JP4143692B2 - 滑り止め組織布の編成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は滑り止め組織布の編成方法に関し、特に下着、補正下着等の衣服、また、帽子、靴の中敷、座布団、シーツ等の身回品、さらには、テニスラケット、ゴルフクラブ等のスポーツ用品のグリップに最適に使用でき、組織布の表裏何れか片面は、肌触りが良いが、組織布の何れか他面は、ポリウレタン・フィラメント等より編成される表層組織部が露出することにより滑り止め性に優れ、また、肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等の風合いが良好であり、しかも伸縮性、回復性、耐久性、強度、通気性、保温性も良好に発揮されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特に女性が体形を整えるために補正下着がある。この補正下着には、例えば、胸から胴回りに装用するブラジャーや下肢に装用するガードルがあり、ブラジャーとガードルとを一体にしたものとしてはボディスーツがあった。
そして、ブラジャーは、カップ部の下部周縁や肩ひもに、またガードルは、ウエストの開口部周縁、腹部、ヒップ部の下縁、両肢を挿入するレッグホールの両肢の付け根部分に位置する裾部等に、さらにはボディスーツではブラジャー部のカップ部の下部周縁や肩ひもに、またガードル部では、ウエストの開口部周縁、腹部、ヒップ部の下縁、両肢を挿入するレッグホールの両肢の付け根部分に位置する裾部等の人体に接する各整容部にそれぞれゴム、接着剤等の粘着体を塗布することにより肌との密着性をはかり、ずり上がりやずり下がり等のずれを防止し、滑り止め機能を発揮するようにしたものがある(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
また、補正下着を製作するのに用いる組織布は、例えば腹、ウエスト部等の贅肉を引き締め、バスト・アップやヒップ・アップ等、被着者の体形を補正し、しかも、装用後に窮屈にならずに運動機能を発揮させるために伸縮布が用いられる。
この伸縮布として、例えば合成繊維糸や天然繊維糸にポリウレタン糸を編み込んだ編物組織の組織布がある。この編物組織の組織布に用いられるポリウレタン糸は、伸縮性を発揮することのほか、肌触り等の風合いを有し、強度を発揮し、さらには染料の付着性が良く、染色を容易にして洗濯による色落が生ずることなくするために、ポリウレタン糸の表面に他の繊維糸を捲回したカバーリング糸を使用して組織布を編成していた。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−76305号公報(1−7頁、図1−図10)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に見られるように、特に女性が体形を整えるために装用する例えばブラジャー、ガードル、ボディスーツ等の補正下着の人体に密接する整容部にゴム等の粘着体を塗布することにより肌との密着性をはかり、ずり上がりやずり下がり等のずれを防止するようにしたものは、特に夏期などの高温下において使用者が汗等をかくと、むれによりかゆみを生ずる。また、粘着体が高温度により軟化したり、長時の使用や洗濯を繰り返し行うことにより品質が劣化して補正下着の整容部から脱落し、ずれ防止機能が損なわれる。しかも、補正下着の整容部個所への粘着体の塗布作業を必要とするので、製品の製作工程が増大し、製作効率が低いものであった。
また、ゴム等の粘着体による締付力により圧迫感を感じたり、肌に圧迫跡が付いたりしていた。
しかも、組織布自体の厚さが厚くなり、装用時に違和感を覚えたり、スカート、ズボン等の外衣の上からのラインが目立ち、不体裁になる。また、単位面積当たりの重量もかなり大きなものになっていた。
【0006】
また、補正下着等を製作するためにポリウレタン糸の表面に他の繊維糸を捲回したカバーリング糸を用いて編成される上記従来の伸縮布は、伸縮性、肌触り等の風合い、染色を容易にする等に重点を置いて開発がされている観点から組織布の表面側または裏面側に敢えてポリウレタン糸が露呈せずに組織布の内部にポリウレタン糸は包み込まれるような配慮が施こされて編み込まれていた。
従って、従来、ポリウレタン糸の滑り止め機能に着目して開発がなされた編物組織布は在来、無かった。
【0007】
本発明は上記従来の不都合を解決し、特に表面に何らの加工を施さないポリウレタン・フィラメントを用いて組織布の表面側に積極的に露呈するように編み込まれた1枚の組織布でありながら、一面は肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等の生地素材の本来の風合いを発揮し、少なくとも表面側の他面はポリウレタン・フィラメント等による滑り止め機能を確実に発揮し、また通気性、伸縮性、フィット性に優れ、回復力、強度、耐久性は抜群であり、しかも、組織布として厚さが薄く、軽量であり、特に、下着、補正下着等の衣服、また、帽子、靴の中敷、座布団、シーツ等の身回品、さらには、テニスラケット、ゴルフクラブ等のスポーツ用品のグリップに最適に使用でき、例えば下着、補正下着に適用した場合には、夏期等の高温下においてむれや血行不良によるかゆみを生ぜず、しかも粘着体を単に組織布に塗布するのとは異なり軟化することなく長時の使用や洗濯を繰り返して行っても品質が劣化したり、滑り止め材が脱落することなく、また、装用時に締付力による圧迫感はなく、肌に跡を生ぜず、そのうえ塗布作業が不用になり、製品の製作工程を簡略化して製作効率の向上がはかれ、さらには製作コストが安価な滑り止め組織布の編成方法を提供しようとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、(イ)合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、
(ロ)ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる表層組織部編成用縦糸により前記ベース組織部に対し表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、
(ハ)前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、
(ニ)前記第1の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、
(ホ)前記第2の表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、
(へ)前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる、
(ト)ことを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、(イ′)合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、
(ロ′)ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる少なくとも2通り以上の表層組織部編成用縦糸の一方が他方に対し前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、
(ハ′)前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、
(ニ′)前記第1の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、
(ホ′)前記第2の表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および前記第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、
(へ′)前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる、
(ト′)ことを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、(イ″)合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、
(ロ″)ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる2通りの表層組織部編成用縦糸が前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、
(ハ″)前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、
(ニ″)前記第1の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、
(ホ″)前記第2の前記表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および前記第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、
(へ″)前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる
(ト″)ことを特徴とするという手段を採用した。
【0012】
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2、または3において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース方向に配索される所望本数が組合わされることにより所望の編目組織柄が編成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0013】
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2,3、または4において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるアトラス模様を組合わせて全体形状が略菱形の編目組織柄を編成することを特徴とするという手段を採用した。
【0014】
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項 , , 3、または4において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるハーフ・ネット模様を組合わせて全体形状が2つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄を編成することを特徴とするという手段を採用した。
【0015】
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項 , , 3、または4において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるパワー・ネット模様を組合わせて全体形状が略六角形の編目組織柄を編成することを特徴とするという手段を採用した。
【0016】
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項 , , 3、または4において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸によりデンビー模様の編目組織柄を編成することを特徴とするという手段を採用した。
【0019】
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5,6,7、または8において、ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とにより編まれる組織布のベース組織部編成用縦糸に対する表層組織部編成用縦糸の混率が、50〜80重量%であることを特徴とするという手段を採用した。
【0020】
また、本発明の請求項1に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5,6,7,8、またはにおいて、ベース組織部編成用縦糸の糸径が33〜167(DT)であるのに対して表層組織部編成用縦糸の糸径が、44〜620(DT)であることを特徴とするという手段を採用した。
【0021】
また、本発明の請求項1に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9、または10において、ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とが目付200〜800g/m2であることを特徴とするという手段を採用した。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下図面に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。
図1は本発明の滑り止め組織布の編成方法の第1一実施形態を示す組織図、図2は同じく斜視図、図3は同じく編目組織の一部を拡大して示した正面図、図4は同じく本発明の滑り止め組織布の編成方法の第2実施形態を示す組織図、図5は同じく本発明の滑り止め組織布の編成方法の第3実施形態を示す組織図である。
【0023】
1は組織布であり、この組織布1はベース組織部編成用縦糸4により編成されるベース組織部2と表層組織部編成用縦糸5により編成される表層組織部3とを備え、前記表層組織部3は、前記ベース組織部2に対し表面側に所望ウェル、所望コースに縦編機を用いて縦編される。
この縦編機としては、例えばカールマイヤー社製(独国)のRSE4N−3Kの固定針床形式の縦編機が使用される。
【0024】
前記ベース組織部編成用縦糸4は、合成繊維糸、本実施形態では、糸径が33〜168(DT)のポリエステル繊維糸が使用されるが、このベース組織部編成用縦糸4としては、前述のポリエステル繊維糸に限られず、そのほかの合成樹脂繊維糸、例えばポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸、および/または天然繊維糸が使用される。この天然繊維糸は、例えば木綿、麻、絹、羊毛などがあり、これは例示であり、天然繊維糸と前記合成繊維糸の1または2種の何れかが混合され、紡糸された編糸を用いてもよい。
【0025】
前記表層組織部3は、少なくとも2通り以上の表層組織部編成用縦糸5,5・・・、本実施形態では、図1、図2のウェル方向Xに配索される第1の後記表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとを用いて一方の表層組織部編成用縦糸5Aが他方の表層組織部編成用縦糸5Bに対し前記ベース組織部2の表面側に所望ウェル、所望コースにより組合わせて編込まれ、縦編される。
【0026】
また、前記表層組織部編成用縦糸5は、本実施形態では、糸径が44〜620(DT)のポリウレタン・フィラメントが、使用されるが、この範囲は代表的な例示である。また、表層組織部編成用縦糸5は、前述のポリウレタン・フィラメントのほかに前述のような合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやまたは、ゴムをコーティングしたものを用いるか、さらには、ゴム紐単体を用いることもできる。
【0027】
この明細書において、表層組織部3を編成するための表層組織部編成用縦糸5が2通り、または2通り以上とは、例えば第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとのそれぞれの糸径が太いかまたは細いかの相違、また、第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとの材質が硬軟異なる材料により形成したものを用いるか、またはそれぞれ伸縮度が異なる材料により形成されるものを用いるか、また引っ張り、曲げ、圧縮等の強度がそれぞれ異なる材料により形成されるものを用いるか、さらには相互に編込み方が相違する等、表層組織部3の編成時に相互に相手側とは異なる要素を備えるものをいう。
【0028】
そして、第1の表層組織部編成用縦糸5Aは、編目組織柄G1の表面側にて前記ベース組織部2および第2の表層組織部編成用縦糸5Bの所望の編目Mに編込まれ、また、第2の表層組織部編成用縦糸5Bは、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部2および第1の表層組織部編成用縦糸5Aの所望の編目Mに編込まれる。
【0029】
また、表層組織部編成用縦糸5は、図1,図2に示すようにウェル方向X(列方向)に所望ゲージにて配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個に編込み方が設定される所望本数が組合わされることにより所望の編目組織柄G1が編成される。
すなわち、本実施形態では図1および図2に示すように、ウェル方向X(列方向)に配列される4本の箴毎に配索される同種にして且つ2本1組の表層組織部編成用縦糸5A,5Bにより、図1、図2の想像線で描いた囲みA内に示すようなベース組織部編成用縦糸4にて編成される4コースアトラスのベース組織部2の表面に、図1、図2の囲みB,B′内に想像線で描いたように6コースアトラスのアトラス模様を組合わして編成する全体が菱形をなす編目組織柄G1に形成される。また、図1および図2中においてM1は閉じ目、またM2は開き目である。
【0030】
さらに本実施形態の滑り止め組織布の編成方法をさらに具体的に述べると、先ず、ベース組織部2は、図1の囲みA内に示すように閉じ目M1から出発してウェル方向Xに左へ1コースほど開き目M2を介して編み込まれ、さらにウェル方向Xに左へ1コース進んで3コース目が閉じ目M1として編み込まれる。それから、ウェル方向Xに右へ1コースほど開き目M2を介して編み込まれ、囲みA内の1サイクルが完了する。
こうして、囲みA内の1サイクルを連続してベース組織部2のベース組織部編成用縦糸4は、表層組織部3の第1のベース組織部編成用縦糸5Aと、第2のベース組織部編成用縦糸5Bとに連続して編み込まれることによりベース組織部2は編成される。
【0031】
第1の表層組織部編成用縦糸5Aは、例えば図1の囲みB内に示すように、閉じ目M1から出発してウェル方向Xに右へ2コースほど開き目M2,M2を介して編み込まれ、さらにウェル方向Xに右へ1コース進んで4コース目が閉じ目M1として編み込まれる。それから、ウェル方向Xに左へ2コースほど開き目M2,M2を介して編み込まれ、囲みB内の1サイクルが完了する。このように、囲みB内の1サイクルを縦に連続してベース組織部2のベース組織部編成用縦糸4と表層組織部3の第2のベース組織部編成用縦糸5Bとに対して連続して編み込まれる。
【0032】
また、第2の表層組織部編成用縦糸5Bは、例えば図1の囲みB′内に示すように、閉じ目M1から出発してウェル方向Xを左へ2コースほど開き目M2,M2を介して編み込まれ、さらにウェル方向Xを左へ1コース進んで4コース目が閉じ目M1として編み込まれる。それから、ウェル方向Xを右へ2コースほど進んで開き目M2,M2を介して編み込まれ、囲みB′内の1サイクルが完了する。このように、囲みB′内の1サイクルを連続してベース組織部2のベース組織部編成用縦糸4と表層組織部3の第1のベース組織部編成用縦糸5Aとに対して連続して縦に編み込まれる。
こうして、前述のように、第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとにより6コースアトラスのアトラス模様を組合わして編成する全体が菱形をなす編目組織柄G1が形成される。
【0033】
また、本実施形態で編成されるベース組織部編成用縦糸4と表層組織部編成用縦糸5とは、目付200〜800g/mである。
この編目Mの目付の数値範囲は、組織布1自体の用途に合わせて通気性、発汗性、保温性、伸縮性、フィット性、回復性、強度、耐久性等を考慮して第1、第2の表層組織部編成用縦糸5A,5Bによる滑り止め機能が充分に発揮されるように選定される。
【0034】
また、ベース組織部編成用縦糸4と表層組織部編層用縦糸5とにより編まれる組織布1のベース組織部編成用縦糸4に対する表層組織部編成用縦糸5の混率は、本実施形態では、50〜80重量%含まれる。しかも、前述のように、ベース組織部編成用縦糸4の糸径が33〜167(DT)であるのに対して表層組織部編成用縦糸5の糸径が、44〜620(DT)である。
【0035】
このように、表層組織部編成用縦糸5の糸径を、ベース組織部編成用縦糸4の糸径よりも太くしたのは、本実施形態では1枚の組織布1の一面(例えば裏面側)は、生地本来の風合い、例えば肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等を発揮するとともに、厚さが薄く軽量であり、充分な強度を有するが、この組織布1の他面(例えば表面側)は、ウェル方向X(列方向)に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個に編込みがなされる同種にして2本、すなわち2通りの表層組織部編成用縦糸5A,5Bの組合わせにより編成される所望の編目組織柄G1、例えば図1、図2の想像線で描かれた囲みB,B′内に示すような6コースアトラスに編成される全体形状が菱形の編目組織柄G1によりウェル方向Xおよびコース方向Yへのいずれの方向にも滑り止め機能を充分に発揮する組織布1を編成するためである。
【0036】
そして、ベース組織部編成用縦糸4と表層組織部編成用縦糸5とにより編まれる組織布1のベース組織部編成用縦糸4に対する表層組織部編成用縦糸5の混率は、本実施形態では、70〜80重量%含まれるので、1枚の組織布1であり、厚みが薄くて軽量でも、一面がベース組織部2となし、他面は充分な滑り止め機能を発揮する表層組織部3が編成された組織布1が得られる。
【0037】
そして、ポリウレタン・フィラメントよりなる第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとによりベース組織部2の一面(例えば表面側)に露呈して編み込まれる図1,図2,図3に示すように全体が菱形をなすアトラス模様の編目組織柄G1の中で滑り止め機能を発揮する個所は、例えば第1には網目組織柄G1を形成する網目Mのループ部分はもちろん、むしろ表層組織部3の表面側に長い線分にて配向されて線状に露呈される脚部Fが挙げられる。
【0038】
また、滑り止め機能を有効に発揮する編目組織柄G1中における第2は、アトラス模様として全体が菱形をなす編目組織柄G1における菱形相互が連続する個所、すなわち、ポリウレタン・フィラメントよりなる第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとにより組織布1として編成される編目Mの脚部F,Fが交叉することにより表層組織部3の表面側に露呈される図1の囲みP1に示す個所は、第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとの単位面積当たりの露呈密度が高くなるので、滑り止め機能が充分に発揮される。
【0039】
また、本実施形態で使用されるベース組織部編成用縦糸4は、前述のようにポリエステル繊維糸を使用してベース組織部2を編成しているが、これは代表的な例示であり、これに限ることなく、そのほかに例えば合成樹脂繊維糸、例えばポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸、および/または例えば木綿、麻、絹、羊毛など天然繊維糸を用いてベース用組織部2を編成するようにしてもよい。
【0040】
また、表層組織部3は、前述のようにウェル方向Xに配索される第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとを組合わせて編込まれる。このうち、第1の表層組織部編成用縦糸5Aは、編目組織柄G1の表面側にて前記ベース組織部2および第2の表層組織部編成用縦糸5Bの所望の編目Mに編込まれ、しかも、第2の表層組織部編成用縦糸5Bは、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部2および第1の表層組織部編成用縦糸5Aの所望の編目Mに編込まれるので、表層組織部3はウェル方向X、コース方向Y、さらには厚み方向Tへの3次元網目構造に編成される(図3参照)。
【0041】
こうして、組織布1としてはポリウレタン・フィラメントよりなる第1の表層組織部編成用縦糸5Aと第2の表層組織部編成用縦糸5Bとが表面側に表れるため、組織布1自体は伸縮性に富み、回復性にも優れる。しかも、組織布1を長時の使用や繰り返して洗濯を行った場合にもポリウレタン・フィラメントよりなる第1の表層組織部編成用縦糸5Aと第2の表層組織部編成用縦糸5Bとが、伸縮性を発揮するのとベース組織部2が引っ張り、曲げ、圧縮等の強度を発揮するので、変形や形崩れがなく、耐久性に優れる。
【0042】
このように、表層組織部3はウェル方向X、コース方向Y、さらには厚み方向Tへの2層の3次元網目構造に編成されるので、組織布1自体は、通気性、発汗性、保温性にも優れる。
従って、本実施形態の組織布1を例えば特に女性が体形を整えるために装用する例えばブラジャーのカップ部の下縁と、側面と、肩紐、またガードルのウエスト開口部、腹部、ヒップ部の下縁、両肢を挿入するレッグホールの両肢の付け根部分に位置する裾部、またボディスーツでは、ブラジャー部のカップ部の下部周縁、側面、肩紐、またガードル部では腹部、ヒップ部の下縁、両肢を挿入するレッグホールや両肢を挿入する両肢の付け根部分に位置する裾部、さらには、キャミソールでは、ブラジャーの左右のカップ部の下部周縁、該カップ部の左右の側面、肩紐、ウエスト部の下縁等の補正下着のように人体に密接する整容部に用いれば、使用者が運動するのに追従して伸縮性、回復性に富み、また組織布の表面側に表れる第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとによる滑り止め機能により補正下着の不用意なずれ動きやめくり上がりがなくなり、通気性、発汗性に優れるため、特に夏期などの高温下において使用者が汗等をかく場合にも、むれによりかゆみを生じない。そして、ゴム等の粘着体を塗布することにより肌との密着性をはかるという特許文献1に記載の従来の考案とは異なり粘着体が高温度により軟化したり、しかも、組織布1は伸縮性にみ、回復性に優れているので、長時の使用や洗濯を繰り返し行うことにより品質が劣化して補正下着が整容部から脱落し、ずれ防止機能が損なわれることはなく、しかも、補正下着の整容部個所への粘着体の塗布作業が不要になるため、製品の製作工程が増大することなく、製作効率は向上する。
【0043】
また、本実施形態の組織布1は、人体にフィットさせて着用する例えば前述のガードルのほか、例えばスパッツ、スポーツ用タイツ等の股部を有する下半身用衣類のウエスト部分の裏側やレッグホールの両股の付け根部分の裏側に装着するように使用すれば、滑り止め手段としてゴムテープなどを装着するのとは異なり、ゴムテープの締付力により圧迫感を感じたり、肌にゴムテープの食い込み跡が付くことなく、むれや血行不良によるかゆみを生ずることはない。しかも、ゴムテープを覆い隠すための縁折返し処理や縫製作業が不要になり、製品の製作工程が増大することなく、製作効率が高くなるとともにゴムテープの装着個所の厚みが厚くなって装用時に違和感を覚えたり、また、スカート、ズボン等の外衣の上からゴムテープの敷設個所のラインが目立ち、不体裁になることなく夏期などの高温下においてもむれを生ずることなく、かゆみを覚えない。
【0044】
また、図4は本発明の第2実施形態を示す。
この実施形態では、ベース組織部2の表面側に編み込まれる表層組織部3の表層組織部編成用縦糸5は、ウェル方向Xに配列される所望数本の筬目毎に配列されるポリウレタン・フィラメントよりなる2通りの表層組織部編成用縦糸5A,5Bよりなる2本1組である点は前記第1実施形態と同様の構成であるが、本実施形態では、この表層組織部編成用縦糸5A,5Bにより編み込まれるハーフ・ネット模様を組合わせて全体形状が2つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄G2を編成する構成である。
【0045】
すなわち、第1の表層組織部編成用縦糸5Aは、例えば図4の囲みC内に示すように、閉じ目M1から出発してウェル方向Xを右へ1コース進み、次いで左へ1コースへと戻り、再び右へ2ウェルへと進み、それぞれ閉じ目M1,M1,M1が編み込まれて3コース進む。その後、左へ1ウェル、1コース、また、右へ1ウェル、1コースほど進んで閉じ目M1,M1が編み込まれ、囲みC内の1サイクルが完了する。このように、囲みC内の1サイクルを縦に連続してベース組織部2と表層組織部3のベース組織部編成用縦糸4と第2のベース組織部編成用縦糸5Bとに連続して編み込まれる。
【0046】
また、第2の表層組織部編成用縦糸5Bは、例えば図4の囲みC′内に示すようにとじ目M1から出発してウェル方向Xを左へ1コース進み、次いで右へ1コース戻り、再び左へ2ウェルへと進んで閉じ目M1,M1,M1が編み込まれて3コース進む。その後、右へ1ウェル、1コース、さらに、左へ1ウェル、1コースほど進み、閉じ目M1,M1が編み込まれ、囲みC′内の1サイクルが完了する。このように、囲みC′内の1サイクルを連続してベース組織部2のベース組織部編成用縦糸4と表層組織部3の第1のベース組織部編成用縦糸5Aとに連続して編み込まれる。
そして、前述のように、第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとにより6コースハーフ・ネットの全体形状が2つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄G2を編成する。
【0047】
このようにして編成される1枚の組織布1の一面(例えば裏面側)は、生地本来の風合い、例えば肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等を発揮するとともに、厚さが薄く軽量であり、充分な強度を有するが、この組織布1の他面(例えば表面側)は、ウェル方向X(列方向)に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース取りがなされる同種にして2本の表層組織部編成用縦糸5A,5Bの組合わせにより編成される所望の編目組織柄G2、例えば図4の想像線で描かれた囲みC,C′内に示すような6コースハーフ・ネットに編成される全体形状が2つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄G2によりウェル方向Xおよびコース方向Yへのいずれの方向にも滑り止め機能を充分に発揮する組織布1がを編成されるほかは、前記実施形態と同様な構成、作用である。
【0048】
また、図5は本発明の第3実施形態を示す。
この実施形態では、ベース組織部2の表面側に編み込まれる表層組織部3の表層組織部編成用縦糸5は、ウェル方向Xに配列される所望数本の筬目毎に配列されるポリウレタン・フィラメントよりなる2通りの表層組織部編成用縦糸5A,5Bよりなる2本1組である点は前記第1実施形態、第2実施形態と同様の構成であるが、本実施形態では、この表層組織部編成用縦糸5A,5Bにより編み込まれるパワー・ネット模様を組合わせて全体形状が略六角形の編目組織柄G3を編成する構成である。
【0049】
すなわち、第1の表層組織部編成用縦糸5Aは、例えば図5の想像線で示す囲みD内のように、閉じ目M1から出発してウェル方向Xを右へ1コースだけ進み開き目M2が編み込まれる。次いで1コース分縦へ進み、閉じ目M1を編成する。その後、ウェル方向Xを右へ1コース進み、閉じ目M1を編成し、それからウェル方向Xを左へ1コース進み、開き目M2を編成し、さらに1コース分縦へ進み、閉じ目M1を編成し、囲みD内の1サイクルが完了する。このように、囲みD内の1サイクルを連続してベース組織部2のベース組織部編成用縦糸4と表層組織部3の第2のベース組織部編成用縦糸5Bとに連続して編み込まれる。
【0050】
また、第2の表層組織部編成用縦糸5Bは、例えば図5の囲みD′内に示すように、閉じ目M1から出発してウェル方向Xを左へ1コースだけ進み、開き目M2が編み込まれる。次いで1コース分縦へ進み、閉じ目M1を編成する。その後、ウェル方向Xを左へ1コース進み、閉じ目M1を編成し、それからウェル方向Xを右へ1コース進み、開き目M2を編成し、さらに1コース分縦へ進み、閉じ目M1を編成し、囲みD′内の1サイクルが完了する。このように、囲みD′内の1サイクルを連続してベース組織部2のベース組織部編成用縦糸4と表層組織部3の第1のベース組織部編成用縦糸5Aとに連続して編み込まれる。
こうして、前述のように、第1の表層組織部編成用縦糸5Aと、第2の表層組織部編成用縦糸5Bとにより6コースパワー・ネットの全体形状が略六角形の編目組織柄G3が編成される。
【0051】
このようにして編成される1枚の組織布1も前記第1実施形態、第2実施形態と同様に、一面は、生地本来の風合い、例えば肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等を発揮するとともに、厚さが薄く軽量であり、充分な強度を有するが、この組織布1の他面、すなわち表面側は、ウェル方向X(列方向)に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース取りがなされる同種にして2本の表層組織部編成用縦糸5A,5Bの組合わせにより編成される所望の編目組織柄G3、例えば図5の想像線で描かれた囲みD,D′内に示すような6コースパワー・ネットに編成される全体形状が略六角形の編目組織図柄G3によりウェル方向Xおよびコース方向Yへのいずれの方向にも滑り止め機能を充分に発揮する組織布1がを編成されるほか、前記第1実施形態および第2実施形態と同様な構成、作用である。
【0052】
また、前記第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態において、組織布1の表面側の一面のみに表層組織部2の編目組織柄G1,G2,G3を編成する場合を代表的に説明したが、これに限ることなく例えば組織布1の裏面側の他面のみ、さらには表面側および裏面側の両面に表層組織部2の編目組織柄G1,G2,G3を形成してもよい。
また、前記第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態において、表層組織部編成用縦糸5は、糸径が44〜620(DT)のポリウレタン・フィラメントが、使用されるが、これは代表的な例示であり、糸径の増減変更は自由である。
また、使用される表層組織部編成用縦糸5は、本実施形態のようにポリウレタン・フィラメントに限ることなく、例えば合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやまたは、ゴムをコーティングしたものを用いたり、さらには、ゴム紐単体を用いて表層組織部3を編成することもできる。
【0053】
また、上記各実施形態で使用される組織布1は、上記説明のように補正下着に使用する場合に限らず、例えば、コート、上着等のアウター、下着、生理用パンツ等のインナー、ナイティー、ズボン、パジャマ、水着等の衣服;帽子、靴の中敷、スリッパ、座布団、座布団カバー、シーツ、手袋等の身回品;テニスラケット、ゴルフクラブ、バット等のスポーツ用品のグリップの滑り止めとして有効に使用することもでき、用途は広範におよぶ。
【0054】
また、上記各実施形態でベース組織部2を形成するために使用されるベース組織部編成用縦糸4は、前述のポリエステル繊維糸を使用してベース用組織部2を編成しているが、これは代表的な例示であり、これに限ることなく、そのほかに例えば合成樹脂繊維糸、例えばポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸、および/または例えば木綿、麻、絹、羊毛など天然繊維糸を用いてベース組織部2を編成するようにしてもよい。
【0055】
また、上記各実施形態において、表層組織部3を編成するための前記表層組織部編成用縦糸5は、糸径が44〜620(DT)の2本のポリウレタン・フィラメントを組合わせて使用されるアトラス編、ハーフ・ネット編、パワー・ネット編により編成される編目組織柄G1,G2,G3により滑り止め機能を有効に発揮する場合を代表的な例示として説明したが、糸の太さ、糸の本数の増減変更は自由であり、表層組織部3に編成するための組織図柄も図示する図柄に限ることなく、図には示さないが例えばデンビー模様(ジグザグ模様)、そのほかの組織柄であってもよく、さらには編み方は上記各実施形態に限ることなく、例えば縦平編、縦ゴム編、トリコネット編、メッシュ編、トリスキン編、トリコット編、サテン編、またはそれらを組合わせた縦編みでもよく、要はベース組織部2の片面に所望複数本の表層組織部編成用縦糸5を用いて2層の網目構造の表層組織部3を形成するようにする場合も本発明の適用範囲である。
【0056】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は以上のように、合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる表層組織部編成用縦糸により前記ベース組織部に対し表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、前記第1の前記表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の前記表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、前記第2の前記表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる、ことを特徴と、また、本発明の請求項2に記載の発明は、合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる少なくとも2通り以上の表層組織部編成用縦糸の一方が他方に対し前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、前記第1の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、前記第2の表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および前記第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる、ことを特徴とし、また、本発明の請求項3に記載の発明は、合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる2通りの表層組織部編成用縦糸が前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、前記第1の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、前記第2の前記表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および前記第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる、ことを特徴とするので、一面は生地素材の本来の風合いを発揮して、他面は網目組織柄を形成する網目のル−プ部分はもちろん、表層組織部の表面側に長い線分にて配向されて線状に露呈されることにより接触面積が大きくなる脚部と、組織布として編成される網目の脚 部が交叉することにより、第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸との単位面積当たりの露呈密度が高くなることにより、網目組織柄と、その脚部とで前後、左右の何れの方向からでも優れた滑り止め機能を確実に発揮し、また通気性、伸縮性、フィット性に優れ、回復力、耐久性も抜群である。
【0057】
従って、特に、下着、補正下着等の衣服、また、帽子、靴の中敷、座布団、シーツ等の身回品、さらには、テニスラケット、ゴルフクラブ等のスポーツ用品のグリップに最適に使用でき、例えば下着、補正下着に適用した場合には、夏期等の高温下においてむれや血行不良によるかゆみを生ぜず、しかも粘着体を単に組織布に塗布するのとは異なり軟化することなく長時の使用や洗濯を繰り返して行っても品質が劣化したり、滑り止め材が脱落することなく、また、ゴム紐等とは異なり装用時に締付力による圧迫感はなく、肌に食込み跡を生ぜず、そのうえ塗布作業が不用になり、製品の製作工程を簡略化して製作効率の向上がはかれ、さらには安価に入取が行える。
【0058】
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2、または3において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース方向に配索される所望本数が組合わされることにより所望の編目組織柄が編成されることを特徴とし、また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2,3、または4において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるアトラス模様を組合わせて全体形状が略菱形の編目組織柄を編成することを特徴とし、また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2,3、または4において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるハーフ・ネット模様を組合わせて全体形状が2つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄を編成することを特徴とし、また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2,3、または4において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるパワー・ネット模様を組合わせて全体形状が略六角形の組織図柄を編成することを特徴とし、また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2,3、または4において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸によりデンビー模様の組織図柄を編成することを特徴とするので、組織布の一面に滑り止め機能を確実に発揮する表層組織部を容易かつ確実に編成することができる。
【0060】
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5,6,7またはにおいて、ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とにより編まれる組織布のベース組織部編成用縦糸に対する表層組織部編成用縦糸の混率が、50〜80重量%であることを特徴とするので、1枚の組織布として軽量でありながら強度がある。
【0061】
また、本発明の請求項1に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5,6,7,8、または9において、ベース組織部編成用縦糸の糸径が33〜167(DT)であるのに対して表層組織部編成用縦糸の糸径が、44〜620(DT)であることを特徴とするので、1枚の組織布1であっても、一面(裏面側)はベース組織部2により生地本来の風合いを発揮し、また、単一の1枚の組織布の他面(表面側)に編成されたポリウレタン糸よりなる所望の編目組織柄の表層組織部により滑り止め機能が確実に発揮される。
【0062】
また、本発明の請求項1に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9、または10において、ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とが目付200〜800g/m2であることを特徴とするので、1枚の組織布でありながら一面はベース組織部となし、他面は表層組織部となした強度のある目が詰まった組織布が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の滑り止め組織布の編成方法の第1実施形態を示す組織図である。
【図2】図2は同じく斜視図である。
【図3】図3は同じく編目組織の一部を拡大して示した正面図である。
【図4】図4は同じく本発明の滑り止め組織布の編成方法の第2実施形態を示す組織図である。
【図5】図5は同じく本発明の滑り止め組織布の編成方法の第3実施形態を示す組織図である。
【符号の説明】
1 組織布
2 ベース組織部
3 表層組織部
4 ベース組織部編成用縦糸
5 表層組織部編成用縦糸
5A 第1の表層組織部編成用縦糸
5B 第2の表層組織部編成用縦糸
G1 編目組織柄
G2 編目組織柄
G3 編目組織柄
X ウェル方向
Y コース方向
T 厚み方向

Claims (11)

  1. (イ)合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、
    (ロ)ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる表層組織部編成用縦糸により前記ベース組織部に対し表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、
    (ハ)前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、
    (ニ)前記第1の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、
    (ホ)前記第2の表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、
    (へ)前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる、
    (ト)ことを特徴とする滑り止め組織布の編成方法。
  2. (イ′)合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、
    (ロ′)ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる少なくとも2通り以上の表層組織部編成用縦糸の一方が他方に対し前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、
    (ハ′)前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、
    (ニ′)前記第1の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、
    (ホ′)前記第2の表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および前記第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、
    (へ′)前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる、
    (ト′)ことを特徴とする滑り止め組織布の編成方法。
  3. (イ″)合成繊維糸および/または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、
    (ロ″)ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる2通りの表層組織部編成用縦糸が前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備え、
    (ハ″)前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第1の表層組織部編成用縦糸と、第2の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、
    (ニ″)前記第1の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および前記第2の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、
    (ホ″)前記第2の前記表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および前記第1の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれて組織布が編成される滑り止め組織布の編成方法において、
    (へ″)前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸とにより編成される前記表層組織部の表面側に、長い線分にて配向されて線状に脚部が露呈され、且つ該脚部が相互に交叉されることにより前記第1の表層組織部編成用縦糸と、前記第2の表層組織部編成用縦糸との露呈密度が網目のループ部分よりも高く設定されることにより前記網目組織柄が編込まれる、
    (ト″)ことを特徴とする滑り止め組織布の編成方法。
  4. 表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース方向に配索される所望本数が組合わされることにより所望の編目組織柄が編成されることを特徴とする請求項1,2、または3に記載の滑り止め組織布の編成方法。
  5. 表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるアトラス模様を組合わせて全体形状が略菱形の編目組織柄を編成することを特徴とする請求項1,2,3、または4に記載の滑り止め組織布の編成方法。
  6. 表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるハーフ・ネット模様を組合わせて全体形状が2つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄を編成することを特徴とする請求項1,2,3、または4に記載の滑り止め組織布の編成方法。
  7. 表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるパワー・ネット模様を組合わせて全体形状が略六角形の編目組織柄を編成することを特徴とする請求項1,2,3、または4に記載の滑り止め組織布の編成方法。
  8. 表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される2本1組であり、この表層組織部編成用縦糸によりデンビー模様の編目組織柄を編成することを特徴とする請求項1,2,3、または4に記載の滑り止め組織布の編成方法。
  9. ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とにより編まれる組織布のベース組織部編成用縦糸に対する表層組織部編成用縦糸の混率が、50〜80重量%であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7、または8に記載の滑り止め組織布の編成方法。
  10. ベース組織部編成用縦糸の糸径が33〜167(DT)であるのに対して表層組織部編成用縦糸の糸径が、44〜620(DT)であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8、または9に記載の滑り止め組織布の編成方法。
  11. ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とが目付200〜800g/m2であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9、または10に記載の滑り止め組織布の編成方法。
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