JP5173592B2 - 円筒状工作物の曲り取り方法、センタレス研削方法および装置 - Google Patents

円筒状工作物の曲り取り方法、センタレス研削方法および装置 Download PDF

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Description

この発明は、円筒状工作物の曲り取り方法、センタレス研削方法および装置に関し、さらに詳細には、長尺な円筒状工作物について、その軸線の曲りを修正除去しさらには円筒度の良好な仕上げ精度を得るセンタレス研削技術に関する。
長尺な、つまり外径寸法に比較して長さ寸法の大きな円筒状工作物(以下、ワークと称する。)にあっては、その加工前の素材は、一般的な円筒状ワークの素材に比較して、その軸線に曲りを生じている傾向が強く、特にサブミクロンの高い仕上がり精度を要求される円筒状ワークにおいては、その軸線の曲がりも確実に修正除去することが要求される。
従来のこの種の曲りを修正除去する一般的な加工方法としては、図7(a)または(b)に示すような研削方法があった。
図7(a)は、いわゆる円筒センタレス研削方式であって、オシレート台a上に配置した調整車bとブレードcにより、長尺な円筒状ワークWを回転支持して、このオシレート台aを回転駆動する砥石車dの軸線方向へトラバース往復移動させるとともに、上記砥石車dを、上記オシレート台の往復移動に同期させてワークWに対して切込み送りさせながら、ワークWの円筒外径面を研削加工する方法で、この研削加工の間にワークWの軸線の曲りを徐々に修正除去させる。eは、ワークWの軸方向位置を位置決めするストッパを示している。
また、図7(b)は、いわゆる円筒研削方式であって、工作物主軸台と心押台のセンタf、gにより、ワークWの両端を回転支持するとともに、回転駆動する砥石車dをその軸線方向へトラバース往復移動させながら、この砥石車dを、その往復移動に同期させてワークWに対して切込み送りさせながら、ワークWの円筒外径面を研削加工する方法で、この研削加工の間にワークWの軸線の曲りを徐々に修正除去させる。
しかしながら、これらいずれの研削方式においても、曲り取りに要する時間が長いことから、全体の加工サイクルタイムも大幅に長くなってしまう(13〜20分)という問題があった。
この点に関して、長尺円筒状ワークの曲り取り(軸線の曲がり修正除去)を重視した研削方式も種々開発提供されている。
その一つは、図8(a)に示されるような、いわゆるインフィード方式のセンタレス研削方法であって、調整車bとブレードcにより、長尺な円筒状ワークWを回転支持するとともに、このワークWの長さよりも幅広の砥石車dを、回転駆動させながらワークWに対して切込み送りさせて、ワークWの円筒外径面を研削加工する方法で、この研削加工の間にワークWの軸線の曲りを徐々に修正除去させる。
また、もう一つは、図8(b)に示されるような、いわゆるスルーフィード方式のセンタレス研削方法であって、調整車bに送り角を与えて、円筒状ワークWを回転駆動する調整車bと砥石車d間のブレードc上を軸方向へ通過(パス)させながら、ワークWの円筒外径面を研削加工する方法で、この研削加工を複数回(複数パス)繰り返して、ワークWを調整車bおよび砥石車d間に通過させながらワークWの軸線の曲りを徐々に修正除去させる(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、これらのセンタレス研削方法においても以下のような問題があり、さらなる改良が要望されていた。
(1)すなわち、図8(a)に示されるインフィード方式のセンタレス研削方法においては、ワークWに曲がりがある場合に、ワークWは、砥石車dにより(i)の曲り状態から(ii)のように調整車bに押し付けられた状態(ワークWの軸線が直線状態)で研削されることになり、所定の取代だけ研削された後に(iii)のように砥石車dが初期位置へ後退復帰する際に、調整車bに対する押付け力を開放されたワークWは、それ自体の弾性復帰力によるスプリングバック現象が生じる結果、その軸線が再び曲がってしまい、曲りが完全には取れないという問題があった。
(2)また、図8(b)に示されるスルーフィード方式のセンタレス研削方法においては、ワークWの曲りが完全に修正除去されるまでには複数パス(一般には8パス程度以上)の研削加工が必要となり、加工サイクルタイムが図7に示す従来の研削方式に比較すれば短縮されたものの、さらなる短縮の要請があった。
特開平4−348859号公報 特開2002−86333号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、特に長尺な円筒状ワークについて、その軸線の曲りを容易かつ確実に修正除去し得る円筒状ワークの曲り取り方法を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、上記曲り取り方法との組合せにより、長尺な円筒状ワークについて、短いサイクルタイムで円筒度の良好な仕上げ精度を得ることができるセンタレス研削方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的とするところは、上記曲り取り方法を好適に実施することができるセンタレス研削装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の曲り取り方法は、センタレス研削により円筒状ワークの曲りを修正除去する円筒状ワークの曲り取り方法であって、ワークの基準軸心部を回転支持する円筒面の両側に端部へ向けて小径となる傾斜円筒面を有する中凸調整車を用いて、上記ワークをセンタレスで回転支持するとともに、この回転支持される上記ワークに対して直円筒面のプロフィールを備えて回転駆動する砥石車を切込み送りすることにより、上記ワークの円筒外径面をインフィード方式でセンタレス研削して上記円筒状ワークの曲りを修正除去するようにしたことを特徴とする。
好適な実施態様として、上記中凸調整車は、工作物の基準軸心部を回転支持する直円筒面の両側に、端部へ向けて小径となるテーパ円筒面を有してなり、また、上記砥石車の砥石面は、導電性結合材料により砥粒が結合されてなる導電性砥石により形成するとともに、この砥石面が放電ツルーイングされる。
また、本発明のセンタレス研削方法は、円筒状ワークを調整車とブレードにより回転支持しながら、回転駆動する砥石車により上記ワークの円筒外径面をセンタレス研削する方法であって、
(1)ワークの基準軸心部を回転支持する円筒面の両側に端部へ向けて小径となる傾斜円筒面を有する中凸調整車を用いて、上記ワークをセンタレスで回転支持するとともに、この回転支持される上記ワークに対して直円筒面のプロフィールを備えて回転駆動する砥石車を切込み送りすることにより、上記ワークの円筒外径面をインフィード方式でセンタレス研削して上記円筒状ワークの曲りを修正除去する曲り取り工程と、
(2)上記曲り取り工程により曲りが修正除去された上記ワークの円筒外径面をスルーフィード方式でセンタレス研削して、このワークの円筒外径面を直円筒形状に形成する仕上げ研削工程とを備えてなることを特徴とする。
好適な実施態様として、上記中凸調整車は、ワークの基準軸心部を回転支持する直円筒面の両側に、端部へ向けて小径となるテーパ円筒面を有してなり、また、少なくとも、上記曲り修正工程を行うセンタレス研削盤における砥石車の砥石面は、導電性結合材料により砥粒が結合されてなる導電性砥石により形成するとともに、この砥石面が放電ツルーイングされる。
さらに、本発明のセンタレス研削装置は、円筒状ワークの曲りを修正除去するセンタレス研削装置であって、上記工作物を支持するブレードと、駆動回転されて、上記ワークを回転支持する調整車と、駆動回転されて、上記ワークの円筒外径面を研削する直円筒面のプロフィールを備えた砥石車と、上記ブレード上に支持される上記ワークの軸方向位置を設定する位置決め手段とを備えてなり、上記調整車は、ワークの基準軸心部を回転支持する円筒面の両側に端部へ向けて小径となる傾斜円筒面を有する中凸調整車の形態とされていることを特徴とする。
好適な実施態様として、上記中凸調整車は、ワークの基準軸心部を回転支持する直円筒面の両側に、端部へ向けて小径となるテーパ円筒面を有してなり、また、上記砥石車の砥石面をツルーイングするツルーイング手段を備え、上記砥石車は、導電性結合材料により砥粒が結合されてなる導電性砥石を備えた導電性砥石車の形態とされ、上記ツルーイング手段は、放電ツルーイング装置の形態とされる。
本発明の曲り取り方法によれば、ワークの基準軸心部を回転支持する直円筒面の両側に、端部へ向けて小径となるテーパ円筒面を有する中凸調整車を用いて、上記ワークをセンタレスで回転支持するとともに、この回転支持される上記ワークに対して直円筒面のプロフィールを備えて回転駆動する砥石車を切込み送りすることにより、上記ワークの円筒外径面をインフィード方式でセンタレス研削して円筒状ワークの曲りを修正除去するようにしたから、特に長尺な円筒状ワークについて、その軸線の曲りを容易かつ確実に修正除去することができる。
すなわち、円筒回転支持面が中凸形状のプロフィールとされた調整車とブレードとによりワークを回転支持した状態で、このワークに対して砥石車を切込み送りしてセンタレス研削する場合、上記調整車の回転支持面の軸方向中央部分は、上記中凸形状のプロフィールにより、ワークを上記砥石車の円筒砥石面との間に挟持状に回転支持する形となり、また同時に、上記調整車の軸線方向両端部分は、そのテーパ円筒面により上記砥石車の円筒砥石面との間に逃げ部を形成することになる。
そして、上記調整車の回転支持面の軸方向中央部分と砥石車の円筒砥石面との間に回転支持されて研削されるワークは、この調整車の回転支持面の軸方向中央部分と砥石車の円筒砥石面との間に回転支持されて研削される中央部分が基準軸心部となるとともに、それ自体の曲りにより軸方向両端部分が撓んで、これにより、上記基準軸心部を挟んで両側の軸方向両端部分が回転に伴った振れを生じるけれども、上記の撓みは上記調整車の逃げ部により一瞬開放され、この開放動作の繰り返しによって、ワーク自体に内在する弾性復帰力つまりは軸線の曲りは徐々に消失して、最終的にはワークの曲りが完全に修正除去されることになる。
また、上記調整車の回転支持面の構成との組合せにおいて、上記砥石車の砥石面を、導電性結合材料により砥粒が結合されてなる導電性砥石により形成するとともに、この砥石面が放電ツルーイングされる構成とすることにより、砥石の切れ味が良くなり、ワークの曲り取り効果はより高まり、例えば超硬棒のように超硬素材からなる長尺の円筒状ワークについても、その曲りを簡単かつ確実に修正除去することができる。
また、本発明のセンタレス研削方法は、上記曲り取り方法と組み合せたものであって、まず第1工程として、インフィード方式でセンタレス研削する上記曲り取り方法による曲り取り工程を行うとともに、続く第2工程として、この曲り取り工程により曲りが修正除去された上記ワークの円筒外径面をスルーフィード方式でセンタレス研削して、このワークの円筒外径面を直円筒形状に形成する仕上げ研削工程を行うから、特に長尺な円筒状ワークについて、短いサイクルタイムで円筒度の良好な仕上げ精度を得ることができる。
すなわち、第1工程の曲り取り工程つまり中凸の調整車を用いてインフィード研削を行うと、ワークの外形は鼓型の円筒形状になるが、上述したように、ワーク自体の曲がり(=軸線の曲がり)は修正除去される。そして、この曲がりが取れたワークについて、続く第2工程の仕上げ研削工程で、スルーフィード研削を行うと、鼓型の円筒形状が直円筒形状に研削されて、最終的に円筒度の良好なワークが得られる。この場合、第2工程のスルーフィード研削は、第1工程との協働作用による相乗効果により、通常は1回(ワンパス)、多くても2回パスで所期の仕上がり円筒度を得ることができ、全体の加工サイクルタイムは短くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明に係るセンタレス研削方法が図1に示されており、このセンタレス研削方法は、円筒状ワークWをブレード1、101と調整車2、102により回転支持しながら、回転駆動する砥石車3、103によりワークWの円筒外径面をセンタレス研削する方法であって、特に、図示のように、外径寸法Dに比較して長さ寸法Lの大きな、いわゆる長尺な円筒状ワークWの円筒外径面の研削に適したセンタレス研削方法であり、具体的には、第1工程である曲り取り工程と、第2工程である仕上げ研削工程とから構成されている。以下、これら両工程について順次具体的に説明する。
I.曲り取り工程(第1工程):
本研削方法の最大の特徴である曲がり取り工程は、図1(a)に示されるように、インフィード方式のセンタレス研削装置により実行される。
このセンタレス研削装置は、具体的には上記円筒状ワークWの曲りを修正除去するものであって、従来公知のインフィード方式のセンタレス研削盤の基本構成を備えており、その具体的構成については図示しないが、図1(a)および図2に示すように、ワークWを下側から載置支持する上記ブレード1、駆動回転されて、ワークWを回転支持する上記調整車2、駆動回転されて、ワークWの円筒外径面Waを研削する上記砥石車3と、上記ブレード1上に支持されるワークWの軸方向位置を設定する位置決め手段としてのストッパ4とを主要部として備えてなるとともに、砥石車3の砥石面3aをツルーイングするツルーイング装置(ツルーイング手段)5を備える。
ブレード1は、調整車2と共にワークWを回転支持するもので、調整車2と同様に図示しない調整車台上に設置されて、上記砥石車3と調整車2の間にその軸心と平行に延びるとともに、その上端面1aがワークWを下方から支持する支持面とされ、この支持面1aは調整車2側下方へ傾斜した傾斜支持面とされている。
調整車2は、ワークWの円筒外径面Waを回転支持するもので、その回転支持面(円筒外径面)2aがワークWの曲り(軸線の曲り)を修正除去するのに適したプロフィールを備え、具体的には、ワークWの基準軸心部Wxを回転支持する円筒面Aの両側に、端部へ向けて小径となる傾斜円筒面B、Cを有する中凸調整車の形態とされている。図示の実施形態の調整車2は、図1(a)および図3(a)に示すように、上記基準軸心部Wxを回転支持する円筒面としての直円筒面Aの両側に、上記傾斜円筒面としての左右対称のテーパ円筒面B、Cを有する中凸調整車の形態とされている。
なお、このような中凸調整車2の形態における具体的な形状寸法(3つの円筒面A、B、Cの軸方向幅寸法LA、LB、LCおよびテーパ円筒面B、Cのテーパ等(図3(a)参照))は、以下に述べる回転支持面2aの構造上の特徴作用を考慮して、研削対象となるワークWの素材の材質および形状寸法等に対応して設定される。
すなわち、図3(a)に示される本実施形態の調整車2を参照して、ワークWの基準軸心部Wxを回転支持する円筒面Aの軸方向幅寸法LAが大きくなると、研削によりワークWの曲がりを修正する作用効果が小さくなる(曲がりが取れにくくなる)傾向にある。
逆に、円筒面Aの軸方向幅寸法LAが小さくなると、ワークWの曲りを修正する作用効果が大きくなるものの、研削中のワークWの両端部分の振れが大きくなって、ブレード1、調整車2および砥石車3等に悪影響を及ぼす傾向にある。
換言すれば、上記円筒面AでワークWを支持する部位(基準軸心部Wx)の長さ方向範囲が小さいほど、ワークWのスプリングバックする領域が小さくなって、曲がりを修正する作用効果は大きくなる。
しかしながら、これと同時に、上記円筒面AでワークWを支持する部位の長さ方向範囲が小さくなると、研削中のワークWのセンタレス支持力が弱くなって、ワークWがブレード1上で暴れてしまう結果、研削できなくなる可能性があり、また、研削できたとしても、ワークWが1回転する毎に、ワークWの両端部分の振れが大きくなって、ブレード1、調整車2および砥石車3を叩くようになり、これら1〜3の寿命が短くなる可能性もある。
実際の調整車2の回転支持面2aの設計に際しては、対象となるワークWについて種々の試験を通じて上記特徴作用が最も効果的発揮される範囲が選定される。
図示の実施形態の調整車2の回転支持面2aは、具体的には、図3(a)を参照して、上記3つの円筒面A、B、Cが同一の軸方向幅寸法を有し、全幅にわたって同一径とされた直円筒面Aが調整車2の軸方向中央部を形成するとともに、この直円筒面Aの両側に連続して、テーパ円筒面B、Cが形成されている。これら両テーパ円筒面B、Cはそれぞれ、上記直円筒面Aの両端縁から調整車2の両端縁に向けて直線傾斜状に縮径する断面を有するテーパ円筒面に形成されている。
3つの円筒面A、B、Cの具体的配置および構成、つまり調整車2の軸方向幅寸法に対する各円筒面A、B、Cの軸方向幅寸法比率、あるいは調整車2の外径寸法(=直円筒面Aの外径寸法)に対するテーパ円筒面B、Cのテーパ角度などは、加工対象となるワークWの材質や形状寸法等に対応して、後述する砥石車3の円筒砥石面3aとの協働作用によるワークWの曲り取り効果が有効に発揮されるべく設定される。
なお、図1(a)、図2および図3(a)は、本発明に係る最大の特徴点である調整車2の回転支持面2aのプロフィールについての理解を容易にするため、実際の形状寸法に比較して径方向の寸法を大幅に拡大して示されている。
また、調整車2の回転支持面2aの具体的構成は、上述した特徴作用が発揮される限り、図3(a)に示す本実施形態のもののほか、他の構成も適宜採用可能であり、具体的には、図4(a)〜(c)に例示される構成等も採用可能である。
すなわち、図4(a)に示される調整車2は、ワークWの基準軸心部Wxを回転支持する円筒面Aおよびその両側の傾斜円筒面B、Cが連続する一つの円弧輪郭形状を有する太鼓状の中凸調整車の形態とされ、図4(b)に示される調整車2は、ワークWの基準軸心部Wxを回転支持する円筒面としての直円筒面Aの両側に、同一の円弧輪郭形状でかつ左右対称の傾斜円筒面B、Cを有する中凸調整車の形態とされ、また、図4(c)に示される調整車2は、ワークWの基準軸心部Wxを回転支持する円筒面Aが円弧輪郭形状とされるとともに、この円弧輪郭形状の円筒面Aの両側に、上記傾斜円筒面としての左右対称のテーパ円筒面B、Cを有する中凸調整車の形態とされている。
この調整車2のその他の周辺構成は従来公知の一般的基本構造を備えている。つまり、具体的には図示しないが、調整車2は、調整車軸6に取外し可能に取付け固定され、この調整車軸6が調整車台(図示省略)上に回転可能に軸承されるとともに、動力伝導ベルトや歯車機構等の動力伝達手段を介して駆動モータ等の駆動源に駆動連結されている。また、調整車2の回転軸つまり調整車軸6は、後述する砥石車3の回転軸7に対して平行に配置されている。
砥石車3は、ワークWの円筒外径面に研削加工を施すもので、その砥石面3aが、ワークWの長さLつまり円筒外周面Waの軸方向長さに対応した幅寸法を有する直円筒面のプロフィールを備える。
上記砥石車3その他の周辺構成は従来公知の一般的基本構造を備えており、図示しない砥石駆動部により、所定の回転速度をもって回転駆動されるとともに、ワークWに対して相対的に切込み送りされる構成とされている。つまり、具体的には図示しないが、砥石車3は、砥石車軸7に取外し可能に取付け固定されて、この砥石車軸7が固定的に設けられた砥石車台(図示省略)上に回転可能に軸承されるとともに、動力伝導ベルトや歯車機構等の動力伝達手段を介して駆動モータ等の駆動源に駆動連結されている。
また、上記砥石車3の円筒砥石面3aは、後述する放電ツルーイングが施される導電性研削砥石から構成される。この導電性研削砥石としては、微小なダイヤモンド砥粒やCBN(キュービックボロンナイトライド)砥粒等のいわゆる超砥粒が使用されるとともに、導電性結合材料としては、導電性レジンボンドやメタルボンドが使用されている。図示の実施形態の砥石車3においては、微小なダイヤモンド砥粒がメタルボンドにより結合されてなる導電性砥石とされている。そして、砥石車3は、給電体13を介して電源11の(+)極に電気的に接続されている。
なお、砥石車3の砥石面3aを形成する砥石層は、図示の実施形態のような超砥粒からなる砥石層のほか、一般砥粒からなる砥石層も目的に応じて適用される。
ツルーイング装置(ツルーイング手段)5は、放電ツルーイング電極10による放電作用によって円筒砥石面3aを放電ツルーイングするためのもので、放電ツルーイング電極10、電源11およびツルーイング電極駆動部(図示省略)を主要部として備えてなる。
放電ツルーイング電極10は、砥石車3に対して調整車2の反対側に配置され、具体的には回転駆動される円盤状のロータリ電極の形態とされており、図示の実施形態の放電ツルーイング電極10は、具体的には図示しないが、砥石車3の回転軸つまり上記砥石車軸7の軸線と平行に配された放電ツルーイング電極軸12を介して、放電ツルーイング電極基台(図示省略)に回転可能に支持されるとともに、動力伝達機構を介して回転駆動源に連係されている。これにより、放電ツルーイング電極10は、その円筒状電極面10aが、砥石車3の円筒砥石面3aと平行となるように対向配置した状態で回転駆動される。
また、この放電ツルーイング電極10は、給電体14を介して、上記電源11の(−)極に電気的に接続されており、上記砥石車3とは反対極性の(−)極の放電ツルーイング電極とされている。
そして、砥石車3の円筒砥石面3aのプロフィールを所定のプロフィールに維持するため、研削加工の進行に伴い経時的に摩耗変形すると、あるいは定期的にないしは適宜のインターバルをもって、この砥石面3aに対して、放電ツルーイング装置5による放電ツルーイングが施される。
つまり、放電ツルーイング装置5の放電ツルーイング電極10は、上述したように、その円筒状電極面10aが、砥石車3の円筒砥石面3aと平行となるように対向配置した状態で回転駆動されるとともに、砥石車3の円筒砥石面3aに沿ってトラバース移動し、このトラバース移動の際に、放電ツルーイング電極10と導電性砥石車3の円筒砥石面3aとの間での放電作用により、この円筒砥石面3aが放電ツルーイングされて、形状修正が行われることにより、砥粒の突出し量が十分に取れて、切れ味が良好なものとなる。
しかして、以上のような構成のセンタレス研削装置により、ワークWの曲がりを修正除去する曲り取り工程が以下のごとくインフィード方式のセンタレス研削により行われる。
すなわち、ブレード1と円筒回転支持面2aが中凸形状のプロフィールとされた調整車2とにより、円筒状ワークWを強制回転支持した状態で、このワークWに対して砥石車3を相対的に切込み送りして、ワークWの円筒外径面Waをインフィード方式でセンタレス研削する(図1(a)の(i)→(ii)→(iii))。
この場合、上記調整車2の回転支持面2aの軸方向中央部分の直円筒面Aは、上記中凸形状のプロフィールにより、ワークWを上記砥石車3の円筒砥石面3aとの間に挟持状に回転支持する形となり、また、これと同時に、上記調整車2の軸線方向両端部分は、そのテーパ円筒面BおよびCにより上記砥石車3の円筒砥石面3aとの間に逃げ部R、Rをそれぞれ形成することになる(図1(a)の(ii)における一点鎖線楕円内部分参照)。
これにより、上記調整車2の回転支持面2aの軸方向中央部分(直円筒面)Aと砥石車3の円筒砥石面3aとの間に主として回転支持されて研削されるワークWは、それ自体の曲りにより軸方向両端部分が撓んで(二点鎖線参照)、これにより、軸方向両端部分が回転に伴った振れを生じるけれども、上記の撓みは上記調整車2の逃げ部R、Rにより一瞬開放され、この開放動作の繰り返しによって、ワークW自体に内在する弾性復帰力つまりは軸線Xの曲りは徐々に消失して、最終的にはワークWの曲りが完全に修正除去されることになる。
II.仕上げ研削工程(第2工程):
本研削方法の仕上げ研削工程は、図1(b)に示されるように、スルーフィード方式のセンタレス研削装置により実行される。
このセンタレス研削装置は、具体的には上記円筒状ワークWの円筒外径面Waを直円筒状に仕上げ加工するものであって、従来公知のスルーフィード方式のセンタレス研削盤の基本構成を備えており、その具体的構成については図示しないが、図1(b)に示すように、ワークWを下側から載置支持する上記ブレード101、駆動回転されて、ワークWを回転支持する上記調整車102、および、駆動回転されて、ワークWの円筒外径面Waを研削する上記砥石車103を主要部として備えてなるとともに、砥石車103の砥石面103aをツルーイングするツルーイング装置105を備え、スルーフィード方式であることおよび調整車102の円筒回転支持面102aの構成を除いて、上記構成要素101、102、103および105の具体的構造は、第1工程のセンタレス研削装置の構成要素1、2、3および5とそれぞれ同様である。
調整車102は、その回転支持面(円筒外径面)102aが砥石車103の円筒砥石面103aと共に、ワークWのスルーフィード研削に適したプロフィールを備え、具体的には、図1(b)に示すように、ワークWの挿入側が僅かに開いたプロフィールの円筒外径面102a、103aとされている。
なお、図1(b)は、調整車102の回転支持面102aおよび砥石車103の円筒砥石面103aのプロフィールについての理解を容易にするため、図1(b)と同様に、実際の形状寸法に比較して径方向の寸法を大幅に拡大して示されている。
また、図示しないが、上記調整車2の軸心はワークWの送込み方向に傾斜して配置設定されて、砥石車103との協働作用により、ワークWに送り方向(図1(b)において右方向)への推力を与える構造とされている。
しかして、以上のような構成のセンタレス研削装置により、ワークWの円筒外径面Waを仕上げる仕上げ研削工程が以下のごとくスルーフィード方式のセンタレス研削により行われる。
すなわち、前工程の曲り取り工程により曲りが修正除去されたワークWを、ブレード101と調整車102とにより強制回転支持しながら、調整車2により送り方向の推力を与えて、調整車102と砥石車103間に通し送りして、ワークWの円筒外径面Waをスルーフィード方式でセンタレス研削する(図1(b))。
具体的には、第1工程の曲り取り工程により、ワークW自体の曲がり(=軸線の曲がり)は修正除去される一方で、ワークWの外形(円筒外径面Waにより形成される)は鼓型の円筒形状になっているところ(図1(a)の(iii)参照)、この仕上げ研削工程でスルーフィード研削を行うことにより、上記鼓型の円筒面形状が直円筒形状に研削される結果、最終的に円筒度の良好なワークWが得られることとなる。
この場合、仕上げ研削工程におけるスルーフィード研削は、第1工程の曲り取り工程との協働作用による相乗効果により、通常は1回の研削加工(1パス)、多くても2パスで所期の仕上がり円筒度を得ることになる。
以上のように、本実施形態の第1工程を構成する曲り取り方法によれば、直円筒面Aの両側にテーパ円筒面B、Cを有する中凸調整車2を用いて、円筒状ワークWをセンタレスで回転支持するとともに、この回転支持されるワークWに対して回転駆動する砥石車3を切込み送りすることにより、ワークWの円筒外径面Waをインフィード方式でセンタレス研削するようにしたから、特に長尺な円筒状ワークWについて、その軸線Xの曲りを容易かつ確実に修正除去することができる。
また、上記調整車2の回転支持面2aの構成との組合せにおいて、上記砥石車3の砥石面3aが導電性砥石により形成されるとともに、この砥石面3aが放電ツルーイングされる構成とすることにより、ワークWの曲り取り効果はより高まり、例えば超硬棒のように超硬素材からなる長尺の円筒状ワークWについても、その曲り(軸線Xの曲がり)を簡単かつ確実に修正除去することができる。
さらに、本実施形態のセンタレス研削方法は、第1工程として上記曲り取り方法と組み合せたものであって、まず第1工程で、上記のごとくワークWの曲り取りを行うとともに、続く第2工程で、この第1工程で曲りを修正除去されたワークWの円筒外径面Waを、スルーフィード方式でセンタレス研削して、このワークWの円筒外径面Waを直円筒形状に形成するようにしたから、特に長尺な円筒状ワークWについて、短いサイクルタイムで円筒度の良好な仕上げ精度を得ることができる。
続いて、本発明に係るセンタレス研削方法による加工効果を調べるため、同一規格の長尺円筒状ワークW(外径Dが4mmで、長さLが225mmの超硬棒)について、図8(a)および(b)に示すセンタレス研削方法との比較において同一条件下(取代:0.5mm)で加工試験を行った。その試験結果を図3、図5および図6に示す。
図3(b)は、本発明に係るセンタレス研削方法による試験結果であり、具体的には曲り取り工程用のセンタレス研削装置として、上述した図示の実施形態のセンタレス研削装置が使用された。
このセンタレス研削装置において、調整車2は、図3(a)を参照して、回転支持面2aを構成する3つの円筒面A、B、Cの軸方向幅寸法LA、LB、LCがいずれも60mmとされるとともに、テーパ円筒面B、Cの両端縁における直円筒面Aの外径に対する外径幅Hが20〜40μmとされたテーパに形成されている。また、砥石車3の軸方向幅寸法L3は227mmとされている。
本発明に係るセンタレス研削方法による加工効果は、図3(b)に示す試験結果から明らかなように、ワークWの長さ方向中央部における研削後の曲がりは、製品として許容される規定値(0.01μm)以下まで修正され(実用上は除去され)、円筒度の良好なワークWが得られることが判明した。また、この場合の加工サイクルタイムも従来の研削方法に比較して平均1/2〜1/3に短縮された。
このように本発明のセンタレス研削方法によれば、特に長尺な円筒状ワークWについて、第1工程の一工程で曲がりが取れて、短いサイクルタイムで円筒度の良好な仕上げ精度を得ることができ、その結果、ワークWの寸法制御も容易となる。
これに対して、図5は、図8(a)に示されるインフィード方式のセンタレス研削方法による試験結果であり、使用されるセンタレス研削装置において、調整車bは、図5(a)に示すような直円筒面の回転支持面に形成されている。また、砥石車dは、上記本発明のセンタレス研削装置の砥石車3と同一規格とされている。
このセンタレス研削方法による加工効果は、図5(b)に示す試験結果から明らかなように、ワークWの長さ方向中央部における曲がりが上記規定値(0.01μm)以下まで修正されることなく、正寸つまり予め設定された取代(0.5mm)が研削されて最終仕上げ寸法になってしまい、製品としての良品が得られないことが判明した。
これは前述したように、ワークWが図8(a)の(ii)のように調整車bに押し付けられた状態(ワークWの軸線が直線状態)で研削されることになることから、研削後に(iii)のように砥石車dが初期位置へ後退復帰する際に、調整車bに対する押付け力を開放されたワークWは、それ自体の弾性復帰力によるスプリングバック現象が生じる結果、その軸線が再び曲がってしまうからであると考えられる。
また、図6は、図8(b)に示されるスルーフィード方式のセンタレス研削方法による試験結果であり、使用されるセンタレス研削装置は図6(a)に示すように上記本発明の第2工程で使用されるセンタレス研削装置(図1(b)参照)と同一規格とされている。
このセンタレス研削方法による加工効果は、図6(b)に示す試験結果から明らかなように、ワークWの長さ方向中央部における曲がりが上記規定値(0.01μm)以下まで修正されるのに、合計12回の研削加工(12パス)が必要で、加工サイクルタイムが長く(約14分:12(パス)×70秒(1パス当りのサイクルタイム))、しかも、正寸に仕上げるために研削すべき回数(パス数)が不明確で、その結果、寸法管理も困難であることが判明した。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲において種々の設計変更が可能である。
本発明の一実施形態であるセンタレス研削方法を示し、図1(a)は第1工程である曲がり取り工程、図1(b)は第2工程である仕上げ研削工程をそれぞれ示す。 同センタレス研削方法の曲り取り工程に使用するセンタレス研削装置を示す概略構成図である。 同センタレス研削方法による加工結果を調べるために行った試験結果を示し、図3(a)は使用する調整車と砥石車の形状寸法を示す関係図、図3(b)は研削されるワークの長さ方向中央部における曲がりを示す棒グラフである。 同センタレス研削方法で使用される調整車の回転支持面の改変例を砥石車との関係でそれぞれ示す平面図である。 従来のインフィードセンタレス研削方法による加工結果を調べるために行った試験結果を示し、図5(a)は使用する調整車と砥石車の形状寸法を示す関係図、図5(b)は研削されるワークの長さ方向中央部における曲がりを示す棒グラフである。 従来のスルーフィードセンタレス研削方法による加工結果を調べるために行った試験結果を示し、図6(a)は使用する調整車と砥石車の形状寸法を示す関係図、図6(b)は研削されるワークの長さ方向中央部における曲がりを示す折れ線グラフである。 従来の研削方式を示し、図7(a)は円筒センタレス研削方式、図7(b)は円筒研削方式を示す。 従来の曲り取りセンタレス研削方法を示し、図8(a)はインフィードセンタレス研削、図8(b)はスルーフィードセンタレス研削を示す。
符号の説明
A 直円筒面
B、C テーパ円筒面
D ワークの外径寸法
L ワークの長さ寸法
W 円筒状ワーク
Wa ワークの円筒外径面
Wx ワークの基準軸心部
1、101 ブレード
2、102 調整車
2a、102a 調整車の回転支持面
3、103 砥石車
3a、103a 砥石車の砥石面
4 ストッパ(位置決め手段)
5、105 ツルーイング装置(ツルーイング手段)

Claims (9)

  1. センタレス研削により円筒状工作物の曲りを修正除去する円筒状工作物の曲り取り方法であって、
    工作物の基準軸心部を回転支持する円筒面の両側に端部へ向けて小径となる傾斜円筒面を有する中凸調整車を用いて、前記工作物をセンタレスで回転支持するとともに、この回転支持される前記工作物に対して直円筒面のプロフィールを備えて回転駆動する砥石車を切込み送りすることにより、前記工作物の円筒外径面をインフィード方式でセンタレス研削して前記円筒状工作物の曲りを修正除去するようにした
    ことを特徴とする円筒状工作物の曲り取り方法。
  2. 前記中凸調整車は、工作物の基準軸心部を回転支持する直円筒面の両側に、端部へ向けて小径となるテーパ円筒面を有してなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の円筒状工作物の曲り取り方法。
  3. 前記砥石車の砥石面は、導電性結合材料により砥粒が結合されてなる導電性砥石により形成するとともに、この砥石面が放電ツルーイングされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の円筒状工作物の曲り取り方法。
  4. 円筒状工作物を調整車とブレードにより回転支持しながら、回転駆動する砥石車により前記工作物の円筒外径面をセンタレス研削する方法であって、
    (1)工作物の基準軸心部を回転支持する円筒面の両側に端部へ向けて小径となる傾斜円筒面を有する中凸調整車を用いて、前記工作物をセンタレスで回転支持するとともに、この回転支持される前記工作物に対して直円筒面のプロフィールを備えて回転駆動する砥石車を切込み送りすることにより、前記工作物の円筒外径面をインフィード方式でセンタレス研削して前記円筒状工作物の曲りを修正除去する曲り取り工程と、
    (2)前記曲り取り工程により曲りが修正除去された前記工作物の円筒外径面をスルーフィード方式でセンタレス研削して、この工作物の円筒外径面を直円筒形状に形成する仕上げ研削工程とを備えてなる
    ことを特徴とする円筒状工作物のセンタレス研削方法。
  5. 前記中凸調整車は、工作物の基準軸心部を回転支持する直円筒面の両側に、端部へ向けて小径となるテーパ円筒面を有してなる
    ことを特徴とする請求項4に記載のセンタレス研削方法
  6. 少なくとも、前記曲り修正工程を行うセンタレス研削盤における砥石車の砥石面は、導電性結合材料により砥粒が結合されてなる導電性砥石により形成するとともに、この砥石面が放電ツルーイングされる
    ことを特徴とする請求項4に記載のセンタレス研削方法。
  7. 円筒状工作物の曲りを修正除去するセンタレス研削装置であって、
    前記工作物を支持するブレードと、
    駆動回転されて、前記工作物を回転支持する調整車と、
    駆動回転されて、前記工作物の円筒外径面を研削する直円筒面のプロフィールを備えた砥石車と、
    前記ブレード上に支持される前記工作物の軸方向位置を設定する位置決め手段とを備えてなり、
    前記調整車は、工作物の基準軸心部を回転支持する円筒面の両側に端部へ向けて小径となる傾斜円筒面を有する中凸調整車の形態とされている
    ことを特徴とするセンタレス研削装置。
  8. 前記中凸調整車は、工作物の基準軸心部を回転支持する直円筒面の両側に、端部へ向けて小径となるテーパ円筒面を有してなる
    ことを特徴とする請求項7に記載のセンタレス研削装置。
  9. 前記砥石車の砥石面をツルーイングするツルーイング手段を備え、
    前記砥石車は、導電性結合材料により砥粒が結合されてなる導電性砥石を備えた導電性砥石車の形態とされ、
    前記ツルーイング手段は、放電ツルーイング装置の形態とされている
    ことを特徴とする請求項7に記載のセンタレス研削装置。
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