JP4151132B2

JP4151132B2 - Wristband manufacturing method

Info

Publication number: JP4151132B2
Application number: JP31061398A
Authority: JP
Inventors: 昭男山本
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 1998-10-30
Filing date: 1998-10-30
Publication date: 2008-09-17
Anticipated expiration: 2018-10-30
Also published as: JP2000135105A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は連結ピンによって駒同士を結合する形式の腕時計用バンドの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
駒同士を結合することによってしなやかな腕時計用バンドを構成するには、通常、駒同士を結合する連結ピンとして打込みピンやローレットピンが使用され、これらの圧入部の外径を外駒に穿設した孔の内径よりも若干大径となすことによって、両者を密嵌させるように構成されていた。
【０００３】
ところが、連結ピンとして打込みピンを用いたような場合には、組合わせの如何によって生じる圧入部の外径や孔の内径との間の公差の差の範囲内のバラつきにより、打込みピンの外駒に対する抜き力に大小を生じ、発生率は低いものの長期間の携帯において打込みピンが外駒から抜け出してしまうといった不都合が生じる。
【０００４】
また一方、連結ピンとしてローレットピンを用いた場合には、打込みに際しての座屈変形を防止すべく硬度の大なる金属によってローレットピンを成形しなければならない関係上、転造ツールの寿命を縮めてしまったり、転造加工に伴ってローレット部の外径に公差以上のバラつきを生じさせてしまい、ローレット部の外径と孔の内径との差の許容設定公差を確保することが困難で、ローレットピンの外駒に対する抜き力に大小を生じ、発生率は低いものの長期間の携帯においてローレットピンが外駒から抜け出してしまうといった不都合が生じる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、部品相互の組合わせの如何に拘りなく、外駒と連結ピンとの強固な結合を可能にする新たな腕時計用バンドの製造方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明はこのような課題を達成するための腕時計用バンドの製造方法として、外駒に設けた孔に、この孔の内径よりも若干大径の連結ピンを圧入することによりステンレス鋼もしくはチタンにより形成された複数の駒を、同じくステンレス鋼もしくはチタンにより形成された連結ピンによりバンド体として一体的に組付け、ついで、このバンド体を、少なくともバンド体を構成する金属の再結晶温度領域まで加熱し、最後に、このバンド体をこの温度領域のもとでバンド体を構成する金属により決まる時間の間保持することにより、外駒の内壁と連結ピンの周面とを拡散接合により強固に結合させるようにしたものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の実施例について説明する。
図１は、ステンレス鋼により成形した外駒と中駒とを、同じくステンレス鋼により成形した連結ピンを用いて結合一体とする腕時計バンドの製造方法について示したものである。
【０００８】
平面形状がＨ型をなす外駒２の張出し部２ｂには、打込みピン４の大径部４ａの径よりも内径が若干小さな貫通孔２ａが穿設されていて、はじめに、外駒２の左右の張出し部２ｂ、２ｂの間に中駒３を嵌め合わせた上、左右の張出し部２ｂ、２ｂの外側から、小径部４ｂを先に向けて打込みピン４を貫通孔２ｂに圧入することにより、中駒３に設けた孔３ａに小径部４ｂを挿入するようにしてバンド体１を一体的に組付ける（図１ａ）。
【０００９】
ついで、このようにして組付け一体となしたバンド体１の本体部、つまり長さを調節する必要のない部分を、電気炉としての無酸化連続炉９の内部に収容し、その上で、バンド体１を、ステンレス鋼の再結晶温度領域である５５０℃乃至６５０℃まで加熱する（図１ｂ）。
【００１０】
そしてつぎに、この温度領域のもとで約３分間バンド体１を炉９の中に保持すると、図２に示したように、打込みピン４の大径部４ａの外周面と、外駒２の貫通孔２ａの内周面との間に原子の拡散が生じて、打込みピン４の大径部４ａは外駒２の貫通孔２ｂ内に一体的に拡散接合する（図１ｃ）。
【００１１】
ところで、実際に商品としてのバンド体１を構成するには、組付け一体となしたバンド体１に溶体化処理を施して良好な耐蝕性を付与させるために、１０５０℃乃至１１５０℃まで加熱する必要があるが、この温度領域まで加熱しても、打込みピン４の外周面と外駒２の貫通孔２ａの内周面との間の拡散接合は、以下の実施例に見られるように支障なく行われる。
【００１２】
（実施例１）
硬度がＨｖ１７４のステンレス鋼よりなる外駒に貫通孔を設け、ここに、硬度がＨｖ３３５で，大径部の外径に貫通孔の内径との間で０．０２mmと０．０４mmの径差を持たせた１．１mm径のステンレス鋼よりなる抜込みピンを１mmと２mmの深さに圧入することによって摩擦接合させた８個の検体と、圧入して１０５０℃乃至１１５０℃まで加熱し、ついでこの温度領域に一定時間保持して拡散接合させた８個の検体について、これらの抜き力を比較したところ、表１のような結果が得られた。
【００１３】
【表１】

【００１４】
（実施例２）
硬度がＨｖ３２０のステンレス鋼よりなる外駒に貫通孔を設け、硬度がＨｖ３３５で、大径部の外径に貫通孔の内径との間で０．０２mmと０．０４mmの径差を持たせた１．１mm径のステンレス鋼よりなる抜込みピンを１mmと２mmの深さに圧入して摩擦結合させた８個の検体と、圧入して拡散結合させた８個の検体のそれぞれについて抜き力を比較したところ、表２のような結果が得られた。
【００１５】
【表２】

【００１６】
これに対して本発明の第２の実施例は、純チタンにより成形した外駒２と中駒３とを合金チタンにより形成した打込みピン４により連接させた上、この打込みピン４を外駒２の孔２ｂに圧入して拡散接合によりバンド体１として一体的に構成するようにしたものである。
【００１７】
この実施例は、外駒２と中駒３を打込みピン４により組付けることによって非長さ張設部分のバンド体１を構成し、ついで、このバンド体１を電気炉９内で再結晶温度領域で、しかも結晶粒が粗大化しない温度領域である８５０℃乃至８８０℃まで加熱した上、約４５分間真空炉９内でこの温度に保持し、打込みピン４の外周面と外駒２の貫通孔２ｂの内周面との内で拡散結合させることにより、両者を一体的に結合させるようにしたものである。
【００１８】
（実施例３）
単体で焼鈍した硬度がＨｖ１３０の平面形状がＨ形の外駒に、硬度がＨｖ３２２で大径部の外径に貫通孔の内径との間で０．０１mm、０．０２mm及び０．０４mmの径差を持たせた１．１mm径の合金チタンよりなる打込みピンを１mmの深さと２mmの深さに打込んで摩擦接合させた８個の検体と、打込んだ上真空炉中で８５０℃乃至８８０℃に加熱し、さらにこの温度で４５分間炉内に保持した８個の検体についてそれぞれの抜き力を比較したところ、表３に示したような結果が得られた。
【００１９】
【表３】

【００２０】
（実施例４）
硬度がＨｖ２３２の平面形状がＨ形の純チタンよりなる外駒の貫通孔に、硬度がＨｖ３２２で大径部の外径に貫通孔の内径との間で０．０１mm、０．０２mm及び０．０４mmの径差を持たせた１．１mm径の合金チタンよりなる打込みピンを圧入して摩擦接合させた８組の検体と、実施例３と同様の拡散結合をさせた８組の検体について、それぞれの打込みピンの抜き力を調べたところ、表４に示したような結果が得られた。
【００２１】
【表４】

【００２２】
表３及び表４から、径差が小さい場合の摩擦接合に大きな差が現れるのは、チタンによって成形した外駒に真円の孔をあけるのが困難であることを現われており、この場合でも、拡散接合処理を施したものでは、抜き力に差が小さくなって接合の信頼性を向上させ得ることが判った。
【００２３】
これに対して図３は、連結ピンとしてローレットピンを使用した場合の本発明の第３の実施例を示したものである。
【００２４】
中駒１３にステンレス鋼で形成したローレットピン１４を挿通した上、同じくステンレス鋼により形成した外駒１２の内面に穿設されたローレットピン１４の両端部１４ａの外径よりも若干小径の袋穴１２ａに、ローレットピン１４の両端部１４ａを圧入してバンド体１０として組付け一体とし、ついで、このバンド体１０を電気炉１９内で、再結晶温度領域以上のオーステナイト処理に必要な１０５０℃乃至１１５０℃の温度領域まで加熱し、さらに、このバンド体１０を炉１９内で約３分間保持するようにしたものである。
【００２５】
これにより、ローレットピン１４の両端部外周面と、外駒１２の袋穴１２ａの内周面の間に原子の拡散が生じて、両者は拡散接合により強固に一体的に結合する。
【００２６】
（実施例５）
硬度がＨｖ３００のステンレス鋼よりなる外駒に、硬度がＨｖ３４５で両端部に０．０５mmと０．０７mmの径差を持たせた外径が１．３mmのステンレス鋼よりなるローレットピンを１．８mmの深さに圧入した検体と、圧入した後に１１５０℃の加熱を施した上、３分間この温度のもとで保持した検体とについて、それぞれの抜き力を測定したところ、表５に示したような結果が得られた。
【００２７】
【表５】

【００２８】
なお、以上は腕時計用バンドの非長さ調節部分の結合工程について説明したものであるが、これらのバンド体の一端に設ける長さ調節部においては、予め端部に位置する外駒の孔にヘアピン等を挿入した状態で拡散接合処理を行い、その処理を終えた後で孔からヘアピン等を抜き取って、ここにアジャスト部品としての十分なばね性を有する新たなヘアピンを挿入するなどの組み付け作業を施して、腕時計用バンドとして完成させることになる。
【００２９】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ステンレス鋼もしくはチタンにより形成した外駒の孔に、同じくステンレス鋼もしくはチタンにより形成した連結ピンを圧入して組付けたバンド体を、少なくともバンド体を構成する金属の再結晶温度領域まで加熱し、ついで、これを、バンド体を構成する金属により決まる時間の間この温度を保持するようにしたので、再結晶温度領域までの加熱と、この温度での一定時間の保持とを通じて、外駒の孔の内周面と連結ピンの外周面との間で原子の拡散による接合を生じさせ、外駒の孔と連結ピンの外径との間に、例え公差の差の範囲内のバラつきがあっても、バンド体を構成する微細な部材相互の結合を長期に安定的に保持させることによって、腕時計バンドとしての信頼性を大巾に向上させることができ、さらには、一定の結合強度を持たせつつ連結ピンの圧入深さを短くすることにより、外駒の形状上の制約を解いて腕時計バンドにさらに斬新なデザインを付与させることができる。
【００３０】
しかも、連結ピンと外駒の孔の内径との差の許容設定範囲を広げることを可能となし、この許容設定範囲を確保するための部材相互の層別や取り直しを不要となして、腕時計バンドの製造コストをさらに軽減することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）乃至（ｃ）は本発明の一実施例をなす腕時計用バンドの製造工程を示した図である。
【図２】（ａ）（ｂ）は拡散接合工程と、単なる圧入工程によりそれぞれ結合された外駒と打込みピンの結合状態を拡大して示した写真である。
【図３】（ａ）乃至（ｃ）は本発明の他の実施例をなす腕時計用バンドの製造工程を示した図である。
【符号の説明】
１、１０バンド体
２、１２外駒
２ａ貫通孔
３、１３中駒
４打込みピン
１４ローレットピン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a wristwatch band in which pieces are coupled by a connecting pin.
[0002]
[Prior art]
In order to construct a flexible wristwatch band by connecting pieces, a driving pin or knurled pin is usually used as a connecting pin for connecting pieces, and the outer diameter of these press-fitting parts is drilled in the outer piece. By making the diameter slightly larger than the inner diameter of the hole, the two are closely fitted.
[0003]
However, when a driving pin is used as the connecting pin, the outer piece of the driving pin is caused by variations within the tolerance difference between the outer diameter of the press-fitting portion and the inner diameter of the hole caused by the combination. However, there is a problem in that the driving pin is pulled out of the outer piece when carried for a long period of time although the rate of occurrence is low.
[0004]
On the other hand, when a knurled pin is used as the connecting pin, the knurled pin must be formed of a metal having a high hardness in order to prevent buckling deformation at the time of driving. The outer diameter of the knurled part may vary more than the tolerance due to the rolling process, and it is difficult to ensure the allowable setting tolerance of the difference between the outer diameter of the knurled part and the inner diameter of the hole. Although the pin pulling force with respect to the outer piece is large and small, the inconvenience that the knurled pin comes out of the outer piece when carried for a long period of time is low.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of such problems, and the object of the present invention is for a new wristwatch that enables a strong connection between an outer piece and a connecting pin regardless of the combination of components. It is in providing the manufacturing method of a band.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention provides a wristwatch band manufacturing method for achieving such a problem, by press-fitting a connecting pin having a diameter slightly larger than the inner diameter of the hole into the hole provided in the outer piece. A plurality of pieces formed of titanium are integrally assembled as a band body by a connecting pin also formed of stainless steel or titanium, and then this band body is at least a recrystallization temperature region of a metal constituting the band body. Finally, this band body is held for a time determined by the metal constituting the band body under this temperature region, thereby strengthening the inner wall of the outer piece and the peripheral surface of the connecting pin by diffusion bonding. It is made to combine.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Therefore, examples of the present invention will be described below.
FIG. 1 shows a method for manufacturing a wristwatch band in which an outer piece and a middle piece formed of stainless steel are joined and integrated using a connecting pin formed of stainless steel.
[0008]
A through hole 2a having a slightly smaller inner diameter than the diameter of the large-diameter portion 4a of the driving pin 4 is formed in the projecting portion 2b of the outer piece 2 having an H-shaped planar shape. The intermediate piece 3 is fitted between the overhanging portions 2b and 2b, and from the outside of the left and right overhanging portions 2b and 2b, the small diameter portion 4b is pointed first and the driving pin 4 is press-fitted into the through hole 2b. The band body 1 is integrally assembled so that the small diameter portion 4b is inserted into the hole 3a provided in the middle piece 3 (FIG. 1a).
[0009]
Next, the main body portion of the band body 1 assembled and integrated in this way, that is, the portion that does not need to be adjusted in length, is accommodated in the non-oxidation continuous furnace 9 as an electric furnace, and then, The band body 1 is heated to 550 ° C. to 650 ° C., which is a recrystallization temperature region of stainless steel (FIG. 1b).
[0010]
Next, when the band body 1 is held in the furnace 9 for about 3 minutes under this temperature region, as shown in FIG. 2, the outer peripheral surface of the large diameter portion 4a of the driving pin 4 and the outer piece 2 Diffusion of atoms occurs between the inner peripheral surface of the through-hole 2a and the large-diameter portion 4a of the driving pin 4 is diffusion-bonded integrally with the through-hole 2b of the outer piece 2 (FIG. 1c).
[0011]
By the way, in order to actually configure the band body 1 as a product, the band body 1 assembled and integrated is heated to 1050 ° C. to 1150 ° C. in order to give a solution treatment to give good corrosion resistance. Although it is necessary, even if heated to this temperature range, the diffusion bonding between the outer peripheral surface of the driving pin 4 and the inner peripheral surface of the through hole 2a of the outer piece 2 is hindered as seen in the following embodiments. Done without.
[0012]
(Example 1)
A through hole is provided in an outer piece made of stainless steel having a hardness of Hv174, where the hardness is Hv335 and the diameter difference between the outer diameter of the large diameter portion and the inner diameter of the through hole is 0.02 mm and 0.04 mm. 8 specimens friction-joined by press-fitting a drawn pin made of stainless steel with a diameter of 1.1 mm to a depth of 1 mm and 2 mm, and press-fitted and heated to 1050 ° C. to 1150 ° C., then Table 8 shows the results obtained by comparing the extraction forces of the eight specimens that were diffusion-bonded while being held in this temperature region for a certain period of time.
[0013]
[Table 1]

[0014]
(Example 2)
A through hole was provided in an outer piece made of stainless steel having a hardness of Hv320. The hardness was Hv335, and the outer diameter of the large-diameter portion had a diameter difference of 0.02 mm and 0.04 mm between the inner diameter of the through hole. Extraction force is applied to each of 8 specimens that are friction-bonded by press-fitting a 1.1 mm diameter stainless steel extraction pin to a depth of 1 mm and 2 mm, and 8 specimens that are press-fitted and diffusion-bonded. When compared, the results shown in Table 2 were obtained.
[0015]
[Table 2]

[0016]
On the other hand, in the second embodiment of the present invention, the outer piece 2 and the middle piece 3 formed of pure titanium are connected by a driving pin 4 formed of titanium alloy, and the driving pin 4 is connected to the outer piece 2. The band body 1 is integrally formed by press-fitting into the hole 2b.
[0017]
In this embodiment, an outer piece 2 and an inner piece 3 are assembled by a driving pin 4 to constitute a band body 1 of a non-length extending portion, and then the band body 1 is recrystallized in an electric furnace 9. The region is heated to 850 ° C. to 880 ° C., which is a temperature region in which the crystal grains do not coarsen, and is maintained at this temperature in the vacuum furnace 9 for about 45 minutes. The two are integrally coupled by diffusion coupling with the inner peripheral surface of the hole 2b.
[0018]
(Example 3)
A single piece annealed with a hardness of Hv130 in a planar shape with an H-shaped outer piece, with a hardness of Hv322 and a diameter of 0.01mm, 0.02mm and 0.04mm between the outer diameter of the large diameter part and the inner diameter of the through hole Eight specimens made by frictional joining of a 1 mm diameter and 2 mm depth driving pins made of 1.1 mm diameter titanium alloy with a difference, and 850 ° C. to When the extraction force of each of the eight specimens heated to 880 ° C. and held in the furnace for 45 minutes at this temperature was compared, the results shown in Table 3 were obtained.
[0019]
[Table 3]

[0020]
Example 4
In the through hole of the outer piece made of pure titanium whose hardness is Hv232, the hardness is Hv322, the hardness is Hv322, 0.01mm, 0.02mm and 0.04mm between the outer diameter of the large diameter part and the inner diameter of the through hole 8 specimens that were friction-joined by press-fitting a driving pin made of a 1.1 mm diameter titanium alloy having a diameter difference of 8 and 8 specimens that were diffusion-bonded in the same manner as in Example 3, respectively. When the pulling force of the driving pin was examined, the results shown in Table 4 were obtained.
[0021]
[Table 4]

[0022]
From Table 3 and Table 4, the large difference appears in the friction welding when the diameter difference is small, which means that it is difficult to make a perfect hole in the outer piece formed of titanium. It has been found that in the case where the diffusion bonding process is performed, the difference in the drawing force is reduced and the reliability of the bonding can be improved.
[0023]
On the other hand, FIG. 3 shows a third embodiment of the present invention in which a knurled pin is used as the connecting pin.
[0024]
A knurled pin 14 made of stainless steel is inserted into the middle piece 13 and a bag hole having a slightly smaller diameter than the outer diameter of both end portions 14a of the knurled pin 14 formed in the inner surface of the outer piece 12 also made of stainless steel. 12a, both ends 14a of the knurled pin 14 are press-fitted and integrated as a band body 10, and the band body 10 is then integrated in the electric furnace 19 to a temperature of 1050 ° C. or more necessary for austenite treatment at a recrystallization temperature region or higher. The band body 10 is heated to a temperature range of 1150 ° C., and the band body 10 is held in the furnace 19 for about 3 minutes.
[0025]
As a result, atomic diffusion occurs between the outer peripheral surfaces of both ends of the knurled pin 14 and the inner peripheral surface of the bag hole 12a of the outer piece 12, and both are firmly and integrally bonded by diffusion bonding.
[0026]
(Example 5)
An outer piece made of stainless steel with a hardness of Hv300, a knurled pin made of stainless steel with an outer diameter of 1.3 mm and a hardness difference of 0.05 mm and 0.07 mm at both ends with a hardness of Hv345 is 1.8 mm. Table 5 shows the results of measuring the extraction force of the sample pressed to a depth of 1 mm and the sample heated at 1150 ° C. after being pressed and held at this temperature for 3 minutes. Results were obtained.
[0027]
[Table 5]

[0028]
The above description is about the joining process of the non-length adjusting portion of the wristwatch band. However, in the length adjusting portion provided at one end of these band bodies, the hairpin is inserted in the hole of the outer piece located at the end portion in advance. After performing the diffusion bonding process, insert the hairpin etc. from the hole and insert a new hairpin with sufficient springiness as an adjustment part. It will be completed as a wristwatch band.
[0029]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, at least a band body is formed by assembling a connecting pin formed by stainless steel or titanium into a hole of an outer piece formed of stainless steel or titanium. The metal was heated to the recrystallization temperature region, and then this temperature was maintained for a time determined by the metal constituting the band body, so that the heating to the recrystallization temperature region and the constant temperature at this temperature were maintained. Through the retention of time, a junction is formed by diffusion of atoms between the inner peripheral surface of the outer piece hole and the outer peripheral surface of the connecting pin. For example, there is a difference in tolerance between the outer piece hole and the outer diameter of the connecting pin. Even if there is a variation within the range, the reliability of the wristwatch band can be greatly improved by stably maintaining the coupling between the minute members constituting the band body for a long period of time. News, by shortening the press-fitting depth of the connecting pin while providing a constant coupling strength, it is possible to impart further innovative design watchband by solving the constraints on the shape of the outer frame.
[0030]
In addition, it is possible to widen the allowable setting range of the difference between the connecting pin and the inner diameter of the hole of the outer piece, making it unnecessary to stratify and rework the members to ensure this allowable setting range, and to manufacture watch bands The cost can be further reduced.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A to 1C are diagrams showing a manufacturing process of a wristwatch band according to an embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are photographs showing an enlarged view of the coupling state of an outer piece and a driving pin that are coupled by a diffusion bonding process and a simple press-fitting process, respectively.
FIGS. 3A to 3C are diagrams showing a manufacturing process of a wristwatch band according to another embodiment of the present invention. FIGS.
[Explanation of symbols]
1, 10

Band body

2, 12 Outer piece 2a Through hole 3, 13 Middle piece 4 Driving pin 14 Knurled pin

Claims

外駒に設けた孔に、該孔の内径よりも若干大径の連結ピンを圧入することによりステンレス鋼もしくはチタンにより形成された複数の駒を、同じくステンレス鋼もしくはチタンにより形成された上記連結ピンによりバンド体として一体的に組付け、ついで、該バンド体を、少なくとも該バンド体を構成する金属の再結晶温度領域まで加熱し、最後に、上記バンド体を該温度領域のもとで上記バンド体を構成する金属により決まる時間の間保持するようにした腕時計用バンドの製造方法であって、
ステンレス鋼よりなる上記外駒の孔に、同じくステンレス鋼よりなる上記連結ピンを圧入して複数の駒を組付けたバンド体を、少なくとも再結晶温度領域である５５０℃乃至６５０℃まで加熱し、ついで、該バンド体を上記温度領域のもとで約３分間保持するようにしたことを特徴とする腕時計用バンドの製造方法。A plurality of pieces formed of stainless steel or titanium by press-fitting a connecting pin having a diameter slightly larger than the inner diameter of the hole into a hole provided in the outer piece, and the connecting pin formed of stainless steel or titanium. Then, the band body is heated to at least the recrystallization temperature region of the metal constituting the band body, and finally the band body is heated under the temperature region. A method for manufacturing a wristwatch band which is held for a time determined by a metal constituting the body ,
A band body in which a plurality of pieces are assembled by press-fitting the connecting pin also made of stainless steel into the hole of the outer piece made of stainless steel is heated to at least a recrystallization temperature region of 550 ° C. to 650 ° C., A method for producing a wristwatch band, characterized in that the band body is held for about 3 minutes under the above temperature range .

外駒に設けた孔に、該孔の内径よりも若干大径の連結ピンを圧入することによりステンレス鋼もしくはチタンにより形成された複数の駒を、同じくステンレス鋼もしくはチタンにより形成された上記連結ピンによりバンド体として一体的に組付け、ついで、該バンド体を、少なくとも該バンド体を構成する金属の再結晶温度領域まで加熱し、最後に、上記バンド体を該温度領域のもとで上記バンド体を構成する金属により決まる時間の間保持するようにした腕時計用バンドの製造方法であって、
ステンレス鋼よりなる上記外駒の孔に、同じくステンレス鋼よりなる上記連結ピンを圧入して複数の駒を組付けたバンド体を、再結晶温度以上である溶体化処理に必要な１０５０℃乃至１１５０℃の温度領域まで加熱し、ついで、該バンド体を上記温度領域のもとで約３分間保持するようにしたことを特徴とする腕時計用バンドの製造方法。 A plurality of pieces formed of stainless steel or titanium by press-fitting a connecting pin having a diameter slightly larger than the inner diameter of the hole into a hole provided in the outer piece, and the connecting pin formed of stainless steel or titanium. Then, the band body is heated to at least the recrystallization temperature region of the metal constituting the band body, and finally the band body is heated under the temperature region. A method for manufacturing a wristwatch band which is held for a time determined by a metal constituting the body,
A band body in which a plurality of pieces are assembled by press-fitting the connecting pin also made of stainless steel into the hole of the outer piece made of stainless steel is 1050 ° C. to 1150 ° C. necessary for the solution treatment that is higher than the recrystallization temperature. A wristwatch band manufacturing method characterized in that the band body is heated to a temperature range of approximately 3 minutes and then held for about 3 minutes under the temperature range.

外駒に設けた孔に、該孔の内径よりも若干大径の連結ピンを圧入することによりステンレス鋼もしくはチタンにより形成された複数の駒を、同じくステンレス鋼もしくはチタンにより形成された上記連結ピンによりバンド体として一体的に組付け、ついで、該バンド体を、少なくとも該バンド体を構成する金属の再結晶温度領域まで加熱し、最後に、上記バンド体を該温度領域のもとで上記バンド体を構成する金属により決まる時間の間保持するようにした腕時計用バンドの製造方法であって、
チタンよりなる上記外駒の孔に、同じくチタンよりなる連結ピンを圧入して複数の駒を組付けたバンド体を、少なくとも再結晶温度領域である８５０℃乃至８８０℃まで加熱し、ついで、該バンドを上記温度領域のもとで約４５分間保持することを特徴とする腕時計用バンドの製造方法。 A plurality of pieces formed of stainless steel or titanium by press-fitting a connecting pin having a diameter slightly larger than the inner diameter of the hole into a hole provided in the outer piece, and the connecting pin formed of stainless steel or titanium. Then, the band body is heated to at least the recrystallization temperature region of the metal constituting the band body, and finally the band body is heated under the temperature region. A method for manufacturing a wristwatch band which is held for a time determined by a metal constituting the body,
A band body in which a plurality of pieces are assembled by press-fitting a connecting pin made of titanium into the hole of the outer piece made of titanium is heated to at least a recrystallization temperature region of 850 ° C. to 880 ° C., and then the band Is held for about 45 minutes under the above temperature range.

外駒に設けた孔に、該孔の内径よりも若干大径の連結ピンを圧入することによりステンレス鋼もしくはチタンにより形成された複数の駒を、同じくステンレス鋼もしくはチタンにより形成された上記連結ピンによりバンド体として一体的に組付け、ついで、該バンド体を、少なくとも該バンド体を構成する金属の再結晶温度領域まで加熱し、最後に、上記バンド体を該温度領域のもとで上記バンド体を構成する金属により決まる時間の間保持するようにした腕時計用バンドの製造方法であって、
上記外駒に設けた孔に、該孔の内径よりも０．０１mm乃至０．０４mm大径の連結ピンを圧入するようにしたことを特徴とする腕時計用バンドの製造方法。 A plurality of pieces formed of stainless steel or titanium by press-fitting a connecting pin having a diameter slightly larger than the inner diameter of the hole into a hole provided in the outer piece, and the connecting pin formed of stainless steel or titanium. Then, the band body is heated to at least the recrystallization temperature region of the metal constituting the band body, and finally the band body is heated under the temperature region. A method for manufacturing a wristwatch band which is held for a time determined by a metal constituting the body,
A method for producing a wristwatch band, wherein a connecting pin having a diameter of 0.01 mm to 0.04 mm larger than the inner diameter of the hole is press-fitted into the hole provided in the outer piece.