JP4139027B2 - ターンシグナルのキャンセル装置 - Google Patents

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左折指示位置或いは右折指示位置に回動されたターンレバーを、ステアリングホイールがその指示方向とは反対方向へ回転されることに基づき自動的に中立位置へ復帰させるようにしたターンシグナルのキャンセル装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種のターンシグナルのキャンセル装置の従来構成について、図8ないし図12を参照して説明する。まず、図8及び図9において、キャンセルカム1は、外周部にキャンセル凸部1aを有する円筒状をなしていて、図示しないステアリングホイールと一体的に回転するようになっている。
【0003】
このキャンセルカム1の右側には、左右両側部に開口部を有する矩形箱状をなすボデー2が固定状態に設けられている。このボデー2内には、ブラケット3が軸部3aを中心に回動可能に設けられており、このブラケット3にターンレバー4の基端部が連結されている。ボデー2の左側の内面には、山部と谷部とを交互に有する節度面部5が設けられ、ブラケット3の先端部には、節度用ばね6a (図9参照)によりその節度面部5に圧接する方向に付勢された節度ピース6bが設けられており、これら節度面部5と、節度用ばね6aと、節度ピース6bとにより周知構成の節度手段7を構成している。
【0004】
しかして、ブラケット3ひいてはターンレバー4は、図8及び図9に示す中立位置と、そこから矢印A1方向に回動された左折指示位置(図10参照)と、矢印A1とは反対の矢印A2方向に回動された右折指示位置(図示せず)とに選択的に保持されるようになっている。なお、図示はしないが、ボデー2にはブラケット3の位置に応じて接点が切り替わるターンシグナルスイッチが設けられている。
【0005】
上記ブラケット3の上面部のほぼ中央部には、両端部に被押圧部8a,8bを有する全体としてほぼコ字形をなすバックプレート8が矢印B1及びB2方向にスライド可能に取り付けられていると共に、このバックプレート8とブラケット3との間に、バックプレート8を図8に示す中間位置に所定の力で保持するバックプレート用ばね9が設けられている。また、ブラケット3の上面における左側には、山部を有するカム部10が設けられている。
【0006】
そして、ブラケット3の上面部には、ラチェット11が配置されている。このラチェット11の中間部には軸部11aが設けられていて、この軸部11aの上端部が、ボデー2の上面部に取り付けられたカバー12(図9参照)の長孔からなるガイド孔12aに移動可能でかつ回動可能に挿入されていると共に、軸部11aの下端部が上記カム部10に沿って移動するように設けられている。また、ラチェット11は、ラチェット用ばね13により矢印C方向(キャンセルカム1側)に付勢されている。
【0007】
さて、上記構成において、ブラケット3(ターンレバー4)が、図8に示す中立位置に位置された状態では、ラチェット11の軸部11aの下端部がカム部10の山部の頂点に位置されていて、ラチェット11としては、先端部11bがキャンセル凸部1aの回転軌跡K(図8のに点鎖線参照)から後退した位置に保持されている。
【0008】
この中立位置からターンレバー4が例えば矢印A1方向に回動操作され、ブラケット3が図10に示す左折指示位置に位置されると、ラチェット11は、軸部11aの下端部がカム部10の斜面に沿って移動しながら、ラチェット用ばね13の付勢力により矢印C方向に前進移動し、先端部11bがキャンセル凸部1aの回転軌跡K内に進入した状態となる。
【0009】
この状態で、ステアリングホイールによりキャンセルカム1が、ブラケット3の指示方向とは反対の矢印D1方向に回転操作されると、キャンセル凸部1aによりラチェット11の先端部11bが同方向に押圧されることにより、ラチェット11は軸部11aを中心に矢印E1方向に回動され、後端部がバックプレート8の被押圧部8aを押圧するようになる。この押圧力が、前記節度手段7の保持力を上回ることにより、ブラケット3(ターンレバー4)が中立位置に回動復帰されるようになる。
【0010】
ところで、上記したようなキャンセル動作が行われる際に、例えば運転者がターンレバー4を握ったままで左折指示位置に固定するといった、いわゆる食いつきがあった場合、ラチェット11の後端部からバックプレート8の被押圧部8aに、バックプレート用ばね9による保持力を越える過大な押圧力が作用するようになる。すると、図11に示すように、バックプレート8が矢印B1方向へ移動してキャンセル凸部1aの矢印D1方向への通過を許容するようになる。これにより、ターンレバー4の食いつき時に、ラチェット11やバックプレート8が破損することを防止できるようになっている。
【0011】
なお、上記した動作は、ブラケット3(ターンレバー4)が左折指示位置に回動された場合のものであるが、ブラケット3(ターンレバー4)が右折指示位置に回動された場合も同様な動作となる。
【0012】
しかしながら、上記した従来構成のものでは、次のような欠点がある。すなわち、図10のキャンセル動作時において、ラチェット11からバックプレート8に伝えられる押圧力のベクトルをF1とした場合、バックプレート用ばね9に作用するベクトルF2は、図10のようになる。なお、同図において、ベクトルF3は、バックプレート8からラチェット11に伝わる垂直抗力のベクトルを示す。この場合、ラチェット11からバックプレート8に伝えられるベクトルF1の方向と、バックプレート用ばね9の伸縮方向(バックプレート8の移動方向である矢印B1及びB2方向)とが近いため、キャンセル動作時において、バックプレート用ばね9に作用するベクトルF2が大きく、当該バックプレート用ばね9に与える影響が大きい。
【0013】
このために、一般的な走行時でのステアリングホイールの回転速度(キャンセルカムの回転速度)によるキャンセル動作の際でも、バックプレート8が動きやすい。このため、図12に示すように、キャンセルカム1の回転速度(ステアリングホイールの回転速度)が大きくなるにつれて、バックプレート8の移動量が大きくなり、これに伴いキャンセルミス(キャンセル凸部1aによりラチェット11を回動させても、ブラケット3が中立位置へ復帰されないこと)が発生しやすくなる。
【0014】
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、いわゆるターンレバーの食いつきを逃げる機能を備えたものにおいて、キャンセルミスの発生を極力防止できるターンシグナルのキャンセル装置を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、
キャンセル凸部を有し、ステアリングホイールにより回転されるキャンセルカムと、
このキャンセルカムの近傍において回動可能に設けられ、ターンレバーが操作されることにより左折指示位置と中立位置と右折指示位置との間で回動変位されるブラケットと、
このブラケットに設けられた被押圧部と、
前記ブラケットを前記各位置に選択的に保持する節度手段と、
前記ブラケットが前記左折指示位置或いは右折指示位置に位置されたときには先端部が前記キャンセル凸部の回転軌跡内に位置するように前進し、この状態で前記キャンセルカムが回転されたときに前記キャンセル凸部により回動されるラチェット本体部と、
このラチェット本体部の後部に当該ラチェット本体部の前後方向に移動可能でかつ当該ラチェット本体部と共に回動するように設けられ、前記ブラケットが前記左折指示位置或いは右折指示位置に位置された状態で前記キャンセルカムが前記ブラケットの指示方向とは反対方向に回転されたときに前記ラチェット本体部と共に回動し前記被押圧部を押圧して前記ブラケットを前記中立位置へ復帰させるラチェット可動部と、
このラチェット可動部と前記ラチェット本体部との間に設けられ、前記ラチェット可動部が前記被押圧部を介して前記ブラケットに中立位置へ復帰させる方向への回動力を作用させたときにそのブラケットの回動が阻止されている場合に、前記ラチェット可動部の前方への移動を許容して前記キャンセル凸部の通過を許容する可動部用ばねとを備えたことを特徴とする。
【0016】
上記した構成において、平常時においては、ブラケットが左折指示位置或いは右折指示位置に位置された状態で、キャンセルカムがその指示方向とは反対方向へ回転されると、キャンセル凸部によりラチェット本体部及びラチェット可動部が回動され、ラチェット可動部が被押圧部を押圧してブラケットを中立位置へ回動復帰させる。これに対し、いわゆるターンレバーを固定した食いつき時においては、ラチェット可動部から被押圧部に作用する過大な押圧力は、可動部用ばねのばね力に抗してラチェット可動部が前方へ移動することにより逃がされるようになる。
【0017】
この場合、キャンセル動作時において、ラチェット可動部からブラケットの被押圧部に伝えられるベクトル方向と、ラチェット可動部から被押圧部に作用する過大な押圧力を逃げるためのラチェット可動部の移動方向及び可動部用ばねの伸縮方向とはほぼ90度異なっている。このため、キャンセル動作時において、可動部用ばねに作用するベクトルとしては比較的小さく、当該可動部用ばねに与える影響は小さい。このため、一般的なキャンセルカムの回転速度(ステアリングホイールの回転速度)によるキャンセル動作の際に、ラチェット可動部は動きにくく、ひいてはキャンセルミスが発生することを極力防止できるようになる。
【0018】
請求項2の発明は、ラチェット可動部は、ブラケットを中立位置へ復帰させる際に被押圧部に当接する一対の第1の当接点と、これら一対の第1の当接点間に位置し、当該ラチェット可動部が可動部用ばねのばね力に抗して前方へ移動する際に前記被押圧部に当接する第2の当接点とを有していることを特徴としている。
【0019】
これによれば、被押圧部に対するラチェット可動部の傾きが大きくなると、被押圧部に対する当接点が第1の当接点から第2の当接点へと変化する。このため、ラチェット可動部が当接する被押圧部の掛り代(ラチェット可動部が当接する面の領域)としては、特に大きくすることなく確保できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について、図1ないし図7を参照して説明する。まず、図2には、車両のステアリングコラム部分に設けられる本実施例に係るターンシグナルのキャンセル装置の要部構成が示されている。この図2おいて、キャンセルカム21は、外周部にキャンセル凸部21aを有する円筒状をなしていて、図示しないステアリングホイールと一体的に回転するようになっている。なお、キャンセル凸部21aの突出端部の回転軌跡Kを二点鎖線で示している。
【0021】
このキャンセルカム21の右側には、矩形箱状をなすボデー22が固定状態に設けられている。このボデー22の上面部には、図示はしないがカバーが取り付けられている。ボデー22の左右両側部には、開口部22a,22bが形成されている。ボデー22内には、ブラケット23が軸部23aを中心に回動可能に設けられており、このブラケット23にターンレバー24の基端部が連結されている。ターンレバー24は、開口部22bから右側方へ突出している。
【0022】
ボデー22の左側の内面には、山部と谷部とを交互に有する節度面部25が設けられ、ブラケット23の先端部には、図示しない節度用ばねによりその節度面部25に圧接する方向に付勢された節度ピース26が設けられており、これら節度面部25と、節度用ばねと、節度ピース26とにより周知構成の節度手段27を構成している。
【0023】
しかして、ブラケット23ひいてはターンレバー24は、図2に示す中立位置と、そこから矢印A1方向に回動された左折指示位置(図1参照)と、矢印A1とは反対の矢印A2方向に回動された右折指示位置(図示せず)とに選択的に保持されるようになっている。なお、図示はしないが、ボデー22にはブラケット23の位置に応じて接点が切り替わるターンシグナルスイッチが設けられている。
【0024】
また、ブラケット23の上面部における前部側(キャンセルカム21側)には、山部を有するカム部28が設けられていると共に、このカム部28の右側に、被押圧部29を有する2個の凸部30が設けられている。各凸部30は、上から見て直角三角形をなしていて、その斜辺を被押圧部29としている。
【0025】
そして、ブラケット23の上面部には、ラチェット本体部31及びラチェット可動部32が配置されている。このうちラチェット本体部31の後部寄りの部位には、図3に示すように、上方及び下方に突出する軸部33が設けられていて、この軸部33の上端部が、図示しない上記カバーに形成された長孔からなるガイド孔34に移動可能でかつ回動可能に挿入されていると共に、軸部33の下端部が上記カム部28に沿って移動するように設けられている。また、ラチェット本体部31の下部にはばね掛け用溝部35が形成されていて、このラチェット本体部31は、その掛け用溝部35に掛けられたラチェット用ばね36により矢印C方向(キャンセルカム21側)に付勢されていて、先端部31aが開口部22aから左方へ突出している。ラチェット用ばね36の両端部はボデー22に支持されている。
【0026】
ラチェット本体部31には、後面が開口した収容部37が形成されていて、この収容部37に、図4に示すように、上記ラチェット可動部32の前部がラチェット本体部31の前後方向に移動可能に収容されており、ラチェット可動部32の後部が後方へ突出している。ラチェット可動部32は、これに形成された弾性係合爪38をラチェット本体部31に形成された係合孔39に係合させることにより抜止め状態に取り付けられている。従って、ラチェット可動部32は、上記一対の被押圧部29間に位置するようにして、ラチェット本体部31の後部に当該ラチェット本体部31の前後方向に移動可能で、かつ当該ラチェット本体部31と共に回動するように設けられている。
【0027】
ラチェット本体部31とラチェット可動部32との間には、コイルばねからなる可動部用ばね40が配設されていて、常には、この可動部用ばね40のばね力によりラチェット可動部32は後方へ付勢されている。ラチェット可動部32の後部は山形状に形成されていて、その両側の角部を一対の第1の当接点41とし、また、これら一対の第1の当接点41間に位置した中央の後端部を第2の当接点42としている。
【0028】
次に上記構成の作用を説明する。ブラケット23(ターンレバー24)が、図2に示す中立位置に位置された状態では、ラチェット本体部31の軸部33の下端部がカム部28の山部の頂点に位置されていて、ラチェット本体部31としては、先端部31aがキャンセル凸部21aの回転軌跡Kから後退した位置に保持されている。
【0029】
この中立位置からターンレバー24が例えば矢印A1方向に回動操作され、ブラケット23が図1に示す左折指示位置に位置されると、ラチェット本体部31及びラチェット可動部32は、軸部33の下端部がカム部28の斜面に沿って移動しながら、ラチェット用ばね36の付勢力により矢印C方向に前進移動し、ラチェット本体部31の先端部31aがキャンセル凸部21aの回転軌跡K内に進入した状態となる。
【0030】
この状態で、ステアリングホイールによりキャンセルカム21が、ブラケット23の指示方向とは反対方向の矢印D1方向に回転操作されると、図1に示すように、キャンセル凸部21aによりラチェット本体部31の先端部31aが同方向に押圧されることにより、ラチェット本体部31及びラチェット可動部32は軸部33を中心に矢印E1方向に回動され、ラチェット可動部32の一方の第1の当接点41が一方の被押圧部29を押圧するようになる。この押圧力が、節度手段27の保持力を上回ることにより、ブラケット23(ターンレバー24)が中立位置(図2参照)に回動復帰されるようになる。図5には、ブラケット23(ターンレバー24)が、左折指示位置から中立位置側へ回動される直前の状態が示されている。
【0031】
一方、このようなキャンセル動作が行われる際に、例えば運転者がターンレバー24を握ったままで左折指示位置に固定するといった、いわゆる食いつきがあった場合、ラチェット可動部32から被押圧部29に過大な押圧力が作用するようになる。すると、図6に示すように、ラチェット可動部32が可動部用ばね40のばね力に抗してラチェット本体部31の前方(矢印G1方向)へ移動し、従って可動部用ばね40がラチェット可動部32の前方(矢印G1方向)への移動を許容し、キャンセル凸部21aの矢印D1方向への通過を許容するようになる。このとき、ラチェット可動部32の第2の当接点42が被押圧部29に当接するようになる。
【0032】
なお、上記した動作は、ブラケット23(ターンレバー24)が左折指示位置に回動された場合のものであるが、ブラケット23(ターンレバー24)が右折指示位置に回動された場合も同様な動作となる。
【0033】
ここで、図1のキャンセル動作時において、ラチェット可動部32からブラケット23の被押圧部29に伝えられる押圧力のベクトルをF1とした場合、食いつき逃げ用の可動部用ばね40に作用するベクトルF4は、図1のようになる。なお、同図において、ベクトルF5は、被押圧部29からラチェット可動部32に伝わる垂直抗力のベクトルを示す。
【0034】
この場合、ラチェット可動部32から被押圧部29に伝えられるベクトルF1の方向と、可動部用ばね40の伸縮方向(ラチェット可動部32の移動方向である矢印G1方向)とはほぼ90度異なっている。このため、キャンセル動作時において、可動部用ばね40に作用するベクトルF4は、従来においてバックプレート用ばね9に作用するベクトルF2に比べて小さくなり(F4<F2)、これに伴い、当該可動部用ばね40用に与える影響は小さくなる。
【0035】
このため、図7に示すように、一般的な走行時でのキャンセルカムの回転速度(ステアリングホイールの回転速度)によるキャンセル動作の際に、ラチェット可動部32は動きにくく、ひいてはキャンセルミスが発生することを極力防止できるようになる。
【0036】
また、上記した実施例においては、被押圧部29に対するラチェット可動部32の傾きが大きくなると、被押圧部29に対する当接点が第1の当接点41から第2の当接点42へと変化する構成となっている。このため、ラチェット可動部32が当接する被押圧部29の掛り代(ラチェット可動部32が当接する面の領域)としては、特に大きくすることなく確保できる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、キャンセル動作時において、ラチェット可動部からブラケットの被押圧部に伝えられるベクトル方向と、ラチェット可動部から被押圧部に作用する過大な押圧力を逃げるためのラチェット可動部の移動方向及び可動部用ばねの伸縮方向とは大きく異なっているため、キャンセル動作時において、可動部用ばねに作用するベクトルとしては比較的小さく、当該可動部用ばねに与える影響は小さい。このため、一般的なキャンセルカムの回転速度(ステアリングホイールの回転速度)によるキャンセル動作の際に、ラチェット可動部は動きにくく、ひいてはキャンセルミスが発生することを極力防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ブラケットが左折指示位置にある状態でキャンセル動作を説明するための主要部の平面図
【図2】ブラケットが中立位置にある状態での横断平面図
【図3】ラチェット本体部、ラチェット可動部、及び可動部用ばねの分解斜視図
【図4】ラチェット本体部に可動部用ばね及びラチェット可動部を組み付けた状態での平面図
【図5】ブラケットが左折指示位置から中立位置側へ回動される直前の状態での主要部の平面図
【図6】ブラケットが左折指示位置に固定された状態(食いつき時)で、キャンセル凸部の通過を許容する状態を示す主要部の平面図
【図7】キャンセルカムの回転速度とラチェット可動部の移動量との関係を示す図
【図8】従来例における図2相当図
【図9】縦断面図
【図10】図1相当図
【図11】図6相当図
【図12】図7相当図
【符号の説明】
21はキャンセルカム、21aはキャンセル凸部、23はブラケット、24はターンレバー、27は節度手段、29は被押圧部、31はラチェット本体部、32はラチェット可動部、36はラチェット用ばね、40は可動部用ばね、41は第1の当接点、42は第2の当接点を示す。

Claims (2)

  1. キャンセル凸部を有し、ステアリングホイールにより回転されるキャンセルカムと、
    このキャンセルカムの近傍において回動可能に設けられ、ターンレバーが操作されることにより左折指示位置と中立位置と右折指示位置との間で回動変位されるブラケットと、
    このブラケットに設けられた被押圧部と、
    前記ブラケットを前記各位置に選択的に保持する節度手段と、
    前記ブラケットが前記左折指示位置或いは右折指示位置に位置されたときには先端部が前記キャンセル凸部の回転軌跡内に位置するように前進し、この状態で前記キャンセルカムが回転されたときに前記キャンセル凸部により回動されるラチェット本体部と、
    このラチェット本体部の後部に当該ラチェット本体部の前後方向に移動可能でかつ当該ラチェット本体部と共に回動するように設けられ、前記ブラケットが前記左折指示位置或いは右折指示位置に位置された状態で前記キャンセルカムが前記ブラケットの指示方向とは反対方向に回転されたときに前記ラチェット本体部と共に回動し前記被押圧部を押圧して前記ブラケットを前記中立位置へ復帰させるラチェット可動部と、
    このラチェット可動部と前記ラチェット本体部との間に設けられ、前記ラチェット可動部が前記被押圧部を介して前記ブラケットに中立位置へ復帰させる方向への回動力を作用させたときにそのブラケットの回動が阻止されている場合に、前記ラチェット可動部の前方への移動を許容して前記キャンセル凸部の通過を許容する可動部用ばねとを備えたことを特徴とするターンシグナルのキャンセル装置。
  2. ラチェット可動部は、ブラケットを中立位置へ復帰させる際に被押圧部に当接する一対の第1の当接点と、これら一対の第1の当接点間に位置し、当該ラチェット可動部が可動部用ばねのばね力に抗して前方へ移動する際に前記被押圧部に当接する第2の当接点とを有していることを特徴とする請求項1記載のターンシグナルのキャンセル装置。
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