JP4148934B2 - シール部材および電子回路ユニットのシール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、一対のケースの嵌め合い部やケーブル取出し口に装着されるシール部材と、このシール部材を用いて空隙を封止した電子回路ユニットのシール構造とに関する。
低雑音増幅回路とアンテナ素子とがユニット化されたアンテナ装置のような電子回路ユニットでは、一対のケースを嵌め合わせて構成される筐体の内部に回路基板等の電子回路部を収納し、この電子回路部に接続された信号ケ−ブルを両ケースの嵌め合い部に隣接して設けられたケーブル取出し口を介して外部へ取り出すことが多い。そのため、この種の電子回路ユニットの防塵性や防水性を確保する場合、一対のケースの嵌め合い部やケーブル取出し口に生じる空隙を封止するためのシール部材が必要となる。
このような電子回路ユニットのシール構造としては、従来、全周に亘って嵌め合い部に装着されるOリング等の第1のシール部材と、信号ケ−ブルの所定位置に外装されてケーブル取出し口に装着される第2のシール部材とを併用するという手法が一般的であった(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−276020号公報(第2頁、図13)
ところで、上述したように第1のシール部材と第2のシール部材とを併用するというシール構造を採用した電子回路ユニットの組立工程では、一対のケースを嵌め合わせる前に、第1のシール部材を嵌め合い部に配置させる作業と、第2のシール部材を信号ケ−ブルの所定位置に外装してケーブル取出し口に配置させる作業とが必要であるが、これら2個のシール部材は別々に取り扱わなければならないので、シール部材の組み付け作業が煩雑化しやすいという問題があった。また、かかる従来のシール構造では、ケーブル取出し口において第1のシール部材と第2のシール部材との間に隙間を生じてしまう可能性があるため、信頼性の高いシール構造を実現しにくいという問題があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、組み付け作業が容易でケーブル取出し口におけるシール効果も高いシール部材を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、シール部材の組み付け作業が容易でケーブル取出し口におけるシール効果も高い電子回路ユニットのシール構造を提供することにある。
上述した第1の目的を達成するため、本発明によるシール部材では、筐体を構成する一対のケースの嵌め合い部に装着されるリング状の環装部と、前記嵌め合い部に隣接する前記筐体のケーブル取出し口に装着されるケ−ブル挿通部とを備えた弾性材料からなる成形品であって、前記ケ−ブル挿通部には信号ケ−ブルを挿通するための挿通孔が設けられていると共に、前記環装部のうち前記ケ−ブル挿通部に隣接する部分の延伸方向と略直交する平面に沿って該ケ−ブル挿通部が回動可能であり、無負荷状態では前記挿通孔の軸線方向が前記環装部の軸線方向と略合致するように構成した。
このように構成されたシール部材は、一対のケースの嵌め合い部に装着される環装部と、ケーブル取出し口に装着されるケ−ブル挿通部とが一体成形されているため、相異なる2個のシール部材を用意して別々に組み付ける場合に比べて組み付け作業を容易に行うことができ、かつ、環装部とケ−ブル挿通部との間に隙間が生じないため、ケーブル取出し口におけるシール効果も高まる。しかも、このシール部材は、無負荷状態では挿通孔の軸線方向が環装部の軸線方向と略合致しているので、成形時にスライドコア等を必要とせず、単純な構造の金型によって安価に製造することができる。
また、かかる構成のシール部材を封止部位へ組み込む際には、前記ケ−ブル挿通部を前記平面に沿って弾性的に約90度回転させた状態で前記ケーブル取出し口に装着することにより、前記挿通孔の軸線方向を前記環装部の軸線方向に対して略直角な向きに設定しておくことが好ましい。これにより、ケーブル取出し口における信号ケーブルの延伸方向を筐体の高さ方向に対して略直角な向きに設定することができるため、信号ケーブルの引き回しが容易となる。
また、上述した第2の目的を達成するため、本発明による電子回路ユニットのシール構造では、一対のケースを嵌め合わせて構成され両ケースの嵌め合い部に隣接してケーブル取出し口を設けた筐体と、該筐体の内部空間に収納された電子回路部と、該電子回路部に接続されて前記ケーブル取出し口から外部へ引き出された信号ケ−ブルと、弾性材料からなる成形品のシール部材とを備え、前記シール部材に、前記嵌め合い部に装着されたリング状の環装部と、前記信号ケ−ブルを挿通するための挿通孔を有して前記ケーブル取出し口に装着されたケ−ブル挿通部とが設けられていると共に、前記嵌め合い部および前記ケーブル取出し口に装着する前の前記シール部材は、前記環装部のうち前記ケ−ブル挿通部に隣接する部分の延伸方向と略直交する平面に沿って該ケ−ブル挿通部が回動可能であると共に、前記挿通孔の軸線方向が前記環装部の軸線方向と略合致しており、前記ケ−ブル挿通部を前記平面に沿って弾性的に約90度回転させた状態で前記ケーブル取出し口に装着することにより、前記挿通孔の軸線方向前記環装部の軸線方向に対して略直角な向きに設定した。
このように環装部とケ−ブル挿通部とが一体成形されているシール部材を用いることにより、一対のケースの嵌め合い部に生じる空隙とケーブル取出し口に生じる空隙とを一括して封止することができるため、シール部材の組み付け作業を容易に行うことができ、電子回路ユニットの組立作業性が向上する。また、このシール部材は環装部とケ−ブル挿通部との間に隙間が生じないため、ケーブル取出し口におけるシール効果が高まって信頼性の高いシール構造を実現できる。しかも、このシール部材は挿通孔の軸線方向が環装部の軸線方向に対して略直角な向きに設定してあるため、ケーブル取出し口における信号ケーブルの延伸方向を筐体の高さ方向に対して略直角な向きに設定することができ、信号ケーブルの引き回しが容易となる。さらに、このシール部材は、無負荷状態では挿通孔の軸線方向が環装部の軸線方向と略合致しているので、シール部材の成形時にスライドコア等を不要とせず、単純な構造の金型によって安価にシール部材を製造することができる。
本発明によるシール部材は、一対のケースの嵌め合い部に装着される環装部と、ケーブル取出し口に装着されるケ−ブル挿通部とが一体成形されているため、相異なる2個のシール部材を用意して別々に組み付ける場合に比べて組み付け作業を容易に行うことができる。また、環装部とケ−ブル挿通部との間に隙間が生じないため、ケーブル取出し口におけるシール効果も高まる。また、成形時にスライドコア等を必要とせず、単純な構造の金型によって安価に製造することができる。
また、本発明による電子回路ユニットのシール構造は、環装部とケ−ブル挿通部とが一体成形されているシール部材を、一対のケースの嵌め合い部とケーブル取出し口に装着するというものなので、シール部材の組み付け作業を容易に行うことができ、電子回路ユニットの組立作業性が向上する。また、このシール部材は環装部とケ−ブル挿通部との間に隙間が生じないため、ケーブル取出し口におけるシール効果が高まって信頼性の高いシール構造を実現できる。また、このシール部材は挿通孔の軸線方向が環装部の軸線方向に対して略直角な向きに設定してあるため、ケーブル取出し口における信号ケーブルの延伸方向を筐体の高さ方向に対して略直角な向きに設定することができ、信号ケーブルの引き回しが容易となる。さらに、このシール部材は、無負荷状態では挿通孔の軸線方向が環装部の軸線方向と略合致しているので、シール部材の成形時にスライドコア等を不要とせず、単純な構造の金型によって安価にシール部材を製造することができる。
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るアンテナ装置(アンテナユニット)の全体構成を示す断面図、図2は該アンテナ装置を底面側から見た斜視図、図3は図2において反射板を除去した状態を示す斜視図、図4は該アンテナ装置に組み付けられるシール部材の斜視図、図5は該アンテナ装置の本体部分を示す斜視図、図6は該本体部分の分解斜視図、図7は図5のA−A線に沿う該本体部分の断面図、図8は図5のB部拡大図である。
これらの図に示すアンテナ装置は、上ケースであるレドーム2と下ケースである反射板3とを嵌め合わせて構成される筐体1と、レドーム2および反射板3の嵌め合い部1a等に装着されたシール部材4と、反射板3の底面側に取り付けられた磁石5と、筐体1の内部空間に収納された本体部分6と、この本体部分6を図示せぬ外部回路(受信回路等)に電気的に接続するための同軸ケーブル7とによって主に構成されている。ここで、本体部分6は、低雑音増幅回路等の電子回路部を備えた回路基板8と、板金パッチアンテナであるアンテナ素子9と、金属板からなるシールドケース10とからなり(図6参照)、回路基板8の上面のほぼ全面に設けられている接地パターン11とアンテナ素子9の放射導体板12とが所定の間隔を存して対向している。また、回路基板8の下面には図示せぬ配線パターンが設けられていると共に、この配線パターンに接続された各種の電子部品13が実装されており、これら電子部品13と配線パターンとによって前記電子回路部が構成されている。
上ケースであるレドーム2は合成樹脂からなる成形品であり、このレドーム2は下部開口を有して本体部分6を覆っている。下ケースである反射板3は金属板をプレス加工したものであり、この反射板3はレドーム2の下部開口を蓋閉している。反射板3には底面側の中央部に凹所3aが形成されており、この凹所3a内に磁石5が固着されている(ただし、図2中に磁石5は省略されている)。なお、この反射板3はアンテナ素子9の放射導体板12よりも大きめに設定されている。筐体1はこれらレドーム2と反射板3とを嵌め合わせることによって組み立てられ、両者2,3の間には、方形に近い枠状の嵌め合い部1aと、この嵌め合い部1aに隣接するケーブル取出し口1bとが形成されている。そして、図3に示すように、シール部材4のリング状の環装部4aを嵌め合い部1aに装着し、かつ、シール部材4のケ−ブル挿通部4bをケーブル取出し口1bに装着することによって、嵌め合い部1aやケーブル取出し口1bに存する空隙を封止している。
このシール部材4は、エラストマー等の弾性材料からなる成形品であって、筐体1に組み付ける前の単品の状態(無負荷状態)では、図4に示すような形状で環装部4aとケ−ブル挿通部4bとが一体成形されている。すなわち、環装部4aは嵌め合い部1aと略同形の方形に近い枠状に形成されている。また、ケ−ブル挿通部4bはケーブル取出し口1bに嵌まり込む外形の凸状体に挿通孔4cを設けた形状に形成されており、この挿通孔4cの軸線方向は環装部4aの軸線方向と合致している。そして、ケ−ブル挿通部4bの一隅に環装部4aを連続させているため、ケ−ブル挿通部4bは図4に矢印Cで示すように、環装部4aのうちケ−ブル挿通部4bに隣接する部分の延伸方向と略直交する平面に沿って回動可能である。なお、ケ−ブル挿通部4bの挿通孔4cは、同軸ケーブル7を挿通するためのものである。このシール部材4を筐体1に組み付ける際には、挿通孔4cに同軸ケーブル7を挿通した後、ケ−ブル挿通部4bを矢印C方向へ弾性的に約90度回転させた状態でケーブル取出し口1bに装着したうえで、環装部4aを嵌め合い部1aに装着する。こうすることによって、図3に示すように、挿通孔4cの軸線方向を環装部4aの軸線方向(筐体1の高さ方向)に対して略直角な向きに設定することができるため、同軸ケーブル7の引き回しが容易になる。
アンテナ装置の本体部分6について説明すると、回路基板8の下面に設けられた前記配線パターンには同軸ケーブル7の中心導体7aが半田付けされており、また、この回路基板8の下面の4箇所には前記配線パターンとは電気的に独立した半田ランド14(図7参照)が設けられている。さらに、図6に示すように、この回路基板8には各半田ランド14と対応する箇所を含む複数箇所に貫通孔8aが穿設されていると共に、外周部の複数箇所に凹状の切欠き8bが形成されている。
アンテナ素子9は、接地パターン11と所定厚の空気層を介して対向する放射導体板12と、放射導体板12の中央部を除く4箇所を回路基板8側へ折り返して形成された取付脚15と、放射導体板12の中央部寄りの2箇所を回路基板8側へ折り返して形成された給電片16とを備えている。4本の取付脚15と2本の給電片16はそれぞれ対応する貫通孔8aに挿通されて、回路基板8の下面側で半田付けされており、各取付脚15は半田ランド14に接続され、各給電片16は前記配線パターン接続されている。また、図7に示すように、取付脚15の先端部には弾性フック部15aが形成されており、この弾性フック部15aを貫通孔8aに圧入することによって、取付脚15が回路基板8に係着されるようになっている。したがって、各取付脚15を対応する貫通孔8aに圧入することにより、アンテナ素子9を回路基板8に対して簡単かつ正確に仮固定することができ、こうして自立させたアンテナ素子9をリフロー炉へ供給して半田付けすることにより、アンテナ素子9は回路基板8に本固定される。
シールドケース10は低雑音増幅回路の電子部品13を覆っており、これにより、低雑音増幅回路から放射される不所望な電波によってアンテナ特性が劣化したり、外部からの妨害波が低雑音増幅回路に悪影響を及ぼす可能性が大幅に低減するので、高信頼性が確保しやすくなっている。このシールドケース10には、回路基板8の下面側の半田付け部位と対向する複数箇所に逃げ孔10aが形成されている。また、シールドケース10の外周部の複数箇所には弾性係止片10bが上向きに突出形成されており、これらの弾性係止片10bは回路基板8の対応する切欠き8bにスナップ嵌合された後、回路基板8の上面側の接地パターン11に半田付けされる。この場合も、各弾性係止片10bをそれぞれ切欠き8bにスナップ嵌合させることによって、シールドケース10を回路基板8に対して簡単かつ正確に仮固定することができるため、こうして自立させたシールドケース10をリフロー炉へ供給して半田付けすることにより、シールドケース10は回路基板8に本固定される。なお、シールドケース10の外周部の所定位置には下向きに切り起こされた略U字形のケ−ブル保持部10cが形成されており、このケ−ブル保持部10cが同軸ケーブル7の先端部を位置決めして保持するようになっている(図3参照)。
このように構成されたアンテナ装置は、回路基板8の配線パターンに接続されている2本の給電片16を介して放射導体板12に2点給電を行うことにより、円偏波アンテナとして動作させることができる。すなわち、所定の高周波信号が前記低雑音増幅回路を介して放射導体板12に供給されると、放射導体板12から円偏波の電波が放射され、信号電波が放射導体板12によって受信されると、その電気的信号が前記低雑音増幅回路や同軸ケーブル7を経て外部の受信回路へ出力されるようになっている。
また、本実施形態例に係るアンテナ装置は、回路基板8や放射導体板12等を含む本体部分6が筐体1の内部に収納されており、かつ、筐体1の嵌め合い部1aやケーブル取出し口1bにはシール部材4が装着されているので、防塵性や防水性を確保することができる。しかも、このシール部材4は、嵌め合い部1aに装着される環装部4aと、ケーブル取出し口1bに装着されるケ−ブル挿通部4bとが一体成形されているため、相異なる2個のシール部材を用意して別々に組み付ける場合に比べて組み付け作業を容易に行うことができ、かつ、環装部4aとケ−ブル挿通部4bとの間に隙間が生じないため、ケーブル取出し口1bにおけるシール効果も高いものとなっている。したがって、このようなシール構造を採用することによって、アンテナ装置の組立コストの低減や防塵防水性の向上が期待できる。また、このシール部材4は、無負荷状態では挿通孔4cの軸線方向が環装部4aの軸線方向と合致しているので、成形時に金型の型開き方向を該軸線方向とすることによってスライドコア等が不要となり、単純な構造の金型によって安価に製造することができる。さらに、このシール部材4を筐体1に組み付ける際には、ケ−ブル挿通部4bを弾性的に回転させた状態でケーブル取出し口1bに装着することによって、挿通孔4cの軸線方向を環装部4aの軸線方向(筐体1の高さ方向)に対して略直角な向きに設定することができるため、同軸ケーブル7の引き回しも容易に行える。
また、本実施形態例に係るアンテナ装置は、放射導体板12の取付脚15が半田付けされた半田ランド14が回路基板8を介して接地パターン11と対向しているため、これら半田ランド14と接地パターン11との間に付加容量が形成されて共振周波数が低くなっており、それゆえアンテナ素子9の小型化が図りやすくなっている。また、複数の半田ランド14の大きさや配置に応じて共振周波数が変化するため、共振周波数の微調整や広帯域化も比較的容易に行える。さらに、このアンテナ装置は下ケースとして金属板からなる反射板3を用いているため、反射板3で電波を反射させることにより不所望方向への放射を抑制して利得を高めることができる。しかも、反射板3の底面側の凹所3a内に磁石5が固着されていることから、このアンテナ装置は車室内外の金属埋設部分や金属露出部分等の任意箇所に容易に取り付けることができる。
また、本実施形態例に係るアンテナ装置は、取付脚15の弾性フック部15aを貫通孔8aに圧入することによって、半田付け工程前のアンテナ素子9が回路基板8に対して自立可能であり、かつ、弾性係止片10bを切欠き8bにスナップ嵌合させることによって、半田付け工程前のシールドケース10が回路基板8に対して自立可能であることから、アンテナ素子9とシールドケース10を一括してリフロー半田することができる。すなわち、このアンテナ装置の組立工程では、取付脚15や給電片16や弾性係止片10b等を半田付けする回路基板8の所定部位にクリーム半田を塗布した後、この回路基板8に対してアンテナ素子9やシールドケース10を取り付けるが、その際、アンテナ素子9は弾性フック部15aの係着によって仮固定され、かつ、シールドケース10は弾性係止片10bのスナップ嵌合によって仮固定されるため、アンテナ素子9とシールドケース10を回路基板8に対し自立させた状態で一括してリフロー半田を行うことができる。こうすると、アンテナ素子9とシールドケース10を別々にリフロー半田する場合に比べて工程数が削減できるため、組立コストを大幅に低減できる。また、このアンテナ装置は、アンテナ素子9が板金パッチアンテナなので、誘電体アンテナに比べて部品コストを低減できることは言うまでもない。
なお、本実施形態例では、アンテナ装置(アンテナユニット)のシール構造について説明したが、外部導出用の同軸ケーブル等の信号ケーブルを有する他の電子回路ユニットの場合も、その筐体の嵌め合い部に装着される環装部とケーブル取出し口に装着されるケ−ブル挿通部とを一体成形してなるシール部材を用いることによって、本実施形態例と同様の効果が期待できる。
本発明の実施形態例に係るアンテナ装置の全体構成を示す断面図である。 該アンテナ装置を底面側から見た斜視図である。 図2において反射板を除去した状態を示す斜視図である。 該アンテナ装置に組み付けられるシール部材の斜視図である。 該アンテナ装置の本体部分を示す斜視図である。 該本体部分の分解斜視図である。 図5のA−A線に沿う該本体部分の断面図である。 図5のB部拡大図である。
符号の説明
1 筐体
1a 嵌め合い部
1b ケーブル取出し口
2 レドーム(上ケース)
3 反射板(下ケース)
4 シール部材
4a 環装部
4b ケ−ブル挿通部
4c 挿通孔
5 磁石
6 本体部分
7 同軸ケーブル(信号ケーブル)
8 回路基板
9 アンテナ素子
10シールドケース
11 接地パターン
12 放射導体板
13 電子部品
14 半田ランド
15 取付脚
16 給電片

Claims (3)

  1. 筐体を構成する一対のケースの嵌め合い部に装着されるリング状の環装部と、前記嵌め合い部に隣接する前記筐体のケーブル取出し口に装着されるケ−ブル挿通部とを備えた弾性材料からなる成形品であって、前記ケ−ブル挿通部には信号ケ−ブルを挿通するための挿通孔が設けられていると共に、前記環装部のうち前記ケ−ブル挿通部に隣接する部分の延伸方向と略直交する平面に沿って該ケ−ブル挿通部が回動可能であり、無負荷状態では前記挿通孔の軸線方向が前記環装部の軸線方向と略合致していることを特徴とするシール部材。
  2. 請求項1の記載において、前記ケ−ブル挿通部を前記平面に沿って弾性的に約90度回転させた状態で前記ケーブル取出し口に装着することにより、前記挿通孔の軸線方向を前記環装部の軸線方向に対して略直角な向きに設定したことを特徴とするシール部材。
  3. 一対のケースを嵌め合わせて構成され両ケースの嵌め合い部に隣接してケーブル取出し口を設けた筐体と、該筐体の内部空間に収納された電子回路部と、該電子回路部に接続されて前記ケーブル取出し口から外部へ引き出された信号ケ−ブルと、弾性材料からなる成形品のシール部材とを備え、前記シール部材に、前記嵌め合い部に装着されたリング状の環装部と、前記信号ケ−ブルを挿通するための挿通孔を有して前記ケーブル取出し口に装着されたケ−ブル挿通部とが設けられていると共に、前記嵌め合い部および前記ケーブル取出し口に装着する前の前記シール部材は、前記環装部のうち前記ケ−ブル挿通部に隣接する部分の延伸方向と略直交する平面に沿って該ケ−ブル挿通部が回動可能であると共に、前記挿通孔の軸線方向が前記環装部の軸線方向と略合致しており、前記ケ−ブル挿通部を前記平面に沿って弾性的に約90度回転させた状態で前記ケーブル取出し口に装着することにより、前記挿通孔の軸線方向前記環装部の軸線方向に対して略直角な向きに設定したことを特徴とする電子回路ユニットのシール構造。
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