JP4168806B2 - ロータリ成形装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空容器などの成形品を成形する成形装置に関し、特に、複数の金型を基台に環状に配置してなり、この金型を前記基台の回転とともに環状に送りながら、所定形状の製品の成形を行うロータリ式の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の金型を基台に環状に配置し、この金型を前記基台とともに回転させながら所定形状の製品の成形を行うロータリ式の成形装置が知られている。このようなロータリ式の成形装置は、例えば、中空容器などの製品の成形法に用いられていて、特に、ダイヘッドから押出されたパリソンを型開きした一対の割金型で受け取り、型閉めを行なってエアを吹き込み、しかるのち、型開きして製品を取り出すブロー成形に一般的に用いられている(例えば、特許文献1,特許文献2及び特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭52−58671号公報(明細書の発明の詳細な説明の欄参照)
【特許文献2】
特開2000−296826号公報(明細書の[0020]の欄参照)
【特許文献3】
特開2000−313056号公報(明細書の発明の詳細な説明の欄参照)
【0004】
このようなロータリ式のブロー成形装置では、割金型を環状軌条に多数固定して環状に移動させながら連続的にそれぞれの割金型の開閉を行い、環状軌条を1回転する間に製品の取り出しまでを行なってブロー成形を完了するようになっている。ロータリ式のブロー成形装置は、環状に固定された多数個、例えば8〜14個の割金型により製品を成形できるので、同一種類の製品を大量生産する場合に効率的に成形するという利点がある。
【0005】
図5は、中空容器用のロータリ式のブロー成形装置の主要部の正面図である。ブロー成形装置は、複数(この実施形態では8個)の金型220を同一の円周上に均等間隔で配置してなる成形部6と、この成形部6に所定位置(ステーション▲1▼)でパリソンを供給する材料供給部5と、成形部6から所定位置(ステーション▲7▼)で成形品を取り出す製品取り出し部8とを有している。
成形部6は、環状の基台61に金型220を均等間隔で取り付けてなり、基台61の中央に設けられた回転駆動部65の駆動によって、金型220及び基台61が、Z軸(図5の紙面に垂直な方向の軸)を中心に、時計回り方向に回転する。なお、図5中の符号Rは、図中二点鎖線で示す基台61の回転円周の半径を示している。
【0006】
図6は、基台61及び金型220の詳細を説明する図で、図5のI方向矢視拡大図である。
金型220は、二つの割型(図6及びこの図6の説明では、図6の紙面上方の金型を上型220Aとし、紙面下方の金型を下型220Bとする)からなっている。
基台61には、Z軸と平行方向にガイドレール62が設けられていて、このガイドレール62の両側に、上型220Aと下型220Bとが対向して配置されている。上型220A及び下型220Bは、ガイドレール62に案内されながら型閉め方向及び型開き方向に移動自在である。
【0007】
基台61の上方には、上型220A及び下型220Bを型閉め方向及び型開き方向に移動させる駆動部7が設けられている。この駆動部7は、基台61の上端に形成されたY軸方向ガイドレールに沿って進退移動自在なスライダ272と、このスライダ272のY軸方向の移動をZ軸方向の移動に変換する一方のリンク機構273と、このリンク機構273のZ軸方向の移動を、基台61の下方の他方のリンク機構275に伝達するとともに、両リンク機構273,275を互いに接近する方向又は互いに離間する方向に移動させる、ねじ軸等の駆動伝達機構276とを有している。そして、上型220Aは、フランジ274を介して一方のリンク機構273に連結され、下型220Bは、フランジ277を介して他方のリンク機構275に連結されている。
【0008】
また、上型220A及び下型220Bは、それぞれ、ガイドレール62に案内されながらZ軸方向に移動する型受け台200A及び200Bに、四本〜六本のボルト203で固定されている。また、この型受け台200A及び型受け台200Bには、上型220A及び下型220Bに冷却水を供給するためカプラ204が一つ又は複数取り付けられている。
【0009】
上記構成のブロー成形装置では、ステーション▲1▼で材料供給部20からパリソンが供給され、ステーション▲2▼〜▲6▼まで移動する間に、上型220A及び下型220Bの型閉めとブロー成形が行われる。ロータリ式のブロー装置においては、ステーション▲2▼〜▲4▼のいずれかで、ブロー用のノズル22が基台61の回転円周の径方向から金型220に差し込まれ、パリソンにブローエアーが吹き込まれる。このブローエアによって、パリソンがキャビティ221に応じた形状に膨らみ、冷却されて、ステーション▲7▼で製品取り出し装置8によって取り出される。
【0010】
ところで、中空容器などの形状の多様化などに対応するため、多種少量生産が必要な場合がある。このような場合、ロータリ式のブロー成形装置では、上型220A及び下型220Bからなる複数の金型220を基台61から取り外して交換しなければならない。
また、中空容器などの全長が大きくなったり小さくなったりすると、これに合わせて、基台61に対する金型220の固定位置を変化させて、キャビティ221の位置調整を行わなければならない。例えば、上型220A及び下型220Bのキャビティ221によって成形される中空容器よりも、X軸方向の長さが大きい中空容器を成形する場合は、上型220A及び下型220Bを、上型225A(図6中仮想線で示す)及び下型225Bに交換する必要があり、かつ、キャビティ226の位置(回転半径R2で表される)を、キャビティ221の位置(同回転半径R1で表される)よりも、基台61の回転中心から遠くに設定する必要がある。
【0011】
しかし、上記したように、上型220A及び下型220Bは、それぞれ、型受け台200A及び200Bに四本〜六本のボルト203で固定されていて、しかも、ボルト203がZ軸と同方向から型受け台200A及び型受け台200Bに螺入されているうえ、リンク機構273やリンク機構275、フランジ274,277、カプラ204、ブローシリンダ(図示せず)等が邪魔になって、作業性が悪く、上型220A及び下型220Bの交換と位置合わせに長時間を要し、中空容器などの成形コストが高くなるという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点にかんがみてなされたもので、金型の交換と位置合わせを容易かつ短時間で行うことができ、少量生産から大量生産まで効率的に成形を行うことができるロータリ成形装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的の達成を図るため、請求項1に記載の発明は、複数の金型を基台に環状に配置してなり、この金型を前記基台の回転とともに環状に送りながら、所定形状の製品の成形を行うロータリ式の成形装置において、前記基台に設けられ、前記金型を着脱自在に取り付ける型受け台と、この型受け台に設けられ、両側面にテーパ状の傾斜面を形成した係合部と、前記金型を前記型受け台の所定位置に位置決めする位置決め部材と、前記金型と前記位置決め部材とに設けられ、前記係合部に前記基台の回転円周の径方向から係合するあり溝と、前記係合部が前記金型及び前記位置決め部材の前記あり溝に係合した後、前記金型及び前記位置決め部材を前記型受け台に同時に押圧して固定する固定手段とを有する構成としてある。
【0014】
また、金型を前記回転円周の径方向から型受け台に近づけ、あり溝と係合部とを係合させることで、金型を型受け台の所定位置に容易に位置決めして、固定することが可能である。
【0015】
また、本発明は、前記あり溝を、両側面にテーパ面を有する断面鳩尾状に形成してもよい。
【0016】
また、本発明は、前記固定手段を、前記型受け台と前記係合部を貫通する軸体と、この軸体に設けられたカムとからなり、前記軸体が回転すると前記カムによって前記金型及び前記位置決め部材を前記型受け台に同時に押圧して固定する構成とすることができる。
【0017】
また、本発明は、前記係合部が、一方のテーパ面を有する第一の部材と、他方のテーパ面を有する第二の部材とを有し、前記第一の部材及び前記第二の部材が、前記一方及び他方のテーパ面を互いに離間する方向に移動するように設けてもよい。
このように構成することで、前記被係合部のテーパ面と当接した状態で、前記一方及び他方のテーパ面が離間方向に移動させることにより、前記金型を前記型受け台に押し付けて固定することができる。
【0018】
また、本発明は、前記テーパ面の一方及び他方が互いに離間する方向に移動自在に設けられ、前記テーパ面の間に挿入された楔部材と、この楔部材を前記基台の回転円周の径方向に移動自在にする移動手段とを有する構成としてある。
この構成によれば、前記移動手段によって前記楔部材が回転円周の径方向に移動すると、前記楔部材の楔作用によって前記突起のテーパ面が互いに離間する方向又は互いに接近する方向に移動する。前記テーパ面が互いに離間する方向に移動すると、このテーパ面と係合するあり溝のテーパ面に、金型を型受け台に押し付ける方向の力が作用し、金型を型受け台に押圧して固定することができる。また、テーパ面を互いに接近する方向に移動させることで、型受け台に対する金型の押圧が解除され、金型の取り外しが可能になる。
【0019】
また、本発明は、前記テーパ面の一方及び他方を移動させる手段が、前記第一の係合部材と第二の係合部材との間に挿入された楔状部材と、この楔状部材を前記基台の回転円周の径方向に移動させるねじ軸とを有する構成としてある。
この構成によれば、ねじ軸を回転させて楔状部材を径方向に移動させることで、第一の係合部及び第二の係合部が互いに離間する方向に移動する。これにより、係合部のテーパ面の一方及び他方が、被係合部のテーパ面と当接した状態で置換する方向に移動するので、金型を型受け台に押圧する方向の力が作用し、金型を型受け台に固定することができる。
【0020】
また、本発明は、前記位置決め手段が、前記基台の回転円周の径方向に予め設定された寸法を有し、前記金型と当接して前記金型の位置決めを行うように構成してある。
この構成によれば、金型を位置決め手段に当接させるだけで、簡単に金型の位置決めを行うことができる。
【0021】
また、本発明は、前記位置決め手段に、前記型受け部の係合部と係合する被係合部を形成してもよい。
このようにすることで、基台に対する位置決め手段の交換も容易に行える。
また、本発明は、前記型受け台の冷却液供給部と、前記金型の冷却液流通孔の入口とを予め位置合わせして形成しておき、前記型受け台に前記金型を位置決めして固定したときに、前記型受け台の冷却液供給部と前記金型の冷却液流通孔とが連通状に連結させるようにした構成としてある。
また、本発明は、前記型受け台の冷却液供給部と、前記位置決め手段の冷却液流通孔の入口とを予め位置合わせして形成するとともに、前記位置決め手段の冷却液流通孔の出口と、前記金型の冷却液流通孔の入口とを予め位置合わせして形成し、前記型受け台に前記位置決め手段及び前記金型を位置決めして固定したときに、前記型受け台の冷却液供給部、前記位置決め手段の冷却液流通孔及び前記金型の冷却液流通孔とが連通状に連結させるようにした構成としてある。
この構成によれば、金型を型受け台に位置決めして取り付けたとき、又は、位置決め手段を型受け台に取り付け、金型を型受け台に位置決めして取り付けるだけで、型受け台から金型まで連通する冷却液流通路を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるロータリ成形装置の好適な実施形態を説明する。
図1は本発明のロータリ成形装置の第一の実施形態にかかり、その要部の概略斜視図で、(a)は金型取付前の状態を、(b)は金型を取り付けた状態のものを示している。また、(c)は金型を型受け台に押圧して,固定する固定手段の一例を、断面で示している。
なお、以下の説明では、二分割形の金型のうち、一方の金型についてのみ説明するが、他方の金型についてもその構成及び作用は同じであるので、一方の金型について図示及び説明をし、他方の金型については説明及び図示は省略する。
【0023】
金型2は、基台61(図5参照)に設けられ、Z軸方向に進退移動自在な型受け台1に固定される。金型2の一面側にはキャビティ21が形成されていて、他面側には、金型2を型受け台1に取り付けるための金型取付部材3がボルト等で取り付けられている。なお、全体の図示は省略するが、金型取付部材3から金型2の内部まで、冷却水が流通する冷却水流通孔22が形成されている。
金型2は、位置決め部材4を介在させた状態で、型受け台1に取り付けられる。位置決め部材4は、金型取付部材3と当接する当接面4aと、型受け台1と当接する当接面4bとの距離lが予め設定されていて、位置決め部材4を型受け台1に取り付けた後に、金型取付部材3を位置決め部材4に当接させて金型2を型受け台1に取り付けることで、キャビティ21の正確な位置が決定される。
【0024】
型受け台1は、基台61の回転円周の径方向と同方向、つまり、Y軸方向に溝11が形成されていて、この溝11に、テーパ状の傾斜面を両側面に有する係合部材12が挿入されている。溝11の底面と、係合部材12の底面との間にはZ軸方向に若干の隙間が設けられていて、後述する移動手段により、係合部材12をZ軸方向に移動させることができるようになっている。
【0025】
金型取付部材3の背面(金型2を取り付けた面と反対側の面)には、テーパ状の傾斜面を有する断面鳩尾状のあり溝31が、係合部材12と同方向に形成されている。
位置決め部材4の背面(型受け台1と対向する面)には、金型取付部材3のあり溝31と同様のあり溝41が、あり溝31と同一の軸線上に形成されている。したがって、基台61の回転円周の径方向から金型3及び位置決め部材4を近づけ、あり溝31,41を係合部材12に係合させて前記径方向に押すことで、簡単に金型2が型受け台1の所定位置に移動し、位置決めを行うことができる。
【0026】
金型2の内部には、冷却水を流通させる冷却水流通孔22が形成されていて、金型取付部材3の位置決め部材4と当接する面に開口している。位置決め部材4の内部には、冷却水を流通させる冷却水流通孔42が一方の当接面4aから他方の当接面4bまで貫通して形成され、位置決め部材4の当接面4aに金型取付部材3が当接したときに、金型2の冷却水流通孔22と位置決め部材4の冷却水流通孔42とが連通するようになっている。さらに、位置決め部材4の冷却水流通孔42は、位置決め部材4を型受け台1に取り付けたときに、型受け台1の基部1aに連結された冷却水供給管5と連通するようになっている。
したがって、型受け台1に位置決め部材4と金型2とを順次取り付けて固定すると、冷却水供給管5から金型2に冷却水の供給が可能になる。
【0027】
金型2の型受け台1への固定は、係合部材12をZ軸方向に移動させ、係合部材12と係合するあり溝31を介して、金型2及び金型取付部材3を型受け台1に押圧することで、行うことができる。
この実施形態において、係合部材31をZ軸方向に移動させるための手段は、図1(a)及び図1(c)に示すように、係合部材12に設けられ、あり溝31と同方向に係合部材12の内部を挿通する回転自在な軸体14と、この軸体14の途中部位の一カ所又は複数箇所に設けられたカム15と、このカム15に対応して型受け台1の溝11の底部に突出形成された凸部16と、この凸部16に貫通形成され、カム15が挿入されるとともに、軸体14の軸心から偏心した位置に孔中心を有する偏心孔16aとによって行われる。
【0028】
そして、軸体14の頭部に形成された六角孔にレンチ等の工具を差し込んで、軸体14を時計回り方向又は反時計回り方向に回転させることで、カム15が偏心孔16a内で回転して、係合部材12及びこの係合部材12と係合している金型2を型受け台1側に引き寄せ、金型2を型受け台1に押圧する。これによって、金型2が型受け台1に固定される。
なお、金型2を固定した後に、軸体14が回転しないように、軸体14の回転を規制するストッパを設けるとよい。また、この実施形態では、位置決め部材4にも同様の手段を講じることで、金型2が型受け台1に押圧されて固定されると同時に、位置決め部材4も型受け台1に押圧されて固定される。
【0029】
上記構成の成形装置において金型2を型受け台1に位置決めして取り付けるには、まず、位置決め部材4のあり溝41と型受け台1の係合部材12とを係合させ、位置決め部材4の当接面4bが型受け台1の基部1aに当接するまでY軸方向に移動させる。
次いで、金型取付部材3のあり溝31と型受け台1の係合部材12とを係合させ、金型取付部材3が位置決め部材4の当接面4aに当接するまで、金型2をY軸方向に移動させる。
この後、軸体14を時計回り方向又は反時計回り方向に回転させて金型2及び位置決め部材4を型受け台1に押し付けて固定する。
【0030】
次に、図2及び図3を参照しながら、本発明の第二の実施形態について説明する。
図2は、本発明のロータリ成形装置の第二の実施形態にかかり、(a)は型受け台及び金型をY軸方向から見た平面図、(b)は、型受け台及び金型を(a)のZ軸方向から見た正面図である。
この実施形態において、型受け台100のY軸方向の溝111に嵌入された係合部材112は、溝111内でX軸方向にそれぞれ移動できる一方の移動体112aと他方の移動体112bとに分割されている。
【0031】
移動体112a,112bの互いに対向する側面は、基台61の回転中心に向かうほど先細になるテーパ面112c,112dを形成している。移動体112a,112bの間には、テーパ面112c,112dと同じ傾斜角度を有する楔状のキー115が挿入されている。溝111の内部側壁と移動体112a,112bとの間に、図示しないばねを複数設けて、移動体112a,112bを互いに接近する方向に常時付勢するようにするとよい。
【0032】
Y軸方向から、側壁101を挿通して溝111の内部までボルト114が挿入されている。このボルト114のねじ部は、キー115の一端に形成されたねじ孔115aに螺入されている。ボルト114は、途中部位に形成されたフランジ114aが、側壁101に形成された環状溝101aに係合していて、Y軸と同方向の軸線を中心に回転自在かつY軸方向に進退移動しないように規制されている。
【0033】
なお、この実施形態においても、金型2を型受け台1に位置決めして固定した後に、ボルト114が回転しないように規制するストッパを設けるとよい。この実施形態では、ボルト114のフランジ114aが嵌装される環状溝111aの蓋部分を構成する押さえ部材111bを、ボルトで側壁101に取り付け、ボルトを締め付けることで、押さえ部材111bと環状溝111aの底部とでフランジ114aを強固に挟み込んで、ボルト114の回転を規制するようにしている。
【0034】
上記構成のロータリ成形装置の作用を、図3を参照しながら説明する。
上記構成の成形装置において、金型2を型受け台1に位置決めして取り付けるには、まず、位置決め部材4のあり溝41(図1参照)と型受け台100の係合部材112とを係合させ、位置決め部材4の当接面4bが型受け台1の基部1aに当接するまでY軸方向に移動させる。
次いで、金型取付部材3のあり溝31と型受け台100の係合部材112とを係合させ、金型取付部材3が位置決め部材4の当接面4aに当接するまで、金型2をY軸方向に移動させる。
【0035】
この後、押さえ部材111bを側壁101に取り付けているボルトを緩めた状態で、レンチ等の工具をボルト114の頭部に差し込み、ボルト114を反時計回り方向に回転させる。これにより、ボルト114のねじ部と螺合しているキー115が、Y軸方向(図2(b)において紙面の下方)に移動する。キー115のテーパ面と移動体112a,112bのテーパ面112c,112dとが当接しているため、キー115が図2(b)の紙面下方に移動すると、移動体112a,112bはX軸方向に、互いに離間する方向に移動する。
【0036】
金型取付部材3のあり溝31と、移動体112a,112bとは、テーパ面で当接して係合しているため、移動体112a,112bが図3(a)中矢印で示す方向に移動すると、金型2が型受け台100側に引き寄せられて、図3(b)に示すように固定される。
金型2の位置決め及び固定が完了したならば、押さえ部材111bを側壁101に取り付けている前記ボルトを締め付けて、ボルト114が回転しないようにする。
【0037】
金型2を型受け台1から取り外すには、押さえ部材111bによるボルト114の規制を解除し、ボルト114を時計回り方向に回転させて、キー115を図2(b)において紙面の上方に移動させる。これにより、移動体112a,112bが前記とは逆方向に移動し、型受け台100に対する金型2の押圧が解除されて、金型2の取り外しが可能になる。移動体112a,112bを互いに接近する方向に付勢するばねを設けることで、移動体112a,112bを確実に初期位置まで復帰させることができ、次回金型2の取り付けの際に作業が容易である。
【0038】
本発明の成形装置においては、金型2の交換の際に、型受け台100の外側から供給される冷却水を、簡単に金型2に供給できるようにするのが好ましい。
図4は、位置決め部材4と、型受け台100の基部100aに形成された冷却水流通孔100bとの連結構造の一例を示すものである。この実施形態では、基台100aの上面に開口する冷却水流通孔100bの出口に、コネクタ45が取り付けられていて、位置決め部材4を基部100aに当接させたときに、位置決め部材4の冷却水流通孔2の入口にコネクタ45が挿入されるようになっている。
【0039】
また、特に図示はしないが、金型取付部材3の冷却水流通孔22と位置決め部材4の冷却水流通孔42との連結においても、上記したようなコネクタを用いることで、金型取付部材3を位置決め部材4に当接させたときに、金型取付部材3の冷却水流通孔22の出口に、前記コネクタが挿入されるようになっている。このようにすることで、位置決め部材4及び金型2を型受け台100に取り付けるだけで、各冷却水流通孔22,42,100bが連通状になり、金型2に型受け台100の外側から、冷却水を供給することができるようになる。
【0040】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、金型側にあり溝を形成し、型受け台側に係合部材を設けるものとして説明したが、型受け台側にあり溝を形成し、金型側に係合部材を設けるように構成してもよい。
また、本発明のロータリ成形装置は、中空容器の成形を行う場合に限らず、容器以外の他の成形品を成形する場合にも適用が可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、金型の交換と位置合わせを容易かつ短時間で行うことができる。また、少量生産から大量生産まで効率的に成形を行うことができ、成形コストを大幅に削減することが可能なるロータリ成形装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリ成形装置の第一の実施形態にかかり、その要部の概略斜視図で、(a)は金型取付前の状態を、(b)は金型を取り付けた状態のものを示している。また、(c)は金型を型受け台に押圧して,固定する固定手段の一例を、断面で示している。
【図2】本発明の第二の実施形態の成形装置における型受け台の構成を説明する図で、(a)は、型受け台及び金型をY軸方向から見た平面図、(b)は、型受け台及び金型をZ軸方向から見た正面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態の作用を説明する図である。
【図4】位置決め部材と型受け台の基部に形成された冷却水流通孔との連結構造の一例を示す一部を断面した側面図である。
【図5】中空容器用のロータリ式ブロー成形装置の主要部の正面図である。
【図6】基台及び金型の詳細を説明する側面図で、図5のI方向矢視拡大図である。
【符号の説明】
1 型受け台
1a 基部
2 金型
3 金型取付部材
4 位置決め部材
4a,4b 当接面
5 冷却水供給管
11 溝
12 係合部材
14 軸体
15 カム
16 凸部
16a 偏心孔
31 あり溝

Claims (8)

  1. 複数の金型を基台に環状に配置してなり、この金型を前記基台の回転とともに環状に送りながら、所定形状の製品の成形を行うロータリ式の成形装置において、
    前記基台に設けられ、前記金型を着脱自在に取り付ける型受け台と、
    この型受け台に設けられ、両側面にテーパ状の傾斜面を形成した係合部と、
    前記金型を前記型受け台の所定位置に位置決めする位置決め部材と、
    前記金型と前記位置決め部材とに設けられ、前記係合部に前記基台の回転円周の径方向から係合するあり溝と、
    前記係合部が前記金型及び前記位置決め部材の前記あり溝に係合した後、前記金型及び前記位置決め部材を前記型受け台に同時に押圧して固定する固定手段と、
    を有することを特徴とするロータリ成形装置。
  2. 前記あり溝が、両側面にテーパ面を有する断面鳩尾状に形成されていることを特徴とする請求項に記載のロータリ成形装置。
  3. 前記固定手段が、前記型受け台と前記係合部を貫通する軸体と、この軸体に設けられたカムとからなり、前記軸体が回転すると前記カムによって前記金型及び前記位置決め部材を前記型受け台に同時に押圧して固定することを特徴とする請求項1及び2に記載のロータリ成形装置。
  4. 前記係合部が、一方のテーパ面を有する第一の部材と、他方のテーパ面を有する第二の部材とを有し、前記第一の部材及び前記第二の部材が、前記一方及び他方のテーパ面を互いに離間する方向に移動するように設けられ、前記被係合部のテーパ面と当接した状態で、前記一方及び他方のテーパ面を離間方向に移動させることにより、前記金型を前記型受け台に押し付けて固定することを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ成形装置。
  5. 前記テーパ面の一方及び他方を移動させる手段が、前記第一の係合部材と第二の係合部材との間に挿入された楔状部材と、この楔状部材を前記基台の回転円周の径方向に移動させるねじ軸とを有することを特徴とする請求項4に記載のロータリ成形装置。
  6. 前記位置決め部材が、前記基台の回転円周の径方向に予め設定された寸法を有し、前記金型と当接して前記金型の位置決めを行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のロータリ成形装置。
  7. 前記型受け台の冷却液供給部と、前記金型の冷却液流通孔の入口とを予め位置合わせして形成しておき、前記型受け台に前記金型を位置決めして固定したときに、前記型受け台の冷却液供給部と前記金型の冷却液流通孔とが連通状に連結させるようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のロータリ成形装置。
  8. 前記型受け台の冷却液供給部と、前記位置決め手段の冷却液流通孔の入口とを予め位置合わせして形成するとともに、前記位置決め部材の冷却液流通孔の出口と、前記金型の冷却液流通孔の入口とを予め位置合わせして形成し、前記型受け台に前記位置決め部材及び前記金型を位置決めして固定したときに、前記型受け台の冷却液供給部、前記位置決め部材の冷却液流通孔及び前記金型の冷却液流通孔とが連通状に連結させるようにしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のロータリ成形装置。
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