JP4131034B2 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は小型のビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の小型撮像装置に最適な変倍比3倍程度のズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の小形撮像装置に於いて、これらのいっそうの小型化が求められている。このため、撮像レンズ系、特に、ズームレンズに於いては、その全長の短縮、前玉の小径化等による小型化が求められている。
【0003】
一方、ズームレンズは、小型化に対する要求と共に、広角端に於いて60乃至70度程度の画角を有するものに対する要求が高まっている。
【0004】
従来の小型のズームレンズとしては、例えば、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とから成る、所謂レトロフォーカスタイプの2群構成のズームレンズや、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群(バリエータ)と、正の屈折力を有する第3レンズ群(コンペンセータ)及び正の屈折力を有する第4レンズ群(マスター)とから成る4群構成のズームレンズがある。
【0005】
更に、特開平10−96857号公報に記載されたズームレンズのように、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群及び正の屈折力を有する第3レンズ群から成り、第2レンズ群と第3レンズ群とを移動させることによってズーミングを行うようにされた3群構成のものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のズームレンズにあっては、以下に示すような問題があった。
【0007】
即ち、上記2群構成のズームレンズは、変倍比を大きくすることが困難で、ズーミングによってその全長が変化してしまうので使いにくいという問題があった。
【0008】
上記4群構成のズームレンズは、その全長が長く、しかも、構成するレンズの枚数が多いためコストが高いという問題があった。
【0009】
特開平10−96857号公報に記載されたズームレンズもまた、その全長が長く、バックフォーカスが短いという問題点があった。
【0010】
従って、本発明は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の小型撮像装置に用いられる変倍比3倍程度のズームレンズを小型化することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、物体側から像面側へと順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第2レンズ群と、正の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第3レンズ群とから成り、第1レンズ群を、物体側に凸面を向けると共に、nd(G1)を第1レンズ群を構成するレンズのd線(波長587.6nm)に対する屈折率、νd(G1)を第1レンズ群を構成するレンズのd線におけるアッベ数とすると、1.62<nd(G1)、45.0<νd(G1)の各条件を満足する正の屈折力を有する1枚のレンズによって構成するとともに、fBWをワイド端における空気換算バックフォーカス、TLをバックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長とすると、0.15<fBW/TL<0.25、1.59<fBW/fW<2.2の各条件を満足するようにしたものである。
【0012】
従って、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の小型撮像装置に最適な小型で変倍比が3倍程度のズームレンズを安価に得ることが可能となる。また、ワイド端における十分な画角を確保できるようになると共に、レンズ全系の全長を短くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明ズームレンズの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、図1乃至図12は第1の実施の形態を示し、図13乃至図24は第2の実施の形態を示すものである。
【0014】
まず、初めに、各実施の形態における共通事項について説明する。
【0015】
尚、以下の説明に於いて、「Si」は物体側から数えてi番面の面、「Ri」は上記面Siの曲率半径、「di」は物体側からi番目の面とi+1番目の面との間の光軸上における面間隔、「ndi」は物体側からi番目の面のd線(波長587.6nm)に対する屈折率、「νdi」は物体側からi番目の面におけるd線に対するアッベ数、「f」はレンズ全系の焦点距離、「FNo.」は開放F値、「ω」は半画角をそれぞれ示すものとする。
【0016】
また、各実施の形態に於いて用いられるレンズには、レンズ面が非球面によって構成されるものが含まれる。従って、以下に示す各表に於いて、非球面によって構成されるレンズ面にはriの数値の右側に「ASP」を付記する。
【0017】
非球面形状は以下の式で定義されるものとする。
【0018】
x=(y2/r)/{1+√(1−k・y2/r2)}+C4・y4+C6・y6+C8・y8+C10・y10
ここで、「x」はレンズ面の任意の点におけるレンズ面の頂点からの光軸方向における距離、「y」はレンズ面頂点における曲率半径、「k」は円錐定数、C4、C6、C8及びC10は、それぞれ4次、6次、8次及び10次の非球面係数である。
【0019】
第1及び第2の実施の形態におけるズームレンズ1及び1Aは、図1乃至図3、図13乃至図15に示すように、物体側から像面側へと順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有し、ズーミングによる変倍時にその位置が移動される第2レンズ群G2と、正の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第3レンズ群G3から成る3群7枚構成のレンズ系を有するものである。
【0020】
尚、ズームレンズ1及び1Aにおけるズーミングは、上述したように、位置が固定された第1レンズ群G1、アイリスIR、ローパスフィルタFL、CCDのカバーガラスGLS及び像面IMGに対して、ワイド端からテレ端にズーミングする時には、第2レンズ群G2は物体側から像面側に、第3レンズ群G3は像面側から物体側に移動することによって為される。ズームレンズ1及び1Aのワイド端(短焦点距離端)におけるレンズ配置を図1及び図13に、ワイド端とテレ端との間の中間位置(中間焦点距離)におけるレンズ配置を図2及び図14に、テレ端(長焦点距離端)におけるレンズ配置を図3及び図15にそれぞれ示す。
【0021】
従って、ズーミング動作に伴って、第1レンズ群G1のレンズL1の像面側のレンズ面S2と第2レンズ群G2の最も物体側に位置したレンズL2の物体側の面S3との間の間隔d2と、第2レンズ群G2の最も像面側に位置したレンズL4の像面側の面S7とアイリスIRの表面S8との間の間隔d7と、アイリスIRの表面S8と第3レンズ群G3の最も物体側に位置したレンズL5の物体側の面S9との間の間隔d8及び第3レンズ群G3の最も像面側に位置したレンズL7の像面側の面S13とローパスフィルタFLの物体側の面S14との間の間隔d13が変化することになる。
【0022】
また、ズームレンズ1及び1Aにおけるフォーカス調整は、各レンズ群G1、G2及びG3のうち、いずれのレンズ群を移動させることによっても行うことが可能であり、撮像素子(CCD)を移動させるようにして行うことも可能である。
【0023】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けると共に、nd(G1)を第1レンズ群を構成するレンズのd線(波長587.6nm)に対する屈折率とし、νd(G1)を第1レンズ群を構成するレンズのd線におけるアッベ数とすると、1.62<nd(G1)(以下、「条件式1」という。)及び45.0<νd(G1)(以下、「条件式2」という。)の各条件を満足する正の屈折力を有する1枚のレンズL1によって構成されている。
【0024】
また、第1レンズ群G1は、fG1を第1レンズ群の焦点距離とし、fWをレンズ全系の最短焦点距離とすると、4.0<fG1/fW<9.0(以下、「条件式3」という。)を満足するように構成されている。
【0025】
第2レンズ群G2は、L2、L3及びL4の3枚のレンズによって構成されている。
【0026】
第3レンズ群G3は、L5、L6及びL7の3枚のレンズによって構成され、これらレンズL5、L6及びL7の各レンズ面R9乃至R13のうち、少なくとも1の面が非球面によって構成されていると共に、該非球面によって構成された面を含むレンズがプラスチックレンズとされている。
【0027】
このように、第3レンズ群G3を構成するレンズL5、L6及びL7の各レンズ面R9乃至R13のうち少なくとも1の面を非球面によって構成するようにすると、第1レンズ群G1によって発生する負の像面湾曲を補正することができ、第1レンズ群G1のパワーを強くすることが可能となって、レンズ全系の全長の短縮が可能となる。また、一部のレンズをプラスチックレンズとすることによって、コストダウンを図ることが可能となる。
【0028】
また、ズームレンズ1及び1Aは、fBWをワイド端における空気換算バックフォーカスとし、TLをバックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長とすると、0.15<fBW/TL<0.25(以下、「条件式4」という。)及び1.2<fBW/fW<2.2(以下、「条件式5」という。)を満足するようにされている。
【0029】
尚、図1乃至図3及び図13乃至図15に示すように、第2レンズ群G2のレンズL4と第3レンズ群G3のレンズL5との間には、アイリスIRが配置されると共に、第3レンズ群G3のレンズL7と像面IMGとの間には、物体側から順にローパスフィルタFL、CCDのカバーガラスGLSが配置される。
【0030】
次に、上記条件式1乃至条件式5について説明する。
【0031】
条件式1は、第1レンズ群G1を構成するレンズL1による球面収差の発生量を規定する(抑える)ためのものである。即ち、第1レンズ群を構成するレンズL1のd線に対する屈折率nd(G1)をこのような値になるように規定したのは、nd(G1)が値1.62以下の時には、所望の第1レンズ郡G1(=レンズL1)の屈折力(パワー)を得ようとすると、これに伴って発生する球面収差の値が大きくなってしまうからであり、この球面収差を抑えるようにすると、各レンズ群G1、G2及びG3の配置を変更してその間の間隔を広くしなければならなくなって、レンズ全系の全長が長くなってしまうからである。
【0032】
条件式2は、第1レンズ群G1を構成するレンズL1による色収差の発生量を規定する(抑える)ためのものである。即ち、第1レンズ群を構成するレンズL1のd線におけるアッベ数νd(G1)をこのような値となるように規定したのは、νd(G1)が45.0以下の時には、所望の第1レンズ郡G1(=レンズL1)の屈折力を得るためには色収差が大きくなってしまい、これをレンズ系の他の部分で補正することが困難になってしまうからである。
【0033】
条件式3は、第1レンズ群G1を構成するレンズL1の屈折力を規定するものである。即ち、レンズ全系の最短焦点距離fWに対する第1レンズ群G1(=レンズL1)の焦点距離の比率である、fG1/fWがこのような範囲内となるように規定したのは、fG1/fWの値が4.0以下になると、第1レンズ群G1の正のパワーが強くなり過ぎるため、第1レンズ群で発生する負の像面湾曲が大きくなり過ぎて、レンズ全系でこれを補正することが困難になるからである。また、fG1/fWの値が9.0以上になると、第1レンズ群G1の正のパワーが弱くなるため、各レンズ群G1、G2及びG3の配置を変更してその間の間隔を広くしなければならなくなって、レンズ系の全長が長くなってしまうからである。
【0034】
条件式4は、バックフォーカス及び光学系の全長を規定するものである。即ち、バックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長TLに対するワイド端における空気換算バックフォーカスfBWの比率であるfBW/TLの値がこのような範囲内となるようにしたのは、fBW/TLの値が0.15以下になると、必要なバックフォーカスを確保すると光学系の全長が長くなってしまい、反対に、fBW/TLの値が0.25以上になると、各レンズ群間の間隔が詰まってしまって第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3のズーミング時における必要な移動量を十分に確保することができなくなり、各レンズ群G1、G2及びG3のパワーを大きくしなければならなくなって各種収差を補正することが困難になってしまうからである。
【0035】
条件式5は、バックフォーカスと最短焦点距離を規定するものである。即ち、レンズ全系の最短焦点距離fWに対するワイド端における空気換算バックフォーカスfBWの値であるfBW/fWがこのような範囲内となるようにしたのは、fBW/fWの値が1.2以下になると、ワイド端において十分な画角が確保できなくなってしまうからであり、fBW/fWの値が2.2以上になると、レンズ全系の全長を短くすることが困難となってしまうからである。
【0036】
表1にズームレンズ1の各値を示す。尚、d2、d7、d8及びd13において、値が3つ示されているのは、左から右へと順にワイド端、ワイド端とテレ端との間の中間位置及びテレ端における面間隔をそれぞれ示すものである(後述する表4においても同様。)。
【0037】
【表1】
【0038】
上記表1に示すように、レンズL5のレンズ面S9、レンズL7のレンズ面S12及びレンズ面S13は非球面によって構成されている。従って、表2に上記各面の第4次、第6次、第8次及び第10次の非球面係数C4、C6、C8及びC10を示す。
【0039】
【表2】
【0040】
尚、上記表2中の「E」は、10を底とする指数表現を意味するものとする(後述する表5においても同様。)。
【0041】
表3にズームレンズ1のワイド端、テレ端及びワイド端とテレ端との間の中間位置における、レンズ全系の焦点距離f、開放F値FNO.及び半画角ωを示す。尚、表3中おいて、POS=1はワイド端、POS=2はワイド端とテレ端との間の中間位置、POS=3はテレ端を示すものとする(後述する表6においても同様。)。
【0042】
【表3】
【0043】
図4乃至図12にズームレンズ1における球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図を示す。尚、図4乃至図6はワイド端、図7乃至図9はワイド端とテレ端との中間位置、図10乃至図12はテレ端におけるものをそれぞれ示すものである。また、図4、図7及び図10の球面収差図において、実線はd線、破線はC線(波長656.3nm)、一点鎖線はF線(波長486.1nm)における値をそれぞれ示し、図5、図8及び図11の非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面における値をそれぞれ示すものである。
【0044】
次に、本発明ズームレンズ1Aに固有の事項について説明する。
【0045】
表4にズームレンズ1Aの各値を示す。
【0046】
【表4】
【0047】
上記表4に示すように、レンズL7のレンズ面S12は非球面によって構成されている。従って、表2に上記レンズ面S12の第4次、第6次、第8次及び第10次の非球面係数C4、C6、C8及びC10を示す。
【0048】
【表5】
【0049】
表6にズームレンズ1のワイド端、テレ端及びワイド端とテレ端との間の中間位置における、レンズ全系の焦点距離f、開放F値FNO.及び半画角ωを示す。
【0050】
【表6】
【0051】
図16乃至図24にズームレンズ1Aにおける球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図を示す。尚、図16乃至図18はワイド端、図19乃至図21はワイド端とテレ端との中間位置、図22乃至図24はテレ端におけるものをそれぞれ示すものである。また、図16、図19及び図22の球面収差図において、実線はd線、破線はC線(波長656.3nm)、一点鎖線はF線(波長486.1nm)における値をそれぞれ示し、図17、図20及び図23の非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面における値をそれぞれ示すものである。
【0052】
最後にズームレンズ1及び1AにおけるfW、fG1、fBW、TL、条件式1乃至5における各値nd(G1)、νd(G1)、fG1/fW、fBW/TL及びfBW/fWの値について表7に示す。
【0053】
【表7】
【0054】
本発明ズームレンズにおいては、3群7枚構成のレンズ系によって、各種収差がバランスよく補正されたビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の小型撮像装置に最適な変倍比が3倍程度で十分な画角を有する小型のズームレンズを得ることが可能である。また、本発明ズームレンズは被写界深度が深いので、所謂パンフォーカスのレンズとしての使用にも好適である。
【0055】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように本発明は、物体側から像面側へと順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第2レンズ群と、正の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第3レンズ群とから成り、第1レンズ群を、物体側に凸面を向けると共に、nd(G1)を第1レンズ群を構成するレンズのd線(波長587.6nm)に対する屈折率、νd(G1)を第1レンズ群を構成するレンズのd線におけるアッベ数とすると、1.62<nd(G1)、45.0<νd(G1)の各条件を満足する正の屈折力を有する1枚のレンズによって構成するとともに、fBWをワイド端における空気換算バックフォーカス、TLをバックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長とすると、0.15<fBW/TL<0.25、1.59<fBW/fW<2.2の各条件を満足するようにしたので、第1レンズを群の球面収差及び色収差を効果的に抑制することができるようになって、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の小型撮像装置に最適な小型で変倍比が3倍程度で十分な画角を有するズームレンズを安価に得ることできる。また、ワイド端における十分な画角を確保できるようになると共に、レンズ全系の全長を短くすることができる。
【0056】
請求項2に記載した発明にあっては、fG1を第1レンズ群の焦点距離、fWをレンズ全系の最短焦点距離とすると、4.0<fG1/fW<9.0を満足するとともに、fBWをワイド端における空気換算バックフォーカス、TLをバックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長とすると、0.15<fBW/TL<0.25、1.59<fBW/fW<2.2の各条件を満足するようにしたので、第1レンズ群で発生する負の像面湾曲を効果的に抑制することができると共に、レンズ系の全長が長くなることを防止することができる。また、ワイド端における十分な画角を確保できるようになると共に、レンズ全系の全長を短くすることができる。
【0057】
請求項3及び請求項4に記載した発明にあっては、第3レンズ群を構成するレンズの各面のうち、少なくとも1の面を非球面によって構成するとともに、fBWをワイド端における空気換算バックフォーカス、TLをバックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長とすると、0.15<fBW/TL<0.25、1.59<fBW/fW<2.2の各条件を満足するようにしたので、第1レンズ群によって発生する負の像面湾曲を効果的に補正することができ、これによって、第1レンズ群のパワーを強くすることが可能となって、レンズ全系の全長を短くすることができるようになる。また、ワイド端における十分な画角を確保できるようになると共に、レンズ全系の全長を短くすることができる。
【0058】
請求項5及び請求項6に記載した発明にあっては、第3レンズ群を構成するレンズの各面のうち、少なくとも1の面を非球面によって構成し、該非球面によって構成された面を含むレンズをプラスチックレンズとするとともに、fBWをワイド端における空気換算バックフォーカス、TLをバックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長とすると、0.15<fBW/TL<0.25、1.59<fBW/fW<2.2の各条件を満足するようにしたので、第1レンズ群によって発生する負の像面湾曲を効果的に補正することができ、これによって、第1レンズ群のパワーを強くすることが可能となって、レンズ全系の全長を短くすることができるようになると共に、プラスチックレンズを用いることによって、コストダウンを図ることができる。また、ワイド端における十分な画角を確保できるようになると共に、レンズ全系の全長を短くすることができる。
【0060】
尚、前記実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに当たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図12と共に本発明ズームレンズの第1の実施の形態を示すものであり、本図は、ワイド端におけるレンズ配置を概略的に示す図である。
【図2】ワイド端とテレ端との中間位置におけるレンズ配置を概略的に示す図である。
【図3】テレ端におけるレンズ配置を概略的に示す図である。
【図4】ワイド端における球面収差を示す図である。
【図5】ワイド端における非点収差を示す図である。
【図6】ワイド端における歪曲収差を示す図である。
【図7】ワイド端とテレ端との中間位置における球面収差を示す図である。
【図8】ワイド端とテレ端との中間位置における非点収差を示す図である。
【図9】ワイド端とテレ端との中間位置における歪曲収差を示す図である。
【図10】テレ端における球面収差を示す図である。
【図11】テレ端における非点収差を示す図である。
【図12】テレ端における歪曲収差を示す図である。
【図13】図14乃至図24と共に本発明ズームレンズの第2の実施の形態を示すものであり、本図は、ワイド端におけるレンズ配置を概略的に示す図である。
【図14】ワイド端とテレ端との中間位置におけるレンズ配置を概略的に示す図である。
【図15】テレ端におけるレンズ配置を概略的に示す図である。
【図16】ワイド端における球面収差を示す図である。
【図17】ワイド端における非点収差を示す図である。
【図18】ワイド端における歪曲収差を示す図である。
【図19】ワイド端とテレ端との中間位置における球面収差を示す図である。
【図20】ワイド端とテレ端との中間位置における非点収差を示す図である。
【図21】ワイド端とテレ端との中間位置における歪曲収差を示す図である。
【図22】テレ端における球面収差を示す図である。
【図23】テレ端における非点収差を示す図である。
【図24】テレ端における歪曲収差を示す図である。
【符号の説明】
1…ズームレンズ、1A…ズームレンズ、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、L1…レンズ、L2…レンズ、L3…レンズ、L4…レンズ、L5…レンズ、L6…レンズ、L7…レンズ
Claims (7)
- 物体側から像面側へと順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第2レンズ群と、
正の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第3レンズ群とから成り、
上記第1レンズ群が、物体側に凸面を向けると共に、以下の各条件を満足する正の屈折力を有する1枚のレンズによって構成されるとともに、
1.62<nd(G1)
45.0<νd(G1)
但し、
nd(G1):第1レンズ群を構成するレンズのd線(波長587.6nm)に対する屈折率、
νd(G1):第1レンズ群を構成するレンズのd線におけるアッベ数、
とする。
以下の各条件を満足するズームレンズ。
0.15<fBW/TL<0.25
1.59<fBW/fW<2.2
但し、
fBW:ワイド端における空気換算バックフォーカス、
TL:バックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長、
とする。 - 以下の条件を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
4.0<fG1/fW<9.0
但し、
fG1:第1レンズ群の焦点距離、
fW:レンズ全系の最短焦点距離、
とする。 - 第3レンズ群を構成するレンズの各面のうち、少なくとも1の面が非球面によって構成されている請求項1に記載のズームレンズ。
- 第3レンズ群を構成するレンズの各面のうち、少なくとも1の面が非球面によって構成されている請求項2に記載のズームレンズ。
- 第3レンズ群を構成するレンズの各面のうち、少なくとも1の面が非球面によって構成されていると共に、該非球面によって構成された面を含むレンズをプラスチックレンズとした請求項1に記載のズームレンズ。
- 第3レンズ群を構成するレンズの各面のうち、少なくとも1の面が非球面によって構成されていると共に、該非球面によって構成された面を含むレンズをプラスチックレンズとした請求項2に記載のズームレンズ。
- 物体側から像面側へと順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第2レンズ群と、
正の屈折力を有し、変倍時にその位置が移動される第3レンズ群とから成り、
上記第1レンズ群が、物体側に凸面を向けると共に、以下の各条件を満足する正の屈折力を有する1枚のレンズによって構成されるとともに、
1.62<nd(G1)
45.0<νd(G1)
但し、
nd(G1):第1レンズ群を構成するレンズのd線(波長587.6nm)に対する屈折率、
νd(G1):第1レンズ群を構成するレンズのd線におけるアッベ数、
とする。
以下の各条件を満足するズームレンズを備えた撮像装置。
0.15<fBW/TL<0.25
1.59<fBW/fW<2.2
但し、
fBW:ワイド端における空気換算バックフォーカス、
TL:バックフォーカスを空気換算した時の光学系の全長、
とする。
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