回転力が伝達されて回転する略円筒形状を有するチューブと、
    前記モータと前記チューブとの間で動力の伝達を断続するクラッチと、
    軸方向の一端側が前記チューブの内周にヘリカルスプライン結合され、軸方向の他端側が、前記チューブより突出して設けられると共に、ハウジングに固定される第1の軸受を挿通して回転自在及び摺動自在に支持される出力軸と、
    前記第1の軸受より外側(反チューブ側)へ突き出る前記出力軸の端部に一体または別体に配置され、前記チューブから前記出力軸に伝達される回転力をエンジンのリングギヤに伝達するためのピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤを前記リングギヤに噛み合わせるために、前記出力軸をエンジン側へ移動させる出力軸移動手段とを備えたスタータであって、
    前記チューブは、前記略円筒形状の一端側内周が、前記モータの回転軸に設けられた軸受部に第2の軸受を介して相対回転可能に支持され、前記略円筒形状の他端側外周が、前記ハウジングまたは前記ハウジングに支持された構造体に第3の軸受を介して回転自在に支持されており、
    前記出力軸移動手段は、前記チューブより反モータ方向へ突出する前記出力軸に固定された係合部材と、この係合部材を介して前記出力軸に軸方向へ押し出す力を付与する駆動手段とを備え
    前記クラッチは、前記モータに直接または間接的に駆動されて回転するクラッチアウタと、このクラッチアウタと一体に設けられたアウタプレートと、前記クラッチアウタより動力が伝達されて回転するクラッチインナとを有し、このクラッチインナが、前記チューブの一部として形成され、且つ、前記アウタプレートの径方向中央部に開口する中空穴の内側に従動ギヤまたは直スプラインが形成され、この従動ギヤまたは直スプラインが、前記モータの回転軸に形成された駆動ギヤまたは直スプラインに噛み合って、前記クラッチアウタが前記モータに直接駆動されることを特徴とするスタータ。
  2. 回転力を発生するモータと、
    このモータの回転力が伝達されて回転する略円筒形状を有するチューブと、
    前記モータと前記チューブとの間で動力の伝達を断続するクラッチと、
    軸方向の一端側が前記チューブの内周にヘリカルスプライン結合され、軸方向の他端側が、前記チューブより突出して設けられると共に、ハウジングに固定される第1の軸受を挿通して回転自在及び摺動自在に支持される出力軸と、
    前記第1の軸受より外側(反チューブ側)へ突き出る前記出力軸の端部に一体または別体に配置され、前記チューブから前記出力軸に伝達される回転力をエンジンのリングギヤに伝達するためのピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤを前記リングギヤに噛み合わせるために、前記出力軸をエンジン側へ移動させる出力軸移動手段とを備えたスタータであって、
    前記チューブは、前記略円筒形状の一端側内周が、前記モータの回転軸に設けられた軸受部に、前記チューブの内周に圧入固定された第2の軸受を介して相対回転可能に支持され、前記略円筒形状の他端側外周が、前記ハウジングまたは前記ハウジングに支持された構造体に第3の軸受を介して回転自在に支持されており、
    前記出力軸移動手段は、前記チューブより反モータ方向へ突出する前記出力軸に固定された係合部材と、この係合部材を介して前記出力軸に軸方向へ押し出す力を付与する駆動手段とを備え、
    前記クラッチは、前記モータに直接または間接的に駆動されて回転するクラッチアウタと、このクラッチアウタと一体に設けられたアウタプレートと、前記クラッチアウタより動力が伝達されて回転するクラッチインナとを有し、このクラッチインナが、前記チューブの一部として形成され、且つ、前記アウタプレートの径方向中央部に開口する中空穴の内側に従動ギヤまたは直スプラインが形成され、この従動ギヤまたは直スプラインが、前記モータの回転軸に形成された駆動ギヤまたは直スプラインに噛み合って、前記クラッチアウタが前記モータに直接駆動されることを特徴とするスタータ。
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