JP4162555B2 - ホイール付きタイヤのユニフォーミティ及び/または動釣合試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホイール付きタイヤのユニフォーミティおよび/または動釣合試験装置に関するものである。
従来より、タイヤの偏心状態を測定する動釣合試験と、回転しているタイヤが発生する力のばらつきを測定するユニフォーミティ試験とが知られている。動釣合試験は、タイヤを回転させた時の振動状態の変化などからタイヤの偏心を検出するものである。また、ユニフォーミティ試験は、タイヤの外周面に回転ドラムを押し当てた状態でタイヤを回転させ、タイヤの径方向とスラスト方向の負荷変動を測定するものである。
このユニフォーミティ試験や動釣合試験を行う試験装置としては、たとえば特許文献1に記載の試験装置がある。上記公報記載の試験装置は、スピンドルハウジング内で軸受を介して回転可能に支持されているスピンドルにタイヤを取り付けて所定の回転数で回転させる。
ここで、特許文献1の試験装置は、スピンドルの一端に設けられたホイール架台上にホイールを載置する。ホイール架台は、ホイールと当接する平面部より垂直に突出し、ホイールのハブ穴を貫通し、スピンドルの回転軸を中心軸としかつその外周部が前記平面部から離れるに従って細くなるテーパ円筒または円柱形状の突出部を有する。
また、特許文献1の試験装置は、ホイールを固定するための部材であるトップアダプタを有する。トップアダプタは、その外径がホイールのハブ穴の径よりもわずかに小さく形成された円筒部を有するコレット部材を有する。コレット部材の円筒部内周は、ホイール架台の平面部から離れるに従って小さくなり、かつホイール架台の突出部のテーパ部の勾配と略等しい勾配のテーパ面として形成されている。また、コレット部材は、前記コレット部材の円筒部のホイール架台の平面部と対向する一端より延出する、円筒部の中心軸に平行に形成された複数本のスリットを有する。
ここで、コレット部材の円筒部内周がホイール架台の突出部の外周と接触した状態でさらにコレット部材を前記ホイール架台の平面部に向けて押し込むことにより、スリットを押し広げてコレット部材の円筒部の外径をハブ穴の径まで増大させて、コレット部材の円筒部はハブ穴に当接する。ホイール付きタイヤは、コレット部材の円筒部がハブ穴に当接したときのホイールの位置で位置決めされる。
コレット部材の円筒部は、スピンドルの回転軸を中心軸としかつその外周部が前記平面部から離れるに従って細くなるテーパ円筒または円柱形状の突出部と当接しながら、その外径を増大するようになっている。従って、その外径が像たいした状態であっても、コレット部材の円筒部の中心軸がスピンドルの回転軸と一致するようになっている。この結果、コレット部材の円筒部と当接するハブ穴の中心軸もまた、スピンドルの回転軸と一致する。以上の構成により、特許文献2の試験装置は、タイヤのハブ穴の直径の寸法にバラツキがあるようなタイヤを試験する場合であっても、ハブ穴の中心軸とスピンドルの回転軸とが一致するようにタイヤをスピンドルに取り付けることが可能となる。
特許文献1の試験装置においては、コレット部材を弾性変形させることによって、コレット部材とハブ穴とを当接させるものである。従って、コレット部材の円筒部の外周の変動幅は、コレット部材を構成する材料の弾性変形範囲によって制限される。このため、従来の試験装置においては、ハブ穴径が大幅に異なる複数種類のタイヤを試験する際は、タイヤの種類に応じた複数種類のコレットを用意して、タイヤの種類が変わる度にコレット部材を交換するという作業を必要としていた。従って、従来の試験装置においては、ハブ穴径が大幅に異なる複数種類のタイヤを試験する場合は、単一種類のタイヤを試験する場合よりも大幅に多い工数が必要とされていた。
さらに、特許文献1の試験装置においては、複数本のピンのそれぞれをホイールのボルト穴に係合させ、ピンがホイールをスピンドルに向けて押圧付勢することによってホイールをスピンドル上に固定している。従って、特許文献1の試験装置は、ピンがボルト穴と係合するようにタイヤ円周方向の位置決めを行う手段を必要としており、また、ホイールの形状に応じて、ピンの本数や長さ、位置の異なるトップアダプタを使用する必要があった。
特開2003−4597A
上記の如き事情に鑑み、本発明は、ハブ穴径が大幅に異なる複数種類のタイヤを試験する場合であっても、単一種類のタイヤを試験する場合とほとんど変わらない工数で試験を実施可能な、ホイール付きタイヤのユニフォーミティおよび/または動釣合試験装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、タイヤをスピンドル上に固定するにあたってタイヤ円周方向の位置決めを行う手段を必要としないホイール付きタイヤのユニフォーミティおよび/または動釣合試験装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の試験装置は、スピンドルの回転軸と同軸で且つその外径が前記スピンドルの他端一端に向かって大きくなるようなテーパ円筒面を備えスピンドルの一端に向かってスピンドルの回転軸上を相対的に進退するアダプタ部材と、スピンドルの半径方向に移動可能な少なくとも3本のチャック爪であって、そのそれぞれがハブ穴の内周面と係合する係合面を有し、アダプタが前記ハブ穴に挿入されたときにチャック爪のそれぞれがテーパ円筒面と前記ハブ穴の間に配置されるようになっており、テーパ面と前記チャック爪が当接しているときは前記少なくとも3本のチャック爪の係合面の全てと接する円の中心をスピンドルの回転軸が通過するようになっているものと、アダプタ部材をスピンドルの一端に向けて付勢する第1の付勢手段であって、第1の付勢手段によってテーパ円筒面が少なくとも3本のチャック爪をスピンドルの半径方向外側に付勢して前記係合面を前記ハブ穴の内周面に係合させるようになっているものと、を有する。
また、本発明の試験装置は、スピンドルの一端との間で前記ホイール付きタイヤを挟んで前記ホイール付きタイヤのホイール部分を前記スピンドルの一端に向けて押圧付勢する、弾性部材を有する。また、スピンドルの一端にはホイールが載置される平面部を備えたホイール架台が形成され、試験装置は、ホイール架台に載置されたホイールのハブ穴を経てホイール架台内にスピンドルの回転軸方向に挿入されるシャフトと、シャフトと一体に形成され第3の付勢手段とを有し、シャフトを前記ホイール架台内に引き込むと、弾性部材は第3の付勢手段と前記ホイールとに挟まれ、弾性部材が第3の付勢手段とホイールとに挟まれて圧縮されることによって発生する弾性部材の反発力によってホイールは押圧付勢される。また、試験装置は、弾性部材とホイールとの当接位置に応じて、シャフトの引き込み量を調整する、引き込み制御手段を有する。
従って、本発明の試験装置によれば、進退可能なチャック爪がタイヤのハブ穴に係合することにより、タイヤがスピンドルに固定されるので、ハブ穴径が大幅に異なる複数種類のタイヤを試験する場合であっても、装置の構成部品を変更する必要はない。また本発明の試験装置によれば、チャック爪がスピンドルの回転軸と同軸のアダプタ部材のテーパ円筒面に当接した位置で、チャック爪の位置決めが行われる。この結果、タイヤのハブ穴と係合するチャック爪の係合面は、スピンドルの回転軸を中心とする円周上に配置される。チャック爪の数が3以上であれば、全てのチャック爪の係合面が配置される円は一意に決定されるため、本発明の試験装置によれば、タイヤのハブ穴の中心軸がスピンドルの回転軸と一致するように、タイヤの位置決めが可能となる。
また、本発明の試験装置によれば、弾性部材によってホイールをスピンドルに向けて押圧することによって、タイヤをスピンドルに固定する構成としている。弾性部材は変形してホイールの曲面に密着してホイールを押圧可能であるので、弾性部材がボルト穴等の特定の部分に来るように位置決めを行う必要はない。また、本発明によれば、弾性部材とホイールとの当接位置に応じてシャフトの引き込み量を調整することが可能であるため、弾性部材とホイールとの回転軸方向の当接位置が異なる複数種類のタイヤに対して、同一のトップアダプタが使用可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態のユニフォーミティ及び動釣合複合試験装置1(以下、複合試験装置1とする)の基本構成を示す側面図である。なお、以下の説明では、図1に示すように「上」と「下」を定義するが、複合試験装置1の構成は上下逆であっても良く、あるいは横置きであっても良い。
複合試験装置1の装置フレームは、ベース50と、ベース50から鉛直上方に延びる支柱52と、支柱52に支えられた天板54とから成っている。ベース50には、ホイールつきのタイヤCを保持して回転させるスピンドル120および、スピンドル120を回転可能に支持するスピンドルハウジング110が取り付けられている。複合試験装置1の装置フレームから延出する図示しない支持軸によって、スピンドルハウジング110はベース50に支持されている。
複合試験装置1は、タイヤCのホイールをチャックすることによってタイヤCを保持するよう構成されている。まず、このタイヤCを支持するための構成について説明する。
図2は、一般的なホイール付きタイヤCの断面図(a)と正面図(b)である。ホイール付きタイヤCは、タイヤ部T’とホイールWより構成されている。また、ホイールWは、タイヤを取り付けるリム部Rと、車軸のハブなどに取り付けられるディスク部Dにより構成されている。ディスク部Dの中心にはハブ穴Hが形成されている。
図3は、ホイール付きタイヤCを保持する場合のスピンドル120およびスピンドルハウジング110の側断面図である。スピンドルハウジング110は、角柱形状の部材であり、その中央部スラスト方向に複列円筒ころ軸受112a及び112b、及び組合せアンギュラ玉軸受113を装着可能な貫通孔が穿孔されている。
スピンドル120は、中空部120aとブラケット部120bからなる。また、スピンドル120のブラケット部120bの上端は水平方向に突出してフランジ部120eを成す。スピンドル120はスピンドルハウジング110によって(複列円筒ころ軸受112a及び112b、及び組合せアンギュラ玉軸受113を介して)回転可能に支持されている。ここで、複列円筒ころ軸受112a及び112bはラジアル方向よりスピンドル軸を支持し、また組合せアンギュラ玉軸受113はラジアル方向とスラスト方向の双方よりスピンドル軸を支持する。
スピンドル120のフランジ部120eには引き込みシリンダユニット600が図示しないボルトによって固定されている。また、引き込みシリンダユニット600の上方には、トップアダプタ500が設けられている。トップアダプタ500は引き込みシリンダユニット600に引き込まれて、タイヤCを固定するためのチャック爪616をハブ穴Hに押しつける。また、トップアダプタ500が引き込まれると、ホイール固定円筒541が図中下方に移動してホイールWがスピンドルに向かって押しつける。
図4は、トップアダプタ500および引き込みシリンダユニット600の側断面図である。引き込みシリンダユニット600の上端部には、ホイール付きタイヤCのホイールWのハブ穴Hをチャックするチャック爪616が設けられている。チャック爪616は、引き込みシリンダユニット600の上面から所定量突出しており、図3に一転鎖線で示すようにホイールWのハブ穴Hに内側から係合する。ここで、チャック爪616がハブ穴Hと係合する面を係合面616aと定義する。なお、引き込みシリンダユニット600の上面は、ホイール付きタイヤCのホイールWのディスク部Dに当接する当接面603として機能する。
図5は、図4のA−A’断面に沿った上部スピンドル11の断面図である。チャック爪616は、引き込みシリンダユニット600の上端部に形成され、スピンドル120の回転軸から放射状に延びる案内孔661の内部で摺動可能に保持されている。これにより、チャック爪616はスピンドル120の径方向に移動可能となる。又、各チャック爪616は、夫々コイルスプリング665によってスピンドル120の径方向中心部に向けて付勢されている。
また、引き込みシリンダユニット600の中央部にはトップアダプタ500の挿入シャフト503が摺動可能に装着されるシャフト係合孔604が穿孔されている(図4)。タイヤCをスピンドル120に取り付けるに当たり、ホイール付きタイヤCはハブ穴Hがシャフト係合孔604の上に来るように当接面603上に設置される。
トップアダプタ500は、円板502と、円板502の中心部から下方に延びている挿入シャフト503と、を有する。挿入シャフト503は引き込みシリンダユニット600の内部に軸方向に挿入されるようになっている。なお、挿入シャフト503の中心軸とスピンドル120の回転軸とが一致するように、挿入シャフト503は引き込みシリンダユニット600の内部に挿入される。
また、挿入シャフト503は、上からスプリングガイド(上)532、コイルスプリング533、スプリングガイド(下)531、アダプタ534に順次挿入されている。
スプリングガイド(上)532とスプリングガイド(下)531はともにその外周部が段つきに形成された円環上の部材であり、その細径がわの外径はコイルスプリング533の内径と等しい。スプリングガイド(上)532およびスプリングガイド(下)531の細径がわの外周がそれぞれコイルスプリング533の内周と当接するように、スプリングガイド(上)532およびスプリングガイド(下)531はコイルスプリング533に嵌入されている。また、この状態でコイルスプリング533の両端はスプリングガイド(上)532およびスプリングガイド(下)531に固定されている。
また、スプリングガイド(上)532の上面はトップアダプタ500の円板502の下面に固定されている。一方スプリングガイド(下)531は挿入シャフト503に対して摺動しながら上下動可能となっている。
アダプタ534はその上端に、その外周面が下に向かって細くなるテーパ円筒面534aに形成さけた円筒形状の部材である。アダプタ534の円筒内周の径は、挿入シャフト503の径に等しく、従ってアダプタ534は挿入シャフト503に対して摺動しながら上下動可能となっている。また、アダプタ534のテーパ円筒面534aの中心軸が挿入シャフト503の中心軸と一致するようにアダプタ534は位置決めされている。
また、アダプタ534は、スプリングガイド(下)531の下面に固定されている。すなわち、アダプタ534はコイルスプリング533、スプリングガイド(上)532およびスプリングガイド(下)531によってトップアダプタ500の円板502より懸吊されている。
さらに、図4に示すように、インサーターユニット200によってトップアダプタ500を昇降させるため、円板502の上方には円柱形状の取付部材510が形成されていてる。取付部材510の先端には、インサーターユニット200(図1)のチャック爪210に外側から係合される係合フランジ部520が設けられている。
また、円板502の下面には、ホイール固定円筒541が固定されている。ホイール固定円筒540は、その中心軸がシャフト503の中心軸と一致するように位置決めされて固定されている。ホイール固定円筒541の下端には、硬質ゴムからなる当接部542が形成されている。
また、図3に示すように、挿入シャフト503を引き込みシリンダユニット600の内部に引き込むため、引き込みシリンダユニット600の内部の気室620には軸方向に摺動可能な円盤状のピストン610が設けられている。さらに、ピストン610がスピンドルの軸方向に摺動できるよう、ピストン610の中心部からは引き込みシリンダユニット600の内部に軸方向に挿入されるガイドシャフト613が下方に延びている。ガイドシャフト613が引き込みシリンダユニット600の下面に穿孔されたガイドシャフト係合孔606に摺動可能に係合することにより、ピストン610はスピンドル120の中心軸に対して常に略垂直に保たれる。なお、ガイドシャフト613の先端はガイドシャフト係合孔606を通過してスピンドル120のブラケット部120bに挿置される。
また、ピストン610をスピンドル120の中心軸方向に移動させるため、ガイドシャフト613およびピストン610には、スピンドル120のブラケット部120bから気室620のピストン610より上側の部分621に空気を供給するエア経路614が形成されている。
同様に、ピストン610をスピンドル120の中心軸方向に移動させるため、シリンダユニット600の下面には、スピンドル120のエア経路135から気室620のピストン610より下側の部分622に空気を供給するエア経路615が形成されている。
ここで、スピンドル120は、その中空部120aの下端に設けられたロータリージョイント145から空気を気室620に送り込むよう構成されている。そのため、スピンドル120の中空部120aには、この中空部120aを上下に貫通するエアパイプ115が設けられている。エアパイプ115の上端部はフランジ116によりエアパイプ115に固定され、下端部はロータリージョイント145に連結されている。
ロータリージョイント145には、エアパイプ115に空気を送り込むためのエアホース132が連結されている。エアホース132からロータリージョイント145を経由して送り込まれた空気は、エアパイプ115を上方に抜け、ブラケット部120b内に形成されたエア通路138にさらに抜け、切換弁131に到達する。切換弁131はエア通路138に抜けた空気をブラケット部120bかスピンドル120のエア経路135のどちらに送るかを切り替えるものである。
従って、切換弁131を操作してエア通路138に抜けた空気をブラケット部120bに送ることにより、気室620のピストン610より上側の部分621の内圧が上がり、ピストン610は降下する。一方切換弁131を操作してエア通路138に抜けた空気をスピンドル120のエア経路135に送ることにより、気室620のピストン610より下側の部分622の内圧が上がり、ピストン610は上昇する。なお、気室620のピストン610より上側の部分621および下側の部分622のそれぞれには、切換弁131と連動して動作する図示しない逃がし弁が配置されている。すなわち、エア通路138に抜けた空気をブラケット部120bに送る時は、下側の部分622側の逃がし弁が開き、下側の部分622の圧力は外気圧まで低下する。従って、下側の部分622内の圧力によってピストン610の下降が阻害されないようになっている。同様に、エア通路138に抜けた空気をスピンドル120のエア経路135に送る時は、上側の部分621側の逃がし弁が開き、上側の部分621の圧力は外気圧まで低下する。従って、上側の部分621内の圧力によってピストン610の上昇が阻害されないようになっている。
ピストン610の上面には挿入シャフト連結部630が形成されている。挿入シャフト連結部630と上述の挿入シャフト503とはいわゆるコレットチャックによりチャックされるよう構成されている。即ち、図4に示されているように、挿入シャフト連結部630には、挿入シャフト503を挿入するための挿入孔631が形成されており、挿入シャフト503の外周と挿入孔631の間の壁632には、ボール633を保持する保持溝634が形成されている。保持溝634は、ボール633を脱落不能に且つ壁厚方向に移動可能に保持するよう構成されている。又、壁632の厚みはボール633の外径よりも小さいため、ボール633は挿入孔631の内部に突出するか、連結部630の外周よりも外側に突出するかのいずれかの状態にある。
連結部630の外周は引き込みシリンダユニット600の連結部係合内周壁641に囲まれている。連結部係合内周壁641には、周方向に延びる溝(他よりも内径の大きな部分)642が形成されている。連結部630に保持されたボール633が溝642と同じ高さにある時には、ボール633は連結部630の外周よりも外側に突出する余地がある。この状態で、挿入シャフト503を連結部630の挿入孔631に(ボール633に邪魔されずに)挿入することができる。
挿入シャフト503を連結部630の挿入孔631に挿入した後、気室620のピストン610より上側の部分621にエアを送り、ピストン610ごと連結部630を下方に移動させると、図6のように、(連結部630よりも外側に突出できなくなった)ボール633が挿入孔631の内側に突出し、挿入シャフト503の先端部に形成された係合溝503aに係合する。この結果、挿入シャフト503は、引き込みシリンダユニット600内で確実にチャックされる。
また、上記のように挿入シャフト503を引き込む過程で、アダプタ534のテーパ円筒面534aはチャック爪616のスピンドル半径方向内側の面(以下、この面を当接面616bと定義する)の当接面616bに接触する。この状態からさらに挿入シャフト503を引き込むと、アダプタ534のチャック爪616と当接している部分の径が増大し、チャック爪616がアダプタ534とハブ穴Hとに挟まれるようになるまでチャック爪616が半径方向外側に動かされる(図4)。チャック爪616の係合面616aと当接面616bとの間隔は、どのチャック爪616であっても等しくなっているため、チャック爪616の係合面616aは、テーパ円筒面534aの中心軸を中心とする円周上に配置される。また、テーパ円筒面534aの中心軸は常にスピンドル120の回転軸と一致しているため、チャック爪616の係合面616aは、スピンドル120の回転軸を中心とする円周上に配置されることになる。従って、チャック爪616の係合面616aと係合しているハブ穴Hの中心軸がスピンドル120の回転軸と一致するように、タイヤCは位置決めされる。
この状態からさらに挿入シャフト503を引き込むと、図6のように、アダプタ534の下方への変位はハブ穴Hによって阻害され、アダプタ534は挿入シャフト503に対して相対的に上方に移動する。従って、スプリングガイド(上)532とスプリングガイド(下)531の間隔は縮まり、コイルスプリング533は圧縮される。従って、コイルスプリング533の反発力によってアダプタ534は下方に付勢される。この結果、アダプタ534のテーパ円筒面はチャック爪616を半径方向外側に付勢することになり、この時チャック爪616の係合面616aとハブ穴Hとの間に働く摩擦力によって、タイヤCはチャックされる。なお、アダプタ534のテーパ円筒部534aとハブ穴Hにチャック爪616が挟まれた、すなわちチャック爪616の係合面616aがホイール付きタイヤCのハブ穴Hに接触した後、さらに挿入シャフト503が引き込まれる場合、アダプタ534は挿入シャフト503に対して相対的に上方に移動するので挿入シャフト503の引き込みが阻害されることは無い。
また、挿入シャフト503が引き込まれることによって、当接部542がホイールWと接触する。当接部542はホイールWとホイール固定円筒541の間で圧縮され、ホイールWの形状に倣って圧縮変形する。この結果、当接部542はホイールWに密着し、また圧縮変形分に相当する荷重でホイールWを当接面603上に向かって押圧する。この押圧力によってホイールWは当接面603上に固定される。
ここで、当接面616bはその上側がスピンドルの回転軸から離れていくように、鉛直方向からスピンドル半径方向にやや傾いている。この当接面616bの傾きは、アダプタ534のテーパ円筒面534aのテーパ勾配と等しい。従って、当接面616bの上端から下端に渡って、テーパ円筒面534aと当接面とは当接する。このため、テーパ円筒面534aがチャック爪を付勢する力を、当接面616bは広い面で受けることになるため、当接面616bが集中応力を受けて塑性変形を起こすといった問題を回避することができる。
一方、この状態から気室620のピストン610より下側の部分622にエアを送り、ピストン610ごと連結部630を上方に移動させると、図4のように、(連結部630よりも外側に突出できなくなった)ボール633と係合溝503aの係合が解除される。この結果、トップアダプタ500を引き抜いてアダプタ534のテーパ円筒面534aをチャック爪616の当接面616bから離すことができる。テーパ円筒面534aが当接面616bから離れると、コイルスプリング665の反発力によってチャック爪616はスピンドル120の半径方向内側に移動し、チャック爪616の係合部616aとハブ孔Hの係合が解ける。
以上のような機構により、タイヤCのスピンドル120への固定/解除が行われる。なお、上記説明したように、本実施形態の試験装置によれば、ホイール固定円筒541が当接部542を介してホイールWを押圧付勢することによってタイヤが固定されるようになっている。従って、本実施形態の試験装置は、当接部542とホイールWとの当接位置の高低に応じてシャフト503の引き込み量を調整することによって、当接位置の異なる複数種類のタイヤをスピンドルに取付可能である。すなわち、図9に示されているような、肉厚のホイールW'を備えたタイヤをスピンドルに取り付ける場合は、当接部542とホイールW'との当接位置が図6の例と比較して高い位置に来る。このような場合は、シャフト503の引き込み量を少なめに設定することによって、当接部542の変形量が所定範囲内に収まるようにし、当接部542からホイールW'に加わる荷重を調整する。以上の機構によって、当接位置の異なるタイヤをスピンドルに取付る場合であっても、当接部542からホイールに加わる荷重は適切な範囲内に保たれ、荷重不足によってタイヤが十分に固定されない、或いは過度の荷重によってホイールや試験装置が破損する、といった不具合を回避することができる。
複列円筒ころ軸受112aをスピンドル120に嵌入する方法を図7を用いて説明する。スピンドル120のブラケット部120bには方形断面のカラー121aが嵌入されている。ここでカラー121aの上面はブラケット部120bの上端に形成されたフランジ部の下面に当接する。
ここで、ブラケット部120bの、複列円筒ころ軸受112aと係合する部分の外周は上方に向かって太くなるテーパ面120dを形成している。また、複列円筒ころ軸受112aの内周は、テーパ面120dと同一勾配の、上方に向かって太くなるテーパ状に形成されている。また、テーパ面120dの上端部の径は複列円筒ころ軸受112aの内周の径よりもわずかに大きい。
さらに、複列円筒ころ軸受112aと組合せアンギュラ玉軸受113との間には方形断面のカラー121bが嵌入されている。ここでカラー121bの上面は複列円筒ころ軸受112aの下端に当接する。同様に、カラー121bの下面は組合せアンギュラ玉軸受113の上端に当接する。さらに、ブラケット部120bには方形断面のカラー121cが嵌入されている。ここで、カラー121cの上面は組合せアンギュラ玉軸受113の下端に当接する。
さらに、ブラケット部120bにはおねじ部120cが螺設されている。なお、おねじ部120cはカラー121a、複列円筒ころ軸受112a、カラー121b、組合せアンギュラ玉軸受113およびカラー121cをブラケット部120bに嵌入したときのカラー121cの下面より下方に螺接されている。
ここで、カラー121a、複列円筒ころ軸受112a、カラー121b、組合せアンギュラ玉軸受113およびカラー121cをブラケット部120bに順次嵌入する。なお、このとき複列円筒ころ軸受112aはブラケット部120bに嵌入される。
次いで、おねじ部120cと螺接可能なめねじ部が内周に形成された付勢ナット114aをおねじ部120cに螺着し、さらに所定のトルクで締め付けることにより、複列円筒ころ軸受112aは上方に押し込まれる。次いで、付勢ナット114aのゆるみを防止するため、おねじ部120cにゆるみ止めナット114bを螺着し、ゆるみ止めナット114bの上面を付勢ナット114aの下面に対して付勢させる。
前述のようにテーパ面120dの上端部の径は複列円筒ころ軸受112aの内周の径よりもわずかに大きいので、この結果、テーパ面120dと複列円筒ころ軸受112aの内周は密着する。よって、スピンドル120と複列円筒ころ軸受112aの内輪が完全に一体化されるのでスピンドル120と複列円筒ころ軸受112aとの間のガタツキが防止される。さらに、組合せアンギュラ玉軸受113の内輪と鋼球、および鋼球と外輪とのクリアランスが最小限に抑えられるため、組合せアンギュラ玉軸受113の内輪と鋼球、および鋼球と外輪との間のガタツキが防止される。
なお、複列円筒ころ軸受112bをスピンドル120に嵌入する方法は複列円筒ころ軸受112aをスピンドル120に嵌入する方法と同様である。ここで、複列円筒ころ軸受112bにかかるラジアル方向の荷重は複列円筒ころ軸受112aにかかるラジアル方向の荷重と比べて小さいので、付勢ナットが直接複列円筒ころ軸受112bを付勢するようにすればよく、ゆるみ止めナットは使用しない。すなわち、複列円筒ころ軸受112bをスピンドル120の中空部120aに嵌入した後、中空部120aの外周に螺接されたおねじ部に付勢ナット114cを螺着する。
ユニフォーミティ試験は、回転ドラムを数百kgf以上の力で押し付けた状態でスピンドルごとタイヤを回転させ、そのときの負荷の変動から回転しているタイヤが発生する力のばらつきを測定する試験である。本発明の実施の形態においては、上記負荷の変動は、この回転ドラムに取り付けられた図示しないロードセルによって計測される。
また、動釣合試験は回転ドラム無しでスピンドルごとタイヤを回転させ、そのときにタイヤの不釣合いから生じる加振力からタイヤの偏心状態を測定する試験である。上記加振力はスピンドルハウジング110の一側面の4箇所に設置された圧電素子185によって計測される。
圧電素子185は、例えばKISTLER社製水晶式圧電式力センサ9103Aのような、おおよそ0〜10000kgfの測定範囲を有する円筒形状のセンサであり、その軸方向に印加された荷重を電気信号に変換する。スピンドル120が受ける荷重を正確に計測するため、圧電素子185はスピンドルハウジング110と一体化されている。
すなわち、圧電素子185をスピンドルハウジング110と一体化させるために、圧電素子固定プレート102とスピンドルハウジング110の一側面との間に圧電素子185は挟持されている。図3に示すように、圧電素子固定プレート102の圧電素子185が当接している箇所には、圧電素子固定プレート102の板厚方向に圧電素子185の穴部と略同径の貫通孔102aが穿孔されている。同様に、スピンドルハウジング110の圧電素子185が当接している箇所には、圧電素子185が取り付けられるスピンドルハウジング110の一側面の板厚方向に圧電素子185の穴部と略同径の貫通孔110aが穿孔されている。なお、スピンドルハウジング110の貫通孔110aの内周にはめねじが螺刻されている。
また、スピンドルハウジング110の貫通孔110aのめねじと螺接可能なするおねじが全側面にわたって螺刻された円柱形上のバー186が、圧電素子固定プレート102の貫通孔102aおよび圧電素子185に挿通されている。さらにバー186はスピンドルハウジング110の貫通孔110aに螺嵌されている。なお、バー186の先端部は複列円筒ころ軸受112aまたは112bと当接している。
ここで、バー186の圧電素子固定プレート102より突出している部分(図3中左側)はナット187が螺着されている。ナット187は所定のトルクで締め上げられており、その結果ナット187は約5000kgfの軸力で圧電素子固定プレート102を押圧する。従って、圧電素子185は、圧電素子固定プレート102とスピンドルハウジング110の一側面との間に約5000kgfの力で挟持され、圧電素子固定プレート102及びスピンドルハウジング110と一体化する。
スピンドル120の中空部120aの下部には、スピンドル120を回転駆動するためのプーリ140が取り付けられている。プーリ140には無端ベルト142が掛け渡されており、ベース50に固定されたスピンドル駆動モータ130により(無端ベルト142を介して)回転駆動される。即ち、スピンドル駆動モータ130を回転させると、トップアダプタ500及び引き込みシリンダユニット600がホイール付きタイヤCを保持したままスピンドル120が回転する。
トップアダプタ500を上下に駆動して、トップアダプタ500の挿入シャフト503を引き込みシリンダユニット600の挿入孔631に挿入する(あるいは引き抜く)インサーターユニット200は、図1に示す天板54のさらに上方に配置された昇降ハウジング60に取り付けられている。昇降ハウジング60は、4組の鉛直方向に延びるリニアガイド61によって上下動可能に支持されている。また、昇降ハウジング60はサーボモータ66によって駆動されるボールねじ65と、昇降ハウジング60外面に設けられたボールねじ65に螺合するねじ孔が穿孔されたアーム部67によって上下に駆動される。
図8は、インサーターユニット200の構造を示す側面図である。インサーターユニット200は、略円筒形状のユニット本体240を有している。ユニット本体240は、略円筒形状のユニット本体240とスピンドル120とが同軸に(中心軸が一直線上に並ぶように)なるように昇降ハウジング60に取り付けられている。
ユニット本体240の下部にはトップアダプタ500の係合フランジ部520に外側から係合する3本(図8中では2本のみ記載)のチャック爪210が設けられている。チャック爪210は図示しないバネ部材によってユニット本体240のラジアル方向外側に向けて付勢されている。
また、チャック爪210はエア圧によりユニット本体240のラジアル方向に駆動される。すなわち、ユニット本体240内に備えられた図示しないエア供給口にエアを供給すると、このエアはチャック爪210をユニット本体240のラジアル方向内側に向けて付勢する。従ってユニット本体240にエアを供給することにより、チャック爪210がユニット本体240のラジアル方向内側に移動し、トップアダプタ500の係合フランジ部520をチャックする。一方この状態からユニット本体240よりエアを抜くと、バネ部材の付勢力によってチャック爪210はユニット本体240のラジアル方向外側に移動し、チャックが解除される。
以上のように構成された複合試験装置1によるホイール付きタイヤCの保持は以下のようにして行われる。まずインサーターユニット200のユニット本体240にエアを供給してチャック爪210でトップアダプタ500をチャックし、ボールねじ65を駆動して昇降ハウジング60を上昇させてトップアダプタ500を引き込みシリンダユニット600から引き抜く。次いで、引き込みシリンダユニット600にタイヤCをセットした後、ボールねじ65を再び駆動してトップアダプタ500をシリンダユニット600に挿着する。次いで、インサーターユニット200のユニット本体240からエアを抜いてチャック爪210によるチャックを解除し、トップアダプタ500がスピンドル120に伴って回転できるようにする。
次に、図1を参照して、複合試験装置1を用いたユニフォーミティ試験と動釣合試験について説明する。なお、以下の一連の試験は複合試験装置1の図示しないコンピュータによって実行されるプログラムによって行われる。
動釣合試験を行う際には、複合試験装置1の制御部(図示せず)は、ホイール付きタイヤCをトップアダプタ500を用いてスピンドル120に固定した後、スピンドル120を回転させ、スピンドル120の回転中に圧電素子185にかかる負荷の変動を検出する。検出された負荷変動に基づいて動釣合を計算する方法は公知であるため、説明は省略する。複合試験装置1は、動釣合の計算結果に基づいてホイール付きタイヤCのタイヤ部T’のどの部分にバランスウエイトを載せるべきかを算出し、図示しないマーキング装置によって、当該箇所にマーキングを施す。
ユニフォーミティ試験では、スピンドル120の側方に設けられた回転ドラム300を用いる。回転ドラム30は、ホイール付きタイヤCに対して近接/離間する方向に延びるレール31の上をスライド可能な可動ハウジング32に搭載され、図示しないモータにより駆動されるラックピニオン機構35(ピニオン36・ラック38)によってホイール付きタイヤCに対して近接/離間方向に移動する。
ユニフォーミティ試験の際には、複合試験装置1の制御部(図示せず)は、ラックピニオン機構35により回転ドラム30をホイール付きタイヤCのタイヤ部T’に押し付け、スピンドル120を回転させる。そして、スピンドル120の回転中に回転ドラム30に取り付けられたロードセルによりホイール付きタイヤCが受ける負荷変動を、回転ドラム30がホイール付きタイヤCから受ける反力として検出する。検出された負荷変動に基づいてユニフォーミティの指標値を計算する方法は公知であるため、説明は省略する。複合試験装置1は、ユニフォーミティの計算結果に基づいてホイール付きタイヤCのタイヤ部T’のどの部分をどれだけ削るかを算出し、図示しない切削装置によってタイヤ部T’の切削を行う。
本発明の実施の形態による、タイヤの動釣合試験とユニフォーミティ試験とを実施可能な複合試験装置の側面図である。 一般的なホイール付きタイヤの断面図と正面図である。 本発明の実施の形態におけるスピンドルの側断面図である。 本発明の実施の形態における引き込みシリンダユニット及びトップアダプタの側断面図である。 図4のA−A’断面図である。 本発明の実施の形態における、タイヤが固定された引き込みシリンダユニット及びトップアダプタの側断面図である。 本発明の実施の形態のスピンドルの、軸受周辺における一部切断した斜視図である。 本発明の実施の形態のインサーターユニットの構造を示す側面図である。 図6と異なる種類のタイヤが固定された、引き込みシリンダユニット及びトップアダプタの側断面図である。
符号の説明
1 複合試験装置
30 回転ドラム
50 ベース
60 昇降ハウジング
65 ボールねじ
66 サーボモータ
67 アーム部
102 圧電素子固定プレート
110 スピンドルハウジング
112a 複列円筒ころ軸受
112b 複列円筒ころ軸受
113 組合せアンギュラ玉軸受
114 カラー
120 スピンドル
120b ブラケット部
120c おねじ部
120d テーパ面
140 プーリ
142 スピンドル駆動モータ
143 シリンダ
185 圧電素子
187 ナット
200 インサータユニット
240 ユニット本体
210 チャック爪
500 トップアダプタ
501 ピン
503 挿入シャフト
520 係合フランジ部
531 スプリングガイド(下)
532 スプリングガイド(上)
533 コイルスプリング
534 アダプタ
541 ホイール固定円筒
542 当接部
600 引き込みシリンダユニット
604 シャフト係合孔
610 ピストン
613 ガイドシャフト
614 エア経路
616 チャック爪
620 気室
630 挿入シャフト連結部

Claims (11)

  1. 鉛直軸周りに回転可能なスピンドルを回転させて、前記スピンドルの上端側に取り付けられたホイール付タイヤの動釣合及び/またはユニフォーミティ試験を行うよう構成されたホイール付きタイヤのユニフォーミティ及び/または動釣合試験装置であって、
    前記スピンドルの上端に設けられ、前記ホイールが載置される平面部を備えたホイール架台と、
    前記ホイール架台上のホイールを該ホイール架台に向けて押圧するように駆動される押圧手段と、
    前記スピンドルの半径方向に移動可能であり且つ前記ホイールのハブ穴の内周面と係合可能な係合面を備えた少なくとも3本のチャック爪と、
    を有し、
    前記押圧手段が、
    前記ホイールと当接する当接部と、
    前記ホイール架台に載置されたホイールのハブ穴を経て前記ホイール架台内に前記スピンドルの回転軸方向に挿入されるシャフトと、
    前記スピンドルの回転軸と同軸に形成され且つその外径が下から上に向かって大きくなるようなテーパ円筒面を備え、前記シャフトの側面にガイドされて前記スピンドルの回転軸と同軸に進退するようになっており、且つ前記当接部がホイールと当接している時は前記ホイール架台上のホイールのハブ穴に上方から差し込まれるようになっているアダプタ部材と、
    前記アダプタ部材を下方に向けて付勢する第1の付勢手段と、
    を有し、
    前記チャック爪の夫々は、前記アダプタ部材が前記ハブ穴に差し込まれている時に前記アダプタのテーパ円筒面と当接し、その時各係合面は前記スピンドルの回転軸を中心とする円周上に配置されるようになっており、
    前記アダプタ部材が前記ハブ穴に差し込まれると、前記第1の付勢手段によって付勢された該アダプタ部材のテーパ円筒面が前記少なくとも3本のチャック爪を前記スピンドルの半径方向外側に移動させて前記係合面を前記ハブ穴の内周面に係合させるようになっていることを特徴とする、ホイール付きタイヤのユニフォーミティ及び/または動釣合試験装置。
  2. 前記少なくとも3本のチャック爪が略等角度間隔で設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記テーパ円筒面が前記少なくとも3本のチャック爪に当接していない時は前記係合面が前記ハブ穴に当接しないように、前記試験装置が前記少なくとも3本のチャック爪を前記スピンドルの回転軸に向けて付勢する第2の付勢手段を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の試験装置。
  4. 前記第1の付勢手段は、一端が前記シャフトに固定され、他端が前記アダプタ部材に固定されたばね部材であり、
    前記アダプタと前記チャック爪、および前記チャック爪と前記ハブ穴とがそれぞれ当接した状態で、前記シャフトを前記ホイール架台内に引き込むと、前記ばね部材が前記アダプタ部材を下方に付勢するようになっている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  5. 前記ホイール架台が、
    シリンダと、
    前記シリンダ内を空圧により昇降可能なピストン部材を有し、
    前記ピストン部材が前記シャフトをチャックし、さらに前記ピストン部材を降下させることにより前記シャフトが前記ホイール架台内に引き込まれることを特徴とする、請求項4に記載の試験装置。
  6. 前記シャフトは、コレットチャック機構により前記ピストン部材にチャックされることを特徴とする、請求項5に記載の試験装置。
  7. 前記当接部が弾性部材を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の試験装置。
  8. 前記弾性部材が硬質ゴムであることを特徴とする請求項7に記載の試験装置。
  9. 前記押圧手段が前記シャフトと一体に形成されている第3の付勢手段を更に有し、
    前記シャフトを前記ホイール架台内に引き込むと、前記弾性部材は前記第3の付勢手段と前記ホイールとに挟まれ、前記弾性部材が前記第3付勢手段と前記ホイールとに挟まれて圧縮されることによって発生する前記弾性部材の反発力によって前記ホイールは押圧付勢される、ことを特徴とする請求項7または8に記載の試験装置。
  10. 前記第3の付勢手段は、前記シャフトと同軸の円筒形状である、ことを特徴とする請求項9に記載の試験装置。
  11. 前記試験装置が、前記弾性部材と前記ホイールとの当接位置に応じて前記シャフトの引き込み量を調整する引き込み制御手段を有することを特徴とする、請求項9または10に記載の試験装置。
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