JP4161199B2 - ドアホン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住戸の玄関先等に設置されるドアホンに係り、さらに詳しくは、このドアホンにより戸外から屋内に設置された火災感知器の動作試験を行うことができ、また、前面側からカメラの位置(角度)を調整することのできるドアホンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のドアホンに、撮像手段、発光素子、スピーカ、集音マイクその他の電気回路部品を収容する子器本体ケースと、カバー体とを備えたカメラ付きのドアホンがある。
このカメラ付きドアホンは、撮像手段が搭載された回路基板に、ベースに上下に移動可能に設けられた操作片を連結し、この操作片を操作することにより撮像手段のアングルを変えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−189928号公報(第10頁、図12)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の発明は、撮像装置のアングルを子器本体ケースの背面から調整するようになっているため、子器本体ケースを住戸の玄関先等に設置する前に撮像装置のアングルを調整しておかなければならないが、あらかじめ設置場所に対応した撮像装置のアングルを設定するのは面倒である。また、設置後に撮像装置のアングルを変えようとする場合は、子器本体ケースを取外さなければならないため、多くの工数を要しきわめて面倒である。
【0005】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、カメラの位置(角度)の調整を前面から行うことができ、また、カメラを照明する発光素子をカメラと共に移動させることのできるドアホンを提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、住戸内に設けられたインターホン親機と接続され、呼出しボタンと、該呼出しボタンの上部に設けられたカメラと、該カメラを搭載したカメラ用プリント基板を駆動する駆動機構とを有するドアホンにおいて、前記駆動機構に上下方向にスライドする駆動レバーを取付けて、該駆動レバーの下端に設けた操作部を、前記呼出しボタンの内側に設けた収納部内に形成したカメラ位置調整部に係止させ、前記呼出しボタンを開閉可能に形成したものである。
【0007】
また、上記のカメラ位置調整部は上下方向に複数段の係止部を有し、前記駆動レバーの操作部は該係止部に係止する係止爪を有するものである。
【0008】
また、上記の住戸内に設置した火災感知器が作動したとき又は通電状態に応じて点灯する発光素子と、前記カメラの照明用発光素子の前面側に設けられたリフレクタとを備え、前記発光素子の警報用通電窓部と前記リフレクタとを一体に形成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態に係るドアホンの呼出しボタンを取外した状態を示す正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1の背面図である。
本体ケース1には、その上下方向のほぼ中央部に、呼出し用ボタンスイッチ65、火災感知器の試験用端子66等が収容される断面凹状の収納部2が設けられており、その上部には後述のカメラ40のレンズカバー41、リフレクタ60等が装着され、収納部2の下部には凸条10と凹条11が交互に形成されている。なお、図には本体ケース1の背面に装着する裏カバーは省略してある。
【0010】
収納部2は、図2に示すように、本体ケース1において内側に奥まって設けられ、所定の空間部を有している。収納部2において、3は底部のほぼ中央部に開口する呼出し用ボタンスイッチ65用の開口部、4は火災感知器の試験用端子66の取付穴、5は上下方向に複数段の係止部6を有し、カメラ40の位置を調整する駆動レバー56の操作部が係止するカメラ位置調整部で、上部縦壁7bのカメラ位置調整部5と対向する位置には、駆動レバー56が挿通される駆動レバー挿通穴8が設けられている。9はカメラ位置調整部5に対向して下部縦壁7aに設けた切除部である。
【0011】
18はカメラ取付部で、撮像用窓19が設けられており、前面には撮像用窓19に対応して透明な窓42を有するレンズカバー41が装着されている。20は前面側に装着されたリフレクタ60を照明する照明用プリント基板の取付部で、リフレクタ60の照明灯用窓21と、警報灯・通電灯用窓22とからなっている。23a,23bは撮像用窓19の両側において、本体ケース1の背面に立設され、カメラ40を回動(上下方向に角度を変更)可能に支持するカメラ支持柱で、対向面にはピン24が突設されている。25はスピーカの取付部、26はマイクロホンの取付部である。
【0012】
図4(a)に呼出しボタン31の正面図を、また、図4(b)に呼出しボタン31をヒンジ36によって開放して裏側からみた状態を示す。
呼出しボタン31は収納部2の開口部を開閉する蓋体を兼ねており、背面のほぼ中央部の呼出し用ボタンスイッチ65に対応する位置には、呼出し用ボタンスイッチ65を押圧する操作桿32が突設されており、下側壁(図4では上側)には、収納部2の下部縦壁7aに設けた切除部9に対応して切欠き部33が設けられている。34は切欠き部33の近傍において背面側に突設され、後述のスライドつまみ70を規制する係止部で、係止片35を有し断面ほぼL字状に形成されている。この呼出しボタン31はヒンジ手段36により本体ケース1に開閉可能に取付けられ、内側に設けられた収納部2を開閉する。
【0013】
次に、カメラ40及びカメラ40を搭載したカメラ用プリント基板50を駆動する駆動機構について図5、図6により説明する。43はカメラ取付台で、断面コ字状で前面板に突設された円筒状のカメラ保持部45を有するカメラ取付枠44と、ほぼ額縁状の照明用取付枠49とを有し、カメラ取付枠44の側壁の上下に設けた連結腕48により両者を連結して一体に構成したものである。
46はカメラ保持枠45の側壁に突設されたピン、47a,47bはカメラ取付枠44の両側壁に設けられ、カメラ支持柱23a,23bのピン24に回動可能に嵌合されるピン穴である(図には、片側のピン穴47aのみ示してある)。このピン穴47a,47b、カメラ支持柱23a,23b、カメラ取付台43などによってカメラの駆動機構が構成される。
【0014】
カメラ取付枠44には、カメラ40や制御部(図示せず)等が搭載されたカメラ用プリント基板50が、カメラ40をカメラ保持部45内に挿入して取付けられている。また、照明用取付枠49には、カメラ40の照明用発光素子である照明灯52等が搭載された照明用プリント基板51が取付けられている。この照明用プリント基板51は、連結腕48によってカメラ用プリント基板50と連結して設けられており、駆動機構によってカメラ40が駆動される際、カメラ40と共に駆動されるようになっている。
55はカメラ40の操作機構で、上下方向にスライドする駆動レバー56の一端に設けたピン穴57がカメラ保持部45に設けたピン46に嵌合され、他端には駆動レバー56と直交して本体ケース1の前面側に設けた操作つまみ58と、後面側に設けられ、カメラ位置調整部5の係止部6に係止する係止爪59とからなる操作部が設けられている。
【0015】
リフレクタ60は、図7に示すように、下部に設けた両面が平坦な警報用窓部63と、その上方に設けられ背面側に光を拡散するような加工62が施されたリフレクタ部61とを一体に形成したもので、リフレクタ取付部20の前面側に装着されている。この警報用窓部63は、火災などの異常警報と通電状態を表示する表示部として機能する。このため、警報用窓部63のことを警報通電用窓部とも称する。また、警報用窓部63の背面側にはシボ加工が施されてくもりガラスのようになっており、外側(表面)から発光素子53a,53bが見えにくくしてある。
【0016】
次に、呼出しボタン31の開閉を規制するスライドつまみ70について説明する。
本体ケース1の収納部2の下部縦壁7aに設けた切除部9の近傍は、図8に示すような構造になっている。すなわち、収納部2の下部前面側には、上下方向に設けた凸条10と凹条11が交互に形成されており、切除部9に対応する凸条10及び凹条11の上端部(収納部2側)は切除されている。
【0017】
そして、下部縦壁7aの内面側(収納部2側)には、ほぼ水平で平坦な縁部12が設けられており、切除部9の上端部(図8においては下側方向)はこの縁部12と同一平面に形成されて第1の摺動面13を形成している。また、この第1の摺動面13の内面側には段部14を介してほぼ水平な第2の摺動面15が形成され、その一端にはストッパ16が設けられている。17は段部14と第2の摺動面15に亘って設けられた貫通穴である。
【0018】
スライドつまみ70は、図9に示すように、前記第1の摺動面13から凸条10の上面迄の高さでその幅が凸条10の幅とほぼ等しく、その長さが凸条10の切除部の長さとほぼ等しい後部突出部71、上面が下部縦壁7aの上面とほぼ等しく、その幅が下部縦壁7aの切除部9の幅のほぼ3分の2の縦壁72、及びこの縦壁72から延設された縦壁72より低い断面ほぼコ字状のストッパ部73を有し、後部突出部71の下面とストッパ部73の下面の一部は、同一平面に形成されている。
【0019】
74はストッパ部73の先端部(後部突出部71と反対側)の一方の側面から延設され、高さが前記段部14の高さとほぼ等しい摺動部、75はストッパ部73の先端部より内側において下方(後部突出部71側)に延設された係止片で、自由端には係止爪76が設けられており、ストッパ部73の下面と係止片75との間には、空間部77が形成されている。
【0020】
上記のようなスライドつまみ70は、図10に示すように、係止片75が収納部2の下縁に設けた前記貫通穴17に挿入され、第1の摺動面13の下方に設けられた支持板(図示せず)上に位置し、その係止爪76が支持板に係止して抜けないように、かつ摺動可能に保持される。このとき、後部突出部71の下面及びストッパ部73の下面の一部は、第1の摺動面13上に摺動可能に位置し、摺動部74の下面は第2の摺動面15上に摺動可能に位置する。また、後部突出部71は凸条10の切除部内に位置し、縦壁72は下部縦壁7aの切除部9内に位置する。なお、スライドつみま70の摺動は、第1の摺動面13上だけで行わせてもよい。
【0021】
次に、図11〜図13によりスライドつまみ70の作用を説明する。なお、このスライドつまみ70は、左右方向に2段階に切り替えるのみであり、図の右側に位置する通常状態時では、呼出しボタン31が開放するのを規制する。そして、火災感知器の試験時やカメラ40の位置調整時には、左側に位置するように操作して呼出しボタン31を開放させる。
図11は本体ケース1の呼出しボタン31の部分を正面から見た図で、呼出しボタン31をほぼ90°開放した状態を示す。図11に示すように、呼出しボタン31を開放した状態で、スライドつまみ70を第1、第2の摺動面13,15に沿って切除部9の図の右方へ移動させる。このとき、後部突出部71は凸条10の切除部上に位置する(図10と同じ状態)。そして、この状態で呼出しボタン31を閉じると、係止部34がスライドつまみ70のストッパ部73に当って止まり、それ以上閉じることができない。
【0022】
例えば、住戸内に設置された火災感知器を試験するために、呼出しボタン31を開放して収納部2に設けた試験用端子66に試験器を接続して試験を行う場合、試験前、試験後あるいは試験を行っている際に手が当ったりして呼出しボタン31が閉じられてその操作桿32が呼出しスイッチボタン65を押すようなことがあると、必要がないのに住居者を呼出して迷惑をかけることがある。
本発明においては、スライドつまみ70にある程度の高さを有するストッパ部73を設けたことで、スライドつまみ70が右方に位置する場合は、呼出しボタン31が完全に閉じられない。このため、火災感知器の試験時などの場合、若し呼出しボタン31が閉じて押圧するようなことがあっても、操作桿32が呼出し用ボタンスイッチ65に届かないので呼出し信号を発することがなく、居住者に迷惑をかけることがない。
【0023】
次に、図12に示すように、スライドつまみ70を図の左側に位置させた場合について説明する。スライドつまみを図の左方に移動させると、その摺動部74がストッパ16に当たって停止する。このとき、後部突出部71は凹条11の切除部内に位置する。
この状態で呼出しボタン31を閉じると、係止部34の位置にはスライドつまみ70のストッパ部73が存在しないので、所定の状態に閉じることができる。しかし、スライドつまみ70が左側に位置する場合においては、係止部34とストッパ部73は当たらないが、呼出しボタン31の切欠き部33の左側の縁部33aとストッパ部73(左側部分)とが当たる。この状態においては、呼出しボタン31を押しても、操作桿32が呼出用ボタンスイッチ65を押圧できないように、ストッパ部73の高さは設定されている。
このように呼出しボタン31の開放時においては、スライドつまみ70が左右のどちらに位置しても、ストッパ部73の作用により、操作桿32が呼出用ボタンスイッチ65を押せないようになっている。このため火災感知器の点検時などにおいて、誤って呼出用ボタンスイッチ65が押されることを防止できる。
【0024】
続いて、スライドスイッチ70を左側に位置させた状態で、呼出しボタン31を閉じた場合において、呼出しボタン31の閉鎖を完全にロックさせる場合について説明する。まず、図13に示すように、スライドつまみ70を矢印方向(図11と同方向)に移動させ、その空間部77を呼出しボタン31の係止部34の係止片35に係止すれば、呼出しボタン31はロックされ、開放することができない。
呼出しボタン31を開放する場合は、図12に示すように、スライドつまみ70を左方に移動させれば、係止部34とスライドつまみ70とのロックが解除されてフリーになる。このスライドつまみ70は、後部突出部71が凸条10の延長線上の形状をしており、また縦壁72が下部縦壁7aにおける切除部9を埋める形状をしているので、外観上はその存在を気付かれにくい。このため、悪戯などによってスライドつまみ70が操作されるのを防止でき、これにより呼出ボタン31が勝手に開放されるのをより効果的に防止できる。
なお、スライドつまみ70を右側に移動させたロック状態においては、スライドつまみ70と呼出しボタン31の縁部33aとの位置関係は、図11と同じになるので、縁部33aはストッパ部73に接触しない。つまり、スライドつまみ70は丁度呼出しボタン31の切欠き部33内に位置するので、この状態で呼出しボタン31を押せばストッパ部73の規制を受けずに、操作桿32は呼出ボタン用スイッチ65を押圧する。
【0025】
次に、本発明の組立手順の一例について説明する。なお、スライドつまみ70は本体ケース1の収納部2にあらかじめ装着されており、レンズカバー41はカメラ取付部18の前面側に、リフレクタ60は照明用プリント基板取付部20の前面側にあらかじめ装着されているものとする。
先ず、カメラ取付台43のカメラ取付枠44のカメラ保持部45内にカメラ40を挿入し、カメラ用プリント基板50をカメラ取付枠44に取付けると共に、照明用取付部49に照明用プリント基板51を取付ける。
【0026】
ついで、カメラ取付台43を本体ケース1の背面側に位置させ、そのピン孔47a,47bをカメラ支持柱23a,23bのピン24に回動可能に嵌合する。また、駆動レバー56の一端に設けたピン孔57をカメラ保持部45のピン46に回動可能に嵌合する。そして、他端に設けた操作つまみ58側を、収納部2の上部縦壁7bに設けた駆動レバー挿通穴8に上方から挿入して、駆動レバー56の係止爪59をカメラ位置調整部5の中央の係止部6に係止させる。
【0027】
これにより、カメラ40は撮像用窓19のほぼ中央に位置し、照明用プリント基板51の照明灯52はリフレクタ60の照明用窓21内に位置する。
また、図示しない主プリント基板を本体ケース1の背面に取付ける。この主プリント基板には、主回路を構成する素子のほか、呼出し用ボタンスイッチ65、試験用端子66、警報用発光素子である警報灯53a、通電用発光素子である通電灯53bが設けられている。この主プリント基板を本体ケース1に取付けると、警報灯53a、通電灯53bは警報灯・通電灯用窓22内に位置する。より詳しく云えば、カメラ40の照明灯52の前方にリフレクタ60のリフレクタ部61が位置し、警報灯53a、通電灯53bの前方にリフレクタ60の警報用窓部63が位置する。
最後にヒンジ手段36により呼出しボタン31を収納部2に取付け、本体ケース1の背面に裏カバーを装着する。なお、呼出しボタン31はあらかじめ収納部2に取付けておいてもよい。
【0028】
このようにして製造されたドアホンは、例えば、共同住宅の各住戸の玄関先等に設置される。そして、図14に概要を示すように、カメラ40、呼出し用ボタンスイッチ65及び試験用端子66は信号線83により、スピーカ及びマイクロホン(共に図示せず)は通話線84により、それぞれ住戸内に設置されたインターホン親機である住宅情報盤80に接続され、また、試験用端子66は信号線86により住戸内に設置された火災感知器85に接続される。そして、火災感知器85の点検などが終ったときは、スライドつまみ70を右側移動して呼出しボタン31をロックする(閉じる)。
【0029】
来訪者が呼出しボタン31を押して呼出し用ボタンスイッチ65をONすると、その信号が住宅情報盤80に送られて呼出し音を発するので、これを知った住居者が住宅情報盤80に設けたハンドセット82を取上げれば、来訪者との通話が可能になる。また、呼出しボタン31の圧下によりカメラ40が起動し、照明灯52が点灯してその映像が住宅情報盤80のモニタ81に写し出されるので、住居者は来訪者を目で確認することができる。
【0030】
ところで、ドアホンDを住戸の玄関先等に設置する場合、一般に、カメラ40が大人の顔の位置と向い合う位置(以下、標準位置という)になるように取付けられるが、ドアホンDの設置場所により、標準位置より高い場所あるいは低い場所に取付けることがあり、このような場合は、来訪者の顔がよく写らないことがある。
このような場合、従来は前述のように、ドアホンを取付ける前に背面からカメラ駆動用のレバーを操作し、これに連結されたカメラの角度を変えたのち設置しなければならないため、きわめて面倒であった。
【0031】
本発明においては、ドアホンDを玄関先等に設置したのち、呼出しボタン31を開放してカメラ保持部45に連結されて収納部2内に位置する駆動レバー56の操作つまみ58を持ち、駆動レバー56を上下方向に移動させ、カメラ取付台43をカメラ支持柱23a,23bのピン24を軸に回動させ、カメラ40をこれに追従させる。
そして、駆動レバー56の係止爪59をカメラ位置調整部5の例えば中央の係止部6に係止させれば、カメラ40は標準位置に保持される。また、駆動レバー56を下方に引いてその係止爪59を下部の係止部6に係止させれば、カメラ取付台43は矢印b方向に回動し(図5参照)、これに追従するカメラ40は斜め下向き状態(俯角)に保持され、駆動レバー56を上方に押上げてその係止爪59を上部の係止部6に係止させれば、カメラ取付台43は矢印a方向に回動し、これに追従するカメラ40は斜め上向き状態(仰角)に保持される。
【0032】
このとき、カメラ取付台43と照明用取付枠49とは、連結腕48で連結(接続)されているため、カメラ取付台43の回動に伴って、照明用プリント基板51も回動し、これに搭載したリフレクタ60の照明灯52をカメラ40の位置(角度)に対向した方向に指向させるので、被写体に効果的に照明をあてることができる。
【0033】
このように、本発明によれば、ドアホンDを取付けたままの状態で前面側からカメラ40の角度を変えることができ、さらに、リフレクタ60の照明灯52をカメラ40に追従してその位置方向に指向させることができるので、きわめて便利である。なお、上記の説明では、カメラ位置調整部5に上、中、下3段の係止部6を設けた場合を示したが、これに限定するものではなく、係止部6は2段以上の複数段であればよい。
【0034】
また、若し、住戸内で火災が発生して火災感知器85が動作して火災信号が発信されると、その火災信号は信号線86、ドアホンD、信号線83を介して住宅情報盤80に送られる。住宅情報盤80はこの火災信号を受けると、火災警報を発し、同時に信号線83を介してドアホンDに警報信号を送り、警報灯53aを点灯あるいは点滅させると共に、スピーカから火災警報を発する。この際、リフレクタ60においては、リフレクタ部61と警報用窓部63が一体化されているため、リフレクタ部61も点灯、点滅し、火災警報が出されたことが認識しやすい。また、常時、通電状態に応じて点灯する通電灯53bの点灯も、警報通電用窓部63のみならず、リフレクタ61も点灯するので、通電状態が認識しやすい。
次に、火災感知器85の動作試験を行う場合は、呼出しボタン31を開放して試験用端子66に試験器を接続し、試験器に設けた押しボタンを押すことにより、住戸外で火災感知器の試験を行うことができる。
【0035】
上記のように構成した本発明によれば、次のような効果を得ることができる。(1)呼出しボタン31を収納部2の蓋と兼用にしたので火災感知器85の試験用端子66の蓋を別途設ける必要がなく、部品点数を減らすことができ、意匠性も向上する。なお、呼出しボタン31を閉じているときは、呼出しボタン31の表面と本体ケース1の表面とは、ほぼ同じ平面上に位置する。
(2)スライドつまみ70を設けて呼出しボタン31をロックするようにしたので、他人が勝手に呼出しボタン31を開けるのを防止できる。
(3)火災感知器85の点検時にスライドつまみ70を移動することにより、呼出しボタン31を開放することができる。この際スライドつまみ70のストッパ部73の作用により、スライドつまみ70が左右いずれの位置にあっても呼出しボタン31を押しても呼出し用スイッチボタン65がONしないので、居住者に迷惑をかけることがない。
【0036】
(4)カメラ40の駆動(角度調整)をドアホンの前面から行えるので、操作が容易である。
(5)カメラ40の駆動に合わせて照明用発光素子も駆動できるので、被写体に確実に照明をあてることができる。
(6)カメラ40の駆動レバー56をドアホンの前面側に設けたが、呼出しボタン31により目隠しされた状態にあるので、他人が勝手に操作するのを防止できる。
(7)リフレクタ60はリフレクタ部61と警報用窓部63が一体化されており、火災時に警報用発光素子53aが点灯するとリフレクタ60全体が発光するので、火災警報がなされたことを認識し易い。また、この一体化により、部品点数を減らすことができ、意匠性も向上する。
【0037】
上記の説明では、呼出しボタン31をヒンジ36により上方向に開放する場合を示したが、呼出しボタン31は左右にスライドすることで開閉可能に構成してもよい。また、カメラ40を上下方向に移動可能としたが、カメラ支持柱23a,23bをカメラ40の上下方向に設けることで、カメラ40を左右方向に駆動レバー56により動かすようにしてもよい。この場合、実施の形態の駆動レバー56の操作部と同様に、駆動レバー56を本体ケース1の前面側に設ければよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、住戸内に設けられたインターホン親機と接続され、呼出しボタンとカメラを有するドアホンにおいて、カメラを搭載したカメラ用プリント基板を駆動する駆動機構を設け、この駆動機構に上下方向にスライドする駆動レバーを設けて、駆動レバーの操作部をドアホンの前面側に設け、カメラの駆動(角度調整)をドアホンの前面から行うようにしたので、操作がきわめて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るドアホンの呼出しボタンを外した状態の正面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図1の背面図である。
【図4】 呼出しボタンの正面図及び背面図である。
【図5】 カメラ取付台及びその周辺の斜視図である。
【図6】 カメラ取付台の正面図、上面図、側面図及び一部断面図である。
【図7】 リフレクタの正面図及びB−B断面図である。
【図8】 本体ケースの収納部の要部斜視図である。
【図9】 スライドつまみの斜視図及び側面図である。
【図10】 本体ケースの収納部にスライドつまみを装着した状態を示す斜視図である。
【図11】 スライドつまみの作用説明図である。
【図12】 スライドつまみの作用説明図である。
【図13】 スライドつまみの作用説明図である。
【図14】 ドアホンの配線系の概略図である。
【符号の説明】
1 本体ケース、2 収納部、5 カメラ位置調整部、23a,23b カメラ支持柱、31 呼出しボタン、32 操作桿、34 係止部、40 カメラ、41 レンズカバー、43 カメラ取付台、44 カメラ取付枠、49 リフレクタ取付枠、50 カメラ用プリント基板、51 照明用プリント基板、52 照明灯、53a 警報灯、53b 通電灯、55 カメラの操作機構、56 駆動レバー、60 リフレクタ、61 リフレクタ部、63 警報用窓部、65 呼出し用ボタンスイッチ、66 試験用端子、70 スライドつまみ、73 ストッパ部、80 住宅情報盤、85 火災感知器。
Claims (3)
- 住戸内に設けられたインターホン親機と接続され、呼出しボタンと、該呼出しボタンの上部に設けられたカメラと、該カメラを搭載したカメラ用プリント基板を駆動する駆動機構とを有するドアホンにおいて、
前記駆動機構に上下方向にスライドする駆動レバーを取付けて、
該駆動レバーの下端に設けた操作部を、前記呼出しボタンの内側に設けた収納部内に形成したカメラ位置調整部に係止させ、
前記呼出しボタンを開閉可能に形成したことを特徴とするドアホン。 - 前記カメラ位置調整部は上下方向に複数段の係止部を有し、前記駆動レバーの操作部は該係止部に係止する係止爪を有することを特徴とする請求項1記載のドアホン。
- 前記住戸内に設置した火災感知器が作動したとき又は通電状態に応じて点灯する発光素子と、前記カメラの照明用発光素子の前面側に設けられたリフレクタとを備え、前記発光素子の警報用通電窓部と前記リフレクタとを一体に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のドアホン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094386A JP4161199B2 (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | ドアホン |
Applications Claiming Priority (1)
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