JP4170093B2 - 遠方及び中間物体距離用のフ゜ログレッシブ眼鏡レンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠方及び中間物体距離用のプログレッシブ眼鏡レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プログレッシブ眼鏡レンズ(これは可変焦点レンズや多焦点レンズ等とも呼ばれる)は、眼鏡レンズを装着した人が非常に遠くにあるものを見るための領域(以下、遠位部と称する)が、近くのものを見るための領域(以下、近位部と称する)と異なる(小さい)屈折力を有するように構成された眼鏡レンズといえる。レンズの遠位部と近位部との間には、いわゆるプログレッシブ領域があるが、その領域では眼鏡レンズの屈折力が遠位部から近位部に向かって連続的に増加するように構成されている。なお、この屈折力増加分の大きさは、加入屈折力とも呼ばれる。
【0003】
通常、遠位部は、眼鏡レンズの上方部に位置し、“無限遠”を見るように設計されている。一方、近位部は、眼鏡レンズの下方部に位置し、特に読書用に設計されている。但し、例えば、パイロットやモニター関連職などの特別な応用品として利用される眼鏡レンズでは、場合によって、これら遠位部及び近位部が異なった位置に配置されていたり、且つ/又は他の距離用に設計されていても良い。そして、この場合、複数の近位部及び/又は遠位部並びに最適なプログレッシブ領域をレンズ内に構成することができる。
【0004】
一定の屈折率を有するプログレッシブ眼鏡レンズでは、遠位部と近位部との間で屈折力を増加させるために、レンズの片面又は両面の曲率を遠位部から近位部へと連続的に変える必要がある。
【0005】
ところで、眼鏡レンズの表面は、通常表面上の各点における、いわゆる主曲率半径R1及びR2によって特徴づけられる。(なお、この主曲率半径の代わりに、いわゆる主曲率K1=1/R1、K2=1/R2による場合もある。)また、主曲率半径は、ガラス材料の屈折率とともに、レンズ表面の眼科学上の特徴づけに時折利用されるパラメータを決定するものである。
表面屈折力D =0.5×(n−1)×(1/R1+1/R2)
表面非点収差A= (n−1)×(1/R1−1/R2)
【0006】
表面屈折力Dは、遠位部から近位部に向かって屈折力が増加するのを実現するパラメータである。表面非点収差A(より明確には、シリンダー屈折力である)は、“問題な性質”である。というのも、補正を目的としない限り、目/眼鏡レンズのシステムの残留非点収差が約0.5dpt値を超えると、網膜に不明瞭な像を知覚させることになるからである。
【0007】
表面非収差により視界が“乱される”ことなく、表面屈折力の増加を実現するためには、レンズ表面のわずかな曲率変化も比較的簡単に線(平面線もしくは巻き線)に沿って得られることが必要であるが、複数の表面の相当数の“交点”がこの線上に沿って存在すると、大きな表面非点収差となって、当該線に沿ったレンズ領域の性能が多かれ少なかれ害されることになる。ミンクウイッツ(Minkwitz)定理によれば、平面内に在る臍状子午線として設計した線の場合、この臍状子午線に垂直な方向の表面非点収差は、当該臍状子午線に沿った表面屈折力の表面非点収差に対して2倍の傾斜で増加し、そのため、表面非点収差値の乱れが、臍状子午線の近辺に、特にプログレッシブ領域で生じるようになる。(なお、各点において同一な主曲率を有する、すなわち表面非点収差のない線は、臍の子午線又は臍状の子午線と呼ばれる。)
【0008】
従来のプログレッシブ眼鏡レンズは、ある領域が遠方視(遠位部)として設計され、他の領域が近方視、例えば約33〜45cmの距離用(近位部)として設計されており、このようなプログレッシブ眼鏡レンズでは、遠位部から始まる明視域が、いわゆるプログレッシブ領域で数ミリ幅、従来一般には2〜3mmの幅に狭められ、それから近位部上部で通常7mm以上の幅に広がるように設計される。このため、従来のプログレッシブ眼鏡レンズでは、明視域が砂時計に似た形状となる(底が細めだが)。また、これは、国際公開公報WO97/40415号で開示されたプログレッシブ眼鏡レンズにも応用されており、明視域の下方が中間距離視野用に設計されている。
【0009】
【特許文献1】
国際公開公報WO97/40415号
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、プログレッシブ領域すなわち遠位部と明視域の下方領域(近位部)との間の領域において明視域が制約されているため、特に眼鏡装着者が自らの行動のために眼鏡を近位部用(約30cm〜約40cmの距離を見るために設計された部位)として使用するのではなく、一般的に長距離又は1mかそれより若干短い位の中距離のみを見るのに単に用いる場合、この明視域の制約が特別な障害となる。例えば、このような行動としては、テニス、フットボール、ゴルフなどをする行動や、モニターをチェックする行動などが挙げられる。
【0011】
そこで、本発明は、明視域が遠位部だけでなく約1mまでの中距離を見るように設計された部位に亘って広く分布し、これにより眼鏡装着者の頭を全く動かさずに幅広い視界を明確に認知可能なものとするプログレッシブ眼鏡レンズを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明は、請求項1にて記載した特徴を有する。また、本発明の改良は、請求項2及びその他の従属する請求項にて対象として記載した特徴を有する。
【0013】
本発明は、次のような点を考慮してなされたものである。
僅かな近方視の条件も完全に除外し、又は非常に近距離(1m未満で約33cm位までの距離)を見るための条件を従属とした、一連の応用ケース又は行動があることを前提とする。そして、このような応用ケースや行動用の眼鏡を所持したいと希望する眼鏡着用者に対して、本発明に係る眼鏡レンズを提供することができる。本眼鏡レンズは、遠位部及び中間部における視界の鋭敏な補正のみを(実質上)可能としながら、特に中間領域では従来のプログレッシブ眼鏡レンズと比較して遥かに優れた特性を有するものである。
【0014】
したがって、本発明によれば、遠距離を見るのに適した屈折力を装着位置にて第1の透視領域に有し、中間距離、すなわち約1m以上の距離を見るのに適した屈折力を装着位置にて第2の透視領域に有する眼鏡レンズを提供することを特徴とする。これにより、屈折力は、第1の透視領域から平面主線又は巻き主線(主子午線)に沿って第2の透視領域に亘って連続的に増加する。
【0015】
ここで、本明細書で用いた“装着位置での屈折力”との用語は、いわゆる装着位置での眼鏡レンズの光学屈折力を示している。よって、装着位置でのこの屈折力は、眼鏡レンズ/目のシステムにおける残留非点収差と同様に計算することができる。例えば、装着者の目前で特定距離を隔てて特定の広角度で配した眼鏡レンズにおいてその光線を計算することによる。ここで、装着者の目は、例えば必要な球面補正、生じうる非点収差、目の非点収差の円柱軸などの各処方データを有する、通常の眼球であるとの前提に基づいている。また、目の移動は、例えば、いわゆるリスティング(LISTING)の法則と呼ばれる既存の方法で把握することができる。同様に、現存する残留調節能力は、特定の屈折力増加に対する特定の物体距離の割当を指定することで把握される。そして、この割当により、巻き主線の変位、または平面主線が垂線に対して延びる角度をも決定し、これにより主線(主子午線)は、特定の距離を眺めた際の視界における光線の収束に続くようになる。
【0016】
ここで、眼鏡レンズの前面及び目側の面の各表面データに加えて、眼鏡レンズの厚み、屈折率、あらゆるプリズム屈折力、更に前述した目に対する眼鏡レンズの配置が、装着位置における屈折力、及び眼鏡レンズ/目のシステムにおける残留非点収差に影響を及ぼす。もちろん、装着位置における眼鏡レンズのプログレッシブ特性は、設計、つまりプログレッシブ表面の表面特性によって実質的に決定される。同様に、プログレッシブ表面の表面非点収差値は、眼鏡レンズ/目のシステムにおける残留非点収差を実質的に決定する。
【0017】
装着位置での屈折力の計算方法や、乱視又は非乱視の目における眼鏡レンズ/目のシステムの残留非点収差の計算方法は、既存の文献により公知となっている。また、このような計算を可能とするコンピュータプログラムが市販されている。
【0018】
また、本発明によれば、屈折力は、第1の透視領域から第2の透視領域に亘ってのみでなく、第2の透視領域を超えて眼鏡レンズの下方端部にまで亘って増加変化するように選択される。本発明に係る眼鏡レンズは、明視域が砂時計状の従来のプログレッシブ眼鏡レンズとは異なり、次のような明視域、すなわち眼鏡レンズ/目のシステムの残留非点収差が0.5dptを超えず、わずかな視野の狭窄感も与えずに明視域の第1領域下で眼鏡レンズの下方端部に至る漏斗状の狭い形状を有するようになされた明視域が設けられている。これにより、2m以下、例えば特に1m位までの距離を眺めるための明視域が、非常に広くなる。よって、この明視域は、少なくとも2つの上記要因により、同一の視野距離を眺めるに際して、従来の非常に好ましい眼鏡レンズにおけるよりも通常幅広いものとなる。とりわけ、漏斗状の明視域は、従来形状よりも生理学的に好ましく、眼鏡装着者が中距離用の明視域の狭窄感や短距離用の明視域の幅広さを受入れる必要がないため、装着者の慣れを必要としない。また、漏斗形状は、一般的な装着状態にもより適している。というのも、眼鏡装着者が頭を動かさずに目だけを動かして明確に認識したいと希望する領域は、通常、距離が離れるに従って広範囲となるものだからである。
【0019】
無論、眼鏡レンズの両面によって、装着位置での屈折力を増加することができるが、通常、両面のうちの片方、例えば目側の面だけでも、表面屈折力を最適に変化させることで屈折力を増加することが十分可能である。
【0020】
この場合、他方の面は、球面又は非球面の何れであっても回転対称であると良く、或いはトロイダル面であると良い。ここで、トロイダル面の一方又は両方の主子午線は、球面形とは異なった形状であると良い。
【0021】
しかしながら、特に、装着位置での屈折力の増加に役立つ表面を特定の装着状態用に個別に計算設計してある方が好ましい。このためには、個別表面の典型的なパラメータ、例えば、眼幅、頂点距離、広角度などだけでなく、眼鏡装着者がその眼鏡を使用しようと考える特定の状況をも、装着位置のプログレッシブ面の計算に入れると良い。ここで、特に、眼鏡装着者が調節なく明確に認知できなければならない最小距離を考慮すべきである。この距離は、請求項1に記載のように、約1mを最適な下限から高い方に異なるものであっても良い。また、使用状況によって、第1の透視領域は、“無限遠”の距離用に設計されていなくても良く、これよりも短距離、例えば数mの距離用に設計されていても良い。
【0022】
また、個別に計算されたプログレッシブ面の場合、目の乱視の補正に必要な非点収差を若干でも提供するものであるとより好ましい。そして、他方の表面、特に好ましくはレンズの前面は、回転対称な表面であると良い。一方、眼鏡レンズの厚さを薄くするため、或いは特定の形状フレームに合わせるためには、他方の表面、特に好ましくはレンズの前面は、トロイダル面であると良い。但し、その表面の非点収差は、目の乱視を補正するのに主に役立つものではない。また、審美的な点から選択された形状を有する第2の表面によって生じる非点収差は、個別に計算されたプログレッシブ面により補完することができる。
【0023】
非乱視眼で、屈折力が大きすぎない場合、明視域は、プログレッシブ面における表面非点収差の0.5dpt等高線により(実質的に)境界がつけられ、またこれは、目/眼鏡レンズのシステムにおける残留非点収差の0.5dpt等高線と実際に合致する。
【0024】
特に、本発明に係る眼鏡レンズの実施形態における好ましい実施例では、第1及び第2の透視領域間で主線に沿う屈折力の第1微分の経路は、単調であり、更に応用したものでは、第2の透視領域と眼鏡レンズの下方端部との間で主線に沿って単調なものである。このような屈折力の第1微分の経路により、特に、明視域を視野の狭窄感なく漏斗状とすることが容易くなる。
【0025】
したがって、本発明に係る眼鏡レンズの設計は、特にドイツ連邦共和国特許第20 44 639A1号の図3により公知な眼鏡レンズの設計とは全く匹敵しないものである。この公知文献の眼鏡レンズは、非常に大きな屈折力をA3点で有しており、そこでは中距離を明確に見るのは不可能だが、0.5m(調節なし)又はそれ以下(調節付)程度の距離だけ離れた所を見るのは可能である。さらに、この公知な眼鏡レンズでは、図17で示されるように、加入屈折力がA3点以下で再び小さくなっている。同じことを、以下の文献の対応する図4で示された眼鏡レンズに適用することができる。“プログレッシブ加入レンズ用の設計原理(Design Philosophy for Progressive Addition Lenses)”Guenther H.Guilino著,応用光学Vol.32,No.1,Page111ff。なお、上述の参考文献は、表面特性について記載しており、使用位置における特性については全く記載していないことは留意すべきである。
【0026】
【特許文献2】
ドイツ連邦共和国特許第20 44 639A1号
【非特許文献1】
Design Philosophy for Progressive Addition Lenses)”Guenther H.Guilino著
【0027】
さらに、本発明に係る眼鏡レンズは、プログレッシブ屈折力を有する従来の眼鏡レンズと同一な直径を有することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、実施形態を一例として用いて添付図面を参照しながら説明する。
【0029】
図1乃至図4中の部分図(a)は、以下詳細に説明する本発明に係る眼鏡レンズのパラメータを常に示し、一方、部分図(b)は、従来技術のプログレッシブ眼鏡レンズ、すなわち遠位部と近位部とその間に配されたプログレッシブ領域とを有する眼鏡レンズにおける対応するパラメータを比較して示している。各図の部分図(a)及び(b)は、互いに対応しているため、各部分図(b)の説明に、対応する部分図(a)の記載を参照することができる。
【0030】
なお、図示した実施形態例、及び比較例として用いた従来のプログレッシブ眼鏡レンズの両者について、次のような必須条件又は初期条件を、一般性を制限することなく適用するものとする。
両眼鏡レンズを設計するに辺り、眼鏡装着者はもはや調節能力を有さない完全な老眼の人であると仮定する。なお、本発明の基本概念は、調節能力が若干残存している眼鏡装着者に対応する眼鏡レンズにも勿論適用できるものである。
【0031】
“切断していない”丸形眼鏡レンズは、60mmの直径を有する。そして、その切断していない丸形眼鏡レンズの外周境界と、一般的に縁どりをした眼鏡レンズの外周境界とを、図1〜図3に示す。無論、選択した眼鏡フレームの形状次第で、これよりも大きな又は小さな直径及びその他の縁どり形状が可能であり、大きさや形に関する限り、ファッションの流行の影響を受けるものである。
【0032】
図1〜図3の横座標(x座標)及び縦座標(y座標)の寸法は、それぞれミリメートルである。ここで、この座標系は、装着位置、すなわち眼鏡レンズが目の前に配される位置にあるように選択される。
【0033】
図1〜図3の全図面において、遠位基準点BF(y>0)及び近位基準点BN(y<0)を、DIN又はISO基準に従って各ケースで二重リング又は二重円で示す。さもなければ、第2の透視領域用の基準点“BN”については、本発明の眼鏡レンズに刻印マークを付けて通常の基準値に形式的に対応するように示すものとする。
【0034】
ばつ印は、中央点ZPを示す。なお、上記用語の説明を必要とする場合は、関連基準を参照すると良い。
【0035】
本発明に係る眼鏡レンズの実施形態における図示した一例では、遠位基準点BFと中央点ZPが一致する。
【0036】
さらに、図1〜図3は、眼鏡レンズの計算の基になる仮想主視軸又は主線HLを示している。これは、特に目が収束すると、目線が特定の下方に降下するように割り当てられることを意味している。そして、この目線の割当、即ち目線の降下と収束との相互関係が、本発明に係る眼鏡レンズと従来技術で公知のプログレッシブ眼鏡レンズとで異なる点である。
【0037】
勿論、本発明は、一例として図1(a)に示したような目線の降下と目の収束との相互関係のみに限定されるものではない。
【0038】
このような目線の降下と目の収束とを互いに割り当てることで、各視野の降下毎に両目の視軸の交点と瞳孔の頂点との間の距離に至る。よって、この距離に合わせて、目の前の当該距離に位置する対象物を明確に見るのに必要な調節(単位dpt、つまりm−1)を指定することができる。
【0039】
図1は、本発明に係る眼鏡レンズのいわゆる物体距離表面(部分図1(a))と、従来のプログレッシブ眼鏡レンズの物体距離表面(部分図1(b))を示している。これらは、各場合を想定して、鼻の直前又は横にある対象物を見る際の目線の降下と目の収束との相互関係から得られるものである。
【0040】
本発明に係る眼鏡レンズでは、図1(a)に示すように、第2の透視領域のy=−14mmに位置する基準点での物体距離は、1.30mに設定されている。なお、この基準点は、従来のプログレッシブ眼鏡レンズにおける近位基準点BFに対応する。そして、この距離の場合、必要な調節は、次のように計算される。1/1.30=0.77dpt.
【0041】
ここで、等高線は、必要な調節が0.25dpt及び0.5dptの各場合における物体距離を示している。
【0042】
本発明に係る眼鏡レンズでは、第2透視領域の基準点が単に関連基準又は規則に準じて示されている状態であるため、設計基礎となる主視軸が眼鏡レンズに刻印された基準点BNの印を通過しないようになされていることが、単に指摘される。
【0043】
ここで、比較用に用いた従来のプログレッシブ眼鏡レンズでは、近位基準点での“設計距離”が33cmであり、そのため必要な調節が3dptとなされている。
【0044】
本発明の眼鏡レンズは、図2(a)〜図4(a)に一例としてより詳細に図示したように、図1(a)に従って特定される物体距離表面に基づいて計算されたものである。
【0045】
図2(a)は、装着位置において、屈折力(単位dpt)の増加(S’−S)を表す等高線を示している。ここで、S’は、装着位置での像側の焦点距離の逆数であり、Sは、物体側の焦点距離の逆数である。
【0046】
図2(a)から明らかなように、主視軸領域における屈折力の増加を示す等高線は、水平方向に延びており、よって生理学上有利となされている。さらに、BF点及び“BN”点間の中央上の主線を通過する屈折力の増加を示す等高線は、主線の上方横方向に彎曲し、主線を通過するy座標値よりも大きなy座標値で眼鏡レンズ端部に到達している。
【0047】
図2(b)もまた、等高線として、従来のプログレッシブ眼鏡レンズにおける装着位置での屈折力の増加を示している。
【0048】
図2(a)及び図2(b)を比較すると、従来の眼鏡レンズは、等高線0.75が本発明に係る眼鏡レンズよりも実質的に遥かに“起伏の多い”状態であることが容易く明らかである。とりわけ、本発明の眼鏡レンズでは0.75dpt等高線が主線の上方横方向に延びているにもかかわらず、一方、従来の眼鏡レンズの場合では0.75dpt等高線が実質的に下方に向かって彎曲している。さらに、1.0dpt等高線においては、本発明に係る眼鏡レンズよりも実質的に遥かに下方に向かって湾曲している。
【0049】
図3(a)は、本発明の眼鏡レンズ/目のシステムにおける等価な(残留)非点収差値の線経路を表す等高線を示している。これに対応する従来のプログレッシブ眼鏡レンズの等高線を図3(b)に示す。
【0050】
これらの図面を比較すると、本発明の眼鏡レンズ(図3(a)参照)は、0.25dpt及び0.5dptの非点収差を示す等高線が、従来の眼鏡レンズよりも遥かに短い物体距離の位置だけで主視軸に“向かって延びており”、これにより、中間物体距離を眺めるために視野を降下する場合に、乱れのない視界すなわち明視域が、図3(b)による従来の眼鏡レンズよりも遥かに幅広くなっていることが分かる。さらに、これらの等高線の経路は、反転部がなく、すなわち明視域が漏斗状であり“砂時計”のような形状ではない。
【0051】
図4(a)は、本発明の眼鏡レンズにおける装着位置の屈折力の経路(実線)と、主線又は主子午線に沿った屈折力の一次導関数(点線)を示している。図4から明らかなように、屈折力の一次導関数の経路は、遠位基準点と眼鏡レンズの下方端部との間で単調である。一方、従来技術では(図4(b)参照)、一次導関数が、従来生じていた特に視野の狭窄感の原因となる非単調な経路を示している。
【0052】
以上、本発明に関して、一般性及び本発明の一般的応用を制限することなく実施形態を一例として説明してきた。
【0053】
よって、本発明の基本概念は、残留調節能力を有する人を対象とした眼鏡レンズにも勿論適用することができる。このような対応改良は、いつでも可能である。また、上述の眼鏡レンズは、1.3mの距離用に設計した第2透視領域の基準点を介して近位範囲を明確に十分見ることが可能な残留調節能力を有する人によっても勿論用いることができる。
【0054】
なお、本発明に係る眼鏡レンズを使用する場合を、実施例により説明してきたが、これら場合は、勿論一般的応用を制限するものではない。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る眼鏡レンズは、従来の眼鏡レンズと比較して、近位部が幅広くなく、中間距離を見る領域が狭くない点が異なっているが、特に従来技術の場合よりもその代わりに遥かに大きな領域を有し、その領域を通して眼鏡レンズ使用者が中間距離つまり少なくとも1m以上の距離を明確に見ることができる点が異なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 眼鏡レンズの計算の基になる仮想主視軸又は主線HLを示し、(a)は、本発明に係る眼鏡レンズの実施形態例における、いわゆる物体距離表面を示す図、(b)は、比較例として従来のプログレッシブ眼鏡レンズにおける、いわゆる物体距離表面を示す図である。
【図2】 眼鏡レンズの計算の基になる仮想主視軸又は主線HLを示し、(a)は、本発明に係る眼鏡レンズにおける装着位置の屈折力増加を示す等高線の図、(b)は、比較例として従来のプログレッシブ眼鏡レンズにおいて対応する等高線の図である。
【図3】 眼鏡レンズの計算の基になる仮想主視軸又は主線HLを示し、(a)は、本発明に係る眼鏡レンズにおける目対眼鏡レンズのシステムで得られる非点収差を示す等高線の図、(b)は、比較例として従来のプログレッシブ眼鏡レンズにおいて対応する等高線の図である。
【図4】 本発明の眼鏡レンズにおける装着位置の屈折力の経路(実線)と、主線又は主子午線に沿った屈折力の一次導関数(点線)を示し、(a)は、装着位置における屈折力変化と、主子午線に沿った屈折力の1次導関数の変化とを示す図、(b)は、比較例として従来のプログレッシブ眼鏡レンズにおいて対応する変化を示す図である。
Claims (10)
- 装着位置で遠距離を見るのに適した屈折力を第1の透視領域に有し、
装着位置で中距離すなわち約1m以上の距離を見るのに適した屈折力を第2の透視領域に有し、
前記屈折力が、前記第1の透視領域から平面主線又は巻き主線に沿って前記第2の透視領域に亘って連続的に増加する眼鏡レンズにおいて、
前記屈折力は、前記第1の透視領域から前記第2の透視領域に亘ってのみでなく、前記第2の透視領域を超えて前記眼鏡レンズの下方端部にまで亘って連続的に増加し、明視域すなわち眼鏡レンズ/目のシステムの残留非点収差が0.5dptを超えない領域が、前記第1の透視領域下で前記眼鏡レンズの下方端部まで狭まっており、視野の狭窄感のない漏斗状の構成をとることを特徴とする眼鏡レンズ。 - 一方の面だけが、装着位置での屈折力増加に役立つことを特徴とする請求項1記載の眼鏡レンズ。
- 前記面は、目側の表面であることを特徴とする請求項2記載の眼鏡レンズ。
- 他方の面は、回転対称面又はトロイダル面であることを特徴とする請求項2又は3記載の眼鏡レンズ。
- 非乱視眼の場合、前記明視域は、表面非点収差の0.5dpt等高線によりその境界が形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の眼鏡レンズ。
- 前記主線に沿った屈折力の一次導関数は、前記第1及び第2の透視領域間で単調関数であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の眼鏡レンズ。
- 前記主線に沿った屈折力の一次導関数は、前記第2の透視領域と前記眼鏡レンズの下方端部との間で単調関数であることを特徴とする請求項6記載の眼鏡レンズ。
- 屈折力の増加を示す等高線は、主視軸の領域で水平方向に延びていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の眼鏡レンズ。
- BF点及び“BN”点間の中央上の主線を通過する屈折力の増加を示す少なくとも等高線は、該主線の上方横方向に彎曲し、前記主線を通過するy座標値よりも大きなy座標値で前記眼鏡レンズの端部に到達することを特徴とする請求項8記載の眼鏡レンズ。
- 遠位基準点(BF)及び中央点(ZP)が一致することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の眼鏡レンズ。
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