JP4140777B2 - センタレス研削方法およびセンタレス研削盤 - Google Patents

センタレス研削方法およびセンタレス研削盤 Download PDF

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Description

この発明は、センタレス研削方法およびセンタレス研削盤に関し、さらに詳細には、特に鍔付工作物の外周面をインフィード方式でセンタレス研削するのに適したセンタレス研削技術に関する。
一般に、インフィード方式によるセンタレス研削は、直径差の段付きや端部に鍔部を有する鍔付きの工作物等、スルーフィード方式では不可能な形状を有する工作物(以下ワークと称する。)の外周面を加工するに実施されている。
インフィード研削は、図4(a)に示すように、ワークWを調整車aとブレードbにより回転支持しながら、回転駆動する砥石車cをワークに対して相対的に切り込んでワークの外周面を研削するものであり、図4(b)に示すように、調整車aの回転軸心dを、ワークWの送込み方向Xつまりブレードbの支持面に対してストッパーe側下方(図面において左側下方)に傾ける(送り角を与える)ことによって、ワークWの送込み方向Xへの推力を確保している。
ところで、インフィード研削においては、ワークを砥石車と調整車の間に軸方向へ連続して通過させながら研削するスルーフィード方式に比較して研削能率・生産能率が悪く、この点の改良がインフィード研削を必要とするこの種ワークの多量生産化のため要望されていた。
なお、本出願人の知る限りにおいて、このような点に着目・改良した先行技術はまだ存在しない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ブレード上にワークを複数個支持して同時にインフィード方式で研削することができるセンタレス研削方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的とするところは、上記センタレス研削方法を実施するのに適した構造を備えるセンタレス研削盤を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のセンタレス研削方法は、ワークを調整車とブレードにより回転支持しながら、回転駆動する砥石車をワークに対して相対的に切り込んでワーク外周面をインフィードでセンタレス研削する方法であって、上記調整車の回転軸心を上記砥石車の回転軸心に対して平行に配置するとともに、これら砥石車と調整車の間に配置された上記ブレードの支持面の少なくとも両側部位を、上記ワークの送込み方向に対してそれぞれ上向きに傾斜させることにより、これら傾斜支持面に載置させた複数個のワークに上記送込み方向の推力を与え、複数個のワークを同時にインフィード研削することを特徴とする。
ここに、ワークの送込み方向とは、上記砥石車の加工部に対してワークが送り込まれる方向を意味し、より具体的には、ワークが上記砥石車の加工部に対して送り込まれる砥石車の軸線に平行な方向をいう(以下、本明細書全体を通じて同様とする)。
この場合、上記砥石車および調整車の外周面のプロフィールは、上記砥石車および調整車が上記ブレードの傾斜支持面に支持されたワークの軸方向全長に対して、それぞれ等距離をもって対向するように形成され、より具体的には、これら砥石車および調整車の外周面が上記ブレードの傾斜支持面に支持されたワークの外周面の仕上げ形状に対して軸方向全長にわたり線接触するように形成される。
また、上記ブレードの軸方向位置の規制方法として、(a)上記ブレードの傾斜支持面に隣接する支持面に、上記傾斜支持面に支持されたワークの軸方向位置を規定するストッパ部材を載置する、および(b)上記ブレードの両側部位の傾斜支持面に支持された2つのワークが後端に鍔部を有する形状であれば、これらワークの鍔部が、それぞれ上記ブレードの前後端面に係止してワーク自体の軸方向位置を規定するストッパとして機能するように構成する、などの方法を好適に採用し得る。
さらに好適には、上記ブレードの傾斜支持面に支持されたワークの加工部にワーク飛出し防止用流体を噴射供給するとともに、この流体の噴射圧は上記ワークの後端面にかかるように構成するのが望ましい。
本発明のセンタレス研削盤は、上記センタレス研削方法の実施に好適なものであって、上記調整車の回転軸心が上記砥石車の回転軸心に対して平行に配置されるとともに、これら砥石車と調整車の間に配置された上記ブレードの支持面の少なくとも両側部位が、ワークの送込み方向に対してそれぞれ上向きに傾斜した傾斜支持面とされてなり、これらブレードの傾斜支持面に支持された複数のワークにそれぞれ送込み方向の推力が与えられて、上記砥石車によるワークの複数個同時インフィード研削が行われる構成とされていることを特徴とする。
この場合、好適な実施態様として、上記ブレードの傾斜支持面に支持されたワークの軸方向全長に対して、上記砥石車および調整車がそれぞれ等距離をもって対向するように、これら砥石車および調整車の外周面のプロフィールが形成され、より具体的には、上記砥石車および調整車の外周面が上記ブレードの傾斜支持面に支持されたワークの外周面の仕上げ形状に対して軸方向全長にわたり線接触するように形成される。
また、上記砥石車および調整車の外周面形状を修正するドレッシング装置を備え、このドレッシング装置は、上記砥石車および調整車の外周面のプロフィールを回復維持するドレスプログラムに従って駆動制御される構成とされる。この場合、上記ドレッシング装置のドレッサの切込み構成が一方向切込みとされるのが望ましい。
さらに、上記ブレードの軸方向位置の規制手段として、(a)上記ブレードの傾斜支持面に隣接する支持面に、上記傾斜支持面に支持されたワークの軸方向位置を規定するストッパ部材が載置される構成とされる、および(b)上記ブレードの両側部位の傾斜支持面に支持された2つのワークが後端に鍔部を有する形状である場合に、これらワークの鍔部が、それぞれ上記ブレードの前後端面に係止してワーク自体の軸方向位置を規定するストッパとして機能する構成とされる、などの構成が好適に採用される。
また、上記ブレードの傾斜支持面に支持されたワークの加工部にワーク飛出し防止用流体を供給する流体供給装置を備え、この流体供給装置の噴射ノズルは、上記ワークの後端面に飛出し防止用流体の噴射圧がかかるように構成配置されることが望ましい。
本発明のセンタレス研削技術は、本発明者による種々の試験研究の成果として生まれた。すなわち、本発明者は、インフィード研削における従来からの懸案事項であった研削能率・生産能率の向上を目指して、インフィード研削を必要とするこの種ワークの多量生産化を実現すべく、種々の改良を検討してみたがいずれも抜本的な解決には至らなかった。
例えば、本発明が完成に至るのに先立って、従来のインフィード方式における基本構成を維持しつつ、砥石車の軸方向の前部と後部で2個のワークを同時に研削する方法の実現を目指してみた。しかしながら、ワークの送込み方向への推力を確保するために、調整車には送り角が設けられていることから、上記のような研削方法を採ろうとすると、一方のつまり前部のワークについては送込み方向への推力が確保できるものの、他方のつまり後部のワークについては上記送込み方向と逆方向への推力が生じてしまい、結果として、前後部での2個同時研削(2方向送込み研削)は実現しなかった。
このような本発明者による試行錯誤の後、本発明が完成するに至ったのである。
すなわち、本発明によれば、調整車の回転軸心を砥石車の回転軸心に対して平行に配置するとともに、砥石車の両側部位に砥石面を備えさせ、これら砥石車と調整車の間に配置されたブレードの支持面をワークの送込み方向に対して上向きに傾斜させることにより、ワークに上記送込み方向の推力を与えるようにしたから、このような傾斜支持面を上記ブレード上に複数箇所設けることにより、ブレード上にワークを複数個支持して同時にインフィード方式で研削することが可能となる。このような複数個ないしは多数個同時研削は、ワーク1個当たりの研削サイクルタイムが1/N(N:ワークの研削個数)となって、研削能率・生産能率の向上が図れる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明に係るセンタレス研削盤が図1〜図3に示されており、この研削盤は、具体的には鍔付きのワ−クWの軸部Waを複数個ないしは多数個同時にインフィード方式でセンタレス研削するもので、図示の実施形態においては2つのワークW、Wを同時研削する構成とされており、砥石車1、調整車2、ブレード3およびドレッシング装置4を主要部として構成されている。
砥石車1は、2つのワークW、Wの軸部Wa、Waの外周面に研削加工を施すもので、その一対の砥石面(外周面)1a、1bが、ワークWの軸部Wa、Waの最終形状つまり軸部Wa、Waの外周面の最終仕上げ形状に対応したプロフィールを備える。砥石車1の具体的形状構造については、上記一対の砥石面1a、1bを備える限り特に限定されず、図示の実施形態においては、砥石車1の前後両側部位に上記砥石面1a、1bがそれぞれ設けられているが、これら砥石面1a、1bをそれぞれ外周面に備える砥石車(図示省略)が後述する同一の砥石車軸10に取付け固定されても良い。なお、砥石車1の砥石面1a、1bの具体的なプロフィールについては後述する。
上記砥石車1は従来公知の一般的基本構造を備えている。つまり、砥石車1は、上記砥石車軸10に取外し可能に取付け固定されて、この砥石車軸10が固定的に設けられた砥石車台上(図示省略)に回転可能に軸承されるとともに、動力伝導ベルトや歯車機構等の動力伝達手段を介して駆動モータ等の駆動源に駆動連結されている。
調整車2は、2つのワークW、Wの軸部Wa、Waの外周面を回転支持するもので、その一対の回転支持面(外周面)2a、2bが、ワークWの軸部Wa、Waの最終形状つまり軸部Wa、Waの外周面の最終仕上げ形状に対応したプロフィールを備える。調整車2の具体的形状構造については、上記砥石車1と同様、上記一対の回転支持面2a、2bを備える限り特に限定されず、図示の実施形態においては、調整車2の前後両側部位に上記回転支持面2a、2bがそれぞれ設けられている。この他、これら回転支持面2a、2bをそれぞれ外周面に備える調整車(図示省略)が後述する同一の調整車軸11に取付け固定されても良い。なお、調整車2の回転支持面2a、2bの具体的なプロフィールについては、砥石車1の砥石面1a、1bと同様に後述する。
この調整車2は従来公知の一般的基本構造を備えている。つまり、調整車2は、調整車軸11に取外し可能に取付け固定され、この調整車軸11が調整車台上(図示省略)に回転可能に軸承されるとともに、動力伝導ベルトや歯車機構等の動力伝達手段を介して駆動モータ等の駆動源に駆動連結されている。
また、後述するように、2つのワークW、Wの同時研削を可能とするため、調整車2のの回転軸線つまり調整車軸11は、砥石車1の回転軸線つまり砥石車軸10に対して平行に配置されている。
ブレード3は、調整車2と共にワークWの軸部Waを支持するもので、上記調整車2と同様に上記調整車台上に設置されて、上記砥石車1と調整車2の間にその軸心と平行に延びるとともに、その上端面12が調整車側下方へ傾斜した支持面とされている。
このブレード3の支持面12のうち、前後両側端部(両側部位)12a、12bは、図1(b)に示すように、その側面視において、ワークの送込み方向Xに対してそれぞれ上向きに傾斜した傾斜支持面とされてなり、これら両傾斜支持面12a、12bにより、二つのワークW、Wの軸部Wa、Waがそれぞれ支持される。この場合、二つのワークW、Wは、図1(a)および(b)に示すように、その鍔部Wb、Wbが機械の外側つまり前後側に向くようにして、傾斜支持面12a、12b上に載置支持される。
図示の実施形態においては、上記ワークの送込み方向Xは、砥石車1の軸線つまり砥石車軸10(および調整車軸11)に平行な水平方向に設定されており、ブレード3の傾斜支持面12a、12bは、図1(b)に示すように、この水平方向のワークWの送込み方向Xに対してそれぞれ上向きに所定角度θだけ傾斜されている。
そして、上記ブレード3の前後両傾斜支持面12a、12bに支持されたワークW、Wには、回転駆動する調整車2とブレード3により回転支持されながら、回転駆動する砥石車1によりインフィードでセンタレス研削されるに際して、上記傾斜支持面12a、12bの傾斜作用により、上記送込み方向Xの推力が与えられることになる。
また、これに関連して、砥石車1の加工部(砥石面1a、1bに対応した部位)におけるワークWの軸方向位置を規制する必要がある。図示の実施形態においては、ワ−クW、Wが鍔部Wb、Wbを有することから、図1(b)に示すように、これら鍔部Wb、Wbがそれぞれ上記ブレード3の前後端面3a、3bに係止して、ワークW、W自体の軸方向位置を規定するストッパとして機能する構成とされている.
なお、図1(a)および(b)に仮想線で示すように、ブレード3の両傾斜支持面12a、12bに隣接する支持面、つまり両傾斜支持面12a、12bの間の水平支持面12cに、円筒状のストッパ部材15が載置されてもよい。すなわち、このストッパ部材15の前後両端面15a、15bが、それぞれワークW、Wの先端面Wc、Wcを当接係止して、ワークW、Wの軸方向位置を規定する。
このストッパ構成は、特にワ−クW、Wが鍔部Wb、Wbを有さない場合に有効である。
また、ワークWが、砥石車1および調整車2に対して上下方向へ傾斜した状態で、回転支持されかつ研削されることに関連して、砥石車1の砥石面1a、1bと調整車2の回転支持面2a、2bの具体的なプロフィールは、以下に述べるように構成されるとともに、ドレッシング装置4によるこれら外周面1a、1bおよび2a、2bの形状修正も、以下の具体的なプロフィールを回復維持するように行われる。
(1)まず、ワークWを傾けて研削するため、ワークWの軸部Waの外径寸法は、砥石車1および調整車2の外周面との接触位置に対応して異なる。具体的には図2(a)に示すように、ワークWの軸部Waの先端側部位は、点aおよび点cで接触するため太くなり(大径寸法)、その反対側である後端側部位(つまり機械の外側部位)は、点bおよび点dで接触するため細くなる(小径寸法)。
したがって、ブレード3の傾斜支持面12a、12bに支持されたワークW、Wの軸方向全長に対して、砥石車1および調整車2の外周面1a、1bおよび2a、2bがそれぞれ等距離をもって対向し接触するように、これら外周面1a、1bおよび2a、2bのプロフィールが形成される。つまり、砥石車1の砥石面1a、1bと調整車2の回転支持面2a、2bは、図2(b)に示すように、ワークWの軸部Waの先端側部位が接触する点aおよび点c側で太く(大径寸法)、ワークWの軸部Waの後端側部位が接触する点bおよび点d側で細く(小径寸法)なるように形成される。
(2)また、ワークWを傾けると、ワークWの軸部Waの軸線に垂直な方向から見た場合、砥石車1および調整車2の外周面は図3(a)に示すような中高の凸円弧状の断面輪郭を描き、これがため、ワークWの軸部Waとの接触は中高の当たりとなって点接触となってしまう(点p部分)。
したがって、砥石車1および調整車2の外周面1a、1bおよび2a、2bのプロフィールは、これら外周面1a、1bおよび2a、2bがブレード3の傾斜支持面12a、12bに支持されたワークW、Wの軸部Waの外周面の仕上げ形状に対して軸方向全長にわたり線接触するように形成される。つまり、砥石車1の砥石面1a、1bと調整車2の回転支持面2a、2bは、砥石車1および調整車2の回転軸線(軸10、11の軸心)に垂直な方向から見た場合、図3(b)に示すごとく中低の凹円弧状の断面輪郭を描くように形成され、これにより、図3(a)において仮想線で示すような直線状の断面輪郭が得られる。
なお、ここで参照した図2および図3は、本発明に係る具体的技術内容の理解を容易にするため、実際の形状寸法に比較して径方向の寸法を拡大して示されている。
ドレッシング装置4は、砥石車1と調整車2の外周面1a、1bおよび2a、2bの形状を修正するもので、具体的には、これら各外周面1a、1bおよび2a、2bの形状修正専用のドレッサとして、砥石車1側と調整車2側とに一台ずつ、計二台のドレッサ4a、4bを備えてなる。図示の実施形態のドレッサ4a、4bは、その先端チップがダイヤモンドからなるダイヤモンド・ドレッサの形態とされている。
これらドレッサ4a,4bは、図外の制御装置にプログラムされたドレスプログラムに従って、上述した砥石車1と調整車2の外周面1a、1bおよび2a、2bのプロフィールを回復維持するように駆動制御される構成とされている。具体的には、ドレッサ4a、4bは、回転駆動する砥石車1と調整車2に対して、図3(b)に示すような移動軌跡をもって移動するように制御されて、砥石車1と調整車2の外周面1a、1bおよび2a、2bの輪郭形状を修正して、上述した所定のプロフィールを回復維持する。
この場合、上記ドレッサ4a、4bの切込み構成は一方向切込みとされて、バックラッシュの影響を受けないようにされている。なお、ドレッサ4a、4bは、図示の実施形態のようなダイヤモンド・ドレッサに代えて、円筒外周面のドレッシング面がダイヤモンド砥粒が結合材料により結合されてなる、ロータリ・ダイヤモンド・ドレッサの形態とされてもよい。
さらに、図1に示すように、ブレード3の近傍位置には流体供給装置18が設けられている。この流体供給装置18は、研削用クーラント等の影響により、ワークW、Wが上記加工部のブレード3上から飛び出したりするのを防止するためのもので、主要部として、両ワークW、Wの加工部にワーク飛出し防止用流体Aを供給する2つの噴射ノズル16、17を備えている。これら噴射ノズル16、17は、ワークW、Wの後端面Wd、Wdに流体Aの噴射圧がかかるように構成配置される。なお、ワーク飛出し防止用流体Aとしては、所期の目的に適合するものであれば特に限定されず、図示の実施形態においては研削用クーラントが用いられている。
具体的には、上記ワークW、Wの後端面Wd、Wdは、それぞれブレード3の前後両端近傍位置に設けられるとともに、その噴射口16a、17aがブレード3の傾斜支持面12a、12bに支持されたワークW、Wの後端面Wd、Wdに向けられている。そして、噴射ノズル16、17から噴射される流体Aは、ワークW、Wの後端面Wd、Wdに当たってからワークW、Wの加工部に供給され、これにより、ワークW、Wの後端面Wd、Wdに流体Aの噴射圧がかかることになる。この結果、ワークW、Wが研削用クーラント等の影響でワーク加工部から外側に飛び出るのが有効に防止される。
しかして、以上のように構成されたセンタレス研削盤において、図1(a)および(b)に示すように、ブレード3の前後両側端部の傾斜支持面12a、12b上に、二つのワークW、Wの軸部Wa、Waが、その鍔部Wb、Wbを機械の外側(前後側)に向くようにして載置支持された状態において、ワークW、Wは、流体供給装置18により上述のごとく流体Aを供給されるとともに、調整車2とブレード3により強制回転支持されながら、その軸部Wa、Waに対して回転駆動する砥石車1が相対的に切り込まれて、軸部Wa、Waの外周面がインフィード方式でセンタレス研削される。
具体的には、調整車2の調整車軸(回転軸心)11が砥石車1の砥石車軸(回転軸心)10に対して平行に配置されるとともに、上記ブレード3の傾斜支持面12a、12bがワークW、Wの送込み方向Xに対して上向きに傾斜(傾斜角度θ)されていることにより、ワークW、Wには上記送込み方向Xの推力が与えられて、ワークWが送込み方向Xへ送り込まれるとともに、ワークW、Wの鍔部Wb、Wbがそれぞれ上記ブレード3の前後端面3a、3bに係止することにより、ワークW、W自体の軸方向位置が規定されながら、その軸部Wa、Waが砥石車1により研削されて、最終円筒形状に仕上げ形成される。
また、砥石車1と調整車2の外周面1a、1bおよび2a、2bの性状に応じて、定期的にないしは適宜のインターバルをもって、ドレッシング装置4によるドレッシングが前述したドレスプログラムに従ってこれら外周面1a、1bおよび2a、2bに施されて、その形状が修正され、上述した所定のプロフィールが回復維持される。
以上のような構成とされることにより、すなわち、調整車2の回転軸心を砥石車1の回転軸心に対して平行に配置するとともに、これら砥石車1と調整車2の間に配置されたブレード3の傾斜支持面12a、12bをワークWの送込み方向Xに対して上向きに傾斜させることにより、ワークWに上記送込み方向 Xの推力を与えるようにしたから、このような傾斜支持面12a、12bをブレード3上に2箇所設けることにより、ブレード3上にワークWを2つ支持して同時にインフィード方式で研削することが可能となる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲において種々の設計変更が可能である。
例えば、図示の実施形態においては、ブレード3の両側端部に傾斜支持面12a、12bが設けられて、2つのワークW、Wを同時研削する構成とされているが、これらブレード3の両側端部に傾斜支持面12a、12bに加えて、同様な傾斜支持面を適宜増設することにより、これら傾斜支持面の設置数に応じた複数個ないしは多数個のワ−クW、W、…を同時にインフィード方式でセンタレス研削することができる。このような複数個ないしは多数個同時研削は、ワーク1個当たりの研削サイクルタイムが1/N(N:ワークの研削個数)となって、研削能率・生産能率の向上が図れることとなる。
本発明の一実施形態であるインフィード方式センタレス研削盤の主要部の概略構成を示し、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。 同センタレス研削盤における砥石車と調整車のプロフィールの構成を説明するための模式図で、図2(a)は、傾斜支持されるワークの軸部外径が砥石車および調整車の外周面との接触位置に対応して異なることを示す図、図2(b)は、この傾斜支持されるワークの軸部の軸方向全長に対して、砥石車および調整車の外周面がそれぞれ等距離をもって対向し接触するための、これら外周面のプロフィールを示す図である。 同じく同砥石車と調整車のプロフィールの構成を説明するための模式図で、図3(a)は、傾斜支持されるワークの軸部の軸線に垂直な方向から見た場合の、砥石車および調整車の外周面の断面輪郭を示す図、図3(b)は、この傾斜支持されるワークの軸部の外周面の仕上げ形状に対して、砥石車および調整車の外周面が軸方向全長にわたり線接触するための、これら外周面の砥石車および調整車の回転軸線に垂直な方向から見た場合の断面輪郭を示す図である。 従来の一般的なインフィード方式センタレス研削盤の主要部の概略構成を示し、図4(a)は平面図、図4(b)は調整車とワークとの関係を示す斜視図である。
符号の説明
W ワ−ク
Wa ワ−クの軸部
Wb ワ−クの鍔部
Wc ワ−クの先端面
Wd ワ−クの後端面
θ 送り角(傾斜角度)
A 流体(ワーク飛出し防止用流体)
1 砥石車
1a、1b 砥石車の砥石面(外周面)
2 調整車
2a、2b 調整車の回転支持面(外周面)
3 ブレード
3a、3b ブレードの端面
4 ドレッシング装置
4a、4b ドレッシング装置のドレッサ
10 砥石車軸(砥石車の回転軸線)
11 調整車軸(調整車の回転軸線)
12 ブレードの支持面
12a、12b ブレードの傾斜支持面
18 流体供給装置
16、17 噴射ノズル

Claims (7)

  1. 工作物を調整車とブレードにより回転支持しながら、回転駆動する砥石車を工作物に対して相対的に切り込んで工作物外周面をインフィードでセンタレス研削する方法であって、
    前記調整車の回転軸心を前記砥石車の回転軸心に対して平行に配置するとともに、前記砥石車の両側部位に砥石面を備えさせ、これら砥石車と調整車の間に配置された前記ブレードの支持面の少なくとも両側部位を、工作物の送込み方向に対してそれぞれ上向きに傾斜させることにより、これら傾斜支持面に載置させた複数個の工作物に前記送込み方向の推力を与え、複数個の工作物を同時にインフィード研削する
    ことを特徴とするセンタレス研削方法。
  2. 前記砥石車および調整車の外周面のプロフィールは、前記砥石車および調整車が前記ブレードの傾斜支持面に支持された工作物の軸方向全長に対して、それぞれ等距離をもって対向するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンタレス研削方法。
  3. 前記ブレードの傾斜支持面に支持された工作物の加工部に工作物飛出し防止用流体を噴射供給するとともに、この流体の噴射圧が前記工作物の後端面にかかるように構成する
    ことを特徴とする請求項2に記載のセンタレス研削方法。
  4. 工作物を調整車とブレードにより回転支持しながら、回転駆動する砥石車を工作物に対して相対的に切り込んで工作物外周面をインフィードでセンタレス研削するセンタレス研削盤であって、
    前記調整車の回転軸心が前記砥石車の回転軸心に対して平行に配置されるとともに、前記砥石車の両側部位に砥石面が備えられ、これら砥石車と調整車の間に配置された前記ブレードの支持面の少なくとも両側部位が、工作物の送込み方向に対してそれぞれ上向きに傾斜した傾斜支持面とされてなり、
    これらブレードの傾斜支持面に支持された複数の工作物にそれぞれ送込み方向の推力が与えられて、前記砥石車による工作物の複数個同時インフィード研削が行われる構成とされている
    ことを特徴とするセンタレス研削盤。
  5. 前記ブレードの傾斜支持面に支持された工作物の軸方向全長に対して、前記砥石車および調整車がそれぞれ等距離をもって対向するように、これら砥石車および調整車の外周面のプロフィールが形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のセンタレス研削盤。
  6. 前記砥石車および調整車の外周面形状を修正するドレッシング装置を備え、
    このドレッシング装置は、前記砥石車および調整車の外周面のプロフィールを回復維持するドレスプログラムに従って駆動制御される構成とされている
    ことを特徴とする請求項5に記載のセンタレス研削盤。
  7. 前記ブレードの傾斜支持面に支持された工作物の加工部に工作物飛出し防止用流体を供給する流体供給装置を備え、
    この流体供給装置の噴射ノズルは、前記工作物の後端面に飛出し防止用流体の噴射圧がかかるように構成配置されている
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれか一つに記載のセンタレス研削盤。
JP2004037935A 2004-02-16 2004-02-16 センタレス研削方法およびセンタレス研削盤 Expired - Lifetime JP4140777B2 (ja)

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