JP4149220B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動工具のモータがブラシを備えている型の電動工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータのブラシは、消耗部品であって交換が必要である。したがって従来の電動工具は、ブラシを交換するための構造として、ブラシ装着用の開口窓がハウジングに設けられているとともに、その開口窓を閉塞するカバーがハウジングに脱着可能に取付けられていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−233499号公報
【特許文献2】
特開2000−116072号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしブラシは、一つのモータに複数設けられているため、上記のカバーは、各ブラシの数に対応して複数設けられ、それぞれが別々にハウジングに取付けられていた。したがってブラシを交換するためには、各カバーをそれぞれ別々に脱着する必要があって面倒であった。
また上記と異なる構造を備える電動工具も知られている。例えばカバーが大きく、そのカバーによって複数の開口窓を覆うことが可能な構成を備える電動工具が知られている。しかしこのカバーは、ハウジングの形状を考慮した複雑な形状にする必要があるとともに、電動工具全体の重量を重くするという問題があった。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑みて、カバー形状を大きくすることなく、ブラシの交換を容易に行うことができる合理的な構成を備えた電動工具を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明は、上記各請求項に記載の通りの構成を備える電動工具であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、電動工具は、ハウジングとカバーを備え、そのハウジングにはモータのブラシ装着用の開口窓が形成されており、カバーがその開口窓を閉塞する構造になっている。
そして前記カバーは、ブラシの数に対応して複数設けられているとともに、少なくとも二つのカバーは、ハウジングに対して一つのカバー取付部材によって取付けられている。
すなわち一つのカバー取付部材を取付けることで、複数(少なくとも二つ)のカバーがハウジングに対して取付けられ、その一つのカバー取付部材を取外すことで、複数のカバーがハウジングから取外される構造である。
【0006】
したがって一つのカバー取付部材を取外すことで、複数のカバーを取外すことができ、複数のブラシ装着用の開口窓が開口状態にされる。これによって複数のブラシは、交換可能な状態になる。そしてブラシの交換をした後には、一つのカバー取付部材を取付けることで、複数のカバーをハウジングに取付けることができ、複数の開口窓を閉塞状態にできる。
したがって複数のカバーの脱着を容易にでき、これによってブラシの交換を容易に行うことができる。
【0007】
またカバーは、ハウジングに形成された開口窓を閉塞するものであるが、その数は複数設けられている。したがってカバーは、開口窓にほぼ対応した形状にすることができ、比較的その形状を小さくすることができる。したがってカバーは、設計自由度が高く、例えば開口窓を快適に閉塞する形状にできたり、あるいは体積を小さくすることで軽量にすることができる。
なお一つのカバー取付部材により複数のカバーが取付けられる構造を多重的に設定してもよいし、異なる構造のカバーやカバー取付部材を適宜組合わせた構造であっても構わない。
【0008】
また請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の電動工具であって、ハウジングは、ハウジング構成部材によって分割構成されているとともに、これらハウジング構成部材を相互に固定する複数の固定部材を有する。そして前記固定部材のうちの少なくとも一つは、カバー取付部材を兼用する構成になっている。
すなわちカバー取付部材が、ハウジングの固定部材により構成されており、新たな部品を設けることなく、既存の固定部材を利用して構成されている。
そのため電動工具は、部品点数の少ない構成となり、部品コストの低減あるいは組付工数の低減を図ることができる。
なおカバー取付部材の数は、一個に限定されず複数個あっても良く、その場合のカバー取付部材は、それぞれが固定部材の各一つを利用する構成であっても構わない。
【0009】
また請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の電動工具であって、少なくとも一つのカバーは、開口窓を閉塞した閉塞位置と、開口窓を開放した開放位置とに移動可能にハウジング側に支持されており、カバー取付部材によって閉塞位置で固定される構造になっている。
すなわちカバーは、カバー取付部材を取外した際にもハウジング側に支持されており、支持された状態のまま開放位置に移動できる。したがってカバーをハウジング側から脱落させることなくブラシ交換を行うことができる。そのためカバーを失ってしまうことを防止でき、ブラシの交換を容易に行うことができる。
なおカバーが移動可能にハウジング側に支持される構造には、次の構造が挙げられる。例えばカバーが回動可能にハウジング側に支持される構造、あるいはカバーがスライド可能にハウジング側に支持される構造、あるいはカバーが折畳み可能な構造であって、折畳まれることで閉塞位置と開放位置とに移動する構造である。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に本発明の一実施の形態であるアングルドリル1を図1〜3にしたがって説明する。なおアングルドリル1は、本発明の電動工具に相当する。
アングルドリル1は、図1に示すように図1の左側より電源ユニット14、モータユニット15、及びアクチュエータユニット16を備えて構成されている。これらユニットは、それぞれがハウジング20,21,16aを備え、これらがアングルドリル1のハウジングをなしている。
なおハウジング20は、本発明の「ハウジング」に相当し、ハウジング21は、モータハウジングである。
【0011】
モータユニット15は、図1に示すようにそのハウジング21内にモータ4を備えている。このモータ4は、整流子型のモータであって、例えば直流形整流子モータ、交流形整流子モータである。
モータ4は、図1に示すように磁束をつくる磁界部40と、トルクを発生させるロータ部41と、ロータ部41への電流を整流にする整流子48とを備えて構成されている。
【0012】
磁界部40は、図1に示すようにハウジング21側に固定されるステータであって、ハウジング21の軸周りに沿って所定の間隔で配列されている。そしてこれら複数の磁界部40は、ロータ部41を挟んで対向した位置に配された複数の対(例えば、二対)をなしている。なお磁界部40は、軟鉄に巻線を取付けた電磁石であってもよいし、永久磁石などであってもよい。
またロータ部41は、図1に示すように長手軸を軸中心として磁界部40間を回動するものである。そしてロータ部41の回動軸両端には、支持軸46と出力軸47が設けられており、支持軸46と出力軸47がそれぞれベアリングを介してハウジング21に回動可能に取付けられている。
またハウジング21の一端側には、図1に示すようにハウジング21の一部をなし、かつロータ部41の支持軸46を支持するハウジングキャップ21aが設けられている。
【0013】
整流子48は、図1に示すようにロータ部41とともに回動する構成となっており、軸周り状に等間隔で配列された導電性のある整流子片と、これら整流子片間を絶縁にする絶縁材とを備えて構成されている(図2参照)。
また整流子48には、図2に示すようにブラシ42が当接されている。このブラシ42は、整流子48側へ電流を流すものであるが、図2に示すようにハウジングキャップ21aに固定されている。したがって整流子48がロータ部41とともに回動し、ブラシ42がハウジングキャップ21a側に固定された状態で整流子48へ電流を流す。すなわち整流子48によって電流を整流にしている。
【0014】
ブラシ42は、図2に示すようにブラシユニット45としてハウジングキャップ21aに脱着可能な構成となっている。
このブラシユニット45は、図2,3に示すように略筒状に形成された板金製のブラシホルダ43と、その内部にスライド可能に挿着される直方体のブラシ42と、ブラシ42を整流子48側へ付勢するコイルバネとを備える。そしてブラシホルダ43の一端側には、ブラシ42とコイルバネとを支持するブラシキャップ44が装着されている。
ハウジングキャップ21a側は、図2,3に示すようにブラシホルダ43をスライド挿入可能とする略筒形状に形成されたブラシ挿入孔21bが設けられている。
したがってブラシユニット45は、ハウジング21に対して脱着可能に装着できる構成であって、装着された状態においてブラシ42が整流子48に当接できる構成になっている。
なおブラシ42は、カーボンを素材として形成されたカーボンブラシである。
【0015】
電源ユニット14は、図1に示すように電源回路7と、電源回路7を保護するハウジング20(リヤハウジング)を主体に構成されている。
電源回路7は、図1に示すようにハウジングキャップ21aに固定されており、これによって電源回路7がモータユニット15と接続されている。
また電源回路7には、図1に示すように電源コード8が電気的に接続されており、電源が供給される。そして電源回路7は、この供給された電源を調整し、モータ4に調整した電源を供給して、モータ4の回転数を調整する。
例えば図1に示すようにトリガ24がハウジング20に回動可能に設けられ、このトリガ24の押し込み量に応じてモータ4の回転数を調整できる構成であったり、あるいはモータ4の負荷状態を感知するセンサを備え、そのセンサからの信号によってモータ4の回転数を調整できる構成などである。
【0016】
ハウジング20は、図2に示すようにハウジング構成部材20a,20bによって分割構成されている。換言するとハウジング20は、長手方向に分割された複数(例えば二つ)のハウジング構成部材20a,20b、あるいは半割れ(二つ割れ)構成のハウジング構成部材20a,20bを備えて構成されている。
そしてこれらハウジング構成部材20a,20bは、図1に示すように複数の固定部材10〜13によって相互に固定されている。
またハウジング構成部材20a,20bは、図1に示すようにモータユニット15のハウジング21の一部を覆うように固定されており、これによってハウジング20がハウジング21に取付けられている。
またハウジング構成部材20a,20bには、図3に示すようにブラシ装着用の開口窓23が設けられており、開口窓23によってブラシユニット45が露出されている。
【0017】
そしてハウジング構成部材20a,20bには、それぞれ図1に示すように開口窓23を閉塞するカバー3が装着されている。開口窓23及びカバー3は、ブラシ42の数に対応して複数設けられており、例えば図2に示すように各二つずつ設けられている。また、これら開口窓23及びカバー3は、ブラシ42の上方に配されており、軸中心を挟んでほぼ対向状に配されている。
したがってカバー3は、図3に示すようにハウジング20から取外されることで、ブラシユニット45を露出し、ブラシユニット45(ブラシ42)を脱着可能(装着可能)にする。またカバー3は、図1に示すようにハウジング20に装着されることで開口窓23を覆い、これによって開口窓23からのハウジング20内へのゴミの侵入を防止している。
【0018】
カバー3は、図2に示すように固定部材10〜13のうちの一つである固定部材10によって取付けられており、固定部材10は、カバー取付部材を兼用している。すなわち固定部材10は、本発明の「固定部材」及び「カバー取付部材」の両者に相当する。
この固定部材10は、図2に示すように頭部10aと、脚部10bとを備えるボルト部と、その脚部10bが螺合されるナット部10cとを備えて構成されている。
【0019】
一方、ハウジング構成部材20a,20bのそれぞれには、図2に示すように凹部20dが設けられており、その凹部20dの底面には、固定部材10の脚部10bを挿入するための挿入穴20cが設けられている。
したがって固定部材10は、図2に示すように頭部10aがハウジング構成部材20b側の凹部20d内に設置され、ナット部10cがハウジング構成部材20a側の凹部20d内に設置された状態で、ハウジング構成部材20a,20bに取付けられている。これによってハウジング構成部材20bがナット部10cを介して支持され、ハウジング構成部材20aが頭部10aを介して支持される。
【0020】
またナット部10cと頭部10aとの距離は、脚部10bのナット部10cへの螺合量によって調整可能であって、この距離を調整することでハウジング構成部材20a,20b同士の固定強さが調整できる構造になっている。
また固定部材10の頭部10a及びナット部10cは、それぞれが凹部20d内に配設されるため、ハウジング構成部材20a,20bから突出せずに取付けられる。そのためハウジング20は、その意匠性が向上されるとともに、握りやすさが向上されている。
【0021】
またカバー3は、図3に示すように開口窓23を閉塞するカバー本体部30と、カバー本体部30から延出する延出部31とを主体に構成されている。
延出部31は、図3に示すように固定部材10の脚部10b挿入用の取付穴31aを有している。また延出部31は、図2に示すように凹状に形成されており、ハウジング構成部材20a,20bに形成された凹部20dに倣った形状になっている。
【0022】
したがってカバー3は、図2に示すようにハウジング構成部材20a,20bの形状に倣った状態で設置される。そしてカバー3を設置した状態で固定部材10を取付けた場合、固定部材10の頭部10a及びナット部10cがそれぞれ延出部31の凹状内に設置され、固定部材10がハウジング構成部材20a,20b(カバー3)から突出しない状態になる。
したがってハウジング構成部材20bに設置された側のカバー3は、頭部10aを介して支持され、ハウジング構成部材20aに設置された側のカバー3は、ナット部10cを介して支持される。
【0023】
すなわち複数のカバー3は、図2に示すように一つの固定部材10によってそれぞれが支持されることで、ハウジング構成部材20a,20b(ハウジング20)に取付けられている。
したがって固定部材10は、図2に示すように複数のハウジング構成部材20a,20b同士を装着すると同時に、複数のカバー3を一度にハウジング構成部材20a,20bへ取付けている。
【0024】
またハウジング構成部材20a,20bには、図2に示すように開口窓23を形成する壁面から開口中心側へ張出した張出し部20eが形成されており、カバー本体部30がこれら張出し部20eに設置されている。したがってカバー3とハウジング20との接触面積が広くなっており、ゴミなどがその隙間から入りにくい構造になっている。
またカバー本体部30及び開口窓23は、図1に示すように作業者がブラシユニット45を保持しやすいように、横長形状になっている(軸方向側の幅が縦方向側の幅よりも長くなっている)。
また延出部31は、カバー本体部30の後方下側から下方へ延出している。したがって固定部材10の取付位置が整流子48から遠くなり、これによって整流子48の破損の可能性を低くしている。
【0025】
またハウジングキャップ21aには、図2に示すように厚み方向に貫通した貫通孔21cが設けられている。このハウジングキャップ21aには、図2に示すようにその両側からハウジング構成部材20a,20bが設置され、その両側からさらにカバー3が設置されている。そして固定部材10がこの貫通孔21cを貫通するように設置されている。
したがって固定部材10は、複数のハウジング構成部材20a,20bをハウジング21に取付け、さらに複数のカバー3もハウジング21に取付けている。
【0026】
また固定部材13も、図への記載は省略しているが(図1参照)、ハウジング構成部材20a,20bをハウジングキャップ21aの両側から挟んだ状態において固定している。そして固定部材13の脚部は、ハウジングキャップ21aに設けられた貫通孔に配設されている。
また固定部材11,12は、図への記載は省略しているが(図1参照)、電源回路7の基盤に設けられた貫通孔に貫通して取付けられている。したがって固定部材11,12は、ハウジング構成部材20a,20b同士を固定すると同時に、電源回路7をハウジング構成部材20a,20bに位置決めしている。
【0027】
固定部材10は、図2に示すようにブラシユニット45の挿入方向とほぼ平行にハウジング20に内挿されている。また他の固定部材11〜13も図への記載は省略しているが、固定部材10とほぼ平行にハウジング20に内挿されている。したがって固定部材10〜13の配列は、図1に示すように見栄えが良くなっている。またハウジング20は、固定部材10〜13が挿入される複数の凹部20dのそれぞれの方向がほぼ同方向に形成されている。したがってハウジング20は、その成形が容易な構造になっている。また固定部材10〜13は、その脱着において同方向にドライバ等を設置できるため、その脱着工程が容易に行える構造になっている。
カバー3の延出部31は、図2に示すようにそれぞれが同方向(下方)へ延出する形状になっている。したがって延出部31同士を結んだ線は、軸中心を避けた位置になり、整流子48を避けた位置になる。そのため延出部31同士を装着する固定部材10は、整流子48を避けて取付けられる。
【0028】
また固定部材10のナット部10cは、図2に示すようにカバー3に設けられた凹部に圧入(装着)されている。したがってナット部10cは、固定部材10を装着する際に凹部に設置する必要がない。また固定部材10を装着する際に、回転しないようにナット部10cを保持する必要もなく、また固定部材10を取外した際に、ナット部10cを失わないように保管する必要もない。
また他の固定部材11〜13のナット部は、図への記載は省略しているが(図2参照)、ハウジング構成部材20aの凹部20dに圧入されてハウジング構成部材20a側に装着されている。そして固定部材11〜13の頭部は、ハウジング構成部材20bの凹部20dに当接されて設置される。
【0029】
アクチュエータユニット16は、モータ4の出力トルクを伝達する複数のギヤと、これらギヤを保護するハウジング16aとを備えて構成されている。またアクチュエータユニット16は、ドライバビットが取付けられるチャック16bを備えており、チャック16bは、ギヤ等によってモータ4の出力トルクを略90度変換した方向に回動する構成になっている。
【0030】
以上のようにアングルドリル1が構成される。
すなわちアングルドリル1は、複数(例えば二つ)のカバー3を備え、これら複数のカバー3は、一つの固定部材10(カバー取付部材)によってハウジング20側に取付けられている。したがって一つの固定部材10を取外すことで複数のカバー3を同時にハウジング20側から取外すことができ、取付けることで複数のカバー3を同時にハウジング20側に取付けることができる。その結果、複数のカバー3の脱着が容易であって、ブラシユニット45(ブラシ42)の脱着を容易に行える。
【0031】
またカバー3は、開口窓23よりも一周り大きいだけの形状に構成することができ、比較的小さな形状に構成可能である。したがってカバー3は、複雑な形状にしたり、取扱いが容易な構成にすることが容易な構成、すなわち設計の自由度が高い構成にできる。
またカバー3を取付けるための部材は、固定部材10〜13の一つ(固定部材10)を利用(兼用)して行われている。したがってアングルドリル1は、その部品点数が少ない構成となり、部品コストの低減、あるいは組付工数の低減を図ることができる。
【0032】
なお本発明は、上記の実施形態に限定されず以下の形態であってもよい。
(1)すなわち本実施の形態では、二つのカバーが一つのカバー取付部材(固定部材)によってハウジングに取付けられる構成になっているが、三つ以上のカバーを有している場合であって、これらが一つのカバー取付部材によって取付けられる構成であってもよい。例えばカバー取付部材が、カバーをそれぞれ支持する支持部と、これら複数の支持部をそれぞれ連結する連結部とを備え、一つの支持部を回動させることで、他の支持部が前記連結部を介して回動し、これによって複数の支持部がそれぞれハウジングに対して脱着ないし移動する構成である。この連結部の構成は、例えば複数の歯車を組合わせた構造、あるいはフック継手を有するリンク構造などが挙げられる。
(2)また本実施の形態では、複数のカバーが一つの固定部材(カバー取付部材)によってハウジングに対して脱着可能に取付けられていた。しかし、複数のカバーがそれぞれハウジングに対して回動可能に取付けられており、そのカバーの回動によってハウジングの開口窓を開閉できる構成を備えた電動工具であって、少なくとも二つのカバーは、前記ハウジングに対して一つの固定部材によってそれぞれの回動が不能とされる構造になっていることを特徴とする電動工具であってもよい。
この構造によると、複数のカバーを一つの固定部材によって回動可能・回動不能にできる。したがってこの構成によっても複数のブラシの交換を容易に行うことができる。
(3)また本実施の形態では、アングルドリルを記載しているが、電動モータを備える電動工具であって、そのモータがブラシを備えるものであれば何でも良く、例えばドライバ、カッタ、切断機、グラインダ、マルノコ等の回転工具でも良い。
【0033】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2を図4〜9にしたがって説明する。
実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されたアングルドリルである。したがって実施の形態1と同一の部品に同一番号を利用しつつ、実施の形態1と異なる部分についての説明を以下にする。
実施の形態2の電源ユニット14は、図4に示すように電源回路7を保護するハウジング50を有する。ハウジング50は、図6に示すようにハウジング構成部材50a,50bによって分割構成されている。そしてハウジング構成部材50a,50bは、固定部材60〜63によって相互に固定されている(図4,7参照)。
【0034】
またハウジング50は、図4に示すようにブラシユニット(45)を装着するための開口窓51を有する。そしてハウジング50側には、開口窓51を閉塞するためのカバー70が取り付けられている。
カバー70は、ハウジング50の軸方向に延出した横長形状を有する。そして図9に示すようにカバー70の一端側(電源コード8側)がハウジング50側に対して回動可能に支持されている。したがってカバー70は、開口窓51を閉塞した閉塞位置と、開口窓51を開放した開放位置とに移動(回動)する。
なお開口窓51とカバー70(80)は、図5,9に示すようにブラシユニット45(ブラシ)の数に対応して複数設けられており、例えば各二つずつ設けられている。
【0035】
カバー70,80は、図5に示すように板状のカバー本体部74,84を有する。そしてカバー本体部74,84の一端寄りには、回動軸となる軸構造が設けられている。この軸構造は、カバー本体部74,84の裏面からハウジング50の内部へ延出するリブ71,81と、リブ71,81の先端に設けられた略円柱状の回動軸72,82を有する(図6参照)。したがって軸構造は、ハウジング50内に形成され、アングルドリルの美観性を損わない。
【0036】
一方ハウジング50内には、図5に示すように各種電気部品(キャブタイヤコード、スイッチ、回路基板などの電源回路7)を支持するホルダー56が設けられている。そしてこのホルダー56にカバー70,80を回動可能に支持するための複数の支持部55が一体状に設けられている。
支持部55は、ハウジング50の内部側から開口窓51側に向けて突出し、カバー70,80の回動軸72,82を回動可能に支持する。したがってカバー70,80は、ホルダー56に対して回動可能に取り付けられ、ホルダー56を介してハウジング50側に回動可能(ヒンジ状)に連結される。
【0037】
またカバー70,80は、図7に示すように固定部材60〜63のうちの一つの固定部材60によって閉塞位置において固定される。すなわちカバー70,80は、図7に示すように固定部材60が装着される固定部73,83を有する。カバー70の固定部73は、固定部材60の脚部60bが嵌挿される貫通孔を備え、この貫通孔は、第一径部73aと第二径部73bを有する。したがって固定部材60の頭部60aが固定部73の貫通孔内で支持される。
【0038】
またカバー80の固定部83は、カバー本体部84の裏面からハウジング50の内部に向けて延出する。そしてその軸中心には、凹部83aを有し、その凹部83aの構成壁面に固定部材60の脚部60bの先端が螺合される。したがってカバー80の表面側には、凹部が形成されず、カバー80の美観性が向上されている。また実施の形態1のようにナット部10c(図2参照)が不要であって、部品点数が少ない構造でもある。
【0039】
またアングルドリルは、図5に示すようにモータを保護するハウジング21と、そのハウジング21の一端側に設けられたハウジングキャップ21aを有する。ハウジングキャップ21aは、図7に示すようにカバー70,80の固定部73,83間に突出する支持部21dを有する。
支持部21dは、図7に示すように固定部材60が嵌挿される貫通孔を有し、左右両端には、カバー70,80の固定部73,83が嵌め込まれる凹部を有する。
【0040】
またハウジング50の開口窓51周囲には、カバー70,80がハウジング50の内部に落ち込まないようにするために、図6〜8に示すように開口窓51の開口端から開口中心側へ張出す張出片52が設けられている。
したがって二つのカバー70,80は、固定部材60を締め付けることで相互に近接し、その締め付け方向への移動が張出片52とハウジングキャップ21aによって規制される。かくしてカバー70,80は、一つの固定部材60によって閉塞位置に固定される。そしてハウジング構成部材50a,50bもその固定部材60によって相互に固定される。
すなわち固定部材60は、カバー70,80を閉塞位置に固定するとともに、ハウジング構成部材50a,50bを相互に固定する。なお固定部材60は、本発明の「固定部材」と「カバー取付部材」の両方の部材に相当する部材である。
【0041】
またハウジング構成部材50a,50bは、図7に示すように固定部材63によって相互に固定される。すなわちハウジング構成部材50a,50bは、固定部材63が装着される固定部53,54を有する。固定部54は、固定部材63の脚部63bが嵌挿される貫通孔を有し、貫通孔の第一径部54aと第二径部54bによって固定部材63が貫通孔内で支持される。また固定部53は、カバー本体部84の裏面から突出し、その軸中心の凹部53aに固定部材63の先端が螺合される。
また固定部材63と同様にハウジング構成部材50a,50bは、固定部材62,61によっても相互に固定される。
【0042】
以上のようにして実施の形態2が形成される。したがってカバー70,80は、固定部材60(カバー取付部材)を取外した際にもハウジング50側に支持されており、支持された状態のまま開放位置に移動できる。したがってカバー70,80をハウジング50側から脱落脱落させることなくブラシ交換を行うことができる。そのためカバー70,80を失ってしまうことを防止でき、ブラシの交換を容易に行うことができる。
またカバー70,80は、ハウジング50側から脱落させることなく開放位置から閉塞位置へ移動させることができる。そしてカバー70,80は、ハウジング50側に支持された状態のまま固定部材60によって閉塞位置で固定される。したがってカバー70,80を容易に閉塞位置に固定できる。
【0043】
(他の実施の形態)
また本発明は、上記の実施形態に限定されず以下の形態であってもよい。
(1)すなわち実施の形態2では、カバーが回動可能にハウジング側に支持されていた。しかしカバーがハウジング側にスライド可能に取り付けられ、スライドすることでハウジングの開口窓を覆う閉塞位置と、開口窓を開放する開放位置とに移動する構造であってもよい。あるいはカバーが蛇腹構造や折畳み構造などによって変体可能な構造であって、変体による移動により閉塞位置と開放位置とに移動する構造であってもよい。
(2)また実施の形態2および上記(1)の形態では、複数のカバーのすべてがハウジング側に対して回動可能に支持されていた。しかし複数のカバーの一つがハウジング側に対して回動可能に支持される構造であってもよい。
(3)また実施の形態2のカバーは、ホルダーを介してハウジング側に回動可能に取り付けられていた。しかしカバーが直接ハウジングに回動可能に取り付けられる形態であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る電動工具によれば、カバー形状を大きくすることなく、ブラシの交換を容易に行うことができる合理的な構成を備えた電動工具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アングルドリルの正面図である。
【図2】図1のA−A線断面矢視図であって、カバーの取付状態を示す図である。
【図3】カバーを取外した状態におけるアングルドリルの正面図である。
【図4】実施の形態2のアングルドリルの正面図である。
【図5】実施の形態2のアングルドリルの天面からの一部破断面図である。
【図6】図4のB−B線断面矢視図である。
【図7】図4のC−C線断面矢視図である。
【図8】図4のD−D線断面矢視図である。
【図9】実施の形態2のアングルドリルの天面図である。
【符号の説明】
1…アングルドリル(電動工具)
3,70,80…カバー
4…モータ
7…電源回路
10〜13,60〜63…固定部材(10,60…カバー取付部材)
14…電源ユニット
15…モータユニット
16…アクチュエータユニット
16a,20,21,50…ハウジング
20a,20b,50a,50b…ハウジング構成部材
21a…ハウジングキャップ
21b…ブラシ挿入孔
23,51…開口窓
24…トリガ
30,74,84…カバー本体部
31…延出部
42…ブラシ
45…ブラシユニット
48…整流子

Claims (3)

  1. 電動工具のハウジングに設けられた、モータのブラシ装着用の開口窓を閉塞するカバーを備える、電動工具であって、
    前記カバーは、前記ブラシの数に対応して複数設けられているとともに、少なくとも二つの前記カバーは、前記ハウジングに対して一つのカバー取付部材によって取付けられていることを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    ハウジングは、ハウジング構成部材によって分割構成されているとともに、これらハウジング構成部材を相互に固定する複数の固定部材を有し、
    前記固定部材のうちの少なくとも一つは、カバー取付部材を兼用する構成になっていることを特徴とする電動工具。
  3. 請求項1または2に記載の電動工具であって、
    少なくとも一つのカバーは、開口窓を閉塞した閉塞位置と、開口窓を開放した開放位置とに移動可能にハウジング側に支持されており、カバー取付部材によって前記閉塞位置で固定される構造になっていることを特徴とする電動工具。
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