JP4161374B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明はEL表示装置などの電気光学装置の改良に関する。
EL(エレクトロルミネセンス)表示装置は電流駆動型の発光体(有機EL・無機EL)を使用している。電流駆動型の発光体で構成された大型画面の表示装置は、駆動電流量が表示器面積に比例するので、非常に多くの駆動電流が必要になる。
そこで、例えば、特開2000−89691号公報に記載の発明では、直列に接続された複数の有機EL素子で各画素を構成することによって画素の駆動電流を少なくし、有機EL素子や駆動トランジスタにおける電力損失を低減することを提案している。
特開2000−89691号公報
しかしながら、有機EL表示素子は、一般的に、陽極層、発光層及び陰極層を含む積層構造であり、順向電流に対してのみ発光するダイオード特性を有している。基板上にマトリクス状に配列される複数の有機EL表示素子を直列に接続する場合、互いに隣接して配置された有機EL素子の一方の陽極と他方の陰極とを接続することが必要である。しかし、隣り合う有機EL素子の陽極と陰極とは基板上の積層位置が異なる。このため、隣り合う有機EL素子の陽極と陰極とを接続する構造が必要になる。この接続構造が有機EL表示素子による画素領域中に存在することによって1画素当たりの発光面積が小さくなり、画素面積当たりの発光面積であるいわゆる開口効率が低下する。
よって、本発明は、電流駆動型の発光素子を表示器に使用する電気光学装置における駆動電流の軽減と表示器の画素の開口効率を改善し得る電気光学装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の電気光学装置は、基板上に複数の画素が配列されてなる電気光学装置において、各画素は上記基板上に配置されて直列接続された複数のEL発光素子を含み、各EL発光素子は上記基板の厚さ方向において積層された第1の電極、発光層及び第2の電極を含み、順方向及び逆方向のいずれの印加電圧でも発光する特性を備え、上記複数のEL発光素子は隣接するもの同士が互いの第1の電極同士又は第2の電極同士で接続されて上記直列接続を構成する。
かかる構成とすることによって、同一積層位置の電極同士を繋いでEL発光素子の直列接続を実現することが可能となる。複数のEL発光素子の直列接続を行うために、積層位置の異なる一のEL発光素子の第1の電極とこれに隣接するEL発光素子の第2の電極とを接続し、あるいは、積層位置の異なる一のEL発光素子の第2の電極とこれに隣接するEL発光素子の第1の電極とを接続する必要がなくなる。それにより、画素領域内に積層位置の異なる電極同士を接続する構造が不要となる。その分、画素領域を発光体に使用することができるので各画素の開口効率が向上する。また、画素を構成するEL発光素子の電極等の面積(パターン)を相対的に大きくすることができるので、製造工程におけるマスクパターン位置合せなども容易となり、製造スループットや歩留まりが向上する。
ここで、「電気光学装置」とは、電気的作用によって発光する電気光学素子を備えた装置一般をいい、例えば、電気光学素子として、EL発光素子、電界の印加により発生した電子を発光板に当てて発光させる電子放出発光素子などが挙げられる。
また、EL発光素子には、有機EL発光素子及び無機EL発光素子が含まれる。有機EL発光素には、高分子型と低分子型とが含まれる。
好ましくは、配列された上記複数の画素の行又は列方向に沿って配置された複数の共通電極配線を有し、上記共通電極配線が上記画素を構成する直列接続された複数のEL発光素子の列端部のEL発光素子の第1の電極又は第2の電極を兼ねる。それにより、配線スペースを節約して開口効率を向上させることが可能となる。
好ましくは、上記発光層は、バッファ層、発光体膜及びバッファ層の積層膜によって構成される。それにより、順方向及び逆方向の印加電圧によって発光する無極性のEL発光素子を構成することが可能となる。
好ましくは、上記バッファ層は、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を含む層である。バッファ層としては、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を使用することが可能である。発光体膜としては、R(赤)、G(緑)及びB(青)に対応した蛍光あるいは燐光を発光する公知の発光材料を用いることが可能である。発光層の両側にバッファ層を形成して第1及び第2の電極間に挟む構成とすることによって順バイアス電圧及び逆バイアス電圧の両方に対して発光する有機EL素子が得られる。
また、本発明の電子機器は、上述した電気光学装置を表示器として備えることを特徴とする。このような、電気光学装置は、電子機器の表示装置として好適である。ここで、「電子機器」とは、複数の素子または回路の組み合わせにより一定の機能を奏する機器一般をいい、例えば、電気光学装置やメモリを備えて構成される。ここで、電子機器は、回路基板を一枚または複数備えることが可能である。その構成に特に限定がないが、例えば、ICカード、携帯電話、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、ヘッドマウントディスプレイ、リア型またはフロント型のプロジェクター、さらに表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、DSP装置、PDA、電子手帳、電光掲示盤、宣伝公告用ディスプレイ等が含まれる。
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図5を参照して説明する。各図において対応する部分には同一符号を付している。
図1は、本発明が適用された電気光学装置である有機EL表示装置における画素配置及び各画素を構成する発光素子の配置を説明する説明図である。同図に示されるように、有機EL表示装置1の表示領域には複数の画素2がマトリクス状に配置されている。各画素はR(赤)、G(緑)及びB(青)の3つの色画素によって構成されている。各色画素は、この実施例では直列に接続された4つ(偶数個)の発光素子20によって構成されている。従って、1つの画素2は12個の発光素子20によって構成されている。なお、封止部材(あるいはキャップ)や、行デコーダ、列デコーダなどは省略されている。
図2は、図1のA−A’方向における直列接続された発光素子20(色画素)を拡大して説明する説明図である。同図(A)は、各発光素子の発光領域を画定する隔壁(バンク)層を示す平面図である。また、同図(B)は直列接続された複数(4つ)の発光素子20の接続構造を説明する断面図である。
図2(B)に示されるように、有機EL表示装置1は、半導体回路基板10とこの上に形成された複数の有機EL素子20を担う有機EL表示層20’によって構成されている。半導体回路基板10は、下地基板10、保護膜12、層間絶縁膜13、半導体回路14、配線15、平坦化膜16、コンタクト17等によって構成されている。
下地基板11は、ガラス基板又は可撓性の樹脂基板によって構成される透明な基板である。この実施例では基板11の下方に光を放射するボトムエミッション構造としているため、透明基板としている。基板11の上方に光を放射するトップエミッション構造とする場合には、透明である必要はない。保護膜12は下地基板11から半導体層(半導体回路14)への不純物の侵入を防止する。層間絶縁膜13は、酸化シリコン層などによって形成され、薄膜トランジスタ(TFT)等によって構成される半導体回路と配線との絶縁を行っている。配線15は発光素子20の電流路を構成している。平坦化膜16は半導体回路基板10の表面を平坦にして有機EL表示層20’の構成を容易にしている。
有機EL表示層20’は、半導体回路基板10上に形成された第1の電極21(21a〜21c)、各発光素子の領域を画定する仕切である隔壁層22、隔壁層22によって形成された凹部の第1の電極21上に形成された発光層23、発光層23の上に形成された第2の電極層24を含んでいる。前述したように、実施例ではボトムエミッション型の発光素子としているので第1の電極として、透明電極を使用している。透明電極の材料としてはITO(錫がドープされた酸化インジウム膜)が使用されている。また、第2の電極24としては金、アルミニウムなどの金属電極が使用されている。
発光層23は、順方向バイアス電圧及び逆方向バイアス電圧のいずれに対しても発光するものを使用する。このため、図3に示すように、実施例で使用する有機EL発光素子20は発光層23構成を発光体23aの両側にバッファ層23b及び23cをそれぞれ配置した構成としている。
すなわち、有機EL発光素子20は、第1の電極であるITO層21、例えば、膜厚76nmのポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を含むバッファ層23b、発光層23、例えば、膜厚260nmのPEDOTを含むバッファ層23c、第2電極であるAu層24によって形成されている。発光層23は公知の材料を使用することができる。
このような発光体の両側にバッファ層を配置した構成のEL発光素子が順方向バイアス及び逆方向バイアスの両方に対して発光すること、従って、交流電源に対しても発光するEL発光素子が得られることを出願人は見出し、別途出願を行っている。なお、このような現象が生じる理由については解明中である。従って、「バッファ層」という表現は便宜的であり、発光体23aと電極21間及び発光体23aと電極24間にそれぞれ介在して順逆のバイアス電圧あるいは順逆の駆動電流に対してEL発光材料が発光することを可能ならしめる機能を有する層という意味で使用される。
このような、順方向及び逆方向の各バイアス電圧あるいは電流によって作動する、いわば無極性のEL発光素子を使用することによって、図2(B)に示されるように、隣接するEL発光素子20の第1の電極21同士又は第2の電極24同士を接続して複数のEL発光素子20を直列に接続することができる。第1の電極21同士、第2の電極24同士は基板の厚さ方向において同じ積層位置にあるので相互の接続が容易である。すなわち、第1の電極21同士を接続する場合には、隔壁層22の下部で接続することができる。また、第2の電極24同士を接続する場合には、隔壁層22の上部で接続することができる。従って、発光素子同士の接続のためにEL発光素子の発光領域の面積を減少させない利点がある。
図4は、図2に示された隔壁層22と第2の電極(上部電極)24のパターンとを示している。画素を直列接続された複数の発光素子によって構成することによって各発光素子パターンがより微細化されるが、各EL発光素子の第2の電極24を共通に形成することが出来るので電極パターンが大きくなる。従って、第2の電極層24と隔壁層22や他の層との位置合せも容易になる。
図5は、有機EL表示装置1の下部電極21(21a〜21c)の配置パターン例を示している。前述したように、4つのEL発光素子201〜204で画素2(i,j)の色画素を形成した場合、EL発光素子201の下部電極21aは隣接画素2(i,j+1)の発光素子204と共用されると共に、共通電位Vcom(例えば、回路電源電圧Vcc、あるいは接地電位GND)が供給される。EL発光素子202及び203の各下部電極21bは両EL発光素子で共用されている。EL発光素子204の下部電極21cは1つのEL発光素子の電極となり、TFTトランジスタ回路14に接続されて駆動制御される。
図5に示されるように、2行(あるいは2列)の画素毎に電極21aが共通化されるので回路配線の数を減らすことができる。それに伴って、接続配線パターンの面積が減るのでその分、EL発光素子の発光領域面積を増やすことが可能となる。開口効率も向上する。
(比較例)
図6及び図7は、上述した実施例の効果の理解を助けるための比較例であり、一方向のバイアス電圧にのみ発光する通常の有機EL発光素子(ダイオード特性)を使用して色画素を直列接続された複数(4つ)のEL発光素子によって構成した例を示している。一方向性素子を使用する場合には各EL発光素子が順方向にバイアスされるように直列接続しなければならない。
図6(A)は、比較例の隔壁層22のパターンを示している。また、図6(B)は、比較例の有機EL表示装置の断面図を示している。図6において、図2と対応する部分に同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
図6(A)に示されるように、隔壁層22には、4つのEL発光素子201〜204間に3つの接続領域25が設けられている。接続領域25は、同図(B)に示されるように、複数のEL発光素子20を直列に接続するため、隣接するEL発光素子の第1の電極21と第2の電極24とを接続するために使用される。
図2と図6とを比較すると、実施例の構成の方が第1及び第2の電極間の接続構成を要せず、接続領域25によるデッドスペースが少ないことが判る。
図7は、比較例の隔壁層22と第2の電極(上部電極)24のパターンとを示している。同図において、図4と対応する部分には同一符号を付している。
図4と図7とを比較すると、実施例の構成の方が隔壁層22及び電極24のパターンが細分化されておらず、製造過程におけるパターンの位置合せやパターン精度に余裕があることが判る。
(有機EL表示装置の製造)
次に、実施例の有機EL表示装置の製造方法について図8の工程図を参照して説明する。図8において、図2と対応する部分には同一符号を付している。
まず、図8(A)に示されるように、公知のプロセス技術によって半導体回路基板10を作成する。この基板10の上にスパッタ法等によってITO21を成膜する。このITO21をEL発光素子20の第1の電極(下部電極)のパターンに対応したマスクを用いてパターニングし、第1の電極21a、21b及び21cを形成する。
図8(B)に示されるように、フォトレジストを塗布し、隔壁のパターン露光を行って、現像し、発EL光素子の領域を仕切る隔壁層22を形成する。O2プラズマ処理を施すなどしてITO層21の表面を親液性とする。なお、隔壁層22は撥液性であることが望ましい。例えば、レジストへのシリコン添加やCF4プラズマ処理などによって隔壁層を撥液性にすることができる。
図8(C)に示されるように、第1の電極21(21a〜21c)上に無極性の発光層23を形成する。図3に示されるように、まず、第1の電極21の上にバッファ層23bを形成する。バッファ層23bは、例えば、ポリスチレンスルフォン酸(PSS)の分散媒に3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を分散させ、これに水やイソプロピルアルコール等の極性溶媒に溶解させたものを使用することができる。この溶液を液滴吐出法(インクジェット法)によって第1の電極21の上に塗布し、乾燥させる。分散媒や溶媒を蒸発させてバッファ層(PEDOT)23bが形成される。撥液性の隔壁層22及び親液性の電極層21を使用することによって吐出された溶液が電極層21上に集まり、該電極面に沿って均一に広がって具合がよい。
次に、バッファ層23bの上に液滴吐出法によって発光層形成材料を塗布し、発光体23aを成膜する。発光層形成材料としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。また、本実施形態では、フルカラー表示を行うべく、その発光波長帯域が光の三原色にそれぞれ対応して形成されている。すなわち、発光波長帯域が赤色に対応した発光体R、緑色に対応した発光体G、青色に対応した発光体Bの三つの発光層により、1画素が構成され、これらが階調して発光することにより、有機EL装置1が全体としてフルカラー表示をなすようになっている。
発光体23aの形成材料として、具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。
前述したように、「高分子」とは、分子量が数百程度の所謂「低分子」よりも分子量の大きい重合体を意味し、上述の高分子材料には、一般に高分子と呼ばれる分子量10000以上の重合体の他に、分子量が10000以下のオリゴマーと呼ばれる低重合体が含まれる。
なお、本実施形態では、赤色の発光体Rの形成材料としてMEHPPV(ポリ(3−メトキシ 6−(3−エチルヘキシル)パラフェニレンビニレン)を、緑色の発光体Gの形成材料としてポリジオクチルフルオレンとF8BT(ジオクチルフルオレンとベンゾチアジアゾールの交互共重合体)の混合溶液を、青色の発光体Bの形成材料としてポリジオクチルフルオレンを用いている。また、これら各発光層23については、特にその厚さについては制限がなく、また各色毎に好ましい厚さも変わるものの、例えば青色発光体Bの厚さとしては、60〜70nm程度とするのが好ましい。
更に、発光体23aの上にバッファ層23cを形成する。バッファ層23cはバッファ層23bと同様に形成することができる。例えば、ポリスチレンスルフォン酸(PSS)の分散媒に3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を分散させ、これに水やイソプロピルアルコール等の極性溶媒に溶解させたものを使用することができる。この溶液を液滴吐出法(インクジェット法)によって発光体23aの上に塗布し、乾燥させる。分散媒や溶媒を蒸発させてバッファ層(PEDOT)23cが形成される。撥液性の隔壁層22及び親液性の電極層21を使用することによって吐出された溶液が発光体23a上に集まり、該発光体面に沿って均一に広がって具合がよい。
次に、図8(D)に示されるように、発光層23(バッファ層23c)及び隔壁層22の上に第2の電極層24をスパッタ法などによって成膜し、第2の電極パターンに対応したマスクを使用してパターニングする(図4参照)。なお、第2の電極のパターニング方法として、カソードセパレーターと呼ばれる逆テーパー形状のレジストをあらかじめ形成した後、第2の電極層24を成膜することによって行う方法や、第2の電極層24を成膜した後、レーザーを用いて直接パターニングする方法などがある。第2の電極層24の膜材料として、例えば、金、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、銅等を使用することができる。
このようにして、複数のEL素子が直列に接続された色画素が得られ、3つの色画素によって一画素が形成された有機EL表示装置が得られる。
(実施例2)
図9及び図10は、色画素を3つ(奇数個)のEL発光素子で構成した他の実施例を示している。図9及び図10において、図1及び図5と対応する部分にはそれぞれ同一符号を付している。
この実施例では、直列接続されるEL発光素子が奇数個となっている。この場合には、第2の電極24側を共通電極Vcomとすることができる。
以上説明したように、本発明の実施例によれば、無極性のEL発光素子を複数直列に接続して画素を構成するので、EL発光素子の同一の電極同士の接続でEL発光素子の直列接続を実現することができ、EL表示装置の表示器の開口効率を低下させずに済む。
本発明は、有機EL(高分子及び低分子を含む)発光装置のみならず、無機EL発光装置であっても、無極性のEL発光素子であれば、適用することが可能である。
なお、上述した実施例では、半導体回路基板10上に複数のEL発光素子を一方向に直列に接続して配置したが、複数のEL発光素子を2方向に直列接続して配置してもよい。また、複数のEL発光素子をジグザグに配置し、これ等を直列に接続してもよい。
(電子機器)
図11は、上述した有機EL表示装置を画像情報の表示部として用いた電子機器の例を示している。
同図(A)は携帯電話への適用例であり、当該携帯電話830は、アンテナ部831、音声出力部832、音声入力部833、操作部834、及び上述した本発明の有機EL表示装置600を備えている。
同図(B)はビデオカメラへの適用例であり、当該ビデオカメラ840は、受像部841、操作部842、音声入力部843、及び本発明の有機EL表示装置600を備えている。
同図(C)は携帯型パーソナルコンピュータへの適用例であり、当該コンピュータ850は、カメラ部851、操作部852、及び本発明の有機EL表示装置600を備えている。
同図(D)はヘッドマウントディスプレイへの適用例であり、当該ヘッドマウントディスプレイ860は、バンド861、光学系収納部862および本発明の表示装置600を備えている。
このように本発明の有機EL表示装置は電子機器の画像表示器として利用可能である。
図1は、本発明の実施例の有機EL表示装置の画素配列と各画素を構成する発光素子を説明する説明図である。 図2(A)は、本発明の実施例の有機EL表示装置の隔壁層22のパターンを示す説明図、同図(B)は、本発明の実施例の有機EL表示装置の断面図である。 図3は、実施例に使用される無極性の有機EL発光素子の例を説明する説明図である。 図4は、実施例の隔壁層22のパターンと第2の電極(上部電極)24のパターンとを比較説明する説明図である。 図5は、実施例の第1の電極(下部電極)の電極パターンを説明する説明図である。 図6は、比較例の有機EL表示装置の断面図である。 図7は、比較例の隔壁層22のパターンと第2の電極(上部電極)24のパターンとを比較説明する説明図である。 図8は、本発明に係る有機EL表示装置の製造工程を説明する工程図である。 図9は、奇数個の発光素子を直列接続して用いた他の実施例を説明する説明図である。 図10は、他の実施例の電極配置パターン例を説明する説明図である。 図11は、本発明に係る有機EL表示装置の電子機器への応用例を説明する説明図である。
符号の説明
2 画素、10 半導体回路基板、20 有機EL表示層、201〜204 発光素子、23 発光層、23a 発光体、23b バッファ層、23c バッファ層

Claims (5)

  1. 基板上に複数の画素が配列されてなる電気光学装置であって、
    各画素は前記基板上に配置されて直列接続された複数のEL発光素子を含み、
    各EL発光素子は前記基板の厚さ方向において積層された第1の電極、発光層及び第2の電極を含み、順方向及び逆方向のいずれの印加電圧でも発光する特性を備え、
    前記複数のEL発光素子は隣接するもの同士が互いの第1の電極同士又は第2の電極同士で接続されて前記直列接続を構成する、電気光学装置。
  2. 配列された前記複数の画素の行又は列方向に沿って配置された複数の共通電極配線を有し、
    前記共通電極配線が前記画素を構成する直列接続された複数のEL発光素子の列端部のEL発光素子の第1の電極又は第2の電極を兼ねる、請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記発光層は、バッファ層、発光体膜及びバッファ層の積層膜によって構成される、請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記バッファ層は、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を含む層である、請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された電気光学装置を表示器として備えることを特徴とする電子機器。
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