JP4163035B2 - 光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法及びその固定構造 - Google Patents

光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法及びその固定構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道管路内に敷設された光ファイバーケーブルを各家庭まで敷設するFTTH(ファイバー・ツゥ・ザ・ホーム:Fiber・To・The・Home)において、特に下水道本管から分岐された分岐管内に敷設された分岐光ファイバーケーブルの接続部を公共桝内に設置する方法及びその固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
下水道管路内に光ファイバーケーブルを敷設することは、1980年代後半から下水道施設やンプ場などの遠隔監視や遠隔コントロールを行うことを目的として実施されている。それらは、光ファイバーケーブルを下水道施設などの2点間を結ぶものとして用いられているために、光ファイバーケーブルの心数としては、数十心から数百心程度の光ファイバーケーブルを使用しており、基本的に分岐する必要はない。しかし、長い光ファイバーケーブルでは施工性が悪くなるので、数百メートル程度の光ファイバーケーブルをマンホールで接続することが行われており、その接続用として接続分岐ボックスが用いられていた。
【0003】
また現在、高速・超高速通信のネットワークの構築が進められている中で、その媒体である光ファイバーケーブルの敷設方法には、架空方式と地中埋設方式とがある。地中埋設方式での光ファイバーケーブルの敷設は、架空方式での敷設と比べ、空間環境(地上風景の美観等)を守り、地震や台風などの災害に強いといった特性を有している。特に地中管路のうち下水道管は、本管に接続している分岐管(取付管)が既に各家庭へと導かれており、且つ管内上部は空きスペースとなっており、各家庭へ光ファイバーケーブルを引込むFTTH計画の重要なインフラとして注目を浴びている。
【0004】
このように下水道管を使用して各家に光ファイバーケーブルを敷設する場合には、通信基地から下水道本管内に24から200心程度の枝線ケーブル(光ファイバーケーブル)を敷設し、下水道本管同士を接続しているマンホール等において、接続分岐ボックスにより各家まで敷設するための2から4心程度(集合住宅はそれ以上)の分岐用光ファイバーケーブルに分岐されて、マンホール等から分岐用光ファイバーケーブルを本管から分岐管を介して分岐管終端の分岐管桝(公共桝を指し、宅地内又は道路上にある)に設置されている。そして、そこからは引き込み用光ファイバーケーブルと分岐用光ファイバーケーブルとが接続箱で接続されて各家へと導かれる。
【0005】
なお、下水道管路内の光ファイバーケーブルの敷設工事は、公共工事として発注される場合が多いのでその地域全体をFTTH化するために面的に工事が発注される。このような場合において、公共側の工事あるいは財産区分として、光ファイバーケーブル敷設の境界線を公共桝で明確にしておく方が望ましい。したがって、公共桝に分界点、すなわち分岐用光ファイバーケーブルの接続点を設けることになり、接続分岐箱を公共桝に設置することとなる。
【0006】
例えば、特許文献1には光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続箱について記載されている。このものは、本体と本体に水密状態に取付けられる蓋とを有し、光ファイバーケーブルを構成する光ファイバを相互に接続すると共に、内部に防水性あるいは防湿性を有する軟質の充填材が充填されている。このように内部で光ファイバを接続した後、蓋を被せると水密状態となり、さらに充填した軟質の充填材により、内部の防水性あるいは防湿性が保持されるので、下水道施設の桝内で設置された場合において水分や湿気の浸入を防ぐことが可能となる。
【0007】
また、特許文献2には家屋まで架空で架設された光ファイバーケーブルを接続する接続箱に関する光ファイバーケーブル成端箱について記載されている。光ファイバーケーブル成端箱には、建築物の床や壁などに支持される平板上のベースと、光ファイバーケーブルから導出された光ファイバー心線を別の光ファイバー心線と接続する光接続部としての融着接続部および接続余長を収納する光接続部収納トレーを含んでなる。このような光ファイバーケーブル成端箱によって光ファイバーケーブル同士が接続される。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−5593号公報
【特許文献2】
特開平8―320418号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載された光ファイバ接続箱及び光ファイバーケーブル成端箱におけるその構成は、部品点数が多く光ファイバーケーブル同士のそれぞれの光ファイバー心線を接続して組み立てたときの作業性に問題があり、さらに組み立てた際に寸法が大きなものとなり、公共桝へ設置するには不向きである。
【0010】
本発明は、前述の問題点を考慮し、光ファイバーケーブル同士の接続部を防水及び防湿状態に維持することができ、且つ簡単に組み立てて設置することが可能となる光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法及びその固定構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法は、下水道本管から分岐した分岐管の端部に設けられた公共桝に光ファイバーケーブル同士が接続された光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法であって、光ファイバーケーブルの接続部における光ファイバー心線の融着部に保護部材を被せ、前記保護部材の両端部と光ファイバーケーブルとの間に密閉部材を嵌め込み、前記保護部材の両端部に端部固定部材を取付けて組み立てた保護ケースを前記公共桝の内壁に固定することを特徴とするものである。
【0012】
このような方法によると、保護ケースによって下水道本管内を通して導入された光ファイバーケーブルと家へと導かれる光ファイバーケーブルとの接続部における光ファイバー心線の融着部を防水および防湿状態に維持することができる。また、下水環境下では硫化水素の発生から強酸の状態となることがあるが、光ファイバー心線の融着部を保護ケースによって強酸の状態からまもることができる。また、保護ケースの部品点数が少ないことにより簡単に組み立てることができ、作業性が向上する。
【0013】
請求項2に記載の光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法は、下水道本管から分岐した分岐管の端部に設けられた公共桝に光ファイバーケーブル同士が接続された光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法であって、光ファイバーケーブルの接続部における光ファイバー心線の融着部を固定部材上に載置すると共に、前記融着部近傍のそれぞれの光ファイバーケーブルの端部から露出しているテンションメンバを前記固定部材の両端部に固定し、前記固定部材に保護部材を被せ、前記保護部材の両端部と光ファイバーケーブルとの間に密閉部材を嵌め込み、前記保護部材の両端部に端部固定部材を取付けて組み立てた保護ケースを前記公共桝の内壁に固定することを特徴とするものである。
【0014】
このような方法によると、保護ケースによって光ファイバー心線の融着部が保護されるとともに、接続する光ファイバーケーブル間のテンションメンバが固定部材を介して接続されるので、光ファイバー心線の融着部に引張り力がかからなくなり、光ファイバー心線の融着部の破断を防ぐことができる。
【0015】
請求項3に記載の光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法は、請求項1または2において、前記光ファイバー心線の融着部及び前記融着部周辺の光ファイバーケーブルを前記公共桝の外に引き出して前記保護ケースを組み立てた後、前記公共桝の外へ引き出した前記光ファイバーケーブルを前記公共桝の内壁に沿うように巻回させながら挿入して配置させた後、前記保護ケースを前記公共桝の内壁に固定することを特徴とするものである。
【0016】
このような方法によると、公共桝の内壁に沿うように巻回させながら光ファイバーケーブルを挿入することによって、許容曲げ半径以上に光ファイバーケーブルを曲げることなく、光ファイバーケーブルを公共桝の内壁に配置させることができる。
【0017】
請求項4に記載の光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記保護ケースを前記公共桝の内壁に固定する際に、掴持部材を備えた板状部材に前記保護ケースを取り付けた状態で、前記板状部材を前記公共桝の内壁に固定することを特徴とするものである。
【0018】
このような方法によると、保護ケースを取り付けた板状部材を公共桝の内壁に設置することによって、光ファイバーケーブルの接続部を1つのユニットとして簡単に公共桝の内壁に固定することができる。
【0019】
請求項5に記載の光ファイバーケーブルの接続部の固定構造は、下水道本管から分岐した分岐管の端部に設けられた公共桝に光ファイバーケーブル同士が接続された光ファイバーケーブルの接続部の固定構造であって、光ファイバーケーブルの接続部における光ファイバー心線の融着部に保護部材が被せられ、前記保護部材の両端部と光ファイバーケーブルとの間に筒状の密閉部材が嵌め込まれ、前記保護部材の両端部の外面に筒状の端部固定部材が取付けられて組み立てられた保護ケースが、前記公共桝の内壁に固定されていることを特徴とするものである。
【0020】
このような構成によると、保護ケースによって下水道本管内を通して導入された光ファイバーケーブルと家へと導かれる光ファイバーケーブルとの接続部における光ファイバー心線の融着部を防水および防湿状態に維持することができる。また、下水環境下では硫化水素の発生から強酸の状態となることがあるが、光ファイバー心線の融着部を保護ケースによって強酸の状態からまもることができる。また、保護ケースの部品点数が少ないことにより簡単に組み立てることができ、作業性が向上する。
【0021】
請求項6に記載の光ファイバーケーブルの接続部の固定構造は、下水道本管から分岐した分岐管の端部に設けられた公共桝に光ファイバーケーブル同士が接続された光ファイバーケーブルの接続部の固定構造であって、光ファイバーケーブルの接続部における光ファイバー心線の融着部が、略U字形状の断面を有する固定部材上に載置されており、前記融着部近傍のそれぞれの光ファイバーケーブルの端部から露出しているテンションメンバが前記固定部材の両端部に固定されつつ、前記固定部材には筒状の保護部材が被せられ、前記保護部材の両端部と光ファイバーケーブルとの間に筒状の密閉部材が嵌め込まれ、前記保護部材の両端部の外面に筒状の端部固定部材が取付けられて組み立てられた保護ケースが、前記公共桝の内壁に固定されていることを特徴とするものである。
【0022】
このような構成によると、保護ケースによって光ファイバー心線の融着部が保護されると共に、接続する光ファイバーケーブル間のテンションメンバが固定部材を介して接続されるので、光ファイバー心線の融着部に引張り力がかからなくなり、光ファイバー心線の融着部の破断を防ぐことができる。
【0023】
請求項7に記載の光ファイバーケーブルの接続部の固定構造は、請求項5または6において、光ファイバーケーブルの融着部を収納した前記保護ケース近傍の光ファイバーケーブルが、らせん状に巻回した状態で前記公共桝の内壁に沿って配置されており、前記保護ケースが前記公共桝の内壁に固定されていることを特徴とするものである。
【0024】
このような構成によると、公共桝の内壁に沿ってらせん状に巻回した状態で光ファイバーケーブルが配置されることによって、許容曲げ半径以上に光ファイバーケーブルを曲げることなく、光ファイバーケーブルを公共桝の内壁に配置させることができる。
【0025】
請求項8に記載の光ファイバーケーブルの接続部の固定構造は、請求項5乃至7のいずれか1項において、前記保護ケースが、板状部材に取付けられた略U字形状を有する掴持部材に嵌合されており、前記板状部材が前記公共桝の内壁に沿うように曲げられた状態で前記公共桝の内壁に設置されていることを特徴とするものである。
【0026】
このような構成によると、板状部材に取付けられた略U字形状の断面を有する掴持部材に保護ケースを嵌合させつつ、板状部材を公共桝の内壁に設置することによって、光ファイバーケーブルの接続部を1つのユニットとして簡単に公共桝の内壁に固定することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例を説明する。
【0028】
図1は、下水道管路の概略の一例を示した断面図である。図1において、1は下水道管の本管であり、マンホール2と他のマンホール3との間に配管されている。そして本管1の上部側から、分岐管口6、7において分岐管4、5が分岐し、当該分岐管4、5は各家毎の分岐管端部である分岐管桝(以下、「公共桝」と称する)8、9にまで接続されている。
【0029】
一般に本管1は道路に沿って深さ数mの位置に敷設されており、図2に示すように当該本管1の斜め側上部に分岐管口6、7が形成され、分岐管4、5は分岐管口6、7から角度を変え公共桝8、9に接続されている。
【0030】
図3に下水道の一例として各桝の状況を示す。家20の浴室、便所、台所等の排水管30と接続している集水桝35や集水桝35からの排水管31を合流する合接桝34、排水管32と公共桝8、9からの排水管10を接続する接続桝33などが宅地内に点検用汚水桝として設置されていることが多い。また、図3に示す境界線は、公共と私有との財産を区別する公私境界線であり、本実施形態においては、この公私境界線で区別された公共桝8,9内に後述する光ファイバーケーブルの接続部が固定され、分界点となる。なお、これらの点検用汚水桝内にも光ファイバーケーブルの接続部を設けることは可能である。
【0031】
先ず、本管1内に光ファイバーケーブルを敷設する際には、本管1内をTVカメラ等を使用して、マンホール2、3間の距離、マンホール2から本管1内の各分岐管4、5の分岐口6、7までの距離、分岐管4、5から公共桝8、9までの距離、公共桝8、9の深さ等を正確に測定する(図1参照)。
【0032】
そして、測定結果をもとにして、図4に示すように通信基地(不図示)から下水道管路内の本管1内の上部に24から200心程度の光ファイバーケーブル12を敷設し、下水道本管1同士を接続しているマンホール2,3において、接続分岐ボックス15により公共桝8,9まで敷設するための2から4心程度(集合住宅はそれ以上)の分岐用光ファイバーケーブル13を分岐するとともに、防護用としての鞘管40に分岐用光ファイバーケーブル13を挿通して、本管1から分岐管4,5を介して公共桝8,9まで敷設する。
【0033】
また、図4に示すように公共桝8,9までの光ファイバーケーブルの敷設方法の一例を説明する。光ファイバーケーブルを敷設するための中空のガイド管41と、ガイド管41から分岐している鞘管40を地中管路29の本管1内に挿通し、分岐管口6,7付近にガイド管41と鞘管40の分岐部41aとを位置させ、鞘管40を分岐管4,5内に引き上げて分岐管4,5の上部側に固定部材46で固定する。そして、ガイド管41内に挿通しているテンション用ワイヤロープ42の両端をマンホール2,3内に設けたテンション機構43で張力を与えてガイド管41を本管1内の略上部に設置し、弛み防止材45を所定間隔で配置してガイド管41の下方への弛みを防ぐようにする。さらに、ガイド管41内に光ファイバーケーブル12及び分岐用光ファイバーケーブル13を挿通させ、分岐用光ファイバーケーブル13については分岐部41aから鞘管40内を経由させて、公共桝8,9まで敷設する。なお、光ファイバーケーブル12及び分岐用光ファイバーケーブル13の敷設方法は、特に限定されるものではない。
【0034】
光ファイバーケーブルの種類は多く存在するが、コア径を10μm以下にして伝送される信号の歪を少なくしたSM(シングルモード)が一般的に多く使用されており、本実施の形態において、分岐用光ファイバーケーブル13には、SM(シングルモード)型を適用している。例えば、φ0.25mmUV素線×1、2心テープ心線×1、4心テープ心線×1、8心テープ心線×1などの構成を有するSM型の光ファイバーケーブルが適用可能である。また、バラ心線であっても適用可能である。
【0035】
分岐用光ファイバーケーブル13の一例を示す。図5に示すように略中央部に配置された2つの光ファイバー心線51と、その光ファイバー心線51の周囲に配置(縦添え)されたアラミド繊維54と、そのアラミド繊維54の周囲に被覆された熱可塑性樹脂被覆57とを含んでなる光ファイバーコード59と、その光ファイバーコード59の左右に配置された鋼線からなるテンションメンバ52と、光ファイバーコード59及びテンションメンバ52の外周に形成された内部被覆材53と、その内部被覆材53の中央上部に配置された切裂紐55と、内部被覆材53と切裂紐55とを覆うアルミ・ポリエステル・ラミネートテープ56と、アルミ・ポリエステル・ラミネートテープ56の外周を被覆する外部被覆材58とを備えてなる。また、図5に示すように分岐用光ファイバーケーブル13の断面は長方形状を有している。なお、内部被覆材53と外部被覆材58は、ポリエチレン樹脂から構成されている。また、アルミ・ポリエステル・ラミネートテープ56の内面または外面のうち、少なくともいずれか一方に接着層が形成されている。このように光ファイバーケーブル13の光ファイバーコード59の内部には、抗張力繊維としてのアラミド繊維54が配置されているため、光ファイバーケーブル13全体としての抗張力が向上するとともに、光ファイバーコードが光ファイバー心線だけのものと比べ、光ファイバーコードの方が適度な太さと抗張力があるため、光ファイバーケーブル同士を接続する場合に取り扱いがしやすく、断線しにくい。
【0036】
また、分岐用光ファイバーケーブル13が挿通された鞘管40は、ステンレス製のスパイラル形状を有するものが、本実施形態において適用されているが、特に限定するものでなく、その他の素材でなる管やスパイラル形状でないものでも適用可能である。
【0037】
以上のように公共桝8、9まで敷設された分岐用光ファイバーケーブル13が挿通された鞘管40は、図6に示すように公共桝8,9の内壁8a,9aにサドル状のクランプ40aなどで固定される。そして、図4に示すように各家20の外壁などに設けられた成端箱20aに接続された引き込み用光ファイバーケーブル14と鞘管40内の分岐用光ファイバーケーブル13とを後述するように接続して接続部を形成し、その接続部を公共桝8,9の内壁8a,9aに固定することで各家20が光ファイバーケーブルで通信基地とつながって通信可能となり、高速通信が実現できる。なお、引き込み用光ファイバーケーブル14も前述した分岐用光ファイバーケーブル13と同様のものであるため、詳細説明については省略する。
【0038】
分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部について、以下に説明する。図7は、本実施の形態に係る光ファイバーケーブル同士の接続部における保護ケースの概略構成を示す斜視図である。
【0039】
図7に示すように、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14とが接続される接続部には、保護ケース70が設けられている。この保護ケース70は、分岐用光ファイバーケーブル13の光ファイバー心線51と引き込み用光ファイバーケーブル14の光ファイバー心線61とが融着して接続される融着部71aを内部に有する融着保護スリーブ71と、その融着保護スリーブ71を載置しつつ、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との融着部近傍のそれぞれの光ファイバーケーブル13,14の端部から露出したテンションメンバ52,62を固定する固定部材72と、その固定部材72を内部に収納する保護部材73と、保護部材73の両端部内に配置される密閉部材74と、保護部材73の両端部の外面に配置されると共に、密閉部材74を保護部材73と分岐用光ファイバーケーブル13及び引き込み用光ファイバーケーブル14の外表面との間で締め付ける端部固定部材75とを含んでなる。
【0040】
本実施の形態において融着保護スリーブ71には、一般的に光ファイバー心線同士の融着部およびメカニカル接続に使用される長さ30mm程度の熱収縮チューブを適用しているが、例えば、金属製の中空管なども適用することが可能である。
【0041】
図7に示すように固定部材72は、筒形状のパイプの上面に長手方向全体にわたって略長方形状の開口部72aが形成されたものであり、略U字形状の断面を有している。そのため、固定部材72は光ファイバー心線51,61の融着部71a及び融着保護スリーブ71が載置されやすい形状となっている。また、本実施の形態において、固定部材72には前述したような開口部72aが設けられた外径約6mm、長さ約40mmのステンレス製のパイプを適用している。
【0042】
また、保護部材73には、両端部にネジ部73aを有する円筒状のパイプを用いており、両端部にはネジ部を分断する切欠き部73bが設けられている。この切欠き部73bの長手方向の長さは、保護部材73の両端部に形成されたネジ部73aの長さとほぼ同等である。本実施の形態において保護部材73には外径約10mm、長さ約70mmのステンレス製のパイプを適用しているが、例えば、断面が円形ではなく角型のものであっても良い。また、周方向に複数に分割したものを適用することも可能である。なお、角型の保護部材を適用するときは、両端部に設ける端部固定部材を保護部材の端部に取付けられる形状とし、その端部固定部材を取付けたときに密閉部材が保護部材と分岐用光ファイバーケーブル13及び引き込み用光ファイバーケーブル14の外表面との間で締め付けられるような構造にすることが好ましい。また、複数に分割された保護部材を適用するときは、固定部材を覆うように配置させ、金属バンドなどで複数に分割された保護部材の外面を締め付けるとともに、その保護部材の両端部に位置する密閉部材を分岐用光ファイバーケーブル13及び引き込み用光ファイバーケーブル14の外表面との間で締め付けるようにすることが好ましい。
【0043】
また、密閉部材74には略中心部に分岐用光ファイバーケーブル13又は引き込み用光ファイバーケーブル14の断面形状より若干小さい断面形状を有する貫通孔74aが形成されている。この密閉部材74は筒形状を有するとともに、その外周部74bは長手方向に向かって傾斜したテーパ形状を有している。また、密閉部材74の材質は下水の環境に耐えることができれば良く、例えば、NBR(ニトリルゴム)またはSBR(スチレンブタジエンゴム)等のゴム製からなるものが好ましい。
【0044】
また、端部固定部材75は筒状のパイプ形状を有しており、その一端部には分岐用光ファイバーケーブル13及び引き込み用光ファイバーケーブル14の外径より大きい径の円形の開口部75aを有する端面75bが形成されている。この開口部75aは端部固定部材75を回転させたときに分岐用光ファイバーケーブル13及び引き込み用光ファイバーケーブル14の外表面と接触しない程度の大きさとすることが好ましい。また、端部固定部材75の内周面には保護部材73の両端部に形成されたネジ部73aと適合するネジ部75cが形成されている。
【0045】
端部固定部材75の材質は、前述した保護部材73の材質と同様のステンレス製からなるものであり、同様の材質とすることで保護部材73に端部固定部材75を取付けたときに互いのネジ部73a,75cが破損されにくくなる。つまり、仮に端部固定部材の材質が樹脂からなるものであれば、保護部材73に取付けて締め付けたときに、端部固定部材のネジ部がすぐに破損し固定されなくなる。また、端部固定部材75を保護部材73に取付けた場合において、端部固定部材75の一端部側には開口部75aを有する端面75bが形成されていることで密閉部材74が抜け落ちるのを防ぐことができる。
【0046】
また保護ケース70の保護部材73の内部には、充填材が注入されている。この充填材は、保護ケース70内に外部からの排水等が侵入するのを防ぐとともに、防湿性を有する軟質のものであればよく、本実施の形態においてはシリコーン系樹脂などを適用することが可能である。
【0047】
このような分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部に設けられた保護ケース70を公共桝8,9の内壁8a,9aに固定する板状部材について以下に説明する。図8は、本実施の形態に係る光ファイバーケーブルの接続部の保護ケースを固定する板状部材の概略構成を示す斜視図である。
【0048】
図8に示す板状部材80は、公共桝8,9の内壁8a,9aに取付けられる薄板81と、薄板の中央上下部に分けて取付けられた2つの掴持部材82とを備えてなる。掴持部材82は、略U字形状を有しており、保護ケース70の途中部位(保護部材73に該当する部分)を嵌め込むことができる形状となっている。また、掴持部材82の薄板81側には、それを取付ける薄い板状の取付け部材82aが設けられている。また、薄板81に取付けられた2つの掴持部材82の間隔は保護部材73の長さより短い距離となっている。また、掴持部材82の薄板81側と反対となる部分の先端部の内側には、突起部82bが形成されており、保護ケース70の途中部位を嵌め込んだときに、その保護ケース70が突起部82bによって外れにくくなるようになっている。つまり、掴持部材82は電線ケーブルなどを保持する略U字状のホルダの機能を有するものであれば良く、特に限定するものではない。また、掴持部材82の材質は、下水の環境に耐えることができるとともに、保護ケース70の途中部位を嵌め込むときに突起部82bが形成された先端部近傍が撓んで確実に保持させることが可能な材質であれば良い。
【0049】
図8に示す薄板81はステンレス製からなり、四隅にそれぞれ円形の貫通孔81aが設けられている。これら貫通孔81aからアンカーボルトなどを用いて板状部材80(薄板81)を公共桝8,9の内壁8a,9aに取付けて固定する。また板状部材80は、公共桝8,9の内壁8a,9aに沿う形状に加工または変形できるものであれば、特に限定するものではない。例えば、図9に示すように前述した薄板81が複数の孔部85aを有する網材85とした板状部材84であっても良い。このように板状部材84が網材85から構成されることで、公共桝8,9の内壁8a,9aに沿う形状に容易に変形可能となる。なお、公共桝8,9の内壁8a,9aにフックのようなものを取付けると、薄板81の場合は貫通孔81a、網材85の場合は適宜の孔部85aにフックを引掛けることで容易に取付け、取り外しが可能となる。なお、図9に示す掴持部材は前述した掴持部材82と同様のものを適用しているため、同符号で示し説明を省略する。
【0050】
以上のように構成される板状部材80を用いることで公共桝8,9に分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部を固定することが可能となる。
【0051】
続いて、公共桝8,9の内壁8a,9aに分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部を固定する固定構造について以下に説明する。
【0052】
図6に示す公共桝8,9は、本管1から分岐した分岐管4,5と図3に示した排水管10とが接続された地上までの立上り管からなる。この立上り管(公共桝)8,9の内壁8a,9aには、前述したようにサドル状のクランプ40aなどで鞘管40が固定されている。その鞘管40内に挿通された分岐用光ファイバーケーブル13の余長分は、公共桝8,9の内壁8a,9aに沿ってらせん状に巻回した状態に配置されると共に、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部に設けられた保護ケース70が板状部材80の2つの掴持部材82に嵌合された状態で、公共桝8,9の内壁8a,9aに板状部材80を介して固定されている。なお、保護ケース70を保持する板状部材80は公共桝8,9の内壁8a,9aに沿うように曲げられた状態でアンカーボルトなどによってその内壁に設置されている。
【0053】
このように、分岐用光ファイバーケーブル13の余長分を公共桝8,9の内壁8a,9aに沿ってらせん状に巻回した状態で配置させることによって、分岐用光ファイバーケーブル13の許容曲げ半径以上に曲げることがなくなるので、分岐用光ファイバーケーブル13が破損するのを抑制することができる。また、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部の保護ケース70を板状部材80に取付けられた2つの掴持部材82に嵌合させつつ、板状部材80を公共桝8,9の内壁8a,9aに設置することによって、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部を1つのユニットとして簡単に公共桝8,9の内壁8a,9aに固定することができる。
【0054】
続いて、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部において、保護ケース70の組立方法について、以下に説明する。図10は、本実施の形態に係る光ファイバーケーブル同士の接続部の保護ケースの組立状況を示すものであり、(a)は融着保護スリーブの取付け状況を示す説明図であり、(b)は融着保護スリーブを固定部材に載置した状況を示す説明図であり、(c)は固定部材に各光ファイバーケーブルのテンションメンバを固定した状況を示す説明図であり、(d)は保護ケースが組み立てられた状態を示す説明図である。
【0055】
まず、図10(a)に示すように分岐用光ファイバーケーブル13及び引き込み用光ファイバーケーブル14の端部からそれぞれの光ファイバー心線51,61とテンションメンバ52,62を露出させる。そして、それぞれの光ファイバー心線51,61の先端部同士を突き合せる。このとき、予め分岐用光ファイバーケーブル13及び引き込み用光ファイバーケーブル14側に端部固定部材75と密閉部材74とを被せておき、分岐用光ファイバーケーブル13または引き込み用光ファイバーケーブル14の一方に保護部材73を被せておく。また、それぞれの光ファイバー心線51,61のうち、一方の光ファイバー心線に融着保護スリーブ71を被せておく。こうして、光ファイバー心線51,61の先端部同士が突き合わされ、その突き合わされた部分に融着保護スリーブ71を被せる。そして、公知の融着方法で融着処理が行われて融着部71aが形成されて接続される。
【0056】
次いで、融着保護スリーブ70が被せられた光ファイバー心線51,61の融着部71aを図10(b)に示すように固定部材72に載置させると共に、融着部近傍のそれぞれの光ファイバーケーブル13,14の端部から露出したテンションメンバ52,62を固定部材72の外面に沿うように折り曲げる。そして、図10(c)に示すように固定部材72の両端部において、それぞれのテンションメンバ52,62の上からテープ78を巻き付けて固定する。このとき、光ファイバー心線51,61に張力がかからないように固定部材72の両端部の間で若干弛ませた状態にしておく。固定部材72の両端部内には、それぞれの光ファイバーケーブル13,14の端部が存在しているため、テープ78を巻き付けることで固定部材72の両端部における開口部72aが狭まり、テンションメンバ52,62、固定部材72およびそれぞれの光ファイバーケーブル13,14とが接続されることになる。なお、テンションメンバ52,62を固定部材72に固定する方法としては、例えば、金属製のリングを嵌め込んでかしめて固定しても良い。
【0057】
次いで、図10(d)に示すように固定部材72に保護部材73を被せ、予めそれぞれの光ファイバーケーブル13,14に被せていた密閉部材74を保護部材73の両端部内に嵌め込む。そして、端部固定部材75を保護部材73の両端部にねじ込む。このように端部固定部材75を保護部材73の両端部にねじ込むことで保護部材73の両端部に設けられた切欠き部73bによって、保護部材73の両端部の直径が若干小さくなるとともに、密閉部材74が保護部材73とそれぞれの光ファイバーケーブル13,14の外表面との間で締め付けられる。なお、密閉部材74が保護部材73の一方の端部に嵌め込まれた後に、充填材を注入している。また、保護部材73の端部に端部固定部材75をねじ込んでいくと、密閉部材74の摩擦力によって、光ファイバーケーブル13,14を融着部71a方向に押し付けていく力が働くが、光ファイバーケーブル13,14の端部間は剛性のある固定部材72で接続されているので、融着部71aに力は働かず、融着部71aが破損することがない。
【0058】
こうして、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部の保護ケース70が組み立てられることで、接続部におけるそれぞれの光ファイバー心線51,61の融着部71aを防水および防湿状態に維持することができる。また、下水環境下では、硫化水素の発生から強酸の状態となることがあるが、それも保護ケース70によって守られる。また、保護ケース70の部品点数が少ないことにより簡単に組み立てることができ、作業性が向上する。また、固定部材72の両端部にそれぞれの光ファイバーケーブル13,14のテンションメンバ52,62を固定しているため、それぞれの光ファイバーケーブル13,14が固定部材72を介して接続されることとなり、それぞれの光ファイバー心線51,61の融着部71aに引張り力がかからず、融着部71aの破断を防ぐことができる。
【0059】
続いて、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14との接続部の保護ケース70の公共桝8,9への固定方法について、以下に説明する。
【0060】
公共桝8,9の内壁8a,9aにサドル状のクランプ40aなどで固定された鞘管40から分岐用光ファイバーケーブル13を公共桝8,9の外へ引き出す。そして、家20からの引き込み用光ファイバーケーブル14と分岐用光ファイバーケーブル13とを接続しつつ前述した保護ケース70を組み立てる。そして、前述した板状部材80の掴持部材82に組み立てた保護ケース70を嵌合させて、公共桝8,9から引き出された分岐用光ファイバーケーブル13を公共桝8,9の内壁8a,9aに沿うようにらせん状に巻回させながら挿入して配置させる。分岐用光ファイバーケーブル13は、ある程度の剛性を有しているために、公共桝8,9の内壁8a,9aに沿った状態で配置される。
【0061】
そして、公共桝8,9に配置された分岐用光ファイバーケーブル13は、サドル状のクランプなどを適宜使用して公共桝8,9の内壁8a,9aに固定する。こうして、分岐用光ファイバーケーブル13の余長分のケーブルを公共桝8,9に固定した後、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14の接続部の保護ケース70が嵌合された板状部材80をアンカーボルトなどで直接公共桝8,9の内壁8a,9aに固定する。
【0062】
また、予めフックのようなものを公共桝8,9の内壁8a,9aに取付けておき、貫通孔81aを用いてそのフックに板状部材84を吊るすようにしても良い。この形態の場合では、何らかの理由で保護ケース80を公共桝8,9から取り出す必要が生じた場合でも、板状部材84ごと容易に取り外すことができる。薄板81の代わりに網材85を用いた場合も同様である。
【0063】
以上のように、分岐用光ファイバーケーブル13と引き込み用光ファイバーケーブル14とが接続された接続部は、その接続部に設ける保護ケース70と、掴持部材82が取付けられた板状部材80とを用いることで公共桝8,9の内壁8a,9aに容易に固定することが可能となる。また、公共桝8,9の内壁8a,9aに沿って分岐用光ファイバーケーブル13を配置させ、その上部側にユニット化した光ファイバーケーブルの接続部を固定させることで、家20からの排水等の流れを阻害されないようにすることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、光ファイバーケーブル同士の接続部に保護ケースを設けることで、防水及び防湿状態に維持することができ、且つ保護ケースを容易に組み立てて公共桝に設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下水道管路の概略の一例を示した断面図である。
【図2】分岐管の配置状態を示した断面図である。
【図3】下水道の一例として各桝の状況を示した図である。
【図4】光ファイバーケーブルが下水道管路内に敷設された状況を示す説明図である。
【図5】本実施の形態に係る分岐光ファイバーケーブルの断面図である。
【図6】本実施の形態に係る分岐光ファイバーケーブルと引き込み光ファイバーケーブルとの接続部の固定状況を示す説明図である。
【図7】本実施の形態に係る光ファイバーケーブル同士の接続部における保護ケースの概略構成を示す斜視図である。
【図8】本実施の形態に係る光ファイバーケーブルの接続部の保護ケースを固定する板状部材の概略構成を示す斜視図である。
【図9】本実施の形態に係る板状部材の一例の概略構成を示す斜視図である。
【図10】本実施の形態に係る光ファイバーケーブル同士の接続部の保護ケースの組立状況を示すものであり、(a)は融着保護スリーブの取付け状況を示す説明図であり、(b)は融着保護スリーブを固定部材に載置した状況を示す説明図であり、(c)は固定部材に各光ファイバーケーブルのテンションメンバを固定した状況を示す説明図であり、(d)は保護ケースが組み立てられた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本管(下水道本管)
4,5 分岐管
8,9 公共桝(分岐管桝、立上り管)
13 光ファイバーケーブル(分岐用光ファイバーケーブル)
14 光ファイバーケーブル(引き込み用光ファイバーケーブル)
51,61 光ファイバー心線
52,62 テンションメンバ
70 保護ケース
72 固定部材
73 保護部材
74 密閉部材
75 端部固定部材
80,84 板状部材
82 掴持部材

Claims (8)

  1. 下水道本管から分岐した分岐管の端部に設けられた公共桝に光ファイバーケーブル同士が接続された光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法であって、
    光ファイバーケーブルの接続部における光ファイバー心線の融着部に保護部材を被せ、前記保護部材の両端部と光ファイバーケーブルとの間に密閉部材を嵌め込み、前記保護部材の両端部に端部固定部材を取付けて組み立てた保護ケースを前記公共桝の内壁に固定することを特徴とする光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法。
  2. 下水道本管から分岐した分岐管の端部に設けられた公共桝に光ファイバーケーブル同士が接続された光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法であって、
    光ファイバーケーブルの接続部における光ファイバー心線の融着部を固定部材上に載置すると共に、前記融着部近傍のそれぞれの光ファイバーケーブルの端部から露出しているテンションメンバを前記固定部材の両端部に固定し、前記固定部材に保護部材を被せ、前記保護部材の両端部と光ファイバーケーブルとの間に密閉部材を嵌め込み、前記保護部材の両端部に端部固定部材を取付けて組み立てた保護ケースを前記公共桝の内壁に固定することを特徴とする光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法。
  3. 前記光ファイバー心線の融着部及び前記融着部周辺の光ファイバーケーブルを前記公共桝の外に引き出して前記保護ケースを組み立てた後、前記公共桝の外へ引き出した前記光ファイバーケーブルを前記公共桝の内壁に沿うように巻回させながら挿入して配置させた後、前記保護ケースを前記公共桝の内壁に固定することを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバーケーブルの接続部を固定する方法。
  4. 前記保護ケースを前記公共桝の内壁に固定する際に、掴持部材を備えた板状部材に前記保護ケースを取り付けた状態で、前記板状部材を前記公共桝の内壁に固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光ファイバーの接続部を固定する方法。
  5. 下水道本管から分岐した分岐管の端部に設けられた公共桝に光ファイバーケーブル同士が接続された光ファイバーケーブルの接続部の固定構造であって、
    光ファイバーケーブルの接続部における光ファイバー心線の融着部に保護部材が被せられ、前記保護部材の両端部と光ファイバーケーブルとの間に筒状の密閉部材が嵌め込まれ、前記保護部材の両端部の外面に筒状の端部固定部材が取付けられて組み立てられた保護ケースが、前記公共桝の内壁に固定されていることを特徴とする光ファイバーケーブルの接続部の固定構造。
  6. 下水道本管から分岐した分岐管の端部に設けられた公共桝に光ファイバーケーブル同士が接続された光ファイバーケーブルの接続部の固定構造であって、
    光ファイバーケーブルの接続部における光ファイバー心線の融着部が、略U字形状の断面を有する固定部材上に載置されており、前記融着部近傍のそれぞれの光ファイバーケーブルの端部から露出しているテンションメンバが前記固定部材の両端部に固定されつつ、前記固定部材には筒状の保護部材が被せられ、前記保護部材の両端部と光ファイバーケーブルとの間に筒状の密閉部材が嵌め込まれ、前記保護部材の両端部の外面に筒状の端部固定部材が取付けられて組み立てられた保護ケースが、前記公共桝の内壁に固定されていることを特徴とする光ファイバーケーブルの接続部の固定構造。
  7. 光ファイバーケーブルの融着部を収納した前記保護ケース近傍の光ファイバーケーブルが、らせん状に巻回した状態で前記公共桝の内壁に沿って配置されており、前記保護ケースが前記公共桝の内壁に固定されていることを特徴とする請求項5または6に記載の光ファイバーケーブルの接続部の固定構造。
  8. 前記保護ケースが、板状部材に取付けられた略U字形状を有する掴持部材に嵌合されており、前記板状部材が前記公共桝の内壁に沿うように曲げられた状態で前記公共桝の内壁に設置されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の光ファイバーケーブルの接続部の固定構造。
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