JP4147440B2 - 面ファスナー雌材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生活資材、土木資材等に使用される面ファスナー雌材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から面ファスナーは、その利便性から衣類、靴、カーテン、オムツ等の生活資材、地盤改良用等の土木資材、簡易包装用等の産業資材を始めとする種々の分野で活用されている。面ファスナーは基本的にフック(雄材)とループ(雌材)から構成され、使用される用途、条件に応じて、雄材と雌材の形状、材質等が工夫され今日に至っている。
【0003】
特に近年、雌材として不織布を利用したものがでてきている。長繊維不織布の表面に深さ0.2〜3mmのしわを1cm当り2〜40個設けたものがあげられる(特開平6−33359号公報)。しかし、この面ファスナー雌材は、長繊維の面に溝をつけたものにすぎないので、係合強さ、その耐久力も、引き抜き抵抗も小さいものであった。また、使い捨て分野においては短繊維不織布を単独で用いたものもあるが、ループの強さ、引き抜き抵抗が弱く、繰り返し使用される用途には不向きであった。これらの欠点を改善するために、繊維の太さを太くする、接着剤又は低融点繊維で固めるなどの工夫がなされたものがあるが、いずれも風合いが硬くなり、使用可能な用途が限定される問題があった。
この他、熱融着性複合繊維主体のウェブに連続シール部を形成し、片面が熱融着により緻密化された不織布が面ファスナー雌材として使用されることが紹介されている(特開平9−317号公報)。しかし、この場合、繰り返しの係合強さは保持されるものの、シール部が連続している為、不規則なしわ等が発生し品位が低下し、引っ張り強さや引き裂き強さなどの機械的特性も低下するなどの問題があった。さらに、長繊維ウエブと熱接着用長繊維ウエブとを三次元交絡させた後で、交絡した構成繊維同士を部分的に熱接着することが紹介されている(特開平9−158025号公報)。しかし、この場合、部分的な熱接着は構成繊維同士の点接着によるものであり熱接着された部分が溶融緻密化されていないため、係合強さの耐久性や毛羽立ちが不充分である事と、長繊維同士の積層であるため柔軟性に課題が残るなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記欠点を解消し、繰り返し係合強さに優れ、かつ柔軟性にも優れ、毛羽立ちやしわなどが少なく品位が良好な衣料、使い捨てオムツ等の生活資材、地盤改良用等の土木資材、簡易包装用等の産業資材等に好適に使用される面ファスナー雌材及びその製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bが互いに三次元的に交絡し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成され、不連続な溶融緻密化された部分の面積率が2〜30%であることを特徴とする面ファスナー雌材である。
【0006】
また、本発明は、合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを積層後、長繊維不織布A側からニードルパンチを施し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成させた後、該積層体を不連続なパターンで溶融緻密化して前記ループを固定することを特徴とする面ファスナー雌材の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の面ファスナー雌材において、目付が30〜300g/m2である長繊維不織布Aと鞘成分の融点が長繊維不織布Aを構成する合成繊維の融点よりも60℃以上低く、目付が長繊維不織布Aの目付の30〜70%である芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bが互いに三次元的に交絡し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが10〜100個/cm2存在すること、ループの高さが0.3〜7mmの範囲にあること、長繊維不織布Aを構成する合成繊維の太さが1〜20デニールの範囲にあること、不連続な溶融緻密化された部分の面積率が2〜30%であることが好ましい実施の形態である。
【0008】
本発明の面ファスナー雌材は、合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを積層後、長繊維不織布A側からニードルパンチを施し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成させた後、該積層体を不連続なパターンで溶融緻密化して前記ループを固定されているものであるが、長繊維不織布Aを構成する合成繊維の素材としてはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維、またはイソフタル酸を含む共重合ポリエステル繊維、または他の共重合ポリエステル繊維、またはポリエチレンテレフタレート等の変性物からなる繊維、または脂肪族もしくは芳香族ポリアミド繊維、またはオレフィン系繊維などがあげられる。これらの繊維の中でできるだけ高強力なものが係合強さの点から好ましい。
【0009】
本発明における長繊維不織布の目付は30〜300g/m2が好ましい。30g/m2未満になると繊維量が少なくなって係合強さが低下する傾向がある。また、300g/m2を超えると硬くなって凹凸に対する型馴染みが悪くなる傾向がある。
【0010】
本発明における長繊維不織布Aは、多数のループがフィラメントで形成されているため、引っ張り強さ、引き裂き強さに優れ、面ファスナー雌材として、係合強さが向上する。
【0011】
本発明における芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの鞘成分の融点は長繊維不織布Aを構成する合成繊維の融点よりも60℃以上低い事が好ましい。
芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの鞘成分の融点が60℃未満であると、長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを積層後、長繊維不織布A側からニードルパンチを施し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成させた後、該積層体を不連続なパターンで溶融緻密化して前記ループを固定化する場合に、満足な溶融緻密化を行う為には処理条件を厳しくする必要があり、これによる長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが適性なかたちで保持されなくなり係合強さを低下させたり、風合いが硬くなるため好ましくない。
【0012】
本発明における芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの目付は長繊維不織布Aの目付の30〜70%であることが好ましい。芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの目付が長繊維不織布Aの目付の30%未満であると、長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを積層後、長繊維不織布A側からニードルパンチを施し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成させた後、該積層体を不連続なパターンで溶融緻密化して前記ループを固定化する場合に、溶融緻密化が不十分となり、繰り返し係合強さの低下や毛羽立ちが多くなり好ましくない。また、長繊維不織布Aの目付の70%を超える目付になると該積層体を不連続なパターンで溶融緻密化して前記ループを固定化する場合に、溶融緻密化の度合いが大きくなりすぎて係合強さが低下し好ましくない。
【0013】
本発明における合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bが互いに三次元的に交絡し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが存在する。該ループ数は10〜100個/cm2存在することが好ましい。ループ数が10個/cm2未満になると面ファスナー雌材の係合強さが低下し易く、他方100個/cm2を超えると本発明で得られた面ファスナーの強力が低下し易くなる傾向があり好ましくない。
【0014】
本発明において合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bが互いに三次元的に交絡し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成され、このループは雌材として雄材であるフックと係合するわけであるが、該ループは面ファスナー雌材の基部にしっかりと固定されなければならない。そのためには長繊維不織布の少なくとも一部を不連続なパターンで溶融緻密化することが必要であり、溶融緻密化された部分の長繊維不織布中に占める割合である面積率(溶融緻密化面積/長繊維不織布の全面積)×100(%)が2〜30%であり、好ましくは面積率がは5〜25%である。不連続なパターンによる溶融緻密化は該長繊維不織布に対して多すぎても少なすぎても目的とするものが得られない。溶融緻密化の面積率が2%未満になると面ファスナー雄材と係合させた後、剥がした時に面ファスナー雄材の表面に面ファスナー雌材である長繊維不織布の繊維が付着し、結果として長繊維不織布の表面は毛羽立ち、強力が低下するため、係合強さが激しく低下し、繰り返し使用ができなくなる。他方、30%を超えると面ファスナー雌材である長繊維不織布のループが寝たままで強く固着され、また、長繊維不織布表面が硬くなって面ファスナー雄材が面ファスナー雌材に貫入しにくくなるため、係合強さが著しく低下する。また、溶融緻密化のパターンを連続化させると、溶融緻密化時の溶融緻密化された部分と溶融緻密化されてない部分の収縮差等が発生し、それによる不規則なしわ等がでるため品位が低下し、また、溶融緻密化パターンが連続化すると、引っ張り強さや引き裂き強さなどの機械的特性も低下する。
【0015】
本発明における合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bが互いに三次元的に交絡し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループは、高さが0.3〜7mmが好ましい。高さが0.3mm未満になると係合強さが不足し易く、7mmをこえるとループ自身が破壊されやすく、本発明で得られた面ファスナーの強力が低下して係合強さが不足する傾向がある。
【0016】
本発明における長繊維不織布Aを構成する合成繊維のフィラメントの太さは1〜20デニールの範囲が好ましい。1デニール未満になると単糸の強さが不足してループの強さが低下し易く、係合時に雄材によって切断される傾向がある。一方、20デニールを超えると、ニードルパンチ加工時に繊維同士が絡みにくく、不織布全体の強さが十分に得られず、ループ数も少なくなって係合強さが低下する傾向がある。また、装着時にチクチク感が強くなり、用途が限定されるようになる。
【0017】
次に、本発明の製造方法について説明する。本発明における製造方法は、合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを積層後、長繊維不織布A側からニードルパンチを施し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成させた後、該積層体を不連続なパターンで溶融緻密化して前記ループを固定するものである。
【0018】
本発明におけるループの形成はニードルパンチによるものが好ましい。ニードルパンチによるとループの大きさ、形状が安定して得られるからである。
【0019】
ニードルパンチの条件は、フェルティングニードルは針番手30〜42の範囲が適当である。針番手が43を超えると、加工時に針が折れ易く生産性が低下し、また長繊維不織布の中に折れた針が混入する可能性が高くなり、安全面からも好ましくない。針番手が30未満になると、加工時に繊維との摩擦が大きくなり、結果として繊維が切断され易く、本発明で得られた面ファスナーの引張強さなどが低下する傾向がある。
【0020】
合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを積層後、長繊維不織布A側からニードルパンチを施し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成させた後、不連続なパターンで溶融緻密化する方法としては、少なくとも1つの彫刻ロールに対し、超音波融着する方法や芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの鞘成分の融点以上の温度で熱圧着する方法などが挙げられる。
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。尚、本発明において用いた測定法は下記の通りである。
【0021】
(イ)面ファスナー雌材の係合強さ(N/5cm幅)
JIS−L3416−1994の6.4.2のはく離強さに準じて測定した。係合強さとして初期係合強さ(N/5cm幅)、8回脱着後の繰り返し係合強さ(N/5cm幅)を測定した。面ファスナーの重ね合わせ方法及び装着方法は幅5cmの試料の重ね合わせ長さLを5cmとし、最大せん断荷重(N)を求め、係合強さ(N/5cm幅)と表示した。データは5枚の試験片の平均値で表した。その他は上記のJIS記載の方法によった。
【0022】
(ロ)柔軟性(mm)
JIS−L−1906 4.7.1(カンチレバー法)に準じて剛軟度を測定した。180mm以下を合格とした。
【0023】
(ハ)表面品位
表面の状態を目視により確認し、しわ等がなく品位の良好なものを○、そうでないものを×とした。
【0024】
(ニ)ループの高さ(mm)
ニードルパンチ加工時に設定したベットプレートを貫通したフェルティングニードルの第1バーブの深さをループの高さとみて測定した。
【0025】
(ホ)ループの個数(個/cm2
ニードルパンチ加工時に設定したフェルティングニードルの打ちこみ本数をループの個数とみて測定した。
【0026】
(ヘ)総合評価
◎は係合強さ、柔軟性、品位の点から特に優れているもの、○は優れているもの、△は普通、×は劣っているものを示した。
【0027】
実施例、比較例及び従来例
固融粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、エアサッカーにて牽引、細化してフィラメントを作成し、ネットコンベア上にランダムに堆積、捕集した後、エンボスロールで軽く圧着して太さ3.0デニールのフィラメントからなる長繊維不織布Aを得た。一方、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bはポリエチレンテレフタレートを芯に、融点110℃の変性ポリエステルを鞘にもつ2デニールで51mmカット長の芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維(東洋紡績(株)製EE7)を開繊ウエブ化後、熱圧着して得た。得られた長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを積層後、種々のフェルティングニードルを使用してニードルパンチを長繊維不織布A側から行って、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを貫通させ、他方の面にループが出来るようにした。その後、種々の彫刻ロールに得られた積層不織布を添わせ、不連続な溶融緻密化を熱圧着(温度170℃、線圧40kg/cm)にて実施した。実施例6においては、不連続な溶融緻密化を熱圧着の代わりに超音波融着(周波数20kHz、振幅40μの条件)で実施した。係合強さの評価は、雄材としてキノコ状のフック((株)クラレ製マジロックS5002)を用いて行った。その結果を表1〜3に示した。
【0028】
尚、従来の長繊維不織布の片面にエンボス加工したもの(従来例1)、短繊維不織布にニードルパンチとエンボス加工したもの(従来例2)も同様に評価して表3に示した。
【0029】
【表1】
Figure 0004147440
【0030】
【表2】
Figure 0004147440
【0031】
【表3】
Figure 0004147440
【0032】
実施例1、比較例1及び2から、長繊維不織布Aの目付が30〜300g/m2 の範囲で係合強さ、柔軟性、表面品位が優れることがわかる。実施例1及び2、比較例3及び4から、合成繊維の太さが1〜20デニールの範囲にあると、係合強さ、柔軟性、表面品位が優れることがわかる。実施例3、比較例5及び6よりフェルティングニードル番手が30〜42の範囲で係合強さ、柔軟性、表面品位が優れることがわかる。実施例4及び5、比較例7及び8から、ループの高さが0.3〜7mmの範囲にある場合、係合強さ、柔軟性、表面品位が優れることがわかる。また、実施例1、比較例9及び10から、ループ個数が10〜100個/cm2存在する場合、係合強さ、柔軟性、表面品位が優れていることがわかる。この他、実施例1、比較例11〜13から、不連続な溶融緻密化された部分が面積率で2〜30%有する場合に、係合強さ、柔軟性、表面品位が優れ、各特性のバランスがとれていることがわかる。
尚、従来例1、2では係合強さが十分でないことがわかる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、初期及び繰り返しの係合強さに優れ、かつ柔軟性にも優れ、毛羽立ちやしわなどが少なく品位が良好な衣料、使い捨てオムツ等の生活資材、地盤改良用等の土木材、簡易包装用等の産業資材等に好適に使用される面ファスナー雌材が安定して得られる。

Claims (3)

  1. 太さが1〜20デニールの合成繊維からなる目付が30〜300g/m である長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを針番手30〜42のフェルティングニードルによりニードルパンチすることで互いに三次元的に交絡し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなるループ高さが0.3〜7mmのループが10〜100個/cm 存在し、不連続な溶融緻密化された部分の面積率が2〜30%であることを特徴とする面ファスナー雌材。
  2. 芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの目付が長繊維不織布Aの目付の30〜70%である請求項1に記載の面ファスナー雌材。
  3. 合成繊維からなる長繊維不織布Aと芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bを積層後、長繊維不織布A側からニードルパンチを施し、芯/鞘構造を有する熱融着性複合短繊維不織布Bの表面に長繊維不織布Aの構成繊維からなる多数のループが形成させた後、該積層体を不連続なパターンで溶融緻密化して前記ループを固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の面ファスナー雌材の製造方法。
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