JP4171965B2 - 4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体の製造法 - Google Patents

4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体の製造法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺虫剤として有用なジフルオロアルケン誘導体の中間体の改良された製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体の製造方法としては、下記の式1に示すように、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)第2267頁(1962年)、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.)第3154頁(1962年)、リービッグス・アナーレン・デル・オルガニッシェン・バイオオルガニッシェン・ヘミー(Liebigs Ann.Org.Bioorg.Chem.)第2027頁(1995年)に記載の方法が知られている。
【0003】
【化7】
Figure 0004171965
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
[式1]に記載の方法において、出発原料のトリフルオロアセトンは、一般に、本発明の出発原料である一般式[1]で表される化合物を加水分解した後、脱炭酸することにより得られるものである。また、トリフルオロアセトンは沸点が22℃と低く、工業的に使用困難な化合物である。また、亜鉛を用いるレホルマツキー(Reformatsky)反応は、非常に激しく反応するため反応制御が難しく、反応のスケールを大きくすると危険である。最終工程に用いる水素化リチウムアルミニウム(LAH)は、危険物第3類に該当する粉末であり、工業的に扱うには、発火、飛散等の危険から厳重な注意を要するのみならず、最終工程に水素化リチウムアルミニウムを用いると、4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン−1−オールが副生するという問題がある。
【0005】
本発明の課題は、このような現状において、工業的により有利かつ安全に実施可能なジフルオロアルケン誘導体の中間体の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の課題を解決するため、一般式[2]で表される化合物又はその塩の製造方法及び還元工程の反応を鋭意検討した。その結果、後記一般式[1]で表される化合物又はその塩を有機金属化合物と反応させることにより、後記一般式[2]で表される化合物又はその塩が、高収率で生成することを見出した。しかも、一般式[1]で表される化合物を金属エノラート塩にしておくことにより、反応に要する有機金属化合物の当量を節減できることも見出した。さらに、還元工程に水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム(以下、単に「SMEAH」と略記することがある。)を反応させることにより、4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン−1−オールが副生すること無く、後記一般式[4]で表される4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体又はその塩が高収率で得られることを見出した。これらの知見に基づき、さらに鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は下記(1)乃至(3)の発明を提供することにより上記課題を解決したものである。
【0008】
(1)一般式[1]
【0009】
【化8】
Figure 0004171965
【0010】
(式中、Rは置換されていてもよい炭化水素基を示す。)
【0011】
で表される化合物又はその塩を、グリニャール試薬、有機リチウム化合物、有機セリウム試薬、グリニャール試薬と無水塩化セリウムの混合試薬、及び有機チタン化合物から選ばれる有機金属化合物と反応させ、生成する一般式[2]
【0012】
【化9】
Figure 0004171965
【0013】
(式中、 は置換されていてもよい炭化水素基を示し、R は有機金属化合物由来の炭化水素基を示す。)
【0014】
で表される化合物又はその塩を脱水剤又は酸と反応させて脱水する事により、或いは一般式[2]で表される化合物又はその塩を加水分解したのち脱水剤又は酸と反応させて脱水する事により、一般式[3]
【0015】
【化10】
Figure 0004171965
【0016】
(式中、Rは前記と同じ意味を示し、Rは水素原子又は置換されていてもよい炭化水素基を示す。)
【0017】
で表される化合物又はその塩とし、次いで、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムと反応させることを特徴とする、一般式[4]
【0018】
【化11】
Figure 0004171965
【0019】
(式中、Rは前記と同じ意味を示す。)
【0020】
で表される4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体又はその塩の製造方法。
【0021】
(2)一般式[1]
【化12】
Figure 0004171965
(式中、R は置換されていてもよい炭化水素基を示す。)
で表される化合物又はその塩を、グリニャール試薬、有機リチウム化合物、有機セリウム試薬、グリニャール試薬と無水塩化セリウムの混合試薬、及び有機チタン化合物から選ばれる有機金属化合物と反応させることを特徴とする、一般式[2]
【化13】
Figure 0004171965
(式中、R は置換されていてもよい炭化水素基を示し、R は有機金属化合物由来の炭化水素基を示す。)
で表される化合物又はその塩の製造方法。
【0022】
(3)有機金属化合物が、グリニャール試薬である、請求項1記載の4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体又はその塩の製造方法。
【0023】
なお、一般式[1]で表される化合物のようなカルボニル基のα位に脱離性水素原子を有する化合物と、有機金属化合物との反応例は知られていない。一般式[1]で表される化合物は金属とエノラート塩を形成することが想定されるにも関わらず、有機金属化合物による炭素−炭素結合形成反応が進行し、また、反応性のあるエステル基を有するにも関わらず高収率で一般式[2]で表される化合物又はその塩が得られることは、通常は予想することができず、まさに驚くべき結果である。
【0024】
また、本発明で用いるSMEAHはトルエン溶液で市販されており、トルエン溶媒で反応させられるため、工業的により有利かつ安全に取り扱うことができる。
【0025】
次に、本明細書において、用いられる用語を以下に説明する。
【0026】
上記式中、R、R又はRで示される、置換されていてもよい炭化水素基としては、例えば飽和脂肪族炭化水素基、不飽和脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基が挙げられる。
【0027】
該飽和脂肪族炭化水素基の具体例としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基等を包含する直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜15のアルキル基;例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を包含する炭素数3〜10のシクロアルキル基等が挙げられる。
【0028】
該不飽和脂肪族炭化水素基の具体例としては、例えばビニル基、アリル基、2−メチルアリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−オクテニル基等を包含する直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜10のアルケニル基;例えばエチニル基、2−プロピニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ヘキシニル基等を包含する直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜10のアルキニル基;例えばシクロプロペニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等の炭素数3〜10のシクロアルケニル基等が挙げられる。
【0029】
該芳香族炭化水素基の具体例としては、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基等の炭素数6〜14のアリール基、例えばベンジル基、フェニルエチル基、ナフチルメチル基等の炭素数7〜11のアラルキル基等が挙げられる。
これらの炭化水素基は、置換可能な位置に同一又は相異なる置換基を1〜5個有していてもよい。該置換基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等を包含する直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基;例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等を包含する直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜4のアルコキシ基;例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子等を包含するハロゲン原子等が挙げられる。
【0030】
一般式[1]、[2]、[3]及び[4]で表される化合物の塩としては、農薬化学上許容され得る塩であればよく、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩;例えばマグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属の塩;トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン等の有機塩基の塩を挙げることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の製造方法は、例えば下記の反応条件に従って実施することができる。
【0032】
そして、下記の製造方法によって、生成物が遊離の化合物で得られる場合は上記したような塩に、また、塩の形で得られる場合は遊離の化合物に、それぞれ常法に従って変換することができる。また原料化合物が上記したような塩となりうる場合も同様に、遊離のままのみならず塩として用いることができる。従って、下記の製造方法に用いられる原料化合物及びその反応生成物については、その塩(例えば上記一般式[1]で表される化合物で述べたような金属塩等)も含めるものとする。
【0033】
一般式[1]で表される化合物又はその塩を適当な有機金属化合物と反応させることによって一般式[2]で表される化合物又はその塩を得ることができる。
【0034】
【化14】
Figure 0004171965
【0035】
(式中、R、Rは前記と同じ意味を表わす。)
【0036】
一般式[1]中のRとしては、炭素数1〜15のアルキル基又はベンジル基が好ましい。とりわけ炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、中でもエチル基が特に好ましい。一般式[1]中のRとしては炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基又はフェニル基が好ましく、中でもメチル基が特に好ましい。
【0037】
一般式[1]で表される化合物としては、例えば4,4,4−トリフルオロアセト酢酸メチル、4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル、4,4,4−トリフルオロアセト酢酸プロピル、4,4,4−トリフルオロアセト酢酸ベンジル等が挙げられる。中でも4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチルが特に好ましい。
【0038】
一般式[1]で表される化合物の塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩又はマグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩が好ましく、中でもナトリウム塩が特に好ましい。
【0039】
当反応に用いる一般式[1]で表される原料化合物又はその塩は、市販品として入手するか、或いは公知文献に記載の方法に準じて合成することができる。該公知文献としては、例えば、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.)第1819頁(1947年)等が挙げられる。
【0040】
当反応に用いる有機金属化合物としては、例えば、塩化メチルマグネシウム、臭化メチルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウム等のグリニャール試薬;例えばメチルリチウム、エチルリチウム、ブチルリチウム、フェニルリチウム等の有機リチウム化合物;例えば塩化メチルセリウム、塩化ブチルセリウム等の有機セリウム試薬;例えば上記グリニャール試薬と無水塩化セリウムの混合試薬;例えばジイソプロポキシジメチルチタン、トリイソプロポキシメチルチタン、ジクロロジメチルチタン、トリクロロメチルチタン等の有機チタン化合物等を例示でき、中でも塩化メチルマグネシウム、臭化メチルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム等のグリニャール試薬が特に好ましい。
【0041】
当反応に用いる溶媒としては、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類;ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN−メチル−2−ピロリジノン等のアミド類;ジメチルスルホキシド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;ベンゼン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトニトリル等のニトリル類;或いはこれらの混合物が挙げられる。
【0042】
当反応に用いる原料のモル比は任意に設定できるが、通常、一般式[1]で表される化合物が遊離の場合は、一般式[1]で表される化合物1当量に対して有機金属化合物は1.5〜10当量の割合であり、好ましくは2〜3当量の割合である。一般式[1]で表される化合物が塩の場合は、一般式[1]で表される化合物1当量に対して有機金属化合物は0.5〜10当量の割合であり、好ましくは1〜2当量の割合である。
【0043】
当反応に用いる溶媒の量は、一般式[1]で表される化合物1モルに対して溶媒0.1〜20リットルの割合であり、好ましくは0.2〜5リットルの割合である。
【0044】
当反応に用いる反応温度は、いずれの反応も約−78℃から反応系における還流温度までの任意の温度で行い、好ましくは約−20℃〜50℃の温度範囲であり、反応時間は約10分〜50時間、好ましくは約30分〜30時間の範囲である。
【0045】
当反応により製造される一般式[2]で表される化合物としては、例えばエチル 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチレート、メチル 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチレート、エチル 3−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチルペンタノエート、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−フェニルブチレート等が挙げられ、中でもエチル 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチレートが特に好ましい。
【0046】
一般式[2]で表される化合物又はその塩を脱水剤又は酸と反応させて脱水する事により一般式[3a]で表される化合物又はその塩、及び/又は一般式[3b]で表される化合物又はその塩を、或いは一般式[2]で表される化合物又はその塩を加水分解して一般式[5]で表される化合物とした後、脱水剤又は酸と反応させて脱水する事により、一般式[3b]で表される化合物又はその塩を得ることができる。
【0047】
【化15】
Figure 0004171965
【0048】
(式中、R、Rは前記と同じ意味を表わす。)
【0049】
当反応に用いる脱水剤としては、例えば、五酸化二リン、オキシ塩化リンとピリジンの混合物、塩化チオニルとピリジンの混合物、トリフェニルホスフィンと四塩化炭素の混合物、無水酢酸等を例示することができる。
【0050】
また、当反応に用いる酸としては、例えば、硫酸、リン酸、硫酸水素カリウム、パラトルエンスルホン酸等を例示することができる。
【0051】
当反応における原料のモル比は任意に設定できるが、通常、脱水剤を用いる場合は、一般式[2]で表される化合物又は[5]1当量に対して脱水剤は1〜20当量の割合であり、好ましくは1〜3当量の割合である。
【0052】
当反応に酸を用いる場合は、一般式[2]で表される化合物又は[5]1当量に対して、酸は0.05〜10当量の割合であり、好ましくは0.1〜3当量の割合である。
【0053】
当反応の反応温度は、いずれの反応も、約−20℃から反応系における還流温度までの任意の温度で行い、好ましくは約20℃〜200℃の温度範囲であり、反応時間は約10分〜50時間、好ましくは約30分〜10時間の範囲である。
【0054】
当反応は、通常は無溶媒で行われるが、所望により反応に悪影響を及ぼさない溶媒、あるいはこれらの混合物を用いても良い。利用できる溶媒としては、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類;ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN−メチル−2−ピロリジノン等のアミド類;ジメチルスルホキシド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;ベンゼン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトン、2−ブタノン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類及び水等が挙げられる。
【0055】
当反応に溶媒を用いる場合の溶媒量は、一般式[2]で表される化合物又は[5]1モルに対して溶媒0.1〜20リットルの割合であり、好ましくは0.1〜5リットルの割合である。
【0056】
当反応では、反応条件によっては一般式[3a]で表されるエステル体と一般式[3b]で表される酸の混合物が得られることがある。また、一般式[3]で表される化合物(一般式[3a]で表されるエステル体及び/又は一般式[3b]で表される酸)はE/Z混合物として得られることがある。
【0057】
一般式[2]で表される化合物の加水分解反応は、酸又は塩基を用いて行う。
【0058】
当加水分解に用いる酸としては、例えば塩酸、硫酸等の無機酸;トリフルオロ酢酸等のカルボン酸;パラトルエンスルホン酸等のスルホン酸が挙げられる。
【0059】
当加水分解に用いる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩が挙げられる。
【0060】
当加水分解反応に用いる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類;ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類;N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN−メチル−2−ピロリジノン等のアミド類;ジメチルスルホキシド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;アセトニトリル等のニトリル類;水;或いはこれらの混合物が挙げられる。
【0061】
当加水分解反応に用いる原料のモル比は任意に設定できるが、通常、酸を用いる場合は、一般式[2]で表される化合物1当量に対して酸は0.01〜10当量の割合であり、好ましくは0.05〜3当量の割合である。
【0062】
当加水分解反応に用いる塩基を用いる場合は一般式[2]で表される化合物1当量に対して塩基は1〜20当量の割合であり、好ましくは1〜5当量の割合である。
【0063】
当加水分解反応に用いる溶媒の量は、一般式[2]で表される化合物1モルに対して溶媒0.1〜20リットルの割合であり、好ましくは0.2〜5リットルの割合である。
【0064】
当加水分解反応の反応温度は、約0℃から反応系における還流温度までの任意の温度で行い、好ましくは約20℃〜120℃の温度範囲であり、反応時間は約10分〜50時間、好ましくは約30分〜30時間の範囲である。
【0065】
上記のごとく得られた一般式[3]で表される化合物又はその塩を、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム(SMEAH)と反応させることによって、一般式[4]で表される化合物又はその塩を得ることができる。
【0066】
【化16】
Figure 0004171965
【0067】
(式中、R、Rは前記と同じ意味を表わす。)
【0068】
一般式[3]中のRとしては、水素原子、直鎖又は分岐鎖の炭素数1乃至15のアルキル基、又はベンジル基が好ましい。とりわけ水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、中でも水素原子又はエチル基が特に好ましい。
【0069】
当反応において、一般式[3]で表される化合物は単品でもよいし、Rが異なる化合物の混合物でもよい。
【0070】
当反応に用いうる溶媒としては、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類或いはこれらの混合物を例示することができ、好ましい溶媒として芳香族炭化水素類を挙げることができ、特に好ましい溶媒としてトルエンを挙げることができる。
【0071】
当反応に用いる原料のモル比は任意に設定できるが、通常、一般式[3]で表される化合物1当量に対して、SMEAHは1〜20当量の割合であり、好ましくは1〜3当量の割合である。
【0072】
当反応に用いる溶媒の量は、一般式[1]で表される化合物1モルに対して溶媒0.1〜20リットルの割合であり、好ましくは0.2〜5リットルの割合である。
【0073】
当反応に用いる反応温度は約−20℃から反応系における還流温度までの任意の温度で行い、好ましくは約−10℃〜50℃の温度範囲であり、反応時間は約10分〜50時間、好ましくは約30分〜30時間の範囲である。
【0074】
【発明の効果】
本発明により、取扱が厄介かつ危険で工業的使用には不利なLAHを用いることなく、従って、4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン−1−オールが副生することも無く、一般式[4]で表される化合物(4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体)又はその塩を、安全かつ簡便に高収率で製造できるようになった。
【0075】
本発明の製造方法により製造された一般式[4]で表される化合物(4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体)又はその塩は、例えば下記スキームに従って、農薬としての優れた有害生物防除効果を有する一般式[7]で表されるジフルオロアルケン誘導体に導くことができる。この場合、本発明の製造方法において製造した一般式[4]で表される化合物(ジフルオロアルケン誘導体)又はその塩を単離精製すること無く、溶液のまま一般式[6]又は[7]で表されるジフルオロアルケン誘導体に導く事もできる。
【0076】
【化17】
Figure 0004171965
【0077】
(式中、Qは置換されていてもよいヘテロ環基を表わし、Rは前記と同じ意味を表わす。)
【0078】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定解釈されるべきものではない。
【0079】
実施例1
4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル 1.71g(9.3ミリモル)をジエチルエーテル 20mlに溶かした溶液を−10℃に冷却し、0.93M臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液 10ml(9.3ミリモル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、室温で1時間攪拌した。再び溶液を−10℃に冷却し、0.93M 臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液13ml(12ミリモル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、室温で15時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、濃縮し、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチレートの粗生成物 1.9gを得た。
【0080】
実施例2
60%水素化ナトリウム 10.0g(250ミリモル)をジエチルエーテル120mlに懸濁させ、氷冷下、4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル46.6g(253ミリモル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、室温で4時間攪拌した後、ヘキサン 200mlを加え、結晶をろ取した。得られた結晶をヘキサンで洗い、減圧乾燥して、4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル ナトリウム塩 51.5gを得た。次に、4,4,4−トリフルオロアセト酢酸エチル ナトリウム塩 38.3g(186ミリモル)をテトラヒドロフラン 150mlに溶かし、氷冷下、0.93M 臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液 200ml(186ミリモル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、室温で24時間攪拌した後、氷冷下、10%塩酸 150mlをゆっくり滴下した。反応混合物をジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、濃縮した。残さを減圧蒸留(90〜100℃/4000Pa(約30mmHg))により精製し、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチレート 18.5g(収率50%)を得た。
【0081】
H−NMR (CDCl3, TMS); 1.30 (3H, t), 1.43 (3H, s), 2.55 (1H, d), 2.78 (1H, d), 4.19〜4.27 (2H, m), 4.75 (1H, s)
【0082】
実施例3
エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチレート38.0g(190ミリモル)と五酸化二リン 14.6g(103ミリモル)を混合し、120℃に加温後徐々に温度を上げ、180℃で3時間攪拌した。反応混合物をそのまま減圧蒸留(65〜800℃/4000Pa(約30mmHg))し、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−ブテノエート6.7g(収率19%)及び4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−ブテン酸 14.6g(収率50%)をそれぞれE/Z混合物で得た。
【0083】
エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−ブテノエート
H−NMR (CDCl3, TMS); 1.32 (3H, t), 2.24 & 2.25 (3H, s), 4.24 (2H, q), 6.31〜6.32 (1H, m)
4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−ブテン酸
H−NMR (CDCl3, TMS); 2.275 & 2.280 (3H, s), 6.35〜6.36 (1H, m), 10.61 (1H, br.s)
【0084】
実施例4
エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチレート1.0g(5.0ミリモル)をピリジン 2mlに溶かし、室温で塩化チオニル 4mlを滴下し、そのまま2時間攪拌した。反応混合物を氷にあけ、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を5%塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、濃縮し、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−ブテノエート 0.54g(収率60%)をE/Z混合物で得た。
【0085】
実施例5
65%水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムのトルエン溶液 3.11g(10ミリモル)をテトラヒドロフラン 10mlに溶かし、氷冷下、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−ブテノエート0.91g(5.0ミリモル)をテトラヒドロフラン 4mlに溶かした溶液をゆっくり滴下した。滴下終了後、室温で15時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル 30mlを加え、氷冷下、水、10%塩酸を滴下した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、濃縮し、4,4−ジフルオロ−3−メチル−3−ブテン−1−オール 0.46g(収率70%)を得た。
【0086】
H−NMR (CDCl3, TMS); 1.38 (1H, t), 1.61 (3H, t), 2.21〜2.27 (2H, m), 3.71 (2H, q)
【0087】
実施例6
65%水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムのトルエン溶液 6.22g(20ミリモル)をトルエン 15mlに溶かし、氷冷下、4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−ブテン酸 1.54g(10ミリモル)をトルエン 7mlに溶かした溶液をゆっくり滴下した。滴下終了後、室温で20時間攪拌した。氷冷下、反応液に水を滴下して白色固体を沈殿させ、有機層をデカントした。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶液にメタンスルホニルクロリド 1.15g(10ミリモル)を加え、氷冷下、トリエチルアミン 1.06g(10.5ミリモル)を滴下した。滴下終了後、室温で1時間攪拌した。析出した固体をろ別し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、濃縮し、4,4−ジフルオロ−3−メチル−3−ブテニル メタンスルホネート 0.97g(収率48%)を得た。
【0088】
H−NMR (CDCl3, TMS); 1.64 (3H, t), 2.40〜2.46 (2H, m), 3.02 (3H, s), 4.27 (2H, t)

Claims (3)

  1. 一般式[1]
    Figure 0004171965
    (式中、Rは置換されていてもよい炭化水素基を示す。)
    で表される化合物又はその塩を、グリニャール試薬、有機リチウム化合物、有機セリウム試薬、グリニャール試薬と無水塩化セリウムの混合試薬、及び有機チタン化合物から選ばれる有機金属化合物と反応させ、生成する一般式[2]
    Figure 0004171965
    (式中、 は置換されていてもよい炭化水素基を示し、R は有機金属化合物由来の炭化水素基を示す。)
    で表される化合物又はその塩を脱水剤又は酸と反応させて脱水する事により、或いは一般式[2]で表される化合物又はその塩を加水分解したのち脱水剤又は酸と反応させて脱水する事により、一般式[3]
    Figure 0004171965
    (式中、Rは前記と同じ意味を示し、Rは水素原子又は置換されていてもよい炭化水素基を示す。)
    で表される化合物又はその塩とし、次いで、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムと反応させることを特徴とする、一般式[4]
    Figure 0004171965
    (式中、Rは前記と同じ意味を示す。)
    で表される4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体又はその塩の製造方法。
  2. 一般式[1]
    Figure 0004171965
    (式中、R は置換されていてもよい炭化水素基を示す。)
    で表される化合物又はその塩を、グリニャール試薬、有機リチウム化合物、有機セリウム試薬、グリニャール試薬と無水塩化セリウムの混合試薬、及び有機チタン化合物から選ばれる有機金属化合物と反応させることを特徴とする、一般式[2]
    Figure 0004171965
    (式中、R は置換されていてもよい炭化水素基を示し、R は有機金属化合物由来の炭化水素基を示す。)
    で表される化合物又はその塩の製造方法。
  3. 有機金属化合物が、グリニャール試薬である、請求項1記載の4,4−ジフルオロ−3−ブテン−1−オール誘導体又はその塩の製造方法。
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