JP4131129B2 - Dcモータの駆動制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアコン,給湯機などの家電機器に使用され、効率の良いPWM制御で能力可変をするDCモータの駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PWM制御を用いて能力可変するDCモータにおいて、従来そのPWM信号発生回路は、三角波信号とアナログ信号をコンパレータ(比較器)に入力し、その出力信号を用いるものであった。この従来のDCモータを負荷装置としてポンプに用いた場合を図11〜17に基づいて説明する。図11は従来のPWM信号発生回路を用いた従来のDCモータの駆動装置である。また図12はスイッチング素子のON/OFF特性図、図13は従来のPWM信号発生回路内の第1の信号波形図、図14は従来のPWM信号発生回路内の第2の信号波形図、図15は従来のPWM信号発生回路内の第3の信号波形図、図16は従来の能力信号発生手段から発生されるアナログ信号の電圧とPWM信号のデュティの関係の説明図である。また図17は能力信号発生手段内の積分回路からの出力信号であるアナログ信号の時間変化を表す波形図である。まず図11から説明する。
【0003】
図11において、101は直流電源、102は直流電源101から電気を給電されるモータ巻線、103はマグネットロータ、104は磁極位置検出素子である。モータ巻線102に電流が流れることによって発生する磁界と、マグネットロータ103の磁界との吸引・反発の磁力によりモータの回転トルクが発生する。この時一定回転方向に効率良く回転トルクを発生させるために、マグネットの磁極位置を検出する磁極位置検出素子104がモータ巻線102のスロット間の適当な位置に配置される。
【0004】
105は通電切替回路、106は第1スイッチング素子群、107は第2スイッチング素子群である。通電切替回路105は磁極位置検出素子104の出力信号を受け、どのモータ巻線102のどちら方向に電流を流すと効率良く一定方向に回転トルクを発生するか判断する。第1スイッチング素子群106は、この通電切替回路105の出力信号に合わせ、モータ巻線102のどの端子に直流電源101の+極を接続するかをスイッチし、第2スイッチング素子群107は、モータ巻線102のどの端子に直流電源101の−極を接続するかをスイッチする。
【0005】
また、108は負荷検出手段、109は能力信号発生手段、110は駆動モータの能力を変えるための指令値となるアナログ信号である。負荷検出手段108は、モータの能力を制御するために、モータの負荷(この場合ポンプ)の仕事の結果(圧力もしくは流量)を検出する。能力信号発生手段109は、この検出信号を受け、現在の負荷の仕事の結果(圧力もしくは流量)を検知し、目標の負荷の仕事の結果(圧力もしくは流量)になるようにするものである。能力信号発生手段109は負荷の仕事の結果(圧力もしくは流量)を制御するため、駆動モータの能力をかえるアナログ信号110を出力する。実際にモータの能力を可変にするための駆動制御方法としては、第2スイッチング素子群107に入力する信号を生成するとき、通電切替回路105内でPWM信号の積をとることで第2スイッチング素子群107が給電期間を調整することで行われる。
【0006】
次にこのPWM信号の発生方法を説明する。111はPWM信号を発生するPWM信号発生回路、112はPWM信号発生回路内で特定の周期(数kHz程度)の三角波信号を発生する三角波発生回路、113は比較回路、120は三角波信号、138はCR積分回路である。比較回路113は、図12に示すように三角波発生回路112の出力信号である三角波信号120とアナログ信号110と電圧の比較を行い、比較回路出力信号121を出力する。
【0007】
次に図12は、スイッチング素子群106,107がFETの場合のゲート−ソース間(GS間)の電圧とドレイン−ソース間(DS間)の抵抗特性を表している。一般にGS間の電圧が2〜3VまではOFF状態で、それから5〜6V程度まで可変抵抗状態、それ以上の電圧がGS間に印可されるとON状態となり、非常に小さい抵抗値をもった特性となる。ここで注意すべきは、可変抵抗器の状態ではFETの損失が非常に大きくなり、かなり素子から発熱して、最悪時には素子の破壊をまねくことになる。またここではFETの場合の特性を表したが、バイポーラのトランジスタの場合も同様で、ベース−エミッタ間(BE間)が低い電圧では十分なベース電流を流すことができずにトランジスタでの電圧降下が大きくなり、損失が大きくなる。
【0008】
次に図13に基づきPWM信号発生回路111内の信号波形について説明する。三角波発生回路112の出力はほぼ対称な三角波信号120となる。三角波信号120と所定の期間一定の大きさの電圧をもつアナログ信号110とが、比較回路113に入力される。電圧の大きさを比較し、その結果HとLの幅が決定され、比較回路出力信号121となって出力される。比較回路出力信号121は通電切替回路105において反転信号となり、この信号が第2スイッチング素子群107のON/OFF信号となる。この信号が、PWM信号122として駆動モータの能力を可変するものである。
【0009】
図13において、123はスイッチング素子がOFF状態と可変抵抗状態の境界のGS間電圧値を表し、124は可変抵抗状態とON状態の境界のGS間電圧値を表している。すなわち、図13に示す場合は可変抵抗状態の期間が短く、ほとんどがONかOFFの状態で素子の損失が異常に増大することはない。しかし、可変抵抗状態が長いと異常な損失を招く。図14はPWM信号のデュティが小さい時(〜数%程度)のPWM信号発生回路内の信号波形であり、図15はPWM信号のデュティが大きい時(〜90%以上)のPWM信号発生回路内の信号波形を示している。図14,15とも共通しているのは、PWM信号122の可変抵抗状態の期間が長いことである。図14の場合は、OFF状態での素子の損失はほとんど無いが、ON状態が無く可変抵抗状態のみであり、その期間が長いとモータの起動時に十分巻線に電流が流れないため、マグネットロータが回転せず、スイッチング素子群106,107のそれぞれ1つのスイッチング素子に電流が流れ続け、これにより異常な損失が起こり、延いては素子が破壊してしまう。また図15の場合、ON状態でかなり損失が大きい上、スイッチング時の可変抵抗の状態で異常な損失の増大を生む。つまりデュティが100%の時より図15の場合の方が素子に流れる電流は小さいが、素子での損失はかなり大きくなり、延いては素子が破壊してしまう。
【0010】
次に図16に基づいてアナログ信号110とPWMデュティの関係をそれぞれ説明する。PWM信号発生回路111として三角波信号120を使用する場合、アナログ信号とPWMデュティは直線125で示すようにリニアな関係となる。目標のPWMデュティが決定された場合は、アナログ信号110の大きさもこの直線125が表す簡単な式で一意的に決定される。また同じ大きさのアナログ信号のステップであれば、PWMデュティのステップの大きさも同じになる。そして、モータの起動時や能力を上昇させるときなど、モータの能力を決定するPWM信号のデュティの変化量を過度に大きくする場合においてもスイッチング素子群(FET等)に過渡的に大電流が流れることを防止するため、能力信号発生手段109内にその出力信号であるアナログ信号の時間変化量を制限するためのコンデンサCと抵抗器Rから構成されるCR積分回路138を内蔵している。
【0011】
また図17に積分回路138を通過したアナログ信号の時間変化を表している。最も過渡的にスイッチング素子群(FET等)に電流が流れやすいのはモータ起動時であり、起動時にアナログ信号の時間変化量をCR積分回路138の定数C,Rで決定した場合のアナログ信号110aに表している。起動指令直後から充電開始し、三角波発生回路112の三角波信号120の下限値を越えた時点でPWM信号が発生し、モータ巻線102に通電が開始される。アナログ信号110aをみて分かるように、通常の充放電回路(CR回路)では充電開始(起動指令)点で最もdV/dt(傾き)が最も大きく、電圧が大きいほど傾きが小さくなる特徴を持つ。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の方法では、PWMのデュティがある下限値以下のときや、ある上限値以上(100%は除く)のとき、図14でも分かるようにスイッチング時に過渡的な状態でスイッチング素子群(FET等)が完全にONしない状態が発生し、スイッチング素子群(FET等)での損失が急激に上昇する。これにより、効率の低下が起こり、最終的には部品の破壊も発生してしまう。このための対策として十分余裕をもった部品を使ったり、温度上昇を抑えるために大きな放熱器を取りつける必要が生じる。これによって小型・低価格のモータが提供できないという課題を有していた。
【0013】
さらにモータの起動時や負荷の増加に応じて能力を上昇するとき、過渡的に電流がスイッチング素子群(FET等)に異常に流れないようにするCR回路を用いた従来のソフトスタートの方法では、PWM信号発生開始時点でのアナログ信号のdV/dtを固定的に設定するため、モータの能力を急激に変えたい場合に対応できず、制御性の悪化をもたらすという課題を有していた。
【0014】
そこで本発明は、スイッチング素子群の可変抵抗の状態となる期間を低減し、効率のよい、安価で、制御性の高い、DCモータの駆動制御装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明のDCモータの駆動制御装置は、DCモータを駆動する複数相のモータ駆動コイルと、当該モータ駆動コイルに給電する直流電源の+極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第1スイッチング素子群と、前記直流電源の−極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第2スイッチング素子群と、回転子の磁極位置を検出する複数個の磁極位置検出素子と、前記磁極位置検出素子の出力信号に基づいて前記第1スイッチング素子群および前記第2スイッチング素子群を制御し前記直流電源から給電する前記モータ駆動コイルを切換える通電切替え回路と、前記DCモータの負荷装置の仕事の結果に応じた電圧値のアナログ信号を発生する能力信号発生手段と、前記第2スイッチング素子群のスイッチング素子のON/OFF信号となるPWM信号を出力して前記直流電源から前記モータ駆動コイルへの給電量を調整するPMW信号発生回路とを備え、前記PWM信号発生回路は、PMW信号を出力するにあたってはPMW信号のデュティを入力された前記アナログ信号の電圧値に応じた値に設定するDCモータの駆動制御装置において、前記能力信号発生手段のアナログ信号の電圧値を監視し、該電圧値がPWM信号のデュティ指定範囲の上下限にそれぞれ対応する上限値と下限値になったことを示す信号を出力する電圧監視手段と、前記電圧監視手段の出力信号を受けて、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値を越えたときは前記アナログ信号の電圧値を第1電圧に変換してPWM信号発生回路に出力し、前記アナログ信号の電圧値が前記下限値より下がったときは前記アナログ信号の電圧値を第2電圧に変換してPWM信号発生回路に出力し、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値以下前記下限値以上であるときは電圧値を変換せずに前記アナログ信号をPWM信号発生回路に出力する信号変換手段とを備え、前記第1電圧は、PWM信号のデュティを100%とする電圧値であり、前記第2電圧は、PWM信号のデュティを0%とする電圧値であることを特徴とする。
【0016】
これにより、スイッチング素子群の可変抵抗の状態となる期間を低減し、効率のよい、安価で、制御性の高い、DCモータの駆動制御装置とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載された発明は、DCモータを駆動する複数相のモータ駆動コイルと、当該モータ駆動コイルに給電する直流電源の+極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第1スイッチング素子群と、前記直流電源の−極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第2スイッチング素子群と、回転子の磁極位置を検出する複数個の磁極位置検出素子と、前記磁極位置検出素子の出力信号に基づいて前記第1スイッチング素子群および前記第2スイッチング素子群を制御し前記直流電源から給電する前記モータ駆動コイルを切換える通電切替え回路と、前記DCモータの負荷装置の仕事の結果に応じた電圧値のアナログ信号を発生する能力信号発生手段と、前記第2スイッチング素子群のスイッチング素子のON/OFF信号となるPWM信号を出力して前記直流電源から前記モータ駆動コイルへの給電量を調整するPMW信号発生回路とを備え、前記PWM信号発生回路は、PMW信号を出力するにあたってはPMW信号のデュティを入力された前記アナログ信号の電圧値に応じた値に設定するDCモータの駆動制御装置において、前記能力信号発生手段のアナログ信号の電圧値を監視し、該電圧値がPWM信号のデュティ指定範囲の上下限にそれぞれ対応する上限値と下限値になったことを示す信号を出力する電圧監視手段と、前記電圧監視手段の出力信号を受けて、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値を越えたときは前記アナログ信号の電圧値を第1電圧に変換してPWM信号発生回路に出力し、前記アナログ信号の電圧値が前記下限値より下がったときは前記アナログ信号の電圧値を第2電圧に変換してPWM信号発生回路に出力し、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値以下前記下限値以上であるときは電圧値を変換せずに前記アナログ信号をPWM信号発生回路に出力する信号変換手段とを備え、前記第1電圧は、PWM信号のデュティを100%とする電圧値であり、前記第2電圧は、PWM信号のデュティを0%とする電圧値であることを特徴とするDCモータの駆動制御装置であるから、PWM信号のデュティの可変範囲(0〜100%)の中の所定のデュティ指定範囲外で電圧を指定でき、時間的な変化量(dV/dt)を管理することができる。
【0018】
また、スイッチング素子群の可変抵抗状態の期間が長い状態で使用することを禁止し、スイッチング素子群の異常発熱を低減し、安価で小型のモータ駆動装置を提供できる。
【0019】
本発明の請求項に記載された発明は、DCモータを駆動する複数相のモータ駆動コイルと、当該モータ駆動コイルに給電する直流電源の+極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第1スイッチング素子群と、前記直流電源の−極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第2スイッチング素子群と、回転子の磁極位置を検出する複数個の磁極位置検出素子と、前記磁極位置検出素子の出力信号に基づいて前記第1スイッチング素子群および前記第2スイッチング素子群を制御し前記直流電源から給電する前記モータ駆動コイルを切換える通電切替え回路と、前記DCモータの負荷装置の仕事の結果に応じた電圧値のアナログ信号を発生する能力信号発生手段と、前記第2スイッチング素子群のスイッチング素子のON/OFF信号となるPWM信号を出力して前記直流電源から前記モータ駆動コイルへの給電量を調整するPMW信号発生回路とを備え、前記PWM信号発生回路は、PMW信号を出力するにあたってはPMW信号のデュティを入力された前記アナログ信号の電圧値に応じた値に設定するDCモータの駆動制御装置において、前記能力信号発生手段のアナログ信号の電圧値を監視し、該電圧値がPWM信号のデュティ指定範囲の上下限にそれぞれ対応する上限値と下限値になったことを示す信号を出力する電圧監視手段と、前記電圧監視手段の出力信号を受けて、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値を越えたときは前記PWM信号発生回路が出力するPMW信号のデュティを100%に変換し、前記アナログ信号の電圧値が前記下限値より下がったときは前記PWM信号発生回路が出力するPMW信号のデュティを0%に変換し、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値以下前記下限値以上であるときは前記PWM信号発生回路に出力するPMW信号のデュティを変換しない信号変換手段とを備えたことを特徴とするDCモータの駆動制御装置であるから、PWM信号の所定のデュティ指定範囲外でデュティを指定でき、PWM信号の時間変化量を管理することができ、応答性のよいモータ駆動装置を提供できる。
【0020】
本発明の請求項に記載された発明は、請求項1または2において、1相の誘起電圧をV、給電用電源電圧をV、巻線に印加される電圧をV、モータ起動時の許容初期デュティをDmin(%)、βを係数(β=1.35〜1.55)としたとき、V=V−β×Vであり、PWM信号のデュティの最大変化量Dmax(%)が、Dmax=Dmin+Dmin×(β×V/V)で与えられ、PWM信号のデュティ指定範囲の上限をDmax(%)、下限をDmin(%)に設定したことを特徴とするDCモータの駆動制御装置であるから、起動時にスイッチング素子群に流れる電流を制限し、部品の破壊を防止するとともに、応答性のよいDCモータの駆動装置を提供できる。
【0021】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるモータの駆動制御装置について説明する。図1は本発明の実施の形態1におけるモータの駆動制御装置の構成図である。従来の技術と同一符号にものについては説明を割愛する。101は直流電源、102は直流電源101から電気を給電されるモータ巻線(本発明のモータ駆動コイル)、103はマグネットロータ、104は磁極位置検出素子である。105は通電切替回路、106は第1スイッチング素子群、107は第2スイッチング素子群である。108は負荷検出手段、109は能力信号発生手段、110は駆動モータの能力を変える指令値となるアナログ信号である。111はモータ巻線102への給電指令をパルス幅と比例させたPWM信号を発生するPWM信号発生回路、112はPWM信号発生回路内で特定の周期(数kHz程度)の三角波信号を発生する三角波発生回路、113は比較回路、120は三角波信号、138はCR積分回路である。
【0022】
150は電圧の大きさを監視する電圧監視手段、151はその電圧監視検出信号、152は電圧監視検出信号151を受け取る信号変換手段である。
【0023】
負荷検出手段108の検出信号を受け、現在の負荷の仕事の結果(負荷がポンプであれば圧力もしくは流量)を検知し、目標の負荷の仕事の結果(圧力もしくは流量)になるように能力信号発生手段109から駆動モータの能力をかえるアナログ信号110を出力する。
【0024】
このアナログ信号110は、電圧の大きさを監視する電圧監視手段150に入力され、電圧監視手段150が電圧の大きさが設定された下限値以下、または設定された上限値以上かを判断する。判断された結果の電圧監視検出信号151は信号変換手段152に入力される。さらに、この信号変換手段152にはアナログ信号110が直接能力信号発生手段109から入力される。信号変換手段152によって変換後の信号は、変換されたアナログ信号110*として、PWM信号発生回路111に入力される。
【0025】
次に図2,3を用いて本発明の実施の形態1の電圧監視手段150について説明する。図2,3は電圧監視手段150のそれぞれ別の形態である。図2は本発明の実施の形態1におけるFETを用いた電圧監視装置の構成図である。図2において、150aは出力信号を反転させるインバータ、153はアナログ信号110の下限値または上限値となる設定電圧、154はスイッチ手段であるFET、155,156は抵抗器である。この図2の形態の電圧監視手段150は、能力信号発生手段109で発生した出力のアナログ信号110に対してFET154を用い、アナログ信号110の大きさでON/OFFさせるものである。アナログ信号110の設定電圧153、抵抗器155,156の抵抗値の大きさ、FET154のONするゲート−ソース間の電圧、電源+PWRの大きさという4つの要素に従ってFET154がON/OFFする。本実施の形態においては設定電圧153よりアナログ信号110が大きいときLowを出力するようにインバータ150aで信号反転されて、電圧監視検出信号151が出力される。
【0026】
次に、図3は本発明の実施の形態1におけるコンパレータを用いた電圧監視装置の構成図である。図3において、157はコンパレータである。本実施の形態では能力信号発生手段109の出力であるアナログ信号110をこのコンパレータ157の−極に接続し、設定電圧153と同等の電圧値を設定した分圧抵抗による信号を+極に接続することで、アナログ信号110が下限値もしくは上限値となる設定電圧153より大きくなったとき、コンパレータ157の電圧監視検出信号151がLowになって出力されるものである。
【0027】
次に図4を用いて本発明の実施の形態1における信号変換手段について説明する。図4は本発明の実施の形態1におけるDCモータの駆動制御装置の能力信号発生手段の出力を変換する信号変換手段の説明図である。
【0028】
図4において、151a,151bは電圧監視手段150の許容電圧監視検出信号、153aはデュティ指定範囲におけるアナログ信号110の下限値、153bはデュティ指定範囲におけるアナログ信号110の上限値、158は1倍バッファアンプである。能力信号発生手段109の出力は下限値153aと上限値153bでON/OFFされ、電圧監視手段150から2つに許容電圧監視検出信号151a,151bが出力される。信号変換手段152では、下限値153aに対応した許容電圧監視検出信号151aはN型のトランジスタのベースに接続され、上限値153bに対応した許容電圧監視検出信号151bはP型のトランジスタのベースが接続される。N型とP型の2つのトランジスタはトーテンポールで接続され、1つの出力信号として出力される。この出力信号は、能力信号発生手段109からのアナログ信号110が1倍バッファアンプ158を通過した信号と接続され、その重畳された信号が信号変換手段152の出力信号(変換後のアナログ信号110*)として出力される。この変換後のアナログ信号110*は図4のように、下限値153aから上限値153bまでアナログ信号110と同じ値となるが、下限の設定値153a以下ではLow(PWM信号のデュティが0%となる値)の電圧(本発明の第2電圧)となり、上限の設定値153b以上ではHigh(PWM信号のデュティが100%となる値)の電圧(本発明の第1電圧)となる。
【0029】
続いて図7に基づいて、本発明の実施の形態1における変換前のアナログ信号110とPWMデュティの関係曲線126について説明する。図7は本発明の実施の形態1における変換前のアナログ信号とPWMデュティの関係の説明図である。信号変換手段152が能力信号発生手段109のアナログ信号110を受ける位置に設けられているため、PWM信号発生回路111に入力される変換後のアナログ信号110*は、下限値と上限値で2ヶ所ステップ的に電圧値が変化する。なお、図7においてはPWMデュティもこの2ヶ所でステップ的に変化するため、変換前のアナログ信号110が、下限値以下ではデュティは0%、上限値以上ではデュティは100%になることを示している。本実施の形態1においてはデュティ指定範囲をスイッチング素子群の発熱防止という側面から決定したが、他の側面から目的に応じたデュティ指定範囲を指定することができる。
【0030】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2におけるモータの駆動制御装置について説明する。実施の形態2のモータの駆動制御装置は、信号変換手段をPWM信号発生回路の出力を受ける位置に配置したことを特徴としている。実施の形態1のモータの駆動制御装置と同一符号は同一内容であるから、図2,3を参照するとともに詳細な説明は省略する。
【0031】
図5は本発明の実施の形態2におけるモータの駆動制御装置の構成図、図6は本発明の実施の形態2におけるモータの駆動制御装置の信号変換手段の説明図である。図5,6において、101は直流電源、102はモータ巻線、103はマグネットロータ、104は磁極位置検出素子、105は通電切替回路、106は第1スイッチング素子群、107は第2スイッチング素子群である。108は負荷検出手段、109は能力信号発生手段、110はアナログ信号である。111はPWM信号を発生するPWM信号発生回路、112は三角波発生回路、113は比較回路、120は三角波信号、138はCR積分回路である。150は電圧監視手段、151は電圧監視検出信号、152は信号変換手段である。
【0032】
実施の形態2のモータの駆動制御装置も負荷検出手段108の検出信号を受け、現在の負荷の仕事の結果(負荷がポンプであれば圧力もしくは流量)を検知し、目標の負荷の仕事の結果(圧力もしくは流量)になるように能力信号発生手段109から駆動モータの能力を変えるアナログ信号110を出力する。
【0033】
このアナログ信号110は、電圧の大きさを監視する電圧監視手段150に入力され、電圧監視手段150が電圧の大きさが設定された下限値以下、または設定された上限値以上かを判断する。判断された結果の電圧監視検出信号151は信号変換手段152に入力される。さらに、この信号変換手段152にはPWM信号発生回路111の比較回路出力信号121が入力される。この比較回路出力信号121は、能力信号発生手段109から出力されたアナログ信号110と三角波発生回路112から出力された三角波信号120とを比較回路113で比較して得られたものである。信号変換手段152によって変換後の信号は、比較回路出力信号121*として通電切替回路105に入力される。
【0034】
次に図2,3を用いて本発明の実施の形態2の電圧監視手段150について説明する。図2は実施の形態2におけるFETを用いた電圧監視装置を示す。図2において、150aはインバータ、153は設定電圧、154はFET、155,156は抵抗器である。設定電圧153よりアナログ信号110が大きい時Lowになるようにインバータ150aで信号反転されて、電圧監視検出信号151となり出力される。
【0035】
次に、図3は実施の形態2におけるコンパレータを用いた電圧監視装置を示している。図3において、157はコンパレータである。アナログ信号110が下限値もしくは上限値153より大きくなったとき、コンパレータ157の電圧監視検出信号151がLowになって出力される。
【0036】
次に図6を用いて本発明の実施の形態2における信号変換手段について説明する。図6において、電圧監視手段150の出力信号については実施の形態1と同様であり、説明を省略する。図6において、159,160はフォトカプラである。能力信号発生手段109の出力であるアナログ信号110がPWM信号発生回路111に入力され、アナログ信号110の大きさに応じてデュティの大きさが決定され、比較回路出力信号121としてPWM信号発生回路111から出力される。
【0037】
一方信号変換手段152は、電圧監視手段150からの下限値を示す許容電圧監視検出信号151aと、上限値を示す許容電圧監視検出信号151bを受け、それぞれバッファを通し、その出力信号がそれぞれフォトカプラ159,160の1次側に接続される。その後フォトカプラ159,160の2次側が図6のようにトーテンポールで接続されるとともに、比較回路出力信号121も接続された形で信号変換手段152の出力信号となり、変換された比較回路出力信号121*として出力される。この変換された比較回路出力信号121*は、下限のデュティ及び上限のデュティまでは連続して選択可能であるが、下限値以下ではデュティ0%となり、上限値以上ではデュティ100%となる。
【0038】
続いて本発明の実施の形態2における変換前のアナログ信号110とPWMデュティの関係曲線126について説明する。信号変換手段152がPWM信号発生回路111の比較回路出力信号121を受けるとともに電圧監視検出信号151も受けているため、比較回路出力信号121は、下限値以下と上限値以上の2ヶ所で電圧監視検出信号151をトリガとしてHighとLowになる電圧が印加されステップ的にデュティが変化する。変換前のアナログ信号110が、下限値以下ではデュティは0%、上限値以上ではデュティは100%になる。
【0039】
(実施の形態3)
次に図8,9,10を用いて、本発明の実施の形態3におけるPWMデュティの変化量を制御するモータの駆動制御装置について説明する。図8は本発明の実施の形態3における3相モータの電気回路図で、図9は本発明の実施の形態3における3相ブラシレモータの誘起電圧の2相分の合成電圧波形図、図10は本発明の実施の形態3におけるPWMデュティの変化の状態図である。
【0040】
まず図8において、140U,140V,140WはそれぞれU相,V相,W相の誘起電圧、141U,141V,141WはそれぞれU相,V相,W相のインダクタンス成分、142U,142V,142WはそれぞれU相,V相,W相の抵抗成分、143U,143V,143WはそれぞれU相,V相,W相の端子である。3相ブラシレスモータの各相の巻線にはマグネットロータ103が回転することにより誘起電圧140U,140V,140Wが発生するとともに、各巻線は電気回路上インダクタンス成分141U,141V,141Wと抵抗成分142U,142V,142Wをもつことを示している。とくに3相DCモータの一般的駆動方法である120度通電方式では、各巻線で誘起電圧140U,140V,140Wうち大きい2相の端子143U,143V,143Wに電源電圧を印加するように、第1スイッチング素子群106の内1つの素子と、第2スイッチング素子群107の内1つの素子がONする。
【0041】
次に図9において、144は120度通電方式で相切替区間の1つの区間(通電する2相が他の1相より誘起電圧が大きい期間)の波形、145は電源電圧、146は相切替直後に巻線にかかる電圧である。すなわち図9の拡大図に示しているのは、通電する2相140U,140Vが他の1相140Wより誘起電圧が大きい区間であり、1相の誘起電圧の大きさをV*とすると、2相分の誘起電圧の大きさは波形144に示すように1.5V*から1.7V*の間を変動する。相切替のタイミングを少し進ませると、進角させることで相切替直後に巻線にかかる電圧146は大きくなる。すなわちこの巻線にかかる電圧146は図8の斜線部分で示され、電源電圧145から2相分の誘起電圧の合成(波形144)を差し引いた電圧V1である。また進角させることで2相の誘起電圧の合成電圧が最も大きいときに電流も十分流れるため、モータの最大出力が得られる特徴がある。
【0042】
ところで誘起電圧V*は、
*=α・N
ここでα(V/rpm)は係数(モータごとに決まる誘起電圧定数)、N(rpm)は回転数である。従って巻線にかかる電圧146は、回転数が低い起動時にはV*が小さくなるためこのとき最も大きくなる。これによって起動時に流れる電流を押さえるために最小のPWMデュティ(Dmin(%))を設定することができる。
【0043】
次に図10において、110aはCR積分回路でアナログ信号の変化量を制限したときのPWMデュティの時間変化曲線、147はデュティの許容最大変化量Dmax(%)を算出したときのPWMデュティの時間変化曲線である。能力信号発生手段109とPWM信号発生回路111をマイコン(中央処理装置)で構成したときには、マイコンから直接PWM信号が出力される。なおこの場合、図示しないメモリからマイコンに制御プログラムがロードされ、能力信号発生手段109が機能実現手段として構成される。同様にPWM信号発生回路111もメモリから制御プログラムがロードされ、マイコン上の機能実現手段として構成される。マイコン入力して設定すれば、PWM信号のデュティの変化量も自由に制御できる。
【0044】
ところで、実施の形態3においては、以下のような式でPWM信号のデュティの許容最大変化量Dmax(%)を設定する。
【0045】
max=Dmin+Dmin×(β×V*/V1
βは係数(相切替の進角に依存し、β=1.35〜1.55)、Dmin(%)はモータ起動時の許容初期デュティである。なお、120度通電方式ではV1=V−β×V*があり、起動時のPMW信号のデュティDminとDmaxの間にDmax/Dmin=V/(V−β×V*)の関係が成り立つことから、上式は導かれるものである。誘起電圧V*は上述したように回転数Nに比例することから、磁極位置検出素子104の検出信号から回転数信号の周期を計測して回転数を算出し、その結果と係数αの積をとって誘起電圧V*を求めればよい。
【0046】
実施の形態3の駆動制御装置は、この許容最大変化量Dmax(%)を計算し、実施の形態1,2の駆動制御装置において、PWM信号の上限値をDmax(%)、下限値をDmin(%)として設定するものである。この駆動制御装置によって起動したときのPWMデュティの時間変化曲線147は、図10に示すようにきわめて速い立ち上がりを示している。すなわち、デュティ上昇時にその最大変化量Dmax(%)を制限することで、過渡的に流れる電流を抑え、スイッチング素子へのストレスを軽減することができる。従来のCR積分回路でアナログ信号の変化量を制限した時間変化曲線110aは緩慢な応答であり、本発明の実施の形態3の駆動装置の方が従来のCR積分回路より明らかに制御の応答性がよいことが分かる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明のモータの駆動制御装置によれば、スイッチング素子群を可変抵抗の状態となる期間を低減し、効率のよい、安価な、小型のモータ駆動装置を提供できる。またデュティ上昇時にその最大変化量Dmax(%)を制限することで、過渡的に流れる電流を抑え、スイッチング素子へのストレスを軽減するとともに、その範囲内での制御の応答性を最大限に向上できるモータ駆動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるモータの駆動制御装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるFETを用いた電圧監視装置の構成図
【図3】本発明の実施の形態1におけるコンパレータを用いた電圧監視装置の構成図
【図4】本発明の実施の形態1におけるDCモータの駆動制御装置の能力信号発生手段の出力を変換する信号変換手段の説明図
【図5】本発明の実施の形態2におけるモータの駆動制御装置の構成図
【図6】本発明の実施の形態2におけるモータの駆動制御装置の信号変換手段の説明図
【図7】本発明の実施の形態1における変換前のアナログ信号とPWMデュティの関係の説明図
【図8】本発明の実施の形態3における3相モータの電気回路図
【図9】本発明の実施の形態3における3相ブラシレスモータの誘起電圧の2相分の合成電圧波形図
【図10】本発明の実施の形態3におけるPWMデュティの変化の状態図
【図11】従来のPWM信号発生回路を用いた従来のDCモータの駆動装置の構成図
【図12】スイッチング素子のON/OFF特性図
【図13】従来のPWM信号発生回路内の第1の信号波形図
【図14】従来のPWM信号発生回路内の第2の信号波形図
【図15】従来のPWM信号発生回路内の第3の信号波形図
【図16】従来の能力信号発生手段から発生されるアナログ信号の電圧とPWM信号のデュティの関係の説明図
【図17】能力信号発生手段内の積分回路からの出力信号であるアナログ信号の時間変化を表す波形図
【符号の説明】
101 直流電源
102 モータ巻線
103 マグネットロータ
104 磁極位置検出素子
105 通電切替回路
106 第1スイッチング素子群
107 第2スイッチング素子群
108 負荷検出手段
109 能力信号発生手段
110 アナログ信号
110* 信号変換後の指令アナログ電圧
110a PWM信号のデュティの時間変化曲線
111 PWM信号発生回路
112 三角波発生回路
113 比較回路
120 三角波信号
121 比較回路出力信号
121* 信号変換後の比較回路出力信号
122 PWM信号
123 スイッチング素子のOFFと可変抵抗状態の境界のGS間電圧値
124 スイッチング素子のONと可変抵抗状態の境界のGS間電圧値
125 直線
126 PWMデュテイの関係曲線
138 CR積分回路
140U,140V,140W 誘起電圧
141U,141V,141W U,V,W相のインダクタンス成分
142U,142V,142W U,V,W相の抵抗成分
143U,143V,143W U,V,W相の端子
144 通電する2相の誘起電圧の合成波形
145 電源電圧
146 巻線にかかる電圧
147 デュティの時間変化曲線
150 電圧監視手段
150a インバータ
151 電圧監視検出信号
151a,151b 許容電圧監視検出信号
152 信号変換手段
153 設定電圧
153a 下限値
153b 上限値
154 FET
155 抵抗器
156 抵抗器
157 コンパレータ
158 1倍バッファアンプ
159 フォトカプラ
160 フォトカプラ

Claims (3)

  1. DCモータを駆動する複数相のモータ駆動コイルと、当該モータ駆動コイルに給電する直流電源の+極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第1スイッチング素子群と、前記直流電源の−極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第2スイッチング素子群と、回転子の磁極位置を検出する複数個の磁極位置検出素子と、前記磁極位置検出素子の出力信号に基づいて前記第1スイッチング素子群および前記第2スイッチング素子群を制御し前記直流電源から給電する前記モータ駆動コイルを切換える通電切替え回路と、前記DCモータの負荷装置の仕事の結果に応じた電圧値のアナログ信号を発生する能力信号発生手段と、前記第2スイッチング素子群のスイッチング素子のON/OFF信号となるPWM信号を出力して前記直流電源から前記モータ駆動コイルへの給電量を調整するPMW信号発生回路とを備え、前記PWM信号発生回路は、PMW信号を出力するにあたってはPMW信号のデュティを入力された前記アナログ信号の電圧値に応じた値に設定するDCモータの駆動制御装置において、
    前記能力信号発生手段のアナログ信号の電圧値を監視し、該電圧値がPWM信号のデュティ指定範囲の上下限にそれぞれ対応する上限値と下限値になったことを示す信号を出力する電圧監視手段と、
    前記電圧監視手段の出力信号を受けて、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値を越えたときは前記アナログ信号の電圧値を第1電圧に変換してPWM信号発生回路に出力し、前記アナログ信号の電圧値が前記下限値より下がったときは前記アナログ信号の電圧値を第2電圧に変換してPWM信号発生回路に出力し、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値以下前記下限値以上であるときは電圧値を変換せずに前記アナログ信号をPWM信号発生回路に出力する信号変換手段とを備え、
    前記第1電圧は、PWM信号のデュティを100%とする電圧値であり、
    前記第2電圧は、PWM信号のデュティを0%とする電圧値であることを特徴とするDCモータの駆動制御装置。
  2. DCモータを駆動する複数相のモータ駆動コイルと、当該モータ駆動コイルに給電する直流電源の+極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第1スイッチング素子群と、前記直流電源の−極と前記各モータ駆動コイルとの間にそれぞれ挿入されたスイッチング素子からなる第2スイッチング素子群と、回転子の磁極位置を検出する複数個の磁極位置検出素子と、前記磁極位置検出素子の出力信号に基づいて前記第1スイッチング素子群および前記第2スイッチング素子群を制御し前記直流電源から給電する前記モータ駆動コイルを切換える通電切替え回路と、前記DCモータの負荷装置の仕事の結果に応じた電圧値のアナログ信号を発生する能力信号発生手段と、前記第2スイッチング素子群のスイッチング素子のON/OFF信号となるPWM信号を出力して前記直流電源から前記モータ駆動コイルへの給電量を調整するPMW信号発生回路とを備え、前記PWM信号発生回路は、PMW信号を出力するにあたってはPMW信号のデュティを入力された前記アナログ信号の電圧値に応じた値に設定するDCモータの駆動制御装置において、
    前記能力信号発生手段のアナログ信号の電圧値を監視し、該電圧値がPWM信号のデュティ指定範囲の上下限にそれぞれ対応する上限値と下限値になったことを示す信号を出力する電圧監視手段と、
    前記電圧監視手段の出力信号を受けて、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値を越えたときは前記PWM信号発生回路が出力するPMW信号のデュティを100%に変換し、前記アナログ信号の電圧値が前記下限値より下がったときは前記PWM信号発生回路が出力するPMW信号のデュティを0%に変換し、前記アナログ信号の電圧値が前記上限値以下前記下限値以上であるときは前記PWM信号発生回路に出力するPMW信号のデュティを変換しない信号変換手段とを備えたことを特徴とするDCモータの駆動制御装置。
  3. 1相の誘起電圧をV 、給電用電源電圧をV、巻線に印加される電圧をV 、モータ起動時の許容初期デュティをD min ( ) 、βを係数(β=1.35〜1.55)としたとき、
    =V−β×V であり、
    PWM信号のデュティの最大変化量D max (%)が、
    max =D min +D min ×(β×V /V )で与えられ、
    PWM信号のデュティ指定範囲の上限をD max (%)、下限をD min ( ) に設定したことを特徴とする請求項1または2記載のDCモータの駆動制御装置
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