JP4170540B2 - 土壌改良用エアレーション機械のサイドオープンタインとホールドピンの連結構造 - Google Patents
土壌改良用エアレーション機械のサイドオープンタインとホールドピンの連結構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフ場や公園等において、芝面の土壌改良をし、芝の育成を図るために使用する土壌改良用エアレーション機械のサイドオープンタインに係り、詳しくはサイドオープンタインをホールドピンに着脱可能に連結するための連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の土壌改良用エアレーション機械のサイドオープンタインの構造は、図9に示すように、パイプ状のサイドオープンタイン本体11と、サイドオープンタイン本体11を機械本体のタインホルダーに着脱可能に取り付けるホールドピン12と、サイドオープンタイン本体11をホールドピン12に着脱自在に連結する連結ピン13と、連結ピン13の脱却を防止するスプリングピン10より成り、サイドオープンタイン本体11は土抜き用の長孔11Bの上方位置に連結ピン13が貫通するピン挿通孔11Dが穿設され、ホールドピン12はサイドオープンタイン本体11に挿入する挿入軸部12Cを有し、挿入軸部12Cの側部に連結ピン13の貫通孔12Eが穿設されると共に、挿入軸部12Cの先端が傾斜面12Dに形成され、傾斜面12Dはサイドオープンタイン本体11の長孔11Bの上端部11Cと同一平面に形成され、前記連結ピン13にスプリングピン10のピン孔13Cが設けられていた。
【0003】
そして、サイドオープンタイン本体11のホールドピン12への連結は、ホールドピン12の挿入軸部12Cをサイドオープンタイン本体11の上部より挿入し、サイドオープンタイン本体11のピン挿通孔11Dよりホールドピン12の貫通孔12Eに連結ピン13を挿通した後、連結ピン13のピン孔13Cにスプリングピン10を挿通して連結ピン13を固定し、ホールドピン12とサイドオープンタイン本体11を着脱自在に連結していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
サイドオープンタインは消耗が激しく、小型機であっても、10数本以上のサイドオープンタインを装着し、約半日乃至1日毎に新品と交換しなければならない。しかし、サイドオープンタインの交換に上記のように連結ピンを挿通した後、連結ピンの固定にスプリングピンを止着していると、その着脱にかなりの時間を要するのである。
又、スプリングピンが作業時、砂の跳ね上げによる摩擦により切断し、連結ピンが抜け落ちることもある。
【0005】
上記点より本発明は、消耗品であるサイドオープンタインの交換が容易で、かつ短時間で安全に交換作業が可能となる土壌改良用エアレーション機械のサイドオープンタインとホールドピンの連結構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明構造は、エアレーション機械のタインホルダーに取り付けられるホールドピンの挿入軸部がサイドオープンタイン本体の上部に挿入され、この挿入部にサイドオープンタイン本体の側部より連結ピンが貫通され、サイドオープンタイン本体をホールドピンに着脱可能に連結するエアレーション機械のサイドオープンタインに於いて、前記ホールドピンにホールドピンに設けた貫通孔内に突出する下方に付勢された突起が設けられ、前記連結ピンの軸部に前記突起が嵌入する凹部が設けられ、この凹部の底部から軸部の円周方向に向け軸部の外周面に通じるガイド溝が設けられると共に、軸部の先端に前記突起と係合するガイド面が形成されていることを特徴とすものである。
【0007】
又、前記凹部の底部から軸部の先方に向け軸部の外周面に通じるガイド溝を設けることもできる。
【0008】
上記構成を有する本発明は、サイドオープンタイン本体のホールドピンの連結は、ホールドピンの挿入軸部をサイドオープンタイン本体の上部より挿入し、この挿入部にサイドオープンタイン本体の側方よりホールドピンの貫通孔に連結ピンを挿通し、サイドオープンタイン本体をホールドピンに着脱可能に連結するのであるが、貫通孔内に連結ピンを凹部が上側になるように挿入すれば、連結ピンの先端に設けたガイド面が突起に係合し、連結ピンを更に押し込み、軸部の外周面に突起が触れると突起は付勢力に抗して貫通孔より引っ込むから、連結ピンをそのまま更に押し込み、連結ピンの凹部の位置が突起の位置と合致すると、突起は下方に付勢されているため突出して凹部内に嵌入し、連結ピンは固定される。
【0009】
そして、連結ピンを脱却する時は、連結ピンの凹部の底部から軸部の円周方向に向け軸部の外周面に通じるガイド溝が設けてあるため、突起がガイド溝に沿うように連結ピンを回動すれば、凹部からガイド溝に係合し、軸部の外周面に至ると突起は付勢力に抗して引っ込むから、この位置で連結ピンを引き抜くことができる。
【0010】
次に、ガイド溝を凹部の底部から軸部の先方に向け軸部の外周面に通じるように設けた場合は、貫通孔内に連結ピンを凹部が上側になるように挿入すれば、前同様連結ピンの斜面から軸部の外周面に至ると突起は付勢力に抗して貫通孔より引っ込む。
そして、連結ピンを更に押し込めば、今度は突起は軸部の外周面のガイド溝に係合し、徐々に付勢力で突出し、凹部内に嵌入し連結ピンは固定される。
【0011】
そして、連結ピンを脱却する時は、連結ピンを引けば凹部からガイド溝へと突起は係合して徐々に引っ込み、連結ピンの軸部の外周面に至ると突起は付勢力に抗して引っ込むから、連結ピンを引き抜くことができる。
【0012】
このように、連結ピンの装着は連結ピンを押し込むだけで固定され、又連結ピンの脱却は連結ピンを回動或いは引くだけでよいから、連結ピンはその着脱がワンタッチで行えるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明構造のサイドオープンタイン本体とホールドピンの連結した状態を示す部分断面図、図2は同上の連結途中を示す部分断面図、図3はサイドオープンタインをタインホルダーに取り付けた状態を示す正面図、図4はサイドオープンタインとタインホルダーを分離した正面図、図5は請求項1の連結ピンの斜視図、図6は同上の拡大断面図、図7は請求項2の連結ピンの断面図である。
【0014】
而して、サイドオープンタイン本体1はパイプ材の先端を肉薄することにより円形の刃先1Aを先端に形成すると共に、側部に土抜き用長孔1Bが形成されている。
又、土抜き用長孔1Bの上下両端部1Cは斜面となっている。そして土抜き用長孔1Bより上方位置でサイドオープンタイン本体1の周側面に、ホールドピン2とサイドオープンタイン本体1を着脱可能に連結する連結ピン3のピン挿通孔1Dが穿設されている。
ピン挿通孔1Dは土抜き用長孔1Bより上方位置であれば、図面のように土抜き用長孔1Bと同一面側でなくて側面側でもよい。
【0015】
ホールドピン2は頭部である取り付け軸部2A、中間の鍔部2B、下部の挿入軸部2Cからなる丸棒状部材であり、取り付け軸部2Aは機械本体のタインホルダー4に螺子止め等により取り付けられる。
挿入軸部2Cの外径はサイドオープンタイン本体1の内径に適合する幅となっている。
【0016】
挿入軸部2Cの下端は傾斜面2Dに形成されており、傾斜面2Dはサイドオープンタイン本体1の土抜き用長孔1Bの上端部1Cより少なくとも下方に位置するように挿入される。又挿入軸部2Cの側部に連結ピン3の貫通孔2Eが穿設されている。
貫通孔2Eは挿入軸部2Cをサイドオープンタイン本体1に挿入した場合に、サイドオープンタイン本体1のピン挿通孔1Dの位置と合致する。
【0017】
又、ホールドピン2の取り付け軸部2Aの上面から貫通孔2E近くに向け縦孔2Fが穿設され、この縦孔2Fは内径に螺溝2Gが刻設されると共に、縦孔2Fに連続して縦孔2Fの底部から貫通孔2Eに連通する縦孔2Fより小径の連通孔2Hが設けられている。
【0018】
縦孔2F内の下部に下向きにピン5が設けられると共に、縦孔2Fの上部に螺溝2Gに螺合するスプリング押え兼用調整ナット6が設けられ、この調整ナット6とピン5の頭部5A間にピン5を常時下方へ付勢するコイルバネ7が介在されている。
ピン5の軸部5Bは連通孔2Hに挿通され、その先端はコイルバネ7の付勢力で連通孔2Hより貫通孔2E内に突起5Cとして突出している。
突起5Cの先端は丸く形成されている。付勢力の調整はナット6を回動することにより行う。
付勢手段は他の弾力性あるものを介在させてもよく、例えばクレタンゴム等でもよい。
【0019】
連結ピン3は頭部3A及び軸部3Bに形成され、サイドオープンタイン本体1に挿入されたホールドピン2とサイドオープンタイン本体1を連結するもので、サイドオープンタイン本体1の一方のピン挿通孔1Dよりホールドピン2の貫通孔2Eに挿入され、他方のピン挿通孔1Dより軸部3Bの先方部が突出する。
【0020】
連結ピン3の軸部3Bに、連結ピン3を貫通孔2Eに挿入した時に貫通孔2E内に突出する突起5Cの該当位置に突起5Cが嵌入する凹部3Cが設けられている。
この凹部3Cの底部から軸部3Bの円周方向に向けて延びた軸部3Bの外周面に通じるガイド溝3Dが形成されている(図5及び図6)。
図面では、ガイド溝3Dは片側方向へのみ形成されているが、勿論両方向へ形成することができる。
【0021】
又、ガイド溝3Dを凹部3Cの底部から軸部3Bの先方に向けて延び、軸部3Bの外周面に通じるように形成することもできる(図7)。
又、軸部3Bの先端に連結ピン3の貫通孔2Eへの挿入途中に貫通孔2E内に突出する突起5Cに係合する前方傾斜したガイド面3Eが形成されている。
尚、連結ピン3の頭部側面に設けた貫通孔3Fは操作具を差し込み連結ピン3を回動するためであり、必要によって設けることができる。
又、図8のように連結ピン3は軸部3Bの先端を先細のガイド面3Eに形成し、頭部は指で回動できるよう大型に形成した操作摘3Gとすることもできる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、サイドオープンタイン本体とホールドピンの連結は、サイドオープンタイン本体の挿通孔よりホールドピンの貫通孔へ連結ピンを押し込むだけで固定され、連結ピンの脱却は連結ピンを回動或いは引くだけでよいから、サイドオープンタイン本体の交換はワンタッチで容易かつ短時間で行えるものであって、交換作業の能率化が図れる有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明構造のサイドオープンタイン本体とホールドピンの連結した状態を示す部分断面図である。
【図2】本発明構造のサイドオープンタイン本体とホールドピンの連結途中を示す部分断面図である。
【図3】本発明構造のサイドオープンタインをタインホルダーに取り付けた状態を示す正面図である。
【図4】本発明構造のサイドオープンタインとタインホルダーを分離した状態を示す正面図である。
【図5】請求項1の本発明構造の連結ピンの斜視図である。
【図6】請求項1の本発明構造の連結ピンの拡大断面図である。
【図7】請求項2の本発明構造の連結ピンの断面図である。
【図8】本発明構造の連結ピンの他の実施の形態を示す断面図である。
【図9】従来のサイドオープンタインの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 サイドオープンタイン本体
1A サイドオープンタインの刃先
1B サイドオープンタインの土抜き用長孔
1C サイドオープンタインの土抜き用長孔の端部
1D サイドオープンタインのピン挿通孔
2 ホールドピン
2A ホールドピンの取り付け軸部
2B ホールドピンの鍔部
2C ホールドピンの挿入軸部
2D ホールドピンの傾斜面
2E ホールドピンの貫通孔
2F ホールドピンの縦孔
2G ホールドピンの縦孔の螺孔
2H ホールドピンの連通孔
3 連結ピン
3A 連結ピンの頭部
3B 連結ピンの軸部
3C 連結ピンの凹部
3D 連結ピンのガイド溝
3E 連結ピンのガイド面
3F 連結ピンの貫通孔
3G 連結ピンの操作摘
4 タインホルダー
5 ピン
5A ピンの頭部
5B ピンの軸部
5C ピンの突起
6 調整ナット
7 コイルバネ
Claims (2)
- エアレーション機械のタインホルダーに取り付けられるホールドピンの挿入軸部がサイドオープンタイン本体の上部に挿入され、この挿入部にサイドオープンタイン本体の側部より連結ピンが貫通され、サイドオープンタイン本体をホールドピンに着脱可能に連結するエアレーション機械のサイドオープンタインに於いて、前記ホールドピンにホールドピンに設けた貫通孔内に突出する下方に付勢された突起が設けられ、前記連結ピンの軸部に前記突起が嵌入する凹部が設けられ、この凹部の底部から軸部の円周方向に向け軸部の外周面に通じるガイド溝が設けられると共に、軸部の先端に前記突起と係合するガイド面が形成されていることを特徴とする土壌改良用エアレーション機械のサイドオープンタインとホールドピンの連結構造。
- 凹部の底部から軸部の先方に向け軸部の外周面に通じるガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項1記載の土壌改良用エアレーション機械のサイドオープンタインとホールドピンの連結構造。
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