JP4164949B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸込空気を空調するエバポレータ等の空調用熱交換器を備える車両用空調装置に関し、特に、車両外板と車室内内壁との間に設けられた車両後席用の車両用空調装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両用空調装置では車室内外の空気を吸込み、また、後席用空調装置では車室内空気と、車両外板と車室内内壁との間の空気とを吸込み、この吸込空気をエバポレータ等の空調用熱交換器にて空調して車室内乗員に吹出すことにより、乗員のフィーリングを向上している。
【0003】
そして、夏場の冷房初期(クールダウン時)や冬場の暖房初期(ウォームアップ時)においては、吸込モードが外気モードであると、吸込空気の温度が夏場では高温、冬場では低温であり空調負荷が非常に大きいため、吹出温度が所望の温度に到達するのにある程度の時間が必要となり、乗員フィーリングが悪化するので、吸込モードを内気モードとして、空調空気を吸込口に循環させ、上記乗員フィーリング悪化を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内気モードとして空調空気を吸込口に循環させることによって、外気モードよりも吹出温度の所望温度への到達時間を短くしたとしても、車室内温度は家庭の室内温度とは違い、外気温度や日射等の影響を受けやすく、夏場の冷房初期においては外気よりも高温、また冬場の暖房初期においてもかなり低温となっているため、所望温度への到達にある程度時間を要し、乗員フィーリングが悪化するという問題はいまだ残っている。
【0005】
特に、車両の後席用空調装置では、トランクルーム内や天井等における車両外板と車室内内壁との間に設けられているため、吸込空気のうち、車両外板と車室内内壁との間の空気が外気温や日射等の影響を特に受けやすく、車室内温度よりも夏場では高温、冬場では低温となっており、空調負荷が特に大きい。従って、上記のような乗員フィーリング悪化が顕著である。
【0006】
そこで、本発明者は、上記問題を解決するため、本出願人が特願平10−6902号にて考案している、ケース内外を連通する連通路とこれを開閉する連通ドアとを設けるという技術に着目し、車両外板と車室内内壁との間に設けられた後席用空調装置に上記技術を適用した場合について検討した結果、以下のことを見出した。
【0007】
すなわち、夏場においてはケースにおけるエバポレータ下流側に上記のような連通路を形成し、車両外板と車室内内壁との間にエバポレータ通過後の冷却空気を漏らすことによって、この冷却空気が空気吸込口に導入され、吸込温度を低下でき、また、冬場においてはケースにおけるヒータコア下流側に上記連通路を形成すれば吸込温度を上昇できるということである。
【0008】
しかしながら、上記特願平10−6902号における連通路は、フェイスモードよりも圧力損失の高いフットモード時の騒音防止のため設けられたものであり、空調負荷に応じて吸込温度を低下あるいは上昇させるということを考慮していない。すなわち、連通ドアは、フットモード時にフェイスモード時と圧力損失を同一にする開度だけ開き、フェイスモード時に全閉とされている。従って、フェイスモードでは連通路から空気が漏れず、上記従来技術と同じく、空調負荷が大きい場合、吹出温度が所望の温度に到達するのに時間がかかってしまう。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑み、空調負荷の大きいときに、吹出温度を早急に所望の温度にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決する手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を用いる。
【0011】
すなわち、請求項1〜記載の発明では、送風手段(7)により空気吸込口(6)から空調ケース(5)内に吸込まれた空気を空調用熱交換器(9)にて空調し、この空調空気を空気吹出口(13)から車室内後席に対応した位置へと吹出すように構成された車両用空調装置において、空調ケース(5)は、後部座席の側面側における車両外板(2)と車室内内壁(3)との間の空間部(4)に設けられ、車室内内壁(3)には、車室内空間と空間部とを連通する連通部(3a)が形成され、送風手段(7)は、前記連通部(3a)を介して空間部に導入された車室内の空気及び前記空間部(4)の空気を吸込むようになっており、空調用熱交換器(9)下流側に設けられ、空調ケース(5)内外を連通し空調空気のうち所定量を空間部に漏らす開口部(10)と、この開口部(10)を開閉するドア部材(11)を備え、開口部(10)は、空調空気を空間部(4)に漏らすことにより空調空気を空気吸込口(6)に導入させるようになっており、ドア部材(11)は、その開度を決定することにより、開口部(10)から空気吸込口(13)への空調空気の導入量を調節するようになっており、ドア部材(11)が、空調負荷が大きくなるに応じ、上記空調空気導入量を多くするように構成されたことを特徴としている。
【0013】
上記技術的手段によると、空調負荷の大きいときには、ドア部材(11)がより多くの空調空気を空気吸込口(6)に導入することにより、吹出温度を早急に所望の温度にできる。また、空調用熱交換器(9)下流側部位における空調ケース(5)内外を連通する開口部(10)から空調空気を空間部(4)に漏らすことにより、空調空気を空気吸込口(6)に導入させるようになっているため、空気吸込口(6)に上記空調空気を導入するための空気通路を新たに設ける必要なく、容易に空調空気導入部(10)を形成できる。
【0016】
また、請求項記載の発明では、空調負荷が所定以上になったときには、ドア部材(11)が上記空調空気導入量を最大にすることを特徴としているので、早急に所望の吹出温度とするという点でより効果的である。
【0017】
また、請求項記載の発明では、上記空調負荷を温度検出手段(19)により検出された車室内温度と温度設定手段(22)による設定温度とに基づいて決定することを特徴としている。
【0018】
ここで、空調負荷が大きいときの1つの例として、乗員の望む温度、すなわち設定温度に対して、被空調空気温度(例えば実際の車室内温度)が夏場では高く、冬場では低い場合が考えられる。
【0019】
従って、請求項記載の発明のように、空調負荷を温度検出手段(19)により検出された車室内温度と温度設定手段(22)による設定温度とに基づいて決定することにより、容易に空調負荷の大小を決定できる。
【0020】
また、請求項記載の発明では、送風能力設定手段(23、S140)により設定された送風能力が所定以下のときには、ドア部材(11)が上記空調導入量を所定以下にするように構成されたことを特徴としている。
【0021】
ここで、送風能力が小さいときにあまり多くの空調空気を空気吸込口(6)に導入してしまうと、背反として車室内への吹出風量が低下し、逆に乗員に不快感を与えてしまう。
【0022】
従って、請求項記載の発明のように送風能力が所定以下のときには、上記空調導入量を所定以下とすることにより、車室内への吹出風量低下による乗員の不快感を防止するという効果も奏する。
【0027】
【発明の実施形態】
(第1実施形態)
以下、本発明をワンボックス型車両の後席に向かって冷却空気を吹出す後席空調ユニット1に適用した一実施形態ついて図1〜9を用いて説明する。
【0028】
本実施形態における後席空調ユニット1は、図2に示すように、後部座席の側面側における車両外板2と内装パネル3との間の空間部4に設けられている。なお、内装パネル3には、車室内空間と空間部4とを連通する連通部3aが形成されている。まず、後席空調ユニット1の構成について図1を用いて説明する。
【0029】
図1に示すように、後席空調ユニット1は車室内への空気通路をなす空調ケース5を備える。この空調ケース5の上流側部位には、連通部3aを介して空間部4に導入された車室内の空気及び空間部4の空気を吸込む空気吸込口6、空気流を発生する送風手段としてのファン7が設けられている。そして、このファン7は、その駆動手段としてのファンモータ8(図3参照)によって駆動される。なお、空気吸込口6はファン7の紙面表側および裏側に位置しており、図1の図面作成の都合上、図示していない。
【0030】
ファン7の下流側には空気吸込口6から吸込された空気を冷却する冷却用熱交換器としてのエバポレータ9が設けられている。なお、エバポレータ9は図示しないコンプレッサ、コンデンサ、レシーバ、膨張弁とともに周知の冷凍サイクルを構成する冷却用熱交換器である。また、本実施形態では、請求項1における空調用熱交換器をこのエバポレータ9にて構成している。
【0031】
そして、エバポレータ9の下流側には、エバポレータ9を通過した冷却空気の一部を空間部4に漏らす開口部10、この開口部10を開閉するドア部材11、このドア部材11の駆動手段としてのサーボモータ12が設けられている。
【0032】
開口部10は、上記冷却空気の一部を空間部4に漏らすことにより、上記冷却空気の一部を空気吸込口6に導入するようになっている。従って、本実施形態では、請求項1における空調空気導入部をこの開口部10にて構成している。
【0033】
また、ドア部材11は、後述するようにその開度を決定することにより、開口部10から空気吸込口6に導入される空気量を調節するようになっている。従って、本実施形態では請求項1における空調導入量調節手段をこのドア部材11にて構成している。
【0034】
また、空調ケース5の下流端には、車室内後席に向かって上記冷却空気を吹出す空気吹出口13が設けられている。なお、上記冷却空気は空気吹出口13から、吹出ダクト14、車室内吹出口15を介して車室内後席に吹出される。
【0035】
次に、本実施形態の制御系の構成について図3を用いて説明する。
【0036】
制御装置16の内部には、図示しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータや、A/D変換回路等が設けられている。
【0037】
制御装置16は、イグニッションスイッチ17がオンになると、バッテリー18から電力が供給されて作動状態となる。
【0038】
そして、制御装置16の入力端子には、車室内後席の温度を検出する後席内気温センサ19、エバポレータ9の通過直後の空気温度(以下、エバ後温度RrTeという)を検出するエバ後センサ20、およびコントロールパネル21に設けられた温度設定器22、風量設定器23、運転スイッチ24等からの各信号が入力されるようになっている。
【0039】
ここで、後席内気温センサ19は、車室内後席の温度を代表的に検出できる位置(例えば、内装パネル3上)に設けられている。
【0040】
また、コントロールパネル21は、後席乗員が良好に操作できる位置(例えば内装パネル3上)に設けられており、温度設定器22によって乗員が車室内の所望の温度を設定するようになっている。なお、この温度設定器22は、図示しない前席用空調装置の設定温度に対して−4℃(左側の4の位置)から+4℃(右側の4の位置)まで増減するようになっており、例えば前席の設定温度が25℃であるとき、温度設定器22の位置が左側の4の位置である場合には後席の設定温度Tsetは21℃となる。
【0041】
また、風量設定器23によって乗員が車室内への吹出風量を設定するようになっており、具体的には、ファン7の回転速度をAUTO(オート制御)、Lo(低速)、Hi(高速)の3段階に切替え、その回転速度に対応したファンモータ8への印加電圧(以下、ブロア電圧Vという)が決定されるようになっている。なお、上記オート制御では、後述するように後席目標吹出温度TAORrに応じてブロア電圧Vが決定される。
【0042】
また、運転スイッチ24によってファン7の駆動及び停止を決定するようになっている。
【0043】
後席内気温センサ19およびコントロールパネル21からの信号は、上記A/D変換回路にてA/D変換された後、上記マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。このマイクロコンピュータは、所定のプログラムに基づいて上記各信号に対する演算処理を行うように構成されている。
【0044】
そして、制御装置15の出力端子からは、この演算処理結果に対応したファンモータ8、サーボモータ12、電磁弁25等への各制御信号が出力されるように構成されている。ここで、電磁弁25は、通電(ON)すると上記コンプレッサから上記膨張弁への冷媒流れを許容し、これによりエバポレータ9を通過する空気が冷却されるようになっており、また、電磁弁25の通電が停止(OFF)すると上記冷媒流れが遮断され、エバポレータ9での冷却が行われないようになっている。
【0045】
次に、上記マイクロコンピュータが行う制御処理について図4のフローチャートを用いて説明する。
【0046】
図4のルーチンが起動すると、まず、ステップS100にて後席内気センサ19、コントロールパネル21等からの入力信号を読込む。
【0047】
次のステップS110では、ROMに予め記憶された周知の数式に基づいて車室内前席に吹出す前席目標吹出温度TAOFrを算出する。
【0048】
次のステップS120では、ROMに予め記憶された下記数式1に基づいて、車室内後席に吹出す後席目標吹出温度TAORrを算出する。
【0049】
【数1】
TAORr=TAOFr+TB(℃)
ここで、TBは前席目標吹出温度TAOFrから後席目標吹出温度TAORrへの補正値であり、図5に示すマップに基づいて温度設定器22の設定位置に対応した値が決定される。
【0050】
次のステップS130では、図6、7の2つのマップに基づいて、電磁弁25のON/OFFを切替える。すなわち、図6に示すマップに基づいて後席目標吹出温度TAORrに対応した判定値TAを決定し、図7のマップに示すように判定値TAを用い、エバ後センサ20にて検出された上記エバ後温度RrTeに基づいて電磁弁25のON/OFFを切替える。例えば、判定値TAが3℃であるときは上記RrTeが3℃と4℃とで、電磁弁25のON/OFFを切替える。
【0051】
次のステップS140では、図8に示すマップに基づいて後席目標吹出温度TAORrに対応したブロア電圧Vを決定する。
【0052】
次のステップS150では、図9に示すマップに基づいて後席内気温センサ15が検出した後席車室内温度Trに対応したドア部材11の開度SWを決定する。具体的には、後席車室内温度Trが、第1所定温度(後席設定温度Tset)以下の領域では、ドア開度SWを0%(ドア全閉)とし、後席車室内温度Trが第2所定温度(Tset+α)を超える領域では、ドア開度SWを100%(ドア全開)とする。また、車後席室内温度Trが、第1所定温度Tsetと第2所定温度Tset+αとの間の領域では、ドア開度SWをリニアに決定する。
【0053】
次のステップS160では、ステップS140にて決定されたブロア電圧Vが所定値Vb(例えば、風量設定器23においてLo(低速)に設定したときのブロア電圧値)以下か否かを判定し、YESと判定されるとステップS170に移り、NOと判定されるとステップS180に移る。
【0054】
ステップS170は、ブロア電圧Vが所定値Vb以下の場合には、ステップS150にてドア部材11を開と決定した場合であっても、ドア開度SWをキャンセルし、ドア開度SWを0%(ドア全閉)とする。
【0055】
次のステップS180では、ステップS100〜170にて行われた演算処理結果に対応した各制御信号を出力する。
【0056】
次に、本実施形態の上記制御処理による後席空調ユニット1の作動について説明する。
【0057】
ファン7が駆動すると、空気吸込口6から車室内の空気と空間部4の空気とを吸込む。この吸込空気は、エバポレータ9にて冷却される。
【0058】
このとき、ステップSにて決定されたドア開度SWにより、ドア部材11が全閉になっていると、上記冷却空気の全てが空気吹出口13から車室内の後席乗員に向かって吹出される。また、ドア部材11が開いていると、この冷却空気の一部が開口部10から空間部4に漏れて空気吸込口6に吸込まれ、残りが空気吹出口13から車室内の後席乗員に向かって吹出される。
【0059】
以上説明した、本実施形態では、ステップS150にて後席車室内温度Trが大きくなる程、ドア部材11の開度SWを大きくするように制御する。これにより、空調負荷が大きい程、開口部10からの冷却空気の漏れ量を多くして空気吸込口6の吸込温度を低下させることができる。その結果、空調負荷が大きいときには、後席車室内温度Trを後席設定温度Tsetにいち早く到達させることができる。
【0060】
また、空調負荷が小さくなって、後席車室内温度Trが後席設定温度Tsetに到達した後には、ドア部材11を全閉にしてエバポレータ9を通過した冷却空気の全てを空気吹出口13から乗員に吹出し、乗員フィーリングを快適に保つことができる。
【0061】
また、ステップS140にてブロア電圧Vが所定以下と判定されたとき、すなわち、車室内への吹出風量が小さいときには、ステップS170にてドア部材11の開度SWをキャンセルしてドア全閉としている。ここで、車室内への吹出風量が小さい場合には、冷却空気の漏れ量をあまり多くすると乗員への吹出風量がほとんどなくなってしまい、逆に乗員に不快感を与えてしまう恐れがあるが、本実施形態では上記制御により、これを防止している。
【0062】
(他の実施形態)
上記実施形態では、請求項1における空調用熱交換器を冷却用熱交換器としてのエバポレータ9にて構成したが、これに限らず、例えば、加熱用熱交換器としてのヒータコアにて構成しても良い。このときは、空調ケース5におけるヒータコア26の下流側に開口部10、ドア部材11を設け、ステップ150での制御は、冬場において空調負荷が大きい程(例えば後席車室内温度Trが低い程)、ドア部材11の開度SWを大きくすれば良い。
【0063】
また、上記実施形態のエバポレータ9下流側に上記ヒータコアを追加したものにおいて本発明を適用しても良い。この場合、ステップS150の制御を冷房時にのみ行う場合には、開口部10及びドア部材11を空調ケース5におけるエバポレータ9と上記ヒータコアとの間に形成すれば良いし、また、ステップS150の制御を冷房時、暖房時ともに行う場合には、開口部10及びドア部材11をエバポレータ9と上記ヒータコアとの間、上記ヒータコア下流側の2箇所に設ければ良い。
【0064】
また、上記実施形態では、請求項1における「空調空気を空気吸込口に導入させる」という形態として、開口部10から空調空気の一部を空間部4に漏らすことにより、空調空気を空気吸込口6に導入するように説明したが、これに限らず、例えば、開口部10と空気吸込口6とを接続する空気通路を設け、この空気通路により空調空気を開口部10から空気吸込口6に直接導入するようにしても良い。なお、この場合には、請求項1における空調空気導入部はこの空気通路となる。
【0065】
また、上記実施形態では、ドア部材11のドア開度SWを車室内温度Trに応じてリニアに決定したが、これに限らず、例えば、ヒステリシスをもってドア部材11の全開と全閉とを切替えるようにしても良い。
【0066】
また、上記実施形態では、空調負荷の大小を後席内気温センサ19にて検出した後席車室内温度Trに基づいて決定しているが、これに限らず、例えば、後席車室内温度Trと後席設定温度Tsetとの偏差を算出し、この偏差に基づいて決定したり、空気吹出口13からの吹出温度や空間部4内の温度を検出する手段(例えばサーミスタ等の温度センサ)を設け、これらにより検出された空気吹出口13からの吹出温度や空間部4内の温度に基づいて空調負荷の大小を決定しても良い。
【0067】
また、上記実施形態では、ステップS160にてブロア電圧Vが所定値以下と判定されたときには、ステップS170にてステップS150で決定したドア開度SWをキャンセルしてドア全閉としているが、これに限らず、例えばステップS150で決定したドア開度SWよりも、ドア開度SWを小さくするようにしても良いし、また、この制御を行わなくても良い。
【0068】
また、上記実施形態では、本発明を後席空調ユニット1に適用した場合について説明したが、これに限らず、前席空調ユニットに適用しても良い。
【0069】
また、上記実施形態では、空気吹出口13は一つだけであるが、これに限らず、例えば、後席乗員の頭部に対応する位置に吹出すフェイス吹出口、後席乗員の足元に対応する位置に吹出すフット吹出口等、複数設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における後席空調ユニット1の構成図である。
【図2】上記実施形態の後席空調ユニット1の車両における搭載状態を示す図である。
【図3】上記実施形態の制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】上記実施形態の制御処理を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS120において補正値TBを決定するマップである。
【図6】図4のステップS130において判定値TAを決定するマップである。
【図7】図4のステップS130における電磁弁25のON/OFFの切替制御を示すマップである。
【図8】図4のステップS140においてブロア電圧Vを決定するマップである。
【図9】図4のステップS150において、ドア部材11の開度SWを決定するマップである。
【符号の説明】
2…車両外板、
3…内装パネル(車室内内壁)、
4…空間部、
5…空調ケース、
6…空気吸込口、
7…ファン(送風手段)、
9…エバポレータ(空調用熱交換器)、
10…開口部(空調空気導入部)、
11…ドア部材(空調導入量調節手段)、
13…空気吹出口、
19…後席内気温センサ(温度検出手段)、
22…温度設定器(温度設定手段)、
23…風量設定器(送風能力設定手段)。

Claims (4)

  1. 空気吸込口(6)から空気吹出口(13)へ空気通路をなす空調ケース(5)と、
    前記空調ケース(5)内において、前記空気吸込口(6)から前記空気吹出口(13)にかけて空気流を発生させる送風手段(7)と、
    前記空調ケース(5)内に設けられ、前記空気を空調する空調用熱交換器(9)とを備え、
    前記空調用熱交換器(9)にて空調された空気を前記空気吹出口(13)から車室内後席に対応した位置へと吹出すように構成された車両用空調装置において、
    前記空調ケース(5)は、後部座席の側面側における車両外板(2)と車室内内壁(3)との間の空間部(4)に設けられ、前記車室内内壁(3)には、車室内空間と空間部とを連通する連通部(3a)が形成され、
    前記送風手段(7)は、前記連通部(3a)を介して空間部に導入された車室内の空気及び前記空間部(4)の空気を吸込むようになっており、
    前記空調用熱交換器(9)下流側に設けられ、前記空調ケース(5)内外を連通し前記空調空気を前記空間部に漏らす開口部(10)と、この開口部(10)を開閉するドア部材(11)を備え、
    前記開口部(10)は、前記空調空気を空間部(4)に漏らすことにより前記空調空気を前記空気吸込口(6)に導入させるようになっており、前記ドア部材(11)は、その開度を決定することにより、前記開口部(10)から前記空気吸込口(13)への前記空調空気の導入量を調節するようになっており、
    前記ドア部材(11)は、空調負荷が大きくなるに応じて、前記空調空気導入量を多くするように構成されたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記ドア部材(11)は、前記空調負荷が所定以上となったときには、前記空調空気導入量を最大にすることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 車室内の温度を検出する温度検出手段(19)と、車室内の温度を設定する温度設定手段(22)とを備え、前記空調負荷は、前記温度検出手段(19により検出された車室内温度と、温度設定手段(22)による設定温度とに基づいて決定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用空調装置。
  4. 前記送風手段(7)の送風能力を設定する送風能力設定手段(23、S140)を備え、前記ドア部材(11)は、前記送風能力設定手段(23、S140)により設定された送風能力が所定以下のときは、前記空調導入量を所定以下にするように構成されたことを特徴とする請求項1ないしいずれか1つ記載の車両用空調装置。
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