JP4163540B2 - 換気装置並びにこれを用いた建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物外部の空気を室内に取り入れると共に室内の空気を建物の外側に排出する機能を有する換気装置及び建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物外部の空気を室内に取り入れると共に室内の空気を建物の外側に排出する機能を有する換気装置としては、図7に示す換気装置が知られている。
【0003】
この換気装置100は、室内の天井板Sの上に設置されるものであり、室内の天井板Sには室内の空気を吸引する開口部S1が形成されている。換気装置100の本体ケース101には、天井板Sの開口部S1から室内に臨んで開口する開口部102が形成されている。この開口部102は室内天井近傍に設けられるフロントパネル103によってカバーされる。フロントパネル103には空気を通過させる開口部104が形成されている。
【0004】
本体ケース100の開口部102の内部には、熱交換素子105が配設されている。この熱交換素子105は、フロントパネル103の開口部104から吸い込み、開口部102を経由して取り入れられた室内空気を通過させる通路Aと、建物外部の空気を通過させる通路Bとを備えており、通路A,Bをそれぞれ通過する空気の間で熱交換が出来るようになっている。開口部102は熱交換素子105の通路Aに通じており、熱交換素子105の通路Aは、送風路106を介して排気導入室107に接続され、更に、排気導入室107は排気通路108に接続されている。排気導入室107には排気ファン109が格納されており、排気ファン109は送風路106から空気を吸い込んで排気通路108に送風できるようになっている。排気通路108は図示しないダクトを介して建物の外部と通じている。排気ファン109は本体ケース101の中央部の仕切板114に取り付けられたモーターM1により回転される。
【0005】
本体ケース101の側壁部には建物外部の空気を導入する導入通路110が形成されており、この導入通路110は建物の外部に通じている図示しないダクトに接続されており、導入通路110に熱交換素子105の通路Bが接続されている。通路Bは送風路111を介して空気供給室112に接続されており、空気供給室112には外気導入ファン113が配設されている。外気導入ファン113は空気供給室112と排気導入室107との間の仕切板114に取り付けられたモーターM2により回転される。空気供給室112には供給通路115が接続されており、供給通路115は図示しないダクトを介して所定の室内に接続されており、所定の室内に建物外部の空気が供給されるようになっている。建物外部の空気は、外気に含まれる粉塵・塵埃を除去するフィルターFによって濾過されるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−281523号公報(0014−0021段落、図1、図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フィルターFを備えていても、外気に含まれる微少な粉塵・塵埃は完全には除去しきれないが、これらの微少な粉塵・塵埃や微生物或いは水蒸気が、熱交換素子105に入り込んだり、室内に導入されることが想定される。
【0008】
特に、水蒸気が熱交換素子105内部で結露したりすると、カビが生えたり、微生物が繁殖するということも想定される。
【0009】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、内部にカビが発生したり、微生物が繁殖することを防止可能な換気装置及び換気システム並びに建物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、建物外部の空気を室内に取り入れるための外気導入風路と、室内の空気を建物の外部に排気するための排気風路と、前記排気風路の排気用の開口部から室内空気を吸気して建物外部に排気する第1送風機と、前記外気導入風路から外気を導入して室内に給気する第2送風機と、前記外気導入風路と前記排気風路とが互いに交差する交差部分に形成された熱交換素子とを備え、前記熱交換素子は、前記建物外部の空気を通過させる外気用通路と室内空気を通過させる排気用通路とを有し、前記外気用通路と前記排気用通路をそれぞれ通過する空気の間で熱交換する換気装置において、
前記外気導入風路において該熱交換素子の上流かつ第2送風機の下流に正イオン及び負イオンを発生するイオン発生装置を設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の換気装置によれば、フィルターに付着した埃等に含まれた細菌の繁殖及びカビの発生を抑制することにより、清浄空気を室内へ供給できる。
【0017】
請求項1の換気装置によれば、熱交換手段の外気用通路の上流側にイオン発生装置が設けられていれば、熱交換手段に入り込む空気中に浮遊する浮遊細菌を殺菌することが出来るために、熱交換手段において、細菌の増殖並びにカビが発生することを防止できると共に、室内に送られる空気中の浮遊細菌も殺菌できる。
【0018】
また、熱交換手段の外気用通路の下流側に設けられていれば、熱交換手段を通過した空気中に浮遊する浮遊細菌を殺菌することが出来るので、室内に送られる空気中の細菌を殺菌できると共に、外気導入風路に接続されるダクト等のカビの発生を防止できる。
【0019】
更に、熱交換手段の前後に設ければ、室内に送る空気中の浮遊細菌を殺菌する処理が二重行われ、熱交換手段とダクト等におけるカビの発生を防止できる。
【0020】
なお、外気導入風路において熱交換手段に到達する前であって、送風機の入り口近傍にイオン発生装置を設けた場合には、送風機や外気導入風路の空気中に浮遊する浮遊細菌の殺菌処理が行われる。
【0022】
請求項2の換気装置は、請求項1の換気装置において前記熱交換素子の前記外気用通路の上流側に粉塵・塵埃を除去するフィルターを設け、該フィルターの上流側に前記イオン発生装置を設けたことを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる空調装置としての換気装置を図面を用いて説明する。
【0036】
図1は、本発明の実施の形態にかかる換気装置1の概略構成を示したものである。換気装置本体1aは室内の天井板の上部に取り付けられる。この換気装置本体1aは、室内の天井上部に配設される本体ケース2に、建物外部の空気(外気)を取り入れて室内に供給するための外気導入風路AR1と、室内空気を取り入れて建物外部に排気するための排気風路AR2とが形成されている。尚、外気導入風路AR1及び排気風路AR2は換気装置本体1a内部のそれぞれの風路の他にこれらに接続されるダクトを含むものとする。
【0037】
換気装置1の本体ケース2は、室内や廊下等の建物内の天井板の上部に取り付けられ、ダクトジョイント7に接続されるダクト30(図4(a)(b)参照)を介して通路部に設けられた吸込口(環気口)から室内空気を取り込む全隠蔽型であるが、天井の上に設置される半隠蔽型にも使用できるものである。
【0038】
半隠蔽型の換気装置1の場合には(図1(b)、図2参照)、本体ケース2の底部の開口部17及び開口部17の真下に形成される図示しない天井開口部から、室内空気を導入して排気することができる。半隠蔽型の場合には、他の室内の空気は室内の仕切壁等に設けたガラリ等を介して吸引し、排気することができる。
【0039】
また、外気導入風路AR1と排気風路AR2とを交差させた交差部分には、熱交換素子3(熱交換手段)が設けられている。熱交換素子3は、建物外部の空気を通過させる外気用通路と室内空気を通過させる排気用通路とで熱交換を行うものである。熱交換素子3を格納する部位は空間A,B,C,Dと区切られているが、空間A,Bは熱交換素子3の外気OAを通す通路を介して接続されている。空間C,Dは熱交換素子3の室内空気RAを排気する通路を介して接続されている。
【0040】
本体ケース2の外気導入風路AR1にはファンケース4が設けられており、ファンケース4の内部にシロッコファン5が配設されている。シロッコファン5はモーター6の回転軸に取り付けられている。モーター6は外気導入風路AR1と排気風路AR2の仕切壁6Aに取り付けられており、モーター6の回転軸は仕切壁6Aの両側に突出している。本体ケース2の外気導入風路AR1の熱交換素子3の下流側には、導入した外気OAの出口が形成されており、この出口にダクトジョイント8が設けられている。熱交換素子3の外気を通過させる通路の上流側には、フィルター9とイオン発生装置10Cが装備されており、熱交換素子3の外気を通す通路の下流側にもイオン発生装置10Dが取り付けられている。本体ケース2における排気風路AR2の室内空気の取り入れ口にはダクトジョイント18が取り付けられている。
【0041】
イオン発生装置10Aは建物内部への外気導入口又はその付近(近傍)に設けられている。これによれば、外気を殺菌(浮遊細菌の殺菌)して建物内(ダクト及び装置内)に導入できる。イオン発生装置10Bは装置本体の外気導入口付近に設けられている。これによれば、殺菌した空気を装置内に取り入れることが出来ると共に、ファンなどの装置内の殺菌処理も行える。イオン発生装置10Cはフィルター9の近傍でその上流側に設けられている。これによれば、フィルター9に付着した細菌・カビ等を抑制できると共に、塵や埃等をフィルター9で除去することにより、清浄空気を室内に供給できる。イオン発生装置10Dは換気装置本体1aの出口近傍に設けられ、換気装置本体1a内のカビ等の浮遊菌を殺菌してダクトを介して清浄空気を室内に供給できる。イオン発生装置10Eはダクト内部で屈曲部位又はその近傍に設けられ、ダクト内部の殺菌を行うことが出来る。イオン発生装置10Fは給気口に設けられている。これによれば、殺菌した空気を室内に供給できると共に室内に既に存在していた空気の殺菌をも行うことが出来る。
【0042】
尚、イオン発生装置10Fが設けられた給気口20は、建物の平面上において外周部位に設けられている。外気導入風路AR1より供給された空気が、換気装置本体1aのシロッコファン5により給気口から室内に供給されると、室内に入り込んだ空気はガラリ(アンダーカット部)を通って、通路等の天井面に設けられた室内空気吸込口(環気口RA)に吸い込まれ、換気装置本体1aの排気風路AR2を通って建物外部に排出される。
【0043】
図4(c)に示すように、給気口20は、建物の平面上外周部位近傍であって好ましくはガラリ(アンダーカット部)が設けられた入り口Bの対角線上となる位置に設けられているため、室内の隅々まで清浄空気を供給できる。
【0044】
排気風路AR2には、ファンケース11が設けられており、ファンケース11の内部にシロッコファン12が配設されている。シロッコファン12はモーター6の回転軸に取り付けられている。排気風路AR2の熱交換素子3の下流側には、室内の空気の出口が形成されており、この出口にダクトジョイント13が設けられている。熱交換素子3の室内空気を通す通路の上流側にはフィルター14が装備されている。
【0045】
イオン発生装置10A、10B、10C、10D、10E、10F(図4(b)参照)及びモーター6は、リレースイッチSW2、SW1を介して商用電源15に接続されている。リレースイッチSW1、SW2は制御装置16によりオンオフされて、イオン発生装置10A〜10F及びモーター6に給電したり、給電を遮断する。
【0046】
熱交換手段としての熱交換素子3は、段ボール紙の断面形状に類似の波形断面構成を有するプラスチック製のシートを多数積層したものであり、個々のシートは空気を通す細長い通路が多数平行に配列されている。排気風路AR2の一部を構成するシートの通路は、排気風路AR2に沿って向けられ、外気導入風路AR1の一部を構成するシートの通路は、外気導入風路AR1に沿うように向けられている。排気風路AR2の一部を構成するシートと、外気導入風路AR1の一部を構成するシートは一組とされており、空気を通す通路の向きが交差するように接合され、複数のシートの組が多数積層されて熱交換素子3が構成されている。熱交換素子3の構成により、室内から建物の外部に排出される排出空気と、建物の外部から室内に導入される導入空気との間において熱交換がなされるようになっている。
【0047】
イオン発生装置10A〜10Fは制御装置16と接続されており、制御装置16により、プラズマ放電して浮遊細菌を殺菌する。ここで、殺菌の対象となる『浮遊細菌』には『一般生菌』と『真菌』が含まれる。
【0048】
制御装置16はマイコン及び周辺回路からなり、スイッチSw1の制御により換気装置1のモーター6の回転を制御する。制御装置16は、モーター6を回転させているときに、スイッチSw2をオンさせてイオン発生装置10を放電させる。制御装置16は、制御装置16からの制御信号によりスイッチSw1,2をオンオフして、モーター6及び高圧パルス駆動回路106に給電したり、給電を停止する。なお、イオン発生装置10によるプラズマ放電はモーター6の回転を停止してから所定時間継続しても良い。
【0049】
印加電極に交流高電圧を印加すると発生するイオンの濃度を測定した。印加する交流電圧は、一例として周波数20kHz、印加電圧6.6kV(0vから正又は負のピーク電圧)にしている。イオン濃度の測定装置には空気イオンカウンタを用い、イオン発生装置10の放電面10Aから25cmの位置で移動度1cm/Vsec以上の小イオンについて検出した。その結果約200,000個/cmの正イオンと負イオンが同時に測定された。
【0050】
図3(a)(b)は、イオン発生装置10におけるイオン発生素子101の模式的な透視斜視図である。箱型の本体102の上面には矩形の開口部が形成され、この開口部に平板状の誘電体103が設けられている。この誘電体103の上面は本体102の上面と一致している。本体102の内部下方には、高圧パルス駆動回路106が収容されている。誘電体103の上面と下面には、板状の内部電極104と網状の外部電極105が対向配置されている。外部電極105は本体2の上面から外部に露出している。これらの内部電極104と外部電極105には、リード線107を介して高圧パルス駆動回路106が接続されている。高圧パルス駆動回路106を駆動すると、内部電極104と外部電極105の間に正電圧と負電圧からなる高圧パルス電圧が印加され、プラズマ放電が起こる。これによって外部電極105の周辺空気がイオン化され、ほぼ同数の正イオンと負イオンが発生する。
【0051】
なお、上記電極間に交流高電圧を印加することにより、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)とO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)を主体としたイオンを生成し、これらをファン等により空間に放出させる。これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または・OHを生成する。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで不活化することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
【0052】
正負のイオンは浮遊細菌の細胞表面で式(1)〜式(3)に示すように化学反応して、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)を生成する。ここで、式(1)〜式(3)において、m、m’、n、n’は任意の自然数である。これにより、活性種の分解作用によって浮遊細菌が破壊される。従って、効率的に空気中の浮遊細菌を不活化、除去することができる。
【0053】
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n'
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n'
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
以上のメカニズムによる上記正負イオンの放出により、浮遊菌等の殺菌効果を得ることができる。尚、これを模式的に記載したものが図8,図9である。
【0054】
また、上記式(1)〜式(3)は、空気中の有害物質表面でも同様の作用を生じさせることができるため、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)が、有害物質を酸化若しくは分解して、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの化学物質を、二酸化炭素や、水、窒素などの無害な物質に変換することにより、実質的に無害化することが可能である。
【0055】
したがって、送風ファンを駆動することにより、イオン発生素子101によって発生させた正イオンおよび負イオンを本体外に送り出することができる。そして、これらの正イオンおよび負イオンの作用により空気中のカビや菌を殺菌し、その増殖を抑制することができる。
【0056】
従って、本実施形態に係る換気装置をイオン発生装置10A〜10Fを放電させつつ所定時間運転すると、一般生菌や真菌等の空気中の浮遊細菌の大部分を極めて良好に除去できる。また、室内に放出されたイオンが落下して室内の空気の流通経路外まで隅々に行き渡るため、浮遊細菌を効率良く殺菌することができる。
【0057】
このような換気装置1によれば、熱交換素子3の外気用通路の上流側にイオン発生装置10B、10Cが設けられているので、熱交換素子3に入り込む空気中に浮遊する浮遊細菌を殺菌出来るために、熱交換素子3において、熱交換により結露が生じても細菌の増殖並びにカビが発生することを防止できると共に、室内に送られる空気中の浮遊細菌も殺菌できる。
【0058】
イオン発生装置10Dは外気用通路AR1の下流側にも設けられているので、熱交換素子3を通過した空気中に浮遊する浮遊細菌を殺菌することが出来ることとなり、室内に送られる空気中の細菌を減少できると共に、外気導入風路AR1に接続されるダクト等のカビの発生をも二重に防止できる。
【0059】
又、図4に示すように、換気装置1のダクトジョイント8にダクト30を接続し、このダクト30の屈曲部或いは室内の給気口にイオン発生装置10E、10Fを設けて、殺菌可能な換気システムとすると、ダクト30内部におけるカビ増殖防止や外気を供給する部屋の殺菌を行うことが出来る。
【0060】
なお、外気導入風路AR1において熱交換素子3に到達する前であって、換気装置本体1aのシロッコファン5の入り口近傍やダクトジョイント7の上流側のダクト7A内部にイオン発生装置10Aを設けることも想定される(図4参照)。この場合には、換気装置本体1aのシロッコファン5や外気導入風路AR1の殺菌処理が行われ、カビなどの発生を防止できることとなる。
【0061】
更に、熱交換素子3の上流側に設けたフィルター9の更に上流側にイオン発生装置10Cを設けているので、フィルター9によって粉塵・塵埃の捕捉と共に粉塵・塵埃を捕捉したフィルター9に付着した一部の浮遊細菌の増殖を防止することが出来るので、フィルター9のカビの発生を防止できる。
【0062】
なお、このフィルター9はNox(窒素酸化物)等のガス状物質を除去する高性能フィルター、脱臭フィルター等多種多様である。
【0063】
イオン発生装置10A〜10Fは換気装置1のシロッコファン5が動作しているときにイオンを発生させる機能を有する。これにより、換気装置1のシロッコファン5が動作しているときにイオンを発生させるので、無駄な電力消費が避けられる。
【0064】
さらに、制御装置14は、シロッコファン5の停止後所定時間イオン発生装置10A〜10Fからイオンを発生させる機能を有する。このようにすることにより、シロッコファン5の停止後所定時間イオンを発生させることにより、熱交換素子3やフィルター9に滞留する空気の殺菌処理が行われる。
【0065】
また、ダクト30に接続され、室内に開口した室内の給気口にイオン発生装置10Fを設けているので、室内に殺菌空気を供給すると共に、室内に既に存在する空気の殺菌も可能となる。
【0066】
尚、この実施の形態では空調装置として換気装置1について説明したが、これに限らないのは勿論である。また、本発明の建物は戸建て住宅のみではなく、マンションのような集合住宅における個々の住宅も含むものである。
【0067】
【発明の効果】
本願の第1の換気装置によれば、外気導入風路を通過する空気の殺菌処理が行われるために、外気導入風路内での細菌の増殖並びにカビ発生を防止できると共に、室内に送られる空気中の浮遊細菌も殺菌できる。
【0068】
第2の換気装置によれば、カビや細菌等を殺菌した外気(清浄空気)を建物内及び装置に取り入れることが出来、清浄空気を室内に供給できる。
【0069】
第3の換気装置によれば、フィルターに付着した埃等に含まれた細菌の繁殖及びカビの発生を抑制することにより、清浄空気を室内へ供給できる。
【0070】
第4の換気装置によれば、熱交換手段の外気用通路の上流側にイオン発生装置が設けられていれば、熱交換手段に入り込む空気の殺菌処理が行われるために、熱交換手段において、細菌の増殖並びにカビ増殖を防止できると共に、室内に送られる空気中の細菌も減少できる。
【0071】
また、熱交換手段の外気用通路の下流側に設けられていれば、熱交換手段を通過した空気の殺菌処理が行われるので、室内に送られる空気中の細菌を殺菌できると共に、外気導入風路に接続されるダクト等のカビの発生を防止できる。
【0072】
更に、熱交換手段の前後に設ければ、熱交換手段と室内に送る空気の二重の殺菌処理が行われ、熱交換手段とダクト等におけるカビの発生を防止できることとなる。
【0073】
なお、外気導入風路において熱交換手段に到達する前であって、送風機の入り口近傍にイオン発生装置を設けた場合には、送風機や外気導入風路の殺菌処理が行われ、カビなどの発生を防止できる。
【0074】
第5の換気装置によれば、熱交換手段の上流側に設けたフィルターの更に上流側にイオン発生装置を設けるので、フィルターによって粉塵・塵埃の捕捉と共に粉塵・塵埃を捕捉したフィルターの殺菌処理を行うことができる。
【0075】
第6の換気装置によれば、換気装置の送風機が動作しているときにイオンを発生させるので、無駄な電力消費が避けられる。
【0076】
第7の換気装置によれば、送風機の停止後所定時間イオンを発生させることにより、熱交換手段やフィルターに滞留する空気の殺菌処理が行われる。
【0077】
第8の換気システムによれば、ダクトの屈曲部位にイオン発生装置を設けているので、ダクトの内部の殺菌が出来、カビの発生を防止できる。
【0078】
第9の換気装置によれば、室内に供給する空気の殺菌できるだけでなく、室内に存在する空気の殺菌処理も行える。
【0079】
第10の換気装置によれば、このような正イオン及び負イオンを発生するので、空気中の浮遊細菌の殺菌処理を行える。
【0080】
第11の建物によれば、換気装置やダクトの殺菌処理や室内に送られる空気中の殺菌される空気の量が多くなり、殺菌効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態にかかる全隠蔽型の換気装置の構成を示す断面図、(b)は半隠蔽型の換気装置の部分断面図。
【図2】半隠蔽型の換気装置の底面図。
【図3】(a)はイオン発生素子の模式的な透視斜視図、(b)はイオン発生素子の模式的な断面構成図。
【図4】(a)は図1の換気装置に接続した外気供給用ダクトにイオン発生装置を設けた図、(b)は給気用ダクトの室内給気口にイオン発生装置を設けた説明図、(c)は部屋の平面的配置において給気口とアンダーカット部の位置を対角線上に設けた説明図。
【図5】プラズマ放電によって発生する正イオン及び負イオンの組成図。
【図6】プラズマ放電によって発生する正イオン及び負イオンの組成図。
【図7】従来の換気装置の構成を示す模式図。
【符号の説明】
1 換気装置
1a 換気装置本体
2 本体ケース
3 熱交換素子
9、14 フィルター
10、10B、10C、10D、10E、10F イオン発生装置
16 制御装置
101 イオン発生素子
102 本体
103 誘電体
104 内部電極
105 外部電極
106 高圧パルス駆動回路
AR1 外気導入風路
AR2 換気風路
Sw1 スイッチ
Sw2 スイッチ

Claims (2)

  1. 建物外部の空気を室内に取り入れるための外気導入風路と、室内の空気を建物の外部に排気するための排気風路と、前記排気風路の排気用の開口部から室内空気を吸気して建物外部に排気する第1送風機と、前記外気導入風路から外気を導入して室内に給気する第2送風機と、前記外気導入風路と前記排気風路とが互いに交差する交差部分に形成された熱交換素子とを備え、前記熱交換素子は、前記建物外部の空気を通過させる外気用通路と室内空気を通過させる排気用通路とを有し、前記外気用通路と前記排気用通路をそれぞれ通過する空気の間で熱交換する換気装置において、
    前記外気導入風路において該熱交換素子の上流かつ第2送風機の下流に正イオン及び負イオンを発生するイオン発生装置を設けたことを特徴とする換気装置。
  2. 請求項1の換気装置であって、前記熱交換素子の前記外気用通路の上流側に粉塵・塵埃を除去するフィルターを設け、該フィルターの上流側に前記イオン発生装置を設けたことを特徴とする換気装置。
JP2003081420A 2003-03-24 2003-03-24 換気装置並びにこれを用いた建物 Expired - Lifetime JP4163540B2 (ja)

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