JP4168727B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1つの冷却器で冷蔵室と冷凍室を冷却する冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は従来の冷却サイクル並びに冷蔵庫の概略図である。
【0003】
図において、101は冷蔵庫断熱箱で、内部は仕切壁102により冷凍室103と冷蔵室104とに上下に区分されており、そのうち冷凍室103内には直冷式のプレート状の第1の冷却器105が水平に配置されている。また、前記仕切壁102には空洞部108が形成されており、この空洞部108は冷凍室103および冷蔵室104の背面に形成されたダクト109および110と共に循環路111を構成している。前記循環路111の空洞部108内には第2の冷却器112および庫内冷却用ファン117が配設されている。118は第1の吸気口113を閉鎖する第1のダンパ装置、119は冷凍室103側のダクト109下端部を閉鎖することで第1の吐出口115を閉鎖する第2のダンパ装置であり、これら両ダンパ装置118および119は共に図示しない電磁石を作動源として閉動作するように構成されている。120は第2の吐出口116を閉鎖する第3のダンパ装置で同様に図示しない電磁石により作動するものであり、この電磁石は冷蔵室104内の温度を検知してON/OFFする図示しない冷蔵室温度検知スイッチにより通断電される。
【0004】
121は圧縮機、122は凝縮器、123は凝縮器122とキャピラリ124との間に配設された電磁弁、105は前記第1の冷却器、112は前記第2の冷却器、125は逆止弁であり、それぞれ直列に接続している。上記電磁弁123は通電により開動作する構成のものであり、また第2の冷却器112には除霜用ヒータ126が付設されている。
【0005】
以上のように構成された冷蔵庫において、冷凍室103内が所定の温度以上になると、図示しない冷凍室温度検知スイッチがONするため、圧縮機121、電磁弁123、ファン117が通電され起動する。圧縮機121で圧縮され凝縮器122で液化したされた冷媒は、電磁弁123、キャピラリ124を経て第1の冷却器105および第2の冷却器112に流入し、逆止弁125を介して再び圧縮機121に吸い込まれ圧縮されるというように循環される。
【0006】
また、第1のダンパ装置118、第3のダンパ装置120は共に断電されて開放状態であるために、ファン117の回転により冷凍室103および冷蔵室104内の空気が第1および第2の吸気口113および114から循環路111内に吸入され、第2の冷却器112によって冷却される。
【0007】
圧縮機121の運転積算時間が8時間になると電磁弁125が断電されて閉塞し、この状態で圧縮機121が運転される。この運転により両冷却器105、112は凝縮器122側から冷媒を供給されることなく圧縮機121の吸引作用を受けるため内部の液冷媒が蒸発し且つ低圧状態になる。その後、所定時間(例えば2分)経過したことを検知すると圧縮機121、ファン117を停止すると共に、第1および第2のダンパ装置118および119を閉塞し、ヒータ126が通電される。両冷却器105、112内は液冷媒のない低圧状態にあるために、ヒータ128の発熱により冷却器105、112内のガス冷媒量が増加して高圧になるといったことはなく、第1の冷却器105で凝縮作用が行われて冷凍室103内に放熱されるといった問題も生じない。また第1および第2のダンパ装置118および119は通電され閉状態にあるから、空洞部108内の暖気が冷凍室103内に流入することもない。
【0008】
これらにより、除霜時に伴う冷凍室103内の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開昭59−173674号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、吸込口114を通して第2の冷却器112と冷蔵室104が連通しているために除霜時の冷蔵室104の昇温が大きい。また、除霜前に電磁弁123を閉塞し冷却器105および112内の冷媒を吸引するものの完全には冷却器105、112から冷媒を吸引しきれないので、除霜時にサーモサイフォン効果による第1の冷却器105の温度上昇が生じ冷凍室103が昇温する。また、電磁弁123を閉塞して圧縮機121を運転することにより吸い込み圧力が異常低下し、圧縮機121を損傷する恐れがある。また、冷却器を2つ有するためコスト的に高くなるという問題があった。
【0011】
本発明は、従来の課題を解決するもので除霜時の冷蔵室および冷凍室の昇温を最小限に抑え、且つ冷凍サイクルの低コスト化を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、内箱と外箱と、内箱、外箱間に設けたウレタンからなる断熱箱体を上部に冷蔵室、下部に冷凍室とに区画した冷蔵庫において、前記冷蔵室のみの内箱とウレタンとの間に配設した冷却器と冷蔵庫壁面部に沿って前記冷蔵室内および前記冷凍室内に冷気が流れるように構成したダクトと冷蔵室内の前記ダクト内に設けた庫内冷却用ファンとを備え、前記庫内冷却用ファンによって冷蔵室および冷凍室を強制冷却するものであり、冷蔵室内箱背面に付着した霜の除霜は圧縮機停止時に冷蔵室庫内温度により自然に行われるので、ヒータによる除霜の必要性がなく除霜による冷蔵室および冷凍室の温度上昇を低減できる。また、ファン運転による熱伝達率の向上により冷却効率を大幅に向上することが可能となり、従来の直冷冷却方式の課題であった庫内温度分布のばらつきも改善できる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、内箱と外箱と、内箱、外箱間に設けたウレタンからなる断熱箱体を上部に冷蔵室、下部に冷凍室とに区画した冷蔵庫において、前記冷蔵室庫内背面のみに配設した冷却器と冷蔵庫壁面部に沿って前記冷蔵室内および前記冷凍室内に冷気が流れるように構成したダクトと冷蔵室内の前記ダクト内に設けた庫内冷却用ファンとを備え、前記庫内冷却用ファンによって前記冷蔵室および冷凍室を強制冷却するものであり、冷却器が冷蔵室庫内空気と直接接触するので冷却時においては熱伝導率が向上することにより冷却効率が向上し、圧縮機停止時に伴う冷却器の除霜時には、より確実に付着した霜を融解し除霜することが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、冷蔵室庫内吐出風量と冷凍室庫内吐出風量の分配を冷凍室側を大としたものであり、冷蔵室は冷却器による直接冷却と微量風量によるファン冷却により冷却し、冷凍室は多量風量によるファン冷却で冷却することにより、冷却負荷量の大きい冷凍室の冷却量を確保することが可能となる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室庫内吐出風量を調整する機構を設け、圧縮機のON/OFFは冷蔵室温度検知手段で制御するものであり、冷蔵室庫内吐出風量と冷凍室庫内吐出風量の風量分配を可変することにより冷凍室の庫内温度を自由に設定することが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室温度検知手段により冷蔵室庫内吐出風量を制御する機構を設け、圧縮機のON/OFFは冷凍室温度検知手段で制御するものであり、低外気温時から高外気温時までどの環境下においてもより確実に冷蔵室および冷凍室の庫内温度を一定に保つことが可能となる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、庫内の負荷変動に合わせて、庫内冷却用ファンの回転数を可変制御するものであり、冷蔵室温度検知手段もしくは冷凍室温度検知手段がある温度以上を検知すると冷却用ファンを高回転で運転することにより、速やかに庫内を冷却することが可能となる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室側内箱のウレタン内壁面に除霜用ヒータを配設したものであり、ヒータを用いて除霜することにより、さらに確実に冷蔵室壁面に付着した霜の除霜が確実となる。また、ウレタン内にヒータを埋設しているのでヒータの熱影響による庫内の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、除霜用ヒータの通電は、タイマーにより所定時間間隔毎の圧縮機停止時に行うものであり、除霜を周期的に行うことにより除霜に伴う庫内の温度変動を最小限に抑えるとともに省エネルギー化が可能となる。
【0020】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、冷蔵室側壁面の表面温度検知手段が設定温度以上を検知すると、除霜用ヒータ通電を終了するものであり、過度に除霜用ヒータを通電することを抑えることにより庫内の温度上昇を抑制でき、且つ省エネルギー化が可能となる。
【0021】
請求項10に記載の発明は、請求項1から4または請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の発明において、外気温を検知する温度検知手段により、外気温別に設定した通電率で冷蔵室ダクト内に配設した温調用ヒータの通電を行うものであり、温調用ヒータの役割は低外気温時に強制的に冷蔵室庫内に負荷を与えて圧縮機の運転率を上げ、冷凍室の庫内温度を確保することであるが、運転率が高い高外気温時に過度に温調用ヒータを通電することを抑えることにより省エネルギー化が可能となる。
【0022】
請求項11に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、冷却器と冷蔵庫外箱の間に真空断熱材を配設するものであり、外気と温度差が一番大きい場所に真空断熱材を配設することにより最もコストパフォーマンスよく冷蔵庫箱体の吸熱量を低減することができる。また、断熱性能向上により圧縮機の運転率が低下し省エネルギー化が可能となる。また、冷蔵庫外箱の壁面温度を上げることができ冷蔵庫外箱の結露を防止することが可能となる。
【0023】
請求項12に記載の発明は、請求項1または請求項3から請求項11のいずれか一項に記載の発明において、冷却器の冷蔵庫外箱側側面に真空断熱材を直接貼り付けるものであり、より確実に外気と温度差の大きい場所に真空断熱材を貼り付けることにより、さらに効率よく吸熱量を低減することができる。また、壁面冷却器に真空断熱材を貼り付けた部品をユニットとして冷蔵庫組み立て行程に入れることができるので工数の削減が可能となる。また、冷却器と真空断熱材を貼り付けた部品をユニットとして外販することもできる。
【0024】
請求項13に記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の発明において、冷媒として炭化水素を用いたものであり、冷却器をウレタン内に埋設しているので炭化水素漏洩時の危険性を小さくすることが可能となる。また、ドアスイッチ、ランプ等庫内の電気的接点も防爆対応しなくてよいので冷媒の炭化水素化によるコストUPを抑制することが可能となる。また、除霜は冷蔵室の庫内空気により自然に行われるので、ガラス管ヒータ等の高温発熱体による除霜の必要性がなく、さらに危険性を小さくすることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1から図14、および表1を用いて説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図である。
【0027】
15は冷蔵庫箱体で、内箱15aと外箱15bと、内箱15a、外箱15b間に設けたウレタン15cからなり、冷蔵庫箱体15の上方部に比較的高温の区画である冷蔵室5を、下方部に冷蔵室5と断熱仕切り14で区切られた比較的低温の冷凍室6を配置している。食品等の収納物の出し入れは図示しない断熱ドアを介して行われる。
【0028】
冷凍サイクル16は圧縮機1と凝縮器2とキャピラリ3と冷却器4とを接続して構成され、冷却器4は直冷式とし、冷蔵室5の背面の内箱15aに接するようにウレタン15c側に配設されている。また、冷却器4の前面には一定の空間を有して冷蔵室ダクト7を設け、冷蔵室ダクト7の下部には冷蔵室吐出口10を、上部には冷蔵室吸込口11を設けている。また、冷凍室6奥面近傍には冷蔵室5内へと吐出する冷気と分流した冷気を循環させて庫内の冷却を行う冷凍室ダクト8が設けてあり、冷凍室ダクト8の上部には冷凍室吐出口12を、下部には冷凍室吸込口13を有している。また、冷蔵室5内には庫内の温度を検知する温度検知手段TH1を有している。また、冷蔵室5の背面で冷蔵室ダクト7と内箱15aの空間にはファン9を設けている。
【0029】
また、圧縮機1は例えばインバータによる回転数制御で冷媒循環量を制御し冷凍能力を変化させることができる能力可変型としている。
【0030】
また、冷蔵室5には区画室内温度を検知する、例えばサーミスタである温度検知手段TH1を設けてあり、圧縮機1とファン9とを制御する制御手段C1とを備えている。
【0031】
また、冷媒としては炭化水素(例えばイソブタン)を用いている。
【0032】
上記構成において、圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、キャピラリ3に至る。その後、キャピラリ3で図示しないサクションラインと熱交換しながら減圧されて、冷蔵室5側背面のウレタン内に配設された冷却器4に至り蒸発気化する。冷蔵室5奥面近傍には冷蔵室5の区画内空気を循環させて庫内の冷却を行うファン9および冷蔵室ダクト7が設けてある。冷却器4の作用で低温になった冷蔵室背面により輻射冷却された冷蔵室ダクト7内の冷気は、ファン9の作動により冷蔵室吐出口10を介して冷蔵室5へ吐出され、庫内と熱交換した後、冷蔵室吸込口11から冷蔵室ダクト7内へ流入する。また、冷凍室6奥面近傍には冷蔵室5内へと吐出する冷気と分流した冷気を循環させて庫内の冷却を行う冷凍室ダクト8が設けてあり、冷気は冷凍室吐出口12を介して冷凍室6へ吐出された後、冷凍室吸込口13から冷凍室ダクト8へ流入する。冷凍室ダクト8の戻り空気は、図示しない戻りダクトを通り、冷蔵室吸込口11からの戻り空気と合流してファン9へと吸い込まれ、再び低温の冷気となって吐出される。そして、冷却器4にて蒸発気化した冷媒は、図示しないサクションラインを経て圧縮機1に吸入される。
【0033】
また、圧縮機1は例えばインバータによる回転数制御で冷媒循環量を制御し冷凍能力を変化させることができる能力可変型としているので、周囲温度に応じた冷凍能力を確保でき、高負荷時の冷却能力確保と低負荷時の省エネが可能となる。
【0034】
そして、冷蔵室5は冷蔵保存のために通常1〜5℃で設定されているが、保鮮性向上のため若干低めの温度、例えば−3〜0℃で設定されることもあり、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0035】
冷凍室6は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、保鮮性向上のためより低温の温度、例えば−30〜−25℃で設定されることもある。
【0036】
圧縮機1停止中に、冷蔵室5の温度検知手段であるTH1が、予め設定された所定の温度(例えば5℃)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、圧縮機1とファン9を作動し冷却を開始する。そして、冷蔵室5の温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(例えば0℃)より低いことを検知すると圧縮機1、ファン9を停止する。
【0037】
ここで、圧縮機1運転中に冷蔵室5内箱背面に付着した霜は、圧縮機1停止中に冷蔵室5庫内の空気により融解し、融解した除霜水は図示しない排水口により庫外に排水される。これにより、ヒータによる除霜の必要性がなく冷蔵室5および冷凍室6の温度上昇を低減できる。
【0038】
なお、冷蔵室5の温度検知手段TH1を冷蔵室5内箱背面の表面に密着するように配設すると、さらに確実に付着した霜の除霜検知が確実となる。
【0039】
また、除霜用ヒータを廃止することにより低コスト化が図れる。
【0040】
なお、冷却器4を冷蔵室5側背面のウレタン内に配設するとしたが、冷蔵室5天面のウレタン内、もしくは断熱仕切り14内に配設しても同様の効果が得られる。
【0041】
また、従来の直冷冷却方式では庫内の温度分布が悪いという欠点があったが、ファン冷却と組み合わせることにより庫内の均温化が図れる。
【0042】
また、冷媒として炭化水素(例えばイソブタン)を用いているので、地球温暖化防止に貢献するとともに、冷却器4をウレタン内に埋設しているので炭化水素漏洩時の危険性を小さくすることが可能となる。
【0043】
また、ドアスイッチ、ランプ等、庫内の電気的接点も防爆対応しなくてよいので冷媒の炭化水素化によるコストUPを抑制することが可能となる。
【0044】
また、除霜は冷蔵室5庫内温度により自然に行われるので、ガラス管ヒータ等の高温発熱体による除霜の必要性がなく、さらに危険性を小さくすることが可能となる。
【0045】
なお、冷却器4は2枚の金属板(例えば鉄もしくはアルミニウム)を接着して、その板の片面もしくは両面の一部に高圧のガスを注入して膨らませ、冷媒の流路を設けたロールボンド方式、銅管を冷蔵庫内箱のウレタン側壁面に例えばアルミ箔で貼り付けた方式、いずれの方式でも同様の効果が得られる。
【0046】
(実施の形態2)
図2、図3は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0047】
図において、直冷プレート型冷却器4は冷蔵室5庫内背面の内箱15aに接するように配設している。
【0048】
上記構成により、冷却器4が冷蔵室5および冷凍室6の戻り空気と直接接触するので冷却時において熱交換効率が向上することにより、冷却効率が向上する。また、圧縮機1停止時に伴う冷却器4の除霜時には直接冷蔵室5内の空気と接触するので、さらに確実に付着した霜を融解し、除霜することが可能となる。
【0049】
なお、図2においては冷却器4を冷蔵室5庫内内箱の背面に貼り付けた仕様としているが、図3に示すように、冷蔵室ダクト7内に冷却器4の側面両側を空気が通るように配設することにより、冷蔵室5および冷凍室6の戻り空気と直接接触する面積が増加するので冷却時においてさらに熱伝導率が向上することにより、さらに冷却効率があがる。また、圧縮機停止時に伴う冷却器の除霜時にも同様の理由により、さらに確実に付着した霜を融解し、除霜することが可能となる。
【0050】
なお、図3では冷却器4の上方にファン9を配設しているが、冷却器4下方にファン9を配設しても同様の効果が得られる。
【0051】
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0052】
ファン9の働きにより冷蔵室ダクト7内を流れる冷気は、冷蔵室吐出口10より冷蔵室5庫内に吐出される冷気と、冷蔵室吐出口10と比較して開口面積が大きい冷蔵庫5背面内箱と断熱仕切り14により形成される冷凍室ダクト開口部17を通り冷凍室吐出口12より冷凍室6庫内に吐出される冷気とに分流される。また、冷蔵室ダクト7内の冷気の流れに対して垂直方向に冷蔵室吐出口10を、平行方向に冷凍室ダクト開口部17を設けている。
【0053】
上記構成により、冷蔵室5庫内吐出風量より冷凍室6庫内吐出風量を大きくすることができ、冷却負荷量の大きい冷凍室6の冷却量を確保することが可能となり、冷凍室6、冷蔵室5をそれぞれ所定の温度に冷却することができる。
【0054】
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0055】
冷蔵室ダクト7の冷蔵室吐出口10に手動で吐出開口面積を調整できる例えばポリプロピレンで成型された左右、もしくは上下に手動で動かせるスライド式のシャッター18を備えている。
【0056】
上記構成において、例えばシャッター18を開方向に動かし、冷蔵室吐出口10の吐出開口面積を増加させると、冷蔵室吐出口10より冷蔵室5へ吐出される冷気の風量が増加する。また、冷凍室ダクト開口部17を通り冷凍室吐出口12より冷凍室6へ吐出される冷気の風量が減少する。
【0057】
また、実施の形態1同様に、冷蔵室5には区画室内温度を検知する、例えばサーミスタである温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(例えば0℃)より低いことを検知すると圧縮機1、ファン9を停止し、圧縮機1停止中に、冷蔵室5の温度検知手段であるTH1が、予め設定された所定の温度(例えば5℃)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、圧縮機1とファン9を作動し冷却を開始する。
【0058】
以上に示したように、冷蔵室5の庫内温度で圧縮機1のON/OFFを制御するので、冷蔵室5の庫内温度は一定に保たれた状態で冷凍室6の風量が減少するので冷凍室6の冷却量は減少し、冷凍室6の温度を弱設定(例えばー18℃)にすることが可能となる。
【0059】
また、例えばシャッター18を閉方向に動かし、冷蔵室吐出口10の吐出開口面積を減少させると、冷蔵室吐出口10より冷蔵室5へ吐出される冷気の風量が減少し、冷凍室ダクト開口部17を通り冷凍室吐出口12より冷凍室6へ吐出される冷気の風量が増加する。
【0060】
同様に、冷蔵室5の庫内温調は圧縮機1のON/OFFにより制御されるので、冷蔵室5の庫内温度は一定に保たれた状態で冷凍室6の風量が増加するので冷凍室6の冷却量は増加し、冷凍室6の温度は強設定(例えばー22℃)にすることが可能となる。
【0061】
(実施の形態5)
図6は本発明の実施の形態5における冷蔵庫の庫内風路の概略図、図7は冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0062】
冷蔵室ダクト7内には、例えばステッピングモータにより開閉されるダンパ19が配設されている。また、冷蔵室5には区画室内温度を検知する、例えばサーミスタである温度検知手段TH1を、冷凍室6には区画室内温度を検知する温度検知手段TH2を設けてあり、圧縮機1とファン9とダンパ19を制御する制御手段C2とを備えている。
【0063】
圧縮機1停止中に、冷凍室6の温度検知手段であるTH2が、予め設定された所定の温度(例えば−18℃)以上を検知すると制御手段C2はこの信号を受け、圧縮機1とファン9を作動し冷却を開始する。
【0064】
この時、冷蔵室5の温度検知手段であるTH1が、予め設定された所定の温度(例えば5℃)以上を検知すると制御手段C2はこの信号を受け、ダンパを開放する。冷蔵室ダクト7内の冷気は、ファン9の作動によりダンパを介して冷蔵室吐出口10から冷蔵室5へ吐出される冷気と、冷凍室吐出口12を介して冷凍室6へ吐出される冷気に分流し冷蔵室5、冷凍室6の冷却を行う。
【0065】
圧縮機1運転中に、冷蔵室5の温度検知手段であるTH1が、予め設定された所定の温度(例えば0℃)以下を検知すると制御手段C2はこの信号を受け、ダンパ19を閉塞して冷蔵室5への風路を遮断し、冷凍室6のみに冷気を送り込む。
【0066】
冷凍室6のみの冷却中に、冷蔵室5の温度検知手段であるTH1が、予め設定された所定の温度(例えば5℃)以上を検知すると、前記同様にダンパを開放し冷蔵室5、冷凍室6の冷却を行う。
【0067】
以上の動作を繰り返し、冷凍室6の温度検知手段であるTH2が、予め設定された所定の温度(例えば−22℃)以下を検知すると制御手段C2はこの信号を受け、圧縮機1とファン9を停止し冷却を終了する。
【0068】
冷蔵室5の庫内温度はダンパ19で制御し、冷凍室6の庫内温度は圧縮機のON/OFFで制御するので、冷蔵室5と冷凍室6の庫内温度を独立して制御することが可能となる。したがって、高外気温から低外気温に至るまで冷蔵室5、冷凍室6のそれぞれの庫内温度を所定の温度に一定に保つことが可能となる。
【0069】
なお、ダンパ19はガス封入式である機械式ダンパを用いても同様の効果が得られる。
【0070】
(実施の形態6)
図8は、本発明の実施の形態6における冷蔵庫のタイムチャートを示している。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0071】
圧縮機1運転中に、冷蔵室5の温度検知手段であるTH1が予め設定された所定の温度(t1H)以下を検知すると、制御手段C1はこの信号を受けファン9の印加電圧を低速側のV1とする(T0)。ドア開閉等により、庫内温度が上昇し温度検知手段TH1が所定の温度(t1H)以上を検知すると、制御手段C1はこの信号を受けファン9の印加電圧を高速側のV2とする(T1)。その後、庫内温度が低下し温度検知手段TH1が所定の温度(t1H)以下を検知すると、制御手段C1はこの信号を受けファン9の印加電圧を低速側のV1とする(T2)。
【0072】
以上により、庫内の温度上昇に対して迅速に冷却能力を上げることにより、ドア開閉時の庫内の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる。
【0073】
また、電源投入時も同様に温度検知手段TH1が所定の温度(t1H)以下を検知するまで、ファン9の印加電圧を高速側のV2とすることにより、庫内の冷却スピードを向上でき、例えば電源投入から1回目の製氷完了時間を短縮することが可能となる。
【0074】
なお、実施の形態5においてはファン9の印加電圧の制御を冷凍室6の温度検知手段TH2で行うことにより、さらに効率よく冷蔵室5と冷凍室6の冷却を行うことが可能となる。
【0075】
(実施の形態7)
図9は本発明の実施の形態7における冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0076】
20は、冷蔵室5側内箱のウレタン側壁面に接着した例えばアルミ箔ヒータである除霜用ヒータである。除霜用ヒータ20は例えばアルミテープや両面テープにより冷蔵庫内箱に貼り付けられている。
【0077】
冷蔵室5の温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(例えば0℃)より低いことを検知すると制御手段C3はこの信号を受け、圧縮機1、ファン9を停止し、除霜用ヒータ20の通電を開始する。圧縮機1停止中に、冷蔵室5の温度検知手段であるTH1が、予め設定された所定の温度(例えば5℃)以上を検知すると制御手段C3はこの信号を受け、除霜用ヒータ20の通電を停止すると共に、圧縮機1とファン9を作動し冷却を開始する。
【0078】
ヒータを用いて除霜することにより、さらに確実に冷蔵室5壁面に付着した霜を融解することができ、除霜性能の向上が可能となる。
【0079】
また、従来のファン冷却用冷却器の除霜は、庫内で熱容量の大きいガラス管ヒータを通電して行っていたため、除霜時の庫内の昇温が大きいという課題があったが、本実施の形態においては、ウレタン内に埋設した比較的低熱容量の除霜用ヒータ20により除霜を行うことができるので、ヒータの熱影響による庫内の温度上昇を最小限に抑えることができ、例えばアイスクリームの融解を防止することが可能となる。
【0080】
(実施の形態8)
図10は、本発明の実施の形態6における冷蔵庫のタイムチャートを示している。なお、実施の形態1、7と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0081】
除霜用ヒータ20の通電は、図示しないタイマーにより前回通電終了時点から所定時間(T3)経過後(例えばT3=12時間)毎の圧縮機1停止時に行う。T3時間経過後が圧縮機1運転中の場合は、次回運転停止時に除霜用ヒータ20の通電を行う(T4)。T3時間経過後が圧縮機1停止時の場合も同様に、次回運転停止時に除霜用ヒータ20の通電を行う。
【0082】
除霜を周期的に行うことにより除霜に伴う食品の温度変動を最小限に抑えるとともに、省エネルギー化が可能となる。
【0083】
なお、タイマーによる除霜間隔T3を圧縮機1の運転の積算時間としても同様の効果が得られる。
【0084】
(実施の形態9)
図11は、本発明の実施の形態9における冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1、7、8と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0085】
TH3は、冷蔵庫5背面に配設された壁面温度検知手段であり、圧縮機1停止中の除霜用ヒータ20通電中にTH3が設定温度(例えば2℃)以上を検知すると制御手段C4はこの信号を受け、除霜用ヒータ20の通電を終了する。
【0086】
これにより、過度の除霜用ヒータ20の通電を抑えることにより、除霜に伴う食品の温度変動を最小限に抑えるとともに、省エネルギー化が可能となる。
【0087】
(実施の形態10)
図12は、本発明の実施の形態10における冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0088】
TH4は、例えば冷蔵室5ドア側面部に配設された例えばサーミスタである外気温度検知手段であり、22は冷蔵室ダクト7を構成する仕切り21内に配設された、例えばアルミ箔ヒータである温調用ヒータである。
【0089】
冷蔵室5の温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(例えば0℃)より低いことを検知すると制御手段C5は、この信号を受け、圧縮機1、ファン9を停止し、温調用ヒータ22の通電を開始する。
【0090】
この時、外気温度検知手段TH4の信号に対して(表1)に示すように温調用ヒータ22の通電率を決定し、その通電率にて通電を行う。
【0091】
【表1】
Figure 0004168727
【0092】
TH4がAT1(例えば15℃)以下であれば通電率D1%(例えば100%)で通電を開始する。圧縮機1停止中に、冷蔵室5の温度検知手段であるTH1が、予め設定された所定の温度(例えば5℃)以上を検知すると制御手段C5この信号を受け、温調ヒータ22の通電を停止すると共に、圧縮機1とファン9を作動し冷却を開始する。
【0093】
また、AT2(例えば25℃)≧AT1(例えば15℃)であり、D1(例えば100%)≧D2(例えば50%)≧D3(例えば0%)である。すなわち外気温が高いほど温調用ヒータ22の通電率を小さくする制御としている。
【0094】
外気温が冷蔵室5の庫内温度に近い例えば5℃の場合、圧縮機1のON/OFFは冷蔵室5の温度検知手段であるTH1で行うために圧縮機1の運転率が極端に低下する。その結果、冷凍室6の冷却負荷量が確保できず冷凍室6の温度維持ができなくなる。この場合、従来の直冷冷却方式の冷蔵庫においては圧縮機1停止時に温調用ヒータ22を通電し、冷蔵室5庫内に強制的に熱負荷を与えることにより圧縮機1の運転率を確保し、冷凍室6の冷却負荷量を維持していた。ところが、運転率が比較的高く冷蔵室5庫内に熱負荷を強制的に与える必要性がない高外気温時にも温調用ヒータ22の通電を行っていたために、無駄に運転率が大きくなり消費電力量が増加するという課題があったが、本実施の形態では、外気温が高いほど温調用ヒータ22の通電率を小さくすることにより過度に温調用ヒータ22を通電することを抑えることができ、省エネルギー化が可能となる。
【0095】
なお、温調用ヒータ22は断熱仕切り14内に配設しても同様の効果が得られる。
【0096】
(実施の形態11)
図13は、本発明の実施の形態11における冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0097】
24は、冷却器4と冷蔵庫外箱23の間に配設された、例えばシート状無機繊維集合体からなる芯材と前記芯材を覆うガスバリア性フィルムで構成される真空断熱材である。
【0098】
冷蔵庫箱体15の製造にあたっては、真空断熱材24をあらかじめ例えば冷蔵庫外箱23に直接的に接着固定したあと、硬質ウレタンフォームの原料を注入して一体発泡を行う。温度差が一番大きい、冷却器4と冷蔵庫外箱23の間に配設することにより最もコストパフォーマンスよく冷蔵庫箱体の吸熱量を低減することが可能となる。また、断熱性能向上により圧縮機1の運転率が低下し省エネルギー化が可能となる。また、冷蔵庫外箱23の壁面温度を上げることができ冷蔵庫外箱23の結露を防止することが可能となる。
【0099】
なお、真空断熱材24を冷蔵庫外箱23に間接的に接着しても同様の効果が得られる。
【0100】
(実施の形態12)
図14は、本発明の実施の形態12における冷蔵庫の断面図である。なお、実施の形態1、11と同一構成については詳細な説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0101】
真空断熱材24は、冷却器4の冷蔵庫外箱23側の側面に例えば両面テープにより直接貼り付けられている。
【0102】
確実に、外気と温度差の大きい部位に貼り付けることにより、さらに効率よく吸熱量を低減することができる。また、冷却器4に真空断熱材24を貼り付けた部品をユニットとして冷蔵庫組み立て行程に入れることができるので工数の削減が可能となる。また、冷却器4と真空断熱材24を貼り付けた部品をユニットとして外販することも可能となる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、内箱と外箱と、内箱、外箱間に設けたウレタンからなる断熱箱体を上部に冷蔵室、下部に冷凍室とに区画した冷蔵庫において、前記冷蔵室のみの内箱とウレタンとの間に配設した冷却器と冷蔵庫壁面部に沿って前記冷蔵室内および前記冷凍室内に冷気が流れるように構成したダクトと冷蔵室内の前記ダクト内に設けた庫内冷却用ファンとを備え、前記庫内冷却用ファンによって冷蔵室および冷凍室を強制冷却するものであり、ヒータによる除霜の必要性がなく除霜による冷蔵室および冷凍室の温度上昇を低減できる。また、従来の直冷冷却方式の課題であった庫内温度分布のばらつきも改善できる。
【0104】
また、請求項2に記載の発明は、内箱と外箱と、内箱、外箱間に設けたウレタンからなる断熱箱体を上部に冷蔵室、下部に冷凍室とに区画した冷蔵庫において、前記冷蔵室庫内背面のみに配設した冷却器と冷蔵庫壁面部に沿って前記冷蔵室内および前記冷凍室内に冷気が流れるように構成したダクトと冷蔵室内の前記ダクト内に設けた庫内冷却用ファンとを備え、前記庫内冷却用ファンによって前記冷蔵室および冷凍室を強制冷却するものであり、さらに冷却効率が向上し、また、圧縮機停止時に伴う冷却器の除霜時には、より確実に付着した霜を融解し除霜することが可能となる。
【0105】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、冷蔵室庫内吐出風量と冷凍室庫内吐出風量の分配を冷凍室側を大としたものであり、冷却負荷量の大きい冷凍室の冷却量を確保することが可能となる。
【0106】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室庫内吐出風量を調整する機構を設け、圧縮機のON/OFFは冷蔵室温度検知手段で制御するものであり、冷蔵室庫内吐出風量と冷凍室庫内吐出風量の風量分配を可変することにより冷凍室の庫内温度を自由に設定することが可能となる。
【0107】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室温度検知手段により冷蔵室庫内吐出風量を制御する機構を設け、圧縮機のON/OFFは冷凍室温度検知手段で制御するものであり、低外気温時から高外気温時までどの環境下においてもより確実に冷蔵室および冷凍室の庫内温度を一定に保つことが可能となる。
【0108】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、庫内の負荷変動に合わせて、庫内冷却用ファンの回転数を可変制御するものであり、速やかに庫内を冷却することが可能となる。
【0109】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵室側内箱のウレタン内壁面に除霜用ヒータを配設したものであり、ヒータを用いて除霜することにより、さらに確実に冷蔵室壁面に付着した霜の除霜が確実となる。また、ウレタン内にヒータを埋設しているのでヒータの熱影響による庫内の温度上昇を最小限に抑えることが可能となる。
【0110】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、除霜用ヒータの通電は、タイマーにより所定時間間隔毎の圧縮機停止時に行うものであり、除霜に伴う庫内の温度変動を最小限に抑えるとともに省エネルギー化が可能となる。
【0111】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、冷蔵室側壁面の表面温度検知手段が設定温度以上を検知すると、除霜用ヒータ通電を終了するものであり、過度に除霜用ヒータを通電することを抑えることにより庫内の温度上昇を抑制でき、且つ省エネルギー化が可能となる。
【0112】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1から4または請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の発明において、外気温を検知する温度検知手段により、外気温別に設定した通電率で冷蔵室ダクト内に配設した温調用ヒータの通電を行うものであり、運転率が高い高外気温時に過度に温調用ヒータを通電することを抑えることにより省エネルギー化が可能となる。
【0113】
また、請求項11に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、冷却器と冷蔵庫外箱の間に真空断熱材を配設するものであり、外気と温度差が一番大きい場所に真空断熱材を配設することにより最もコストパフォーマンスよく冷蔵庫箱体の吸熱量を低減することができる。また、断熱性能向上により圧縮機の運転率が低下し省エネルギー化が可能となる。また、冷蔵庫外箱の壁面温度を上げることができ冷蔵庫外箱の結露を防止することが可能となる。
【0114】
また、請求項12に記載の発明は、請求項1または請求項3から請求項11のいずれか一項に記載の発明において、冷却器の冷蔵庫外箱側側面に真空断熱材を直接貼り付けるものであり、より確実に外気と温度差の大きい場所に真空断熱材を貼り付けることにより、さらに効率よく吸熱量を低減することができる。また、壁面冷却器に真空断熱材を貼り付けた部品をユニットとして冷蔵庫組み立て行程に入れることができるので工数の削減が可能となる。また、冷却器と真空断熱材を貼り付けた部品をユニットとして外販することもできる。
【0115】
また、請求項13に記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の発明において、冷媒として炭化水素を用いたものであり、地球温暖化防止に貢献するとともに、冷却器をウレタン内に埋設しているので炭化水素漏洩時の危険性を小さくすることが可能となる。また、ドアスイッチ、ランプ等庫内の電気的接点も防爆対応しなくてよいので冷媒の炭化水素化によるコストUPを抑制することが可能となる。また、除霜は冷蔵室の庫内空気により自然に行われるので、ガラス管ヒータ等の高温発熱体による除霜の必要性がなく、さらに危険性を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の冷蔵庫の断面図
【図2】本発明の実施の形態2の冷蔵庫の断面図
【図3】本発明の実施の形態2の冷蔵庫の断面図
【図4】本発明の実施の形態3の冷蔵庫の断面図
【図5】本発明の実施の形態4の冷蔵庫の断面図
【図6】本発明の実施の形態5の冷蔵庫の庫内風路概略図
【図7】本発明の実施の形態5の冷蔵庫の断面図
【図8】本発明の実施の形態6の冷蔵庫のタイムチャート
【図9】本発明の実施の形態7の冷蔵庫の断面図
【図10】本発明の実施の形態8の冷蔵庫のタイムチャート
【図11】本発明の実施の形態9の冷蔵庫の断面図
【図12】本発明の実施の形態10の冷蔵庫の断面図
【図13】本発明の実施の形態11の冷蔵庫の断面図
【図14】本発明の実施の形態12の冷蔵庫の断面図
【図15】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
1 圧縮機
4 冷却器
5 冷蔵室
6 冷凍室
7 冷蔵室ダクト
8 冷凍室ダクト
9 ファン
14 断熱仕切り
15 冷蔵庫箱体
15a 内箱
15b、23 外箱
15c ウレタン
18 シャッター
19 ダンパ
20 除霜用ヒータ
22 温調用ヒータ
24 真空断熱材
C1、C2、C3、C4、C5 制御手段
TH1、TH2、TH3、TH4 温度検知手段

Claims (13)

  1. 内箱と外箱と、内箱、外箱間に設けたウレタンからなる断熱箱体を上部に冷蔵室、下部に冷凍室とに区画した冷蔵庫において、前記冷蔵室のみの内箱とウレタンとの間に配設した冷却器と冷蔵庫壁面部に沿って前記冷蔵室内および前記冷凍室内に冷気が流れるように構成したダクトと冷蔵室内の前記ダクト内に設けた庫内冷却用ファンとを備え、前記庫内冷却用ファンによって冷蔵室および冷凍室を強制冷却することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 内箱と外箱と、内箱、外箱間に設けたウレタンからなる断熱箱体を上部に冷蔵室、下部に冷凍室とに区画した冷蔵庫において、前記冷蔵室庫内背面のみに配設した冷却器と冷蔵庫壁面部に沿って前記冷蔵室内および前記冷凍室内に冷気が流れるように構成したダクトと冷蔵室内の前記ダクト内に設けた庫内冷却用ファンとを備え、前記庫内冷却用ファンによって前記冷蔵室および冷凍室を強制冷却することを特徴とする冷蔵庫。
  3. 冷蔵室庫内吐出風量と冷凍室庫内吐出風量の分配を冷凍室側を大としたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 冷蔵室庫内吐出風量を調整する機構を設け、圧縮機のON/OFFは冷蔵室温度検知手段で制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 冷蔵室温度検知手段により冷蔵室庫内吐出風量を制御する機構を設け、圧縮機のON/OFFは冷凍室温度検知手段で制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 庫内の負荷変動に合わせて、庫内冷却用ファンの回転数を可変制御することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 冷蔵室側内箱のウレタン内壁面に除霜用ヒータを配設したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 除霜用ヒータの通電は、タイマーにより所定時間間隔毎の圧縮機停止時に行うことを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 冷蔵室側壁面の表面温度検知手段が設定温度以上を検知すると、除霜用ヒータ通電を終了することを特徴とする請求項7または8に記載の冷蔵庫。
  10. 外気温を検知する温度検知手段により、外気温別に設定した通電率で冷蔵室ダクト内に配設した温調用ヒータの通電を行うことを特徴とする請求項1から4ま
    たは請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 冷却器と冷蔵庫外箱の間に真空断熱材を配設することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  12. 冷却器の冷蔵庫外箱側側面に真空断熱材を直接貼り付けることを特徴とする請求項1または請求項3から請求項11のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 冷媒として炭化水素を用いたことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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