JP4132785B2

JP4132785B2 - Pneumatic tire

Info

Publication number: JP4132785B2
Application number: JP2001345024A
Authority: JP
Inventors: 憲悟原
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 2001-11-09
Filing date: 2001-11-09
Publication date: 2008-08-13
Anticipated expiration: 2021-11-09
Also published as: JP2003146017A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に自動二輪車用タイヤとして好適であり、不整地での駆動力と旋回力（横グリップ性）との両立を図りうる空気入りタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】
バランスを保持して走行する自動二輪車で不整地を旋回走行する場合、四輪車の場合以上に旋回力（横グリップ性）の確保が重要となる。
【０００３】
一般に、不整地兼用のタイヤでは、図４（Ａ）に示すように、駆動力を横溝ａに、旋回力を縦溝ｂにそれぞれ分担させるため、前記横溝ａをタイヤ軸方向と実質的に平行に、又縦溝ｂをタイヤ周方向と実質的に平行に形成したブロックパターンが主流となっている。
【０００４】
しかし、このようなパターンでは、旋回力を高めるために、縦溝ｂを多く配置した場合（図４（Ｂ）に示す）、駆動力が大きく低下し、タイヤが空回転する傾向となる。その結果、駆動力だけでなく旋回力の発生も不十分となってしまい、不整地走行性能の向上が期待できなくなるという問題がある。逆に、横溝ａを多く配置した場合（図４（Ｃ）に示す）には、高い駆動力は確保されるものの、旋回力が大きく低下し、同様に、不整地走行性能の向上が期待できなくなる。
【０００５】
このように、従来のブロックパターンでは、駆動力と旋回力とを両立してバランス良く高め、不整地走行性能を向上させることは難しいものであった。
【０００６】
そこで本発明は、特に不整地兼用の自動二輪車用タイヤとして好適であり、タイヤ周方向線に対して所定の角度αで傾斜する傾斜縦溝と、タイヤ軸方向線に対して所定の角度βで傾斜する傾斜横溝とを用いることを基本として、この傾斜縦溝と傾斜横溝との双方に駆動力と旋回力との発生機能を持たすことができ、該駆動力と旋回力とを両立して高め、不整地走行性能を大幅に向上しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項１の発明は、トレッド部に、タイヤ周方向線に対して傾斜する傾斜縦溝と、タイヤ軸方向線に対して傾斜する傾斜横溝とによって区分されかつタイヤ周方向に配列する複数のブロックからなるブロック列を含み、
前記傾斜縦溝は、タイヤ周方向線に対してタイヤ回転方向に対して拡がる向きに１０゜より大かつ４５゜より小の角度αで傾斜するとともに、
前記傾斜横溝は、タイヤ軸方向線に対してタイヤ軸方向外側がタイヤ回転方向となる向きに１０゜より大かつ４５゜より小の角度βで傾斜し、
しかも前記角度の和α＋βを２０゜より大かつ５５゜より小としたことを特徴としている。
【０００８】
又請求項２の発明では、空気入りタイヤが自動二輪車用タイヤであることを特徴としている。
【０００９】
又請求項３の発明では、前記ブロック列のブロックは、タイヤ周方向に長い第１のブロックと、この第１のブロックと交互に並ぶタイヤ軸方向に長い第２のブロックとからなることを特徴としている。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図１は、本発明の空気入りタイヤ１が、不整地兼用の自動二輪車用タイヤとして形成された場合の子午断面図、図２はそのトレッドパターンの展開図、図３はその部分拡大図、を夫々示している。
【００１１】
図１において、空気入りタイヤ１（以下タイヤ１という）は、トレッド部２からサイドウォール部３をへてビード部４のビードコア５に至るカーカ６と、このカーカス６の半径方向外側かつトレッド部２の内方に配されるブレーカ層７とを具える。
【００１２】
なおタイヤ１がラジアル構造の場合には、前記カーカス６は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して７５〜９０度の角度で配列した１枚以上、例えば１枚のカーカスプライからなり、その両端は、前記ビードコア５の周りで折返して係止される。又前記ブレーカ層７は、ブレーカコードをタイヤ周方向に対して０〜３０度の角度で配列した１枚以上、例えば１枚のブレーカプライからなり、トレッド部２をタガ効果を有して補強しかつトレッド剛性を高めている。前記カーカスコード及びブレーカコードには、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードが好適に使用される。なおタイヤ１がバイアス構造の場合には、通常カーカス６は、カーカスコードを２５〜６０度程度の角度で配列した２枚以上、例えば２枚のカーカスプライから形成され、又ブレーカ層７は、ブレーカコードを３５〜６０度の角度で配列した１枚以上、例えば１枚のブレーカプライから形成される。
【００１３】
次に、前記トレッド部２には、図２に示すように、タイヤ周方向線に対して傾斜する傾斜縦溝１０と、タイヤ軸方向線に対して傾斜する傾斜横溝２０とによって区分される複数のブロックＢ０からなるブロック列Ｒ０を少なくとも含んだブロックパターンが形成される。
【００１４】
詳しくは、本例のブロックパターンは、タイヤ赤道Ｃ上でタイヤ周方向にのびる縦溝１１と、その両外側で例えば３列に配される前記傾斜縦溝１０とを具えるとともに、前記縦溝１１と傾斜縦溝１０との間、及び前記傾斜縦溝１０，１０の間には、各間を横切る傾斜横溝２０が配されている。
【００１５】
即ち、本例のブロックパターンでは、前記傾斜縦溝１０，１０と傾斜横溝２０，２０とによって区分されるブロックＢ０がタイヤ周方向に並んでなるブロック列Ｒ０の４本、及び前記縦溝１１と傾斜縦溝１０と傾斜横溝２０，２０とによって区分されるブロックＢ１がタイヤ周方向に並んでなるブロック列Ｒ１の２本を具えたものが例示されている。
【００１６】
ここで本発明のタイヤ１では、前記ブロック列Ｒ０が少なくとも１本配されていれば良いが、好ましくは２本以上配するのが望ましい。また前記ブロックパターンは、車両に装着されるときのタイヤの向き、即ちタイヤ回転方向Ｊが特定される所謂方向性パターンであって、本例では、タイヤ赤道Ｃを中心とした左右対称のものを例示している。
【００１７】
なお前記縦溝１１、傾斜縦溝１０、傾斜横溝２０の溝深さＨ（図１に示す）は、不整地での走破性を高めるために、７mm以上、さらには１０mm以上、さらには１３mm以上とするのが好ましい。
【００１８】
そして本実施形態では、前記傾斜縦溝１０が、タイヤ周方向線に対してタイヤ回転方向Ｊに対して拡がる向きに１０゜より大かつ４５゜より小の角度αで傾斜するとともに、前記傾斜横溝２０が、タイヤ軸方向線に対してタイヤ軸方向外側がタイヤ回転方向Ｊとなる向きに１０゜より大かつ４５゜より小の角度βで傾斜し、しかも前記角度の和α＋βが２０゜より大かつ５５゜より小であることに特徴を有している。
【００１９】
このように傾斜した傾斜縦溝１０と傾斜横溝２０とで囲むブロックＢ０では、図３に略示するように、タイヤ回転時、傾斜縦溝１０に向くブロック壁Ｗ１において、該ブロック壁Ｗ１と直角な向きの力Ｆが発生する。この力Ｆは、タイヤ軸方向に向く旋回力Ｆｓ（＝Ｆ×ｃｏｓα）と、タイヤ周方向に向く駆動力Ｆｔ（Ｆ×ｓｉｎα）との分力にそれぞれ分解できる。
【００２０】
又同様に、ブロックＢ０では、傾斜横溝２０に向くブロック壁Ｗ２において、該ブロック壁Ｗ２と直角な向きの力ｆが発生し、この力ｆは、タイヤ軸方向に向く旋回力ｆｓ（＝ｆ×ｓｉｎβ）と、タイヤ周方向に向く駆動力ｆｔ（ｆ×ｃｏｓβ）との分力にそれぞれ分解できる。
【００２１】
即ち、一つのブロックＢ０に、旋回力Ｆｓ＋ｆｓと、駆動力Ｆｔ＋ｆｔとの双方の発生機能を持たせることができ、この旋回力Ｆｓ＋ｆｓと、駆動力Ｆｔ＋ｆｔとを両立して高めることが可能となる。
【００２２】
ここで、前記角度の和α＋βが５５゜以上では、ブロック剛性が不十分となり、発生する力Ｆ、ｆ自体が過小となって、旋回力Ｆｓ＋ｆｓおよび駆動力Ｆｔ＋ｆｔの上昇が見込めなくなってしまう。逆に、前記角度の和α＋βが２０゜以下では、力Ｆ、ｆ自体は大であるものの、この力Ｆ、ｆから生じる旋回力Ｆｓ＋ｆｓおよび駆動力Ｆｔ＋ｆｔが小さくなるなど、何れの場合にも、不整地走行性能の向上効果が充分に発揮されなくなる。
【００２３】
又前記角度の和α＋βが２０°〜５５゜の範囲であっても、それぞれの角度α、βが１０°以下或いは４５°以上では、旋回力Ｆｓ＋ｆｓおよび駆動力Ｆｔ＋ｆｔの双方をバランス良く高めることが困難であり、特に角度αが１０°以下の場合には駆動力が不足し、又角度βが１０°以下の場合には旋回力が不足し、不整地走行性能の向上が期待できなくなる。
【００２４】
又本例のブロックパターンでは、図２の如く、傾斜縦溝１０および傾斜横溝２０の少なくとも一端は、前記ブロックＢ１又はブロックＢ０のブロック壁に遮られてＴ字状に途切れるＴ字状途切れ部Ｐを具える。このＴ字状途切れ部Ｐは、不整地からの力が大きく作用する部分であり、従って、傾斜縦溝１０および傾斜横溝２０に、このＴ字状途切れ部Ｐをそれぞれ設けることにより、旋回力および駆動力の双方をより増加させることができ、不整地走行性能のさらなる向上を達成できる。
【００２５】
又本例のブロックパターンではさらに、前記ブロック列Ｒ０のブロックＢ０を、タイヤ周方向に長い第１のブロックＢ０１と、この第１のブロックＢ０１と交互に並ぶタイヤ軸方向に長い第２のブロックＢ０２との二種類のブロックによって構成するとともに、タイヤ赤道側のブロック列Ｒ１のブロックＢ１も同様に、タイヤ周方向に長い第１のブロックＢ１１と、この第１のブロックＢ１１と交互に並ぶタイヤ軸方向に長い第２のブロックＢ１２との二種類のブロックによって構成している。
【００２６】
このように、タイヤ周方向の剛性が大なブロックＢ０１，Ｂ１１と、タイヤ軸方向の剛性が大なブロックＢ０２，Ｂ１２とを分散させることにより、ブロックパターン全体のパターン剛性がアップし、前記旋回力および駆動力に有利となる。
【００２７】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【００２８】
【実施例】
タイヤサイズが１４０／８０−１８の不整地兼用の自動二輪車用タイヤを、表１の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤの不整地走行時の駆動力、旋回力をテストし、その結果を表１に記載した。
【００２９】
（１）駆動力及び旋回力；
試供タイヤを、リム（３．５０×１８）、内圧（２００ｋＰａ）にて、自動二輪車（ダートトラック用レース車両；６５０ｃｃ）の後輪に装着し、不整地コース（フラットのダートトラック）を走行するとともに、そのときの駆動力および旋回力を、ドライバーの官能評価により、従来例を４．０とした１０点法で評価した。数値が大きいほど優れている。
【００３０】
表１の如く、実施例のタイヤは、駆動力および旋回力がそれぞれ増加し、不整地走行性能が大幅に向上したのが確認できる。
【００３１】
【表１】

【００３２】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は、所定の角度α、βで傾斜する傾斜縦溝および傾斜横溝を用いてブロック列を形成しているため、一つのブロックに駆動力と旋回力との双方を発生させることが可能となる。その結果、この駆動力と旋回力とを両立して高めることができ、不整地走行性能を大幅に向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の空気入りタイヤの一実施例の断面図である。
【図２】そのトレッドパターンを示す展開図である。
【図３】本発明の作用効果を説明する線図である。
【図４】（Ａ）〜（Ｃ）は、従来技術及びその問題点を説明するブロックパターンの展開図である。
【符号の説明】
２トレッド部
１０傾斜縦溝
２０傾斜横溝
Ｂ０ブロック
Ｂ０１第１のブロック
Ｂ０２第２のブロック
Ｒ０ブロック列[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire that is particularly suitable as a motorcycle tire and can achieve both a driving force and a turning force (lateral grip property) on rough terrain.
[0002]
[Prior art, problems to be solved by the invention]
When turning on rough terrain with a motorcycle that runs while maintaining a balance, it is more important to secure turning force (lateral grip) than with a four-wheeled vehicle.
[0003]
In general, in a tire that is also used for rough terrain, as shown in FIG. 4A, since the driving force is shared by the lateral groove a and the turning force is shared by the vertical groove b, the lateral groove a is substantially parallel to the tire axial direction. In addition, a block pattern in which the longitudinal grooves b are formed substantially parallel to the tire circumferential direction is the mainstream.
[0004]
However, in such a pattern, when many longitudinal grooves b are arranged to increase the turning force (shown in FIG. 4B), the driving force is greatly reduced, and the tire tends to idle. As a result, not only the driving force but also the turning force is insufficiently generated, and there is a problem that improvement in rough terrain traveling performance cannot be expected. Conversely, when a large number of lateral grooves a are arranged (shown in FIG. 4 (C)), a high driving force is ensured, but the turning force is greatly reduced, and similarly, improvement in rough terrain performance can be expected. Disappear.
[0005]
As described above, in the conventional block pattern, it is difficult to improve both the driving force and the turning force in a well-balanced manner and improve the performance on rough terrain.
[0006]
Therefore, the present invention is particularly suitable as a motorcycle tire for both rough terrain, and an inclined longitudinal groove that is inclined at a predetermined angle α with respect to the tire circumferential direction line, and a predetermined angle β with respect to the tire axial direction line. Based on the use of an inclined horizontal groove that is inclined, both the inclined vertical groove and the inclined horizontal groove can have a function of generating a driving force and a turning force. The purpose of the present invention is to provide a pneumatic tire that can greatly improve the performance on rough terrain.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention of claim 1 of the present application is divided into a tread portion by inclined vertical grooves inclined with respect to a tire circumferential line and inclined horizontal grooves inclined with respect to a tire axial line. Including a block row consisting of a plurality of blocks arranged in the tire circumferential direction,
The inclined flutes are inclined at an angle α of greater than 10 ° and less than 45 ° in a direction expanding with respect to the tire circumferential direction line with respect to the tire circumferential direction line,
The inclined lateral groove is inclined at an angle β of greater than 10 ° and smaller than 45 ° in a direction in which the outer side in the tire axial direction is the tire rotation direction with respect to the tire axial line.
In addition, the sum α + β of the angles is larger than 20 ° and smaller than 55 °.
[0008]
The invention according to claim 2 is characterized in that the pneumatic tire is a motorcycle tire.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, the blocks in the block row are composed of a first block that is long in the tire circumferential direction and a second block that is long in the tire axial direction and is arranged alternately with the first block. It is said.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a meridional sectional view when the pneumatic tire 1 of the present invention is formed as a motorcycle tire for both rough terrain, FIG. 2 is a development view of the tread pattern, and FIG. 3 is a partially enlarged view thereof. Each shows.
[0011]
In FIG. 1, a pneumatic tire 1 (hereinafter referred to as a tire 1) includes a carker 6 that extends from a tread portion 2 through a sidewall portion 3 to a bead core 5 of a bead portion 4, a radially outer side of the carcass 6, and a tread portion 2. And a breaker layer 7 arranged inwardly.
[0012]
When the tire 1 has a radial structure, the carcass 6 is composed of one or more, for example, one carcass ply in which carcass cords are arranged at an angle of 75 to 90 degrees with respect to the tire circumferential direction. The bead core 5 is folded and locked around the bead core 5. The breaker layer 7 is composed of one or more, for example, one breaker ply, in which breaker cords are arranged at an angle of 0 to 30 degrees with respect to the tire circumferential direction, and the tread portion 2 is reinforced with a tagging effect. And the tread rigidity is increased. For the carcass cord and breaker cord, organic fiber cords such as nylon, polyester, rayon, and aromatic polyamide are preferably used. When the tire 1 has a bias structure, the carcass 6 is usually formed of two or more, for example, two carcass plies in which carcass cords are arranged at an angle of about 25 to 60 degrees, and the breaker layer 7 includes a breaker layer 7. One or more, for example, one breaker ply in which the cords are arranged at an angle of 35 to 60 degrees is formed.
[0013]
Next, as shown in FIG. 2, the tread portion 2 is divided into a plurality of inclined vertical grooves 10 that are inclined with respect to the tire circumferential direction line, and inclined horizontal grooves 20 that are inclined with respect to the tire axial direction line. A block pattern including at least a block row R0 composed of the blocks B0 is formed.
[0014]
Specifically, the block pattern of the present example includes the vertical grooves 11 extending in the tire circumferential direction on the tire equator C, and the inclined vertical grooves 10 arranged in, for example, three rows on both outer sides thereof, and the vertical grooves 11 and the inclined vertical grooves 10 and between the inclined

vertical grooves

10 and 10, inclined horizontal grooves 20 are disposed across the respective sections.
[0015]
That is, in the block pattern of this example, the block B0 divided by the inclined

vertical grooves

10 and 10 and the inclined

horizontal grooves

20 and 20 in the block row R0 arranged in the tire circumferential direction, and the vertical groove 11 The block B1 divided by the inclined vertical grooves 10 and the inclined

horizontal grooves

20 and 20 is illustrated as having two blocks R1 arranged in the tire circumferential direction.
[0016]
Here, in the tire 1 of the present invention, it is sufficient that at least one block row R0 is arranged, but it is preferable to arrange two or more block rows R0. The block pattern is a so-called directional pattern in which the tire orientation when mounted on the vehicle, that is, the tire rotation direction J is specified. In this example, the block pattern is symmetrical with respect to the tire equator C. Illustrated.
[0017]
In addition, the groove depth H (shown in FIG. 1) of the vertical groove 11, the inclined vertical groove 10, and the inclined horizontal groove 20 is 7 mm or more, further 10 mm or more, and further 13 mm or more in order to improve running performance on rough terrain. Is preferable.
[0018]
In the present embodiment, the inclined vertical groove 10 is inclined at an angle α that is greater than 10 ° and smaller than 45 ° in a direction extending with respect to the tire circumferential direction line with respect to the tire rotational direction J, and the inclined lateral groove. 20 is inclined at an angle β greater than 10 ° and less than 45 ° in a direction in which the outer side in the tire axial direction is the tire rotation direction J with respect to the tire axial line, and the sum α + β of the angles is greater than 20 °. And it is characterized by being smaller than 55 °.
[0019]
In the block B0 surrounded by the inclined vertical grooves 10 and the inclined horizontal grooves 20 thus inclined, as schematically shown in FIG. 3, the block wall W1 facing the inclined vertical grooves 10 when the tire rotates is perpendicular to the block wall W1. Force F in the right direction is generated. This force F can be decomposed into component forces of a turning force Fs (= F × cos α) directed in the tire axial direction and a driving force Ft (F × sin α) directed in the tire circumferential direction.
[0020]
Similarly, in the block B0, a force f in a direction perpendicular to the block wall W2 is generated in the block wall W2 facing the inclined lateral groove 20, and this force f is a turning force fs (= f ×) directed in the tire axial direction. sin β) and a driving force ft (f × cos β) directed in the tire circumferential direction.
[0021]
That is, one block B0 can be provided with the function of generating both the turning force Fs + fs and the driving force Ft + ft, and both the turning force Fs + fs and the driving force Ft + ft can be enhanced at the same time.
[0022]
Here, when the sum α + β of the angles is 55 ° or more, the block rigidity is insufficient, the generated forces F and f themselves are too small, and the turning force Fs + fs and the driving force Ft + ft cannot be expected to rise. On the contrary, when the sum α + β of the angles is 20 ° or less, the forces F and f themselves are large, but the turning force Fs + fs and the driving force Ft + ft generated from the forces F and f are small. The improvement effect of rough terrain performance will not be fully demonstrated.
[0023]
Even if the sum α + β of the angles is in the range of 20 ° to 55 °, both the turning force Fs + fs and the driving force Ft + ft can be improved in a balanced manner if the angles α and β are 10 ° or less or 45 ° or more. In particular, when the angle α is 10 ° or less, the driving force is insufficient, and when the angle β is 10 ° or less, the turning force is insufficient, so that it is impossible to expect improvement in running performance on rough terrain.
[0024]
In the block pattern of this example, as shown in FIG. 2, at least one end of the inclined vertical groove 10 and the inclined horizontal groove 20 is interrupted by the block wall of the block B1 or the block B0 and is cut into a T shape. With The T-shaped cut portion P is a portion where a force from rough terrain acts greatly. Therefore, by providing the T-shaped cut portion P in the inclined vertical groove 10 and the inclined horizontal groove 20, respectively, the turning force and Both driving forces can be further increased, and further improvement in rough terrain performance can be achieved.
[0025]
In the block pattern of this example, the block B0 of the block row R0 is further divided into a first block B01 that is long in the tire circumferential direction and a second block B02 that is long in the tire axial direction and is alternately arranged with the first block B01. In the same manner, the block B1 of the block row R1 on the tire equator side is also a first block B11 that is long in the tire circumferential direction, and a tire axial direction that is alternately arranged with the first block B11. The long second block B12 and the two types of blocks are used.
[0026]
Thus, by dispersing the blocks B01 and B11 having a large tire circumferential rigidity and the blocks B02 and B12 having a large tire axial rigidity, the pattern rigidity of the entire block pattern is increased, and the turning force is increased. And driving force is advantageous.
[0027]
As mentioned above, although especially preferable embodiment of this invention was explained in full detail, this invention is not limited to embodiment of illustration, It can deform | transform and implement in a various aspect.
[0028]
【Example】
A tire for a motorcycle with an irregular terrain having a tire size of 140 / 80-18 was prototyped based on the specifications in Table 1, and the driving force and turning force of each sample tire during running on irregular terrain were tested. It described in Table 1.
[0029]
(1) Driving force and turning force;
A sample tire is mounted on the rear wheel of a motorcycle (dirt track racing vehicle; 650 cc) with a rim (3.50 × 18) and internal pressure (200 kPa), and travels on a rough terrain course (flat dirt track). At the same time, the driving force and turning force at that time were evaluated by a 10-point method based on a driver's sensory evaluation with 4.0 as a conventional example. The higher the number, the better.
[0030]
As shown in Table 1, it can be confirmed that in the tires of the examples, the driving force and the turning force are increased, and the rough terrain traveling performance is greatly improved.
[0031]
[Table 1]

[0032]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the block rows are formed by using the inclined vertical grooves and the inclined horizontal grooves inclined at the predetermined angles α and β, so that both the driving force and the turning force are generated in one block. It becomes possible. As a result, both the driving force and the turning force can be enhanced at the same time, and rough terrain performance can be greatly improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an embodiment of a pneumatic tire according to the present invention.
FIG. 2 is a development view showing the tread pattern.
FIG. 3 is a diagram illustrating the effect of the present invention.
FIGS. 4A to 4C are development diagrams of block patterns for explaining the prior art and its problems. FIGS.
[Explanation of symbols]
2 Tread portion 10 Inclined vertical groove 20 Inclined horizontal groove B0 Block B01 First block B02 Second block R0 Block row

Claims

トレッド部に、タイヤ周方向線に対して傾斜する傾斜縦溝と、タイヤ軸方向線に対して傾斜する傾斜横溝とによって区分されかつタイヤ周方向に配列する複数のブロックからなるブロック列を含み、
前記傾斜縦溝は、タイヤ周方向線に対してタイヤ回転方向に対して拡がる向きに１０゜より大かつ４５゜より小の角度αで傾斜するとともに、
前記傾斜横溝は、タイヤ軸方向線に対してタイヤ軸方向外側がタイヤ回転方向となる向きに１０゜より大かつ４５゜より小の角度βで傾斜し、
しかも前記角度の和α＋βを２０゜より大かつ５５゜より小としたことを特徴とする空気入りタイヤ。The tread portion includes a block row composed of a plurality of blocks that are partitioned by an inclined vertical groove that is inclined with respect to the tire circumferential direction line and an inclined lateral groove that is inclined with respect to the tire axial direction line and arranged in the tire circumferential direction,
The inclined flutes are inclined at an angle α of greater than 10 ° and less than 45 ° in a direction expanding with respect to the tire circumferential direction line with respect to the tire circumferential direction line,
The inclined lateral groove is inclined at an angle β of greater than 10 ° and smaller than 45 ° in a direction in which the outer side in the tire axial direction is the tire rotation direction with respect to the tire axial line.
In addition, the pneumatic tire is characterized in that the sum α + β of the angles is larger than 20 ° and smaller than 55 °.

空気入りタイヤが自動二輪車用タイヤであることを特徴とする請求項１記載の空気入りタイヤ。 The pneumatic tire according to claim 1, wherein the pneumatic tire is a motorcycle tire.

前記ブロック列のブロックは、タイヤ周方向に長い第１のブロックと、この第１のブロックと交互に並ぶタイヤ軸方向に長い第２のブロックとからなることを特徴とする請求項１又は２記載の空気入りタイヤ。 The block of the block row is composed of a first block that is long in the tire circumferential direction and a second block that is long in the tire axial direction and is alternately arranged with the first block. Pneumatic tires.