JP4171294B2 - ロータリ耕耘装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圃場の耕耘を行うロータリ耕耘装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特許第2673817号 公報
上記特許文献1には、ロータリ式の耕耘装置において、ロータリの後方を覆うエプロン(リヤカバー)の回動支点軸を平行リンク機構によって略平行に上下に移動させて、上記ロータリ耕耘装置を幅広い耕耘深さに対応させるものが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常上記特許文献1に記載されているようなロータリ耕耘装置には、ロータリの上方を覆うメインカバーと、ロータリ後方の上方側を覆うリヤカバーとが設けられており、耕耘作業時にリヤカバーが揺動しながら後方に排出される耕耘土の均平を行うように構成されている。
【0004】
このときロータリにより耕耘される耕耘土は、ロータリとメインカバーとの間で前方側に持ち回され、この耕耘土の持ち回り時に土塊が砕土されて砕土性が向上し、圃場の凹凸を持回り土で埋め均すことにより均平性が向上するように構成されている。
【0005】
ただし上記耕耘土の持ち回り性は、リヤカバーの揺動支点位置が圃場面により近い方が耕耘土の持ち回り性が高くなり、逆にリヤカバーの揺動支点位置が圃場面から離れる方が耕耘土のメインカバーからリヤカバー側への排出性が高くなる。従ってリヤカバーの揺動支点位置を低位置に設けることによって耕耘深さが比較的浅い耕耘作業に適するロータリ耕耘装置に、リヤカバーの揺動支点位置を高位置に設けることによって耕耘深さが比較的深い耕耘作業に適するロータリ耕耘装置になる。
【0006】
特に上記耕耘土の排出性が低いロータリ耕耘装置を用いて、耕耘深さが深い耕耘作業を行うと、メインカバー内に耕耘土が滞留し、ロータリの駆動力が増大するため、この駆動力の制限によって耕耘深さが制限されることになる。このため上記特許文献1に記載のロータリ耕耘装置は、リヤカバーの揺動支点位置を上下方向に可変として、対応可能な耕耘深さを大きく取る構成となっている。
【0007】
一方リヤカバーの揺動支点位置が、メインカバー側に近いと、耕耘時の耕耘土がリヤカバーの揺動支点部分に滞留し、これによりロータリの駆動力が増大するため、結局この駆動力の制限によって耕耘深さが制限されることになる。ただしこのリヤカバーの揺動支点部分への耕耘土の滞留の問題は、耕耘土を上方に跳ね上げるダウンカットによる耕耘作業を行うロータリに特に多く発生する。
【0008】
このため上記特許文献1に記載のロータリ耕耘装置は、元来耕耘深さが比較的深い畑作用のロータリ耕耘装置であり、ロータリのアップカットにより耕耘作業を行う構成であるため、上記リヤカバーの揺動支点部分への耕耘土の滞留の問題は少なく、畑作用の耕耘範囲における耕耘深さの対応には十分である。
【0009】
しかしロータリやリヤカバーの交換、あるいはロータリの回転方向の変更等を行うことなく、ロータリのダウンカットによる比較的耕耘深さが浅い水田での耕耘作業から、比較的耕耘深さが深い畑での耕耘作業までをカバーすることができるロータリ耕耘装置に、上記耕耘深さを対象としている上記特許文献1に記載のロータリ耕耘装置の構成を適用することはできない。
【0010】
このため本発明は水田や畑における耕耘作業を、ロータリやリヤカバーの交換、あるいはロータリの回転方向の変更等を行うことなく行うことができるロータリ耕耘装置を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のロータリ耕耘装置は、耕耘用のロータリ8の上方にメインカバー12を設け、前記メインカバー12の後方に前後回動自在にリヤカバー28を設けたロータリ耕耘装置において、前記リヤカバー28を回動自在に枢支する支点軸27を、メインカバー12の後部に接近する普通耕耘位置と、該普通耕耘位置の斜め後上方に離間する深耕位置に移動調節自在に設け、メインカバー12の後部上方に横軸19を設け、上記横軸19を中心に前後揺動自在に支持され、下端側に前記支点軸27を取付けるアーム22を前記横軸19より下方に延出させて設け、該アーム22の前後揺動によって支点軸27が、普通耕耘位置と深耕位置との間を移動する構成としたことを第1の特徴としている。
【0012】
アーム22を揺動させる伸縮機構40を設け、該伸縮機構40による横軸19の回動によって支点軸27を揺動移動させる構成であることを特徴としている。
【0013】
にメインカバー12とリヤカバー28との間に、過負荷回避装置付きサブソイラ47を設けたことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1,図2は本発明のロータリ耕耘装置1の側面図及び平面展開図であり、該ロータリ耕耘装置1は、従来同様図示しないトラクタの後方に連結され、トラクタの走行に伴い圃場の耕耘作業を行うものである。
【0015】
上記ロータリ耕耘装置1は、トラクタ側よりPTO動力が入力されるギヤケース2からパイプフレーム3が左右に突設され、該パイプフレーム3の一方(左)の外端部にチェーンケース4が、他方(右)の外端部にサイドフレーム6がそれぞれ下方に向かって一体的に取り付けられている。
【0016】
そして上記サイドフレーム6とチェーンケース4の下部間に、従来同様爪軸に、圃場の耕耘作業を行う耕耘爪が複数突設された耕耘用のロータリ8が回転自在に軸支されており、ギヤケース2に入力される駆動力が、パイプフレーム3及びチェーンケース4に内装された伝動装置を介して爪軸に入力されてロータリ8がダウンカット方向に回転駆動され、圃場の耕耘作業を行うように構成されている。
【0017】
一方ロータリ8の側方上方側には、パイプフレーム3とチェーンケース4又はサイドフレーム6側に固定されて、上記ロータリ8の側方上方側を覆うサイドカバー11が設けられており、両サイドカバー11の間にロータリ8の上方側を覆う側面視で円弧状をなすメインカバー12が固定されている。なお左右のサイドカバー11の後方には、第2サイドカバー13が一体的に固定されている。
【0018】
また図2,図3に示されるように、上記パイプフレーム3には、ギヤケース2を挟んだ左右にブラケット16が固定されており、各ブラケット16の後端部分には、後方に向かって連結板17が一体的に固定されている。そして左右の連結板17にはそれぞれ上方に突出する支持板18が固定されており、左右の支持板18間に、メインカバー12の後部上方に位置して横軸19が回動自在に軸支されている。
【0019】
さらに上記横軸19の左右両側には、下方に延出するアーム22が一体的に固定されており、該アーム22の下端にブラケット23を介して横フレーム24が左右方向に取り付けられている。これにより横フレーム24は、アーム22によって横軸19を中心に前後揺動自在に支持されている。なお左右の支持板18間には、横軸19の下方位置にサブソイラ等の作業機取付け用のフレーム21も固定されている。
【0020】
そして上記横フレーム24には、後方に向かって左右に複数のヒンジ26が設けられており、図2〜図4に示されるように、各ヒンジ26に挿通される支点軸27を介して、ロータリ8の後方側を覆うリヤカバー28の先端が回動自在に軸支されている。なおリヤカバー28は、図1に示されるように、フレーム21に吊りロッド29を介して吊支されている(吊りロッド29は図2においては中心線のみ記載)。
【0021】
上記構成によりリヤカバー28は、支点軸27を介して横フレーム24と一体的に横軸19を揺動軸心とした前後への揺動移動が可能であり、且つパイプフレーム3側(フレーム21)に、吊りロッド29で下降位置が規制された状態又は吊りロッド29に外嵌された加圧スプリング29aによって加圧付勢された状態で吊支されて、支点軸27を揺動軸心として横フレーム24に対して前後揺動自在に支持されている。
【0022】
一方上記横フレーム24の左右両端部は、図4に示されるように、外側からボルト31により締結できるようになっており、該ボルト31は、図1,図5に示されるように左右の第2サイドカバー13に穿設されたガイド孔13aに挿通されている。このとき前記左右のガイド孔13aは、横軸19の軸心を中心とした円弧状の長孔となっており、上記のような横軸19の揺動時に、ボルト31を介して横フレーム24の移動をガイドし、両端においてボルト31の移動、すなわち横フレーム24の揺動範囲を規制している。
【0023】
なお横フレーム24の端面と第2サイドカバー13の内側面との間には、横フレーム24側に固定されてナイロン製のスライドカラー33が介設されており、スライドカラー33が第2サイドカバー13に低μで摺接しながら横フレーム19が揺動移動する。またボルト31には、ボールベアリング34が取り付けられており、ボルト31は該ボールベアリングを介してガイド孔13aに接し、ボールベアリング34によってガイド孔13a内を円滑にスライドする。
【0024】
そして左右の第2サイドカバー13の外側面と左右のボルト31のヘッド31aとの間には、座金36が介設されており、左右のボルト31を締めこむことによって摩擦力によって横フレーム24をガイド孔13aの範囲内において第2サイドカバー13に固定することができる。
【0025】
一方上記横軸19には下方に突出する左右一対のアーム37が取り付けられており、両アーム37の先端間には、回動自在にネジロッド支点ピン38が設けられている。このとき該ピン38の両アーム37間には、軸心に直交してネジロッド39が挿通されている。
【0026】
そして上記ネジロッド39の一端(ピン38からの突出端部)には、ハンドル41aが設けられたパイプ41が一体的に設けられており、またネジロッド39の他端は、一端がパイプフレーム3に回動可能に連結されたロッド43の他端に螺合され、上記パイプ41,ハンドル41a,ネジロッド39,ロッド43等によって、ハンドル41aの回転によって、ネジロッド39のロッド43からの突出長さを調節することができる螺子式調節機構(伸縮機構)40が構成されている。
【0027】
そしてハンドル41aを回転させ、螺子式調節機構(伸縮機構)40を調整(ネジロッド39のロッド43からの突出長さの調整)することによって、図3に示されるように、アーム37を揺動させ、このアーム37の揺動によって横軸19を回動させ、アーム22を揺動させることができる。
【0028】
すなわち左右のボルト31を緩め、横フレーム24を第2サイドカバー13に対して揺動自在とした状態においては、ハンドル41aの回転によってリヤカバー28(支点軸27)を横軸19を揺動軸心として容易に前後に揺動移動させ、支点軸27の所定の位置でハンドル41aの回転を停止することによって、支点軸27の前後位置を位置決め固定することができる。
【0029】
そしてこの支点軸27の所定の位置でボルト31を締めこむことによってリヤカバー28(支点軸27)の前後位置を2次的に固定し、リヤカバー28の前後位置を確実に位置決め固定することができる。なお本実施形態においては、上記のように横軸19を回動させ、支点軸27を揺動移動させる伸縮機構として、上記構成の螺子式調節機構40を使用しているが、伸縮機構を電動シリンダや油圧シリンダ等から構成し、該電動シリンダや油圧シリンダ等を螺子式調節機構40と同様にパイプフレーム3側とアーム37との間に設け、上記電動シリンダや油圧シリンダ等を伸縮させることによって、支点軸27を揺動移動させるように構成することもできる。
【0030】
一方前記ガイド孔13aは、後端位置が前端位置より高位置に位置するように後方に行くに従って高さが高くなるように形成されており、すなわち支点軸27は後方への移動に従い徐々に高さが高くなる。
【0031】
そして図1及び図3の実線に示されるように、上記支点軸27がメインカバー12の後端側に近接する、支点軸27の揺動範囲の前端位置を普通耕耘位置とし、標準的な約150mmの耕耘深さでの耕耘作業(普通耕耘作業)において、メインカバー12に接近するリヤカバー28とメインカバー12によって、耕耘された耕耘土の前方側への持ち回り量が確保され、砕土性が向上するサイズの空間がロータリ8の後方に形成されるように設定されている。これにより支点軸27を普通耕耘位置に位置決めすることによって、水田等において普通耕耘作業を円滑に行うことができる。
【0032】
また図5及び図3の仮想線に示されるように、支点軸27が上記普通耕耘位置から斜め後上方に離間し、上記空間のサイズが後方及び上方側に広がる支点軸27の揺動範囲の後端位置を深耕位置とし、標準的な耕耘深さより深く、耕耘作業時の耕耘土の発生が比較的多い約300mmの耕耘深さでの耕耘作業(深耕作業)において、リヤカバー28が後方上方に退避することにより、メインカバー12による該耕耘土の前方側への持ち回りが少なくなり、ロータリ8とリヤカバー28との間の大きな空間によって、上記耕耘土が後方に円滑に排出されるように設定されている。
【0033】
このとき耕耘土の前方側への持ち回りが少なくなるだけでなく、支点軸27が、上方及び後方に移動するため、ダウンカットにより跳ね飛ばされる耕耘土のリヤカバー28の連結部分(支点軸27部分)への滞留が防止され、ロータリ8の駆動力の増大が防止されるため、ロータリ8の駆動力の制限による耕耘深さの制限が解消され、支点軸27を深耕位置に位置決めすることによって、畑等においてより耕耘深さが深い深耕作業を円滑に行うことができる。
【0034】
なお標準的な耕耘深さに比較して浅い約50mmの耕耘深さでの耕耘作業(浅耕作業)は、図3に示されるように、支点軸27を普通耕耘位置に位置決めすることにより、リヤカバー28の支点軸27を揺動軸心とした前後揺動によって、普通耕耘作業の場合と同様に、耕耘土の持ち回り量を確保して円滑に行うことができる。これにより支点軸27を普通耕耘位置に位置決めすることによって、水田における代掻き作業等のような耕耘深さが浅い浅耕耘作業を行うことができる。
【0035】
また本実施形態においては、パイプフレーム3の前方側に支持ロッド50を介して上下昇降自在にゲージ輪45が設けられており、該ゲージ輪45を昇降させることによって耕耘深さを設定し、このゲージ輪45によって設定された耕耘深さに基づきロータリ耕耘装置1が耕耘作業を行うように設定されている。
【0036】
以上により結局本ロータリ耕耘装置1は、支点軸27の移動によるリヤカバー28の前後揺動移動によって、浅耕作業から深耕作業までの耕耘作業に対応可能であり、各深さでの耕耘作業を円滑に行うことができ、水田に比較してより深い耕耘深さでの耕耘作業が求められる畑においてもロータリ8やリヤカバー28の交換等を行うことなく、且つロータリ8の回転方向を変更することなく耕耘作業を円滑に行うことができる。
【0037】
なお図1と図5との比較により明らかなように、上記支点軸27は、深耕位置において、普通耕耘位置に比較して高位置に配置されるため、支点軸27の移動に伴うリヤカバー28の接地角度の変化が少なく、耕耘深さによって整地性が悪化することは無い。
【0038】
一方図2,図3に示されるように、支点軸27を深耕位置にして、前述のフレーム21に、左右スライド自在にサブソイラブラケット46を取り付け、該サブソイラブラケット46にサブソイラ47を取り付けることによって、特に深耕作業において、耕盤破壊作業を容易に行なうことができる。
【0039】
このとき上記サブソイラ47は、サブソイラブラケット46に支持される本体48と、該本体48の先端に取り付けられる刃部49とからなり、本体48と刃部49とは、上方の固定ボルト55とシャーボルト51によって連結されている。そしてこのサブソイラ47は、サブソイラ47側(刃部49)に過負荷がかかると、シャーボルト51が折損することによって、過負荷を回避する過負荷回避装置が備えられている。
【0040】
このため耕盤破壊作業時に過負荷等によってシャーボルト51が折損した場合に、刃部49は図5の仮想線に示されるように、後方に屈曲するが、リヤカバー28の支点軸27が後方上方に移動しているため、刃部49とリヤカバー28とが当接することが防止され、リヤカバー28の破損等が防止される。
【0041】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の構成によると、普通耕耘位置にあるリヤカバーの支点軸を、深耕位置に移動させることにより、該支点軸が上方及び後方に移動し、ロータリとリヤカバーとの間に形成される空間が、上方及び後方側に拡大する。
【0042】
これにより上記支点軸を普通耕耘位置にセットした場合に、標準的な耕耘深さでの耕耘作業(普通耕耘作業)において、耕耘された耕耘土の前方側への持ち回り量が確保され、砕土性が向上し、普通耕耘作業を円滑に行うことができるように設定した場合でも、上記支点軸を深耕位置に移動させると、上記空間の拡大により、深耕作業により増大する耕耘土のメインカバーによる前方側への持ち回りが少なくなり、且つ上記耕耘土が後方に円滑に排出されるため、深耕作業を円滑に行うことができる。
【0043】
また支点軸を深耕位置に移動させることによって、支点軸が上方及び後方に移動し、ロータリをダウンカット方向に回転させて耕耘を行う場合でも、ダウンカットにより跳ね飛ばされる耕耘土の支点軸部分への滞留が防止され、ロータリの駆動力の増大が防止されるため、ロータリの駆動力の制限による耕耘深さの制限が解消され、畑等においてより耕耘深さが深い深耕作業を円滑に行うことができる。
【0044】
従って水田に比較してより深い耕耘深さでの耕耘作業が求められる畑においてもロータリやリヤカバーの交換等を行うことなく、耕耘作業を円滑に行うことができ、水田及び畑作共用のロータリ耕耘装置を構成することができるという効果がある。このとき上記支点軸は、深耕位置において、普通耕耘位置に比較して高位置に配置されるため、支点軸の移動に伴うリヤカバーの接地角度の変化が少なく、耕耘深さによって整地性が悪化するということは無い。
【0045】
なお支点軸を横軸を中心に揺動させて移動させる構成とすることによって、支点軸の移動機構を簡単に構成することができるという効果があり、また伸縮機構によって横軸を回動させ、支点軸を移動させる構造とすることによって、支点軸の移動、すなわちリヤカバーの移動操作を容易に行うことができるという利点がある。
【0046】
そしてメインカバーとリヤカバーとの間に、過負荷回避装置付きサブソイラを設けた場合、通常サブソイラは深耕作業時に使用するため、耕盤破壊作業時に過負荷等によってサブソイラの刃部が後方に屈曲しても、リヤカバーの支点軸が上方及び後方に移動しており、サブソイラ側とリヤカバー側との当接が防止され、リヤカバーの破損等が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 普通耕耘作業時のロータリ作業機の側面図である。
【図2】 ロータリ作業機の平面展開図である。
【図3】 ロータリ作業機の要部側面図である。
【図4】 横フレームの端部分の平面断面図である。
【図5】 深耕作業時のロータリ作業機の側面図である。
【符号の説明】
8 ロータリ
12 メインカバー
19 横軸
22 アーム
27 支点軸
28 リヤカバー
40 螺子式調節機構(伸縮機構)

Claims (3)

  1. 耕耘用のロータリ(8)の上方にメインカバー(12)を設け、前記メインカバー(12)の後方に前後回動自在にリヤカバー(28)を設けたロータリ耕耘装置において、前記リヤカバー(28)を回動自在に枢支する支点軸(27)を、メインカバー(12)の後部に接近する普通耕耘位置と、該普通耕耘位置の斜め後上方に離間する深耕位置に移動調節自在に設け、メインカバー(12)の後部上方に横軸(19)を設け、上記横軸(19)を中心に前後揺動自在に支持され、下端側に前記支点軸(27)を取付けるアーム(22)を前記横軸(19)より下方に延出させて設け、該アーム(22)の前後揺動によって支点軸(27)が、普通耕耘位置と深耕位置との間を移動する構成としたロータリ耕耘装置。
  2. アーム(22)を揺動させる伸縮機構(40)を設け、該伸縮機構(40)による横軸(19)の回動によって支点軸(27)を揺動移動させる構成である請求項のロータリ耕耘装置。
  3. メインカバー(12)とリヤカバー(28)との間に、過負荷回避装置付きサブソイラ(47)を設けた請求項1又は2のロータリ耕耘装置。
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