JP4168616B2 - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入射する光を反射して画像を表示する反射型表示および入射する光を透過して画像を表示する透過型表示の両方を可能とする反射/透過両用型液晶装置(「半透過反射型液晶装置」とも呼ぶ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯情報機器の表示装置として反射/透過両用型液晶装置が多く利用されている。図11は、従来の反射/透過両用型液晶装置の概略構成図である。この反射/透過両用型液晶装置1000は、吸収型偏光板1020と、液晶セル1030と、光散乱板(光拡散板)1040と、反射型偏光板1050と、光吸収板1060とを備えており、光吸収板1060の外側には、さらに、バックライト1070を備えている。液晶セル1030は、下側ガラス基板1033と、上側ガラス基板1031と、これらのガラス基板1031,1033の間に封入されている液晶層1035とを備えている。下側ガラス基板1033の上面には、複数の透明な信号電極1034が設けられており、上側ガラス基板1031の下面には、複数の信号電極1034に直交する向きに透明な走査電極1032が設けられている。この液晶セル1030は単純マトリクス型の液晶セルであり、1つの信号電極1034と、走査電極1032と、これらの電極の交差する位置に封入されている液晶層1035とで、1つの画素が形成されている。すなわち、1つの信号電極1034と1つの走査電極1032との間に印加された電圧に応じて液晶層1035を通過する光が変調される。液晶層1035は、TN(Twisted Nematic )液晶組成物やSTN(Super Twisted Nematic )で構成される。また、光吸収板1060には、透過率が50%前後の半透明フィルム等が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図12は、従来の反射/透過両用型液晶装置の問題点を示す説明図である。吸収型偏光板1020の透過軸1020Tは紙面に平行な方向に、また、吸収軸1020Aは紙面に垂直な方向に設定されている。反射型偏光板1050の透過軸1050Tは紙面に平行な方向に、また、反射軸1050Rは紙面に垂直な方向に設定されている。以下では、信号電極1034と走査電極1032との間に電圧が印加されない状態(液晶セル1030がオフ状態)において、液晶セル1030を通過する光の偏光方向が90°回転する場合を例に、この液晶装置の動作を説明する。
【0004】
この液晶装置の表示モードとしては、外部からの入射光1100を用いた反射表示モードと、バックライト1070からの光1200を用いた透過表示モードとがある。反射表示モードにおいては、非偏光な光1100が吸収型偏光板1020に入射すると、吸収軸1020Aの方向の直線偏光成分はほとんど吸収され、透過軸1020Tの方向の直線偏光成分のみが透過して、液晶セル1030に入射する。液晶セル1030に入射した光は、液晶セル1030の旋光能によってこの入射光の偏光方向に垂直な偏光方向の直線偏光光に変換されて射出する。このとき、液晶セル1030から射出された光の偏光方向は、反射型偏光板1050の反射軸1050Rの方向にほぼ等しいので、反射型偏光板1050でほとんど反射されて戻り光として再び液晶セル1030に入射する。液晶セル1030に入射した戻り光は、この戻り光に垂直な偏光方向の直線偏光光に変換される。このとき、液晶セル1030から射出された戻り光の偏光方向は、吸収型偏光板1020の透過軸1020Tの方向にほぼ等しいので、吸収型偏光板1020をほぼそのまま透過する。このように、反射表示モードでは、液晶セル1030がオフ状態の画素では、光が反射されて戻るので、オフ状態の画素が明るく見え、逆に、オン状態の画素は暗く見える。
【0005】
一方、透過表示モードでは、バックライト1070から射出された非偏光な光1120が反射型偏光板1050に入射すると、反射軸1050Rの方向の直線偏光成分はほとんど反射され、透過軸1050Tの方向の直線偏光成分のみが透過して、液晶セル1030に入射する。このとき、液晶セル1030を透過する光の偏光方向は、液晶セル1030の旋光能によって、吸収型偏光板1020の吸収軸1020Aにほぼ等しい方向に変換される。したがって、液晶セル1030から射出された光は、吸収型偏光板1020でほとんど吸収されて吸収型偏光板1020を透過しない。すなわち、透過表示モードでは、液晶セル1030がオフ状態の画素では光が途中で吸収されてしまうので、オフ状態の画素は暗く見え、逆にオン状態の画素は明るく見える。このような画素のオン/オフ状態と明暗との対応関係は、反射表示モードとは逆である。すなわち、この反射/透過両用型液晶装置1000では、反射表示モードと透過表示モードとでは表示の明暗が反転するという問題が発生していた。
【0006】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、反射表示モードと透過表示モードとにおいて明暗が反転しないような液晶装置を提供するとともに、この液晶装置を用いた電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部は、本発明の液晶装置によって解決することができる。すなわち、本発明による液晶装置は、与えられた画像情報に応じて光を変調する液晶装置であって、外部からの光が入射する第1の吸収型偏光板と、前記第1の吸収型偏光板から射出された光が入射する液晶セルと、前記液晶セルから射出された光が入射する第2の吸収型偏光板と、前記第2の吸収型偏光板から射出された光が入射する反射型偏光板と、前記反射型偏光板を挟んで前記第2の吸収型偏光板とは反対側に設けられたバックライトと、を備え、前記反射型偏光板は反射軸と透過軸とを有し、前記反射軸は、前記第2の吸収型偏光板側から前記反射型偏光板に入射する光のうちの少なくとも一部を反射するように所定の方向に設定され、前記反射型偏光板は前記バックライト側から入射する光のうちで前記第2の吸収型偏光板を透過する直線偏光成分を含む光を部分的に透過し、前記第1の吸収型偏光板は、前記反射型偏光板で反射されて前記第2の吸収型偏光板を透過した光が前記第1の吸収型偏光板を透過して射出されるように、所定の方向に設定された透過軸を有しており前記反射型偏光板と前記バックライトとの間に、前記反射型偏光板の透過軸と略等しい透過軸を有する偏光板を備えることを特徴とする。
【0008】
この液晶装置は、外部から第1の吸収型偏光板に入射した光が、第1の吸収型偏光板と、液晶セルと、第2の吸収型偏光板とを透過するような液晶セルの第1の状態においては、以下のように作用する。第2の吸収型偏光板から射出した光のうち、反射型偏光板の反射軸に等しい偏光方向を有する直線偏光光を含む光の一部は、反射型偏光板で反射されて、再び第2の吸収型偏光板および液晶セルを透過して第1の吸収型偏光板から射出される。一方、同様の液晶セルの状態において、光を反射型偏光板の第2の吸収型偏光板とは反対側から入射させた場合も、その一部が反射型偏光板を透過した後、第2の吸収型偏光板を透過し、液晶セルを透過して第1の吸収型偏光板から射出される。従って、この液晶装置では、液晶セルの第1の状態において、外部から第1の吸収型偏光板に入射する光が反射して再び外部側に射出される。また、反射型偏光板の側から入射する光も最終的に外部側に射出される。すなわち、第1の状態にある液晶セルは、反射表示モードにおいても、また透過表示モードにおいてもいずれも明るい領域として観察
される。
また透過光の色は第2の吸収型偏光板の透過軸と前記反射型偏光板の反射軸のなす角度に依存して大きく変化するため、前記角度を調整することにより前記透過光の色を調整することができる。
【0009】
またこの液晶装置は、前記第2の吸収型偏光板と前記反射型偏光板との間に介挿された拡散板を備えることが望ましい。
このようにすれば、反射光の鏡面反射がない良好な表示品質を提供できる。
【0010】
本発明の2の側面の液晶装置は、与えられた画像情報に応じて光を変調する液晶装置であって、外部からの光が入射する第1の吸収型偏光板と、前記第1の吸収型偏光板から射出された光が入射する液晶セルと、前記液晶セルから射出された光が入射する第2の吸収型偏光板と、前記第2の吸収型偏光板から射出された光が入射する反射型偏光板と、を備え、前記反射型偏光板は、前記第1の吸収型偏光板と前記液晶セルと前記第2の吸収型偏光板とを透過して前記反射型偏光板に入射する光のうちの少なくとも一部を反射するように所定の方向に設定された反射軸を有しているとともに、前記第2の吸収型偏光板とは反対の側から入射する光のうちで前記第2の吸収型偏光板を透過する直線偏光成分を含む光を部分的に透過し、前記第1の吸収型偏光板は、前記反射型偏光板で反射されて前記第2の吸収型偏光板を透過した光が前記第1の吸収型偏光板を透過して射出されるように、所定の方向に設定された透過軸を有しており、前記第2の吸収型偏光板と前記反射偏光板との間に位相差板を配置し、前記反射型偏光板を挟んで前記第2の吸収型偏光板とは反対側に設けられたバックライトを備え、前記第2の吸収型偏光板の透過軸と前記反射型偏光板の反射軸のなす角度の設定により、前記バックライトから射出される光のうち、前記反射型偏光板と前記第2の吸収型偏光板と前記液晶セルと前記第1の吸収型偏光板とを透過して射出される光の色を調整してなることを特徴とする。
【0011】
上記第2の側面の液晶装置は、前記第1の側面の液晶装置と同様に第1の状態にある液晶セルは、反射表示モードにおいても、また透過表示モードにおいてもいずれも明るい領域として観察される。
また透過光の色は第2の吸収型偏光板の透過軸と前記反射型偏光板の反射軸のなす角度に依存して大きく変化するため、前記角度を調整することにより前記透過光の色を調整することができる。
【0012】
またこの液晶装置は、前記第2の吸収型偏光板と前記反射型偏光板との間に介挿された拡散板を備えることが望ましい。
このようにすれば、反射光の鏡面反射がない良好な表示品質を提供できる。
【0013】
また上記液晶装置において、前記位相差板が1/2λ位相差板であることが望ましい。
【0014】
また上記液晶装置において、前記位相差板が1/4λ位相差板であることが望ましい。
【0015】
なお、上記液晶装置は、各種電子機器に表示装置として搭載することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
A.第1実施例:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、この発明の第1実施例における液晶装置を示す概略構成図である。この液晶装置(反射/透過両用型液晶装置)100は、第1の吸収型偏光板120と、液晶セル130と、第2の吸収型偏光板140と、光散乱板(光拡散板)150と、反射型偏光板160と、を備えており、反射型偏光板160の外側には、さらに、バックライト170を備えている。なお、各要素の間には隙間があるように描かれているが、これらの隙間は単に図示の便宜上のものであり、実施には各要素が互いに密着するように構成されている。後述する他の実施例や変形例も同様である。
【0020】
液晶セル130は、下側ガラス基板33と、上側ガラス基板131と、これらのガラス基板131,133の間に封入されている液晶層135とを備えている。下側ガラス基板133の上面には、複数本の透明な信号電極134が設けられており、上側ガラス基板131の下面には、信号電極134に直交する複数本の透明な走査電極132が設けられている。液晶層135は、TN液晶組成物やSTNで構成することができる。この液晶セル130は単純マトリクス型の液晶セルであり、1つの信号電極134と走査電極132とこれらの電極の交差する位置に封入されている液晶層135とで、1つの画素が形成される。ここで、上側ガラス基板131と下側ガラス基板133の間が広く離されて描かれているが、これは図をわかりやすくするためであって、実際には数μmないし十数μmの狭いギャップを保って対向している。なお、図示した構成要素以外にも、カラーフィルタや、液晶配向膜、駆動回路等の要素も備えている。例えば、カラーフィルタは、下側ガラス基板133と信号電極134との間に、走査電極132に直交するように設けられている。赤(R)、緑(G)、青(B)の各色のカラーフィルタは、信号電極毎に、R、G、Bを交互に繰り返す、いわゆるストライプ状に配列されている。なお、カラーフィルタは、上側ガラス基板131に設けてもよい。また、カラーフィルタの配列はストライプ状に限らずモザイク状であってもよい。これらの要素は、本発明を説明する上で特に必要が無いため、省略している。
【0021】
第1の吸収型偏光板120と第2の吸収型偏光板140は、それぞれ所定の直線偏光成分を透過し、これ以外の直線偏光成分を吸収する機能を有する。これらの吸収型偏光板120,140は、通常の透過型液晶装置や反射型液晶装置に用いられている偏光板と同じ種類のものである。
【0022】
反射型偏光板160は、所定の直線偏光成分を反射し、これ以外の直線偏光成分を透過する機能を有する。この反射型偏光板160は、例えば、複屈折性の誘電体多層膜により構成される。なお、複屈折性の誘電体多層膜の詳細については、国際公開された国際出願(国際公開の番号:WO97/01788)や、特表平9−506985公報等に開示されている。
【0023】
図2は、反射型偏光板の構造の要部を示す説明図である。反射型偏光板は、基本的に複屈折性の誘電体多層膜であって、二種類の高分子層161,162を交互に積層して形成される。二種類の高分子のうち、一つは光弾性率が大きい材料から選ばれ、もう一つは光弾性率が小さい材料から選ばれるが、それらの選択の際には両者を延伸したときの常光線の屈折率が概ね等しくなるよう留意する。例えば、光弾性率の大きい材料としてPEN(2,6−ポリエチレン・ナフタレート)を、小さい材料としてcoPEN(70−ナフタレート/30−テレフタレート・コポリエステル)を選ぶことができる。両フィルムを交互に積層し、図2の直交座標系のx軸方向に約5倍に延伸したところ、x軸方向の屈折率がPEN層において1.88、coPEN層において1.64となった。またy軸方向の屈折率はPEN層でもcoPEN層でもほぼ1.64であった。この積層フィルムにその法線方向から光が入射すると、y軸方向に振動する光の成分はそのままフィルムを透過する。これが透過軸である。一方、x軸方向に振動する光の成分は、PEN層とcoPEN層が、ある一定の条件を満たす場合に限って、反射される。これが反射軸である。その条件とは、PEN層の光路長(屈折率と膜厚の積)と、coPEN層の光路長の和が、光の波長の2分の1に等しいことである。このようなPEN層とcoPEN層を各々数十層以上、出来れば百層以上、厚みにして30μmほど積層させると、反射軸方向に振動する光の成分のほぼ全てを反射させることが出来る。またその層数を変化させることによって、反射率を加減することも出来る。但し、このようにして作製された反射型偏光板は、設計された単一の波長の光でしか偏光能を生じない。より広い波長領域で偏光能を持たせるためには、設計波長が異なる複数の反射型偏光板を軸を揃えて積層する。
【0024】
十分に厚く積層した反射型偏光板は、通常の偏光板(吸収型偏光板)+アルミニウム反射板構成の反射偏光手段と比較して、30%以上明るい。その理由は二つある。一つは金属アルミニウムの反射率が90%弱しか無いが、反射型偏光板は誘電体ミラーであるために所定の直線偏光をほぼ100%反射するからである。もう一つの理由は、通常の吸収型偏光板がヨウ素等のハロゲン物質や染料等の二色性色素を利用しており、その二色比が必ずしも高くないために、10%以上の光を無駄にしていることである。
【0025】
反射型偏光板としては、他にもコレステリック相を呈する液晶ポリマーを、1/4波長板と組み合わせて用いることもできる。このような反射型偏光板の詳細については、特開平8−271892号公報等に開示されている。
【0026】
なお、本実施例で用いている反射型偏光板160は、偏光度が完全ではないので、反射軸に平行な偏光方向の直線偏光成分の反射率は数十%であり、透過軸に平行な偏光方向の直線偏光成分の透過率も数十%である。また、反射軸以外の偏光方向の直線偏光成分の一部も反射し、透過軸以外の偏光方向の直線偏光成分の一部も透過する。ここで、偏光度とは、反射軸方向の光の反射率、あるいは、透過軸方向の光の透過率で定義される。
【0027】
光散乱板150(図1)は、光を拡散させる機能を有している。この光散乱板150を省略することも可能であるが、これを省略すると、反射型偏光板160で鏡面反射された光が戻り光として外部に射出される。光散乱板150は、このような鏡面反射を防止する機能を有している。光散乱板150としては、例えばビーズを分散したプラスチックフィルムが用いられる。また、第2の吸収型偏光板140と反射型偏光板160とを光学接着剤を用いて接着し、その接着層中にビーズを混入させて、光散乱板の代わりとしても良い。なお、光散乱板150は、第1の吸収型偏光板120と液晶セル130の間や、液晶セル130と第2の吸収型偏光板140の間、あるいは、第1の吸収型偏光板120の上面に設けるようにしてもよい。
【0028】
バックライト170は、図1に示すように光源171と導光板172とを備えている。光源171から射出された光は、導光板172によって、液晶セル130の全画素に光が入射するように導光、拡散される。導光板172としては、拡散板や集光プリズムを積層したもの等が利用できる。光源110としては、冷陰極管やLED(発光ダイオード)等が利用できる。なお、バックライト170としては、このような光源171と導光板172との組み合わせの代わりに、面光源であるEL(エレクトロルミネセント)等を利用してもよい。
【0029】
図3は、第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tと、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tと、反射型偏光板160の反射軸160Rとの関係について示す説明図である。第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tと、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tとは互いに直交する向きに設定されている。なお、この例では、第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tが、図中の水平方向(x方向)から反時計回りに45°傾いた方向に設定されている。反射型偏光板160の反射軸160Rは、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tから時計回りに角度θaxだけ回転した向きに設定されている。反射型偏光板160の透過軸160Tは、反射軸160Rと直交している。
【0030】
第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tは、液晶セル130内で偏光方向の制御を受ける直線偏光光の偏光方向の向きに設定されている。第1の吸収型偏光板120を透過した直線偏光光のうちで、オフ状態のセル領域を通過する直線偏光光は、偏光方向が90°回転し、オン状態のセル領域を通過する直線偏光光は、そのまま偏光方向に保たれる。第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tは、オフ状態のセル領域を通過してきた直線偏光光を透過するように、第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tと直行する向きに設定されている。また、反射型偏光板160の反射軸160Rは、オフ状態のセル領域と第2の吸収型偏光板140とを透過した直線偏光光の一部を反射するように設定されている。
【0031】
図4は、この発明の第1実施例における液晶装置の機能を示す説明図であり、図4(A)は明表示(オフ状態のセル領域)、図4(B)は暗表示(オン状態のセル領域)を示している。まず、バックライト170が発光していない場合、すなわち、反射表示モードの場合について説明する。第1の吸収型偏光板120に入射する非偏光な光181,182は、第1の吸収型偏光板120によって透過軸120Tに等しい偏光方向を有する直線偏光成分のみが透過されて、液晶セル130に入射する。
【0032】
図4(A)に示すように、第1の吸収型偏光板120から射出されてオフ状態セル領域に入射した直線偏光光181aは、セル内において偏光方向が90°回転し、第2の吸収型偏光板140に入射する。この直線偏光光181bの偏光方向は、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tの方向に等しいので、第2の吸収型偏光板140をほとんどそのまま透過して、反射型偏光板160に入射する。反射型偏光板160に入射した直線偏光光181cは、反射型偏光板160の反射軸160Rと透過軸160Tの2つの偏光成分に分解され、このうち反射軸160Rの方向の直線偏光成分が反射されて、再び第2の吸収型偏光板140に戻り光181dとして入射する。第2の吸収型偏光板140に再び入射した戻り光181dは、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tと吸収軸140Aの2つの偏光成分に分解され、このうち吸収軸140Aの方向の偏光成分がほとんど吸収されて、透過軸140Tの方向の偏光成分のみが再び液晶セル130に入射する。液晶セル130に再び入射した直線偏光光181eは、セル内において偏光方向が90°回転し、第1の吸収型偏光板120に入射する。この直線偏光光181fの偏光方向は、第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tの方向に等しいので、第1の吸収型偏光板120をほとんどそのまま透過して射出される。この結果、反射表示モードにおいて、オフ状態のセル領域(画素)は明表示される。
【0033】
一方、図4(B)に示すように、第1の吸収型偏光板120を透過してオン状態の液晶セル130に入射した直線偏光光182aは、セル内で偏光方向の回転を受けずにそのまま透過して第2の吸収型偏光板140に入射する。この第2の吸収型偏光板140に入射した直線偏光光182bは、第2の吸収型偏光板140の吸収軸140Aの方向(透過軸140Tと垂直な方向)に等しいので、第2の吸収型偏光板140でほとんど吸収されてしまい、第1の吸収型偏光板120を透過することはない。この結果、反射表示モードにおいては、オン状態のセル領域が暗表示される。
【0034】
なお、液晶セル130はオン状態とオフ状態の中間の状態をとりうる。この中間状態にあるときには、図4(A)と図4(B)の状態が混ざり合って中間調表示が実現される。
【0035】
次に、バックライト170(図1)が発光している場合、すなわち、透過表示モードの場合について説明する。バックライト170から射出された非偏光な光191,192のうち、反射型偏光板160の透過軸160Tに等しい偏光方向を有する偏光成分が透過して、第2の吸収型偏光板140に入射する。ただし、反射型偏光板160の偏光度は低いので、透過軸160T以外の偏光方向の偏光成分も部分的に透過する。第2の吸収型偏光板140に入射した偏光光は、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tと吸収軸140Aの2つの偏光成分に分解され、透過軸140Tの方向の偏光成分のみが液晶セル130に入射する。
【0036】
図4(A)に示すように、第2の吸収型偏光板140から射出されてオフ状態のセル領域に入射した直線偏光光191bは、セル内で偏光方向が90°回転して、第1の吸収型偏光板120に入射する。この直線偏光光191cの偏光方向は、第1の吸収型偏光板140の透過軸140Tの方向に等しいので、第1の吸収型偏光板120をほとんど透過して射出される。この結果、透過表示モードにおいても反射表示モードと同様にオフ状態のセル領域が明表示される。
【0037】
一方、図4(B)に示すように、第2の吸収型偏光板140を透過してオン状態のセル領域に入射した直線偏光光192bは、セル内で偏光方向の回転を受けずにそのまま透過して第1の吸収型偏光板120に入射する。この直線偏光光192cの偏光方向は、第1の吸収型偏光板120の吸収軸120Aの方向に等しいので、第1の吸収型偏光板120でほとんど吸収されてしまい、第1の吸収型偏光板120を透過することはない。この結果、透過表示モードにおいても、反射表示モードと同様に、オン状態のセル領域が暗表示される。このように、本実施例の液晶装置(反射/透過両用型液晶装置)100では、反射表示モードと透過表示モードとにおいて明暗が反転しないことがわかる。
【0038】
図5は、第1実施例における液晶装置に関する反射表示モードの反射率と透過表示モードの透過率とを示す説明図である。横軸は、第1の吸収型偏光板140の透過軸140Tと反射型偏光板160の反射軸160Rのなす角度(以下、「組合せ角」と呼ぶ)θaxであり、縦軸は、液晶セル130の全画素をオフ状態にした場合、すなわち白色表示した場合の反射率および透過率である。なお、図5の透過率および反射率は、第1の吸収型偏光板120および第1の吸収型偏光板140として日東電工株式会社製のNPF−EG1228DUを用い、反射型偏光板160として3M社製のRDF−Cを用いた場合の測定結果を示している。このRDF−Cは、図1に示した光散乱板150および反射型偏光板160の機能を併せ持つものである。なお、透過率および反射率は、標準光源Cを用いて測定した結果である。ここで、反射率は、標準高原Cから所定の距離の位置に置かれた標準白色板からの反射光の強度を基準として、同じ位置に置かれた液晶装置100において最も明るい反射表示モードにおける表示(反射型表示)をさせた場合の反射光の強度の割合として定義されている。
【0039】
この液晶装置100では、図3に示すように組合せ角θaxを約20°に設定している。この場合、図5からわかるように、約22.4%の反射率および約2.1%の透過率を得ることができる。従来例で示した液晶装置では、反射率が29%程度まで高めることができる。第1実施例の液晶装置100は、これに比べると若干反射率が低いが、ほぼ同等の明るさを有している。液晶装置100は、さらに、透過型表示(透過表示モードにおける表示)を反転させないという大きな効果を有している。
【0040】
なお、反射型偏光板の代わりに半透過反射板(例えばAl/Ag蒸着膜)を用いても、反射表示モードと透過表示モードとで明暗が反転しないようにすることができる。しかし、この場合には、反射率は高々15%程度である。したがって、このような液晶装置に比べれば、本実施例の液晶装置100は、十分に明るい反射型表示を得ることができる。
【0041】
以上、説明したように、この液晶装置100によれば、反射型表示の特性(すなわち反射率)を損なうことなく、かつ、反射表示モードと透過表示モードとで明暗が反転することが無いような表示を実現することができる。
【0042】
なお、液晶装置100の反射率は、約15%以上であることが好ましい。このときには、図5からわかるように組合せ角θaxを約0°〜35°の範囲(図のRθax)で設定すればよい。組合せ角θaxを0°とすれば、反射率が約27.5%になり、非常に明るい反射型表示を得ることができる。但し、組合せ角θaxが0°に近くなると、透過型表示において、反射型偏光板160の偏光ムラが観察されてしまう場合がある。従って、組合せ角θaxとしては、約0°〜30°の範囲が好ましく、特に約15°〜25°の範囲が好ましい。なお、反射型偏光板160の偏光ムラは、反射型偏光板160とバックライト170の間に、反射型偏光板160の透過軸160Tに等しい透過軸を有する偏光板を配置することにより、低減することができる。
【0043】
なお、上記説明では、図3に示すように第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tをx軸に対して左周りに45°傾いた方向に設定し、第1の吸収型偏光板140の透過軸140Tを透過軸120Tに垂直な方向に設定した例を説明したが、透過軸140Tを透過軸120Tに平行な方向に設定してもよい。この場合には、液晶セルがオン状態で明表示、オフ状態で暗表示となる。また、透過軸120Tは、x軸に対して45°傾いて方向に限定されるわけではなく、液晶セル130の構造に依存して設定されるものである。
【0044】
また、上記説明では、反射型偏光板160として反射軸160Rと透過軸160Tが直交している場合を例に説明しているが、反射軸160Rと透過軸160Tは直行している必要はない。
【0045】
また、上記液晶セルは、オフ状態のセル領域を通過する光の偏光方向が90°回転し、オン状態のセル領域を通過する光の偏光方向が回転しないようなものを例に説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、液晶の複屈折性を用いたSTN型液晶セルのように、オンとオフとで光の偏光状態を変換する液晶セルを用いてもよい。すなわち、液晶セルは、オン状態のセル領域を通過した光の偏光方向と、オフ状態のセル領域を通過した光の偏光方向とが、互いにおおむね垂直な方向となるように変換するものであればよい。
B.第2実施例:
図6は、この発明の第2実施例における液晶装置を示す概略構成図である。この液晶装置200は、第1実施例の液晶装置100の第1の吸収型偏光板140と光散乱板150との間にλ/2位相差板210が配置されている点を除いて第1実施例の液晶装置100と同様である。
【0046】
図7は、第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tと、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tと、λ/2位相差板210の光学軸210OAと、反射型偏光板160の反射軸160Rとの関係について示す説明図である。第2実施例の液晶装置200では、第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tを、x軸に対して反時計周りに45°傾いた方向に設定し、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tを第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tに対して垂直な方向に設定している。そして、λ/2位相差板210の光学軸210OAは、透過軸140Tに対して時計周りに45°傾いた方向に設定している。これにより、λ/2位相差板210に入射した直線偏光光(透過軸140Tに等しい)は、右回りに90°回転した直線偏光光、すなわち、第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tに等しい偏光軸210Tを有する直線偏光光に変換される。反射型偏光板160の反射軸160Rは、偏光軸210Tに対して右周りにほぼ20°傾いた方向に設定している。
【0047】
この液晶装置200においても、第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tと、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tと、反射型偏光板160の光学軸210OAと、反射型偏光板160の反射軸160Rとを、図7に示すように設定することにより、第1実施例における液晶装置100と同様に、反射型表示の特性を損なうことなく、かつ、反射表示モードと透過表示モードとで明暗が反転することが無いような表示を実現することができる。
【0048】
なお、上記説明では、第2の吸収型偏光板140と光散乱板150との間にλ/2位相差板210を配置した場合を説明しているが、光散乱板150と反射型偏光板160との間に配置するようにしてもよい。このようにしても全く同様の効果を得ることができる。また、λ/2位相差板の代わりにλ/4位相差板を配置するようにしてもよい。
C.第3実施例:
図8は、この発明の第3実施例における液晶装置を示す概略構成図である。この液晶装置300は、第1実施例の液晶装置100の反射型偏光板160とバックライト170との間に色フィルタ板310が配置されている点を除いて第1実施例の液晶装置100と同様である。
【0049】
図9は、図5に示した第1実施例における反射光および透過光をXYZ表色系のxy色度座標を用いて示す説明図である。図9は、組合せ角θaxに対する明表示における透過光および反射光の色度座標の変化を示している。図からわかるように、反射光の色はほとんど変化しないが、透過光の色は反射光の色と異なっており、かつ、組合せ角θaxに依存して大きく変化している。そこで、この液晶装置300は、バックライト170と反射型偏光板160との間に色フィルタ板310を配置して、透過光の色が反射光の色に近くなるように調整している。これにより、反射型表示と透過型表示とで表示の色あいの違いを抑制することができる。
【0050】
なお、この液晶装置300では、色フィルタ板310を設けた例を示しているが、フィルタ板を配置せずにバックライト170の光源171の発光スペクトルを調整するようにしても、反射型表示と透過型表示とで表示の色あいの違いを抑制することが可能である。
D.電子機器の実施例:
本発明の液晶装置は、様々な環境で用いられ、しかも低消費電力が要求される種々の携帯機器の表示装置として適用することができる。図10は、この発明の液晶装置を適用した電子機器の例を示す外観図である。
【0051】
図10(A)は携帯電話であり、本体801の前面上方部に表示部802が設けられる。図10(B)は腕時計であり、本体803の中央に表示部804が設けられる。図10(C)は携帯情報機器であり、本体805の上側に表示部806、下側に入力部807が設けられる。
【0052】
これらの情報機器は、屋内屋外を問わずあらゆる環境で利用される。従って、長時間の電池駆動が可能であることが好ましい。したがって、これらの表示部802,804,806に利用される表示装置は、消費電力が小さいことが好ましい。消費電力の小さい表示装置として自然光を利用した反射型液晶装置があるが、周囲が暗い場所での使用がほとんどできないという問題があった。本発明の液晶装置は、反射型表示および透過型表示の両方が可能であり、反射型表示の明るさを損なうことなく、かつ、反射表示モードと透過表示モードとで明暗が反転することが無いような表示を実現することができる。従って、上記のような電子機器に適用すれば効果的である。
【0053】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例においては、単純マトリクス型の液晶セルを例に説明しているがアクティブマトリクス型の液晶セルを利用することも可能である。また、上記説明では、特に説明していないが、カラー表示可能な液晶セルであるかモノクロ表示可能な液晶セルであるかを問わず適用可能である。
(2)上記実施例で示した電子機器は、本発明の液晶装置を適用した一例を示しただけであり、表示部を有する種々の電子機器に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例における液晶装置を示す概略構成図である。
【図2】反射型偏光板の構造の要部を示す説明図である。
【図3】第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tと、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tと、反射型偏光板160の反射軸160Rとの関係について示す説明図である。
【図4】この発明の第1実施例における液晶装置の機能を示す説明図である。
【図5】第1実施例における液晶装置に関する反射表示モードの反射率と透過表示モードの透過率とを示す説明図である。
【図6】この発明の第2実施例における液晶装置を示す概略構成図である。
【図7】第1の吸収型偏光板120の透過軸120Tと、第2の吸収型偏光板140の透過軸140Tと、λ/2位相差板210の光学軸210OAと、反射型偏光板160の反射軸160Rとの関係について示す説明図である。
【図8】この発明の第3実施例における液晶装置を示す概略構成図である。
【図9】図5に示した第1実施例における反射光および透過光をXYZ表色系のxy色度座標を用いて示す説明図である。
【図10】この発明の液晶装置を適用した電子機器の例を示す外観図である。
【図11】従来の反射/透過両用型液晶装置の概略構成図である。
【図12】従来の反射/透過両用型液晶装置の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
100…液晶装置
1000…反射/透過両用型液晶装置
1020…吸収型偏光板
1020A…吸収軸
1020T…透過軸
1030…液晶セル
1031…上側ガラス基板
1032…走査電極
1033…下側ガラス基板
1034…信号電極
1035…液晶層
1050…反射型偏光板
1050R…反射軸
1050T…透過軸
1060…光吸収板
1070…バックライト
110…光源
120…第1の吸収型偏光板
120A…吸収軸
120T…透過軸
130…液晶セル
131…上側ガラス基板
132…走査電極
133…下側ガラス基板
134…信号電極
135…液晶層
140…第2の吸収型偏光板
140A…吸収軸
140T…透過軸
150…光散乱板
160…反射型偏光板
160R…反射軸
160T…透過軸
161…高分子層(光弾性率が大きい材料の層)
162…高分子層(光弾性率が小さい材料の層)
170…バックライト
171…光源
172…導光板
200…液晶装置
210OA…光学軸
210T…偏光軸
300…液晶装置
310…色フィルタ板
801…本体
802…表示部
803…本体
804…表示部
805…本体
806…表示部
807…入力部

Claims (7)

  1. 与えられた画像情報に応じて光を変調する液晶装置であって、
    外部からの光が入射する第1の吸収型偏光板と、
    前記第1の吸収型偏光板から射出された光が入射する液晶セルと、
    前記液晶セルから射出された光が入射する第2の吸収型偏光板と、
    前記第2の吸収型偏光板から射出された光が入射する反射型偏光板と、
    前記反射型偏光板を挟んで前記第2の吸収型偏光板とは反対側に設けられたバックライトと、を備え、
    前記反射型偏光板は反射軸と透過軸とを有し
    前記反射軸は、前記第2の吸収型偏光板側から前記反射型偏光板に入射する光のうちの少なくとも一部を反射するように所定の方向に設定され
    前記反射型偏光板は前記バックライト側から入射する光のうちで前記第2の吸収型偏光板を透過する直線偏光成分を含む光を部分的に透過し、
    前記第1の吸収型偏光板は、前記反射型偏光板で反射されて前記第2の吸収型偏光板を透過した光が前記第1の吸収型偏光板を透過して射出されるように、所定の方向に設定された透過軸を有しており、
    前記反射型偏光板と前記バックライトとの間に、前記反射型偏光板の透過軸と略等しい透過軸を有する偏光板を備えることを特徴とする液晶装置。
  2. 請求項1記載の液晶装置であって、さらに、前記第2の吸収型偏光板と前記反射型偏光板との間に介挿された拡散板を備える液晶装置。
  3. 請求項1に記載の液晶装置であって、さらに、前記第2の吸収型偏光板と前記反射偏光板との間に位相差板を備えたことを特徴とする液晶装置。
  4. 請求項3に記載の液晶装置であって、さらに、前記第2の吸収型偏光板と前記反射型偏光板との間に介挿された拡散板を備える液晶装置。
  5. 請求項3または4に記載の液晶装置であって、前記位相差板が1/2λ位相差板であることを特徴とする液晶装置。
  6. 請求項3または4に記載の液晶装置であって、前記位相差板が1/4λ位相差板であることを特徴とする液晶装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の液晶装置を表示装置として搭載することを特徴とする電子機器。
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