JP4168060B2 - 円錐状の加工面の加工を可能にした数値制御装置 - Google Patents

円錐状の加工面の加工を可能にした数値制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、直線軸3軸と少なくとも回転軸2軸を有し5軸加工ができる加工機を制御する数値制御装置に関する。
工具先端点の移動経路を指令すると共に、該移動経路の始点における工具方向、終点における工具方向を指定することによって、円錐面等の加工を行う5軸加工が特許文献1で公知である。
図11は、この特許文献1に記載された円錐面加工の説明図である。図11(a)は立体的な説明図で、図11(b)は、図11(a)の上方から見た平面図である。工具先端の経路を円弧で指定し、その経路の始点及び終点における工具方向ベクトルを始点ベクトル、終点ベクトルとして指定し、始点ベクトルと終点ベクトルをつなぐ面上の第1角度PHI(始点ベクトルと終点ベクトルをつなぐ面上に工具方向ベクトルを投影したとき、始点ベクトルからこの投影した線までの角度)と、該面に垂直な工具方向ベクトルの第2角度PSIを補間することによって、工具先端を指令された円弧に沿って移動させると共に、工具方向を始点ベクトルの方向から終点ベクトルの方向まで円錐面上に変化させて円錐面を加工することが記載されている。
また、図12に示すように、工具方向ベクトルの中心軸回りの円錐回転角を第1角度PHIとし、円錐先端角を第2角度PSIとして、この2つの角度を補間することによって円錐面の加工を行う方法も記載されている。さらに、これらの角度が多項式補間によって変動し円錐面に対して変動しながら動作するようにして、図13に示すように、工具先端点が移動する下面は円弧ではないものを加工する例も記載されている。
米国特許第6735495号明細書
上述した特許文献1に記載されたものは、円錐面上またはそれに対する変動面上を加工することを前提としているものであり、始点ベクトル、終点ベクトル、および補間中の円錐面上の工具方向ベクトル、またはそれらの延長線は1点で交差することを前提とするものである。
しかし、与えられる始点ベクトル、終点ベクトル、および計算して求められる工具方向ベクトルは必ず同一円錐面上に存在するとは限らない。例えば、図14に示すような形状の加工面を加工するような場合、上述した特許文献1に記載の方法では補間できず加工ができない。
図14(a)は立体的な説明図で、図14(b)は、図14(a)の上方から見た平面図である。図14に示す例では、始点ベクトルと終点ベクトルはそれらを延長しても交差しない。これは、始点ベクトル、終点ベクトルが円弧を下面とする円錐面上にないためである。
そこで、本発明は、図14に示す加工面をも加工可能にすることを目的とするものであり、始点ベクトル、終点ベクトル、および補間中の円錐面上の工具方向ベクトル、またはそれらの延長線は交差しない円錐状の加工面も、5軸加工によって加工できるようにすることを目的とするものである。
本発明は、少なくとも2軸の回転軸を含む各軸がサーボモータで駆動される加工機を制御する数値制御装置であって、プログラムで指令された前記加工機の加工工具の動作経路に対して補間処理を行い、該補間処理の出力に応じて前記各軸の移動指令を出力する数値制御装置において、前記プログラムの指令から得られる円弧形状及び該円弧指令の始点位置と該始点位置における被加工物に対する工具方向指令及び前記円弧指令の円弧終点位置と該終点位置における被加工物に対する工具方向指令に基づいて、円弧長、始点及び終点における円弧進行方向を示す進行方向ベクトルと円弧平面上の円弧の法線方向を示す法線方向ベクトル、及び工具方向の円弧進行方向とのなす角、工具方向の法線方向とのなす角を求める解析手段と、該解析手段により求めたデータに基づいて、サンプリング周期毎に、補間して円弧補間位置、進行方向ベクトル、法線方向ベクトルと、始点から該円弧補間位置の円弧長を求め、該円弧長に基づいて該円弧補間位置における工具方向の円弧進行方向とのなす角、及び工具方向の法線方向とのなす角を補間して求めて工具方向を求め、該工具方向と進行方向ベクトル、法線方向ベクトルから工具方向ベクトルを求め、該求められたデータに基づいて前記回転軸の回転位置を求めると共に、他の軸の位置を求める補間手段と、該補間手段で求められた各軸位置に各軸を移動させる移動手段とを備え、円錐状の加工面の加工を可能にしたものである。
前記プログラムでの指令は、円弧の中心の指定と円弧形状の始点位置、円弧形状の終点位置及び工具方向として円弧形状の始点位置、終点位置における前記回転軸の回転位置を含むものである。または、プログラムでの指令には、円弧形状の始点位置、円弧形状の終点位置、円弧形状の中間点位置、及び該始点位置、終点位置、中間点位置における前記回転軸の回転位置を含むものである。
、前記加工機は2軸の回転軸によって工具ヘッドが回転する加工機、2軸の回転軸によってテーブルが回転する加工機、若しくは2軸の回転軸によって工具ヘッド及びテーブルが回転する加工機であるものとした。
図14に示すような、始点における工具方向ベクトル、終点における工具方向ベクトル、および補間中の円錐面上の工具方向ベクトル、またはそれらの延長線が交差しない円錐状の加工面も、また交差する加工面も加工ができ、指令円弧が2次元のものに限定されず、3次元の円弧の指令であっても円錐面の加工ができる。
図1は、本発明の原理を説明する説明図である。
図1において、符号1は工具、符号2は指令円弧形状4が載る円弧平面、3は直線軸のXYZ軸制御点である。始点(xs,ys,zs)から終点(xe,ye,ze)までの円弧形状が指令されているものとする。ここで、進行方向とは円弧の進行方向、法線方向とは円弧平面上の円弧進行方向と垂直な方向であるものとし、
・始点における、進行方向とのなす角:as
・始点における、法線方向とのなす角:bs
・終点における、進行方向とのなす角:ae
・終点における、法線方向とのなす角:be
・補間点における、進行方向とのなす角:ai
・補間点における、法線方向とのなす角:bi
・指令円弧長:cl
・始点から円弧補間点までの円弧長:ci
と定義する。
また、
・工具方向を示す工具方向ベクトルをVt(i,j,k)
・始点における工具方向ベクトルをVts(is,js,ks)
・終点における工具方向ベクトルをVte(ie,je,ke)
・始点における進行方向を示す進行方向ベクトルをVtans(tanis,tanjs,tanks)
・始点における法線方向を示す法線方向ベクトルをVnors(noris,norjs,norks)
・終点における進行方向を示す進行方向ベクトルをVtane(tanie,tanje,tanke)
・終点における法線方向を示す法線方向ベクトルをVnore(norie,norje,norke)
・補間点における進行方向を示す進行方向ベクトルをVtani(tanii,tanji,tanki)
・補間点における法線方向を示す法線方向ベクトルをVnori(norii,norji,norki)
・補間点における工具方向ベクトルをVti(ii,ji,ki)
とする。
指令された始点(xs,ys,zs)と終点(xe,ye,ze)と円弧指令より、指令円弧長clは求められる。また、始点と終点及び円弧中心より、始点、終点における法線方向ベクトルVnors,Vnore、進行方向ベクトルVtans,Vtaneが求められる。また、始点と終点における工具方向ベクトルVts,Vteは始点と終点における工具方向を示す指令から求まる。さらに、これらのベクトルに基づいて、始点、終点における工具方向の進行方向とのなす角as,ae、法線方向とのなす角bs,beが求まる。そして、従来から公知技術である円弧補間処理によって円弧上の補間位置(cxi,cyi,czi)を求めると共に、始点から補間位置までの円弧長ciを求める。また、さらに補間点における工具方向(ai,bi)を次のようにして求める。
ai=ci/cl*(ae−as)+as …(1)
bi=ci/cl*(be−bs)+bs …(2)
また、補間点における進行方向ベクトルVtani、法線方向ベクトルVnoriは、従来から公知技術である円弧補間処理によって求められる。
求めた補間点における工具方向(ai,bi)、進行方向ベクトルVtani(tanii, tanji, tanki)、法線方向ベクトルVnori(norii,norji,norki)と、工具方向ベクトルVti(ii,ji,ki)の関係は、図2に示す関係であり、工具方向ベクトルVtiと進行方向ベクトルVtaniの内積、工具方向ベクトルVtiと法線方向ベクトルVnoriの内積より次の(3)式、(4)式が成立する。
Vti・Vtani=cos(ai)
(−(ii,ji,ki)・(tanii,tanji,tanki))=cos(ai)
−(ii*tanii+ji*tanji+ki*tanki)=cos(ai) …(3)
Vti・Vnori=cos(bi)
(−(ii,ji,ki)・(norii, norji, norki))=cos(bi)
−(ii*norii+ji*norji+ki*norki)=cos(bi) …(4)
また、工具方向ベクトルVtiは単位ベクトルであることから次の(5)式が成立する。
ii2+ji2+ki2=1 …(5)
これら(3)〜(5)式から工具方向ベクトルVti(ii,ji,ki)が求められる。
この求められた工具方向ベクトルVti(ii,ji,ki)から、回転軸の回転位置を求める。また、直線軸の位置、即ち、XYZ軸制御点3の位置(Xai,Yai,Zai)は、円弧補間によって求めた補間位置(cxi,cyi,czi)と工具方向ベクトルVti(ii,ji,ki)若しくは回転軸の回転位置によって求めることができる。回転軸の回転位置とXYZ軸制御点位置(Xai,Yai,Zai)は、工作機械の回転軸の構成によって求め方が相違し、この点は後述する。
こうして求めた補間位置のXYZ軸制御点位置(Xai,Yai,Zai)に直線軸のX,Z,Y軸を移動させると共に、回転軸を求めた補間回転位置にさせることによって、工具先端点が円弧位置になり工具方向が補間された角度(ai,bi)になるように各軸を駆動することができる。
この方式によって、始点ベクトルと終点ベクトルはそれらを延長しても交差する場合でも、交差しない場合でも補間が可能となり、円錐面の加工が可能となる。
上述した工具方向とは工具の加工物に対する相対的な方向である。そのため、この方式は、工具ヘッドが回転する機械、テーブルが回転する機械、または工具ヘッド及びテーブルが回転する機械に同様に適用できるものである。
本発明の第1の実施形態
本発明の第1の実施形態として、図3に示すように、X,Y,Z軸の直線軸と工具1のヘッドがY軸回りに回転するB軸とZ軸回りに回転するC軸を有し、工具1がテーブル5上に取り付けられたワーク6に対して相対的に直線移動及び回転する5軸加工機を制御する数値制御装置に、本発明を適用した実施形態である。
図3では、被加工物のワーク6に対してPA,PB,PC,PDで囲まれた円錐面状の面を加工する例を示しており、PA−PBは円弧である。ただし、この円弧平面2は、X−Y,Y−Z、またはZ−X平面上の2次元の円である必要はなく、図3に示す例では、X−Y平面から傾斜した面にPA−PBの円弧が指定されているものを示している。ただし、PA−PBに対する実際の円弧指令としては、工具径分を考慮した円弧PA’−PB’が指令される。
この第1の実施形態では、円弧平面2がX−Y平面で指令された場合を示す。このときのプログラムは、例えば次のようになる。
G43.4 H01 ; 工具先端点制御指令
G90 G01 X100.0 Y200.0 Z50.0 B−10.0 C10.0 F1000; PA’点への移動と工具傾 斜の指令
G03 G17 X160.555 Y400.0 I−300.0 J200.0 B−20.0 C20.0 ; PB’点への円弧指令と工 具傾斜の指令


G49 ; 工具先端点制御キャンセル
上記プログラムにおいて、「G43.4」は、工具先端点制御指令を示すコード、「H」は、オフセット番号を指定するコードで「H01」は、オフセット番号01を指定している指令である。また「G90」は、アブソリュート指令のコード、「G01」は直線補間(切削送り)指令のコード、X,Y,Z,B,Cは、X軸、Y軸、Z軸、B軸、C軸への位置指令である。Fは速度指令である。また、「G03」は円弧補間指令(反時計方向回り)であり、Iは円弧始点から円弧中心までのX軸成分、Jは円弧始点から円弧中心までのY軸成分の指令である。
このプログラムの指令より、始点における法線方向ベクトルVnors(noris, norjs, norks)は、法線が常に円弧中心を向くことから、I=円弧始点から円弧中心までのX軸成分=300.0、J=円弧始点から円弧中心までのY軸成分=200.0より、Vnors=
(−3/√(13),2/√(13),0)=(−0.832,0.555,0.0)として求まる。また、始点における進行方向ベクトルVtans(tanis,tanjs,tanks)は、法線方向ベクトルをVnorsと直交するものであるから、Vtans(0.555,0.832,0.0)として求まる。
さらに、始点における工具方向ベクトルVts(is,js,ks)は、始点におけるB軸、C軸の指令位置が、B=−10.0,C=10.0であることに基づいて、Vts(−sinBcosC,−sinBsinC,−cosB)=(−sin(−10.0)cos(10.0),−sin(−10.0)sin(−10.0),−cos(10.0))=(0.171,0.030,−0.985)として求まる。
同様に、終点における法線方向ベクトルVnore、進行方向ベクトルVtane、工具方向ベクトルVteは、
Vnore=(−1.0,0.0,0.0)
Vtane=(0.0,1.0,0.0)
Vte=(−sin(−20.0)cos(20.0),−sin(−20.0)sin(20.0),−cos(−20.0))
=(0.321,0.117,−0.940)
として求まる。
始点における工具方向ベクトルVtsと進行方向ベクトルVtansの内積を求めることによって始点における進行方向とのなす角as、始点における工具方向ベクトルVtsと法線方向ベクトルをVnorsの内積を求めることによって始点における法線方向とのなす角bs、終点における工具方向ベクトルVteと進行方向ベクトルVtaneの内積を求めることによって終点における進行方向とのなす角ae、終点における工具方向ベクトルVteと法線方向ベクトルをVnoreの内積を求めることによって終点における法線方向とのなす角beは、次のように求まる。
as=94.001度
bs=84.85度
ae=83.282度
be=71.253度
このプログラムにおける、始点PA’、終点PB’点での進行方向ベクトル、法線方向ベクトル、工具方向ベクトルはそれぞれ、図4のようになる。ここで、各ベクトルは単位ベクトルである。
また、プログラムで指令されたI,Jの値から、円弧半径が求められ、始点における法線方向ベクトルVnorsから終点における法線方向ベクトルVnoreへの変化量より、円弧の回転角が求められ、これら半径と回転角によって指令円弧長clは求められる。このプログラムの例では
cl=212.007
である。
そこで、公知技術である従来の円弧補間を行いながら、円弧補間点(cxi,cyi,czi)を求めると共に、始点から円弧補間点までの円弧長ciを求め、上述した(1)式、(2)式によって工具方向(ai,bi)を求める。また、補間点における進行方向ベクトルVtani、法線方向ベクトルVnoriは、公知技術である従来の円弧補間によって求められる。
こうして求めた円弧補間点における工具方向(ai,bi)と進行方向ベクトルVtani、法線方向ベクトルVnoriから上述した(3)式〜(5)式の演算を行って工具方向ベクトルVti(ii,ji,ki)を求める。
B軸位置が0度、C軸位置が0度の時の工具方向(0,0,−1)をB軸位置Bai、C軸位置Caiだけ回転することにより工具方向ベクトルVti(ii,ji,ki)となるため、次の(6)式が成り立つ。これを解くことによって、移動すべきB軸位置Bai,およびC軸位置Caiを求めることができる。ここで、Bai、Caiは複数解が得られるが、直前のB軸、C軸位置に近い位置を選ぶようにする。
Figure 0004168060
そして、プログラムのコード「H01」で指令されている工具長がtlとすると、この工具長tlで、次の(7)〜(9)式で示されるように、円弧補間点(cxi,cyi,czi)を補正して、XYZ軸制御点3の位置(B軸,C軸の回転軸が交差する位置)である、移動すべきX軸位置Xai,Y軸位置YaiおよびZ軸位置Zaiを求めることができる。
Xai = cxi − ii*tl …(7)
Yai = cyi − ji*tl …(8)
Zai = czi − ki*tl …(9)
よって、X,Y,Z軸をXai,Yai,Zaiに移動させると共に回転軸のB軸、C軸を(6)式で求めたBai、Caiに移動せることによって、図3において、ワーク6に対してPA,PB,PC,PDで囲まれた円錐面状の面を加工することができる。
本発明の第2の実施形態
この第2の実施形態の数値制御装置が制御する工作機械の構成は、図3に示した第1の実施形態と同じである。この第2の実施形態の場合も、PA,PB,PC,PDで囲まれた円錐面状の面を加工するものであり、PA−PBは円弧である。ただし、この円弧は、X−Y,Y−Z,またはZ−X平面上の2次元の円弧ではなく、円弧が指令される円弧平面2は傾いているものであり、2次元の円弧でないため、中間点PMが指令される。
実際の円弧指令としては、第1の実施形態と同様に工具径分を考慮した円弧PA’−PB’、中間点PM’が指令される。
始点PA’を(100.0,200.0,50.0)、終点PB’を(174.166,400.0,150.0)、円弧中心を(−200,400,150)とする円弧を指令する場合、中間点PM’としては例えば(157.071,300.0,100.0)を指令することができる。この場合のプログラムとしては次のようになる。
G43.4 H01 ; …工具先端点制御指令
G90 G01 X100.0 Y200.0 Z50.0 B−10.0 C10.0 F1000;
…PA’点への移動と工具傾斜の指令
G03.4 X157.071 Y300.0 Z100.0 B−15.0 C15.0 ; …3次元円弧、PM’(中間点)、
中間点の工具傾斜の指令
X174.166 Y400.0 Z150.0 B−20.0 C20.0 ; …PB’点への移動と工具傾斜の指令


G49 ; …工具先端点制御キャンセル
このプログラムの指令と、円弧中心より始点PA’、終点PB’、中間点PM’の各点での進行方向ベクトルVtans、Vtane、Vtanm、法線方向ベクトルVnors、Vnore、Vnorm、工具方向ベクトルVts、Vte、Vtmを第1の実施形態と同じようにして求める。各ベクトルは図5のようになる。ここで、各ベクトルは単位ベクトルである。
こうして求めた各点の進行方向ベクトル、法線方向ベクトル、工具方向ベクトルより、第1の実施形態と同様に、工具方向ベクトルと進行方向ベクトルの内積を求めることによって、始点、終点における進行方向とのなす角as、ae及び中間点での進行方向と工具方向のなす角am、工具方向ベクトルと法線方向ベクトルの内積を求めることによって、始点、終点における法線方向とのなす角bs、be、及び中間点での法線方向と工具方向のなす角bmは、次のように求まる。
as=76.744度
bs=67.406度
ae=71.602度
be=71.253度
am=73.718度
bm=69.528度
また、第1の実施形態と同様に、始点PA’から中間点PM’への指令円弧長clmは、
clm=126.124
として求められ、中間点PM’から終点PB’への指令円弧長clbは、
clb=113.538
として求められる。
そして、従来から公知慣用の技術である3次元空間内の円弧補間を行いながら始点から円弧補間点までの円弧長ciを求め、補間点おける工具方向(ai,bi)を次のようにして求める。
1)始点PA’から中間点PM’までの補間点の場合
ai=ci/clm*(am−as)+as …(10)
bi=ci/clm*(bm−bs)+bs …(11)
2)中間点PM’から終点PB’までの補間点の場合
ai=(ci−clm)/clb*(ae−am)+am …(12)
bi=(ci−clm)/clb*(be−bm)+bm …(13)
この補間点における工具方向(ai,bi)を求める方法がこの第2の実施形態は、第1の実施形態と相違し、第1の実施形態での(1)式、(2)式によって工具方向(ai,bi)を求めていた点が、上記(10)〜(13)式に代わる点において相違する。
また、第1の実施形態と同様に、補間点における進行方向ベクトルVtani、法線方向ベクトルVnoriは、従来から公知慣用の技術である3次元空間内の円弧補間によって求まる。
こうして求めた円弧補間点における工具方向(ai,bi)と進行方向ベクトルVtani、法線方向ベクトルVnoriから、第1の実施形態と同様に、上述した(3)式〜(5)式の演算を行って工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を求め、さらに、(6)式の演算を行って、回転軸B軸、C軸の位置Bai、Caiを求める。
さらに、第1の実施形態と同様に、移動すべきX軸位置Xai,Y軸位置Yai,およびZ軸位置Zaiを(7)〜(9)式の演算を行って求める。
求めたX,Y,Z軸の位置Xai,Yai,ZaiにX,Y,Z軸を移動させると共に回転軸のB軸、C軸を求めたBai、Caiに移動させることによって、図3において、ワーク6に対してPA,PB,PC,PDで囲まれた円錐面状の面を加工すことができる。
本発明の第3の実施形態
この第3の実施形態は、工具ヘッドが回転するのではなく、ワークを取り付けるテーブルが回転する5軸加工用の工作機械での円錐面を加工する例であり、図6にこの工作機械の概要を示す。互いに直交する直線軸のX,Y,Z軸とX軸と平行な軸回りに回転する回転軸AとZ軸と平行な軸の回りに回転する回転軸Cを備え、工具1はテーブル5及びワーク6に対して相対的にX,Y,Z軸方向に直線移動し、テーブル5は回転軸A、Cによって回転される。
このような加工機においても、テーブル5に取り付けたワーク6に対してPA,PB,PC,PDで囲まれた面を加工する場合、円弧としては第1、第2の実施形態と同様に、工具径を考慮してPA’−PB’が指令される。そのような加工においても、第1、第2の実施形態による加工が可能である。
ここで、図6のテーブル5上におけるXp−Yp−Zpをプログラム座標系とし、この座標系上でプログラム指令される。プログラム座標系は工具先端点制御モードが指令されたときのワーク座標系とし、そのワーク座標系原点を(w0x,w0y,w0z)、A軸、C軸の回転中心は交差するとしその位置を(rcx,rcy,rcz)とする。また、プログラム座標系はテーブル回転とともに回転する。
この第3の実施形態においても、円弧上の補間位置(cxi,cyi,czi)を求め、各補間点における工具方向(ai,bi)を求め、さらに、工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を求めるまでは、第1、第2の実施形態と同様である。すなわち、プログラム座標系で、X−Y,Y−Z,またはZ−X平面上の2次元の円弧として、PA−PBの円弧が指令される場合は、(1)、(2)式によって工具方向(ai,bi)を求め、(3)、(4)、(5)式によって工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を求める。また、PA−PBの円弧が2次元円弧ではないときは、中間点PMが指令されて、(10)〜(13)式によって工具方向(ai,bi)を求め、続いて(3)、(4)、(5)式によって工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を求める。
そして、移動すべきA軸位置Aai、C軸位置Cai、X軸位置Xai、Y軸位置YaiおよびZ軸位置Zaiを(6)式〜(9)式の代わりに次の(14)式、(15)式によって求める。
機械座標系上の工具方向は(0,0,−1)なので、工具方向ベクトルVti(ii,ji,ki)がC軸位置Cai、A軸位置Aaiだけ回転することにより(0,0,−1)となる必要がある。そのため、(14)式が成り立つ。これを解くことによって、移動すべきC軸位置Cai,およびA軸位置Aaiを求めることができる。ここで、テーブル回転の正方向は座標系の正方向と逆のため、Aai,Caiに負号が付く。
Figure 0004168060
さらに、プログラム座標系上の円弧補間点を(cxi,cyi,czi)とすると、次の(15)式の計算によって、移動すべきX軸位置Xai、Y軸位置Yai,およびZ軸位置Zaiを求めることができる。この位置Xai、YaiおよびZaiは、図6におけるXYZ軸制御点(工具の根元位置)3である。
Figure 0004168060
本発明の第4の実施形態
この第4の実施形態は、図7に示すように、テーブル5の回転軸が1軸(C軸)あり、工具ヘッドの回転軸が1軸(B軸)あるような5軸加工機により加工する場合である。互いに直交する直線軸のX,Y,Z軸と、Y軸と平行な軸回りに工具2が回転する回転軸Bと、Z軸と平行な軸の回りにテーブル5が回転する回転軸Cを備えるものである。
このような機械においても、テーブル5に取り付けたワーク6に対してPA,PB,PC,PDで囲まれた円錐面状の面を加工することが可能であり、円弧としては第1、第2の実施形態と同様に、工具径を考慮してPA’−PB’が指令される。そのような加工においても、第1、第2の実施形態による加工が可能である。
ここで、図7のテーブル5上におけるXp−Yp−Zpをプログラム座標系とし、この座標系上でプログラム指令される。プログラム座標系は工具先端点制御モードが指令されたときのワーク座標系としそのワーク座標系原点を(w0x,w0y,w0z)、C軸の回転中心の位置を(rcx,rcy,rcz)とする。また、プログラム座標系はテーブル回転とともに回転する。
この第4の実施形態も、第3の実施形態と同様に、プログラム座標系で、X−Y,Y−Z,またはZ−X平面上の2次元の円弧として、PA−PBの円弧が指令される場合は、(1)、(2)式によって工具方向(ai,bi)を求め、(3)、(4)、(5)式によって工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を求め、また、PA−PBの円弧が2次元円弧ではないときは、中間点PMが指令されて、(10)〜(13)式によって工具方向(ai,bi)を求め、続いて(3)、(4)、(5)式によって工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を求めるまでは、第3の実施形態と同一である(第1または第2の実施形態とも同じである)。
こうして求めた工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を用いて、次の(16)式、(17)式によって、移動すべきB軸位置Bai、C軸位置Cai、X軸位置Xai、Y軸位置YaiおよびZ軸位置Zaiを求める。
B軸位置が0度の時の工具方向(0,0,−1)をB軸位置Baiだけ回転したベクトルと、工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)をC軸位置Caiだけ回転したベクトルが一致することから、式(16)が成り立つ。これを解くことによって、移動すべきC軸位置Cai,およびB軸位置Baiを求めることができる。
Figure 0004168060
そして、プログラム座標系上の円弧補間点を(cxi,cyi,czi)とすると、次の(17)式の計算によって、移動すべきX軸位置Xai、Y軸位置Yai,およびZ軸位置Zaiを求めることができる。ここで、Xai、Yai,およびZaiは、図7におけるXYZ軸制御点(B軸回転中心位置)3である。
Figure 0004168060
図8は、上述した各実施形態を実施する数値制御装置の要部機能ブロック図である。数値制御装置の構成は、従来の5軸加工機を制御する数値制御装置の構成と同様であることから、簡単に機能ブロック図で示している。
指令解析部10は、プログラムでの指令を解析し、実行指令データを作成し、補間手段11は、この実行データに基づいて、補間周期毎の各軸への移動指令を求め、X軸、Y軸、Z軸、B軸(またはA軸)、C軸の各加減速処理12x〜12cを行い、移動指令をX軸、Y軸、Z軸、B軸(またはA軸)、C軸の各サーボ制御部13x〜13cに出力する。各サーボ制御部13x〜13cでは、位置、速度、電流のフィードバック制御を行って各軸のサーボモータを駆動する。
図9、図10は、上述した第1の実施形態の円錐面の加工処理を、数値制御装置のプロセッサが実施する処理のアルゴリズムを示すフローチャートであり、図9は、指令解析部10における本発明が関係する部分の処理を示すフローチャートであり、図10は、補間手段11として実施する補間周期毎の本発明が関係する部分の処理のフローチャートである。
プログラムより「G03」の円弧指令が読み出されたときには、プロセッサは本発明に関係して指令解析部10の処理として図9の処理を開始し、まず始点と終点間の円弧長clを求める(ステップ101)。
次にプログラムで指令された始点、終点位置と円弧中心より始点、終点における法線方向ベクトルVnors,Vnore、接線方向ベクトルVtans,Vtane及び工具方向ベクトルVts,Vteを求める(ステップ102)。
工具方向ベクトルと進行方向ベクトルの内積、工具方向ベクトルと法線方向ベクトルの内積によって、前述したように、始点及び終点における進行方向とのなす角as、ae、法線方向とのなす角bs、beを求め、指令解析部10の処理は終了する(ステップ103)。
一方、補間手段11の処理として、プロセッサは、従来と同様に指令された円弧の始点と終点間を円弧補間し円弧補間点(cxi,cyi,czi)と、補間点までの円弧長ci求める(ステップ201)。
ステップ101で求めた円弧長cl、ステップ103で求めた始点及び終点における進行方向とのなす角as、ae、法線方向とのなす角bs、be、及びステップ201で求めた補間点までの円弧長ciによって(1)式、(2)式の演算を行うことによって、補間点での工具方向の進行方向とのなす角ai、法線方向とのなす角biを求める。さらに、公知技術である従来の円弧補間によって補間点における法線方向ベクトルVnori、接線方向ベクトルVtaniを求める(ステップ202)。
補間点における角度ai、bi、法線方向ベクトルVnori、接線方向ベクトルVtaniを用いて(3)〜(5)式の演算を行うことによって工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を求める(ステップ203)。
この工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)を用いて(6)式の演算を行い回転軸のB軸位置Bai、C軸位置Caiを求める(ステップ204)。
ステップ201で求めた円弧補間点(cxi,cyi,czi)とステップ203で求めた工具方向ベクトルVti (ii,ji,ki)及び工具長tlを用いて、(7)〜(9)式の演算を行ってX軸位置Xai、Y軸位置Yai、Z軸位置Zaiを求める(ステップ205)。
求めたX軸位置Xai、Y軸位置Yai、Z軸位置Zai、B軸位置Bai、C軸位置Caiと前回の補間周期で求めたこれらの位置との差を各軸への移動指令量として加減速処理部に出力し(ステップ206)、この補間処理を終了する。以下、補間周期毎この処理を実行して5軸加工機を駆動制御して円錐面の加工を行う。
図9、図10に示した処理は第1の実施形態の場合であり、プログラムで指令される円弧が2次元である場合であるが、第2実施形態のように円弧が3次元円弧である場合は、中間点が指令され、ステップ101で中間点までの指令円弧長clm、中間点から終点までの円弧長clbも求められ、ステップ102では中間点での法線方向ベクトルVnorm、接線方向ベクトルVtanmも求められ、ステップ103では、中間点での工具方向の進行方向とのなす角am、法線方向とのなす角度bmが求められる。ステップ204では(10)〜(13)式に基づいて補間点における工具方向ai,biが求められる。他の処理は図10で示す処理と同じである。
また、第3の実施形態の場合での処理は、ステップ204で(14)式の演算を行って、A軸位置Aai、C軸位置Caiを求める点、ステップ205で(15)式の演算を行ってX軸位置Xai、Y軸位置Yai、Z軸位置Zaiを求める点、ステップ206では、B軸位置の代わりにA軸位置Aaiによって、X軸、Y軸、Z軸、A軸、C軸に対する移動指令が求められ出力される点で相違し、他は同一である。
また、第4の実施形態においては、ステップ204で(16)式の演算を行って、B軸位置Bai、C軸位置Caiを求める点、ステップ205で(17)式の演算を行ってX軸位置Xai、Y軸位置Yai、Z軸位置Zaiを求める点で相違し、他は同一である。
以上のように、各実施形態では、図14に示すような、始点ベクトル(始点における工具方向ベクトル)、終点ベクトル(終点における工具方向ベクトル)、および補間中の円錐面上の工具方向ベクトル、またはそれらの延長線は交差しない円錐状の加工面も、また交差する加工面も加工ができ、指令円弧が2次元のものに限定されず、3次元の円弧の指令であっても加工を可能にするものである。
本発明の原理を説明する説明図である。 補間点における工具方向、進行方向ベクトル、法線方向ベクトル及び工具方向ベクトルの関係を説明する図である。 本発明の第1、第2の実施形態での加工を実施する5軸加工機の構成図である。 本発明の第1の実施形態における始点、終点、補間点での進行方向ベクトル、法線方向ベクトル、工具方向ベクトルの説明図である。 本発明の第2の実施形態における始点、終点、中間点での進行方向ベクトル、法線方向ベクトル、工具方向ベクトルの説明図である。 本発明の第3の実施形態での加工を実施する5軸加工機の構成図である。 本発明の第4の実施形態での加工を実施する5軸加工機の構成図である。 本発明の各実施形態を実施する数値制御装置の要部機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による円錐面の加工処理における解析部での処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による円錐面の加工処理における補間処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 先行技術による第1の円錐面加工の説明図である。 先行技術による第2の円錐面加工の説明図である。 先行技術による第3の円錐面加工の説明図である。 先行技術で加工できない円錐面の説明図である。
符号の説明
1 工具
2 円弧平面
3 XYZ軸制御点
4 指令円弧形状
5 テーブル
6 ワーク(被加工物)

Claims (6)

  1. 少なくとも2軸の回転軸を含む各軸がサーボモータで駆動される加工機を制御する数値制御装置であって、プログラムで指令された前記加工機の加工工具の動作経路に対して補間処理を行い、該補間処理の出力に応じて前記各軸の移動指令を出力する数値制御装置において、
    前記プログラムの指令から得られる円弧形状及び該円弧指令の始点位置と該始点位置における被加工物に対する工具方向指令及び前記円弧指令の円弧終点位置と該終点位置における被加工物に対する工具方向指令に基づいて、円弧長、始点及び終点における円弧進行方向を示す進行方向ベクトルと円弧平面上の円弧の法線方向を示す法線方向ベクトル、及び工具方向の円弧進行方向とのなす角、工具方向の法線方向とのなす角を求める解析手段と、
    該解析手段により求めたデータに基づいて、サンプリング周期毎に、補間して円弧補間位置、進行方向ベクトル、法線方向ベクトルと、始点から該円弧補間位置の円弧長を求め、該円弧長に基づいて該円弧補間位置における工具方向の円弧進行方向とのなす角、及び工具方向の法線方向とのなす角を補間して求めて工具方向を求め、該工具方向と進行方向ベクトル、法線方向ベクトルから工具方向ベクトルを求め、該求められたデータに基づいて前記回転軸の回転位置を求めると共に、他の軸の位置を求める補間手段と、
    該補間手段で求められた各軸位置に各軸を移動させる移動手段と、
    を備えたことを特徴とする円錐状の加工面の加工を可能にした数値制御装置。
  2. 前記プログラムでの指令は、円弧の中心の指定と円弧形状の始点位置、円弧形状の終点位置及び該始点位置、終点位置における前記回転軸の回転位置を含むものである請求項1に記載の円錐状の加工面の加工を可能にした数値制御装置。
  3. 前記プログラムでの指令は、円弧形状の始点位置、円弧形状の終点位置、円弧形状の中間点位置、及び該始点位置、終点位置、中間点位置における前記回転軸の回転位置を含むものである請求項1に記載の円錐状の加工面の加工を可能にした数値制御装置。
  4. 前記加工機は2軸の回転軸によって工具ヘッドが回転する加工機である請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の円錐状の加工面の加工を可能にした数値制御装置。
  5. 前記加工機は2軸の回転軸によってテーブルが回転する加工機である請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の円錐状の加工面の加工を可能にした数値制御装置。
  6. 前記加工機は2軸の回転軸によって工具ヘッド及びテーブルが回転する加工機である請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の円錐状の加工面の加工を可能にした数値制御装置。
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