JP4138286B2 - Circular saw - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、丸鋸盤に係り、特に石膏ボード等の切断作業に好適な防塵タイプの丸鋸盤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、石膏ボード等の切断作業に用いられる防塵タイプの丸鋸盤では、鋸刃を覆うブレードケースに筒状の接続口を設け、その接続口に集塵機のホースを接続して、切断によって生じた粉塵を強制的に吸い込んで集塵機に回収している。このような丸鋸盤では、集塵効率を上げるために、鋸刃をブレードケースによってほぼ完全に覆っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、石膏ボードの中には、構造物の壁面を施工するような場合において、ボード相互の突き合わせ端部のシール性（水密性）を確保するために、ボードの突き合わせ端部に沿ってビニール等の軟質樹脂からなる紐状のシール材が設けられたものがある。このようなシール材が設けられた石膏ボードを丸鋸盤によって切断する場合において、シール材が鋸刃（刃先）に引っかけられて石膏ボードからめくれ、ケース内部に引き込まれて鋸刃を支持する回転軸あるいは鋸刃を回転軸に固定するインナフランジに巻き付く可能性がある。
なお、本発明に類似する技術として、例えば特開昭５９−５００１号公報が知られている。この公報には、切断時に発生した木材の切れ端がケース内部に入り込んでケースと鋸刃との間に挟まることを防止するための突起を備えた丸鋸盤が開示されている。ところが、上記公報記載の丸鋸盤では、定盤に形成された鋸刃貫通孔の周縁部から貫通孔内に向けて突起を突設したものであり、この突起は、丸鋸盤の外側、すなわち、鋸刃の外面側に配設された構造である。このため、回転軸に対するシール材の巻き付き防止用としては役に立つものではない。
【０００４】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シール材を設けた切断材の切断時において、鋸刃によるシール材の巻き込みを防止する上で有効な丸鋸盤を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明に係る丸鋸盤は、特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。
請求項１に記載の丸鋸盤は、鋸刃の切断方向における前寄りでかつ丸鋸本体側にシール材切断用の切断部材を設置した構成としている。したがって、例えば突き合わせ端部に水浸入防止用のシール材を設けた石膏ボードのような切断材を丸鋸盤で切断する場合において、シール材が鋸刃（刃先）に引っかかり石膏ボードからめくれて鋸刃を覆うケース内部に巻き込まれようとしたとき、このシール材を切断部材によって切り取る。これにより、シール材がケース内部へ侵入して鋸刃を支持する回転軸に巻き付くことを防止することができる。
【０００６】
この場合、請求項２に記載したように、切断部材は、鋸刃の切断方向に沿って延在する刃先を有することが好ましい。このような構成を採用したときは、切断部材の刃先は、鋸刃によってめくれ上げられるシール材に対して、めくれ方向と交差する方向から刃先を当てることができるため、これにより切断材からめくれ上がったシール材の切り取りを効果的に行うことができる。
【０００７】
また、請求項１に記載したように、切断部材は、丸鋸本体に設けられていることが好ましい。一般に、丸鋸盤では通常の直角切りのほか、例えば４５°の傾斜切りを可能とするために、丸鋸本体が定盤に対して傾動できるように構成されている。したがって、切断部材を丸鋸本体に設ける構成を採用したときは、切断部材が鋸刃と共に傾動することになり、鋸刃との相対位置を一定に保つことができる。これにより、切断部材の存在が鋸刃の傾動角度を調整する際に邪魔になるといった問題が生じない。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図１〜図４に基づいて説明する。ここで、図１は本実施形態に係る丸鋸盤の正面図、図２は平面図、図３は図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。図４は切断部材によるシール材の切断作用を説明する図である。
本実施形態の丸鋸盤１は、石膏ボード等の切断作業に用いる防塵タイプであって、切断材Ｗに当接させる定盤２と、該定盤２に対して切断方向左右に傾動可能に支持された丸鋸本体３とを備えている。なお、この明細書において、切断方向とは、切断作業において丸鋸盤１が移動する方向であって、切断が進行する方向をいう。従って、図１および図２において右方が切断方向となる。
丸鋸盤１は、鋸刃２２を切断材Ｗに対して直交させることにより直角切りが行われ、鋸刃２２を切断材Ｗに対して４５゜傾斜させることにより４５゜での傾斜切りが行われる。鋸刃２２の傾斜は丸鋸本体３を定盤２に対して傾動させることにより行う。
【０００９】
この定盤２の前部と後部の２箇所に設けた傾動支持部Ｆ，Ｒを介して丸鋸本体３が切断方向左右へ傾動可能に支持されている。定盤２の前部に前側の傾動支持部Ｆが設けられている。この前側の傾動支持部Ｆは、定盤２の上面から上方へ立ち上げ状に設けた傾動定盤６を備えている。この傾動定盤６の後面側には傾動軸７を介して傾動ブラケット８が上下に傾動可能に設けられている。図１に示すように傾動定盤６に対する傾動ブラケット８の傾動位置は、傾動ブラケット８に設けた固定ボルト（図示省略）に対してツマミ８ｂ付きの固定ナット（図示省略）を締め込むことにより固定される。
図２に示すように、傾動ブラケット８の傾動先端側には２つの支持縁部８ａ，８ａが相互に平行な状態で後側へ張り出すように設けられている。両支持縁部８ａ，８ａ間に、丸鋸本体３の前端部に設けた傾動アーム部２９が支持軸９を介して上下に傾動可能に支持されている。なお、傾動軸７は、上記支持軸９に対してその軸心を直交させる向きに配置されている。
【００１０】
一方、定盤２の後部には、図１に示すように、後側傾動支持部Ｒが設けられている。この後側傾動支持部Ｒは、定盤２の上面に固定した傾動定盤１０を備えている。この傾動定盤１０には、支持軸１１を介してガイドブラケット１２が切断方向右側へ傾動可能に取り付けられている。この後側の支持軸１１は、前記前側の傾動軸７と同軸に配置されている。図２に示すように、ガイドブラケット１２は、ブレードケース２０の背面側に取り付けた固定ボルト１３に対して固定ナット１５を締め込むことによりブレードケース２０に固定される。固定ナット１５はレバー１４を上下に回動させることにより固定ボルト１３に対して締め込み、また緩めることができる。
【００１１】
ガイドブラケット１２には、図１に示すように、上下に長い円弧形状のガイド溝１２ａが設けられている。このガイド溝１２ａを介してガイドブラケット１２が丸鋸本体３のブレードケース２０の背面に固定されている。
前記前側の傾動ブラケット８が傾動軸７を中心にして傾動可能に支持され、かつ後側のガイドブラケット１２が支持軸１１を中心にして傾動可能に支持されていることにより、丸鋸本体３を切断方向に対して左右に傾動させることができ、これにより鋸刃２２の切断材Ｗに対する傾斜角度を変更して直角切りまたは傾斜切りを行うことができる。
また、固定ナット１５を緩めた状態で、前側の支持軸９を中心にして丸鋸本体３を上下に傾動させ、定盤２に形成された開口部としての貫通孔２ａ（図３参照）を通して該定盤２の下面側へ突出される鋸刃２２の突き出し量を変化させることによって、鋸刃２２の切断材Ｗに対するいわゆる切り込み深さを変更することができる。
【００１２】
丸鋸本体３は、前記鋸刃２２を覆うブレードケース２０と、駆動モータを内蔵したモータケース２１を備えている。ブレードケース２０はギヤケース部２０ａと、該ギヤケース部２０ａの正面側に配置されるカバー部材２０ｂとからなり、ギヤケース部２０ａにモータケース２１が突き合わされてブレードケース２０とモータケース２１が固定ボルトによって接合されている。モータケース２１の駆動モータの出力は、ギヤケース部２０ａに内蔵したギヤ列により減速されて円形の鋸刃２２の回転として出力される。なお、ギヤケース部２０ａの下方に前述した傾動アーム部２９が備えられ、この傾動アーム部２９は前方に向かって突き出るように形成されている。
【００１３】
鋸刃２２はブレードケース２０の内側に位置しており、定盤２の上面側において、裏面側、つまり内面側がギヤケース部２０ａとモータケース２１によって覆われ、正面側、つまり外面側および外周側がカバー部材２０ｂによって覆われている。また、カバー部材２０ｂは、ギヤケース部２０ａに取り外し可能とされ、取り外した状態では、鋸刃２２の正面側が露出され、鋸刃２２の交換作業が可能とされている。
鋸刃２２は図４に示すように、駆動モータによって回転される回転軸５の軸端部に対して、インナフランジ５ａおよびアウタフランジ５ｂを介して締結用のねじ軸５ｃによって取り付けられている。したがって、ねじ軸５ｃを取り外し、アウタフランジ５ｂおよびインナフランジ５ａを外すことで、鋸刃２２を回転軸５から外すことができる。
【００１４】
また、鋸刃２２はその下側ほぼ半分の範囲が開閉可能なセーフティカバー２３により覆われている。セーフティカバー２３は切断作業時には上方へ回動し、これにより鋸刃２２の定盤２の下面側に突き出す範囲が露出される。
また、カバー部材２０ｂの前端部には、上方に向かって延出する粉塵吸い込み用の筒部２０ｇが一体に形成され、その筒部２０ｇの上端部には円筒形の接続筒２０ｈが取り付けられている。これら筒部２０ｇと接続筒２０ｈとによって鋸刃２２の接線方向に沿う吸い込み口が形成される。そして、切断作業時には接続筒２０ｈに集塵機がホースを介して接続され、切断によって生じた粉塵が集塵機に集塵される。
【００１５】
モータケース２１は、その上面から斜め後方へ突き出されて後面に至る略Ｃ形のメインハンドル２５と、このメインハンドル２５よりも前側であって、当該モータケース２１の前面から前方へ突き出すように設けられたグリップ部２６を備えている。メインハンドル２５の内周側には上記駆動モータを起動または停止させるためのトリガー２７にてオン・オフ操作されるメインスイッチ２７ａが配置されている。また、このメインハンドル２５の後部には電源コード２８が引き込まれている。
従って、作業者は、一方の手でメインハンドル２５を把持し、他方の手でグリップ部２６を把持して丸鋸盤１を両手でしっかりと支えながら切断方向へ移動させることができる。
【００１６】
次に、切断材Ｗが、例えば突き合わせ端部Ｗ１にビニールのような軟質樹脂製またはゴム製のシール材Ｗ２が設けられた石膏ボードＷである場合において、該石膏ボードＷの切断時にシール材Ｗ２が鋸刃２２に引っかけられて巻き込まれるのを防止するために備えられる切断部材（カッター）３２を説明する。なお、図１および図３にそれぞれ仮想線で示すように、石膏ボードＷは、ボード相互を突き合わせて壁面等を施工する場合において、接合部のシール性を確保するために、段差状に形成された突き合わせ端部（接合端部）Ｗ１の合わせ面に紐状の水浸入防止用のシール材Ｗ２が設けられている。
切断部材３２は鋸刃２２の内面側でかつ前側、すなわち丸鋸本体３側でかつ鋸刃２２の回転中心よりも切断方向前寄り位置に設置されている。切断部材３２は図３に示すように、一枚の略長方形状の鉄板を略Ｚ形に折り曲げて形成され、丸鋸本体３、詳しくはブレードケース２０に固定ねじ３３によって着脱可能に固着されている。切断部材３２は、鋸刃２２の切断方向に沿って略水平に延在する刃先３２ａを有し、その刃先３２ａが定盤２の貫通孔２ａに上方から臨むように位置決め固定されている。また、刃先３２ａの先端は、定盤２の上面側から貫通孔２ａ内に僅かに入り込んだ状態に取り付けられており、この進入深さについては、適宜に設定することが可能である。
【００１７】
本実施の形態に係る丸鋸盤１は、上記のように構成されている。したがって、突き合わせ端部Ｗ１にシール材Ｗ２が設けられた石膏ボードＷを切断する場合において、図４に仮想線で示すように、鋸刃２２にシール材Ｗ２が引っかけられたとき、そのシール材Ｗ２が石膏ボードＷの表面からめくれ上がり、定盤２の貫通孔２ａを通してブレードケース２０内上方へ巻き込まれるといった現象が生じることがある。このとき、切断部材３２は石膏ボードＷからめくれようとするシール材Ｗ２を切断する。すなわち、切断部材３２は鋸刃２２と石膏ボードＷとの間に跨るシール材Ｗ２を切り取り、これにより、シール材Ｗ２がブレードケース２０内に巻き込まれることを防止する。
【００１８】
シール材Ｗ２がケース内部へ巻き込まれた場合、そのシール材Ｗ２は回転軸５またはインナフランジ５ａに巻き付く。ケース内部は切断作業に伴い高熱化しており、回転軸５またはインナフランジ５ａに巻き付いたビニール製のシール材Ｗ２が熱で溶けて回転軸５を支持するベアリング内に侵入する可能性がある。特に、ブレードケース２０が鋸刃２２をほぼ完全な形で覆っている防塵タイプの丸鋸盤１の場合、ブレードケースの外面側が大きく開放されている一般的な木材用丸鋸盤に比べてケース内の放熱性に劣ることから上記の現象が発生しやすいものである。しかるに、本実施の形態によれば、上述したように、切断部材３２によって石膏ボードＷの表面からめくれようとする、あるいはめくれて巻き込まれようとするシール材Ｗ２を断ち切り、ケース内部への巻き込みを防止する。これにより、回転軸５やインナフランジ５ａへの巻き付きが防止され、延いては熱で溶けたシール材Ｗ２がベアリングへ侵入することを未然に回避することが可能となる。
【００１９】
また、本実施の形態では、切断部材３２は鋸刃２２の切断方向に沿って延在する刃先３２ａを有する構成としている。このため、刃先３２ａは石膏ボードＷの表面からめくれ上がろうとするシール材Ｗ２に対して、交差する方向、すなわち鋸刃２２と石膏ボードＷとの間に連なるシール材Ｗ２を断ち切る方向に切断作用を加えることができる。これにより、シール材Ｗ２の切断作用が効果的に行われることになる。
【００２０】
また、本実施の形態では、切断部材３２を丸鋸本体３に設けている。前述したように、４５°の傾斜切りを行う場合、丸鋸本体３は定盤２に対して傾動軸７および支持軸１１を支点にして傾動されるが、このとき、切断部材３２は丸鋸本体３と一体に変位する。これにより、鋸刃２２と切断部材３２との相対位置が一定に保持される。このため、切断部材３２が鋸刃２２の傾動角度を調整する際に邪魔になるといった問題が生じなし、シール材Ｗ２の切断作用に悪影響を及ぼすこともない。
【００２１】
ところで、上述したシール材Ｗ２のめくれ現象は、鋸刃２２の外面側でも同様に発生する可能性がある。しかしながら、鋸刃２２の外面側には、アウタフランジ５ｂが突起物として存在するものの、その突出量はさして大きくない。したがって、シール材Ｗ２がアウタフランジ５ｂに巻き付く可能性は低いが、鋸刃２２の外面側にも内面側と同様の切断部材３２を設置することで、シール材Ｗ２がブレードケース２０の外面側内部に巻き込まれることを防止するとともに、アウタフランジ５ｂに巻き付くことを防止ることが可能となる。
【００２２】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、上述した実施の形態では、切断部材３２を鋸刃２２の内面側の刃先付近に設けたが、必ずしもこの位置に限定されるものではなく、鋸刃２２の回転中心よりも切断方向の前側であればよい。
また、切断部材３２を丸鋸本体３に設けたが、定盤２に設けてもよい。また、切断部材３２は、丸鋸本体３または定盤２に対して一体に形成してもよい。
また、実施の形態は、ブレードケース２０が鋸刃２２をほぼ完全に覆う構成の防塵タイプの丸鋸盤１に適用した場合で説明したが、ブレードケースの外面側が大きく開放されている一般的な木材用丸鋸盤に適用してもよい。
また、切断材として石膏ボードＷの場合で説明したが、切断材はこれに限定されるものではない。
【００２３】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、シール材が設けられた切断材の切断時において、鋸刃によるシール材の巻き込みを防止する上で有効な丸鋸盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本実施形態に係る防塵タイプの丸鋸盤の正面図である。
【図２】 同じく防塵タイプの丸鋸盤の平面図である。
【図３】 図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。
【図４】 鋸刃の回転軸に対する取付構造および切断部材によるシール材の切断作用を説明する図面である。
【符号の説明】
１…丸鋸盤
２…定盤
２ａ…貫通孔
３…丸鋸本体
５…回転軸
２０…ブレードケース
２１…モータケース
２２…鋸刃
３２…切断部材
３２ａ…刃先
Ｗ…切断材（石膏ボード）
Ｗ２…シール材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a circular saw machine, and more particularly to a dustproof type circular saw machine suitable for cutting work such as a gypsum board.
[0002]
[Prior art]
In general, dust-proof type circular saws used for cutting gypsum boards, etc. are produced by cutting a cylindrical connection port on the blade case that covers the saw blade and connecting the dust collector hose to the connection port. The dust is forcibly sucked and collected in the dust collector. In such a circular saw, the saw blade is almost completely covered with a blade case in order to increase the dust collection efficiency.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the case of constructing the wall surface of a structure in a gypsum board, vinyl or the like is provided along the butt end of the board in order to ensure the sealing performance (water tightness) of the butt end of the boards. Some of them are provided with a string-like sealing material made of a soft resin. When a gypsum board with such a sealing material is cut with a circular saw, the sealing material is hooked on the saw blade (blade edge) and turned up from the gypsum board, and is rotated into the case to support the saw blade. There is a possibility of winding around an inner flange that fixes the shaft or saw blade to the rotating shaft.
As a technique similar to the present invention, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 59-5001 is known. This publication discloses a circular saw with a protrusion for preventing a piece of wood generated during cutting from entering the case and being caught between the case and the saw blade. However, in the circular saw described in the above publication, a projection is provided so as to project from the peripheral edge of the saw blade through hole formed in the surface plate into the through hole. That is, it is a structure disposed on the outer surface side of the saw blade. For this reason, it is not useful for preventing the sealing material from being wound around the rotating shaft.
[0004]
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems. The object of the present invention is to prevent the sealing material from being caught by a saw blade when the cutting material provided with the sealing material is cut. The object is to provide an effective circular saw.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a circular saw machine according to the present invention has a configuration as described in each claim.
The circular saw machine according to claim 1 has a configuration in which a cutting member for cutting a sealing material is disposed on the front side of the saw blade in the cutting direction and on the circular saw body side. Therefore, for example, when cutting a gypsum board with a sealing material for preventing water ingress at the butt end with a circular saw, the sealing material is caught by the saw blade (blade edge) and turned over from the gypsum board. When it is going to be wound inside the case that covers the blade, this sealing material is cut off by the cutting member. Thereby, it can prevent that a sealing material penetrate | invades in the inside of a case, and is wound around the rotating shaft which supports a saw blade.
[0006]
In this case, as described in claim 2, the cutting member preferably has a cutting edge extending along the cutting direction of the saw blade. When such a configuration is adopted, the cutting edge of the cutting member can be applied to the sealing material turned up by the saw blade from the direction intersecting with the turning direction. It is possible to effectively cut off the sealing material.
[0007]
Further, as described in claim 1, the cutting member is preferably provided in the circular saw body. In general, the circular saw machine is configured such that the circular saw body can be tilted with respect to the surface plate in order to enable, for example, 45 ° inclined cutting in addition to the normal right angle cutting. Therefore, when the structure which provides a cutting member in a circular saw main body is employ | adopted, a cutting member will incline with a saw blade, and a relative position with a saw blade can be kept constant. Thereby, the problem that the presence of the cutting member becomes an obstacle when adjusting the tilt angle of the saw blade does not occur.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Here, FIG. 1 is a front view of the circular saw machine according to the present embodiment, FIG. 2 is a plan view, and FIG. 3 is an enlarged sectional view taken along line AA of FIG. FIG. 4 is a view for explaining the cutting action of the sealing material by the cutting member.
The circular saw machine 1 of this embodiment is a dustproof type used for cutting work such as gypsum board, and can be tilted to the left and right in the cutting direction with respect to the surface plate 2 to be in contact with the cutting material W. And a supported circular saw body 3. In this specification, the cutting direction refers to the direction in which the circular saw machine 1 moves in the cutting operation and the cutting proceeds. Therefore, the right side in FIGS. 1 and 2 is the cutting direction.
The circular saw 1 is cut at right angles by making the saw blade 22 orthogonal to the cutting material W, and inclined at 45 ° by tilting the saw blade 22 at 45 ° with respect to the cutting material W. Is called. The saw blade 22 is tilted by tilting the circular saw body 3 with respect to the surface plate 2.
[0009]
The circular saw body 3 is supported so as to be tiltable in the cutting direction right and left through tilting support portions F and R provided at two locations on the front and rear portions of the surface plate 2. A front tilt support portion F is provided at the front portion of the surface plate 2. The front side tilting support portion F includes a tilting surface plate 6 provided so as to rise upward from the upper surface of the surface plate 2. A tilting bracket 8 is provided on the rear surface side of the tilting surface plate 6 via a tilting shaft 7 so as to tilt up and down. As shown in FIG. 1, the tilting position of the tilting bracket 8 with respect to the tilting surface plate 6 is fixed by tightening a fixing nut (not shown) with a knob 8 b on a fixing bolt (not shown) provided on the tilting bracket 8. Is done.
As shown in FIG. 2, two support edge portions 8a and 8a are provided on the tilting tip side of the tilt bracket 8 so as to project rearward in a state of being parallel to each other. A tilting arm portion 29 provided at the front end portion of the circular saw body 3 is supported between the support edge portions 8a and 8a via the support shaft 9 so as to be tiltable up and down. The tilting shaft 7 is arranged in a direction in which its axis is perpendicular to the support shaft 9.
[0010]
On the other hand, as shown in FIG. 1, a rear tilt support portion R is provided at the rear portion of the surface plate 2. The rear side tilting support portion R includes a tilting surface plate 10 fixed to the upper surface of the surface plate 2. A guide bracket 12 is attached to the tilting surface plate 10 via a support shaft 11 so as to be tiltable to the right in the cutting direction. The rear support shaft 11 is arranged coaxially with the front tilt shaft 7. As shown in FIG. 2, the guide bracket 12 is fixed to the blade case 20 by tightening a fixing nut 15 with respect to a fixing bolt 13 attached to the back side of the blade case 20. The fixing nut 15 can be tightened or loosened with respect to the fixing bolt 13 by rotating the lever 14 up and down.
[0011]
As shown in FIG. 1, the guide bracket 12 is provided with an arcuate guide groove 12 a that is long in the vertical direction. The guide bracket 12 is fixed to the back surface of the blade case 20 of the circular saw body 3 through the guide groove 12a.
The front tilt bracket 8 is supported to be tiltable about the tilt shaft 7 and the rear guide bracket 12 is supported to be tiltable about the support shaft 11, whereby the circular saw body 3 can be moved. It can be tilted to the left and right with respect to the cutting direction, whereby the angle of inclination of the saw blade 22 with respect to the cutting material W can be changed to perform right-angle cutting or inclined cutting.
Further, in a state where the fixing nut 15 is loosened, the circular saw body 3 is tilted up and down around the front support shaft 9, and through a through hole 2 a (see FIG. 3) as an opening formed in the surface plate 2. The so-called cutting depth of the saw blade 22 with respect to the cutting material W can be changed by changing the protruding amount of the saw blade 22 protruding to the lower surface side of the surface plate 2.
[0012]
The circular saw body 3 includes a blade case 20 that covers the saw blade 22 and a motor case 21 with a built-in drive motor. The blade case 20 includes a gear case portion 20a and a cover member 20b disposed on the front side of the gear case portion 20a. The motor case 21 is abutted against the gear case portion 20a, and the blade case 20 and the motor case 21 are joined by a fixing bolt. Has been. The output of the drive motor of the motor case 21 is decelerated by the gear train built in the gear case portion 20a and output as the rotation of the circular saw blade 22. The tilt arm portion 29 described above is provided below the gear case portion 20a, and the tilt arm portion 29 is formed so as to protrude forward.
[0013]
The saw blade 22 is located inside the blade case 20, and on the upper surface side of the surface plate 2, the back surface, that is, the inner surface is covered with the gear case portion 20a and the motor case 21, and the front surface, that is, the outer surface and the outer periphery are covered. It is covered with the member 20b. Further, the cover member 20b can be detached from the gear case portion 20a. In the removed state, the front side of the saw blade 22 is exposed, and the saw blade 22 can be replaced.
As shown in FIG. 4, the saw blade 22 is attached to a shaft end portion of the rotating shaft 5 rotated by a drive motor by a fastening screw shaft 5c via an inner flange 5a and an outer flange 5b. Therefore, the saw blade 22 can be removed from the rotating shaft 5 by removing the screw shaft 5c and removing the outer flange 5b and the inner flange 5a.
[0014]
The saw blade 22 is covered with a safety cover 23 that can be opened and closed in the lower half of the range. The safety cover 23 is rotated upward during the cutting operation, thereby exposing a range of the saw blade 22 protruding to the lower surface side of the surface plate 2.
Further, a dust suction cylinder 20g extending upward is integrally formed at the front end of the cover member 20b, and a cylindrical connecting cylinder 20h is attached to the upper end of the cylinder 20g. Yes. A suction port along the tangential direction of the saw blade 22 is formed by the cylindrical portion 20g and the connecting cylinder 20h. During the cutting operation, a dust collector is connected to the connecting cylinder 20h via a hose, and dust generated by the cutting is collected in the dust collector.
[0015]
The motor case 21 has a substantially C-shaped main handle 25 that protrudes obliquely rearward from the upper surface to the rear surface, and is provided in front of the main handle 25 and protrudes forward from the front surface of the motor case 21. The grip part 26 is provided. On the inner peripheral side of the main handle 25, a main switch 27a that is turned on / off by a trigger 27 for starting or stopping the drive motor is disposed. A power cord 28 is drawn into the rear part of the main handle 25.
Therefore, the operator can hold the main handle 25 with one hand, hold the grip portion 26 with the other hand, and move the circular saw machine 1 in the cutting direction while firmly supporting it with both hands.
[0016]
Next, when the cutting material W is a gypsum board W in which a sealing material W2 made of a soft resin such as vinyl or rubber is provided at a butt end W1, for example, the sealing material W2 when the gypsum board W is cut. A cutting member (cutter) 32 provided to prevent the blade from being caught by the saw blade 22 will be described. 1 and 3, the gypsum board W is formed in a stepped shape in order to ensure the sealing performance of the joint when the walls are constructed by abutting the boards together. A string-like sealing material W2 for preventing water intrusion is provided on the mating surface of the butted end portion (joining end portion) W1.
The cutting member 32 is installed on the inner surface side and the front side of the saw blade 22, that is, on the circular saw body 3 side and at a position closer to the cutting direction than the center of rotation of the saw blade 22. As shown in FIG. 3, the cutting member 32 is formed by bending a substantially rectangular iron plate into a substantially Z shape, and is detachably fixed to the circular saw body 3, specifically the blade case 20 by a fixing screw 33. Yes. The cutting member 32 has a cutting edge 32 a extending substantially horizontally along the cutting direction of the saw blade 22, and is positioned and fixed so that the cutting edge 32 a faces the through hole 2 a of the surface plate 2 from above. The tip of the cutting edge 32a is attached so as to slightly enter the through hole 2a from the upper surface side of the surface plate 2, and the depth of entry can be set as appropriate.
[0017]
The circular saw machine 1 according to the present embodiment is configured as described above. Therefore, when cutting the gypsum board W provided with the sealing material W2 at the butt end W1, when the sealing material W2 is hooked on the saw blade 22, as shown by an imaginary line in FIG. 4, the sealing material W2 May turn up from the surface of the gypsum board W, and may be wound up in the blade case 20 through the through hole 2a of the surface plate 2. At this time, the cutting member 32 cuts the sealing material W2 to be turned from the gypsum board W. That is, the cutting member 32 cuts off the sealing material W2 straddling between the saw blade 22 and the gypsum board W, thereby preventing the sealing material W2 from being caught in the blade case 20.
[0018]
When the sealing material W2 is wound inside the case, the sealing material W2 is wound around the rotary shaft 5 or the inner flange 5a. The inside of the case is heated with cutting work, and there is a possibility that the vinyl sealing material W2 wound around the rotating shaft 5 or the inner flange 5a is melted by heat and enters the bearing that supports the rotating shaft 5. In particular, in the case of the dust-proof type circular saw 1 in which the blade case 20 covers the saw blade 22 almost completely, the case is compared with a general wood circular saw in which the outer surface side of the blade case is largely open. The above phenomenon tends to occur because the heat dissipation is poor. However, according to the present embodiment, as described above, the cutting member 32 cuts off the sealing material W2 that is to be turned from the surface of the gypsum board W, or is to be wound and wound into the case. To prevent. As a result, it is possible to prevent the rotating shaft 5 and the inner flange 5a from being wound and to prevent the sealing material W2 melted by heat from entering the bearing.
[0019]
In the present embodiment, the cutting member 32 has a cutting edge 32 a extending along the cutting direction of the saw blade 22. For this reason, the cutting edge 32a has a cutting action in a direction intersecting the sealing material W2 to be turned up from the surface of the gypsum board W, that is, a direction in which the sealing material W2 connected between the saw blade 22 and the gypsum board W is cut off. Can be added. Thereby, the cutting | disconnection effect | action of the sealing material W2 is performed effectively.
[0020]
In the present embodiment, the cutting member 32 is provided in the circular saw body 3. As described above, when the 45 ° inclined cutting is performed, the circular saw body 3 is tilted with respect to the surface plate 2 with the tilting shaft 7 and the support shaft 11 as fulcrums. At this time, the cutting member 32 is a circular saw. It is displaced integrally with the main body 3. Thereby, the relative position of the saw blade 22 and the cutting member 32 is kept constant. For this reason, the problem that the cutting member 32 becomes an obstacle when adjusting the tilt angle of the saw blade 22 does not occur, and the cutting action of the sealing material W2 is not adversely affected.
[0021]
By the way, the turning-up phenomenon of the sealing material W2 described above may occur similarly on the outer surface side of the saw blade 22. However, although the outer flange 5b exists as a protrusion on the outer surface side of the saw blade 22, the amount of protrusion is not so large. Therefore, the possibility that the sealing material W2 is wound around the outer flange 5b is low. However, by installing the same cutting member 32 on the outer surface side of the saw blade 22 as the inner surface side, the sealing material W2 is placed on the outer surface side of the blade case 20. While being able to prevent being wound inside, it is possible to prevent winding around the outer flange 5b.
[0022]
In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above, It can change suitably in the range which does not deviate from the summary.
For example, in the above-described embodiment, the cutting member 32 is provided in the vicinity of the cutting edge on the inner surface side of the saw blade 22, but is not necessarily limited to this position, and the front side in the cutting direction with respect to the rotation center of the saw blade 22. If it is.
Further, although the cutting member 32 is provided in the circular saw body 3, it may be provided in the surface plate 2. The cutting member 32 may be formed integrally with the circular saw body 3 or the surface plate 2.
Further, the embodiment has been described in the case where the blade case 20 is applied to the dustproof type circular saw machine 1 configured to cover the saw blade 22 almost completely. However, the outer surface side of the blade case is widely opened. You may apply to the circular saw machine for wood.
Moreover, although the case of the gypsum board W was demonstrated as a cutting material, a cutting material is not limited to this.
[0023]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to provide a circular saw machine effective in preventing the sealing material from being caught by the saw blade when the cutting material provided with the sealing material is cut.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a dustproof type circular saw machine according to the present embodiment.
FIG. 2 is a plan view of the same dustproof type circular saw.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 4 is a drawing for explaining the attachment structure of the saw blade to the rotating shaft and the cutting action of the sealing material by the cutting member.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Circular saw 2 ... Surface plate 2a ... Through-hole 3 ... Circular saw body 5 ... Rotating shaft 20 ... Blade case 21 ... Motor case 22 ... Saw blade 32 ... Cutting member 32a ... Cutting edge W ... Cutting material ( gypsum board)
W2 ... Sealing material

Claims (2)

切断材に当接させる定盤と、この定盤の上面側に上下に傾動可能に配置された丸鋸本体を備えた丸鋸盤であって、
前記丸鋸本体は、駆動モータを備えたブレードケースと、該ブレードケース内に収容されて前記駆動モータにより回転する円形の鋸刃と、シール材が設けられた切断材を切断する際、前記シール材が前記鋸刃に引っかかって巻き込まれるのを防止するために該シール材を切断する切断部材を備えており、
前記切断部材は、前記鋸刃の回転中心よりも切断進行方向前寄りの位置で、前記鋸刃に対して切断進行方向に向かって左側方において前記ブレードケース内に取り付けられ、かつその刃先を下方へ向けた状態で設置したことを特徴とする丸鋸盤。A circular saw machine comprising a surface plate to be brought into contact with a cutting material, and a circular saw body arranged to be tiltable up and down on the upper surface side of the surface plate ,
The circular saw body includes a blade case provided with a drive motor, a circular saw blade housed in the blade case and rotated by the drive motor, and a cutting material provided with a seal material when cutting the cutting material. A cutting member for cutting the sealing material in order to prevent the material from being caught by the saw blade ,
The cutting member is mounted in the blade case on the left side in the cutting progress direction with respect to the saw blade at a position closer to the cutting progress direction than the center of rotation of the saw blade, and the cutting edge is lowered below A circular saw machine that is installed in the state of facing. 請求項１に記載の丸鋸盤であって、前記切断部材は、鋸刃の切断方向に沿って延在する刃先を有することを特徴とする丸鋸盤。  The circular saw machine according to claim 1, wherein the cutting member has a cutting edge extending along a cutting direction of the saw blade.

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