JP4153482B2 - 模型素材用盛り付け剤 - Google Patents

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Description

本発明は模型素材用盛り付け剤に関する。
従来、模型素材用盛り付け剤としては、ポリオール、ポリイソシアネート、中空微小球及び脱水剤からなる盛り付け剤が知られている(特許文献1)。
特開2003−160632号公報
しかし、近年、大型モデルの切削等において工期短縮のために切削加工速度が益々早くなってきている。従来の模型素材用盛り付け剤では、高速切削加工すると切削表面にささくれや毛羽だちが生じ、後工程として仕上げ加工が必要となるという問題がある。
すなわち、本発明の目的は、高速切削加工でも表面がなめらかに切削でき仕上げ工程が不要となる模型素材用盛り付け剤を提供することである。
本発明者等は、上記問題点を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明の模型素材用盛り付け剤の特徴は、ポリオール(A)、有機ポリイソシアネート(B)、中空微小球(C)及び脱水剤(D)からなる模型素材用盛り付け剤において、融点(JIS K0064−1992,3.2融点試験方法)が50〜90℃の、ポリアミンの脂肪酸アミドからなる有機滑剤(W)を含有することを要旨とする。
本発明の模型素材用盛り付け剤は、高速切削加工しても「ささくれ」や「毛羽だち」が極めて生じにくい。よって、仕上げ工程が不必要となる。
したがって、本発明の模型素材用盛り付け剤は、切削面積の大きい大型模型を短期間で切削加工できるため、例えば自動車の実物大模型等に特に好適である。
本発明における有機滑剤(W)の融点(℃)は、通常50〜90であり、好ましくは51〜88、さらに好ましくは52〜86、特に好ましくは53〜85である。すなわち、(W)の融点(℃)の下限は、50が好ましく、さらに好ましくは51、特に好ましくは52、最も好ましくは53であり、また同様に上限は、90が好ましく、さらに好ましくは88、特に好ましくは86、最も好ましくは85である。この範囲であると、硬化後の表面のなめらかさ等がさらに良好となる。
なお、融点(℃)は、JIS K0064−1992の3.2融点測定方法に準拠して測定された値である。
融点が50〜90℃である有機滑剤(W)としては、脂肪酸アミド(W1)、脂肪酸エステル(W2)、石油ワックス(W3)、及び天然ワックス(W4)等が含まれる。
脂肪酸アミド(W1)としては、脂肪酸第一アミド(ww1)、N−アルキル脂肪酸第一アミド(ww2)及びN,N−ジアルキル脂肪酸第一アミド(ww3)、ポリアミンの脂肪酸アミド(ww4)等が使用できる。
(ww1)としては、炭素数18〜22の不飽和脂肪酸アミド等が用いられる。
不飽和脂肪酸アミドとしては、オレイン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド、エルカ酸アミド及びリシノール酸アミド等が挙げられる。
(ww2)としては、炭素数1〜18の飽和炭化水素1置換アミンの炭素数10〜16の飽和脂肪酸アミド、炭素数18の不飽和炭化水素1置換アミンの炭素数16〜18の飽和脂肪酸アミド、及び炭素数18の飽和炭化水素1置換アミンの炭素数18〜22の不飽和脂肪酸アミド等が挙げられる。
炭素数1〜18の飽和炭化水素1置換アミンの炭素数10〜16の飽和脂肪酸アミドとしては、N−メチルカプリン酸アミド、N−メチルラウリン酸アミド、N−メチルミリスチン酸アミド及びN−ドデシルラウリン酸アミド等が挙げられる。炭素数18の不飽和炭化水素1置換アミンの炭素数16〜18の飽和脂肪酸アミドとしてはN−オレイルパルミチン酸アミド及びN−オレイルステアリン酸アミド等が挙げられる。炭素数18の飽和炭化水素1置換アミンの炭素数18〜22の不飽和脂肪酸アミドとしては、N−ステアリルオレイン酸アミド及びN−ステアリルエルカ酸アミドが挙げられる。
(ww3)としては炭素数1〜18の飽和炭化水素2置換アミンの炭素数10〜16の飽和脂肪酸アミド、炭素数18の不飽和炭化水素2置換アミンの炭素数16〜18の飽和脂肪酸アミド、及び炭素数18の飽和炭化水素2置換アミンの炭素数18〜22の不飽和脂肪酸アミド等が挙げられる。
炭素数1〜18の飽和炭化水素2置換アミンの炭素数10〜16の飽和脂肪酸アミドとしては、N,N−ジメチルカプリン酸アミド、N,N−ジメチルラウリン酸アミド、N,N−ジメチルミリスチン酸アミド、N,N−ジメチルパルミチン酸アミド、N,N−ジドデシルラウリン酸アミド、N,N−ジドデシルミリスチン酸アミド、N,N−ジドデシルパルミチン酸アミド及びN,N−ジドデシルステアリン酸アミド等が挙げられる。
炭素数18の不飽和炭化水素2置換アミンの炭素数16〜18の飽和脂肪酸アミドとしてはN,N−ジオレイルパルミチン酸アミド及びN,N−ジオレイルステアリン酸アミド等が挙げられる。炭素数18の飽和炭化水素2置換アミンの炭素数18〜22の不飽和脂肪酸アミドとしては、N,N−ジステアリルオレイン酸アミド及びN,N−ジステアリルエルカ酸アミドが挙げられる。
ポリアミンの脂肪酸アミド(ww4)としては、ポリアミンと脂肪族モノカルボン酸及び/又は脂肪族多価カルボン酸との縮合反応により得られるポリアミドが挙げられる。
ポリアミンとしては、例えば、炭素数2〜6のアルキレンジアミン(例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)、炭素数2〜6のアルキレン基を有するポリアルキレンポリアミン(例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなど)が挙げられる。脂肪族モノカルボン酸としては、炭素数2〜32の直鎖状又は分岐状の脂肪酸、例えば、ブタン酸、ヘキサン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、デカン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸、アクリル酸、オレイン酸、エルシン酸などが挙げられる。ポリカルボン酸としては、例えば、炭素数2〜40脂肪族ジカルボン酸(例えば、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、エライジン酸、マレイン酸、フマル酸、3,3−ジメチルペンタン二酸など)、炭素数4〜42脂肪族多価カルボン酸(例えば、3,3−ジメチル−5−エチルオクタン−1,2,8−トリカルボン酸など)、及び上記不飽和脂肪酸のダイマー酸等が挙げられる。
(ww4)の具体例としては、炭素数16〜22の脂肪族モノカルボン酸とポリエチレンポリアミンとの縮合反応により得られる脂肪酸アミド、炭素数2〜4のアルキレンジアミンと炭素数16〜22の不飽和脂肪族モノカルボン酸との縮合反応により得られる脂肪酸アミド、及び炭素数6〜54の脂肪族ジカルボン酸又はダイマー酸とポリエチレンポリアミン及び炭素数16〜32の脂肪族モノカルボン酸との縮合反応により得られるアミド化合物等が挙げられる。
脂肪酸エステル(W2)としては炭素数18のモノヒドロキシ脂肪酸エステル及びグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
炭素数18のモノヒドロキシ脂肪酸のエステルとしては12−ヒドロキシステアリン酸メチル、12−ヒドロキシステアリン酸ステアリル、モノ−12−ヒドロキシステアリン酸エチレングリコール及びモノ−12−ヒドロキシステアリン酸プロピレングリコール等が挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステルとしてはモノ−ステアリン酸グリセリン及びモノ−ベヘニン酸グリセリン等が挙げられる。
石油ワックス(W3)としては、炭素数20〜50のパラフィンワックス(テトラコサン、ペンタコサン及びヘキサコサン等)等が使用できる。
天然ワックス(W4)としては、植物ろう(カルナバワックス及びキャンデリラワックス等)、動物ろう(ミツロウ等)及び鉱物ろう(オゾケライト等)が使用できる。
これらの有機滑剤(W)のうち、好ましくは、脂肪酸アミド(W1)、石油ワックス(W3)、及び天然ワックス(W4)であり、硬化後の表面のなめらかさや模型塗装時の塗料のはじきにくさの観点等から、脂肪酸アミド(W1)がさらに好ましく、盛り付け剤の粘度安定性の観点から、特に好ましくはN,N−ジアルキル脂肪酸第一アミド(ww1)及びポリアミンの脂肪酸アミド(ww4)である。
ポリオール(A)、有機ポリイソシアネート(B)、中空微小球(C)及び脱水剤(D)は、公知(特許文献1等)のものと同じもの等が使用できる。また、必要に応じてその他の添加剤(E)を含むことができ、その他の添加剤(E)としては公知のものと同じもの等が使用できる。
公知のポリオール(A)のうち、多価アルコールアルキレンオキサイド付加体及び/又は多価フェノールアルキレンオキサイド付加体(A1)及びアミンアルキレンオキサイド付加体(A2)等が好ましく、さらに好ましくは多価アルコールアルキレンオキサイド付加体及び/又は多価フェノールアルキレンオキサイド付加体(A1)とアミンアルキレンオキサイド付加体(A2)とからなるポリオールである。
多価アルコールとしては、炭素数2〜20の2価アルコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−又は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及びネオペンチルグリコール等のアルキレングリコール;並びにシクロヘキサンジオール及びシクロヘキサンジメタノール等のシクロアルキレングリコール等)、炭素数3〜20の3価アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン及びヘキサントリオール等のアルカントリオール等);炭素数5〜20の4〜8価の多価アルコール(ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン等のアルカンポリオールの分子内脱水物、ジグリセリン及びジペンタエリスリトール等のアルカンポリオールの分子間脱水物;並びにショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース及びメチルグルコシド等の糖類及びその誘導体);が挙げられる。
多価フェノールとしては、ピロガロール、ハイドロキノン及びフロログルシン等の単環多価フェノール;ビスフェノールA、ビスフェノールF及びビスフェノールスルホン等のビスフェノール;並びにフェノールとホルムアルデヒドとの縮合物(ノボラック樹脂)等が挙げられる。
アミンとしては、アンモニア;脂肪族アミン{炭素数2〜20のアルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミン等)、炭素数1〜20のアルキルアミン(n−ブチルアミン及びオクチルアミン等)、炭素数2〜6のアルキレンジアミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミン及びヘキサメチレンジアミン等)、炭素数4〜20のポリアルキレンポリアミン[アルキレン基の炭素数が2〜6のジアルキレンポリアミン(ジエチレントリアミン及びジヘキシレントリアミン等)、及びアルキレン基の炭素数が2〜6のトリアルキレンポリアミン(トリエチレンテトラミン及びトリヘキシレンテトラミン等)、テトラエチレンぺンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等]};炭素数6〜20の芳香族モノ−若しくはポリ−アミン(アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、メチレンジアニリン及びジフェニルエーテルジアミン等);炭素数4〜20の脂環式アミン(イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミン及びジシクロヘキシルメタンジアミン等);及び炭素数4〜20の複素環式アミン(ピペラジン、アミノエチルピペラジン及び特公昭55−21044号公報に記載の複素環式アミン等)等が挙げられる。
アルキレンオキサイドとしては、炭素数2〜8のアルキレンオキサイドが好ましく、さらに好ましくはエチレンオキサイド(EO)、プロピレンオキサイド(PO)、1,2−、1,4−、1,3−又は2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド及びこれらの2種以上の混合(ブロック状、ランダム状及び/又はこれらの混合)、特に好ましくはPO及びEOである。なお、PO及び/又はEOの場合、他のアルキレンオキサイドを含んでもよいが、他のアルキレンオキサイドを使用する場合、この使用量(重量%)は、PO及びEOの重量に基づいて、10以下が好ましい。
ポリエーテルポリオールの好ましい具体例としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、シュークロース、トリエタノールアミン、エチレンジアミン及びジエチレントリアミンのPO付加体が挙げられる。
ポリオール(A)としては、これら以外の通常用いられる他のポリオールも使用でき、例えば、少なくとも2個(好ましくは2〜8個)の活性水素を含有する上記以外の化合物(ポリカルボン酸及びリン酸等)のアルキレンオキサイド付加物;ポリエステルポリオール;ポリブタジエンポリオール等のジエン系ポリオール及びこの水素添加物;アクリル系ポリオール等の水酸基含有ビニル重合体;ヒマシ油等の天然油系ポリオール;天然油系ポリオールの変性物;前記多価アルコール等が挙げられる。
これらの他のポリオールを使用する場合、この使用量(重量%)は、ポリオール(A)の重量に基づいて、30以下が好ましく、さらに好ましくは20以下である。
ポリカルボン酸としては、炭素数4〜18の脂肪族ポリカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸及びアゼライン酸等);及び炭素数8〜18の芳香族ポリカルボン酸(テレフタル酸及びイソフタル酸等)等が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、前記の多価アルコール及び/又はポリオール(A1)と、前記ポリカルボン酸もしくはその無水物、低級アルキル(アルキル基の炭素数:1〜4)エステル等のエステル形成性誘導体(無水マレイン酸、無水フタル酸及びテレフタル酸ジメチル等)との縮合反応物、又は前記カルボン酸無水物及びアルキレンオキサイドとの縮合反応物;前記縮合反応物のアルキレオンキサイド(EO、PO等)付加反応物;ポリラクトンポリオール、例えば前記多価アルコールを開始剤としてラクトン(ε−カプロラクトン等)を開環重合させることにより得られるもの;ポリカーボネートポリオール、例えば前記多価アルコールとアルキレンカーボネートとの反応物;等が挙げられる。
ポリオール(A)が持つ水酸基の数(個)は、2〜10が好ましく、さらに好ましくは3〜8、特に好ましくは3〜6、最も好ましくは3〜4である。この範囲であると、硬化後の強度及び耐衝撃性がさらに良好となる。
ポリオール(A)のヒドロキシル価(mgKOH/g)は、200〜700が好ましく、さらに好ましくは250〜650、特に好ましくは300〜600、最も好ましくは350〜550である。この範囲であると、硬化後の強度及び靱性がさらに良好となる。
ポリオール(A)が多価アルコールアルキレンオキサイド付加物及び/又は多価フェノールアルキレンオキサイド付加物(A1)とアミンアルキレンオキサイド付加物(A2)からなる場合、(A1)と(A2)の合計重量に基づいて、(A1)の含有量(重量%)は60〜99が好ましく、さらに好ましくは65〜98、特に好ましくは70〜96、最も好ましくは75〜95であり、また、(A2)の含有量(重量%)は、1〜40が好ましく、さらに好ましくは2〜35、特に好ましくは4〜30最も好ましくは5〜25である。(A2)は(A1)に比べ有機ポリイソシアネート(B)との反応性が高いため、通常ウレタン化反応に用いる触媒を使用することなしにウレタン化反応を開始することができ、触媒を使用したときよりも水分と有機ポリイソシアネート(B)との反応による発泡現象を防止することができる。したがって、この範囲であると、硬化後の表面のなめらかさ及びきめの細かさ等がさらに良好となる。
ポリオール(A)中のN原子の含有量(重量%)は、(A)の重量に基づいて、0.01〜10が好ましく、さらに好ましくは0.03〜8、特に好ましくは0.05〜6、最も好ましくは0.1〜5である。この範囲であると、(A2)の含量と同様に硬化後の表面のなめらかさ及びきめの細かさ等がさらに良好となる。
公知の有機ポリイソシアネート(B)のうち、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、これらの変性物(カルボジイミド変性、アロファネート変性、ウレア変性、ビューレット変性、イソシアヌレート変性又はオキサゾリドン変性等)、イソシアネート基末端プレポリマー、及びこれらの2種以上の混合物が好ましく、さらに好ましくは芳香族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネートの変性体、芳香族ポリイソシアネート基末端プレポリマー及びこれらの2種以上の混合物、特に好ましくは芳香族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネートのカルボジイミド変性体、芳香族ポリイソシアネート基末端プレポリマー及びこれらの2種以上の混合物、最も好ましくはポリメチレンポリフェニルイソシアネート、メチレン−ビス−フェニルイソシアネート、メチレン−ビス−フェニルイソシアネートのカルボジイミド変性体、メチレン−ビス−フェニルイソシアネート末端プレポリマー及びこれらの2種以上の混合物である。
芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く;以下同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜20の芳香族トリイソシアネート及びこれらのイソシアネートの粗製物等が用いられ、1,3−又は1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、2,4’−又は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(粗製MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート及びトリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート等が挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜10の脂肪族ジイソシアネート等が用いられ、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート及びリジンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜16の脂環式ジイソシアネート等が用いられ、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート及びノルボルナンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香脂肪族イソシアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネート等が用いられ、キシリレンジイソシアネート及びα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
変性ポリイソシアネートとしては、ウレタン変性MDI又はTDI(ショ糖変性TDI及びひまし油変性MDI等)及びカルボジイミド変性MDI等が挙げられる。
中空微小球(C)のうち、熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂からなる中空微小球が好ましく、さらに好ましくは熱可塑性樹脂からなる中空微小球、特に好ましくはポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリデンから選ばれる2種以上の共重合体、最も好ましくはポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、ポリアクリル酸メチル及びポリメタクリル酸メチルから選ばれる2種以上の共重合体である。
熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート及びポリアクリロニトリル等が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂及び尿素樹脂等が挙げられる。
中空微小球(C)の体積平均粒径(μm)は、0.5〜100が好ましく、さらに好ましくは1〜80、特に好ましくは5〜70、最も好ましくは10〜60である。この範囲であると、取り扱い性、硬化後のなめらかさ及びの細かさ等がさらに良好となる。
中空微小球(C)の真比重は、0.005〜0.1が好ましく、さらに好ましくは0.009〜0.09、特に好ましくは0.015〜0.08、最も好ましくは0.02〜0.07である。この範囲であると、取り扱い性等がさらに良好となる。
このような中空微小球(C)の市場から入手できる具体例としては、エクスパンセル551DE40d42、エクスパンセル551DE40d60、エクスパンセル551DE40d60、エクスパンセル461DE40d60、エクスパンセル461DE20d70、エクスパンセル092DE40d30(エクスパンセル社製)、並びにマツモトマイクロスフェアF−80ED及びMFLシリーズ(松本油脂製薬社製)等が挙げられる。
脱水剤(D)は、盛り付け剤への水分の混入防止により硬化後の表面がよりなめらかにしたり、盛り付け剤同士の合わせ目に起こる発泡現象を防止して接着性を向上させたりするために用いられる。
公知の脱水剤のうち、中性又はアルカリ性の脱水剤が好ましく、さらに好ましくは酸化カルシウム、硫酸カルシウム(半水石膏)、塩化カルシウム及びモレキュラーシーブ、特に好ましくは塩化カルシウム及びモレキュラーシーブ最も好ましくはモレキュラーシーブである。
脱水剤(D)の体積平均粒子径(μm)は、0.05〜50が好ましく、さらに好ましくは0.07〜40、特に好ましくは0.09〜30、最も好ましくは0.1〜20である。この範囲であると、単位重量当たりの表面積が大きく充分な脱水能を発揮する。
モレキュラーシーブを用いる場合、モレキュラーシーブの孔径(nm)は、1〜100が好ましく、さらに好ましくは0.05〜70、特に好ましくは0.1〜50、最も好ましくは0.2〜40である。この範囲であると、水分子を効率よく吸着することができる。
本発明の盛り付け剤では、必要により本発明の盛り付け剤の効果を損なわない範囲で、他の添加剤(E)を用いてもよい。(E)としては、ウレタン化触媒(トリエチレンジアミン、N−エチルモルホリン、ジエチルエタノールアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7などのアミン系触媒;オクチル酸第一錫、ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸鉛などの金属触媒など)、可塑剤(キシレン系オリゴマー、ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペートなど)、チクソ性付与剤(微粒子状シリカ〔粒径100nm以下〕、水添ヒマシ油、有機ベントナイトなど)、整泡剤(シリコーン系整泡剤など)、無機充填材(炭酸カルシウム、タルク、水酸化アルミニウム、雲母、ミルドファイバーなど)、有機充填剤(熱硬化性樹脂の粉砕物など)、紫外線吸収剤、老化防止剤、抗酸化剤、着色剤(染料、顔料)、難燃剤、防黴剤、抗菌剤などを含有させることができる。
ポリオール(A)及び有機ポリイソシアネート(B)の含有量は、イソシアネート指数[(NCO基の数/活性水素原子の数)×100]に従って決められる。イソシアネート指数は、80〜140が好ましく、さらに好ましくは85〜130、特に好ましくは90〜120、最も好ましくは95〜115である。この範囲であると、硬化後の強度及び靱性がさらに良好となる。
(A)及び(B)の合計含有量(重量%)は(A)、(B)、(C)、(D)、(W)及び(E)の合計重量に基づいて、50〜90が好ましく、さらに好ましくは55〜85、特に好ましくは60〜80、最も好ましくは65〜75である。この範囲であると、硬化後の靱性が良好となる。
中空微小球(C)の含有量(重量%)は、(A)、(B)、(C)、(D)、(W)及び(E)の合計重量に基づいて、0.01〜40が好ましく、さらに好ましくは0.02〜35、特に好ましくは0.03〜30、最も好ましくは0.05〜25である。上記範囲の比重の(C)を上記範囲の含有量使用すれば、硬化物の密度が0.3から0.6の範囲となり、易切削性の硬化物となる。
本発明において硬化物の密度とは、300mm×300mm×50mm以上に盛り付けた樹脂を25℃で1時間放置した後、70℃で10時間、加熱硬化し、8時間放置冷却して得た硬化物を、厚みに対して上下10mm以上、長さ及び幅方向に対して50mm以上切断した中心部の試験片を切り出し、試験片の重量を、3辺の長さの積より算出した体積で除して硬化物の密度とした。
脱水剤(D)の含有量(重量%)は、(A)、(B)、(C)、(D)、(W)及び(E)の合計重量に基づいて、1〜30が好ましく、さらに好ましくは2〜25、特に好ましくは3〜20、最も好ましくは5〜15である。この範囲であると、硬化後の表面のなめらかさ及び接着性等がさらに良好となる。
有機滑剤(W)の含有量(重量%)は、(A)、(B)、(C)、(D)、(W)及び(E)の合計重量に基づいて、0.1〜30が好ましく、さらに好ましくは0.2〜25、特に好ましくは0.5〜20、最も好ましくは1〜15である。この範囲であると、硬化後のなめらかさがさらに良好となる。
本発明の盛り付け剤の全重量に対する上記の他の添加剤(E)の好ましい使用量は、ウレタン化触媒は0.001重量%〜0.01重量%、チクソ性付与剤は0.5〜15重量%、(特に1〜10重量%)、可塑剤は1〜40重量%、無機充填材は0.5〜20重量%、有機充填剤は0.1〜10重量%、それ以外のものはそれぞれ0.1〜5重量%である。
本発明の盛り付け剤は、ポリオール(A)、有機ポリイソシアネート(B)、中空微小球(C)、脱水剤(D)及び有機滑剤(W)を含んでおれば、どのような形態であってもよいが、(A)と(B)との反応性の観点等から、ポリオール(A)からなる1液(H成分)と有機ポリイソシアネート(B)からなる1液(NCO成分)との2液で構成される2液硬化型の形態が好ましく、さらに好ましくはポリオール(A)、中空微小球(C)、脱水剤(D)及び有機滑剤(W)からなる1液と有機ポリイソシアネート(B)、中空微小球(C)及び脱水剤(D)からなる1液との2液で構成される2液硬化型、特に好ましくは中空微小球(C)及び脱水剤(D)の重量比が、それぞれ(H成分中の含有量):(NCO成分中の含有量)=40:60〜60:40である2液硬化型である。
本発明の盛り付け剤は、通常の方法と同様にして製造することができ、各種原料をプロペラ型・櫂型等の攪拌羽根の付いた混合槽、プラネタリーミキサー、又はホーバルトミキサー等を用いて混合することにより製造される。特に中空微小球(C)の配合量の割合が高い場合、撹拌シェアが高くなるため、プラネタリーミキサーを用いることが好ましい。
本発明の盛り付け剤を製造する実施形態の一例として、プラネタリーミキサーを用いた製造方法について、下記の工程手順が挙げられる。
(1)先ず液状成分(H成分ではポリオール(A)、着色剤及び可塑剤等、NCO成分では有機ポリイソシアネート(B)、着色剤及び可塑剤など)をプラネタリーミキサー(例えば井上製作所社製PLGM−400型)の配合槽に計量、投入し、低速(公転14rpm、自転44rpm)、室温(10〜35℃)で10分間混合する。
(2)引き続き粉体成分を中空微小球(C)、有機滑剤(W)、その他添加剤(E)の順で投入し、最後に脱水剤(D)を投入する。投入後、粉体成分が液になじむまで低速、室温で10〜30分混合する。粉体成分が液になじんだ後、−0.9MPa以下まで減圧脱気しながら、高速(自転21rpm、公転66rpm)、室温で30分間混合する。
硬化後のなめらかさをさらに高めるために、混合の際に減圧脱気し、盛り付け剤中に含まれる、気泡を除去することが好ましい。
また、液成分と粉体成分の混合温度は有機滑剤(W)の融点以下で昇温しても良い(例えば融点が70℃の有機滑剤であれば、50℃まで昇温する等。)。昇温することにより、加圧充填が容易となる。
(3)混合終了後、配合槽をラムプレス式充填機(例えば井上製作所社製PHL−400型)にセットし、加圧しながら釜下バルブから樹脂製ホースを通し、20Lストレートペール缶に充填する。
本発明の盛り付け剤は、H成分とNCO成分を2液吐出機を用いて、混合吐出することにより、所望の形状の模型素材を作製するのに好適である。本発明の盛り付け剤の使用方法の実施形態の一例として、2液吐出機による盛り付け作業について、下記の工程手順が
挙げられる。
(1)ペール缶から直接、吸引、送液できるポンプ部を2台持つ2液吐出機にペール缶にそれぞれ充填したH成分とNCO成分をセットする。
ポンプの形式は、プランジャーポンプ又はスネークポンプが好ましく、さらに好ましくは中空微小球(C)の破壊が比較的少なく、低流動性でも送液が可能なスネークポンプ(たとえば、兵神装備社製、ペール缶用ディスチャージャー 2NTL20型)である。
(2)H成分及びNCO成分のイソシアネート指数が上記の範囲になる割合でそれぞれのポンプ送液量を設定する。
(3)吐出口までのライン中にスタティックミキサー(たとえば、ノリタケ カンパニー リミテッド社製、スタティックミキサー 1・1/2−N30−131−F型)を設置し、2液を吐出する。スタティックミキサーで混合された混合液を、あらかじめ概略の目的形状としたコア材(たとえば、アクソン社製 硬質ポリウレタンフォーム ソフランボード80)の上に塗布する。
(4)室温(10〜35℃)で1時間、1次硬化させた後、50〜70℃で8〜12時間後硬化して、所望の形状の模型素材を得る。
本発明の盛り付け剤は、反応速度を早くすれば、室温放置でも充分な物性を発揮するまで硬化するが、必要により加熱し、後硬化することで安定した物性を発揮することができる。後硬化の条件は、好ましくは40〜100℃、さらに好ましくは50〜70℃で、好ましくは5〜14時間、さらに好ましくは8〜12時間である。
得られた模型素材をNCマシンなどで切削加工して、模型(工業用モデル)が得られる。また、本模型は、切削表面が滑らかに仕上るため、サンドペーパー(たとえば240番)で表面を研削した後、塗装することが可能である。本模型はたとえば、鉄道車両の実物大モデル、自動車の実物大モデル、自動車の内装モデル及び家電製品の実物大モデル等に利用できる。
「実施例」 以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下において部は重量部を表す。また、粘度はJIS K1557に準じ測定した、25℃における粘度である。
<使用原材料>
ポリオール(A)
(A11):グリセリンにPOを付加した、ヒドロキシル価400mgKOH/gのポリエーテルポリオール。粘度;0.38Pa・s。
(A21):エチレンジアミンにPOを付加した後、末端にEOを付加した、ヒドロキシル価450mgKOH/gのポリエーテルポリオール。EOとPOの重量比;EO/PO=47.5/52.5。粘度;1.15Pa・s。
有機ポリイソシアネート(B1):ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(BASF イノアックポリウレタン社製「ルプラネートM−20S」)。粘度;0.20Pa・s。
中空微小球(C1):熱可塑性樹脂中空微小球(エクスパンセル社製「エクスパンセル551DE」)。真比重;0.042、体積平均粒径;40μm。
脱水剤(D1):モレキュラーシーブ(ユニオン昭和社製「モレキュラーシーブ3A−Bパウダー」)。体積平均粒径;1〜10μm、孔径;30nm以下
助剤(E)
(E1):可塑剤;メシチレンベースキシレン系オリゴマー(フドー社製「NIKANOL Y−51」)。粘度;0.05Pa・s。
(E2):チクソ性付与剤;微粒子状シリカ(日本アエロジル社製「AEROSIL 200」)。体積平均粒径;12nm。
有機滑剤(W)
脂肪酸アミド(W1)
(W11):エルカ酸アミド粉末(日本精化社製「ニュートロン−S」)。融点;84℃
(W12):N−オレイル−パルミチン酸アミド粉末(日本精化社製「PNT」)。融点;69℃
(W13):ポリアルキレンポリアミンの脂肪酸アミド粉末。融点;60℃
脂肪酸エステル(W2)
(W21):12−ヒドロキシステアリン酸ステアリル(伊藤製油社製「ITOHWAX E−230」)。融点;70℃
(W22):12−ヒドロキシステアリン酸メチル(伊藤製油社製「ITOHWAX E−210」)。融点;52℃
石油ワックス(W3)
(W31):パラフィンワックス(日本精蝋社製「LUVAX 1266」)。融点;69℃
(W’1):N−ヒドロキシエチル−12−ヒドロキシステアリン酸アミド粉末(伊藤製油社製「ITOHWAX J−420」)。融点;105℃
(W’2):N,N’−エチレン−ビス−オレイルアミド粉末(伊藤製油社製「ITOHWAX J−500」)。融点;114℃
<試験方法>
硬化速度:液温及び室温を25℃に調整し、1L紙コップに総重量が200gとなるようにH成分とNCO成分とを計量し、30秒撹拌後、100mm×100mm×30mmとなるように盛り付け、試験片とする。試験片のほぼ中央部を指触し、撹拌開始から表面の粘着が無くなるまでの時間を硬化速度とした。
密度: 500mm×500mm×50mmの硬化物の中心部から、100mm×200mm×30mmの試験片を切り出し、20〜25℃に温調された室内で試験片の重量を、3辺の長さの積より算出した体積で除して密度とした。
硬度: 硬化物をバンドソーで盛り付け面に対し垂直に切断し、切断面の厚さ方向の中央部をASTM D2240(1977年版)に準じて、20〜25℃に温調された室内で高分子計器社製「D型硬度計」を用いて測定した。
曲げ強さ : 硬化物を80mm×10mm×4mmに切断し試験片とし、JIS K6911(1992年版)に準じて、島津製作所社製「インストロン型万能試験機」を用いて20〜25℃に温調された室内で曲げ強さを測定した。
切削抵抗 : 硬化物を80mm×30mm×10mmに切断し試験片とし、20〜25℃に温調された室内でNCマシンで切削(切削刃:超硬スロウアウェイチップ、1枚刃、16mmφ、回転数:5000rpm、送り速度:3000mm/分、切り込み深さ:3mm)したときに、切削刃が刃物送り方向から受ける抵抗力を4成分動力計(KISTLER社製「9272型」、増幅器:KISTLER社製「チャージアンプ5011型」、記録計:グラフテック社製「WR7700」)で測定した。
平均表面粗度: 硬化物を80mm×30mm×10mmに切断し試験片とし、20〜25℃に温調された室内でNCマシンで切削(切削刃:フラットエンドミル、ハイス4枚刃、20mmφ、回転数:3000rpm、送り速度:4000mm/分、切り込み深さ:0.2mm)した面の平均表面粗度を非接触型3次元形状測定器(キーエンス社製「LM−3Dシステム」)で測定した。
参考例1〜15、実施例1〜
表1及び表2に記載の配合量(重量部)で、各原材料をプラネタリーミキサー(井上製作所社製PLGM−400型)に投入し、公転14rpm、自転44rpmで10分間混合し均一にした後、自転21rpm、公転66rpm、−0.9MPa以下で30分間攪拌脱気して、 盛り付け剤をH成分とNCO成分との2液硬化型として得た。得られた各成分は20Lペール缶に18L充填した。
次に、H成分及びNCO成分を合計で2L/分の早さで、スネークポンプ(兵神装備社製ペール缶用ディスチャージャー2NTL20型)で送液し、Y字管で送液ラインを1本にまとめた後、スタティックミキサー(ノリタケ カンパニー リミテッド社製 1・1/2−N30−131−F型)、30エレメントで混合し、吐出した。500mm×500mm×50mmの硬質ポリウレタンフォームを垂直に立て、500mm×500mmの面に吐出液を30mmの厚さで盛り付けた。25℃で1時間垂直のまま放置した後、70℃で10時間、加熱硬化した。これを8時間放置冷却して盛り付け剤の硬化物を得た。
評価結果を表1及び表2に示す。
比較例1〜9
表3に記載の重量部で、参考例1〜15、実施例1〜と同様にして硬化物を得た。
評価結果を表3に示す。
本発明の模型素材用ウレタン系盛り付け剤は、融点が50〜90℃の有機滑剤を含有するため切削表面がなめらかな盛り付け樹脂が得られ、低速での仕上げ加工が不要となる。しかも軽量であるので、例えば、自動車の実車大のデザインモデルを作製する際などに好適に使用できる。


Claims (8)

  1. ポリオール(A)、有機ポリイソシアネート(B)、中空微小球(C)及び脱水剤(D)からなる模型素材用盛り付け剤において、融点(JIS K0064−1992,3.2融点試験方法)が50〜90℃の、ポリアミンの脂肪酸アミドからなる有機滑剤(W)を含有することを特徴とする模型素材用盛り付け剤。
  2. 有機滑剤(W)の含有量が盛り付け剤の100重量部あたり0.1〜30重量部である請求項1記載の盛り付け剤。
  3. ポリオール(A)が、多価アルコールアルキレンオキサイド付加体及び/又は多価フェノールアルキレンオキサイド付加体(A1)とアミンアルキレンオキサイド付加体(A2)とからなり、(A1)と(A2)との合計重量に基づいて、(A1)が60〜99重量%、(A2)が1〜40重量%、(A)のヒドロキシル価が200〜700mgKOH/gである請求項1または2記載の盛り付け剤。
  4. 中空微小球(C)の含有量が盛り付け剤の全重量あたり0.01〜40重量%である請求項1〜3のいずれか記載の盛り付け剤。
  5. ポリオール(A)、中空微小球(C)、脱水剤(D)及び有機滑剤(W)からなる1液と、有機ポリイソシアネート(B)、中空微小球(C)及び脱水剤(D)からなる1液とから構成されてなる2液硬化型である請求項1〜4のいずれか記載の盛り付け剤。
  6. 請求項5記載の盛り付け剤を2液吐出機により混合吐出してコア材に盛り付ける工程、及び盛り付け部を硬化させる工程を含む模型素材の製造方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか記載の盛り付け剤を、コア材に盛り付け、硬化させてなる模型素材。
  8. 請求項7記載の模型素材を切削加工してなる模型。
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