JP4134587B2 - Valve operating device and internal combustion engine provided with the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車あるいは自動車などにおける内燃機関において、アクセル開度に応じてバルブのリフト量および作用角を無段に可変制御する動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の内燃機関において、以前より燃焼効率の向上を図るべく、種々の工夫あるいは提案等がなされてきている。バルブの開閉タイミングをずらして行なう可変位相方式に始まり、カム切換によるバルブリフトの可変制御やバルブ休止等が採用されてきた。なお、このカム切換方式は、低速用と高速用の2つのカムを用意し、エンジン出力に応じて作用角の小さいものから大きなものに切り換えるというものである。
【0003】
さらに最近では可変位相とカム切換の組合せが出始め、その後作用角およびリフト量を連続可変する3次元カムを使用する方式が提案されている。
たとえば、直打式円筒タペットの頂部に接触角変化に対する追従機構を設け、3次元カムを軸方向にスライドさせることにより、バルブリフト量を無段階に可変するものがある。
【0004】
そして、この従来例ではカム軸自体を移動させるようにしているため回転およびスライドともスムースに動作させる必要がある。その場合、ドリブンスプロケットはスライドさせることができないので、ドリブンスプロケット部に出力の大きな油圧装置を設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来例においては上記のように大型の油圧装置が必要になることから、装置全体として大柄になるばかりか、位相を可変にしようとする場合には両方を正確に制御するためにそれぞれを別系統化して作動制御しなければならず、コストおよび重量が増大せざるを得なくなる。
また、高回転域まで回転させるためには接触角変化追従装置を軽量化しなければならず、その揺動量も大きくなるとPV値が高くなり、焼き付き易くなる。そのためリフト変化幅に制限がつき易い構造となり、0〜最大リフト量の範囲を有効にカバーするのが難しくなる。
【0006】
さらに、製作に際して平面円筒研削盤を使って形成される3次元(立体)カムであるため接触部分が直線状となり、中間リフトカーブは、最小〜最大リフトカーブを直線的につないだカーブとなって、タイミングやリフトカーブを自由に選ぶことができない。
また、バルブ休止機構を持たない(取り付け難い)ため、低中速時におけるスワール、タンブルを生成して流速を高めることができない。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑み、バルブを最適制御し、燃費改善等に優れた効果を発揮する動弁装置およびこれを備えた内燃機関を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の動弁装置は、カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフトと一体回転するとともにその軸方向に相対移動可能に構成されたカムと、前記カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとを備えた動弁装置であって、 前記カムは前記カムシャフトの軸方向に傾斜するカム面を有し、前記カムが前記カムシャフトの軸方向にスライドすることによりバルブリフト量およびバルブ作動角が連続無段に可変制御され、前記バルブリフタは、基部と、前記基部から前記カムシャフトの軸方向両側に向けて延設する腕部と、前記腕部の両端部に設けられて前記バルブを押圧する押圧部と、前記基部を回転軸とすると共に前記カムの周面に摺接し、該カムの回転に追従して前記基部に対し相対回転する円板状の回転摺動部材と、を含み、前記バルブリフタは、前記カムと前記バルブの間に浮動保持されるとともに、バルブリフタガイドによってバルブステム軸方向にのみ移動可能にガイドされたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の動弁装置において、前記回転摺動部材は、前記腕部と同軸に設けられることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の動弁装置は、カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフトと一体回転するとともにその軸方向に相対移動可能に構成されたカムと、前記カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとを備えた動弁装置であって、前記カムは前記カムシャフトの軸方向に傾斜するカム面を有し、前記カムが前記カムシャフトの軸方向にスライドすることによりバルブリフト量およびバルブ作動角が連続無段に可変制御され、前記バルブリフタは、前記カムシャフトと並行に配設された揺動軸によってその一端が軸支され、その他端に形成された二又状の一方が前記バルブに当接するとともに他方が前記カムに摺接するようになされた基部と、前記基部の前記二又状他端部の一方に形成された軸部に揺動自在に軸支されて、その両端に前記バルブを押圧する押圧部を備えた腕部と、前記基部の前記二又状他端部の他方に設けられた回転軸回りに回転自在に軸支されて、前記カムの回転に追従して前記基部に対し相対回転する円板状の回転摺動部材と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の動弁装置において、前記バルブリフタの前記腕部の一方側に当接可能なストッパ部材を備え、このストッパ部材がアクセル開度に応じて前記腕部の一方側の動きを規制することにより、該一方側の腕部に対応する前記バルブを休止させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の動弁装置において、前記バルブリフタの前記押圧部により押圧される吸気バルブを1気筒あたり2つ備え、一方の吸気バルブのバルブスプリングのばね定数が、他方の吸気バルブのバルブスプリングのばね定数よりも大きく設定されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の動弁装置において、前記カムシャフトと平行にストッパシャフトが配設されるとともに、このストッパシャフトを回動させる駆動装置を備え、前記ストッパシャフトが回動することにより前記バルブリフタの一方側の腕部にストッパ部材が当接し、該腕部の一方側の動きを規制することによって1本のバルブを休止させるようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の動弁装置において、前記カムシャフトと平行にかつ平行移動可能にストッパシャフトを設けるとともに、該ストッパシャフトと一体的にストッパ部材を設け、前記バルブリフタの腕部端面に形成した嵌合凹部に前記ストッパ部材が嵌合することにより前記バルブリフタを揺動させるようにしたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の動弁装置において、アクセル開度に応じて駆動されるモータと、該モータの駆動力を伝達する歯車機構と、該歯車機構により軸方向に移動可能に軸支され、前記カムシャフトと平行に配置されるとともに前記カムに係合するフォークを備えたアクセルシャフトとを含むカム変位装置を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の動弁装置において、アクセル開度に応じて駆動されるモータと、該モータの駆動力を伝達する歯車機構と、該歯車機構により軸方向に移動可能に軸支され、前記カムシャフトの内部に同軸に配置されるアクセルシャフトとを含むカム変位装置を有し、前記カムは前記アクセルシャフトと一体的に軸方向に移動して前記カムシャフトの外周に摺接自在に設けられていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の動弁装置において、少なくとも2つの気筒に対して共通の前記カムシャフトが配置構成され、各気筒に配設された前記カムが、気筒ごとに構成された別個のスライド駆動機構によって、前記カムシャフトに沿ってスライドするようにしたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の動弁装置において、前記スライド駆動機構は、前記カムシャフトと平行に配置された共通のスライド駆動軸を持ち、各気筒の前記カムに係合するフォークが前記スライド駆動軸に沿って独立して移動することを特徴とする。
【0024】
また、本発明の内燃機関は、吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、少なくとも吸気側に上記いずれかの動弁装置を備えたことを特徴とする。
【0025】
また、本発明の内燃機関は、吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、吸気側および排気側に上記いずれかの動弁装置を備えたことを特徴とする。
【0028】
本発明によれば、この種のエンジンにおいてアクセル開度に応じてバルブリフト量および作用角を無段階可変制御する。この場合、吸気量をアイドル回転域から全開域までコントロールし、エンジン回転数に最も適した吸気特性を確保することができる。これにより燃焼効率を有効に高め、燃費や出力を大幅に向上することができる上、構成が比較的簡単でありながら優れた効果を発揮し、実質的コストがかからず製造も容易である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明による好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明による動弁装置を備えたエンジンの要部(シリンダヘッドまわり)構成を示している。なお、本発明は自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態ではたとえば図2に示すように自動二輪車のエンジンを例とする。
【0030】
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車110の全体構成を説明する。図2において、鋼製あるいはアルミニウム合金材でなる車体フレーム111の前部には、ステアリングヘッドパイプ112によって左右に旋回可能に支持された2本のフロントフォーク113が設けられる。フロントフォーク113の上端にはハンドルバー114が固定され、ハンドルバー114の両端にグリップ115を有する。フロントフォーク113の下部には前輪116が回転可能に支持されるとともに、前輪116の上部を覆うようにフロントフェンダ117が固定される。前輪116は、前輪116と一体回転するブレーキディスク118を有している。
【0031】
車体フレーム111の後部には、スイングアーム119が揺動可能に設けられるとともに、車体フレーム111とスイングアーム119の間にリヤショックアブソーバ120が装架される。スイングアーム119の後端には後輪121が回転可能に支持され、後輪121はチェーン122が巻回されたドリブンスプロケット123を介して、回転駆動されるようになっている。
【0032】
車体フレーム111に搭載されたエンジン124(実線部)には、エアクリーナ125に結合する吸気管126から混合気が供給されるとともに、燃焼後の排気ガスが排気管127を通って排気される。また、エンジン124の上方には、燃料タンク128が搭載され、燃料タンク128の後方にシート129およびシートカウル130が連設される。ここで、エンジン124のシリンダヘッド2乃至シリンダヘッドカバー2aの所定部位には、後述するアクセルモータ45が装着される。アクセルモータ45はたとえば図示例のように、シリンダヘッドカバー2aの上面から突設される。その場合、燃料タンク128の下部に設けた凹部内にアクセルモータ45部分が配設されるようになっており、燃料タンク128とシリンダヘッドカバー2aは相互に干渉しないように配置される。
【0033】
さらに図2において、131はヘッドランプ、132はスピードメータ、タコメータあるいは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、133はステー134を介してハンドルバー114に支持されるバックミラーである。また、車体フレーム111の下部にはメインスタンド135が揺動自在に取付けられ、後輪121を接地させたり地面から浮かせたりできる。車体フレーム111は、前部に設けたヘッドパイプ112から後斜め下方へ向けて延設され、エンジン124の下方を包むように湾曲した後、スイングアーム119の軸支部であるピボット119aを形成してタンクレールおよびシートレール(いずれも図示せず)に連結している。
この車体フレーム111には、フロントフェンダ117との干渉を避けるべく車体フレームと平行にラジエータ136が設けられるとともに、このラジエータ136から車体フレーム111に沿って冷却水ホース137が配設され、排気管127と干渉することなくエンジン124に連通している。
【0034】
また、図3は本発明装置の要部側断面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図である。これらの図にも示されるように、この実施形態では並列2気筒エンジンであって、各気筒ごとに吸気側(IN)および排気側(EX)にそれぞれ2つのバルブ(つまり4バルブ)を有している。なお、この実施形態では吸気側に適用した例とするが、吸気側および排気側の双方に適用することもできる。シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0035】
動弁装置は、気筒の配列方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。なお、バルブユニット30については、排気側も同様の構成であってよい。
【0036】
カム/カムシャフトユニット10において、カムシャフト11は、ベアリング12(図4)を介してシリンダヘッド2に回転自在に支持される。カムシャフト11にはその軸方向に後述するカム13がスライド可能に装着されるが、この例ではカムシャフト11はたとえば3条のボールスプライン11aを有し、そのガイドによってボール14を介して直線運動(リニアモーション)するようになっている。なお、カムシャフト11は中空構造とし、その中空内部に潤滑油路を形成してカム13等に注油することができる。
【0037】
カムシャフト11の一端にはスプロケット15が固着している。排気側のカムシャフト11Exの一端にもスプロケット15Exが固着しており、これらのスプロケット15,15Exとクランクシャフト(図示せず)の一端に固着するドライブスプロケット16との間にカムチェーン17が巻回装架される(図5参照)。なお、図5に示されるようにチェーンガイド18、チェーンテンショナ19およびチェーンアジャスタ101等を含み、これらによりカムチェーン17が適正走行するようになっている。
【0038】
ここで、カム13はいわゆる「3次元カム」として構成され、また各気筒に1つのカム13が設けられる。図6に示されるように長手方向(カムシャフト11の軸方向)に緩やかに傾斜するカム部13aが延設され、バルブリフト量を連続的に変化させる形状に成形されている。この場合、カム高さと同時にカム作用角およびリフトタイミングも変化し、すなわちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、さらにはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定されている。図9は、かかるカム13の具体的な3次元カム構成諸元の例を示している。このようなカム13をカムシャフト11に沿って移動させることにより、吸気バルブのリフト量、作用角およびリフトタイミングを無段階に可変制御することができる。
【0039】
タペットユニット20において、タペット21はその内側にベアリングを収容する収容部を有する円板状(ドーナッツ状)に形成され、ベアリングとしてのボール22を介してタペット芯材23を保持する。シリンダヘッド2の適所にはタペットホルダ24が配置固定されており、タペット21は、タペットホルダ24内部に収容されるかたちで浮動保持される。このタペットユニット20(タペット21)は、カム13のカム面に押されてバルブを進退させるバルブリフタとして機能する。
【0040】
ここで、図7はタペット芯材23の構成例を示している。タペット芯材23はタペット21とともにボール22を収容保持する基部23aと、基部23aから左右両側へ延びる(カムシャフト方向)腕部23bと、各腕部23bの端部に設けられ、吸気バルブに当接するようにした押圧部23cとを含んでいる。1つのタペット21によって押圧部23cを介して、2つのバルブを同時に駆動できるようになっている。
【0041】
タペット21の外周面は典型的には円弧状(R状)に形成され、カム13とは点接触するようになっている。また、タペット21の内側にタペット芯材23の基部23aとの間にボール22を介在させることにより、自動調芯機能を持つ。タペット芯材23の腕部23bは、タペットホルダ24に設けたガイド溝24a(図3参照)によってガイドされる。このタペットホルダ24のガイドにより、タペット21はバルブステムの軸方向にのみ移動可能になる。
【0042】
なお、本実施形態では排気側については、図1あるいは図8(図3のB−B線断面)に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つ円板状のタペット21Exを有する。
【0043】
バルブユニット30において、それぞれのバルブステム31aがバルブガイド32によってガイドされる2つの吸気バルブ31を含んでいる。また、各バルブステム31aの端部には、タペット芯材23の押圧部23cと当接するタペットシム33を有し、バルブリテーナ34とスプリングシート35の間にバルブスプリング36が装着される。
【0044】
アクセルシャフトユニット40において、カムシャフト11と平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に固着するとともにカム13に連結するアクセルフォーク42を含んでいる。アクセルシャフト41はその軸方向にスライド可能にシリンダヘッド2によって支持され、一端側でネジリスプライン41aを介してドリブンギヤ43(ホイール)と係合している。ドリブンギヤ43は複列ボールベアリング44によって回転自在に支持され、アクセルモータ45の出力軸に固着したドライブギヤ46(ウォーム)と噛合する。
【0045】
アクセルモータ45は、アクセル変化(アクセル開度や加速・減速方向など)に対応してその出力軸が回転し、その回転はドライブギヤ46およびドリブンギヤ43を介して、アクセルシャフト41のスライド運動に変換される。この例ではアクセルモータ45はシリンダ軸線方向に沿って配置され、シリンダヘッドカバー2aによって覆われている。
なお、たとえば自動二輪車の場合にあっては、アクセルグリップの回転操作量をアクセルモータ45の出力軸の回転量に対応させるようにしてもよい。また、アクセルモータ45を駆動する際、そのときの走行状況(出力)に合うようにコントローラ(図示せず)によって駆動制御されるようになっている。
【0046】
アクセルフォーク42は、ベアリング47を介してカム13の端部に回転自在に装着されたフォークガイド48と係合する。これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、カム13がカムシャフト11に沿ってスライドする。
【0047】
バルブ休止ユニット50において、2つの吸気バルブ31の一方を休止させるように構成されたタペットストッパ51(ストッパ部材)と、カムシャフト11と平行に配置されタペットストッパ51を支持する回転シャフト52と、回転シャフト52を回転駆動する駆動装置53とを含んでいる。タペットストッパ51は概略L字状に形成され、回転シャフト52と一体回転するようになっている。駆動装置53は典型的には油圧シリンダ装置により構成され、そのピストンロッド53aが回転シャフト52に固着する揺動アーム54と連結している。
【0048】
駆動装置53が回転シャフト52を回転させると、タペットストッパ51がタペット芯材23の腕部23b(休止すべき吸気バルブ31側)と当接して、その腕部23b、したがって押圧部23cの動きを規制する。これにより、一方の吸気バルブ31を「0」リフト状態すなわち休止させることができる。
【0049】
バルブ休止ユニット50は特にエンジン低速回転域において燃焼室内に吸気スワール流を生成させるために有効であり、つまりエンジン低速時においてはタペットストッパ51がタペット芯材23の一端側の支点となり、その他端側の押圧部23cのみが吸気バルブ31を押し下げ、すなわちリフトさせ、これによりスワール流を生成することができる。
【0050】
ここで、カムシャフト11の他端には位相センサユニット60が設けられている。位相センサユニット60は、カムシャフト11の他端に植設されたピン61とこのピン61を検出して出力信号を得る位相センサ62を含んでいる。
【0051】
上記構成において、アクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作するとアクセルモータ45が作動し、その出力軸の回転によりアクセルシャフト41がスライドする。たとえば、エンジン低速時には図4に示されるようにタペット21はカム13に対して、カム高さの低い部位に当接している。この状態で加速、すなわちアクセルを開くと、アクセルモータ45の作動によりドリブンギヤ43が回転して、アクセルシャフト41は図中、右方にスライドする。カム13はアクセルフォーク42を介して、アクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト13に沿って、同様に図中、右方にスライドする。なお、このときカム13のスライド量や速度は、アクセルの開度および開く速さに対応している。カム13のスライドによりタペット21は次第に、カム高さの高い部位に当接し、これにより図9に示されるリフト特性に従ってバルブリフト量が増大する。一方、減速時にはアクセルを戻すことで、上記とは逆の動作でバルブリフト量を減少させる。
【0052】
ここで、上述した本発明の動弁装置あるいは内燃機関において特に、まず3次元のカム13をカムシャフト11上でその軸方向にスライドさせる。これによりカム軸部のシリンダヘッド2の幅を狭くすることで、軽量化およびコンパクト化を図ることができる。また、カムシャフト13の回転軸受(ベアリング12)とカム13のスライド軸受(ボールスプライン11aおよびボール14)を別個にすることで、これら双方をころがり軸受で構成したことによりカム13を極めて小さい力量で円滑に変位させることができる。
【0053】
さらに、カム13のスライド機構に加えて、カムタイミングの変更機構を付加することも可能である。この場合、たとえばスプロケット15まわりに所謂、連続可変バルブタイミング機構(「VVT機構」等と呼ばれている)を設けることで、装置の大型化やコストアップを伴わずに有効に行なうことができる。カムタイミングの変更には、カムシャフト13自体がスライドしないため、位相センサユニット60を効果的に使用することができる。
【0054】
また、上述のようにカム13のスライド軸受部をボールスプライン11aによるころがり軸受で構成することで、滑り抵抗の場合に比べてスライド抵抗を格段に小さくする。これによりアクセルモータ45を小型化することができ、アクセル可変時の消費電力を小さくすることができる。ころがり軸受においては、滑り軸受の場合よりも軽度の潤滑でも焼き付き難い等の利点がある。
【0055】
また、1つのアクセルシャフト41に固定した複数(気筒数分)のアクセルフォーク42を介してカム13をスライドさせることで、すべてのカム13を正確に同調させることができ、複数の気筒のバルブを同調制御することができる。また、気筒ごとに単一のカム13を設けることにより、カム幅(カムシャフト方向)を大きく確保することができ、バルブリフトカーブを形成するカム13の傾斜角度を緩く設定可能となる。これによりカム13のスライド荷重を小さくして、この点でもアクセルモータ45を小型化するとともに、高い精度のアクセルワークを実現することができる。
【0056】
また、アクセルフォーク42とカム13をベアリング47を介して回転自在に結合することで、カム13の高回転域まで回転部の焼付きを防止することができる。加えて、回転部の回転抵抗を小さくすることで動弁駆動の際に生じる機械的損失(メカロス)を減少させる。
【0057】
また、タペット21の外周接触面を曲面状に形成し、摺動および回転自在にバルブステム軸方向にストローク可能としたことで、カム13とタペット21をつねに点接触させる。これによりカム13のカム高さ(バルブリフト量)、作用角およびタイミング等を含むカム特性を3次元マップ的に形成することができ、エンジン回転数およびトルクに最適なリフト特性を設定し、つまり低中速域でミラーサイクル化を自在に実現することができる。また、タペット21とカム13あるいはタペットシム33との接触はころがり接触となっており、常に一点で接触しているわけではないため、耐磨耗性に優れ、耐久性を大幅に向上させることができる。それにより、エンジンの高回転化を有効に実現する。
【0058】
また、タペット21の中心軸上に自動調芯機能を持つタペット芯材23を設けるとともに、タペットホルダ24のガイド溝24aによりガイドし、タペット芯材23の両端の押圧部23cで2つの吸気バルブ31をリフト可能にする。単一のタペット21で2つのバルブをリフトすることで、タペット重量を軽くして高回転化とコンパクト化を図ることができる。この場合、タペット21とカム13あるいはタペットシム33との接触は、ころがり接触となっているので耐磨耗性に優れる。さらに、各吸気バルブ31のバルブステム31aにはその軸方向以外の荷重もしくは負荷が作用しないので、バルブガイド32やタペットガイドの磨耗が僅少になり、実質的にバルブステム31aを小径にできるため高回転、高出力化に有利である。また、自動調芯機構をボール22によるころがり軸受で構成したので、飛沫潤滑でも焼付きなく潤滑し得るため特別な潤滑油の圧送装置を不要とし、構造を簡素化するとともに耐久性を向上する。
【0059】
また、バルブ休止ユニット50はタペットストッパ51によって一方の吸気バルブ31を休止させることができる。このバルブ休止によりエンジンの低中速回転域において燃焼室内に吸気スワール流あるいはタンブル流を生成し、いわゆるリーンバーン化を可能にする。この場合、燃料の注入速度を速くすることで出力アップを図ることができる。
【0060】
ここでバルブ休止時には、たとえば図4に示したように他方の吸気バルブ31側の押圧部23cは、タペットストッパ51との当接部を支点として押し下げられる。両方の吸気バルブ31をリフトさせる通常のバルブリフト量xに対して、バルブ休止時のバルブリフト量yとなり、すなわちリフト量は(y/x)倍に増大する。バルブ休止時には片ポートによる吸気となるから、そのこと自体では吸気抵抗が高くなるが、リフト量の増加により実効バルブ開口面積は拡大する。これによりバルブ休止のON/OFF切替時におけるバルブ開口面積や吸気抵抗による吸気量の差を実質的になくし、あるいは僅少にしてスムースな切替を行なうことができる。
【0061】
また、アクセルシャフトユニット40において、アクセルモータ45の出力はアクセルシャフト41を介してアクセルフォーク42に伝達される。この出力の伝達経路において、ドリブンギヤ43およびドライブギヤ46あるいはネジリスプライン41aによる伝達機構は逆方向の出力伝達、つまり従動のアクセルフォーク42側から駆動側への伝達を規制する。これにより特にアクセル固定時にはアクセルモータ45に電流を流さなくとも、アクセルフォーク42したがってカム13を確実に固定することができ、消費電力を少なくして節電効果がある。
【0062】
さらに、排気バルブ側においてカムシャフト11Exと平行の中心軸を持つ円板状のタペット21Exが、バルブステム軸方向にストローク可能にガイドされる。かかる構成としたことで、直打式の円筒タペットよりも大幅に重量軽減し、高回転化が可能になる。また、タペット21Exはカム13Exあるいはタペットシム33ところがり接触するので、耐久性が向上する。この場合、タペット21Ex外周の接触面以外の部位、すなわち中心軸付近の肉厚を薄く形成するとよい。これによりタペットガイドとの間の隙間を大きく確保することができ、潤滑油を入り易くすることで焼付きを有効に防止する上、軽量化を図ることでエンジンの高回転化を有効に実現する。
【0063】
つぎに、本発明による第2の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。
図10は本発明装置の要部側断面図、図11は図10のC−C線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側に適用した例とするが、これに加えて排気側に適用することもできる。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0064】
第2の実施形態による動弁装置は、気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0065】
カム/カムシャフトユニット10において、カムシャフト11は、ベアリング12を介してシリンダヘッド2に回転自在に支持されるが、この例ではシリンダヘッド2の外側寄りに配置される。また、すでに図9に示したような3次元カム構成諸元を有するカム13を備え、このカム13がボールスプライン11aを介してカムシャフト11に沿って直線運動するようになっている。
【0066】
タペットユニット20において、この実施形態では特にスイングアーム式タペット(いわゆるロッカーアーム形式)が採用される。すなわち、カム13とバルブユニット30の間には、スイングアーム25によって支持されるタペットローラ26が配置される。また、スイングアーム25の先端には、後述するスイングアームシャフトと平行に配置され、かつ回転自在に支持されたタペット27を有する。
【0067】
スイングアーム25は、カムシャフト11と平行配置されたスイングアームシャフト28(揺動軸)により揺動可能に支持され、各気筒に1つのスイングアーム25が設けられる。スイングアーム25は図12(図10のD−D線断面)にも示されるように、スイングアームシャフト28に対して嵌合結合し回転自在である。この例ではシリンダヘッド2の一部によってスイングアーム25を位置決め固定するが、スイングアームシャフト28の軸方向にスライド力が作用する側にはベアリング(ニードル・スラストベアリング)29が装着される。なお、ベアリング29と反対側にはスラストワッシャ201が装着される。また、スイングアームシャフト28は中空構造とし、その中空内部に潤滑油路を形成してタペット27等に注油することができる。
【0068】
タペットローラ26は、ボールベアリングとして構成され、その内輪に挿通するピン202を介してスイングアーム25によって支持される。ピン202はスイングアーム25に対して強圧入される。タペットローラ26の外周面は典型的には円弧状(曲面状)に形成され、カム13とは点接触するようになっている。
【0069】
タペット27は概略コ字状に形成され、そのコ字の両端の押圧部27aで2つのバルブ(タペットシム33)と当接する。スイングアーム25の先端にはタペット27を支持するための軸部25aが突設されており、軸部25aによって軸支されたタペット27を回転自在にしている。タペットシム33と当接するタペット27の先端(押圧部27a)は、円弧状(曲面状)に形成され、タペットシム33とは点接触する。
【0070】
なお、本実施形態では排気側については、図10あるいは図13(図10のE−E線断面)に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つタペットローラ26Exを有する。タペットローラ26Exはスイングアーム25によって支持され、スイングアーム25は、カムシャフト11Exと平行配置されたスイングアームシャフト28Exにより揺動可能に支持される。
【0071】
バルブユニット30は、実質的に第1の実施形態の場合と同様の構成である。したがって、各気筒ごとに吸気(IN)側および排気(EX)側にそれぞれ2つのバルブ(つまり4バルブ)を有している。
【0072】
アクセルシャフトユニット40において、その基本構成は実質的に第1の実施形態の場合と同様である。カムシャフト11と平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に固着するとともにカム13に連結するアクセルフォーク42を含んでいる。なお、この例ではアクセルシャフト41は、カムシャフト11よりも内側に配置され、それに対応してアクセルモータ45もシリンダヘッドカバー2aの略中央に配置される。
【0073】
アクセルモータ45は、アクセル変化に対応してその出力軸が回転し、その回転はドライブギヤ46およびドリブンギヤ43を介して、アクセルシャフト41のスライド運動に変換される。アクセルモータ45はシリンダ軸線方向に沿って配置され、シリンダヘッドカバー2aによって覆われている。アクセルフォーク42は、ベアリング47を介してカム13の端部に回転自在に装着されたフォークガイド48と係合する。これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、カム13がカムシャフト11に沿ってスライドする。
【0074】
バルブ休止ユニット50において、2つの吸気バルブ31の一方を休止させるように構成されたタペットストッパ51と、カムシャフト11と平行に配置されタペットストッパ51を支持する回転シャフト52と、回転シャフト52を回転駆動する駆動装置53とを含んでいる。タペットストッパ51は先端に概略鍵型のストッパ部51aが形成され、回転シャフト52と一体回転するようになっている。駆動装置53は典型的には油圧シリンダ装置により構成され、そのピストンロッド53aは、回転シャフト52に固着する揺動アーム54(バルブ休止レバー)と連結している。
【0075】
この実施形態では特に、タペットストッパ51のストッパ部51aは、図10に示されるようにタペットローラ26の中心軸(ピン202)に関して、カムシャフト11とは反対側に配置される。
また、カムシャフト11、アクセルシャフト41および回転シャフト52は、図10のように一直線上に配置される。このように直線配置することで、製造、組付けに際して同一合せ面上に揃え、加工を容易化することができるとともに、ユニット類を部品のアッセンブリ状態でセット可能とする。
【0076】
駆動装置53が回転シャフト52を回転させると、タペットストッパ51がタペット27の押圧部27a(休止すべき吸気バルブ31側)の基部と当接して、その押圧部27aの動きを規制する。これにより、一方の吸気バルブ31を「0」リフト状態すなわち休止させることができる。なお、この場合バルブ休止時のバルブリフト量は図12に示したように、両方の吸気バルブ31をリフトさせる通常のバルブリフト量に対して、(y/x)倍に増大する。
【0077】
ここで、カムシャフト11の他端には位相センサユニット60が設けられている。位相センサユニット60は、カムシャフト11の他端に植設されたピン61とこのピン61を検出して出力信号を得る位相センサ62を含んでいる。
【0078】
第2の実施形態による動弁装置において特に、カム13とバルブユニット30の間には、スイングアーム25によって支持されるタペットローラ26が配置される。このようにスイングアーム25によって支持されるタペットローラ26を介して、カム13からバルブユニット30へと力を伝達するロッカーアーム式であるため、従来の加工設備、技術をそのまま使うことができ実施に際して実現性が高く、製造コスト的にも極めて有利である。
【0079】
この場合タペットローラ26は、内部のボールのころがり抵抗だけで自由に回転するため、接触面の耐磨耗性を向上させることができる。また、スイングアーム25あるいはタペットローラ26をカムシャフト11の軸方向にスライドさせる力に対して、すべてころがり摩擦で対抗するので機械的な損失を低減するとともに、耐久性を向上する。なお、このような機械的損失の低減効果は、ベアリング29によっても得ることができる
【0080】
また、タペットストッパ51のストッパ部51aをタペットローラ26の中心軸に関して、カムシャフト11とは反対側に配置することにより、タペットストッパ51をバルブ休止位置に移動させるとき、どの位置でもバルブリフトをなくする方向に力が作用することになる。そして小さな力でタペットストッパ51を突出させ、リフト戻り時のみにタペットストッパ51が突出するので、どのタイミングでも突出を開始することができる。
【0081】
なお、タペットストッパ51が完全に突出した時点でロックさせるロック機構を使用すれば、リフト時の力をそのロック機構で受けることができ、そのためのエネルギが不要になる。また、ロック機構を完全ロックではなく、油圧を上げる等の方法によりロックするようにすることで、その油圧でバルブ休止側も多少ストロークさせることができ、左右のリフト量を加減することができ、スワールあるいはタンブル流の量を調整することができる。
【0082】
つぎに、本発明による第3の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。図14は本発明装置の要部側断面図、図15は図14のF−F線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側に適用した例とするが、これに加えて排気側に適用することもできる。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0083】
第3の実施形態による動弁装置は、気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0084】
本実施形態に係るカム/カムシャフトユニット10、バルブユニット30およびアクセルシャフトユニット40については、実質的に第1の実施形態の場合と同様の構成である。なお、アクセルシャフトユニット40において、アクセルモータ45はシリンダ軸線方向に対して傾斜配置され、シリンダヘッドカバー2aによって覆われている。
【0085】
タペットユニット20の基本構成は、実質的に第1の実施形態の場合と同様の構成であり、タペット21はタペットホルダ24内部に収容されるかたちで浮動保持される。また、タペット芯材23は基部23aと、基部23aから左右両側へ延びる腕部23bと、各腕部23bの端部に設けられた押圧部23cと、を含んでいる。
【0086】
特に本実施形態では図15に示されるように、腕部23bは押圧部23cから外側へ突出し、後述するタペットストッパとの係合部として構成される。なお、この係合部は、押圧部23cの一部を外側へ突出したものであってもよい。
【0087】
なお、本実施形態では排気側については、図14に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つ円板状のタペット21Exを有する。
【0088】
バルブ休止ユニット50において、2つの吸気バルブ31の一方を休止させるように構成されたタペットストッパ51を有する。タペットストッパ51は、カムシャフト11と同軸に配置されボス55によって回転自在に支持されている。2つのタペットストッパ51は相互に、シャフト56によって連結固定されており、同期作動するようになっている。駆動装置53はそのピストンロッド53aがシャフト56の端部56aに当接し、シャフト56をカムシャフト11のまわりに回動させる。なお、シリンダヘッド2には、このシャフト56の回動を許容させるための開口2bが開設されている。タペットストッパ51はまた、ストッパ部51aをタペット芯材23側へ回動させる弾機手段としてのリターンスプリング57により付勢されている。
【0089】
タペットストッパ51のストッパ部51aは概略鍔状に形成され、タペット芯材23における押圧部23cから外側へ突出した腕部23b(係合部)と係合するようになっている。ストッパ部51aの形態としては、「鎌」状もしくはC字状のフックの形態を有し、そのフックの内側で図14のように腕部23bと係合して該腕部23bの支点となる。
【0090】
本発明装置においてバルブ休止ユニット50、とりわけタペットストッパ51が円滑かつ適正に動作し、その効果を実効あらしめることが重要であるが、第3の実施形態による動弁装置では特に、複雑な機構もしくは構成を伴うことなく的確にバルブ休止を行なうようにする。
【0091】
すなわち、タペットストッパ51のストッパ部51aは、カム位相のどのタイミングからでもタペットシャフト(腕部23b)と係合し、その動きを規制することができる。常態では、駆動装置53のピストンロッド53aが伸長して、シャフト56を介してタペットストッパ51を二点鎖線のようにタペット21から退避させている。ピストンロッド53aが後退することで、リターンスプリング57の弾力によりタペットストッパ51のストッパ部51aは、タペットシャフト(腕部23bの係合部)の側面に圧接する。このときストッパ部51aは、腕部23bの上下ストロークと干渉することなく待機している。腕部23bが上昇すると同時に、ストッパ部51aはリターンスプリング57の弾力によって腕部23bと係合し(その一部は腕部23bの下側に進入する)、これにより休止側のタペットシャフトを規制する。
【0092】
このようにバルブ休止ユニット50を作動させると、タペットストッパ51はカムシャフト13の1回転のなかで必ず、リターンスプリング57の弾力で自動的にバルブを休止させることができる。この場合、カムタイミングを正確に検出することなく、しかも最大でもカム1回転という極めて短時間でバルブ休止動作を完了する。また、タペットストッパ51をリターンスプリング57の弾力で作動させるため、タペットシャフトに作用する負荷を実質的に小さくし、その磨耗あるいは破損等を防ぐことができる上、軽量化および高回転化を有効に実現する。
【0093】
つぎに、本発明による第4の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。
図16は本発明装置の要部側断面図、図17は図16のG−G線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側に適用した例とするが、これに加えて排気側に適用することもできる。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0094】
第4の実施形態による動弁装置は、気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0095】
本実施形態に係るカム/カムシャフトユニット10、バルブユニット30およびアクセルシャフトユニット40については、実質的に第1の実施形態の場合と同様の構成である。
【0096】
タペットユニット20の基本構成は、実質的に第1の実施形態の場合と同様の構成であり、タペット21はタペットホルダ24内部に収容されるかたちで浮動保持される。また、タペット芯材23は基部23aと、基部23aから左右両側へ延びる腕部23bと、各腕部23bの端部に設けられた押圧部23cと、を含んでいる。
【0097】
特に本実施形態では図17に示されるように、タペット芯材23の押圧部23c(休止すべき吸気バルブ31側)の外側面に、後述するタペットストッパとの係合部として構成される嵌合凹部23dを有する。
【0098】
なお、本実施形態では排気側については、図16に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つ円板状のタペット21Exを有する。
【0099】
バルブ休止ユニット50において、2つの吸気バルブ31の一方を休止させるように構成されたタペットストッパ51を有する。タペットストッパ51は、シリンダヘッド2に形成されたガイド孔2cに内挿され、カムシャフト11と平行にスライド可能である。タペットストッパ51の一端にはタペット芯材23の嵌合凹部23dに係合可能な球状のストッパ部51aを有し、また他端には後述するフォークが係合するフォークガイド58が取り付けられている。ガイド孔2cには、ストッパ部51aをタペット芯材23の嵌合凹部23d側へ付勢するリターンスプリング59が装着されている。
【0100】
駆動装置53は、カムシャフト11と平行に配置され、タペットストッパ51を駆動(後退駆動)するための駆動シャフト501を進退させる。駆動シャフト501にはフォーク502が結合しており、このフォーク502はタペットストッパ51のフォークガイド58と係合する。2つのタペットストッパ51は相互に、駆動シャフト501によって連結されており、同期作動するようになっている。
【0101】
第4の実施形態による動弁装置では特に、バルブ休止ユニット50はタペットストッパ51によって一方の吸気バルブ31を休止させる際、タペット芯材23の押圧部23cの側面に設けられた嵌合凹部23dに嵌入する。このように嵌入するタペットストッパ51を支点として、他方の吸気バルブ31側の押圧部23cが押し下げられる。この場合、駆動シャフト501を図17のように伸長させて、タペットストッパ51がリターンスプリング59の弾力によって嵌合凹部23dに嵌入し、また駆動シャフト501を引っ込めてタペットストッパ51が嵌合凹部23dから離脱する。
【0102】
タペットストッパ51は典型的には球状であるため、押圧部23cに対する支点として円滑かつ適正に機能する。かかる球状支点の位置はシリンダヘッド2の穴加工ピッチの精度で決定されるため、カム軸に対する精度を出し易くしている。また、バルブ休止ユニット50の構成を簡素化することで、軽量化を図るとともに安価にすることができる。タペットストッパ51による支点位置の自由度が高いため、バルブリフト量の比率(y/x)を比較的自由に設定することができ、たとえばバルブステム31aの中心上に設定することで、y/x=2とすることが可能である。
【0103】
ここで、図18は第4の実施形態におけるタペットユニット20の変形例を示している。この例ではカム13に接触し、アウタレースとインナレースとこれらの間に介在するボールを含むタペットローラ203を有する。このタペットローラ203は、タペットホルダ24内部に収容されるかたちで浮動保持される。タペットローラ203のインナレースにホルダ部204が圧入され、このホルダ部204に軸支されるピン205には、ニードルベアリング206を介して天秤状腕部207が揺動可能に保持される。
【0104】
天秤状腕部207の両端には、タペットシム33と当接する押圧部207aが設けられるとともに、その外側面にタペットストッパ51との係合部として構成された嵌合凹部207bを有する。タペットホルダ24の内部は、タペットローラ203を外形に整合する空間として形成されている。また、天秤状腕部207は、タペットホルダ24のガイド溝24aに対する摺動部が摺接ガイドされるようになっており(図18、斜線部参照)、これにより天秤状腕部207の回り止めが構成される。
【0105】
タペットローラ203の中心と同一線上にピン205が配置されるため、天秤状腕部207はタペットストッパ51によって規制されていないときには、カムシャフト11と平行を保ったまま上下動する。また、タペットストッパ51によって規制されているときには、嵌合凹部207bを支点として揺動可能となる。
【0106】
また、この変形例においてはタペットローラ203および天秤状腕部207ともころがり軸受で構成しているため、動弁駆動の際の機械的損失や磨耗等を減少させる。タペットローラ203自体の側面はタペットホルダ24と直接接触しないため、接触抵抗がなくスムースに作動し、カム13との接触部の滑りを防止することができ、寿命が向上する。また、ピン205に対し天秤状腕部207をバルブユニット側にオフセット配置することができ(図18、c−c断面参照)、タペットホルダ24におけるカム13側のガイド部肉厚を厚く確保可能にし、これによりガイド部の剛性を強化することにより機械的歪みをなくし、円滑作動を保証することができる。
【0107】
さらに、自動調芯軸受方式よりも製作が容易であり、タペットローラ203の径を大きくすることができるため寿命を向上するとともに、タペットシム33およびカム13間の距離を実質的に短くすることができるのでシリンダヘッド高さを低くし、また部品点数が少なく組付けを容易化することが可能である。さらに天秤状腕部207の回り止めが構成されているため、タペット部(押圧部207a)を円板状にしないで済み、軽量化を測ることができる。
【0108】
さらに図19および図20は、第4の実施形態における別の変形例を示している。図19は本発明装置の要部側断面図、図20はこの実施形態に係るアクセルシャフトユニット40まわりを示す図19のH矢視図である。前述の実施形態ではアクセルシャフトユニット40におけるアクセルモータ45は、典型的にはシリンダヘッド2のシリンダヘッドカバー2aの上面と直交して配置(シリンダ軸線方向に沿って配置)されたが、この例ではシリンダヘッドカバー2aの上面と平行に吸気(In)側に配置したものである。
【0109】
このアクセルシャフトユニット40において、カムシャフト11と平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に固着するとともにカム13に連結するアクセルフォーク42を含んでいる。アクセルシャフト41はその軸方向にスライド可能にシリンダヘッド2(もしくはシリンダヘッドカバー2a)によって支持され、後述するラック&ピニオン機構49を介してドリブンギヤ43(たとえば、平歯車であってよい)と係合している。ドリブンギヤ43はシリンダヘッド2に回転自在に支持され、アクセルモータ45の出力軸に固着したドライブギヤ46(平歯車)と噛合する。
【0110】
この例ではドリブンギヤ43およびアクセルモータ45の中心軸は、アクセルシャフト41と直交して配置される。ラック&ピニオン機構49は、アクセルシャフト41の一部に形成されたラック401とドリブンギヤ43の軸部に形成されたピニオン402を含む。ラック401は少なくともカム13のスライドストローク分の長さを有するが、アクセルシャフト41と別体構成のものを付設固定したものであってもよい。また、ピニオン402についても、ドリブンギヤ43と別体構成のものを付設固定したものでもよい。
【0111】
アクセルモータ45の回転はドライブギヤ46およびドリブンギヤ43を介して、さらにラック&ピニオン機構49を介して、アクセルシャフト41のスライド運動に変換される。そしてアクセルフォーク42は、ベアリング47を介してカム13の端部に回転自在に装着されたフォークガイド48と係合しており、これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、カム13がカムシャフト11に沿ってスライドする。
【0112】
この例では特に上述のようにアクセルモータ45をシリンダヘッドカバー2aの上面と平行に配置することにより、アクセルモータ45部分がエンジン上方へ突出するのを抑制する。このようにエンジンが嵩だかになるのを防ぐことで全体としてコンパクト化を図ることができる。
【0113】
つぎに、本発明による第5の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。
図21は本発明装置の要部側断面図、図22は図21のI−I線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側に適用した例とするが、これに加えて排気側に適用することもできる。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0114】
第5の実施形態による動弁装置は、気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0115】
本実施形態に係るカム/カムシャフトユニット10、バルブユニット30およびアクセルシャフトユニット40については、実質的に第1の実施形態の場合と同様の構成である。
【0116】
タペットユニット20において、カム13に接触するようにピン209に支持されたタペットローラ208を有する。ピン209はカムシャフト11とは平行に、後述するスライダ210に固定されており、ニードルベアリング211を介してタペットローラ208を回転自在に支持する。なお、タペットローラ208はピン209の軸方向にはスライドしないように、スライダ210の内側に配置される。スライダ210は矩形の断面形状を持ち、タペットホルダ24に形成されたガイド孔24bにスライド可能に嵌合する(図23(A)、摺動ガイド:斜線部参照)。ガイド孔24bはバルブステムの軸方向に沿って形成されており、これによりタペットローラ208は、スライダ210を介してタペットホルダ24内部に収容されるかたちで浮動保持され、バルブステムの軸方向にのみ移動可能となる。
【0117】
スライダ210の下部にはピン209と直交してピン212が軸支され、このピン212にニードルベアリング213を介して天秤状腕部214(スイングアーム)が揺動可能に保持される。天秤状腕部214の両端には、タペットシム33と当接する押圧部214aが設けられるとともに、その外側面にタペットストッパ51との係合部として構成された嵌合凹部214bを有する。
【0118】
この例では天秤状腕部214の揺動支点であるピン212は、タペットローラ208の中心(ピン209)に対して下方にオフセットして配置される。このようにオフセットすることにより、天秤状腕部214は図22に示されるように下方に凸に湾曲した形態となっている。天秤状腕部214はタペットストッパ51によって規制されていないときには、カムシャフト11と平行を保ったまま上下動する。また、タペットストッパ51によって規制されているときには、嵌合凹部214bを支点として揺動可能となる。
【0119】
なお、本実施形態では排気側については、図21に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つ円板状のタペット21Exを有する。
【0120】
バルブ休止ユニット50の基本構成は、実質的に第4の実施形態の場合と同様の構成であり、2つの吸気バルブ31の一方を休止させるように構成されたタペットストッパ51を有する。タペットストッパ51は、シリンダヘッド2に形成されたガイド孔2cに内挿され、カムシャフト11と平行にスライド可能である。タペットストッパ51の一端には天秤状腕部214の嵌合凹部214bに係合可能な球状のストッパ部51aを有し、また他端には後述するフォークが係合するフォークガイド58が取り付けられている。ガイド孔2cには、ストッパ部51aを天秤状腕部214の嵌合凹部214b側へ付勢するリターンスプリング59が装着されている。
【0121】
駆動装置53は、カムシャフト11と平行に配置され、タペットストッパ51を駆動(後退駆動)するための駆動シャフト501を進退させる。駆動シャフト501にはフォーク502が結合しており、このフォーク502はタペットストッパ51のフォークガイド58と係合する。2つのタペットストッパ51は相互に、駆動シャフト501によって連結されており、同期作動するようになっている。
【0122】
第5の実施形態による動弁装置では特に、上述のように天秤状腕部214は、タペットローラ208の中心に対して下方にオフセットして配置されるため、シリンダヘッド2の高さを低く抑えることができる。また、タペットユニット20においてタペットローラ208および天秤状腕部214ともころ軸受で支持するため、コンパクトで負荷容量が大きく、飛沫潤滑でも適正かつ十分に潤滑することができる。この結果、タペットユニット20をコンパクトかつ軽量で、安価に製作することができる。
【0123】
また、タペットローラ208はカム13との接触において転動するだけであるため、磨耗を減少して高寿命化を図ることができる。天秤状腕部214の回転防止手段を特に設けなくとも、それを支持するスライダ210自体がタペットホルダ24のガイド孔24bによってスライドガイドされるので、作動時の抵抗が小さく、天秤状腕部214およびタペットホルダ24間の磨耗がなくなる。さらに、タペットローラ208とタペットホルダ24との接触部分をなくすることで、タペットローラ208の磨耗を防ぐことができる。
【0124】
また、タペットホルダ24に対してタペットローラ208が直接接触せず、スライダ210の外周部がタペットホルダ24のガイド孔24bと接触するだけである。これにより、カム13の傾斜面によりスライダ210に発生するスラスト力のみが摩擦荷重としてタペットホルダ24に作用し、磨耗を減少するとともにタペットローラ208の円滑作動を保証する。また、カム13の傾斜面からのスラスト力を受けるタペットホルダ24のガイド長を長くすることで、そのときの荷重による面圧を実質的に低下させることができる。
【0125】
つぎに、本発明による第6の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。
図24は本発明装置の要部側断面図、図25は図24のK−K線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側に適用した例とするが、これに加えて排気側に適用することもできる。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0126】
第6の実施形態による動弁装置は、気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0127】
本実施形態に係るタペットユニット20、バルブユニット30およびバルブ休止ユニット50ついては、実質的に第4の実施形態の場合と同様の構成である。
【0128】
カム/カムシャフトユニット10において、カムシャフト11は、ベアリング12を介してシリンダヘッド2に回転自在に支持される。カムシャフト11にはその軸方向に後述するカム13がスライド可能に装着されるが、この例ではカムシャフト11はたとえば3条のボールスプライン11aを有し、そのガイドによってボール14を介してカム13が直線運動するようになっている。
【0129】
特にこの実施形態では、カムシャフト11は中空構造とし、その中空内部を構成する内孔11bには、潤滑油路が形成されるとともに後述するようにアクセルシャフト41が同軸に内挿する。また、このアクセルシャフト41にはカム13が一体的に結合し、両者が連動するようになっている。
【0130】
なお、本実施形態では排気側については、図24に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つ円板状のタペット21Exを有する。
【0131】
つぎに、アクセルシャフトユニット40において、カムシャフト11のスプロケット15とは反対側端部に回転スリーブ403が、ベアリング404を介してシリンダヘッド2に回転自在に装着されている。回転スリーブ403の外周にはドリブンギヤ43(ホイール)が設けられ、このドリブンギヤ43にはドライブギヤ46(ウォーム)が噛合する。ドリブンギヤ43は、アクセルモータ45によって回転駆動されるようになっている。なお、この例ではアクセルモータ45はカムシャフト11に直交し、かつシリンダヘッドカバー2aの上面と平行に配置される。
【0132】
回転スリーブ403の内周にはネジリスプライン403aが形成されており、このネジリスプライン403aと係合するスライダ405が回転スリーブ403の内部にスライド可能に装着される。スライダ405にはガイドピン406が植設されており、このガイドピン406は、カムシャフト11の軸方向に沿って形成されたガイド溝407と係合する。これによりスライダ405は、回転スリーブ403の回転によってネジリスプライン403aを介して、回転することなくカムシャフト11の軸方向にスライドすることができる。
【0133】
カムシャフト11の内孔11bに内挿されたアクセルシャフト41の一端は、ベアリング408を介してスライダ405に支持結合される。これよりアクセルシャフト41はスライダ405と一体的にスライド可能である。また、アクセルシャフト41とカム13はピン409によって一体的に結合しており、回転もスライドも一体的に行なわれる。ピン409は図26(A)にも示されるように、アクセルシャフト41およびカム13を直径方向に貫通し、その両端で抜止めリング410により固定される。また、カムシャフト11には、ピン409がスライドするのを許容するための長孔13cが形成され、その長孔13cは少なくともカム13のスライドストローク分の長さを有している。
【0134】
なお、カムシャフト11の端部には位相センサユニット60が設けられている。位相センサユニット60は、カムシャフト11の端部に植設されたピン61とこのピン61を検出して出力信号を得る位相センサ62を含んでいる。
【0135】
上記構成において、アクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作するとアクセルモータ45が作動し、アクセルモータ45の作動によりドリブンギヤ43、したがって回転スリーブ403が回転する。これによりアクセルシャフト41はスライダ405により、たとえば図25において右方にスライドする。カム13はピン409を介して、アクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト11に沿って、同様に図中、右方にスライドする。カム13のスライドによりタペット21は次第に、カム高さの高い部位に当接し、これにより図9に示されるリフト特性に従ってバルブリフト量が増大する。
【0136】
第6の実施形態による動弁装置では特に、アクセルシャフト41がカムシャフト11に内挿され、これらが一体的に構成される。これによりアクセルシャフト41をカムシャフト11と別個に配置する必要がなくなり、その配置スペースを有効に減少させることができる。したがって、シリンダヘッド2の内部空間を小さくすることにより、コンパクト化と軽量化を効果的に実現することができる。
【0137】
また、前述の実施形態で説明したアクセルフォーク42あるいはフォークガイド48等の部材を用いず、その代わりにピン409あるいは抜止めリング410を追加するだけで済むため、構成の簡素化により重量、コストを大幅に減少することができる。さらに、カム13ごとに必要だったベアリング47に替えて、アクセルシャフト41の一端にベアリング408一個を設け、使用するベアリングを省略することで、この点でも重量、コストを大幅に減少する。また、アクセルシャフト41には軸方向荷重だけで、曲げモーメントが作用しないため、そのシャフト径を実質的に細くすることができ、軽量化に貢献するとともにメカロスを減少させることができる。
【0138】
また、アクセルシャフト41をスライドさせる駆動力発生装置(すなわち、スライダ405)をアクセルシャフト41と同軸配置したことにより、上記と同様にコンパクト化と軽量化、コスト低減を図ることができる。アクセルシャフト41とカム13、およびカムシャフト11とカム13の位相固定をピン409によって行なうことで、これらの部材の加工が簡単になり、コストダウンを図ることができる。
【0139】
ここで、図27および図28は、第6の実施形態における変形例を示している。この例の基本構成は、実質的に第6の実施形態の場合と同様である。すなわち、カムシャフト11は中空構造とし、その中空内部を構成する内孔11bには、潤滑油路が形成されるとともにアクセルシャフト41が同軸に内挿する。そして、アクセルシャフト41にはカム13が一体的に結合し、両者が連動するようになっている。
【0140】
特にこの例ではアクセルシャフト41とカム13は、2本のピン409Aおよび409Bによって一体的に結合している。これらのピン409A,409Bはカム13の両端部に配置されるとともに、図28にも示されるように回転ローラ411を介して長孔13cをスライドするようになっている。また、ピン409A,409Bは、アクセルシャフト41およびカム13を直径方向に貫通し、その両端で抜止めリング410により固定される。
【0141】
また、カム13のスライド軸受部をボールスプライン11aを用いずに、カム13はカムシャフト11にスライド自在に嵌合される。なお、アクセルシャフト41には潤滑油路となる内孔41bが形成されている。
【0142】
アクセルシャフト41とカム13を2本のピン409Aおよび409Bによって一体的に結合することで、アクセルシャフト41とカム13、およびカムシャフト11とカム13をそれぞれ正確に位相固定し、カム13をカムシャフト11に沿って円滑かつ適正にスライドさせることができる。また、ボールスプライン11a等を用いないため構成の簡素化により重量、コストを大幅に減少することができる。
【0143】
つぎに、本発明による第7の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。図29は本発明装置の要部側断面図、図30は図29のO−O線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側に適用した例とするが、これに加えて排気側に適用することもできる。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0144】
第7の実施形態による動弁装置は、気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカム13を変位させるカムシャフト変位ユニット40Aと、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0145】
カム/カムシャフトユニット10において、カムシャフト11は、ベアリング102(この例では2つ割のニードルベアリングとする)を介してシリンダヘッド2に回転自在に支持される。カムシャフト11の一端にボールスプライン11cを有し、カムシャフト11はボールスプライン11cとボール103を介して、スプロケット15に対してスライド可能かつ一体回転するように結合する。スプロケット15はベアリング104を介して、シリンダヘッド2に回転自在に支持される。
【0146】
カム13はいわゆる「3次元カム」として構成され、また各気筒に1つのカム13が設けられるが、この例ではカムシャフト11と一体形成される。したがって、カム13はカムシャフト11に対してスライド変位しない。本実施形態では後述するようにカム13のカムシャフト11の軸方向変位は、カムシャフト変位ユニット40Aによって行なわれる。つまりカムシャフト11は、前述の各実施形態に係るアクセルシャフトの機能を兼備している。したがって、カム13をカムシャフト11と共にその軸方向に沿って移動させることにより、吸気バルブのリフト量、作用角およびリフトタイミングを無段階に可変制御することができる。
【0147】
なお、本実施形態におけるカム13は、図9に示したような3次元カム構成諸元を有する。このようにカムシャフト11と一体化させたカム13は、専用のNC加工機を使用して所望の形状に形成することができる。
【0148】
タペットユニット20の基本構成は、実質的に第1あるいは第4の実施形態の場合と同様の構成であり、タペット21はタペットホルダ24内部に収容されるかたちで浮動保持される。また、タペット芯材23は基部23aと、基部23aから左右両側へ延びる腕部23bと、各腕部23bの端部に設けられた押圧部23cと、を含んでいる。タペット芯材23の押圧部23c(休止すべき吸気バルブ31側)の外側面に、タペットストッパとの係合部として構成される嵌合凹部23dを有する。
【0149】
この場合、タペット21において、カム13と接触する外周部が図30に示されるように幅狭に形成されている。
【0150】
なお、本実施形態では排気側については、図29に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つ円板状のタペット21Exを有する。
【0151】
バルブユニット30の構成は、実質的に第1の実施形態の場合と同様である。それぞれのバルブステム31aがバルブガイド32によってガイドされる2つの吸気バルブ31を含み、各バルブステム31aの端部には、タペット芯材23の押圧部23cと当接するタペットシム33を有する。バルブリテーナ34とスプリングシート35の間にバルブスプリング36が装着される。
【0152】
さて、本実施形態ではカム13を変位させるカムシャフト変位ユニット40Aを有している。このカムシャフト変位ユニット40Aにおいて、カムシャフト11のスプロケット15とは反対側端部にはベアリング413(アンギュラボールベアリングとする)を介して、スライダ412が装着されている。このスライダ412は、カムシャフト11に対しては相対回転自在であるが、ガイドピン414によりカムシャフト11の軸方向にスライドガイドされる。スライダ412をガイドピン414に沿ってスライドさせることにより、カムシャフト11、したがってカム13を変位させることができる。
【0153】
この例ではアクセルモータ45は、典型的にはシリンダヘッド2のシリンダヘッドカバー2aの上面と平行に吸気(In)側に配置される。ドリブンギヤ43(平歯車)はベアリング415を介して、シリンダヘッド2に回転自在に支持され、アクセルモータ45の出力軸に固着したドライブギヤ46(平歯車)と噛合する。ドリブンギヤ43のボス部内側には、ネジリスプライン416が形成されており、このネジリスプライン416と係合するスライダ412が、該ボス部の内部でスライド可能になっている。
【0154】
バルブ休止ユニット50の構成は、実質的に第4の実施形態の場合と同様であってよい。この例ではタペットストッパ51は、シリンダヘッド2のガイド孔2cに装着されたホルダ503に内挿され、カムシャフト11と平行にスライド可能である。タペットストッパ51の一端にはタペット芯材23の嵌合凹部23dに係合可能な球状のストッパ部51aを有し、また他端には後述するフォークが係合するフォークガイド58が取り付けられている。ホルダ503には、ストッパ部51aをタペット芯材23の嵌合凹部23d側へ付勢するリターンスプリング59が装着されている。
【0155】
なお、この実施形態では図30に示されるように、タペットストッパ51は、第4の実施形態の場合とは反対方向からタペット芯材23の嵌合凹部23dに係合するようになっている。
【0156】
上記構成において、アクセルモータ45の作動によりドリブンギヤ43が回転すると、ネジリスプライン416を介してスライダ412がスライドする。この場合カムシャフト11自体は、スライダ412に対して回転自在である。カムシャフト11は回転しながらスライダ412により、たとえば図30において右方にスライドする。カム13はカムシャフト11と一体に図中、右方にスライドする。カム13のスライドによりタペット21は次第に、カム高さの高い部位に当接し、これにより図9に示されるリフト特性に従ってバルブリフト量が増大する。
【0157】
第7の実施形態による動弁装置では特に、カム13およびカムシャフト11が一体形成されるとともに、カムシャフト11にアクセルシャフトの機能を持たせることで、極めてコンパクトな構成を実現することができる。
【0158】
カムシャフト11の一端側ではスプロケット15に対してスライド可能とし、また他端側にカムシャフト変位ユニット40Aを配置する。ところで、カムシャフト11にアクセルシャフトの機能を持たせ、微妙な制御を行なうにはカム13の3次元マップを細かく設定する必要があり、その分ストロークが増加する。その場合スプロケット15の外側に大きな油圧装置が必要になり、この油圧装置側が出っ張ってエンジンの左右幅が大きく相違してしまう。特にエンジンの左右重心バランスが重要になる2輪車にあっては、そのことが問題となる。本発明ではスプロケット15とは反対側にカムシャフト変位ユニット40Aを配置することで、左右幅のバランスのとれたエンジンとすることができる。
【0159】
また、スプロケット15側にアクセルシャフトユニットが配置されない。これによりカムシャフト11およびスプロケット15をボールスプライン11cにより回転方向に固定し、スライド可能に構成する。このようにスライド抵抗の小さい構造を配置するスペースを確保することができる。また、カムシャフト変位ユニット40Aは、カムシャフト11をスライドさせるための専用装置として構成することができるため、スライドおよび回転抵抗とも格段に小さくすることが可能である。
【0160】
また、シリンダヘッド2に対するカムシャフト11の軸受をニードルベアリング102とすることで、スラスト抵抗を極小にして小さな駆動力でカムシャフト11をスライド駆動することができる。これにより油圧装置を用いることなく、モータによってアクセルコントロールを行ない、コストおよび重量の低減を図ることができる。
【0161】
また、スライダ412の回転止めとしてのガイドピン414は、ネジリスプライン416の内径領域に配置される。このようにアクセルモータ45の回転をスライドに変換するスライドガイドをスライダ412の幅内に収納し、エンジン幅を実質的に小さくすることができ、この点でもエンジンのコンパクト化を図ることができる。
【0162】
また、3次元のカム13間の軸受を2つ割のニードルベアリングまたはローラベアリングとすることで、軸受半径をカム13の最大リフト半径よりも小さくする。これによりカム13間の軸受径を小径化し、重量およびコストを低減する。この場合、2つ割のニードルベアリングとしても、カムシャフト11の回転数はエンジン回転数の1/2であるから、2つ割でなくカム山最大リフト半径が通るベアリングと同等の許容回転数を保証することができる。
【0163】
さらに、ベアリング413をアンギュラボールベアリングとする。3次元のカム13のテーパ部により発生するスラスト力はつねに、一方向であるから、スラスト負荷に強いアンギュラボールベアリングを1つ採用することで、ベアリングの小型化とエンジン幅の減少を図ることができる。
【0164】
つぎに、本発明による第8の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。
図31は本発明装置の要部側断面図、図32は図31のP−P線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側に適用した例とするが、これに加えて排気側に適用することもできる。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0165】
第8の実施形態による動弁装置は、気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0166】
本実施形態に係るカムシャフトユニット10、タペットユニット20、バルブユニット30およびバルブ休止ユニット50については、実質的に第4の実施形態の場合と同様の構成である。
【0167】
なお、本実施形態では排気側については、図31に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つ円板状のタペット21Exを有する。
【0168】
この実施形態では、図32に示されるように2つの気筒に対して共通のカムシャフト11が配置構成され、各気筒に配設されたカム13A,13Bが、気筒ごとに構成された別個のスライド駆動機構によって、カムシャフト11に沿ってスライドするようにしたものである。この場合、アクセルシャフトユニット40がスライド駆動機構として機能する。
【0169】
アクセルシャフトユニット40において、カムシャフト11と平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に固着するとともにカム13Aに連結するアクセルフォーク42Aと、アクセルシャフト41に回転およびスライド自在に支持されるとともにカム13Bに連結するアクセルフォーク42Bとを含んでいる。アクセルシャフト41はその軸方向にスライド可能にシリンダヘッド2によって支持され、一端側でネジリスプライン41aを介してドリブンギヤ43と係合している。そして、2つのカム13A,13Bに対する共通のスライド駆動軸として作用する。
【0170】
ドリブンギヤ43は複列ボールベアリング44によって回転自在に支持され、アクセルモータ45Aの出力軸に固着したドライブギヤ46と噛合する。一方、アクセルフォーク42Bは、アクセルシャフト41の軸方向に配置されたラック417と一体化している。ラック417はたとえば円筒スリーブ状の一部に、アクセルモータ45Bの出力軸に固着したドライブギヤ418と噛合する歯が形成されていて、アクセルシャフト41に回転およびスライド自在に支持される。
【0171】
アクセルフォーク42A、したがってカム13Aは、アクセルモータ45Aの駆動力によってカムシャフト11に沿ってスライドする。アクセルフォーク42B、したがってカム13Bは、アクセルモータ45Bの駆動力によってカムシャフト11に沿ってスライドする。このように本実施形態では2つの気筒に対して、それぞれのバルブを別個の駆動系で可変制御するものである。たとえば、カム13Aが配設されている側を常時爆発気筒とし、カム13Bが配設されている側を休止気筒とすることで、気筒単位で休止させることができる。このように言わば、「可変気筒化」を図ることにより必要とする出力に最適な排気量を確保することができ、燃焼効率の良い範囲(空燃比、吸気量、点火時期等の燃焼条件)を使用することで燃費が向上する。
【0172】
可変気筒化に加えて、常時爆発気筒においては3次元カムを使って0〜最大リフト量の範囲でバルブの可変制御を行なうことで、効率の良い範囲を大幅に拡大することができる。この場合、3次元カムであるから、無リフトから最大リフトまでの間をスムーズに連続的に繋げることができ、エンジン出力特性カーブを極めて滑らかに設定することができる。
【0173】
また、2つのカム13A,13Bをスライド駆動するアクセルフォーク42A,Bを、共通のアクセルシャフト41に沿って移動させるようにしたことで、構造の簡素が図られている。これにより軽量化を図るとともに、コストを低減することができる上、シリンダヘッド2まわりをコンパクト化することができる。
【0174】
つぎに、本発明による第9の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。図33は本発明装置の要部側断面図、図34は図33のQ−Q線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側に適用した例とするが、これに加えて排気側に適用することもできる。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0175】
第9の実施形態による動弁装置は、気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、この例では吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40とを含んでいる。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0176】
本実施形態に係るカム/カムシャフトユニット10およびアクセルシャフトユニット40については、実質的に第1の実施形態の場合と同様の構成である。
また、この実施形態では特に、バルブを休止させるバルブ休止ユニット50自体は含んでいないが、後述するようにバルブユニット30はこれと実質的に同等の機能を有するように構成されている。
【0177】
タペットユニット20の基本構成は、実質的に第1の実施形態の場合と同様の構成であり、タペット21はタペットホルダ24内部に収容されるかたちで浮動保持される。また、タペット芯材23は基部23aと、基部23aから左右両側へ延びる腕部23bと、各腕部23bの端部に設けられた押圧部23cと、を含んでいる。
【0178】
特に本実施形態では図34に示されるように、タペット21の外周面におけるカム13のカム部13aとは反対側の非接触部(図34、二点鎖線図示部)は縮径されている。カム13がタペット21に対して接触移動する際、この非接触部はカム部13aと接触しないため縮径しても差し支えなく、このように縮径することでタペット21の軽量化を図る。
【0179】
また、タペット芯材23は腕部23bの長手方向に軸中心に沿って、タペット21の素材よりも軽量な合成樹脂または金属(軽量部23e)が埋設されている。このようにタペット芯材23をタペット21に対して重量調整することにより、共振するのを防止することができる。
【0180】
なお、本実施形態では排気側については、図33に示されるように平板状のカム13Ex(平面カム)とこれに当接する接触平面を持つ円板状のタペット21Exを有する。
【0181】
バルブユニット30において、それぞれのバルブステム31aがバルブガイド32によってガイドされる2つの吸気バルブ31を含んでいる。また、各バルブステム31aの端部には、タペット芯材23の押圧部23cと当接するタペットシム33を有し、バルブリテーナ34とスプリングシート35の間にバルブスプリング36が装着される。
【0182】
特に本実施形態では図34に示されるように、一方の吸気バルブ31(右側)のバルブスプリング36Rのばね定数が、他方の吸気バルブ31(左側)のバルブスプリング36Lのばね定数よりも小さく設定される。この場合、たとえば図35のようにバルブリフト量が小さいほど荷重の差が顕著に現れ、すなわち低速回転域において左右の吸気バルブ31のバルブリフト量の差異を大きくすることができる。
【0183】
また上記の場合、図36に示されるように左右の吸気バルブ31により開閉される吸気ポート3Lおよび3Rは、バルブリフト量が小さい方の吸気バルブ31(右側)側に偏倚して配置される。このように吸気ポート3Lおよび3Rをバルブ低リフト側に傾斜配置する。
【0184】
第9の実施形態による動弁装置において特に、一方の吸気バルブ31(右側)のバルブスプリング36Rのばね定数が、他方の吸気バルブ31(左側)のバルブスプリング36Lのばね定数よりも小さいため左右の吸気バルブ31のバルブリフト量の差が生じる。したがって、エンジン低速回転域において実質的に左側の吸気バルブ31のみが開き、燃焼室内で旋回流が生成され、これによりスワール流が生起可能である。
【0185】
エンジン回転数が高くなるに従って、バルブスプリング36Rおよびバルブスプリング36Lの圧縮変位が大きくなるのに伴い左右の吸気バルブ31間のバルブリフト量の差が小さくなる(図35)。したがって、最大リフト付近では2つの吸気バルブ31ともバルブリフト量が大きくなり、そのときのバルブ開口面積に応じて大量の吸気量を確保することにより高出力特性が得られる。
【0186】
本実施形態では上述のようにバルブ休止ユニット50を含んでいないため、構成の簡素化を図り、軽量化および低コスト化を有効に実現することができる。
さらに、この実施形態では吸気ポート3Lおよび3Rの傾斜配置により、図36の矢印Sで示されるように燃焼室内での旋回流が生成され、上述したバルブスプリング36Rおよびバルブスプリング36Lのばね定数に基く旋回流と相俟って強力な旋回流を生成することができる。
【0187】
また、タペット21の外周面の非接触部を縮径することで軽量化を図り、高回転化やバルブ開閉速度の高加速度化を図ることができる。
さらに、タペット芯材23の軽量部23eを設けることで共振を防止し、エンジンの高速回転域まで円滑かつ正確なバルブ作動を保証することができる。
【0188】
つぎに、本発明による第10の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。
図37は本発明装置の要部側断面図、図38は図37のT−T線に沿う断面図および図39は図37のU−U線に沿う断面図である。この実施形態では吸気側および排気側双方に適用した例とし、すなわち吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトの間にアクセルシャフトを配置し、このアクセルシャフトに設けたアクセルフォークを介して、吸気側および排気側のカムを駆動するものである。また、シリンダ内で上下に往復動するピストン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0189】
第10の実施形態による動弁装置は、まず吸気側において気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるタペットユニット20と、吸気制御するバルブユニット30と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
【0190】
また、排気側において、吸気側と実質的に同様に構成されたカム/カムシャフトユニット10Exと、カム/カムシャフトユニット10Exの下側に配置されるタペットユニット20Exと、排気制御するバルブユニット30Exとを含んでいる。カム/カムシャフトユニット10Exのカム13Exは、排気バルブ31Exのバルブリフト量、作用角およびリフトタイミングを無段段に可変制御するように3次元カムとして構成されている。なお、排気側においてはバルブ休止ユニットは含んでいない。
【0191】
アクセル開度に応じてカムを変位させるアクセルシャフトユニット40を含むが、この実施形態では吸気側のカム/カムシャフトユニット10と排気側のカム/カムシャフトユニット10Exの間に配置される。すなわちアクセルシャフトユニット40は、吸気側および排気側で共用される。
【0192】
各ユニットの具体的構成において、たとえば前述した第5の実施形態(図21および図22等)のものと実質的に同様であってよく、その説明を適宜省略もしくは簡略化するものとする。
【0193】
第10の実施形態では特に、吸気側のカムシャフト11、排気側のカムシャフト11Exおよびアクセルシャフト41は、シリンダヘッド2およびシリンダヘッドカバー2aの合せ面(U−U断面部)に合致するように同一平面上に平行配置される。
【0194】
タペットユニット20のタペットホルダ24は図39に示すように、この例では4つのボルト215によってシリンダヘッド2に固定される。この場合、2つのボルト215に対してアジャスタ216が装着され、その偏心カムによりタペットホルダ24をカムシャフト11(カムシャフト11Ex)の軸方向に位置調整し得るようになっている。なお、図37あるいは図39に示されるように、プラグホール4がタペットホルダ24を貫通するように配置される。
【0195】
アクセルシャフトユニット40において、カムシャフト11およびカムシャフト11Exと平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に固着するとともにカム13およびカム13Exに連結するアクセルフォーク42を含んでいる。アクセルシャフト41はその軸方向にスライド可能にシリンダヘッド2によって支持され、一端側でネジリスプライン41aを介してドリブンギヤ43(ホイール)と係合している。ドリブンギヤ43はシリンダヘッド2に回転自在に支持され、アクセルモータ45の出力軸に固着したドライブギヤ46(ウォーム)と噛合する。
【0196】
アクセルフォーク42は、アクセルシャフト41と直交方向にカムシャフト11およびカムシャフト11Ex側へ延出し、それぞれ二股状の先端部がベアリング47を介して、カム13およびカム13Exの端部に回転自在に装着されたフォークガイド48と係合する。これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、カム13およびカム13Exがカムシャフト11およびカムシャフト11Exに沿ってそれぞれスライドする。
【0197】
第10の実施形態による動弁装置において特に、アクセルモータ45は、アクセル変化(アクセル開度や加速・減速方向など)に対応してその出力軸が回転し、その回転はドライブギヤ46およびドリブンギヤ43を介して、アクセルシャフト41のスライド運動に変換される。カム13およびカム13Exはアクセルフォーク42を介して、アクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト13およびカムシャフト11Exに沿ってスライドする。
【0198】
この実施形態では吸気側に加えて排気側においてもアクセル開度に応じてバルブリフト量および作用角を無段階可変制御する。このように吸排気量をアイドル回転域から全開域までコントロールし、エンジン回転数に最も適した吸排気を行なうことができる。この場合、吸気側のカム/カムシャフトユニット10と排気側のカム/カムシャフトユニット10Exを単一のアクセルシャフトユニット40で制御する。吸気側および排気側を別々に制御する場合に比べて、構成を大幅に簡素化するとともに重量を各段に軽量化することができる。また、吸気側および排気側を自動的に同調させ、アクセルコントロール精度が向上し、出力や排出ガス等のバラツキを減少させることが可能になる。
【0199】
また、アクセルフォーク42をアクセルシャフト41から吸排気両側へ延出させることで、カム13およびカム13Exを移動させる際にこれらのカム13および13Exから受ける反力を相殺することができる。これによりアクセルフォーク42やアクセルシャフト41に無理な負荷荷重が作用するのを防ぎ、円滑かつ適正作動を確保する。特にアクセルシャフト41をカムシャフト11およびカムシャフト11Exと平行に配置するこで、こじれ力等が作用するのを有効に防止することができる。さらに、このように各部材を同一面上に配置構成することにより組付性を向上する。
【0200】
また、タペット21のカム13およびカム13Exに対するスライド方向の位置をアジャスタ216によって微調整する。このアジャスタ216によれば、回転やスライド等を伴わない固定物により調整するため、構造が簡単でかつ正確な位置調整を行なうことができる。
【0201】
なお、本実施形態を第5の実施形態に適用するかたちで説明したが、本実施形態は前述したすべての実施形態(第1〜第9の実施形態)における吸気側および排気側に対して、上述の場合と同様に適用可能であり、いずれの場合の同様な作用効果を得ることができる。
【0202】
以上、本発明を種々の実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
本発明装置は、複数の主要ユニット(カム/カムシャフトユニット10、タペットユニット20、バルブユニット30、アクセルシャフトユニット40およびバルブ休止ユニット50)を含んでおり、各実施形態ではそれらの典型的な組合せの例で説明した。これらの実施形態の場合の他、各主要ユニットは適宜その組合せ変更が可能であり、いずれの場合も上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
【0203】
また、上記実施形態で説明した具体的な数値例等(たとえば、図9に示される3次元カム構成諸元)は、必ずしもこれに限定されず、必要に応じて変更可能である。また、各実施形態において、2気筒エンジンの場合の例を説明したが、本発明は1気筒または3気筒以上のエンジンに対しても有効に適用可能である。
【0204】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種のエンジンにおいてアクセル開度に応じてバルブリフト量、作動角およびリフトタイミングを無段階可変制御する。この場合、ポペットバルブにて吸気量をアイドル回転域から全開域までコントロールするものであって、インテーク通路内にスロットルバルブ等の抵抗となる部材がないため、通気抵抗を大幅に減少させるとともに慣性や脈動効果の効きが良くなり、出力が向上する。
【0205】
また、バルブ作用角も無段階に連続可変することで、低開度(低出力)側で作用角を狭くし、排気側とのオーバラップ量を小さくする。これにより吹抜けを防止し、排気温度を高めることでシリンダ内の燃焼を安定化させ、バルブの早閉じを実施することによりポンピングロスを低減し、燃焼効率を向上する。
また、吸気バルブが2つ以上の場合、左右のバルブの吸気量に差を持たせる(最も典型的には片方のバルブを休止する)ことにより、スワールあるいはタンブル流を増大し、リーンバーンを行なうことで燃費の向上と流入速度の増大により出力が向上する。バルブを休止させるためにバルブ休止ユニットを用い、あるいはバルブスプリングのばね定数設定により適正かつ正確に行なうことができる。
【0206】
また、エンジン出力に合ったバルブリフト量を設定することで、機械的損失を低減する。ちなみに、バルブ休止による効果が最も大きくなる。また、高開度側ではバルブ作用角を広くすることで、出力を向上させることができ、低開度側で作用角を狭くした場合にはポペットバルブに燃料噴射ジェットを当てることにより、燃料が霧化したときの吹き抜けを有効に防止する。さらに、コントローラにより出力に合ったバルブ開度となるようにアクセルモータを駆動制御することで、アクセルレスポンスが向上する。
【0207】
さらに、スロットルバルブを廃止することができ、スロットルバルブ付きのスワールコントロールバルブ等を有するものに対しては、実質的にコストダウンを期待することができる。
また、アクセルグリップまたはアクセルペダルのツイスト量または踏込み量に応じてアクチュエータ(モータ、油圧装置等)にてバルブリフトを可変にする機構を動作させる。これによりアクセルの変化量に対してそのときの走行条件に応じて任意のリフト量に制御することができ、燃費、フィーリング、走行性能等を有効に向上することができる。
【0208】
さらに、吸気側に加えて排気側においてもアクセル開度に応じてバルブリフト量および作用角を無段階可変制御し、吸排気量をアイドル回転域から全開域までコントロールし、エンジン回転数に最も適した吸排気を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動弁装置を備えたエンジンの要部構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の適用例に係る自動二輪車のエンジンを示す図である。
【図3】本発明の動弁装置の要部側断面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】本発明の動弁装置に係るカムシャフトの回転駆動系を示す図である。
【図6】本発明の動弁装置に係る3次元カムを示す斜視図である。
【図7】本発明の動弁装置に係るタペット芯材の構成例を示す図である。
【図8】図3のB−B線断面図である。
【図9】本発明の動弁装置に係るカムの具体的な3次元カム構成諸元の例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における要部側断面図である。
【図11】図10のC−C線に沿う断面図である。
【図12】図10のD−D線断面図である。
【図13】図10のE−E線断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態における要部側断面図である。
【図15】図14のF−F線に沿う断面図である。
【図16】本発明の第4の実施形態における要部側断面図である。
【図17】図16のG−G線に沿う断面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態におけるタペットユニットの変形例を示す図である。
【図19】本発明の第4の実施形態の別の変形例を示す要部側断面図である。
【図20】図19のH矢視図である。
【図21】本発明の第5の実施形態における要部側断面図である。
【図22】図21のI−I線に沿う断面図である。
【図23】本発明の第5の実施形態におけるタペットガイド部および図21のJ−J線に沿う断面図である。
【図24】本発明の第6の実施形態における要部側断面図である。
【図25】図24のK−K線に沿う断面図である。
【図26】図25のL−L線およびM−M線に沿うそれぞれ断面図である。
【図27】第6の実施形態における変形例を示す図である。
【図28】第6の実施形態における変形例に係るピンのスライドガイド孔を示す平面図および図27のN−N線に沿う断面図である。
【図29】本発明の第7の実施形態における要部側断面図である。
【図30】図29のO−O線に沿う断面図である。
【図31】本発明の第8の実施形態における要部側断面図である。
【図32】図31のP−P線に沿う断面図である。
【図33】本発明の第9の実施形態における要部側断面図である。
【図34】図33のQ−Q線に沿う断面図である。
【図35】本発明の第9の実施形態におけるバルブスプリングのばね定数の関係を示す図である。
【図36】本発明の第9の実施形態における吸気ポートの配置構成を示す図33のR矢視図である。
【図37】本発明の第10の実施形態における要部側断面図である。
【図38】図37のT−T線に沿う断面図である。
【図39】図37のU−U線に沿う断面図である。
【図40】本発明の第10の実施形態におけるタペットホルダのアジャスタの構成例を示す図39のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン
2 シリンダヘッド
10 カム/カムシャフトユニット
11 カムシャフト
12 ベアリング
13 カム
15 スプロケット
16 ドライブスプロケット
17 チェーン
18 チェーンガイド
19 チェーンテンショナ
101 チェーンアジャスタ
20 タペットユニット
21 タペット
22 ボール
23 タペット芯材
24 タペットホルダ
30 バルブユニット
31 吸気バルブ
32 バルブガイド
33 タペットシム
34 タペットリテーナ
35 スプリングシート
36 バルブスプリング
40 アクセルシャフトユニット
41 アクセルシャフト
42 アクセルフォーク
43 ドリブンギヤ
44 ボールベアリング
45 アクセルモータ
46 ドライブギヤ
50 バルブ休止ユニット
51 タペットストッパ
52 回転シャフト
53 駆動装置
54 揺動アーム
60 位相センサユニット
61 ピン
62 位相センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a valve operating device that variably controls a lift amount and a working angle of a valve in accordance with an accelerator opening in an internal combustion engine in a motorcycle or an automobile.
[0002]
[Prior art]
In this type of internal combustion engine, various ideas or proposals have been made in order to improve the combustion efficiency. Beginning with a variable phase system in which the valve opening and closing timing is shifted, variable control of the valve lift by switching the cam, valve suspension, and the like have been adopted. In this cam switching system, two cams for low speed and high speed are prepared, and the cam is switched from a small operating angle to a large one according to the engine output.
[0003]
More recently, a combination of variable phase and cam switching has begun to appear, and thereafter a method using a three-dimensional cam that continuously varies the operating angle and lift amount has been proposed.
For example, there is a type in which a follow-up mechanism for a change in contact angle is provided at the top of a direct hitting cylindrical tappet, and a valve lift amount is continuously variable by sliding a three-dimensional cam in the axial direction.
[0004]
In this conventional example, since the camshaft itself is moved, it is necessary to smoothly operate both rotation and slide. In that case, since the driven sprocket cannot be slid, a hydraulic device having a large output is provided in the driven sprocket portion.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional example, since a large hydraulic device is required as described above, not only the overall device becomes large, but also when the phase is made variable, both are controlled in order to accurately control both. Must be systematized separately to control operation, and the cost and weight must be increased.
Moreover, in order to rotate to a high rotation range, the contact angle change follower must be reduced in weight, and when the amount of swinging is increased, the PV value is increased, and seizure is facilitated. Therefore, the lift change width is easily limited, and it is difficult to effectively cover the range of 0 to the maximum lift amount.
[0006]
Furthermore, since it is a three-dimensional (three-dimensional) cam that is formed using a flat cylindrical grinder at the time of manufacture, the contact portion is linear, and the intermediate lift curve is a curve that linearly connects the minimum to maximum lift curves. The timing and lift curve cannot be chosen freely.
In addition, since it does not have a valve pause mechanism (it is difficult to attach), swirl and tumble at low and medium speeds cannot be generated to increase the flow velocity.
[0007]
In view of such circumstances, an object of the present invention is to provide a valve operating apparatus that optimally controls a valve and exhibits an excellent effect in improving fuel consumption, and an internal combustion engine including the valve operating apparatus.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
A valve operating device according to the present invention includes a cam formed so that a cam height and a cam operating angle continuously change, and is configured to rotate integrally with a cam shaft and be relatively movable in an axial direction thereof, and the cam of the cam A valve lifter that is pressed by a surface to advance and retract the valve, wherein the cam has a cam surface that is inclined in the axial direction of the camshaft, and the cam slides in the axial direction of the camshaft. By doing so, the valve lift amount and valve operating angle are variably controlled continuously and continuously. A base portion, arm portions extending from the base portion toward both axial sides of the camshaft, pressing portions provided at both ends of the arm portion to press the valve, and the base portion as a rotation shaft And a disk-like rotary sliding member that slides on the peripheral surface of the cam and rotates relative to the base following the rotation of the cam, and the valve lifter is disposed between the cam and the valve. Floatingly held and guided by the valve lifter guide so that it can only move in the direction of the valve stem axis It is characterized by that.
[0009]
In the valve gear of the present invention, the rotary sliding member is provided coaxially with the arm portion.
[0010]
Further, the valve operating apparatus of the present invention is configured such that the cam height and the cam working angle are continuously changed, and is configured to rotate integrally with the cam shaft and to be relatively movable in the axial direction thereof, and the cam A valve lifter that is pressed against the cam surface of the camshaft to advance and retract the valve, wherein the cam has a cam surface that is inclined in the axial direction of the camshaft, and the cam is in the axial direction of the camshaft. The valve lift amount and the valve operating angle are variably controlled continuously and continuously by sliding to One end of the swing shaft arranged in parallel with the camshaft is pivotally supported, and one of the two forks formed on the other end is in contact with the valve and the other is in sliding contact with the cam. A base portion, and an arm portion that is pivotally supported by a shaft portion formed on one of the two other end portions of the base portion and has a pressing portion that presses the valve at both ends thereof, and A disk-like rotary sliding member that is rotatably supported around a rotation shaft provided on the other of the other ends of the bifurcated end of the base and rotates relative to the base following the rotation of the cam. And including It is characterized by that.
[0011]
In the valve gear of the present invention, the arm portion of the valve lifter One side A stopper member capable of abutting on the valve, and the stopper member restricts the movement of the one side of the arm according to the accelerator opening so that the valve corresponding to the one side of the arm is stopped. It is characterized by that.
[0012]
In the valve gear of the present invention, Two intake valves that are pressed by the pressing portion of the valve lifter are provided per cylinder, The spring constant of the valve spring of one intake valve is set larger than the spring constant of the valve spring of the other intake valve.
[0013]
Further, in the valve gear of the present invention, a stopper shaft is disposed in parallel with the camshaft, and a driving device for rotating the stopper shaft is provided, and the valve lifter is rotated by rotating the stopper shaft. On one arm The stopper member comes into contact, By restricting the movement of one side of the arm One valve is stopped.
[0014]
In the valve gear of the present invention, Above A stopper shaft is provided in parallel with the camshaft so as to be movable, a stopper member is provided integrally with the stopper shaft, and the stopper member is fitted into a fitting recess formed on the arm end face of the valve lifter. Above The valve lifter is made to swing.
[0015]
Further, in the valve gear of the present invention, a motor driven according to an accelerator opening, a gear mechanism for transmitting a driving force of the motor, and a shaft supported by the gear mechanism so as to be movable in the axial direction, the cam A fork disposed parallel to the shaft and engaged with the cam; accelerator And a cam displacement device including a shaft.
[0016]
Further, in the valve gear of the present invention, a motor driven according to an accelerator opening, a gear mechanism for transmitting a driving force of the motor, and a shaft supported by the gear mechanism so as to be movable in the axial direction, the cam Placed coaxially inside the shaft accelerator A cam displacement device including a shaft, and the cam Move axially together with the accelerator shaft Above cam It is provided on the outer periphery of the shaft so as to be slidable.
[0017]
Further, in the valve gear of the present invention, the camshaft common to at least two cylinders is arranged and configured, and the cam arranged in each cylinder is provided by a separate slide drive mechanism configured for each cylinder. , And slides along the camshaft.
[0018]
In the valve gear of the present invention, the slide drive mechanism has a common slide drive shaft disposed in parallel with the camshaft, and a fork that engages with the cam of each cylinder extends along the slide drive shaft. It moves independently.
[0024]
The internal combustion engine of the present invention is an internal combustion engine in which intake and exhaust are controlled by an intake valve and an exhaust valve, and is characterized in that any one of the above valve operating devices is provided on the intake side.
[0025]
The internal combustion engine of the present invention is an internal combustion engine in which intake and exhaust are controlled by an intake valve and an exhaust valve, and includes any one of the valve gears on the intake side and the exhaust side. .
[0028]
According to the present invention, in this type of engine, the valve lift amount and the operating angle are variably controlled in accordance with the accelerator opening. In this case, the intake air amount can be controlled from the idling speed range to the fully open range, and the intake characteristics most suitable for the engine speed can be ensured. As a result, combustion efficiency can be effectively increased, fuel efficiency and output can be significantly improved, and the structure is relatively simple and exhibits an excellent effect, so that it does not cost substantially and is easy to manufacture.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a configuration of a main part (around a cylinder head) of an engine provided with a valve gear according to the present invention. The present invention can be effectively applied to various gasoline engines mounted on a motorcycle or a four-wheeled vehicle. In this embodiment, for example, as shown in FIG. 2, a motorcycle engine is taken as an example.
[0030]
First, the overall configuration of the
[0031]
A
[0032]
The engine 124 (solid line portion) mounted on the
[0033]
Further, in FIG. 2, 131 is a headlamp, 132 is a meter unit including a speedometer, tachometer or various indicator lamps, and 133 is a rearview mirror supported by the
The
[0034]
3 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 4 is a sectional view taken along the line AA in FIG. As shown in these figures, this embodiment is a parallel two-cylinder engine, and each cylinder has two valves (that is, four valves) on the intake side (IN) and the exhaust side (EX). ing. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but it can also be applied to both the intake side and the exhaust side. A
[0035]
The valve gear includes a cam /
[0036]
In the cam /
[0037]
A
[0038]
Here, the
[0039]
In the
[0040]
Here, FIG. 7 shows a configuration example of the
[0041]
The outer peripheral surface of the
[0042]
In the present embodiment, the exhaust side has a
[0043]
In the
[0044]
The
[0045]
The
For example, in the case of a motorcycle, the rotational operation amount of the accelerator grip may correspond to the rotational amount of the output shaft of the
[0046]
The
[0047]
In the
[0048]
When the driving
[0049]
The
[0050]
Here, a
[0051]
In the above configuration, when the accelerator grip (or accelerator pedal) is operated, the
[0052]
Here, particularly in the valve train or internal combustion engine of the present invention described above, first, the three-
[0053]
Furthermore, in addition to the slide mechanism of the
[0054]
Further, as described above, the slide bearing portion of the
[0055]
Further, by sliding the
[0056]
Further, by connecting the
[0057]
Further, the outer peripheral contact surface of the
[0058]
Further, a
[0059]
Further, the
[0060]
Here, when the valve is stopped, for example, as shown in FIG. 4, the
[0061]
In the
[0062]
Further, on the exhaust valve side, the
[0063]
Next, a second embodiment according to the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings.
FIG. 10 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 11 is a sectional view taken along the line CC of FIG. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but in addition, it can be applied to the exhaust side. In addition, a
[0064]
The valve gear according to the second embodiment includes a cam /
Of these, the description of the basically same one as in the first embodiment will be omitted or simplified as appropriate.
[0065]
In the cam /
[0066]
In this embodiment, the
[0067]
The
[0068]
The
[0069]
The
[0070]
In the present embodiment, the exhaust side is a
[0071]
The
[0072]
The basic configuration of the
[0073]
The output shaft of the
[0074]
In the
[0075]
Particularly in this embodiment, the
Further, the
[0076]
When the driving
[0077]
Here, a
[0078]
In particular, in the valve gear according to the second embodiment, a
[0079]
In this case, since the
[0080]
Further, by disposing the
[0081]
If a lock mechanism that locks when the
[0082]
Next, a third embodiment according to the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings. FIG. 14 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 15 is a sectional view taken along line FF in FIG. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but in addition, it can be applied to the exhaust side. In addition, a
[0083]
The valve gear according to the third embodiment includes a cam /
Of these, the description of the basically same one as in the first embodiment will be omitted or simplified as appropriate.
[0084]
The cam /
[0085]
The basic structure of the
[0086]
In particular, in this embodiment, as shown in FIG. 15, the
[0087]
In the present embodiment, the exhaust side has a
[0088]
The
[0089]
The
[0090]
In the device of the present invention, it is important that the
[0091]
In other words, the
[0092]
When the
[0093]
Next, a fourth embodiment according to the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings.
FIG. 16 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 17 is a sectional view taken along the line GG of FIG. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but in addition, it can be applied to the exhaust side. In addition, a
[0094]
The valve gear according to the fourth embodiment includes a cam /
Of these, the description of the basically same one as in the first embodiment will be omitted or simplified as appropriate.
[0095]
The cam /
[0096]
The basic structure of the
[0097]
In particular, in the present embodiment, as shown in FIG. 17, the outer surface of the
[0098]
In the present embodiment, the exhaust side has a
[0099]
The
[0100]
The
[0101]
Particularly in the valve gear according to the fourth embodiment, when the
[0102]
Since the
[0103]
Here, FIG. 18 shows a modification of the
[0104]
At both ends of the balance-
[0105]
Since the
[0106]
Further, in this modification, both the
[0107]
Further, it is easier to manufacture than the self-aligning bearing system, and the diameter of the
[0108]
Furthermore, FIG. 19 and FIG. 20 show another modification of the fourth embodiment. FIG. 19 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 20 is a view taken along the arrow H in FIG. 19 showing the periphery of the
[0109]
The
[0110]
In this example, the central axes of the driven
[0111]
The rotation of the
[0112]
In this example, the
[0113]
Next, a fifth embodiment according to the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings.
FIG. 21 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 22 is a sectional view taken along the line II of FIG. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but in addition, it can be applied to the exhaust side. In addition, a
[0114]
The valve gear according to the fifth embodiment includes a cam /
Of these, the description of the basically same one as in the first embodiment will be omitted or simplified as appropriate.
[0115]
The cam /
[0116]
The
[0117]
A
[0118]
In this example, the
[0119]
In the present embodiment, as shown in FIG. 21, a
[0120]
The basic configuration of the
[0121]
The
[0122]
Particularly in the valve gear according to the fifth embodiment, as described above, the balance-
[0123]
Further, since the
[0124]
Further, the
[0125]
Next, a sixth embodiment according to the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings.
FIG. 24 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 25 is a sectional view taken along the line KK of FIG. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but in addition, it can be applied to the exhaust side. In addition, a
[0126]
The valve operating apparatus according to the sixth embodiment includes a cam /
Of these, the description of the basically same one as in the first embodiment will be omitted or simplified as appropriate.
[0127]
The
[0128]
In the cam /
[0129]
Particularly in this embodiment, the
[0130]
In this embodiment, as shown in FIG. 24, a
[0131]
Next, in the
[0132]
A
[0133]
One end of the
[0134]
A
[0135]
In the above configuration, when the accelerator grip (or the accelerator pedal) is operated, the
[0136]
In particular, in the valve gear according to the sixth embodiment, the
[0137]
In addition, since the member such as the
[0138]
Further, since the driving force generating device (that is, the slider 405) for sliding the
[0139]
Here, FIG. 27 and FIG. 28 show a modification of the sixth embodiment. The basic configuration of this example is substantially the same as that of the sixth embodiment. That is, the
[0140]
Particularly in this example, the
[0141]
Further, the
[0142]
The
[0143]
Next, a seventh embodiment according to the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings. FIG. 29 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 30 is a sectional view taken along the line OO in FIG. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but in addition, it can be applied to the exhaust side. In addition, a
[0144]
The valve operating apparatus according to the seventh embodiment includes a cam /
Of these, the description of the basically same one as in the first embodiment will be omitted or simplified as appropriate.
[0145]
In the cam /
[0146]
The
[0147]
In addition, the
[0148]
The basic configuration of the
[0149]
In this case, in the
[0150]
In this embodiment, on the exhaust side, a
[0151]
The configuration of the
[0152]
In this embodiment, the
[0153]
In this example, the
[0154]
The configuration of the
[0155]
In this embodiment, as shown in FIG. 30, the
[0156]
In the above configuration, when the driven
[0157]
Particularly in the valve gear according to the seventh embodiment, the
[0158]
One end of the
[0159]
Further, the accelerator shaft unit is not disposed on the
[0160]
Further, by using the
[0161]
Further, a
[0162]
Further, the bearing between the three-
[0163]
Further, the
[0164]
Next, an eighth embodiment of the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings.
FIG. 31 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 32 is a sectional view taken along the line P-P in FIG. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but in addition, it can be applied to the exhaust side. In addition, a
[0165]
The valve operating apparatus according to the eighth embodiment includes a cam /
Of these, the description of the basically same one as in the first embodiment will be omitted or simplified as appropriate.
[0166]
The
[0167]
In this embodiment, on the exhaust side, a
[0168]
In this embodiment, as shown in FIG. 32, a
[0169]
In the
[0170]
The driven
[0171]
The
[0172]
In addition to the variable cylinder, in the always explosive cylinder, the variable range of the valve can be controlled in the range of 0 to the maximum lift amount using a three-dimensional cam, so that the efficient range can be greatly expanded. In this case, since it is a three-dimensional cam, it can be smoothly and continuously connected from no lift to the maximum lift, and the engine output characteristic curve can be set very smoothly.
[0173]
Further, the structure of the
[0174]
Next, a ninth embodiment according to the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings. 33 is a sectional side view of the main part of the device of the present invention, and FIG. 34 is a sectional view taken along the line QQ in FIG. In this embodiment, the example is applied to the intake side, but in addition, it can be applied to the exhaust side. In addition, a
[0175]
The valve gear according to the ninth embodiment includes a cam /
Of these, the description of the basically same one as in the first embodiment will be omitted or simplified as appropriate.
[0176]
The cam /
Further, in this embodiment, the
[0177]
The basic structure of the
[0178]
In particular, in this embodiment, as shown in FIG. 34, the non-contact portion (FIG. 34, two-dot chain line portion) opposite to the
[0179]
The
[0180]
In this embodiment, on the exhaust side, as shown in FIG. Ex A disk-shaped
[0181]
In the
[0182]
In particular, in the present embodiment, as shown in FIG. 34, the
[0183]
In the above case, the intake port 3 opened and closed by the left and
[0184]
Particularly in the valve gear according to the ninth embodiment, the
[0185]
As the engine speed increases, the
[0186]
In this embodiment, since the
Furthermore, in this embodiment, the intake port 3 L And 3 R As a result, the swirl flow in the combustion chamber is generated as shown by the arrow S in FIG. R And valve spring 36 L A powerful swirl flow can be generated in combination with a swirl flow based on the spring constant.
[0187]
Further, by reducing the diameter of the non-contact portion of the outer peripheral surface of the
Furthermore, by providing the
[0188]
Next, a tenth embodiment according to the present invention will be described. Note that members that are the same as or correspond to those in the first embodiment described above are described using the same reference numerals with reference to the drawings.
37 is a cross-sectional side view of the main part of the device of the present invention, FIG. 38 is a cross-sectional view taken along the line TT in FIG. 37, and FIG. 39 is a cross-sectional view taken along the line U-U in FIG. In this embodiment, it is an example applied to both the intake side and the exhaust side, that is, an accelerator shaft is disposed between the intake side camshaft and the exhaust side camshaft, and the intake side and the exhaust side are provided via an accelerator fork provided on the accelerator shaft. The cam on the exhaust side is driven. In addition, a
[0189]
The valve operating apparatus according to the tenth embodiment includes a cam /
[0190]
Further, on the exhaust side, a cam /
[0191]
An
[0192]
The specific configuration of each unit may be substantially the same as that of, for example, the fifth embodiment (FIGS. 21 and 22) described above, and the description thereof will be omitted or simplified as appropriate.
[0193]
Particularly in the tenth embodiment, the
[0194]
As shown in FIG. 39, the
[0195]
In the
[0196]
The
[0197]
Particularly in the valve gear according to the tenth embodiment, the
[0198]
In this embodiment, the valve lift amount and the operating angle are variably controlled on the exhaust side as well as the intake side in accordance with the accelerator opening. In this way, the intake and exhaust amount can be controlled from the idle rotation range to the fully open range, and intake and exhaust that are most suitable for the engine speed can be performed. In this case, the intake-side cam /
[0199]
Further, by extending the
[0200]
Also, the
[0201]
In addition, although this embodiment was demonstrated in the form applied to 5th Embodiment, this embodiment is with respect to the intake side and exhaust side in all the above-mentioned embodiments (1st-9th embodiment). The present invention can be applied in the same manner as described above, and the same effects can be obtained in any case.
[0202]
As mentioned above, although this invention was demonstrated with various embodiment, this invention is not limited only to these embodiment, A change etc. are possible within the scope of the present invention.
The apparatus of the present invention includes a plurality of main units (cam /
[0203]
Moreover, the specific numerical example etc. which were demonstrated by the said embodiment (For example, the three-dimensional cam structure specification shown by FIG. 9) are not necessarily limited to this, It can change as needed. In each embodiment, an example of a two-cylinder engine has been described. However, the present invention can be effectively applied to an engine having one cylinder or three or more cylinders.
[0204]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in this type of engine, the valve lift amount, the operating angle, and the lift timing are variably controlled in accordance with the accelerator opening. In this case, the poppet valve controls the intake air amount from the idle rotation range to the fully open range, and since there is no member such as a throttle valve in the intake passage, the ventilation resistance is greatly reduced and the inertia and Effectiveness of pulsation effect is improved and output is improved.
[0205]
Further, the valve working angle is continuously variable steplessly, thereby narrowing the working angle on the low opening (low output) side and reducing the overlap amount with the exhaust side. This prevents blow-through, stabilizes combustion in the cylinder by raising the exhaust temperature, reduces pumping loss by improving the valve efficiency, and improves combustion efficiency.
In addition, when there are two or more intake valves, the swirl or tumble flow is increased and lean burn is performed by providing a difference in the intake amount of the left and right valves (most typically, one of the valves is deactivated). As a result, the output is improved by improving the fuel consumption and increasing the inflow speed. A valve deactivation unit can be used to deactivate the valve, or by setting the spring constant of the valve spring.
[0206]
In addition, mechanical loss is reduced by setting a valve lift amount that matches the engine output. By the way, the effect of valve stop is the greatest. In addition, the output can be improved by widening the valve operating angle on the high opening side, and when the operating angle is narrowed on the low opening side, the fuel is injected by applying a fuel injection jet to the poppet valve. Effectively prevents blow-through when atomized. Further, the accelerator response is improved by controlling the accelerator motor so that the valve opening degree matches the output by the controller.
[0207]
Further, the throttle valve can be abolished, and a cost reduction can be expected for those having a swirl control valve with a throttle valve.
Further, a mechanism for making the valve lift variable by an actuator (motor, hydraulic device, etc.) is operated according to the twist amount or the depression amount of the accelerator grip or the accelerator pedal. As a result, the amount of change in the accelerator can be controlled to an arbitrary lift amount according to the travel conditions at that time, and fuel efficiency, feeling, travel performance, and the like can be effectively improved.
[0208]
Furthermore, on the exhaust side as well as the intake side, the valve lift and operating angle are continuously variable according to the accelerator opening, and the intake / exhaust amount is controlled from the idle rotation range to the fully open range, making it the most suitable for engine speed Intake and exhaust can be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a main configuration of an engine equipped with a valve gear according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an engine of a motorcycle according to an application example of the invention.
FIG. 3 is a side sectional view of a main part of the valve gear of the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 5 is a diagram showing a camshaft rotational drive system according to the valve gear of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing a three-dimensional cam according to the valve gear of the present invention.
FIG. 7 is a view showing a configuration example of a tappet core material according to the valve gear of the present invention.
8 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 9 is a diagram showing an example of specific three-dimensional cam configuration specifications of the cam according to the valve gear of the present invention.
FIG. 10 is a sectional side view of a main part in a second embodiment of the present invention.
11 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
12 is a cross-sectional view taken along line DD of FIG.
13 is a cross-sectional view taken along the line EE of FIG.
FIG. 14 is a cross-sectional side view of a main part in a third embodiment of the present invention.
15 is a cross-sectional view taken along line FF in FIG.
FIG. 16 is a cross-sectional side view of a main part in a fourth embodiment of the present invention.
17 is a cross-sectional view taken along the line GG in FIG.
FIG. 18 is a view showing a modification of the tappet unit according to the fourth embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a side sectional view of an essential part showing another modification of the fourth embodiment of the present invention.
20 is a view on arrow H in FIG. 19;
FIG. 21 is a side sectional view of an essential part in a fifth embodiment of the present invention.
22 is a cross-sectional view taken along the line II of FIG.
23 is a cross-sectional view taken along the tappet guide portion and the line JJ of FIG. 21 in the fifth embodiment of the present invention.
FIG. 24 is a side sectional view of an essential part in a sixth embodiment of the present invention.
25 is a cross-sectional view taken along the line KK in FIG. 24. FIG.
26 is a cross-sectional view taken along lines LL and MM in FIG. 25, respectively.
FIG. 27 is a diagram showing a modification of the sixth embodiment.
28 is a plan view showing a slide guide hole of a pin according to a modification in the sixth embodiment and a cross-sectional view taken along line NN in FIG. 27. FIG.
FIG. 29 is a cross-sectional side view of main parts of a seventh embodiment of the present invention.
30 is a cross-sectional view taken along the line OO in FIG. 29. FIG.
FIG. 31 is a cross-sectional side view of main parts of an eighth embodiment of the present invention.
32 is a cross-sectional view taken along the line PP in FIG. 31. FIG.
FIG. 33 is a sectional side view of the main part of a ninth embodiment of the present invention.
34 is a cross-sectional view taken along the line QQ in FIG. 33. FIG.
FIG. 35 is a view showing a relation of spring constants of a valve spring in the ninth embodiment of the present invention.
FIG. 36 is a view on arrow R of FIG. 33 showing an arrangement configuration of intake ports in the ninth embodiment of the present invention.
FIG. 37 is a sectional side view of the main part of a tenth embodiment of the present invention.
38 is a sectional view taken along the line TT in FIG. 37. FIG.
FIG. 39 is a cross-sectional view taken along the line U-U in FIG.
40 is a cross-sectional view taken along line VV of FIG. 39, showing a configuration example of an adjuster of a tappet holder according to the tenth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 piston
2 Cylinder head
10 Cam / Camshaft unit
11 Camshaft
12 Bearing
13 cams
15 sprocket
16 Drive sprocket
17 chain
18 Chain guide
19 Chain tensioner
101 Chain adjuster
20 tappet units
21 Tappet
22 balls
23 Tappet core
24 Tappet holder
30 Valve unit
31 Intake valve
32 Valve guide
33 Tappet Sim
34 Tappet retainer
35 Spring seat
36 Valve spring
40 Accelerator shaft unit
41 Accelerator shaft
42 Accel Fork
43 Driven Gear
44 Ball bearing
45 Accelerator motor
46 Drive gear
50 Valve deactivation unit
51 Tappet stopper
52 Rotating shaft
53 Drive unit
54 Swing arm
60 Phase sensor unit
61 pin
62 Phase sensor
Claims (13)
前記カムは前記カムシャフトの軸方向に傾斜するカム面を有し、前記カムが前記カムシャフトの軸方向にスライドすることによりバルブリフト量およびバルブ作動角が連続無段に可変制御され、
前記バルブリフタは、
基部と、
前記基部から前記カムシャフトの軸方向両側に向けて延設する腕部と、
前記腕部の両端部に設けられて前記バルブを押圧する押圧部と、
前記基部を回転軸とすると共に前記カムの周面に摺接し、該カムの回転に追従して前記基部に対し相対回転する円板状の回転摺動部材と、を含み、
前記バルブリフタは、前記カムと前記バルブの間に浮動保持されるとともに、バルブリフタガイドによってバルブステム軸方向にのみ移動可能にガイドされたことを特徴とする内燃機関の動弁装置。The cam height and cam operating angle are formed so as to continuously change, and the cam is configured to rotate integrally with the camshaft and to be relatively movable in the axial direction thereof. A valve operating device having a valve lifter
The cam has a cam surface inclined in the axial direction of the camshaft, and the valve lift amount and the valve operating angle are variably controlled continuously and continuously by sliding the cam in the axial direction of the camshaft,
The valve lifter,
The base,
An arm portion extending from the base portion toward both axial sides of the camshaft;
A pressing portion that is provided at both ends of the arm portion and presses the valve;
A disc-shaped rotary sliding member that uses the base as a rotation shaft and is in sliding contact with the circumferential surface of the cam, and rotates relative to the base following the rotation of the cam;
The valve lifter for an internal combustion engine, wherein the valve lifter is floatingly held between the cam and the valve and is guided by a valve lifter guide so as to be movable only in a valve stem axial direction .
前記カムは前記カムシャフトの軸方向に傾斜するカム面を有し、前記カムが前記カムシャフトの軸方向にスライドすることによりバルブリフト量およびバルブ作動角が連続無段に可変制御され、
前記バルブリフタは、
前記カムシャフトと並行に配設された揺動軸によってその一端が軸支され、その他端に形成された二又状の一方が前記バルブに当接するとともに他方が前記カムに摺接するようになされた基部と、
前記基部の前記二又状他端部の一方に形成された軸部に揺動自在に軸支されて、その両端に前記バルブを押圧する押圧部を備えた腕部と、
前記基部の前記二又状他端部の他方に設けられた回転軸回りに回転自在に軸支されて、前記カムの回転に追従して前記基部に対し相対回転する円板状の回転摺動部材と、を含むことを特徴とする内燃機関の動弁装置。The cam height and cam operating angle are formed so as to continuously change, and the cam is configured to rotate integrally with the camshaft and to be relatively movable in the axial direction thereof. A valve operating device having a valve lifter
The cam has a cam surface inclined in the axial direction of the camshaft, and the valve lift amount and the valve operating angle are variably controlled continuously and continuously by sliding the cam in the axial direction of the camshaft,
The valve lifter,
One end is pivotally supported by a swing shaft arranged in parallel with the camshaft, and one of the two forks formed on the other end is in contact with the valve and the other is in sliding contact with the cam. The base,
An arm portion pivotally supported by a shaft portion formed on one of the two other end portions of the base portion and having a pressing portion that presses the valve at both ends thereof;
A disc-shaped rotational slide that is rotatably supported around a rotation shaft provided on the other of the two other ends of the base and rotates relative to the base following the rotation of the cam. And a valve operating device for an internal combustion engine.
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