JP4129678B2 - スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト、それを用いてなる成形物 - Google Patents

スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト、それを用いてなる成形物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラッシュ成形用の塩化ビニル系樹脂ペースト、それを用いてなる成形物に関する。
更に詳しくは、スラッシュ成形時に熱安定性に優れ、スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストのゾル粘度が実用に適した程度に低く、且つ成形物である玩具等で要求されるアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂(ABS系樹脂)やポリスチレン系樹脂等に対する非移行性に優れ、且つ耐ブリード性にも優れる塩化ビニル系樹脂ペースト、それを用いてなる成形物に関する。
なお、本発明でいうスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストは、当業者間では一般に「ペーストゾル」とも呼ばれているものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、塩化ビニル系樹脂ペーストは、ペースト用塩化ビニル系樹脂に、可塑剤としての芳香族カルボン酸エステルを配合し製造され使用されている。かかる芳香族カルボン酸エステルの中でもフタル酸エステル系可塑剤、特にフタル酸ビス(2−エチルへキシル)(以下DOPという)は、比較的バランスのとれた諸物性を有し、ディップ成形、コーティング成形、回転成形、スラッシュ成形、注型等の成形法に適しており、玩具、手袋、壁紙や床材などの住宅内装関係、アンダーコートやシーラントなどの自動車関係、鋼板コートや帆布コート等、広範囲の用途に使用されている。
【0003】
しかしながら、上記のフタル酸エステル系可塑剤の中には、内分泌作用を攪乱し、野生生物やヒトの生殖・発育に影響を与える物質(所謂、環境ホルモン)である可能性が懸念されるものもあり、産業界の動向としてDOP等のフタル酸エステル系可塑剤に代わる優れた性能を有する可塑剤の開発が望まれていた。
【0004】
このため、例えば、クエン酸エステル系可塑剤であるアセチルクエン酸トリブチル(ATBC)等が代替可塑剤として一部の用途で使用されているが、可塑剤自体の耐加熱分解性が劣っており、高温条件下では可塑剤の酸価が上昇するという問題がある。
【0005】
特に玩具等で多く採用されている成形法であるスラッシュ成形法では、スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを金型に注入後加熱し、余剰の未ゲル化のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを排出し再使用されているが、この際、排出されたスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストの温度は通常40〜100℃に上昇するため、反復使用に耐えるだけの熱安定性が要求される。
しかしながら、従来の可塑剤はいずれも、かかる反復使用に耐え得るだけの熱安定性という点では不十分なものであった。その原因の一つとして、加熱により可塑剤分子中のアルキル基部分が酸化分解され、そのため可塑剤の酸価が上昇することが考えられる。
可塑剤の酸価は、スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストの粘度特性に大きく影響しており、加工性(溶融時のタレ、厚みの偏肉など)の点から安定性の良いものが要求される。
【0006】
このため、アジピン酸エステル系可塑剤であるアジピン酸ジイソノニル(DINA)を用いる技術等が提案されているが、この技術によれば初期粘度は低粘度化できるものの、耐加熱分解性、非移行性(対ポリスチレン系樹脂等)、耐ブリード性等の点で不十分であるという問題がある。
【0007】
上記問題を解決するために種々の提案がなされてきた。
例えばシクロヘキサン系カルボン酸エステルを可塑剤として使用する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしこの技術は、耐ブリード性、非移行性(対ABS系樹脂、対ポリスチレン系樹脂等)等の点は良好であるが、耐加熱分解性の点で劣るため、可塑剤の熱履歴による酸価の上昇により、成形時のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストの熱安定性(ゾル粘度やチキソ性など)に問題があった。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−207002号公報(第2頁、段落「0005」〜第3頁、段落「0011」)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、スラッシュ成形工程において加熱を受けた余剰分のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを反復使用しても該スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストのゾル粘度特性や得られる成形物の特性等を損なうことのないスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト、それを用いてなる成形物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ペースト用塩化ビニル系樹脂に可塑剤としてシクロヘキセン系カルボン酸エステルを必須成分として使用することにより、スラッシュ成形工程で余剰分の未ゲル化のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを反復使用しても、熱履歴によって可塑剤の酸価の上昇によるゾル粘度特性の悪化という不具合が発生することなく、耐加熱分解性を向上させることができることを見い出すに及んで、本発明を完成するに至ったものである。
【0011】
即ち、本発明は、ペースト用塩化ビニル系樹脂と可塑剤としてのシクロヘキセン系カルボン酸エステルとを含有することを特徴とするスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを提供するものである。
【0012】
また、本発明は、ペースト用塩化ビニル系樹脂と可塑剤としてのシクロヘキセン系カルボン酸エステルとを含有する塩化ビニル系樹脂ペーストをスラッシュ成形法により成形して得られることを特徴とする成形物を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、発明をさらに詳細に説明する。
【0014】
本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストは、ペースト用塩化ビニル系樹脂と可塑剤としてのシクロヘキセン系カルボン酸エステルを含有してなるものであって、可塑剤中に該ペースト用塩化ビニル系樹脂が分散した状態で存在するものである。
【0015】
本発明に使用するペースト用塩化ビニル系樹脂は、スラッシュ成形法に使用可能な樹脂ペーストに使用することができる塩化ビニル系樹脂である。かかるペースト用塩化ビニル系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−ステアリン酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−エチレン共重合樹脂、塩化ビニル−プロピレン共重合樹脂、塩化ビニル−イソブチレン共重合樹脂、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−イソブチルビニルエーテル共重合樹脂の如く、公知の単量体と塩化ビニルとのポリ塩化ビニル系共重合樹脂、並びにポリ塩化ビニル樹脂またはポリ塩化ビニル系共重合樹脂中の水素原子を塩素原子に置換した塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂等であって、球状の形態をとるものが挙げられる。これらは、1種または2種以上の混合物として使用することができる。
ここでいう「スラッシュ成形」とは、樹脂ペーストを用いて中空成形物を成形する加工法の一種をいい、その詳細については後述する。
【0016】
本発明に使用するペースト用塩化ビニル系樹脂の平均粒子径としては、数μm以下であることがこの好ましく、より好ましくは0.02〜2μmの範囲である。
かかるペースト用塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル等の単量体混合物を乳化重合することにより得られるエマルジョンや、マイクロサスペンション重合することにより得られる懸濁液等を乾燥して製造することができる。
【0017】
上記乳化重合は、通常塩化ビニルなどの塩素含有ビニルモノマー等の単量体混合物、アニオン型界面活性剤であるラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の乳化剤、および過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の水溶性触媒を使用し、水媒体中で行うことができる。また、単量体に親水性基を導入し、乳化剤を使用しないソープフリー乳化重合を行うこともできる。
また、マイクロサスペンション重合は、通常、塩化ビニルなどの塩素含有ビニルモノマー等の単量体混合物、アニオン型界面活性剤であるラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の乳化剤、分散助剤、及びラウロイルパーオキサイド、ジ−2−エチルヘキシルパーオキサイド等の油溶性触媒を使用し、水媒体中でホモジナイザーなどによる機械的剪断により油滴に分散させて行うことができる。
上記のエマルジョン、懸濁液等の乾燥方法としては、噴霧乾燥等が挙げられる。
【0018】
本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストには、可塑剤としてシクロヘキセン系カルボン酸エステルを使用するものであるが、シクロヘキセン系カルボン酸エステル以外の可塑剤を併用することもできる。
この場合、使用する全可塑剤中のシクロヘキセン系カルボン酸エステルの含有量は、50〜100重量%の範囲であることが好ましく、70〜100重量%の範囲であることが特に好ましく、シクロヘキセン系カルボン酸エステルが100重量%であることが最も好ましい。シクロヘキセン系カルボン酸エステルの含有量が50〜100重量%の範囲にあれば、可塑剤の耐加熱分解性に優れ、さらにゾル粘度、ゾル粘度安定性、耐ブリード性、非移行性、非揮発性のバランスに優れる。
【0020】
シクロヘキセンジカルボン酸ジエステルとしては、例えば、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジイソノニルエステル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジイソデシルエステル、2−シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸ジイソノニルエステル等が挙げられる
また、本発明で用いるシクロヘキセン系カルボン酸エステルの酸価は、0.2以下であることが耐ブリード性の点で好ましい。
ここでいう酸価とは、試料1g中に含まれる酸を中和するのに必要な水酸化カリウムのミリグラム数をいう。
【0021】
本発明に使用するシクロヘキセン系カルボン酸エステルは、例えば、シクロヘキセン系カルボン酸と1価アルコールとを公知慣用の方法にて縮合反応させることにより製造することができる。例えば、所定の原料を窒素気流中で攪拌下、還流凝縮器を付して過剰の1価アルコールを還流させながら、酸価0.5以下になるまで、好ましくは130〜250℃で加熱を続けながら生成する水を連続的に除去し、次いで、好ましくは230〜180℃で10hPa以下、より好ましくは4hPa以下の減圧条件にて、未反応アルコール分を除去し、この後必要に応じて中和した後、濾過して所定の性状を有する可塑剤を得ることができる
【0022】
上記のシクロヘキセン系ジカルボン酸としては、例えば、1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、2−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、4−メチル−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、1−シクロヘキセン−1,3−ジカルボン酸、3−シクロヘキセン−1,3−ジカルボン酸、4−シクロヘキセン−1,3−ジカルボン酸、1−シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸、2−シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸等が挙げられる。
【0024】
上述したようなシクロヘキセン系カルボン酸の他に、シクロヘキセン系カルボン酸に代えて、それらの酸無水物やそれらの酸塩化物等のエステル形成性誘導体を使用することができる。更に、それらのシクロヘキセン系カルボン酸のアルキルエステル化合物も使用することができる。かかるアルキルエステル化合物の中でも、脱アルコール反応工程が緩和な条件で行える点で低級アルキルエステル化合物が好ましく、その中でもメチルエステル化合物が特に好ましい。
これらは単独使用してもよく2種以上を混合して使用してもよい。
【0025】
本発明に使用するシクロヘキセン系カルボン酸エステルの製造で使用することができる1価アルコールとしては、例えば、ブタノール、イソブタノール、ヘキサノール、イソへキサノール、ヘプタノール、イソヘプタノール、オクタノール、イソオクタノール、2−エチルヘキサノール、ノナノール、イソノナノール、2−メチルオクタノール、デカノール、イソデカノール、ウンデカノール、ドデカノール、トリデカノール等が挙げられる。
これらは単独使用してもよく2種以上を混合して使用してもよい。
これらのアルコールは、前述したシクロヘキセン系ジカルボン酸と縮合反応させて得られたシクロヘキセン系カルボン酸エステルにおいてアルコール単位を構成するものである。
【0026】
上記アルコールとしては、炭素数が6〜11の範囲のアルキル基を有する1価アルコールが好ましい。1価アルコールのアルキル基の炭素数が6〜11の範囲内であれば、得られるシクロヘキセン系ジカルボン酸エステルは非揮発性に優れ、且つペースト用塩化ビニル系樹脂との相溶性に優れる。
かかる炭素数が6〜11の範囲のアルキル基を有する1価アルコールとしては、例えばヘキサノール、イソヘキサノール、ヘプタノール、イソヘプタノール、オクタノール、イソオクタノール、2−エチルヘキサノール、ノナノール、イソノナノール、2−メチルオクタノール、デカノール、イソデカノール、ウンデカノール等が挙げられる。
【0027】
更に、上記アルキル基の炭素数が6〜11の範囲のアルキル基を有する1価アルコールの中で、水酸基価が370〜420の範囲の1価アルコールであることが特に好ましい。アルキル基の炭素数が6〜11の範囲で、且つ水酸基価が370〜420の範囲の1価アルコールとしては、上記1価アルコールの中でノナノール、イソノナノール、2−メチルオクタノール等が挙げられる。かかるアルキル基の炭素数及び水酸基価の範囲を共に満足する1価アルコールを用いて得たシクロヘキセン系カルボン酸エステルであれば、非揮発性及びペースト用塩化ビニル系樹脂との相溶性により優れたものとなる。ここでいう「水酸基価」とは、試料1gを規定の方法に基づきアセチル化剤を用いて、規定温度及び時間で反応させたときに生成する酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数をいう。
【0028】
本発明に使用するシクロヘキセン系カルボン酸エステルを合成するための縮合反応の際に、縮合反応を促進させるために、触媒を用いることが好ましい。かかる触媒としては、例えば、パラトルエンスルホン酸、リン酸などの酸触媒、テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキサイド、塩化亜鉛などの金属触媒、等が挙げられる。
また、その縮合反応の際の温度は、好ましくは100〜250℃であり、より好ましくは130〜250℃である。
【0029】
本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストには、シクロヘキセン系カルボン酸エステル以外にも公知の可塑剤を使用することができる。例えば、フタル酸エステル類、アジピン酸エステル類、セバチン酸エステル類、トリメリット酸エステル類、ピロメリット酸エステル類、エポキシ化大豆油等のエポキシ系エステル類、塩素化パラフィン類、燐酸エステル類、ポリエステル類、シクロヘキサン系カルボン酸エステル等を挙げることができる。
【0030】
本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストにおける可塑剤の使用量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、10〜300重量部であることが好ましく、20〜200重量部であることが特に好ましい。スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストにおける前記可塑剤の使用量がかかる範囲にあれば、スラッシュ成形工程における加工粘度の調整が容易であり、ブリードの発生もない。
【0031】
本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストは、該塩化ビニル系樹脂ペーストをスラッシュ成形する際に、加熱によるペースト用塩化ビニル系樹脂の脱塩酸反応を抑制する目的で、通常、熱安定剤を配合して使用する。
【0032】
上記熱安定剤としては、例えば鉛系、錫系、Ba−Zn系、Ca−Zn系、Zn−K系、Zn−Na系等の種々の熱安定剤が挙げられる。かかる熱安定剤の配合量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは0.1〜10重量部の範囲である。
【0033】
本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストは、本発明の目的を阻害しない範囲で、さらに各種の添加剤を配合することができる。かかる添加剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、希釈剤、発泡剤、安定化助剤等が挙げられる。
【0034】
上記酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール系酸化防止剤、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどのヒンダードフェノール系酸化防止剤、ジラウリルチオジプロピオネートなどのチオエーテル系酸化防止剤、トリスノニルフェノールフォスファイトなどのリン酸系酸化防止剤などが挙げられる。かかる酸化防止剤の配合量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは0.1〜10重量部の範囲である。
【0035】
上記紫外線吸収剤としては、例えばフェニルサリシレートなどのサリシレート系化合物、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系化合物、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレート系化合物、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートなどのヒンダードアミン化合物などが挙げられる。かかる紫外線吸収剤の配合量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは0.1〜10重量部の範囲である。
【0036】
上記充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウムなどが挙げられる。かかる充填剤の配合量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは1〜120重量部の範囲である。
【0037】
上記希釈剤としては、例えば2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートや、n−パラフィンなどが挙げられる。かかる希釈剤の配合量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは1〜50重量部の範囲である。
【0038】
上記発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミド、p,p′−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジドに代表される有機発泡剤、重曹に代表される無機発泡剤などが挙げられる。かかる発泡剤の配合量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは0.1〜30重量部の範囲である。
【0039】
また、上記安定化助剤としては、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、ブチルエポキシステアレートなどのエポキシ化合物などが挙げられる。
上記安定化助剤の配合量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは0.5〜50重量部の範囲である。
【0040】
かくして得られたペースト用塩化ビニル系樹脂と可塑剤としてのシクロヘキセン系カルボン酸エステルと各種添加剤等を混合し撹拌して、該ペースト用塩化ビニル系樹脂と必要により使用する各種添加剤等とを該可塑剤中に分散させることにより、該可塑剤と該可塑剤中に分散したペースト用塩化ビニル系樹脂とからなる本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを製造することができる。
上記のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを構成する各成分を、混合・撹拌・分散の際に使用することができる装置としては、例えばニーダー、バタフライミキサー、プラネタリーミキサー、ヘンシェルミキサー、擂潰機等が挙げられる。
【0041】
スラッシュ成形とは、ペースト用塩化ビニル系樹脂を可塑剤中に均一分散させたスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストの流動性を利用して賦形し、加熱によりゲル化溶融させることで成形物を得る成形法である。
スラッシュ成形に用いられるペースト用塩化ビニル系樹脂は、汎用塩化ビニル樹脂の粒子径が約100μm程度と大きいのに対して、ペースト用塩化ビニル系樹脂の粒子径が数μm以下の微細な球形粒子であることからスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストは安定な固液分散状態を保つものであり、熱エネルギーのみで均質な成形物を得ることができる。
【0042】
本発明の成形物は、かくして得られたスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストをスラッシュ成形することにより得られるものである。
本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストは、可塑剤としてシクロヘキセン系カルボン酸エステルを含有することから、反復加熱における熱履歴による該可塑剤の熱分解による酸価の上昇が少なく、耐加熱分解性に優れるので、特にスラッシュ成形に有効に用いられる。
【0043】
本発明でいう「スラッシュ成形」とは、通常、次の工程(1)から工程(4)までの各工程を順次経ることにより成形物を得る成形方法をいう。
工程(1);ペーストタンクから、スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを金型内に注入し、該金型を加熱し、該金型の内壁面に接触している該スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストをゲル化させゲル化層を形成させる。
工程(2);加熱を停止し、ゲル化層以外の余剰分の未ゲル化のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを排出し、ペーストタンクに回収する。
工程(3);金型を再度加熱して、ゲル化層を溶融し、ゲル化を完全に進める。
工程(4);金型を冷却し成形物を取り出す。
【0044】
上記の各工程を順次経ることにより、目的とする中空状の成形物を得ることができる。
また、上記工程で使用する金型は、内壁面に所望のデザインを有する凹凸部等を有する殻状のものである。
工程(1)における金型の加熱の方法としては、金型を加熱可能な方法であれば特に限定はしないが、例えば、油浴による方法、空気加熱炉による方法等が挙げられる。また加熱温度は、通常スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストがゲル化可能な温度であればよく、好ましくは120〜200℃の範囲である。
【0045】
また、工程(1)におけるゲル化層は、時間の経過とともに厚くなるので、成形物の種類に応じて適宜加熱の中止時期を設定し成形物の層の厚さを調整することができる。
工程(2)においてペーストタンクに回収した未ゲル化のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストはスラッシュ成形の工程(1)で再度使用され、この際未ゲル化のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストはペーストタンクに回収され、以後この工程が何度も繰り返されて、反復使用される。
工程(4)における金型の冷却方法は、特に限定はしないが、例えば、水冷で行われる。
【0046】
本発明の成形物は、上述の本発明のシクロヘキセン系カルボン酸エステルを必須成分として含有する可塑剤を用いたスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを使用しているので、該スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを繰り返し使用した場合でも、熱履歴による熱分解による可塑剤の酸価の上昇が少なく、常に、非ブリード性(可塑剤の相溶性)、非移行性、非揮発性などの諸特性のバランスに優れる成形物が得られる。
本発明の成形物としては、例えば玩具、手袋、自動車部材などが挙げられる。
本発明の成形物としては、上記成形物の中でも、特に高い意匠性が要求される点で、玩具が好ましい。
【0047】
本発明で得られる玩具としては、例えばソフトビニール玩具である人形、キャラクター商品、ままごと商品、フィギュアモデルなどが挙げられる。
これらの玩具は、通常商品の構成上、ABS系樹脂やポリスチレン系樹脂などと接触もしくは組み合わせて用いられるので、スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト中の可塑剤が、接触もしくは組み合わせて用いられるこれらの樹脂に移行しないこと(即ち、非移行性)が要求されるが、この点でも本発明の成形物である玩具は優れたものである。
【0048】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、一層、具体的に説明する。尚、文中の「部」は全て重量基準であるものとする。
【0049】
《実施例1〜4》及び《比較例1〜5》
表1及び表2に示す配合組成で、ペースト用塩化ビニル樹脂、可塑剤及び添加物を含むスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを調製し、これを用いてシートを作成した。これらのスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト、可塑剤及び成形物について、耐加熱分解性、ゾル粘度、耐ブリード性、非移行性及び非揮発性について評価した結果を表1及び表2に示した。
該スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストの調製及び評価方法は次の通りである。
【0050】
[スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストの調製]
表1及び表2に示される配合にて混合撹拌機[東京理化器械(株)製、ケミスターラー B−100]を用いて撹拌回転数1100rpmで4分間の条件にて混合撹拌を行い、次いで減圧下静置脱泡を30分間実施し、ペースト用塩化ビニル系樹脂が分散したスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを調整した。
【0051】
[シート化焼付条件]
実施例及び比較例で得られたスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを試験片として、ワーナーマチスオーブン(ワーナーマチスAG製、LTF−ST)を用いて、ガラス板上に1mm厚でコーティングした後、190℃で10分間焼付けし、シートを作成した。
【0052】
[可塑剤の耐加熱分解性の測定方法及び評価基準]
実施例及び比較例で使用した可塑剤100gを250ccサンプル瓶に入れ、蓋開放下100℃で14日間の条件で乾燥機内にて加熱する。試験が終了した後、可塑剤の酸価を測定し、初期酸価と比較して下記評価基準に従い評価した。
○:酸価2未満
×:酸価2以上
【0053】
[ゾル粘度安定性の測定方法及び評価基準]
<初期ゾル粘度の測定>
実施例及び比較例で得られたスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストをBM型粘度計にてローターNo.3で6rpm、測定温度25℃で測定した。
【0054】
<ゾル粘度安定性の測定>
上記スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストを25℃で7日間の条件で静置保管し、初期ゾル粘度と同じ条件でBM型粘度計にてゾル粘度を測定した。
初期ゾル粘度に対する7日後のゾル粘度(7日後のゾル粘度/初期ゾル粘度)の値を算出して、下記の評価基準に従い評価した。
○:1.5倍未満
×:1.5倍以上
【0055】
[耐ブリード性の測定方法及び評価基準]
上記で得られたシートを5cm×5cmの大きさに切断したものを試験片として用いて、70℃で相対湿度95%の条件下で10日間、20日間、30日間、及び40日間放置した後、シートの状態を目視で観察し、下記の評価基準に従い評価した。
○:ブリードなし。
△:ブリードしていないが、表面に粘着感が増加している。
×:ブリードあり。
硬化:ブリードしていないが、可塑剤が揮発して試験片が硬化している。
【0056】
[非移行性の測定方法及び評価基準]
上記で得られたシートを2.5mm×2.5mmの大きさに切断したものを試験片として用いて、ABS樹脂板[旭化成工業(株)製、スタイラック121]及びHIPS樹脂(ハイインパクトポリスチレン樹脂)板[A&Mスチレン(株)製、AGI02]を用い、それぞれ2枚の樹脂板の中に試験片をサンドイッチ状に挟み、10g/cm2の荷重下で40℃で24時間保持した後のABS樹脂板及びHIPS樹脂板への可塑剤の移行による浸食状態を目視観察し、下記の評価基準に従い評価した。
○:可塑剤の移行による樹脂板への浸食が認められない。
△:可塑剤の移行による樹脂板への浸食はないが、やや痕跡が認められる。
×:可塑剤の移行による樹脂板への浸食が認められる。
××:可塑剤の移行による樹脂板への浸食が著しく認められる。
【0057】
[非揮発性の測定方法]
上記で得られたシートを5cm×5cmの大きさに切断したものを試験片として、予め重量(a)を測定した後、乾燥機に入れ100℃で120時間乾燥した。次いでシートを取り出した後、再び重量(b)を測定し、下記の計算式により重量減少率(%)を求めた。
重量減少率(%)=(a−b)/a × 100
【0058】
【表1】
Figure 0004129678
【0059】
【表2】
Figure 0004129678
【0060】
実施例4及び比較例5では、耐加熱分解性試験開始14日後の可塑剤を用いて、表2に記載の評価項目を行った。
【0061】
[表1及び表2記載の可塑剤の説明及び注]
シクロヘキセン系A:4−シクロヘキセン−1,2−カルボン酸と2−エチルヘキサノール(水酸基価432)からなる4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル。粘度37mPa・s(25℃)。
シクロヘキセン系B:4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸とイソノナノール(協和発酵(株)製、商品名;オキソコール900、水酸基価390)からなる4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジイソノニルエステル。粘度48mPa・s(25℃)。
シクロヘキセン系C:4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸とイソデカノール(水酸基価355)からなる4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジイソデシルエステル。粘度67mPa・s(25℃)。
DOP :フタル酸ビス(2−エチルへキシル)。
DINA:アジピン酸ジイソノニル。
ATBC:アセチルクエン酸トリブチル。
シクロヘキサン系:シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸とイソノナノール(協和発酵(株)製、商品名;オキソコール900)を縮合反応させたシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジイソノニルエステル。粘度42mPa・s(25℃)。
【0062】
*1)ペースト用ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1650)
*2)安定化助剤、大日本インキ化学工業(株)製、W−100−EL
*3)熱安定剤、大日本インキ化学工業(株)製、グレックML−610A
【0063】
表1及び表2の結果より、本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストでは、ゾル粘度、耐ブリード性、非移行性、非揮発性等の点でDOPと同等であり、またスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト中に可塑剤としてシクロヘキセン系カルボン酸エステルを含んでいるため、耐加熱安定性、及びゾルの粘度安定性が優れていることが判る。
中でもシクロヘキセン系カルボン酸エステルを構成するアルコール単位の水酸基価が390である実施例2は、ゾル粘度、耐ブリード性、非移行性、非揮発性のバランスが極めて良好でなものである。
【0064】
【発明の効果】
本発明のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストは、可塑剤としてのシクロヘキセン系カルボン酸エステルを必須成分として含有するため、従来公知のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペーストに比べて、スラッシュ成形工程での反復加熱使用においても熱履歴による可塑剤のアルキル基部分の熱分解が起こり難く、耐加熱分解性に優れ、しかも粘度安定性、非移行性、耐ブリード性、非揮発性にも優れるので、スラッシュ成形用に極めて適するものである。主にスラッシュ成形法により成形が行われる玩具等の中空状の成形物に広く利用できる。

Claims (5)

  1. ペースト用塩化ビニル系樹脂と可塑剤としてのシクロヘキセン系ジカルボン酸エステルとを含有することを特徴とするスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト。
  2. シクロヘキセン系カルボン酸エステルを構成するアルコール単位が、炭素数6〜11のアルキル基を有する1価アルコールに由来するものである請求項1記載のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト。
  3. シクロヘキセン系ジカルボン酸エステルを構成するアルコール単位が、水酸基価が370〜420の範囲の1価アルコールに由来するものである請求項1又は2記載のスラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト。
  4. ペースト用塩化ビニル系樹脂と可塑剤としてのシクロヘキセン系ジカルボン酸エステルとを含有する塩化ビニル系樹脂ペーストをスラッシュ成形法により成形して得られることを特徴とする成形物。
  5. 成形物が、玩具である請求項4記載の成形物。
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