JP4155433B2 - 焼成処理用セッター - Google Patents

焼成処理用セッター Download PDF

Info

Publication number
JP4155433B2
JP4155433B2 JP30036899A JP30036899A JP4155433B2 JP 4155433 B2 JP4155433 B2 JP 4155433B2 JP 30036899 A JP30036899 A JP 30036899A JP 30036899 A JP30036899 A JP 30036899A JP 4155433 B2 JP4155433 B2 JP 4155433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
setter
firing
thermal conductivity
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30036899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001116467A (ja
Inventor
雅朗 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP30036899A priority Critical patent/JP4155433B2/ja
Publication of JP2001116467A publication Critical patent/JP2001116467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4155433B2 publication Critical patent/JP4155433B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス基板に形成した構成要素を焼き固めるのに使用する焼成炉の技術分野に属し、特にプラズマディスプレイ用基板などの電子部品としてのガラス基板の焼成工程において好適に使用される焼成炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のガラス基板上に形成された構成要素を焼き固める焼成炉としては図1に示すタイプのものが一般に使用されている。通常、構成要素である電極やリブの焼成温度は500〜600℃であるが、ローラコンベア上でガラス基板を搬送しながらこの温度で焼成処理を行うと、搬送の影響でガラス基板に反りや歪が生じてしまう。このため、図1に示すように、焼成中でも軟化しない耐熱性のセッターSの上にガラス基板Gを乗せた状態で焼成を行うようになっている。これにより、ガラス基板の熱変形が防止されるとともに、搬送系との接触による傷付きも防止される。プラズマディスプレイ用基板の焼成には、この焼成処理用セッターとして結晶化ガラス板(例えば、日本電気硝子製「ネオセラムN−O」)が用いられている。
【0003】
図1に示す焼成炉では、まず焼成炉本体1の外においてリフターコンベア2の上段位置にあるセッターSの上にガラス基板Gが載せられる。そして、ガラス基板GはセッターSと共に入口コンベア3により焼成炉本体1における上段通路の中に導入され、そのままセッターSと共にローラコンベアで搬送されながら加熱部にて常温から500〜600℃程度のピーク温度まで加熱された後、徐冷部にて400℃程度にまで冷却される。次いで、上段通路の端まで搬送されたところでガラス基板GはセッターSと共にリフターコンベア4により下段通路に降下され、下段通路内をローラコンベアで逆方向に搬送されながら冷却部にて常温まで戻される。ガラス基板Gを載せたセッターSが出口まで到達すると、出口コンベア5によりリフターコンベア2に移し替えられ、そこで焼成を終えたガラス基板Gが除去される。そして、空になったセッターSはリフターコンベア2で上段位置に移動し、ここで次のガラス基板Gが載置されて焼成工程が繰り返される。このタイプの連続焼成炉では、上段通路の天井および床にヒーターが連続的に設置されており、これらのヒーターにより上記の如く焼成温度を管理するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したタイプの焼成炉では温度をヒーター毎に段階的に変化させている。そして、従来はセッターに載せたガラス基板を搬送しながら2〜3時間かけて500〜600℃まで温度を上昇させていた。このため、セッターに載って搬送されるガラス基板の面内の温度分布は常にほぼ平均化していた。しかしながら、生産性を上げるために、2〜3時間かけていた温度上昇を30分程度とする高速焼成を実施すると、短時間で昇温することからセッターに載ったガラス基板の面内で温度分布の不均一が発生してしまう。したがって、ガラス基板がプラズマディスプレイパネルの背面板である場合、構成要素であるリブの焼成温度が部分的に異なってしまい、均一なリブ形状を得ることができないという問題点を生じる。さらには、温度差によりガラス基板が破損することも起きてしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するため、本発明は、ガラス基板を載せた状態で焼成炉の中を搬送しながらそのガラス基板の焼成処理を行うのに使用される板状のセッターであって、その素材に異方性カーボンを用いたことにより、ガラス基板を載せる側の表面における面内方向での熱伝導率が、厚さ方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とするか、或いは、ガラス基板を載せる側に異方性カーボンの層を積層したことにより、ガラス基板を載せる側の表面における面内方向での熱伝導率が、厚さ方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とするものである。
【0006
【発明の実施の形態】
本発明で使用する異方性カーボン( Pyrolitic Graphite ) は、気相成長法(蒸着)によって製造される黒鉛である。気相成長は1900℃から2500℃の範囲で厳密にコントロールされた炉の中で行われ、黒鉛は基板上に積層状に成長する。基板に対して平行な結晶の成長方向の割合(配向比)は1000:1である。そのため、異方性カーボンは、従来の黒鉛にはない高度な異方性を持っており、また非常に高純度であり、密度も理論値に近く、特に強度的に優れている。この異方性カーボンは層を厚くすれば基板から抜き取ることができる。
【000
本発明の焼成処理用セッターは、ガラス基板を載せる側の表面では非常に速い熱伝導速度を有し、且つ厚さ方向には非常に遅い熱伝導速度を有する。そして、このような物性のセッターを用いることにより、焼成炉の中で高速焼成する際のガラス基板の面内での温度分布の均一化を図ることができる。
【000
すなわち、焼成炉の中で短時間で昇温されると、処理ガラス基板に温度分布ムラが発生するが、焼成処理用セッターの熱伝導率が高ければ、面内の熱分布は均一化されることになる。熱伝導率が高いということは、その反面、周りの空間の影響を受けやすく、逆に熱分布が悪くなる、本発明の焼成処理用セッターは、面内方向での熱伝導率が高く、板厚方向での熱伝導率が低い構成となっているので、熱分布が良好となる。
【0009
焼成処理用セッターは、加熱によって曲がるようであれば使用できない。したがって、焼成炉のピーク温度において曲げを生じない強度が必要である。焼成処理用セッターとして従来使用されている結晶化ガラス板である日本電気硝子製「ネオセラムN−O」の曲げ強度は682kgf/cm2 (600℃)であるのに対し、異方性カーボンの曲げ強度は1000kgf/cm2 (600℃)であり、十分な曲げ強度を有していると言える。
【001
焼成処理用セッターの熱膨張係数は、処理するガラス基板とほぼ同じ値を持つことが好ましい。プラズマディスプレイパネルのガラス基板に用いられるソーダライムガラスの熱膨張係数は83〜90×10-7/℃(30−380℃)であるのに対し、異方性カーボンの熱膨張係数は、表面方向が12.4×10-7/℃であってソーダライムガラスと比べてそれ程離れていない。
【001
本発明の焼成処理用セッターは、プラズマディスプレイ用基板の製造時における焼成工程で使用するのが好適である。すなわち、プラズマディスプレイ用基板の製造ではガラス基板の上に電極、誘電体層、リブ、蛍光体層を形成するが、特にリブの焼成工程では、従来のセッターを使用して昇温温度が20℃/minを越えるような高速焼成を実施すると、セッターの面内での温度分布に不均一が生じ、焼成温度が異なって均一なリブ形状を得ることができない。そこで、本発明のセッターを使用すれば、昇温温度を20℃/min以上とする高速焼成が可能となる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の焼成処理用セッターは、その素材に異方性カーボンを用いたことにより、ガラス基板を載せる側の表面における面内方向での熱伝導率が、厚さ方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とするものであるか、或いは、ガラス基板を載せる側に異方性カーボンの層を積層したことにより、ガラス基板を載せる側の表面における面内方向での熱伝導率が、厚さ方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とするものであるので、高速焼成を実施した場合でも、セッターの面内温度分布が均一になることから、処理すべきガラス基板の面内での温度分布の均一化が図れる。したがって、プラズマディスプレイ用基板の製造工程において、高アスペクト比で且つ高精細なリブパターンを焼成するに際し、高速焼成に対応することができる。
【001
また、素材に異方性カーボンを用いたり、或いはガラス基板を載せる側に異方性カーボンの層を積層したセッターは黒色であり、しかも上記の特性を有しているので、少ないエネルギーで効率的に基板の加熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 焼成炉の概略図である。
【符号の説明】
G ガラス基板
S セッター
1 焼成炉本体
2 リフターコンベア
3 入口コンベア
4 リフターコンベア
5 出口コンベア

Claims (2)

  1. ガラス基板を載せた状態で焼成炉の中を搬送しながらそのガラス基板の焼成処理を行うのに使用される板状のセッターであって、その素材に異方性カーボンを用いたことにより、ガラス基板を載せる側の表面における面内方向での熱伝導率が、厚さ方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする焼成処理用セッター。
  2. ガラス基板を載せた状態で焼成炉の中を搬送しながらそのガラス基板の焼成処理を行うのに使用される板状のセッターであって、ガラス基板を載せる側に異方性カーボンの層を積層したことにより、ガラス基板を載せる側の表面における面内方向での熱伝導率が、厚さ方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする焼成処理用セッター。
JP30036899A 1999-10-22 1999-10-22 焼成処理用セッター Expired - Fee Related JP4155433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30036899A JP4155433B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 焼成処理用セッター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30036899A JP4155433B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 焼成処理用セッター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001116467A JP2001116467A (ja) 2001-04-27
JP4155433B2 true JP4155433B2 (ja) 2008-09-24

Family

ID=17883947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30036899A Expired - Fee Related JP4155433B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 焼成処理用セッター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4155433B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4605948B2 (ja) * 2001-07-16 2011-01-05 大日本印刷株式会社 反り測定装置及びそれを用いた焼成装置
WO2011121632A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 キヤノンアネルバ株式会社 搬送機構及びこれを用いた真空処理装置と電子デバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001116467A (ja) 2001-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3845738A (en) Vapor deposition apparatus with pyrolytic graphite heat shield
US7442900B2 (en) Chamber for uniform heating of large area substrates
WO2002056349A2 (en) Chamber for uniform substrate heating
WO2003029517A1 (en) Process for controlling thin film uniformity and products produced thereby
WO2006038538A1 (ja) スパッタリングターゲット用ターゲット材の製造方法
JP4155433B2 (ja) 焼成処理用セッター
JP2006008488A (ja) 熱処理用セッター及びその製造方法、並びにガラス基板の熱処理方法
JP2010236779A (ja) ローラハースキルンによるワークの焼成方法
JP2001012848A (ja) 板状製品のペースト乾燥方法
US20210360748A1 (en) Plate type heater and manufacturing method thereof
TW201207947A (en) Annealing device for a thin-film solar cell
KR20070099381A (ko) 평판 표시 소자 제조용 열처리로, 이를 포함하는 평판 표시소자 제조장치, 이의 제조방법, 및 이를 이용한 평판 표시소자
CN104078384A (zh) 直列式热处理装置
JPH07296955A (ja) カーボンヒーター
KR101258615B1 (ko) 인라인 열처리 장치
JP4266073B2 (ja) 棚組方法
JP2011169504A (ja) 粉体の固相反応焼成方法及び固相反応焼成炉
KR101445685B1 (ko) 인라인 열처리 장치
JPS61158808A (ja) 黒鉛化方法
CN216764711U (zh) 一种新型快速晶化微晶玻璃面板的设备
JP2002249384A (ja) 連続焼成炉に用いる焼成用治具
JP2001153564A (ja) ラジアントチューブバーナーを利用した基板用連続加熱炉
KR101293212B1 (ko) MoSi2 발열체 제조방법 및 이에 의해 제조된 MoSi2 발열체를 포함하는 노
KR101258621B1 (ko) 인라인 열처리 장치
KR101243949B1 (ko) 인라인 열처리 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080703

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees